録画再生装置およびその方法
【課題】番記憶媒体一体ドライブと分離可能ドライブの起動時の処理を変えることで、起動時間を一定時間内に抑えることのできる録画再生装置およびその方法を提供する。
【解決手段】この発明の録画再生装置(1)は、コンテンツを記録する記録媒体が一体に設けられた媒体一体記録装置(301,501,・・・,n)と記録媒体が分離可能な記録装置(201)とが少なくとも3以上用意され、任意の記録装置にコンテンツを記録する録画再生装置において、電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を、電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、優先起動を設定可能な記録装置に用意された優先起動許可情報と、に基づいて決定することを特徴とする。
【解決手段】この発明の録画再生装置(1)は、コンテンツを記録する記録媒体が一体に設けられた媒体一体記録装置(301,501,・・・,n)と記録媒体が分離可能な記録装置(201)とが少なくとも3以上用意され、任意の記録装置にコンテンツを記録する録画再生装置において、電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を、電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、優先起動を設定可能な記録装置に用意された優先起動許可情報と、に基づいて決定することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、録画再生装置における電源投入時の起動動作に関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブ(HDD)を内蔵し、長時間に亘って、あるいは複数のソースが提供する多くのコンテンツを並列に、録画可能な録画再生装置が広く普及している。
【0003】
また、2以上のHDDを接続可能として、実記録容量を高めた録画再生装置も既に実用化されている。
【0004】
なお、録画再生装置においては、HDDに加え、例えばDVD規格の光ディスクのうちの書き換え可能タイプの光ディスクに対してもコンテンツを録画できることが可能であるが、記録容量が限られることは周知である。
【0005】
特許文献1(先行技術文献)は、HDドライブ部、BDドライブ部及びDVDドライブ部の複数のドライブ部(データ処理部)を備え、始動する際に複数のドライブ部のうち、光ディスク等の記録媒体を受け入れているドライブ部を起動することを開示する。また、同文献は、他の方法として、使用者が指定したドライブ部を起動するか、あるいは最後に動作したドライブ部のみ起動する、HDドライブ部を優先的に起動する等、録画装置の始動時に起動するドライブ部を選択することにより、起動時間の短縮、録画装置の消費電力を削減することを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−164334
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1が開示するデータ処理装置は、BDドライブ部及びDVDドライブ部のようなドライブ部と記憶媒体が分離できるドライブについても、始動時の優先起動対象にしているため、記憶媒体の有無を判定するプロセスが増える。従って、起動時間の短縮が困難である。
【0008】
この発明の目的は、記憶媒体一体ドライブと分離可能ドライブの起動時の処理を変えることで、起動時間を一定時間内に抑えることのできる録画再生装置およびその方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、コンテンツを記録する記録媒体が一体に設けられた媒体一体記録装置と記録媒体が分離可能な記録装置とが少なくとも3以上用意され、任意の記録装置にコンテンツを記録する録画再生装置において、電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を、電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、優先起動を設定可能な記録装置に用意された優先起動許可情報と、に基づいて決定することを特徴とする録画再生装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明の一つの実施の形態によれば、記憶媒体一体ドライブと分離可能ドライブとが3以上用意された録画再生装置の始動時に必要となる起動時間を低減できる。
【0011】
また発明の一つの実施の形態によれば、記憶媒体を取り出すことのできるドライブについては、電源オフまでの間、動作されていた場合であっても、始動時の優先起動対象から除外できるため、起動時間を一定時間内に抑えることができる。
【0012】
さらに発明の一つの実施の形態によれば、起動時に媒体内の情報を読み出すことを必要としない、優先起動ドライブを任意に設定でき、ユーザの利便性が高められる。
【0013】
すなわち、記憶媒体一体ドライブであるハードディスクドライブ(HDD)が複数接続された録画再生装置において、起動時カレントドライブとして2台目以降のHDDも1台目のHDDと同様の使い勝手を得ることができ、ユーザの利便性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の実施の形態が適用可能な録画再生装置の構成の一例を示す概略図。
【図2】図1に示した録画再生装置において、起動時に、優先して起動するディスクドライブ(「起動時カレントドライブ」)として設定可能なディスクドライブの『カレントドライブ情報』を保持したデータテーブルの一例を示す概略図。
【図3】図1に示した録画再生装置において、図2に示した「起動時カレントドライブ」を、ユーザが変更するためのユーザ入力画面表示([始動時起動ドライブ設定画面])の表示例の一例を示す概略図。
【図4】図1に示した録画再生装置において、「カレントドライブ」を、出力画像信号に基づく出力映像に表示する表示例の一例を示す概略図。
【図5】図1に示した録画再生装置において、「カレントドライブ」を、出力画像信号に基づく出力映像に表示する表示例の別の一例を示す概略図。
【図6】図1に示した録画再生装置の起動時に、「起動時カレントドライブ」として設定されているディスクドライブを優先して起動する「電源オン処理」の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図7】図6に示した録画再生装置の起動時に参照する『カレントドライブ情報』を更新(保存)する「電源オフ処理」の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図8】図6により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定して、次に電源がオンされた際に、「起動時カレントドライブ」を設定する処理の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図9】図8に示した電源オン処理(始動時)に参照される「次に始動される際に「起動時カレントドライブ」に設定されるべきディスクドライブ」を、電源オフ処理において設定(保存)する処理の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図10】図9に示した電源オフ処理において設定(保存)された『カレントドライブ情報』により「起動時カレントドライブ」を設定する処理の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図11】図6に示した録画再生装置の起動時に優先して起動する「カレントドライブ」を設定する「電源オン処理」の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図12】図11において参照する『録画予約一覧情報(録画予約一覧データ)』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す概略図。
【図13A】図11において参照する『録画予約一覧情報』をモニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図13B】図11において参照する『録画予約一覧情報』をモニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図14】図11により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定する際の別の条件の一例を示す概略図。
【図15】図14に示した条件をユーザが確認可能に、モニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図16】図6により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定するためのさらに別の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図17A】図16において参照する『タイトル一覧情報』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す概略図。
【図17B】図17Aに示した条件をユーザが確認可能に、モニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図18A】図16において参照する『タイトル一覧情報』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す概略図。
【図18B】図18Aに示した条件をユーザが確認可能に、モニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図19】図2に示したテーブルデータ(定義表)のうち、HDD1(内蔵)とは異なる外部HDD(HDD2)が一旦取り外された場合に、「起動時カレントドライブ」を設定可能とする例を示す概略図。
【図20】図2に示したテーブルデータ(定義表)のうち、HDD1(内蔵)とは異なる任意数の外部HDD(HDD2〜HDDn,nは2以上の正の整数)が接続されている場合に、「起動時カレントドライブ」を設定可能とする例を示す概略図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。
【0016】
図1は、この発明が適用される録画再生装置の実施の一形態を示す。なお、図1の録画再生装置においては、記録媒体として、ハードディスクドライブモジュール(以下、単にHDDモジュールと示す)に内装されたハードディスク、またはDVD規格の光ディスクに映像を記録する例を説明するが、ハードディスクまたは光ディスク等に代えて、例えば半導体メモリ(メモリカード)を記録媒体とすることも可能である。また、録画再生装置には、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等も該当し、記録メディア(記録媒体)に記録される情報としては、静止画やドキュメント情報等であってもよいことはいうまでもない。さらに、HDDモジュールは、2以上用意され、少なくとも1つが、録画再生装置と分離(着脱)可能であり、広義には、PCに内蔵されたHDDやネットワーク上に位置するLAN接続型であってもよい。
【0017】
図1に示す録画再生装置(ビデオレコーダ)1は、例えばDVD規格の光ディスクMにビデオファイルを構築できるディスクドライブモジュール201を有する。光ディスクMは、例えばCD規格であってもよく、あるいは現行のDVD規格の光ディスクに比較して記録容量が高められているさまざまなタイプであってもよい。
【0018】
ディスクドライブモジュール201は、詳述しないが、光ディスクMを、その記録面が延びる面内において所定速度で回転させる回転制御系、光ディスクMの記録面に情報を記録し、あるいは光ディスクMに記録されている情報を再生するための所定波長のレーザ光を照射するレーザ駆動系およびそのレーザ光を案内するレーザ光学系等を有する。
【0019】
録画再生装置1はまた、HDDモジュール301に収容されているハードディスクHDに対しても、同様にビデオファイルを構築できる。また、録画再生装置1は、ドライブ制御部401を介して接続される少なくとも1つの着脱可能な外部HDD装置501に対してもビデオファイルを構築できる。なお、外部HDD装置501は、インタフェースとして、例えばUSB(Universal Serial Bus)による接続が可能な形式(USB−HDD)であることが好ましい。
【0020】
また、外部HDD装置501は、HDDモジュール301とは独立であり、必要に応じて(録画再生装置1から)分離する(取り外す)ことができる。なお、ドライブ制御部401は、2以上の外部HDD装置、例えば「601」、あるいは「n(n台め)」が接続可能であり、現在接続されている外部HDD装置の数と過去に接続されたことがある外部HDD装置であるか否か(接続された外部HDD装置が初めて接続されたか否か)を管理し、データプロセッサ101及びマイクロコンピュータモジュール30に報知する。
【0021】
ディスクドライブモジュール201に装填された光ディスクMまたはHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)のハードディスクHDに記録すべき映像(記録データ)は、データプロセッサモジュール101による処理及び制御により、予め指定された記録媒体(光ディスクMあるいはハードディスクHD)に記録される。また、データプロセッサモジュール101の処理により、既に記録されている映像(データ)をディスクドライブモジュール201の光ディスクMまたはHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)のハードディスクHDから読み出す。すなわち、記録されている映像データに対応する再生データが得られる(データが再生される)。
【0022】
データプロセッサモジュール101は、記録データあるいは再生データを、所定の単位で処理するもので、詳述しないがバッファ回路モジュール、変調・復調回路モジュール、エラー訂正モジュール等を含む。
【0023】
録画再生装置1はまた、録画再生装置1の動作を制御するマイクロコンピュータモジュール30、入力情報を記録するためのデータ処理を受け持つエンコーダモジュール50、および既に記録されているデータを再生するデータ処理を受け持つデコーダモジュール60を、少なくとも有する。
【0024】
マイクロコンピュータモジュール30は、主制御ユニットとして機能するMPU(Main Processing UnitまたはCPU(Central Processing Unit))を含み、図示しないROM(Read Only Memory)に格納されている制御プログラムに基づいて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、及びA/Vアドレス設定等を実行する。
【0025】
また、マイクロコンピュータモジュール30は、録画再生装置1の以下に説明する個々のモジュールを統括して制御するために必要な図示しない情報処理モジュール(メインプロセッサ)、ワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)31、ディレクトリ検出部32、VMG(ビデオ管理情報)作成部、コピー関連情報検知部、コピー及びスクランブリング情報処理部(RDI処理部)、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部等を含む。
【0026】
