説明

録音及び再生装置を備えたポストカード

録音及び再生装置を備えたポストカードは個々にあるいは複合的にも内容を発信することができ適切な再生装置及び保護された個人識別番号を通して内容を聞くことができる。本発明のポストカードは任意のポストカード(1)であって、その片面は例えば写真の映像を使って任意でデザインすることができ、もう一方の片面には住所欄及び音声メッセージの受信、記憶、伝達を行う電子装置(2)が配置されたメッセージ欄を有し、電子装置(2)はマイクロホンと処理装置と記憶装置と電池のような電源を備えメッセージを録音するための手動スイッチ(3)を関連付けし、又個人識別番号(4)は再生装置(5)と電子装置(2)の中に保護された個人識別番号の入力のための複数のスイッチ(6)の1つのセットを関連付けし、入力された保護された個人識別番号は同時に再生装置(5)での録音の伝達のためのキーであって、電子装置のマイクロホン同様スイッチ(3、6)は2枚のシートすなわち直接アクセス可能なシート(7)とその表面下に置かれる保護シート(8)に相互に覆われシート(8)は元に戻すことが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の主題は、録音及び再生装置を備えたポストカードである。
【背景技術】
【0002】
本発明によって解決された技術的問題は、いかにして録音装置を備えたポストカードを発想するかということであって、かかる録音装置は、内容を個々にあるいは複合的にも発信させて適切な再生装置を通して内容を聞くことができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
音声メッセージのための受信及び記憶並びに伝達のための電子装置を備えるポストカードの複数のタイプが知られている。これらの装置の特性は誰にとっても利用可能であるメッセージにあるのであって、従ってメッセージへのアクセスの個々の特性は承認されていない。
【0004】
かかるポストカードにおいてメッセージを特定の人々だけで以って満足して聞けるようにアクセスを承認する必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ここに記述されている技術的問題は、本発明による新しいポストカードによって解決される。メッセージのための受信及び記憶並びに再生のための電子装置を備えるポストカードにおける本質的な新規性は、特別な音声再生装置を備えたメッセージの再生を許容するある方法で発想されている。その方法とは、メッセージの中に記号化された安全な個人識別番号(ピン)が再生装置のメッセージを聞きたいと望む当事者によって入力された個人識別番号と重複するときのみ、メッセージを読むことが可能でなのあって、該当事者は別便でポストカードの送信者から適切な個人識別番号を受信していた場合に限られる。
【発明の効果】
【0006】
かかる再生装置は、メッセージの記憶、繰り返し再生のような付加的な機能を有することが可能であり、様々な個人識別番号に関連付けされたメッセージにアクセスすることができる。
【0007】
本発明が更に容易に理解されるために、以下添付図面を参照にして例として本発明の実施形態について説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、音声メッセージの受信及び記憶並びに伝達のための装置を備えるポストカードの斜視図を示している。音声メッセージを備えたポストカード及び再生装置は、任意のポストカード1として作られている。ポストカードの片面は例えば写真の映像を使って任意でデザインされていて、別のもう一方の片面には住所欄及び電子装置2が配置されていてメッセージの受信及び記憶並びに伝達を行うメッセージ欄を有する。かかる電子装置2は、マイクロホン及び処理装置及び記憶装置及び電池のような電源から構成されている。かかる電子装置2はメッセージを録音するための手動スイッチ3へ接続されていて、又1つの個人識別番号4も再生装置5へ接続されている。かかるポストカード1は、電子装置2の中の保護された個人識別番号の入力のための複数のスイッチ6のセットを備え、別便によって個人識別番号を受信した該当事者によって再生装置に入力されて音声再生を行う場合にのみ、該メッセージが適切な音声再生装置を通して読まれることを保証している。
【0009】
かかるポストカードの手動録音用のスイッチ3及び電子装置2のマイクロホンは、互いに位置決めされた2枚のシートで相互に覆われている。上部シート7は直接アクセスが可能で、密封シートとして作用する。それを一度だけ取り除くことができ、回復の可能性なしに機械的に変化する。もう一枚のシート8は、密封シート7の表面下に置かれ、操作モードでない時スイッチ及びマイクロホンを衝撃及び影響から保護する。シート8は部分的に取り除くことができ、又スイッチあるいはマイクロホンを覆うために元の位置に戻すことができる。
【0010】
電子装置2の中へ個人識別番号を入力するためのスイッチ6も、2枚のシート7及び8によって相互に覆われている。上部シート7は密封シートとして作用し取り外し可能であって、下部シート8は保護シートとして作用し、電子装置2の中に個人識別番号が入力された後、該スイッチを覆うように元に戻すことが可能である。
【0011】
本発明の装置は次のように動作する。第一に、ポストカードの密封シート7が無傷で、マイクロホンに録音するためのスイッチ3及び個人識別番号入力のためのスイッチ6の上に置かれているかどうかチェックする。これはポストカードが使用されていない証拠となる。個人識別番号入力のためのスイッチ6から密封シート7を取り外す時、保護シート8を目視でき、該シート8は装置2の中に個人識別番号を入力するためのスイッチにアクセスするために部分的に取り外される。スイッチ6の数は任意である。好ましくは、数字5個、文字5個の最大10個のスイッチであって、四乃至五文字から構成される自分自身の個人識別番号を発生させるために常時使用される。個人識別番号が電子装置2に入力され且つ適切な文字であると確認できた後、スイッチ6はシート8で覆われる。
【0012】