マイクロコンピュータモジュール30はまた、編集を実行する際の管理情報を処理する編集時管理情報制御モジュール33、及び録画を実行する際の管理情報を処理する録画時管理情報制御モジュール34を含む。
【0027】
さらに、マイクロコンピュータモジュール30は、後段で詳しく説明するが、予約録画を制御する予約録画制御モジュール35、GUI(Graphical User Interface,グラフィカルユーザインタフェース)画面の表示を制御するGUI画面表示モジュール36、ユーザによる操作入力の有無を検知する操作入力判別モジュール37、ユーザに通知すべき内容を文字列や小映像(icon,アイコン)等の可視可能な表示として録画再生装置1の外部装置として接続されるモニタ装置(ディスプレイ)1001に、OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示するためのOSD表示制御モジュール38を含む。なお、OSD表示制御モジュール38は、モニタ装置(ディスプレイ)1001に対して出力映像を出力する後述のD/Aコンバータ74に入力される信号(映像出力信号)にOSD信号を重ね合わせることのできる任意の位置、例えばビデオ(V)ミキシングモジュール71とマイクロコンピュータモジュール30との間、に用意されてもよい。
【0028】
また、マイクロコンピュータモジュール30は、不揮発性メモリ(NVM)39を含み、録画再生装置1の主電源がオフされる際に、必要に応じて所定のデータ、例えば、起動時選択ドライブ名、等を保持する。なお、NVM(不揮発性メモリ)39は、マイクロコンピュータモジュール30と独立して設けられてもよいことはいうまでもない。
【0029】
マイクロコンピュータモジュール30はさらに、ネットワークインタフェース21を介して詳述しない外部ネットワークに接続可能である。これにより、地上デジタル放送やBS/CSデジタル放送において番組とともに提供されるEPG(電子番組表)に加え、外部のサーバから電子番組案内情報(DEPG:Dynamic Electronic Program Guide)を、取り込むことができる。
【0030】
マイクロコンピュータモジュール30はまた、例えばリモコン(リモート端末)RMを介してユーザにより入力される操作信号を受け付けるリモート受信モジュール42、録画再生装置1の前面パネル等に設けられ、ユーザ操作に対応する操作信号が直接入力可能な操作入力モジュール43を含む。なお、録画再生装置1の前面パネルの所定の位置には、例えば日時、(選択された)チャンネル、現在映像の記録のために動作中の記録媒体が、HDD301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)のハードディスクHDであるかディスクドライブに装填された光ディスクMであるか、等の情報を表示可能な表示モジュール44が設けられてもよい。
【0031】
また、リモコンRMと録画再生装置1との間の信号の通信は、無線通信あるいは光通信もしくは赤外線通信等の任意の方法が利用可能である。
【0032】
なお、リモート端末RMおよび操作入力モジュールは、有線、もしくは赤外線、あるいは無線等の任意の手法により、録画再生装置1と信号またはデータの少なくとも一方の受け渡しが可能なパーソナルコンピュータやビデオゲーム機器、あるいは携帯可能端末等のいずれであってもよい。すなわち、操作入力モジュール43及び通信手法がいずれの形態であっても、入力されるユーザ操作信号に基づいて、映像信号及び音声信号の記録処理や録画されたコンテンツの再生処理、あるいは録画されたコンテンツに対する編集処理等を実行可能である。
【0033】
エンコーダモジュール50は、詳述しないが、入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログ−デジタルコンバータモジュールと、ビデオエンコーダモジュールと、オーディオエンコーダモジュールとを有する。エンコーダモジュール50は、さらに副映像エンコーダモジュールも含む。
【0034】
エンコーダモジュール50の出力は、バッファメモリ(図示しない)モジュールを含むフォーマッタモジュール51にて所定のDVD−RAMのフォーマットに変換され、上述したデータプロセッサモジュール101に供給される。
【0035】
エンコーダモジュール50には、A/V(オーディオ(音声)/ビデオ(映像))入力モジュール41aからの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号が入力可能である。なお、エンコーダモジュール50には、スイッチモジュール40を介して、地上波アナログチューナモジュール41c、地上波デジタルチューナモジュール41c、衛星BS/CSチューナモジュール41d、あるいは衛星アナログチューナモジュール41eからの受信信号が選択的に入力可能である。
【0036】
また、エンコーダモジュール50が複数のデコーダモジュールを含む場合、例えば地上波デジタルチューナモジュール41cで受信した番組をHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)のハードディスクHDに録画する一方で、同時に衛星BS/CSチューナモジュール41dで受信した番組を視聴(再生)するという、受信チューナモジュール毎に、独立した処理(記録と再生)が可能である。
【0037】
なお、エンコーダモジュール50は、圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力される場合には、フォーマッタモジュール51に、その圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を、直接供給することもできる。また、エンコーダモジュール50は、アナログ−デジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオ(V)ミキシングモジュール71やオーディオセレクタモジュール76に、直接供給することもできる。
【0038】
エンコーダモジュール50はまた、図示しないがビデオエンコーダモジュールを含み、ビデオエンコーダモジュールにより、入力されたデジタルビデオ信号を、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−4あるいはMPEG−2またはMPEG−1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換する。
【0039】
なお、エンコーダモジュール50は、静止画像を録画する場合、DVD録画規格(DVD VR規格)に基づいた静止画像の録画に際しては、MPEG規格で圧縮されたデジタルビデオ信号(MPEGのI_Picture)形式とするが、その他にJPEG規格に基づいて圧縮されたデジタルビデオ信号を生成することもできる。
【0040】
また、デジタルオーディオ信号は、例えばMPEGあるいはAC−3規格に従い、固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、もしくはリニアPCM等の非圧縮のデジタルオーディオ信号に変換される。
【0041】
副映像信号については、AV(オーディオ・ビデオ)入力モジュール41を経由して、(副映像信号が)直接入力される場合(例えば、副映像信号向けの独立した出力端子が設けられているビデオプレーヤからの信号等)、あるいは同等のデータ構成のDVDビデオ信号の放送信号がスイッチモジュール40を介して(任意のチューナから)入力されることで、DVDビデオ信号中の副映像信号が、副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて、副映像のビットマップ(副映像データ)が構築される。
【0042】
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号ならびに副映像データは、フォーマッタ51において、ビデオパック、オーディオパックおよび副映像パックとしてパック化される。パック化された、ビデオパック、オーディオパックならびに副映像パックは、さらに集合(集約)され、DVD−ビデオ規格に規定されているフォーマット(DVD Videoフォーマット)や、DVD−レコーディング規格に規定されているフォーマット(DVD VRフォーマット)に変換される。また、静止画像の録画時は、JPEGで規定されたフォーマットに変換されてもよいことはいうまでもない。
【0043】
フォーマッタモジュール51でフォーマットされた情報(ビデオ、オーディオ、副映像データ等のパック)は、データプロセッサモジュール101を経由してHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)またはディスクドライブモジュール201に供給され、ハードディスクHDまたは光ディスクMに記録することができる。なお、ハードディスクHDあるいは光ディスクMに記録された情報は、データプロセッサモジュール101を介して、相互に置き換えまたは複製可能である。すなわち、既にハードディスクHDに記録されているデータは、光ディスクMに移動または複製可能で、光ディスクMに記録されているデータも、ハードディスクHDに移動または複製可能である。なお、ハードディスクHDあるいは光ディスクMに記録されているデータ、例えば番組のビデオオブジェクト(コンテンツ)は、一部または全部の削除や任意数のオブジェクトの合成(接続)という編集処理も可能である。これは、本発明にかかるフォーマットが取り扱うデータ単位を定義し、編集を容易にしているからである。
【0044】
また、マイクロピュータモジュール30が、ディスクドライブ201、HDD301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)、データプロセッサ101、エンコーダモジュール50、デコーダモジュール60、等の各要素を制御するタイミングは、STC(System Time Clock,システムタイムクロック)モジュール111からの時間データに基づいて実行される。録画や再生の動作は、通常は、STCモジュール111からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理は、STCモジュール111と独立したタイミングで実行されてもよい。
【0045】
デコーダモジュール60は、詳細な説明は省略するが、周知のパック構造を含むDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリ(ワークメモリ)と、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするビデオ(V)デコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSP(サブパック)デコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするオーディオ(A)デコーダと、を有する。
【0046】
デコーダモジュール60にはまた、図示しないが、デコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサが組み込まれている。
【0047】
デコーダモジュール60の出力ビデオ信号は、ビデオミキシングモジュール71に入力される。
【0048】
ビデオミキシングモジュール71では、例えばテキストデータが合成される。また、ビデオミキシングモジュール71には、個々のチューナや、A/入力モジュール41aからの信号を直接取り込むライン(外部/補助入力)も接続されている。なお、ビデオミキシングモジュール71には、バッファとして用いるフレームメモリモジュール72が接続されている。
【0049】
ビデオミキシングモジュール71の出力がアナログ出力の場合はI/F(インタフェース)73を介して外部に出力され、デジタル出力の場合はデジタル−アナログ変換器モジュール74を介して外部へ出力される。
【0050】
デコーダモジュール60の出力オーディオ信号は、セレクタモジュール76を介して、デジタル−アナログ変換器モジュール77に供給され、アナログ変換され、外部に出力される。なお、セレクタモジュール76は、マイクロコンピュータモジュール30からのセレクト信号により制御される。これにより、地上波デジタルチューナモジュール41c,BS/CSチューナモジュール41d、あるいはA/V入力モジュール41aから、デジタル信号で入力される番組については、セレクタモジュール76の切り換えにより、エンコーダモジュール50をスルーした信号を、直接選択してモニタすることも可能である。
【0051】
なお、エンコーダモジュール50のフォーマッタ51では、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータモジュール30のMPUへ送る(GOP先頭割り込み時等の情報)。切り分け情報としては、VOBUのパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間等である。
【0052】
同時に、アスペクト情報処理部からの情報を録画開始時にMPUへ送り、MPUはVOBストリーム情報(STI)を作成する。ここでSTIは、解像度データ、アスペクトデータ等を保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行われる。
【0053】
また、録画再生装置1では、DVD(光ディスクM)に記録するビデオファイルは、1ディスクに1ファイルとしている。また、データをアクセス(シーク)している間に途切れることなく再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。CDAサイズは、ECC(エラー訂正コード)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行っている。
【0054】
データプロセッサ101は、エンコーダモジュール50のフォーマッタ51からVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブモジュール201あるいはHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)に供給している。また、マイクロコンピュータモジュール30のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ101に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従って、エンコードが行われているとき、エンコーダモジュール50からマイクロコンピュータモジュール30のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報等)を受け取る。また、マイクロコンピュータモジュール30のMPUは、記録開始時には光ディスクM及びハードディスクHDから読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識し、それぞれのディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアを、データプロセッサ101を介して対応するディスクに設定している。
【0055】
ところで、録画再生装置1の起動時においては、どのディスクドライブを優先して起動するかにより、起動時間が変化することが知られている。例えば、光ディスクドライブ201を優先して起動する場合、光ディスクが装填されているか否かを検出し、光ディスクが装填されている場合には、さらに光ディスクの種別(規格)と記録方式(タイプ)を判別することが必要となる。特に、録画予約時において、録画用に設定されている記録媒体が光ディスクである場合、起動時間は、例えば数分に及ぶこともある。また、単純に起動する場合においても、起動時に優先するディスクドライブとして、例えば光ディスクドライブ201が設定されている場合には、当然、所定の(長い)起動時間が必要となる。
【0056】
図2は、録画再生装置の起動時に、優先して起動するディスクドライブ(「起動時カレントドライブ」)として設定可能なディスクドライブ(『可』により表示)と、「起動時カレントドライブ」として設定しないことを決めたディスクドライブ(『不可』により表示)とを、保持するデータテーブルの記述内容の一例を示す。なお、『カレントドライブ』は、現在選択されている(録画や再生が可能な)ディスクドライブを意味し、優先起動が設定された場合には、そのディスクドライブのエラーチェック(システムチェック)等の各種初期化処理が終了し、録画再生装置の動作、例えばチャンネルの選択や録画の開始が可能な待機状態となることを示す。
【0057】
図2から、少なくとも、ディスクドライブ(光ディスクドライブ)201については、必ずしも光ディスクが装填されていない場合があり、また装填されていたとしても、空き容量の多少や、再生専用ディスク等である場合を考慮して、「起動時カレントドライブ」としての設定を予定していない、ことを読み取れる。すなわち、図1に示した録画再生装置1は、内蔵HDD301(HDD1)及び外部HDD501(HDD2)と光ディスクドライブ201とを有し、光ディスクドライブ201については、「起動時カレントドライブ」として選択できないことを、特徴とする。なお、外部HDD501(HDD2)については、「起動時カレントドライブ」として選択可能であるが、ユーザが取り外していることもあるため、第2優先とする(通常は、HDD1(内蔵HDD301)が優先して起動される「規定のドライブ」である)。
【0058】
図3は、図2に示した「起動時カレントドライブ」を、ユーザが変更するためのユーザ入力画面表示([始動時起動ドライブ設定画面])の表示の一例を示す。なお、図1から明らかであるが、録画再生装置1は、モニタ装置1001を接続することにより、映像が表示されるものであるから、図3に示す表示例は、ビデオミキシングモジュール71(図1参照)からモニタ装置1001に出力される映像出力信号を、模式的に示すものであることはいうまでもない。従って、モニタ装置1001に相当する表示部または表示パネルが一体に設けられたテレビ装置等に適用される場合には、図3に示した表示例を可視像として確認できる。
【0059】
図3において、例えばリモコン端末RM(図1参照)の「上」、「下」、「左」および「右」の矢印が割りあてられたカーソルキーRM2の操作により、[ドライブ名]の欄が選択され(例えば[ドライブ名]の表示が反転表示あるいは異なる色による表示となるよう制御信号が入力され)、決定ボタンRM−3がオンされることで、図3においては、3つ表示されているディスクドライブのいずれかを選択可能となる。なお、図3に示す[始動時起動ドライブ設定画面]は、リモコン端末RMのメニューボタンRM−1のオン等により表示されるメニュー画面から選択可能である。
【0060】
制御入力および選択(決定)方法としては、用意されたプログラムと、そのプログラムに基づいて表示されるGUI(Graphical User Interface)に従い、さまざまな表示や操作が可能であるが、一例としては、カーソルキーRM−2の操作により[起動ドライブ]欄の「○」すなわち「起動時カレントドライブ」としての選択が可能(上述『可』に相当)、または「×」すなわち「起動時カレントドライブ」として選択しない(上述『不可』に相当)が表示されている状態で、その表示を選択し、例えば決定ボタンRM−3をオンすることにより、例えば現在「○」であるドライブについては「×」に、現在「×」であるドライブについては「○」に、循環式に、切換信号が入力される、等の制御による変更入力が可能である。また、[ドライブ名]として表示されているディスクドライブのいずれかを選択し、決定ボタンRM−3をオンする毎に、[起動ドライブ]欄の「○」と「×」が循環式に変化されるようなGUIも実現可能である。
【0061】
なお、図3に示した表示例すなわち[始動時起動ドライブ設定画面]により設定された[起動ドライブ]欄の「○」と「×」は、図2を用いて説明した「起動時カレントドライブ」の『可』と『不可』に対応され、データテーブルとして、不揮発性メモリ39により保持される。また、図3に示した表示例は、図2に示したデータテーブルを反映する表示であり、工場出荷時のデフォルト(基本)設定の一例であることは説明するまでもない。
【0062】
図4は、図2および図3を用いて説明した「起動時カレントドライブ」として録画再生装置が起動された際に、接続されたモニタ装置による表示として確認可能とする『カレントドライブ表示』の表示例を示す。
【0063】
例えば、既に録画した任意のコンテンツを選択的に再生しようとするユーザにより再生対象となるコンテンツのサムネイル画面とそのコンテンツの説明を表示する『見るナビ』画面の表示が指示されると、モニタ装置1001には、予め用意された個数のサムネイル画像(図4では6つ)を表示する「『見るナビ』(タイトルサムネイル一覧)」表示401が表示される。なお、図4の表示401は、現在再生中あるいは録画中のコンテンツのサムネイル画像と、いくつかのフォルダを表示する例である。
【0064】
図4の表示401には、録画再生装置1に現在接続されている全てのディスクドライブ名と内蔵されているディスクドライブ名が表示される表示領域411が規定されており、所定の順で、全てのディスクドライブ名が表示される。なお、図4は、録画再生装置1に接続/内蔵されたディスクドライブが、光ディスクドライブ(ディスクドライブ201、図1参照)、HDD1(内蔵HDD301、図1参照)およびHDD2(外部HDD501、図1参照)であることを示すDVD(DVD規格の光ディスクを収容した状態)表示412、HDD1(内蔵HDD)表示413、およびHDD2(外部HDD)表示414が表示された状態を示す。
【0065】
図4において、枠421で示すディスクドライブ名が「カレントドライブ」を示す『カレントドライブ表示』である。すなわち、図4に示した『見るナビ』画面において、「カレントドライブ」を表示することで、ユーザがドライブに収容されているコンテンツ(タイトル)を探すため等の理由により、『タイトル一覧』画面を表示しようとした場合、どのドライブに収容されているかの判断に有益である。例えば、ユーザの利用頻度が高いドライブが「起動時カレントドライブ」として起動された場合、ユーザは、ドライブ切り換え動作を必要とすることなく、そのドライブが収容しているコンテンツについて、『タイトル一覧』を、すぐに表示させることができる。
【0066】
図5は、図4を用いて説明した「カレントドライブ表示」を、接続されたモニタ装置による表示として確認可能とする表示の別の表示例を示す。
【0067】
図5は、コンテンツの録画中のモニタ表示画面において、リモコンRMの操作により、コンテンツ情報を表示させた表示例であり、例えば、現在録画中であるコンテンツのモニタ装置1001への表示501には、予め用意された録画再生装置1に現在接続されている全てのディスクドライブ名と内蔵されているディスクドライブ名が表示される表示領域511が規定されており、所定の順で、全てのディスクドライブ名が表示される。なお、図5は、録画再生装置1に接続/内蔵されたディスクドライブが、光ディスクドライブ(ディスクドライブ201、図1参照)、HDD1(内蔵HDD301、図1参照)およびHDD2(外部HDD501、図1参照)であることを示すDVD(DVD規格の光ディスクを収容した状態)表示512、HDD1(内蔵HDD)表示513、およびHDD2(外部HDD)表示514が表示された状態を示す。
【0068】
図5において、枠521で示すディスクドライブ名が図4により説明したと同様の「カレントドライブ」を示す『カレントドライブ表示』である。
【0069】
図6は、録画再生装置の起動時に、「起動時カレントドライブ」として設定されているディスクドライブを検出することにより、録画再生装置の主電源がオンされた際の始動時の起動時間を低減する「電源オン処理」の一例をソフトウエア的に示す。なお、始動時の起動時間は、「起動時カレントドライブ」として優先起動が設定されているディスクドライブのエラーチェック(システムチェック)等の各種初期化処理が終了し、録画再生装置の動作、例えばチャンネルの選択や録画の開始が可能な待機状態となるまでに要求される時間を示す。
【0070】
図6に示す通り、録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、始めに、各初期化処理が実行される(S1)。
【0071】
次に、不揮発性メモリ39(図1参照)から、録画再生装置1の主電源がオフされた、あるいは各ディスクドライブがスリープ状態になった時点で「カレントドライブ」として動作していたディスクドライブが、HDDモジュール(HDD1)301、任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)もしくはディスクドライブモジュール201のいずれであったかに関する情報である『カレントドライブ情報』が取得される(S2)。また、図2に示したデータテーブル内の記述が読み出され、「起動時カレントドライブ」として設定可能なディスクドライブが特定される(S3)。
【0072】
次に、S2において取得した『カレントドライブ情報』により特定される「カレントドライブ」が、S3において読み出した「起動時カレントドライブ」として設定可能か否かがチェックされる。すなわち、取得した『カレントドライブ情報』と図2に示したデータテーブル内の記述とが比較され、「カレントドライブ」を「起動時カレントドライブ」として設定できるか否かが判断される(S4)。
【0073】
S4において、「カレントドライブ」を「起動時カレントドライブ」として設定できると判断できた場合(S4−NO)、「起動時カレントドライブ」は「カレントドライブ」と設定される。すなわち、カレントドライブ情報が変更されず、そのまま維持される(S6)。
【0074】
S4において、「カレントドライブ」を「起動時カレントドライブ」として設定できないと判断できた場合(S4−YES)、「起動時カレントドライブ」として、S3において読み出した「規定のドライブ」が設定される(S6)。
【0075】
以下、『カレントドライブ情報』に従って「カレントドライブ」が切換えられ(S7)、「起動時カレントドライブ」として設定された「カレントドライブ」について、例えばタイトル一覧読み込み処理、他の起動時のルーチンが実行される(S8)。
【0076】
より具体的には、各初期化処理(S1)を行なった後、カレントドライブ情報を不揮発メモリから取得する(S2)。
【0077】
(S3で)取得したカレントドライブ情報がDVD(起動時カレントドライブ=不可)の場合(S4−YES)、カレントドライブ情報は、規定のドライブ(内蔵HDD)をセットする(S5)。それ以外(S4−NO)では、電源オフ時のカレントドライブ情報から変更しない(S6)。
【0078】
以下、読み込んだ『カレントドライブ情報』に基づいて、カレントドライブのドライブ切換処理を行なう(S7)。例えば、
・カレントドライブ=HDD1
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD1
・カレントドライブ=HDD2
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD2
・カレントドライブ=DVD
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD1(規定)
により、「起動時カレントドライブ」が設定される。
【0079】
図7は、図6に示した録画再生装置の起動時に参照する『カレントドライブ情報』を、録画再生装置1の図示しない主電源がオフされることにより、または全てのディスクドライブにおいて、ディスクを回転するモータの回転が停止するスリープ状態となることを検出して、『カレントドライブ情報』を更新(保存)する「電源オフ処理」の一例をソフトウエア的に示す。
【0080】
図7に示す通り、録画再生装置1の図示しない主電源がオフされることにより、または全てのディスクドライブにおいて、ディスクを回転するモータの回転が停止するスリープ状態となった場合、それまでに動作されていたディスクドライブの情報が、『カレントドライブ情報』として、例えばNVM(不揮発性メモリ)39の所定の領域に保存される(S11)。
【0081】
続いて、録画再生装置1が、例えばリモコン端末RMからの入力指示を受けつける入力受付状態に維持される(S12)。
【0082】
図8は、図6および図7により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定して、次に電源がオンされた際に、「起動時カレントドライブ」を設定する処理の一例をソフトウエア的に示す。なお、図8により以下に説明する処理に従い、電源オフ時に、次に電源がオンされた際に「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、NVMに記憶されたデータの読み出しのみによって容易に判別できるよう、『カレントドライブ情報』を予め書き換える(更新する)ことにより、各ディスクドライブに記録されているタイトル(コンテンツ)の再生(管理データのチェック)が必要なくなる。これにより、一層、始動時の起動時間を短縮できる。
【0083】
図8においては、直前(最後の動作終了後)の電源オフ処理により、『カレントドライブ情報』として、図9により以下に説明するが、次に始動される際に、「起動時カレントドライブ」に設定されるべきディスクドライブのドライブ名または制御用コード、等が予めNVM(不揮発性メモリ)39に記憶される(S41)。
【0084】
録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、各初期化処理に続いて、『カレントドライブ情報』として記憶されている「カレントドライブ」が「起動時カレントドライブ」に設定可能であることがチェックされる(S42)。
【0085】
以下、図2に示したデータテーブルにおいて「起動時カレントドライブ」に設定可能である(データテーブルにおいて『可』である)場合(S43−YES)、『カレントドライブ情報』が『次回電源オン時のカレントドライブ情報』に更新される(S44)。
【0086】
続いて、『カレントドライブ情報』に基づいて、「カレントドライブ」が切換えられる(S45)。
【0087】
なお、S42において、『カレントドライブ情報』として記憶されている「カレントドライブ」が「起動時カレントドライブ」に設定できない「カレントドライブ」である場合(S43−NO)、図2に示した『カレントドライブ情報』のうちの「規定のドライブ」が割りあてられている「カレントドライブ」が選択される。
【0088】
図9は、図8に示した電源オン処理(始動時)に参照される「次に始動される際に「起動時カレントドライブ」に設定されるべきディスクドライブ」を、電源オフ処理において予め設定する処理の一例をソフトウエア的に示す。
【0089】
図9において、任意のタイミングで、電源がオフされ、あるいは電源オフに対応する制御信号またはコマンドが入力されると、現在動作中であるディスクドライブのドライブ名または制御用コード、等が、次回電源オン時の「起動時カレントドライブ」に設定すべき『カレントドライブ情報』として、NVM(不揮発性メモリ)39に格納される。なお、次回電源オン時の「起動時カレントドライブ」に設定すべき『カレントドライブ情報』としては、「起動時カレントドライブ」無効(図2における『不可』)の設定があるドライブを排除するよう、設定されていてもよい(S51)。
【0090】