スイッチ3及び電子装置2のマイクロホンにアクセスするため又は録音を入力するために、シート7及びシート8の一部分はスイッチ3から取り外される。スイッチ3は、好ましくはポストカードの厚みに完全に適合する形である。スイッチ3が手動でスイッチを入れられた後、メッセージはマイクロホンの中に口述される。スイッチ3を一時的に止めることによって、口述は何度でも一時的に中断することができる。メッセージの入力が完了した後、スイッチ3はスイッチを切られ、保護シート8によって再度覆われ、故意にではなくスイッチ3のスイッチが入ってしまうのを防いでいる。1枚のシンプルな保護シート8は機械的な保護を必要とするマイクロホンを覆うのに使われている。
【0013】
全体の装置のうち別の部分は音声再生装置5であって、ポストカードのコネクター4を通してメッセージを再生する必要不可欠な部分であって、正しい個人識別番号が正確に入力されている場合にのみ、ポストカードの電子装置2から再生装置5へデータを伝達する。先に述べた通り、個人識別番号は別便で例えば電話やファックス等によってメッセージ受信者へ送信される。もし誤った個人識別番号の入力が繰り返される場合には、権限のない人物がメッセージを読もうとしていると想定して再生装置はポストカードの内容を消去する。
【0014】
更に再生装置は任意でメッセージ編集装置を備える。該編集装置は様々な基準によってメッセージを編集し、加えて新規のアドレスへ該メッセージを転送する可能性を持っている。しかしながら、それはもはや本発明の主題ではない。
【0015】
再生装置は読取のために使うことができ、且つ複数の人々あるいはむしろ様々な個人識別番号に基づいたメッセージの編集のために使うことができる。
【0016】
再生装置は又ポストカードのメッセージを消去することもできる。これは新しいメッセージの入力及び記憶並びに伝達を再利用することを可能にしている。
【0017】
ポストカードの電子装置に入力できるメッセージの長さは任意であるが、好ましくは最大180秒である。
【0018】
本発明の他の要素及びポストカードにおける要素の配列と同様に、ポストカード及びスイッチの形態は任意であり、当業者が添付の特許請求の範囲で主張している本発明の新規性及び特徴を回避することなく、本発明のポストカードの他の実施形態を設計することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】音声メッセージの受信及び記憶並びに伝達のための1つの装置を備えるポストカードの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意のポストカード(1)として作成され、その片面は例えば写真の映像を使って任意にデザインされ、もう一方の片面には住所欄及び電子装置(2)が配置されているメッセージ欄が設けられて、音声メッセージの受信、記憶、伝達を行うようにされ、且つ電子装置(2)がマイクロホンと処理装置と記憶装置と電池のような電源とで構成されている音声メッセージ及び再生装置を備えたポストカードにおいて、
電子装置(2)が、メッセージを録音するための手動スイッチ(3)と、再生装置(5)に接続するための個人識別番号(4)と、電子装置(2)の中に保護された個人識別番号を入力するための複数のスイッチ(6)のセットとにリンク結合され、入力された保護された個人識別番号が同時に再生装置(5)での録音の再生のためのキーとして作用することを特徴とする音声メッセージ及び再生装置を備えたポストカード。
【請求項2】
ポストカードにおける手動録音するためのスイッチ(3)及び電子装置(2)のマイクロホンが相互に位置決めした2枚のシートで各々覆われ、上部シート(7)が直接アクセスできしかも密封の回復の可能性なしに一度だけ取り除くことができ、別のシート(8)がシート(7)の表面下に置かれて、操作モードでない時衝撃及び影響に対してスイッチ及びマイクロホンの保護部材として機能し、それにより該シート(8)が部分的に取り除くことができてスイッチあるいはマイクロホンを覆うために元の位置に戻すことができることを特徴とする請求項1に記載のポストカード。
【請求項3】
電子装置(2)の中に個人識別番号を入力するためのスイッチ(6)も又2枚のシート(7及び8)によって相互に覆われ、それにより上部シート(7)が密封シートとして作用し、下部シート(8)が保護シートとして作用し且つ電子装置(2)の中に個人識別番号が入力された後該スイッチを覆うように元に戻すことが可能なのであることを特徴とする請求項1及び2に記載のポストカード。
【請求項4】
スイッチ(6)の数は任意であって、好ましくは数字5個、文字5個の最大10個のスイッチであることを特徴とする請求項1から3に記載のポストカード。
【請求項5】
音声再生装置(5)がメッセージ再生のための1つの必要不可欠な装置なのであって、正しい個人識別番号が音声再生装置(5)に入力されている場合にのみ、該個人識別番号が別便で送信者から受信者によって要求されることを特徴とする請求項1から4に記載のポストカード。
【請求項6】
ポストカード(1)からの情報がポストカードにおけるコネクター(4)を通して再生装置(5)に転送されることを特徴とする請求項1から5に記載のポストカード。
【請求項7】
再生装置(5)が任意のメッセージ編集装置を包含し、様々な基準によってメッセージを編集し、加えて新規のアドレスへ該メッセージを転送する可能性を有することを特徴とする請求項1から6に記載のポストカード。
【請求項8】
再生装置(5)がメッセージ編集装置を通してポストカードを再利用できるよう支援するためにポストカードのメッセージを消去することができることを特徴とする請求項1から7に記載のポストカード。

【図1】
image rotate


【公表番号】特表2007−510561(P2007−510561A)
【公表日】平成19年4月26日(2007.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−539443(P2006−539443)
【出願日】平成16年11月3日(2004.11.3)
【国際出願番号】PCT/SI2004/000035
【国際公開番号】WO2005/044582
【国際公開日】平成17年5月19日(2005.5.19)
【出願人】(506154823)
【Fターム(参考)】