続いて、録画再生装置1が、例えばリモコン端末RMからの入力指示を受けつける入力受付状態に維持される(S52)。
【0091】
図10は、録画再生装置の電源オフ時に、図9により説明した電源オフ処理により設定(保存)された『カレントドライブ情報』により「起動時カレントドライブ」を設定する処理の一例をソフトウエア的に示す。
【0092】
図10に示すように、録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、始めに、各初期化処理が実行される(S61)。
【0093】
続いて、NVM(不揮発性メモリ)39から、『カレントドライブ情報』として記憶されている「次回電源オン時の「起動時カレントドライブ」」が読み出される。なお、「次回電源オン時の「起動時カレントドライブ」」は、「起動時カレントドライブ」として設定できないディスクドライブ以外である(図2のデータテーブルにおいて『可』である)ことが明らかであるから、『カレントドライブ情報』に基づいて、「カレントドライブ」が切換えられる(S63)。
【0094】
以下、『カレントドライブ情報』に従って「カレントドライブ」が切換えられ、例えばタイトル一覧読み込み処理、他の起動時のルーチンが実行される(S64)。
【0095】
すなわち、図8〜図10を用いて説明した例では、「起動時カレントドライブ」として設定可能なHDD2(外部HDD)が設定されている状態で、ユーザが、「カレントドライブ」として、例えば、DVDを選択した場合、
・カレントドライブ=HDD2
(ユーザによる切り換え) →
カレントドライブ=DVD
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD2
により、「起動時カレントドライブ」が設定される。
【0096】
なお、HDD2は、取り外すことが可能であり、電源オフの間にHDD2が取り外された場合には、
・カレントドライブ=HDD2
(ユーザによる切り換え) →
カレントドライブ=DVD
→電源オフ
(ユーザによる)HDD2取り外し
→電源オン
→カレントドライブ=HDD1(規定)
により、「起動時カレントドライブ」が設定される。
【0097】
図11は、図6により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定することにより、録画再生装置の主電源がオンされた際の始動時の起動時間を低減する「処理」の一例をソフトウエア的に示す。なお、図8〜図10により説明したと同様に、図11により以下に説明する処理に従い、電源オフ時に、次に電源がオンされた際に「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、NVMに記憶されたデータの読み出しのみによって容易に判別できるよう、『カレントドライブ情報』を予め書き換える(更新する)ことにより、各ディスクドライブに記録されているタイトル(コンテンツ)の再生(管理データのチェック)が必要なくなる。これにより、一層、始動時の起動時間を短縮できる。
【0098】
録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、始めに、各初期化処理が実行される(S21)。
【0099】
次に、不揮発性メモリ39(図1参照)から、録画再生装置1の主電源がオフされた、あるいは各ディスクドライブがスリープ状態になった時点で「カレントドライブ」として動作していたディスクドライブが、HDDモジュール(HDD1)301、任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)もしくはディスクドライブモジュール201のいずれであったかに関する情報である『カレントドライブ情報』が取得される(S22)。また、図2に示したデータテーブル内の記述が読み出され、「起動時カレントドライブ」として設定可能なディスクドライブが特定される(S23)。
【0100】
次に、S22において取得した『カレントドライブ情報』により特定される「カレントドライブ」が、S23において読み出した「起動時カレントドライブ」として設定可能な全てのディスクドライブのうち、予約録画制御部35(図1参照)または予約録画制御部35によりNVM39の所定の領域に保存された『録画予約一覧情報(録画予約一覧データ)』が参照され、「起動時カレントドライブ」として設定できるディスクドライブのうち、予約録画先として指定されている予約の件数の最も多いディスクドライブが「カレントドライブ」として設定される。すなわち、予約録画先として指定されている予約の件数の最も多いディスクドライブを「カレントドライブ」とするよう『カレントドライブ情報』が、更新される(S24)。
【0101】
以下、『カレントドライブ情報』に従って「カレントドライブ」が切換えられ(S25)、「起動時カレントドライブ」として設定された「カレントドライブ」について、例えばタイトル一覧読み込み処理、他の起動時のルーチンが実行される(S26)。
【0102】
なお、図12は、図11に示したS24において参照する『録画予約一覧情報(録画予約一覧データ)』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す。また、図13Aおよび図13Bは、『録画予約一覧情報』をモニタ装置1001に表示した表示例(ビデオミキシングモジュール71が出力する出力画像に相当)である。図12、図13Aおよび図13Bから、「起動時カレントドライブ」には、予約の件数が最も多く、かつ図2により説明したデータテーブルにおいて「起動時カレントドライブ」への設定が『可』であるHDD2(外部HDD)が選択されることになる。
【0103】
図14は、図11により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定する際の別の条件の一例を示す。なお、図15は、図14に示した条件をユーザが確認可能に、モニタ装置1001に表示した表示例(ビデオミキシングモジュール71が出力する出力画像に相当)である。
【0104】
図11においては、S22で取得した『カレントドライブ情報』により特定される「カレントドライブ」が、S23で読み出した「起動時カレントドライブ」として設定可能な全てのディスクドライブのうち、予約録画先として指定されている予約の件数の最も多いディスクドライブを「カレントドライブ」として設定することを説明したが、同様の考え方により、条件として、<a>記録されているコンテンツ(タイトル)の数、あるいは既に<b>記録されているコンテンツ(タイトル)の合計時間、を用いることもできる。
【0105】
すなわち、図14において、記録されているコンテンツ(タイトル)の数<a>は、HDD1(内蔵)が最も多いため、図2により既に説明したデータテーブル内で「起動時カレントドライブ」の設定が『可』である場合には、HDD1(内蔵HDD)を「起動時カレントドライブ」に設定することができる。
【0106】
一方、図14において、記録されているコンテンツ(タイトル)の合計時間<b>は、HDD2(外部HDD)が最も多いため、図2により既に説明したデータテーブル内で「起動時カレントドライブ」の設定が『可』である場合には、HDD2(外部HDD)を「起動時カレントドライブ」に設定することができる。
【0107】
図16は、図6により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定することにより、録画再生装置の主電源がオンされた際の始動時の起動時間を低減する「処理」のさらに別の一例をソフトウエア的に示す。
【0108】
録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、始めに、各初期化処理が実行される(S31)。
【0109】
次に、図2に示したデータテーブルの記述が読み出され、「起動時カレントドライブ」として設定可能なディスクドライブが特定される。なお、2以上存在する場合、各ディスクドライブとも「起動時カレントドライブ」に設定可能であることが一時的に保持される(S32)。
【0110】
次に、S32において取得した「起動時カレントドライブ」として設定可能な全てのディスクドライブについて、図17Aまたは図18Aに示すように、個々のディスクドライブに記録された全てのコンテンツ(タイトル)が記録された『日時』が読み出される(S33)。
【0111】
以下、S33において読み出された『日時』のうち最も新しいコンテンツ(タイトル)が特定され、そのタイトル(コンテンツ)を保持したディスクドライブが『カレントドライブ情報』として、一時的に保持される。すなわち、最後に記録されたコンテンツの記録『日時』に基づいて、『カレントドライブ情報』が更新される(S34)。
【0112】
続いて、S34において更新された『カレントドライブ情報』に基づいて、「起動時カレントドライブ」が切換えられる(S35)。
【0113】
なお、図17Aおよび図18Aは、図16のS33において参照する『タイトル一覧情報』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す。また、図17Bおよび図18Bは、それぞれ、対応するディスクドライブが保持する『タイトル一覧情報』をモニタ装置1001に表示した表示例(ビデオミキシングモジュール71が出力する出力画像信号に基づく、画像表示例を模式的に示す)である。
【0114】
図16、図17Aおよび図17Bから、「起動時カレントドライブ」としては、最後に記録されたコンテンツを保持したHDD2(外部HDD)が選択されることになる。
【0115】
なお、図2に示したテーブルデータとして保持されている「起動時カレントドライブ」においては、「起動時カレントドライブ」として設定可能として定義されている場合であっても、そのディスクドライブが取り外し可能であることに依存して、電源オフ後に取り外される場合がある。また、取り外した後、取り外したディスクドライブと交換可能な別のディスクドライブがセット(接続)される場合がある。
【0116】
この場合、図2に示したテーブルデータ(定義表)は、実質的に図19に示すように、変更されることになる。すなわち、「起動時カレントドライブ」としての設定が可能ではあるが、例えば「ドライブ名/制御コード等が不一致の場合は、『不可』」、等の注釈が記述ある。従って、始動時においては、HDD1(内蔵)が優先されることになる。すなわち、ドライブ名/制御コード等が不一致の場合は、HDD1(内蔵)の残り記録領域(空き容量)が無い、等の場合を除き、原則として「起動時カレントドライブ」として用いないこと、を特徴とする。
【0117】
また、図20は、図2に示したテーブルデータ(定義表)のうち、HDD1(内蔵)とは異なる任意数の外部HDD(HDD2〜HDDn,nは2以上の正の整数)については、電源オフ時に「カレントドライブ」であったディスクドライブを「起動時カレントドライブ」に用いることを示し、例えば、
・カレントドライブ=HDD1
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD1
・カレントドライブ=HDDn
→電源オフ →電源オン →カレントドライブ=HDDn
に基づいて、「起動時カレントドライブ」を設定することを特徴とする。
【0118】
以上説明したように、この発明の一つの実施の形態によれば、記憶媒体一体ドライブと分離可能ドライブとが3以上用意された録画再生装置の始動時に必要となる起動時間が、低減される。
【0119】
また、記憶媒体を取り出すことのできるドライブについては、電源オフまでの間、動作されていた場合であっても、始動時の優先起動対象から除外することにより、直前に動作していたドライブの種類に拘わらず、概ね一定の起動時間で、始動できる。すなわち、起動時間を一定時間内に抑えることができる。
【0120】
なお、起動時に媒体内の情報を読み出すことを必要としない、優先起動ドライブを任意に設定でき、ユーザの操作性や利便性が向上する。
【符号の説明】
【0121】
1…録画再生装置、30…マイクロコンピュータモジュール(主制御モジュール)、35…予約録画制御モジュール、36…GUI画面制御モジュール、39…不揮発性メモリ(NVM)、101…データプロセッサモジュールモジュール、201…ディスクドライブ(DVD)、301…ディスクドライブ(HDD1(内蔵))、401…ディスクドライブ制御部、501(n)…ディスクドライブ(HDD2(n)、外部HDD)。
【技術分野】
【0001】
この発明は、録画再生装置における電源投入時の起動動作に関する。
【背景技術】
【0002】
ハードディスクドライブ(HDD)を内蔵し、長時間に亘って、あるいは複数のソースが提供する多くのコンテンツを並列に、録画可能な録画再生装置が広く普及している。
【0003】
また、2以上のHDDを接続可能として、実記録容量を高めた録画再生装置も既に実用化されている。
【0004】
なお、録画再生装置においては、HDDに加え、例えばDVD規格の光ディスクのうちの書き換え可能タイプの光ディスクに対してもコンテンツを録画できることが可能であるが、記録容量が限られることは周知である。
【0005】
特許文献1(先行技術文献)は、HDドライブ部、BDドライブ部及びDVDドライブ部の複数のドライブ部(データ処理部)を備え、始動する際に複数のドライブ部のうち、光ディスク等の記録媒体を受け入れているドライブ部を起動することを開示する。また、同文献は、他の方法として、使用者が指定したドライブ部を起動するか、あるいは最後に動作したドライブ部のみ起動する、HDドライブ部を優先的に起動する等、録画装置の始動時に起動するドライブ部を選択することにより、起動時間の短縮、録画装置の消費電力を削減することを開示する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−164334
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1が開示するデータ処理装置は、BDドライブ部及びDVDドライブ部のようなドライブ部と記憶媒体が分離できるドライブについても、始動時の優先起動対象にしているため、記憶媒体の有無を判定するプロセスが増える。従って、起動時間の短縮が困難である。
【0008】
この発明の目的は、記憶媒体一体ドライブと分離可能ドライブの起動時の処理を変えることで、起動時間を一定時間内に抑えることのできる録画再生装置およびその方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この発明は、上記問題点に基づきなされたもので、コンテンツを記録する記録媒体が一体に設けられた媒体一体記録装置と記録媒体が分離可能な記録装置とが少なくとも3以上用意され、任意の記録装置にコンテンツを記録する録画再生装置において、電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を、電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、優先起動を設定可能な記録装置に用意された優先起動許可情報と、に基づいて決定することを特徴とする録画再生装置を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明の一つの実施の形態によれば、記憶媒体一体ドライブと分離可能ドライブとが3以上用意された録画再生装置の始動時に必要となる起動時間を低減できる。
【0011】
また発明の一つの実施の形態によれば、記憶媒体を取り出すことのできるドライブについては、電源オフまでの間、動作されていた場合であっても、始動時の優先起動対象から除外できるため、起動時間を一定時間内に抑えることができる。
【0012】
さらに発明の一つの実施の形態によれば、起動時に媒体内の情報を読み出すことを必要としない、優先起動ドライブを任意に設定でき、ユーザの利便性が高められる。
【0013】
すなわち、記憶媒体一体ドライブであるハードディスクドライブ(HDD)が複数接続された録画再生装置において、起動時カレントドライブとして2台目以降のHDDも1台目のHDDと同様の使い勝手を得ることができ、ユーザの利便性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明の実施の形態が適用可能な録画再生装置の構成の一例を示す概略図。
【図2】図1に示した録画再生装置において、起動時に、優先して起動するディスクドライブ(「起動時カレントドライブ」)として設定可能なディスクドライブの『カレントドライブ情報』を保持したデータテーブルの一例を示す概略図。
【図3】図1に示した録画再生装置において、図2に示した「起動時カレントドライブ」を、ユーザが変更するためのユーザ入力画面表示([始動時起動ドライブ設定画面])の表示例の一例を示す概略図。
【図4】図1に示した録画再生装置において、「カレントドライブ」を、出力画像信号に基づく出力映像に表示する表示例の一例を示す概略図。
【図5】図1に示した録画再生装置において、「カレントドライブ」を、出力画像信号に基づく出力映像に表示する表示例の別の一例を示す概略図。
【図6】図1に示した録画再生装置の起動時に、「起動時カレントドライブ」として設定されているディスクドライブを優先して起動する「電源オン処理」の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図7】図6に示した録画再生装置の起動時に参照する『カレントドライブ情報』を更新(保存)する「電源オフ処理」の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図8】図6により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定して、次に電源がオンされた際に、「起動時カレントドライブ」を設定する処理の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図9】図8に示した電源オン処理(始動時)に参照される「次に始動される際に「起動時カレントドライブ」に設定されるべきディスクドライブ」を、電源オフ処理において設定(保存)する処理の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図10】図9に示した電源オフ処理において設定(保存)された『カレントドライブ情報』により「起動時カレントドライブ」を設定する処理の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図11】図6に示した録画再生装置の起動時に優先して起動する「カレントドライブ」を設定する「電源オン処理」の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図12】図11において参照する『録画予約一覧情報(録画予約一覧データ)』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す概略図。
【図13A】図11において参照する『録画予約一覧情報』をモニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図13B】図11において参照する『録画予約一覧情報』をモニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図14】図11により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定する際の別の条件の一例を示す概略図。
【図15】図14に示した条件をユーザが確認可能に、モニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図16】図6により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定するためのさらに別の一例をソフトウエア的に示す概略図(フローチャート)。
【図17A】図16において参照する『タイトル一覧情報』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す概略図。
【図17B】図17Aに示した条件をユーザが確認可能に、モニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図18A】図16において参照する『タイトル一覧情報』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す概略図。
【図18B】図18Aに示した条件をユーザが確認可能に、モニタ装置に表示した表示例(ビデオミキシングモジュールが出力する出力画像に相当する画像出力)を示す概略図。
【図19】図2に示したテーブルデータ(定義表)のうち、HDD1(内蔵)とは異なる外部HDD(HDD2)が一旦取り外された場合に、「起動時カレントドライブ」を設定可能とする例を示す概略図。
【図20】図2に示したテーブルデータ(定義表)のうち、HDD1(内蔵)とは異なる任意数の外部HDD(HDD2〜HDDn,nは2以上の正の整数)が接続されている場合に、「起動時カレントドライブ」を設定可能とする例を示す概略図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明の実施の一形態について説明する。
【0016】
図1は、この発明が適用される録画再生装置の実施の一形態を示す。なお、図1の録画再生装置においては、記録媒体として、ハードディスクドライブモジュール(以下、単にHDDモジュールと示す)に内装されたハードディスク、またはDVD規格の光ディスクに映像を記録する例を説明するが、ハードディスクまたは光ディスク等に代えて、例えば半導体メモリ(メモリカード)を記録媒体とすることも可能である。また、録画再生装置には、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等も該当し、記録メディア(記録媒体)に記録される情報としては、静止画やドキュメント情報等であってもよいことはいうまでもない。さらに、HDDモジュールは、2以上用意され、少なくとも1つが、録画再生装置と分離(着脱)可能であり、広義には、PCに内蔵されたHDDやネットワーク上に位置するLAN接続型であってもよい。
【0017】
図1に示す録画再生装置(ビデオレコーダ)1は、例えばDVD規格の光ディスクMにビデオファイルを構築できるディスクドライブモジュール201を有する。光ディスクMは、例えばCD規格であってもよく、あるいは現行のDVD規格の光ディスクに比較して記録容量が高められているさまざまなタイプであってもよい。
【0018】
ディスクドライブモジュール201は、詳述しないが、光ディスクMを、その記録面が延びる面内において所定速度で回転させる回転制御系、光ディスクMの記録面に情報を記録し、あるいは光ディスクMに記録されている情報を再生するための所定波長のレーザ光を照射するレーザ駆動系およびそのレーザ光を案内するレーザ光学系等を有する。
【0019】
録画再生装置1はまた、HDDモジュール301に収容されているハードディスクHDに対しても、同様にビデオファイルを構築できる。また、録画再生装置1は、ドライブ制御部401を介して接続される少なくとも1つの着脱可能な外部HDD装置501に対してもビデオファイルを構築できる。なお、外部HDD装置501は、インタフェースとして、例えばUSB(Universal Serial Bus)による接続が可能な形式(USB−HDD)であることが好ましい。
【0020】
また、外部HDD装置501は、HDDモジュール301とは独立であり、必要に応じて(録画再生装置1から)分離する(取り外す)ことができる。なお、ドライブ制御部401は、2以上の外部HDD装置、例えば「601」、あるいは「n(n台め)」が接続可能であり、現在接続されている外部HDD装置の数と過去に接続されたことがある外部HDD装置であるか否か(接続された外部HDD装置が初めて接続されたか否か)を管理し、データプロセッサ101及びマイクロコンピュータモジュール30に報知する。
【0021】
ディスクドライブモジュール201に装填された光ディスクMまたはHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)のハードディスクHDに記録すべき映像(記録データ)は、データプロセッサモジュール101による処理及び制御により、予め指定された記録媒体(光ディスクMあるいはハードディスクHD)に記録される。また、データプロセッサモジュール101の処理により、既に記録されている映像(データ)をディスクドライブモジュール201の光ディスクMまたはHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)のハードディスクHDから読み出す。すなわち、記録されている映像データに対応する再生データが得られる(データが再生される)。
【0022】
データプロセッサモジュール101は、記録データあるいは再生データを、所定の単位で処理するもので、詳述しないがバッファ回路モジュール、変調・復調回路モジュール、エラー訂正モジュール等を含む。
【0023】
録画再生装置1はまた、録画再生装置1の動作を制御するマイクロコンピュータモジュール30、入力情報を記録するためのデータ処理を受け持つエンコーダモジュール50、および既に記録されているデータを再生するデータ処理を受け持つデコーダモジュール60を、少なくとも有する。
【0024】
マイクロコンピュータモジュール30は、主制御ユニットとして機能するMPU(Main Processing UnitまたはCPU(Central Processing Unit))を含み、図示しないROM(Read Only Memory)に格納されている制御プログラムに基づいて、欠陥場所検出、未記録領域検出、録画情報記録位置設定、UDF記録、及びA/Vアドレス設定等を実行する。
【0025】
また、マイクロコンピュータモジュール30は、録画再生装置1の以下に説明する個々のモジュールを統括して制御するために必要な図示しない情報処理モジュール(メインプロセッサ)、ワークエリアとして利用されるRAM(Random Access Memory)31、ディレクトリ検出部32、VMG(ビデオ管理情報)作成部、コピー関連情報検知部、コピー及びスクランブリング情報処理部(RDI処理部)、パケットヘッダ処理部、シーケンスヘッダ処理部、アスペクト比情報処理部等を含む。
【0026】
マイクロコンピュータモジュール30はまた、編集を実行する際の管理情報を処理する編集時管理情報制御モジュール33、及び録画を実行する際の管理情報を処理する録画時管理情報制御モジュール34を含む。
【0027】
さらに、マイクロコンピュータモジュール30は、後段で詳しく説明するが、予約録画を制御する予約録画制御モジュール35、GUI(Graphical User Interface,グラフィカルユーザインタフェース)画面の表示を制御するGUI画面表示モジュール36、ユーザによる操作入力の有無を検知する操作入力判別モジュール37、ユーザに通知すべき内容を文字列や小映像(icon,アイコン)等の可視可能な表示として録画再生装置1の外部装置として接続されるモニタ装置(ディスプレイ)1001に、OSD(オンスクリーンディスプレイ)表示するためのOSD表示制御モジュール38を含む。なお、OSD表示制御モジュール38は、モニタ装置(ディスプレイ)1001に対して出力映像を出力する後述のD/Aコンバータ74に入力される信号(映像出力信号)にOSD信号を重ね合わせることのできる任意の位置、例えばビデオ(V)ミキシングモジュール71とマイクロコンピュータモジュール30との間、に用意されてもよい。
【0028】
また、マイクロコンピュータモジュール30は、不揮発性メモリ(NVM)39を含み、録画再生装置1の主電源がオフされる際に、必要に応じて所定のデータ、例えば、起動時選択ドライブ名、等を保持する。なお、NVM(不揮発性メモリ)39は、マイクロコンピュータモジュール30と独立して設けられてもよいことはいうまでもない。
【0029】
マイクロコンピュータモジュール30はさらに、ネットワークインタフェース21を介して詳述しない外部ネットワークに接続可能である。これにより、地上デジタル放送やBS/CSデジタル放送において番組とともに提供されるEPG(電子番組表)に加え、外部のサーバから電子番組案内情報(DEPG:Dynamic Electronic Program Guide)を、取り込むことができる。
【0030】
マイクロコンピュータモジュール30はまた、例えばリモコン(リモート端末)RMを介してユーザにより入力される操作信号を受け付けるリモート受信モジュール42、録画再生装置1の前面パネル等に設けられ、ユーザ操作に対応する操作信号が直接入力可能な操作入力モジュール43を含む。なお、録画再生装置1の前面パネルの所定の位置には、例えば日時、(選択された)チャンネル、現在映像の記録のために動作中の記録媒体が、HDD301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)のハードディスクHDであるかディスクドライブに装填された光ディスクMであるか、等の情報を表示可能な表示モジュール44が設けられてもよい。
【0031】
また、リモコンRMと録画再生装置1との間の信号の通信は、無線通信あるいは光通信もしくは赤外線通信等の任意の方法が利用可能である。
【0032】
なお、リモート端末RMおよび操作入力モジュールは、有線、もしくは赤外線、あるいは無線等の任意の手法により、録画再生装置1と信号またはデータの少なくとも一方の受け渡しが可能なパーソナルコンピュータやビデオゲーム機器、あるいは携帯可能端末等のいずれであってもよい。すなわち、操作入力モジュール43及び通信手法がいずれの形態であっても、入力されるユーザ操作信号に基づいて、映像信号及び音声信号の記録処理や録画されたコンテンツの再生処理、あるいは録画されたコンテンツに対する編集処理等を実行可能である。
【0033】
エンコーダモジュール50は、詳述しないが、入力されたアナログビデオ信号やアナログオーディオ信号をデジタル化するビデオ用及びオーディオ用のアナログ−デジタルコンバータモジュールと、ビデオエンコーダモジュールと、オーディオエンコーダモジュールとを有する。エンコーダモジュール50は、さらに副映像エンコーダモジュールも含む。
【0034】
エンコーダモジュール50の出力は、バッファメモリ(図示しない)モジュールを含むフォーマッタモジュール51にて所定のDVD−RAMのフォーマットに変換され、上述したデータプロセッサモジュール101に供給される。
【0035】
エンコーダモジュール50には、A/V(オーディオ(音声)/ビデオ(映像))入力モジュール41aからの外部アナログビデオ信号と外部アナログオーディオ信号が入力可能である。なお、エンコーダモジュール50には、スイッチモジュール40を介して、地上波アナログチューナモジュール41c、地上波デジタルチューナモジュール41c、衛星BS/CSチューナモジュール41d、あるいは衛星アナログチューナモジュール41eからの受信信号が選択的に入力可能である。
【0036】
また、エンコーダモジュール50が複数のデコーダモジュールを含む場合、例えば地上波デジタルチューナモジュール41cで受信した番組をHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)のハードディスクHDに録画する一方で、同時に衛星BS/CSチューナモジュール41dで受信した番組を視聴(再生)するという、受信チューナモジュール毎に、独立した処理(記録と再生)が可能である。
【0037】
なお、エンコーダモジュール50は、圧縮されたデジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号が直接入力される場合には、フォーマッタモジュール51に、その圧縮デジタルビデオ信号やデジタルオーディオ信号を、直接供給することもできる。また、エンコーダモジュール50は、アナログ−デジタル変換されたデジタルビデオ信号やオーディオ信号を、ビデオ(V)ミキシングモジュール71やオーディオセレクタモジュール76に、直接供給することもできる。
【0038】
エンコーダモジュール50はまた、図示しないがビデオエンコーダモジュールを含み、ビデオエンコーダモジュールにより、入力されたデジタルビデオ信号を、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−4あるいはMPEG−2またはMPEG−1規格に基づいた可変ビットレートで圧縮されたデジタルビデオ信号に変換する。
【0039】
なお、エンコーダモジュール50は、静止画像を録画する場合、DVD録画規格(DVD VR規格)に基づいた静止画像の録画に際しては、MPEG規格で圧縮されたデジタルビデオ信号(MPEGのI_Picture)形式とするが、その他にJPEG規格に基づいて圧縮されたデジタルビデオ信号を生成することもできる。
【0040】
また、デジタルオーディオ信号は、例えばMPEGあるいはAC−3規格に従い、固定ビットレートで圧縮されたデジタルオーディオ信号、もしくはリニアPCM等の非圧縮のデジタルオーディオ信号に変換される。
【0041】
副映像信号については、AV(オーディオ・ビデオ)入力モジュール41を経由して、(副映像信号が)直接入力される場合(例えば、副映像信号向けの独立した出力端子が設けられているビデオプレーヤからの信号等)、あるいは同等のデータ構成のDVDビデオ信号の放送信号がスイッチモジュール40を介して(任意のチューナから)入力されることで、DVDビデオ信号中の副映像信号が、副映像エンコーダでエンコード(ランレングス符号化)されて、副映像のビットマップ(副映像データ)が構築される。
【0042】
エンコードされたデジタルビデオ信号、デジタルオーディオ信号ならびに副映像データは、フォーマッタ51において、ビデオパック、オーディオパックおよび副映像パックとしてパック化される。パック化された、ビデオパック、オーディオパックならびに副映像パックは、さらに集合(集約)され、DVD−ビデオ規格に規定されているフォーマット(DVD Videoフォーマット)や、DVD−レコーディング規格に規定されているフォーマット(DVD VRフォーマット)に変換される。また、静止画像の録画時は、JPEGで規定されたフォーマットに変換されてもよいことはいうまでもない。
【0043】
フォーマッタモジュール51でフォーマットされた情報(ビデオ、オーディオ、副映像データ等のパック)は、データプロセッサモジュール101を経由してHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)またはディスクドライブモジュール201に供給され、ハードディスクHDまたは光ディスクMに記録することができる。なお、ハードディスクHDあるいは光ディスクMに記録された情報は、データプロセッサモジュール101を介して、相互に置き換えまたは複製可能である。すなわち、既にハードディスクHDに記録されているデータは、光ディスクMに移動または複製可能で、光ディスクMに記録されているデータも、ハードディスクHDに移動または複製可能である。なお、ハードディスクHDあるいは光ディスクMに記録されているデータ、例えば番組のビデオオブジェクト(コンテンツ)は、一部または全部の削除や任意数のオブジェクトの合成(接続)という編集処理も可能である。これは、本発明にかかるフォーマットが取り扱うデータ単位を定義し、編集を容易にしているからである。
【0044】
また、マイクロピュータモジュール30が、ディスクドライブ201、HDD301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)、データプロセッサ101、エンコーダモジュール50、デコーダモジュール60、等の各要素を制御するタイミングは、STC(System Time Clock,システムタイムクロック)モジュール111からの時間データに基づいて実行される。録画や再生の動作は、通常は、STCモジュール111からのタイムクロックに同期して実行されるが、それ以外の処理は、STCモジュール111と独立したタイミングで実行されてもよい。
【0045】
デコーダモジュール60は、詳細な説明は省略するが、周知のパック構造を含むDVDフォーマットの信号から各パックを分離して取り出すセパレータと、パック分離やその他の信号処理実行時に使用するメモリ(ワークメモリ)と、セパレータで分離された主映像データ(ビデオパックの内容)をデコードするビデオ(V)デコーダと、セパレータで分離された副映像データ(副映像パックの内容)をデコードするSP(サブパック)デコーダと、セパレータで分離されたオーディオデータ(オーディオパックの内容)をデコードするオーディオ(A)デコーダと、を有する。
【0046】
デコーダモジュール60にはまた、図示しないが、デコードされた主映像にデコードされた副映像を適宜合成し、主映像にメニュー、ハイライトボタン、字幕やその他の副映像を重ねて出力するビデオプロセッサが組み込まれている。
【0047】
デコーダモジュール60の出力ビデオ信号は、ビデオミキシングモジュール71に入力される。
【0048】
ビデオミキシングモジュール71では、例えばテキストデータが合成される。また、ビデオミキシングモジュール71には、個々のチューナや、A/入力モジュール41aからの信号を直接取り込むライン(外部/補助入力)も接続されている。なお、ビデオミキシングモジュール71には、バッファとして用いるフレームメモリモジュール72が接続されている。
【0049】
ビデオミキシングモジュール71の出力がアナログ出力の場合はI/F(インタフェース)73を介して外部に出力され、デジタル出力の場合はデジタル−アナログ変換器モジュール74を介して外部へ出力される。
【0050】
デコーダモジュール60の出力オーディオ信号は、セレクタモジュール76を介して、デジタル−アナログ変換器モジュール77に供給され、アナログ変換され、外部に出力される。なお、セレクタモジュール76は、マイクロコンピュータモジュール30からのセレクト信号により制御される。これにより、地上波デジタルチューナモジュール41c,BS/CSチューナモジュール41d、あるいはA/V入力モジュール41aから、デジタル信号で入力される番組については、セレクタモジュール76の切り換えにより、エンコーダモジュール50をスルーした信号を、直接選択してモニタすることも可能である。
【0051】
なお、エンコーダモジュール50のフォーマッタ51では、録画中、各切り分け情報を作成し、定期的にマイクロコンピュータモジュール30のMPUへ送る(GOP先頭割り込み時等の情報)。切り分け情報としては、VOBUのパック数、VOBU先頭からのIピクチャのエンドアドレス、VOBUの再生時間等である。
【0052】
同時に、アスペクト情報処理部からの情報を録画開始時にMPUへ送り、MPUはVOBストリーム情報(STI)を作成する。ここでSTIは、解像度データ、アスペクトデータ等を保存し、再生時、各デコーダ部ではこの情報を元に初期設定が行われる。
【0053】
また、録画再生装置1では、DVD(光ディスクM)に記録するビデオファイルは、1ディスクに1ファイルとしている。また、データをアクセス(シーク)している間に途切れることなく再生を続けるために、最低限連続する情報単位(サイズ)を決めている。この単位をCDA(コンティギュアス・データ・エリア)という。CDAサイズは、ECC(エラー訂正コード)ブロック(16セクタ)の倍数であり、ファイルシステムではこのCDA単位で記録を行っている。
【0054】
データプロセッサ101は、エンコーダモジュール50のフォーマッタ51からVOBU単位のデータを受け取り、CDA単位のデータをディスクドライブモジュール201あるいはHDDモジュール301あるいは任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)に供給している。また、マイクロコンピュータモジュール30のMPUは、記録したデータを再生するのに必要な管理情報を作成し、データ記録終了のコマンドを認識すると、作成した管理情報をデータプロセッサ101に送る。これにより、管理情報がディスクに記録される。従って、エンコードが行われているとき、エンコーダモジュール50からマイクロコンピュータモジュール30のMPUは、データ単位の情報(切り分け情報等)を受け取る。また、マイクロコンピュータモジュール30のMPUは、記録開始時には光ディスクM及びハードディスクHDから読み取った管理情報(ファイルシステム)を認識し、それぞれのディスクの未記録エリアを認識し、データ上の記録エリアを、データプロセッサ101を介して対応するディスクに設定している。
【0055】
ところで、録画再生装置1の起動時においては、どのディスクドライブを優先して起動するかにより、起動時間が変化することが知られている。例えば、光ディスクドライブ201を優先して起動する場合、光ディスクが装填されているか否かを検出し、光ディスクが装填されている場合には、さらに光ディスクの種別(規格)と記録方式(タイプ)を判別することが必要となる。特に、録画予約時において、録画用に設定されている記録媒体が光ディスクである場合、起動時間は、例えば数分に及ぶこともある。また、単純に起動する場合においても、起動時に優先するディスクドライブとして、例えば光ディスクドライブ201が設定されている場合には、当然、所定の(長い)起動時間が必要となる。
【0056】
図2は、録画再生装置の起動時に、優先して起動するディスクドライブ(「起動時カレントドライブ」)として設定可能なディスクドライブ(『可』により表示)と、「起動時カレントドライブ」として設定しないことを決めたディスクドライブ(『不可』により表示)とを、保持するデータテーブルの記述内容の一例を示す。なお、『カレントドライブ』は、現在選択されている(録画や再生が可能な)ディスクドライブを意味し、優先起動が設定された場合には、そのディスクドライブのエラーチェック(システムチェック)等の各種初期化処理が終了し、録画再生装置の動作、例えばチャンネルの選択や録画の開始が可能な待機状態となることを示す。
【0057】
図2から、少なくとも、ディスクドライブ(光ディスクドライブ)201については、必ずしも光ディスクが装填されていない場合があり、また装填されていたとしても、空き容量の多少や、再生専用ディスク等である場合を考慮して、「起動時カレントドライブ」としての設定を予定していない、ことを読み取れる。すなわち、図1に示した録画再生装置1は、内蔵HDD301(HDD1)及び外部HDD501(HDD2)と光ディスクドライブ201とを有し、光ディスクドライブ201については、「起動時カレントドライブ」として選択できないことを、特徴とする。なお、外部HDD501(HDD2)については、「起動時カレントドライブ」として選択可能であるが、ユーザが取り外していることもあるため、第2優先とする(通常は、HDD1(内蔵HDD301)が優先して起動される「規定のドライブ」である)。
【0058】
図3は、図2に示した「起動時カレントドライブ」を、ユーザが変更するためのユーザ入力画面表示([始動時起動ドライブ設定画面])の表示の一例を示す。なお、図1から明らかであるが、録画再生装置1は、モニタ装置1001を接続することにより、映像が表示されるものであるから、図3に示す表示例は、ビデオミキシングモジュール71(図1参照)からモニタ装置1001に出力される映像出力信号を、模式的に示すものであることはいうまでもない。従って、モニタ装置1001に相当する表示部または表示パネルが一体に設けられたテレビ装置等に適用される場合には、図3に示した表示例を可視像として確認できる。
【0059】
図3において、例えばリモコン端末RM(図1参照)の「上」、「下」、「左」および「右」の矢印が割りあてられたカーソルキーRM2の操作により、[ドライブ名]の欄が選択され(例えば[ドライブ名]の表示が反転表示あるいは異なる色による表示となるよう制御信号が入力され)、決定ボタンRM−3がオンされることで、図3においては、3つ表示されているディスクドライブのいずれかを選択可能となる。なお、図3に示す[始動時起動ドライブ設定画面]は、リモコン端末RMのメニューボタンRM−1のオン等により表示されるメニュー画面から選択可能である。
【0060】
制御入力および選択(決定)方法としては、用意されたプログラムと、そのプログラムに基づいて表示されるGUI(Graphical User Interface)に従い、さまざまな表示や操作が可能であるが、一例としては、カーソルキーRM−2の操作により[起動ドライブ]欄の「○」すなわち「起動時カレントドライブ」としての選択が可能(上述『可』に相当)、または「×」すなわち「起動時カレントドライブ」として選択しない(上述『不可』に相当)が表示されている状態で、その表示を選択し、例えば決定ボタンRM−3をオンすることにより、例えば現在「○」であるドライブについては「×」に、現在「×」であるドライブについては「○」に、循環式に、切換信号が入力される、等の制御による変更入力が可能である。また、[ドライブ名]として表示されているディスクドライブのいずれかを選択し、決定ボタンRM−3をオンする毎に、[起動ドライブ]欄の「○」と「×」が循環式に変化されるようなGUIも実現可能である。
【0061】
なお、図3に示した表示例すなわち[始動時起動ドライブ設定画面]により設定された[起動ドライブ]欄の「○」と「×」は、図2を用いて説明した「起動時カレントドライブ」の『可』と『不可』に対応され、データテーブルとして、不揮発性メモリ39により保持される。また、図3に示した表示例は、図2に示したデータテーブルを反映する表示であり、工場出荷時のデフォルト(基本)設定の一例であることは説明するまでもない。
【0062】
図4は、図2および図3を用いて説明した「起動時カレントドライブ」として録画再生装置が起動された際に、接続されたモニタ装置による表示として確認可能とする『カレントドライブ表示』の表示例を示す。
【0063】
例えば、既に録画した任意のコンテンツを選択的に再生しようとするユーザにより再生対象となるコンテンツのサムネイル画面とそのコンテンツの説明を表示する『見るナビ』画面の表示が指示されると、モニタ装置1001には、予め用意された個数のサムネイル画像(図4では6つ)を表示する「『見るナビ』(タイトルサムネイル一覧)」表示401が表示される。なお、図4の表示401は、現在再生中あるいは録画中のコンテンツのサムネイル画像と、いくつかのフォルダを表示する例である。
【0064】
図4の表示401には、録画再生装置1に現在接続されている全てのディスクドライブ名と内蔵されているディスクドライブ名が表示される表示領域411が規定されており、所定の順で、全てのディスクドライブ名が表示される。なお、図4は、録画再生装置1に接続/内蔵されたディスクドライブが、光ディスクドライブ(ディスクドライブ201、図1参照)、HDD1(内蔵HDD301、図1参照)およびHDD2(外部HDD501、図1参照)であることを示すDVD(DVD規格の光ディスクを収容した状態)表示412、HDD1(内蔵HDD)表示413、およびHDD2(外部HDD)表示414が表示された状態を示す。
【0065】
図4において、枠421で示すディスクドライブ名が「カレントドライブ」を示す『カレントドライブ表示』である。すなわち、図4に示した『見るナビ』画面において、「カレントドライブ」を表示することで、ユーザがドライブに収容されているコンテンツ(タイトル)を探すため等の理由により、『タイトル一覧』画面を表示しようとした場合、どのドライブに収容されているかの判断に有益である。例えば、ユーザの利用頻度が高いドライブが「起動時カレントドライブ」として起動された場合、ユーザは、ドライブ切り換え動作を必要とすることなく、そのドライブが収容しているコンテンツについて、『タイトル一覧』を、すぐに表示させることができる。
【0066】
図5は、図4を用いて説明した「カレントドライブ表示」を、接続されたモニタ装置による表示として確認可能とする表示の別の表示例を示す。
【0067】
図5は、コンテンツの録画中のモニタ表示画面において、リモコンRMの操作により、コンテンツ情報を表示させた表示例であり、例えば、現在録画中であるコンテンツのモニタ装置1001への表示501には、予め用意された録画再生装置1に現在接続されている全てのディスクドライブ名と内蔵されているディスクドライブ名が表示される表示領域511が規定されており、所定の順で、全てのディスクドライブ名が表示される。なお、図5は、録画再生装置1に接続/内蔵されたディスクドライブが、光ディスクドライブ(ディスクドライブ201、図1参照)、HDD1(内蔵HDD301、図1参照)およびHDD2(外部HDD501、図1参照)であることを示すDVD(DVD規格の光ディスクを収容した状態)表示512、HDD1(内蔵HDD)表示513、およびHDD2(外部HDD)表示514が表示された状態を示す。
【0068】
図5において、枠521で示すディスクドライブ名が図4により説明したと同様の「カレントドライブ」を示す『カレントドライブ表示』である。
【0069】
図6は、録画再生装置の起動時に、「起動時カレントドライブ」として設定されているディスクドライブを検出することにより、録画再生装置の主電源がオンされた際の始動時の起動時間を低減する「電源オン処理」の一例をソフトウエア的に示す。なお、始動時の起動時間は、「起動時カレントドライブ」として優先起動が設定されているディスクドライブのエラーチェック(システムチェック)等の各種初期化処理が終了し、録画再生装置の動作、例えばチャンネルの選択や録画の開始が可能な待機状態となるまでに要求される時間を示す。
【0070】
図6に示す通り、録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、始めに、各初期化処理が実行される(S1)。
【0071】
次に、不揮発性メモリ39(図1参照)から、録画再生装置1の主電源がオフされた、あるいは各ディスクドライブがスリープ状態になった時点で「カレントドライブ」として動作していたディスクドライブが、HDDモジュール(HDD1)301、任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)もしくはディスクドライブモジュール201のいずれであったかに関する情報である『カレントドライブ情報』が取得される(S2)。また、図2に示したデータテーブル内の記述が読み出され、「起動時カレントドライブ」として設定可能なディスクドライブが特定される(S3)。
【0072】
次に、S2において取得した『カレントドライブ情報』により特定される「カレントドライブ」が、S3において読み出した「起動時カレントドライブ」として設定可能か否かがチェックされる。すなわち、取得した『カレントドライブ情報』と図2に示したデータテーブル内の記述とが比較され、「カレントドライブ」を「起動時カレントドライブ」として設定できるか否かが判断される(S4)。
【0073】
S4において、「カレントドライブ」を「起動時カレントドライブ」として設定できると判断できた場合(S4−NO)、「起動時カレントドライブ」は「カレントドライブ」と設定される。すなわち、カレントドライブ情報が変更されず、そのまま維持される(S6)。
【0074】
S4において、「カレントドライブ」を「起動時カレントドライブ」として設定できないと判断できた場合(S4−YES)、「起動時カレントドライブ」として、S3において読み出した「規定のドライブ」が設定される(S6)。
【0075】
以下、『カレントドライブ情報』に従って「カレントドライブ」が切換えられ(S7)、「起動時カレントドライブ」として設定された「カレントドライブ」について、例えばタイトル一覧読み込み処理、他の起動時のルーチンが実行される(S8)。
【0076】
より具体的には、各初期化処理(S1)を行なった後、カレントドライブ情報を不揮発メモリから取得する(S2)。
【0077】
(S3で)取得したカレントドライブ情報がDVD(起動時カレントドライブ=不可)の場合(S4−YES)、カレントドライブ情報は、規定のドライブ(内蔵HDD)をセットする(S5)。それ以外(S4−NO)では、電源オフ時のカレントドライブ情報から変更しない(S6)。
【0078】
以下、読み込んだ『カレントドライブ情報』に基づいて、カレントドライブのドライブ切換処理を行なう(S7)。例えば、
・カレントドライブ=HDD1
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD1
・カレントドライブ=HDD2
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD2
・カレントドライブ=DVD
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD1(規定)
により、「起動時カレントドライブ」が設定される。
【0079】
図7は、図6に示した録画再生装置の起動時に参照する『カレントドライブ情報』を、録画再生装置1の図示しない主電源がオフされることにより、または全てのディスクドライブにおいて、ディスクを回転するモータの回転が停止するスリープ状態となることを検出して、『カレントドライブ情報』を更新(保存)する「電源オフ処理」の一例をソフトウエア的に示す。
【0080】
図7に示す通り、録画再生装置1の図示しない主電源がオフされることにより、または全てのディスクドライブにおいて、ディスクを回転するモータの回転が停止するスリープ状態となった場合、それまでに動作されていたディスクドライブの情報が、『カレントドライブ情報』として、例えばNVM(不揮発性メモリ)39の所定の領域に保存される(S11)。
【0081】
続いて、録画再生装置1が、例えばリモコン端末RMからの入力指示を受けつける入力受付状態に維持される(S12)。
【0082】
図8は、図6および図7により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定して、次に電源がオンされた際に、「起動時カレントドライブ」を設定する処理の一例をソフトウエア的に示す。なお、図8により以下に説明する処理に従い、電源オフ時に、次に電源がオンされた際に「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、NVMに記憶されたデータの読み出しのみによって容易に判別できるよう、『カレントドライブ情報』を予め書き換える(更新する)ことにより、各ディスクドライブに記録されているタイトル(コンテンツ)の再生(管理データのチェック)が必要なくなる。これにより、一層、始動時の起動時間を短縮できる。
【0083】
図8においては、直前(最後の動作終了後)の電源オフ処理により、『カレントドライブ情報』として、図9により以下に説明するが、次に始動される際に、「起動時カレントドライブ」に設定されるべきディスクドライブのドライブ名または制御用コード、等が予めNVM(不揮発性メモリ)39に記憶される(S41)。
【0084】
録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、各初期化処理に続いて、『カレントドライブ情報』として記憶されている「カレントドライブ」が「起動時カレントドライブ」に設定可能であることがチェックされる(S42)。
【0085】
以下、図2に示したデータテーブルにおいて「起動時カレントドライブ」に設定可能である(データテーブルにおいて『可』である)場合(S43−YES)、『カレントドライブ情報』が『次回電源オン時のカレントドライブ情報』に更新される(S44)。
【0086】
続いて、『カレントドライブ情報』に基づいて、「カレントドライブ」が切換えられる(S45)。
【0087】
なお、S42において、『カレントドライブ情報』として記憶されている「カレントドライブ」が「起動時カレントドライブ」に設定できない「カレントドライブ」である場合(S43−NO)、図2に示した『カレントドライブ情報』のうちの「規定のドライブ」が割りあてられている「カレントドライブ」が選択される。
【0088】
図9は、図8に示した電源オン処理(始動時)に参照される「次に始動される際に「起動時カレントドライブ」に設定されるべきディスクドライブ」を、電源オフ処理において予め設定する処理の一例をソフトウエア的に示す。
【0089】
図9において、任意のタイミングで、電源がオフされ、あるいは電源オフに対応する制御信号またはコマンドが入力されると、現在動作中であるディスクドライブのドライブ名または制御用コード、等が、次回電源オン時の「起動時カレントドライブ」に設定すべき『カレントドライブ情報』として、NVM(不揮発性メモリ)39に格納される。なお、次回電源オン時の「起動時カレントドライブ」に設定すべき『カレントドライブ情報』としては、「起動時カレントドライブ」無効(図2における『不可』)の設定があるドライブを排除するよう、設定されていてもよい(S51)。
【0090】
続いて、録画再生装置1が、例えばリモコン端末RMからの入力指示を受けつける入力受付状態に維持される(S52)。
【0091】
図10は、録画再生装置の電源オフ時に、図9により説明した電源オフ処理により設定(保存)された『カレントドライブ情報』により「起動時カレントドライブ」を設定する処理の一例をソフトウエア的に示す。
【0092】
図10に示すように、録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、始めに、各初期化処理が実行される(S61)。
【0093】
続いて、NVM(不揮発性メモリ)39から、『カレントドライブ情報』として記憶されている「次回電源オン時の「起動時カレントドライブ」」が読み出される。なお、「次回電源オン時の「起動時カレントドライブ」」は、「起動時カレントドライブ」として設定できないディスクドライブ以外である(図2のデータテーブルにおいて『可』である)ことが明らかであるから、『カレントドライブ情報』に基づいて、「カレントドライブ」が切換えられる(S63)。
【0094】
以下、『カレントドライブ情報』に従って「カレントドライブ」が切換えられ、例えばタイトル一覧読み込み処理、他の起動時のルーチンが実行される(S64)。
【0095】
すなわち、図8〜図10を用いて説明した例では、「起動時カレントドライブ」として設定可能なHDD2(外部HDD)が設定されている状態で、ユーザが、「カレントドライブ」として、例えば、DVDを選択した場合、
・カレントドライブ=HDD2
(ユーザによる切り換え) →
カレントドライブ=DVD
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD2
により、「起動時カレントドライブ」が設定される。
【0096】
なお、HDD2は、取り外すことが可能であり、電源オフの間にHDD2が取り外された場合には、
・カレントドライブ=HDD2
(ユーザによる切り換え) →
カレントドライブ=DVD
→電源オフ
(ユーザによる)HDD2取り外し
→電源オン
→カレントドライブ=HDD1(規定)
により、「起動時カレントドライブ」が設定される。
【0097】
図11は、図6により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定することにより、録画再生装置の主電源がオンされた際の始動時の起動時間を低減する「処理」の一例をソフトウエア的に示す。なお、図8〜図10により説明したと同様に、図11により以下に説明する処理に従い、電源オフ時に、次に電源がオンされた際に「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、NVMに記憶されたデータの読み出しのみによって容易に判別できるよう、『カレントドライブ情報』を予め書き換える(更新する)ことにより、各ディスクドライブに記録されているタイトル(コンテンツ)の再生(管理データのチェック)が必要なくなる。これにより、一層、始動時の起動時間を短縮できる。
【0098】
録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、始めに、各初期化処理が実行される(S21)。
【0099】
次に、不揮発性メモリ39(図1参照)から、録画再生装置1の主電源がオフされた、あるいは各ディスクドライブがスリープ状態になった時点で「カレントドライブ」として動作していたディスクドライブが、HDDモジュール(HDD1)301、任意の外部HDD装置501(601,・・・,n)もしくはディスクドライブモジュール201のいずれであったかに関する情報である『カレントドライブ情報』が取得される(S22)。また、図2に示したデータテーブル内の記述が読み出され、「起動時カレントドライブ」として設定可能なディスクドライブが特定される(S23)。
【0100】
次に、S22において取得した『カレントドライブ情報』により特定される「カレントドライブ」が、S23において読み出した「起動時カレントドライブ」として設定可能な全てのディスクドライブのうち、予約録画制御部35(図1参照)または予約録画制御部35によりNVM39の所定の領域に保存された『録画予約一覧情報(録画予約一覧データ)』が参照され、「起動時カレントドライブ」として設定できるディスクドライブのうち、予約録画先として指定されている予約の件数の最も多いディスクドライブが「カレントドライブ」として設定される。すなわち、予約録画先として指定されている予約の件数の最も多いディスクドライブを「カレントドライブ」とするよう『カレントドライブ情報』が、更新される(S24)。
【0101】
以下、『カレントドライブ情報』に従って「カレントドライブ」が切換えられ(S25)、「起動時カレントドライブ」として設定された「カレントドライブ」について、例えばタイトル一覧読み込み処理、他の起動時のルーチンが実行される(S26)。
【0102】
なお、図12は、図11に示したS24において参照する『録画予約一覧情報(録画予約一覧データ)』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す。また、図13Aおよび図13Bは、『録画予約一覧情報』をモニタ装置1001に表示した表示例(ビデオミキシングモジュール71が出力する出力画像に相当)である。図12、図13Aおよび図13Bから、「起動時カレントドライブ」には、予約の件数が最も多く、かつ図2により説明したデータテーブルにおいて「起動時カレントドライブ」への設定が『可』であるHDD2(外部HDD)が選択されることになる。
【0103】
図14は、図11により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定する際の別の条件の一例を示す。なお、図15は、図14に示した条件をユーザが確認可能に、モニタ装置1001に表示した表示例(ビデオミキシングモジュール71が出力する出力画像に相当)である。
【0104】
図11においては、S22で取得した『カレントドライブ情報』により特定される「カレントドライブ」が、S23で読み出した「起動時カレントドライブ」として設定可能な全てのディスクドライブのうち、予約録画先として指定されている予約の件数の最も多いディスクドライブを「カレントドライブ」として設定することを説明したが、同様の考え方により、条件として、<a>記録されているコンテンツ(タイトル)の数、あるいは既に<b>記録されているコンテンツ(タイトル)の合計時間、を用いることもできる。
【0105】
すなわち、図14において、記録されているコンテンツ(タイトル)の数<a>は、HDD1(内蔵)が最も多いため、図2により既に説明したデータテーブル内で「起動時カレントドライブ」の設定が『可』である場合には、HDD1(内蔵HDD)を「起動時カレントドライブ」に設定することができる。
【0106】
一方、図14において、記録されているコンテンツ(タイトル)の合計時間<b>は、HDD2(外部HDD)が最も多いため、図2により既に説明したデータテーブル内で「起動時カレントドライブ」の設定が『可』である場合には、HDD2(外部HDD)を「起動時カレントドライブ」に設定することができる。
【0107】
図16は、図6により説明した録画再生装置の起動時の「電源オン処理」において、「起動時カレントドライブ」とすべきディスクドライブを、所定の条件に従って特定することにより、録画再生装置の主電源がオンされた際の始動時の起動時間を低減する「処理」のさらに別の一例をソフトウエア的に示す。
【0108】
録画再生装置1の図示しない主電源がオンされることにより、または全てのディスクドライブが、ディスクを回転するモータの回転が停止しているスリープ状態にあるリモコン入力受付状態において、リモコン端末RMまたは操作入力モジュール43(図1参照)からの何らかの操作入力があった場合、始めに、各初期化処理が実行される(S31)。
【0109】
次に、図2に示したデータテーブルの記述が読み出され、「起動時カレントドライブ」として設定可能なディスクドライブが特定される。なお、2以上存在する場合、各ディスクドライブとも「起動時カレントドライブ」に設定可能であることが一時的に保持される(S32)。
【0110】
次に、S32において取得した「起動時カレントドライブ」として設定可能な全てのディスクドライブについて、図17Aまたは図18Aに示すように、個々のディスクドライブに記録された全てのコンテンツ(タイトル)が記録された『日時』が読み出される(S33)。
【0111】
以下、S33において読み出された『日時』のうち最も新しいコンテンツ(タイトル)が特定され、そのタイトル(コンテンツ)を保持したディスクドライブが『カレントドライブ情報』として、一時的に保持される。すなわち、最後に記録されたコンテンツの記録『日時』に基づいて、『カレントドライブ情報』が更新される(S34)。
【0112】
続いて、S34において更新された『カレントドライブ情報』に基づいて、「起動時カレントドライブ」が切換えられる(S35)。
【0113】
なお、図17Aおよび図18Aは、図16のS33において参照する『タイトル一覧情報』の保存時の保存形式の一例を模式的に示す。また、図17Bおよび図18Bは、それぞれ、対応するディスクドライブが保持する『タイトル一覧情報』をモニタ装置1001に表示した表示例(ビデオミキシングモジュール71が出力する出力画像信号に基づく、画像表示例を模式的に示す)である。
【0114】
図16、図17Aおよび図17Bから、「起動時カレントドライブ」としては、最後に記録されたコンテンツを保持したHDD2(外部HDD)が選択されることになる。
【0115】
なお、図2に示したテーブルデータとして保持されている「起動時カレントドライブ」においては、「起動時カレントドライブ」として設定可能として定義されている場合であっても、そのディスクドライブが取り外し可能であることに依存して、電源オフ後に取り外される場合がある。また、取り外した後、取り外したディスクドライブと交換可能な別のディスクドライブがセット(接続)される場合がある。
【0116】
この場合、図2に示したテーブルデータ(定義表)は、実質的に図19に示すように、変更されることになる。すなわち、「起動時カレントドライブ」としての設定が可能ではあるが、例えば「ドライブ名/制御コード等が不一致の場合は、『不可』」、等の注釈が記述ある。従って、始動時においては、HDD1(内蔵)が優先されることになる。すなわち、ドライブ名/制御コード等が不一致の場合は、HDD1(内蔵)の残り記録領域(空き容量)が無い、等の場合を除き、原則として「起動時カレントドライブ」として用いないこと、を特徴とする。
【0117】
また、図20は、図2に示したテーブルデータ(定義表)のうち、HDD1(内蔵)とは異なる任意数の外部HDD(HDD2〜HDDn,nは2以上の正の整数)については、電源オフ時に「カレントドライブ」であったディスクドライブを「起動時カレントドライブ」に用いることを示し、例えば、
・カレントドライブ=HDD1
→電源オフ →電源オン
→カレントドライブ=HDD1
・カレントドライブ=HDDn
→電源オフ →電源オン →カレントドライブ=HDDn
に基づいて、「起動時カレントドライブ」を設定することを特徴とする。
【0118】
以上説明したように、この発明の一つの実施の形態によれば、記憶媒体一体ドライブと分離可能ドライブとが3以上用意された録画再生装置の始動時に必要となる起動時間が、低減される。
【0119】
また、記憶媒体を取り出すことのできるドライブについては、電源オフまでの間、動作されていた場合であっても、始動時の優先起動対象から除外することにより、直前に動作していたドライブの種類に拘わらず、概ね一定の起動時間で、始動できる。すなわち、起動時間を一定時間内に抑えることができる。
【0120】
なお、起動時に媒体内の情報を読み出すことを必要としない、優先起動ドライブを任意に設定でき、ユーザの操作性や利便性が向上する。
【符号の説明】
【0121】
1…録画再生装置、30…マイクロコンピュータモジュール(主制御モジュール)、35…予約録画制御モジュール、36…GUI画面制御モジュール、39…不揮発性メモリ(NVM)、101…データプロセッサモジュールモジュール、201…ディスクドライブ(DVD)、301…ディスクドライブ(HDD1(内蔵))、401…ディスクドライブ制御部、501(n)…ディスクドライブ(HDD2(n)、外部HDD)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツを記録する記録媒体が一体に設けられた媒体一体記録装置と記録媒体が分離可能な記録装置とが少なくとも3以上用意され、任意の記録装置にコンテンツを記録する録画再生装置において、
電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を、電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、優先起動を設定可能な記録装置に用意された優先起動許可情報と、に基づいて決定することを特徴とする録画再生装置。
【請求項2】
電源がオフされた際に動作中であった記録装置が前記優先起動を設定可能な記録装置とは異なる場合、次の電源オン時には、前記優先起動を設定可能な記録装置のうちの分離可能な記録装置とは異なる記録装置を優先して起動することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項3】
電源がオフされた際に動作中であった記録装置が前記優先起動を設定可能な記録装置である場合、次の電源オン時には、前記動作中であった記録装置を優先して起動することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項4】
前記優先起動を設定可能な記録装置は、ユーザにより設定可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の録画再生装置。
【請求項5】
電源がオフされた際に動作中であった記録装置が前記優先起動を設定可能で分離可能な記録装置であって、次の電源オンまでの間に取り外された後、再び装着された場合は、前記優先起動を設定可能な記録装置のうちの前記分離可能な記録装置とは異なる記録装置を優先して起動することを特徴とする請求項2記載の録画再生装置。
【請求項6】
前記優先起動を設定可能な記録装置のうち、録画予約で設定されている件数が最も多い記録装置に優先起動許可情報を設定することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項7】
前記優先起動を設定可能な記録装置のうち、既に記録されているコンテンツの数が最も多い記録装置に優先起動許可情報を設定することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項8】
前記優先起動を設定可能な記録装置のうち、既に記録されているコンテンツの総時間が最も多い記録装置に優先起動許可情報を設定することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項9】
コンテンツを記録する記録媒体が一体に設けられた媒体一体記録装置と記録媒体が分離可能な記録装置とが少なくとも3以上用意され、任意の記録装置にコンテンツを記録する録画再生装置において、
電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を、電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、優先起動を設定可能な記録装置に用意された優先起動許可情報と、に基づいて決定してコンテンツを記録することを特徴とする録画再生方法。
【請求項10】
記録媒体が一体に設けられ、本体に内蔵された内蔵式の記録装置と、
記録媒体を任意に交換可能で、本体に内蔵された内蔵式の媒体交換可能記録装置と、
記録媒体が一体に設けられ、本体から取り外すことが可能な記録装置と、
前記内蔵式の記録装置または前記取り外すことが可能な記録装置のいずれかを優先して起動するための起動時設定情報を保持する設定情報管理装置と、
前記設定情報管理装置が保持する起動時設定情報と、本体の電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、に基づいて、本体の電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を設定する記録装置管理装置と、
を有することを特徴とする録画再生装置。
【請求項11】
前記記録装置管理装置は、電源がオフされた際に動作中であった記録装置が前記内蔵式の媒体交換可能記録装置である場合に、次に電源がオンされた際に、前記内蔵式の記録装置を優先して起動することを特徴とする請求項10記載の録画再生装置。
【請求項1】
コンテンツを記録する記録媒体が一体に設けられた媒体一体記録装置と記録媒体が分離可能な記録装置とが少なくとも3以上用意され、任意の記録装置にコンテンツを記録する録画再生装置において、
電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を、電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、優先起動を設定可能な記録装置に用意された優先起動許可情報と、に基づいて決定することを特徴とする録画再生装置。
【請求項2】
電源がオフされた際に動作中であった記録装置が前記優先起動を設定可能な記録装置とは異なる場合、次の電源オン時には、前記優先起動を設定可能な記録装置のうちの分離可能な記録装置とは異なる記録装置を優先して起動することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項3】
電源がオフされた際に動作中であった記録装置が前記優先起動を設定可能な記録装置である場合、次の電源オン時には、前記動作中であった記録装置を優先して起動することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項4】
前記優先起動を設定可能な記録装置は、ユーザにより設定可能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の録画再生装置。
【請求項5】
電源がオフされた際に動作中であった記録装置が前記優先起動を設定可能で分離可能な記録装置であって、次の電源オンまでの間に取り外された後、再び装着された場合は、前記優先起動を設定可能な記録装置のうちの前記分離可能な記録装置とは異なる記録装置を優先して起動することを特徴とする請求項2記載の録画再生装置。
【請求項6】
前記優先起動を設定可能な記録装置のうち、録画予約で設定されている件数が最も多い記録装置に優先起動許可情報を設定することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項7】
前記優先起動を設定可能な記録装置のうち、既に記録されているコンテンツの数が最も多い記録装置に優先起動許可情報を設定することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項8】
前記優先起動を設定可能な記録装置のうち、既に記録されているコンテンツの総時間が最も多い記録装置に優先起動許可情報を設定することを特徴とする請求項1記載の録画再生装置。
【請求項9】
コンテンツを記録する記録媒体が一体に設けられた媒体一体記録装置と記録媒体が分離可能な記録装置とが少なくとも3以上用意され、任意の記録装置にコンテンツを記録する録画再生装置において、
電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を、電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、優先起動を設定可能な記録装置に用意された優先起動許可情報と、に基づいて決定してコンテンツを記録することを特徴とする録画再生方法。
【請求項10】
記録媒体が一体に設けられ、本体に内蔵された内蔵式の記録装置と、
記録媒体を任意に交換可能で、本体に内蔵された内蔵式の媒体交換可能記録装置と、
記録媒体が一体に設けられ、本体から取り外すことが可能な記録装置と、
前記内蔵式の記録装置または前記取り外すことが可能な記録装置のいずれかを優先して起動するための起動時設定情報を保持する設定情報管理装置と、
前記設定情報管理装置が保持する起動時設定情報と、本体の電源がオフされた際に動作中であった記録装置と、に基づいて、本体の電源がオンされた際に優先して起動すべき記録装置を設定する記録装置管理装置と、
を有することを特徴とする録画再生装置。
【請求項11】
前記記録装置管理装置は、電源がオフされた際に動作中であった記録装置が前記内蔵式の媒体交換可能記録装置である場合に、次に電源がオンされた際に、前記内蔵式の記録装置を優先して起動することを特徴とする請求項10記載の録画再生装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A】
【図13B】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17A】
【図17B】
【図18A】
【図18B】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2011−35840(P2011−35840A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−182697(P2009−182697)
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月5日(2009.8.5)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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