閉鎖膜付チューブ容器の製造方法
【課題】逆流防止弁付チューブ容器又は滴下機能付チューブ容器において、製造コストが安価で、製造工程数が少ない閉鎖膜付チューブ容器の製造方法を提供する。
【解決手段】内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダー1を成形し、該弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜4を溶着し、次いで、該閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド5上に載置し、さらに上金型7を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、さらに球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【解決手段】内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダー1を成形し、該弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜4を溶着し、次いで、該閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド5上に載置し、さらに上金型7を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、さらに球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物の逆流及びエアーバックを防止し、内容物の保存性に優れる容器の製造方法に関し、製造コストが安価で製造工程数の少ない閉鎖膜付チューブ容器の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、クリーム、軟膏等の薬剤等を充填する閉鎖膜付チューブ容器として、逆流防止弁付チューブ容器が使用されている。又目薬等の薬剤を充填するチューブ容器として、滴下機能付チューブ容器が使用されている。逆流防止弁付チューブ容器は、容器の復元力により、一旦外部に注出した内容物、外気が、容器内に吸引されるのを防止することを目的とし、滴下機能付チューブ容器は、内容物を切れ良く、常に一定量を滴下させることを目的として提案されたチューブ容器である。従来、逆流防止弁付チューブ容器としては、図16及び図17に示すようなチューブ容器がある。図中100は容器本体であり、この容器本体100の口部102には、逆流防止弁103が装着又は嵌合されている。そして、この逆流防止弁103の球体収納部104内には、球体105が内装され、球体105は、上部の開口部106と、下部に形成された突起部107の間を、上下動自在に動くことにより逆流防止弁としての機能を有する。そして、この容器本体100の口部102の雄ねじ部には、キャップ(図示せず)が螺合されることにより、容器本体100の口部102の開口が閉鎖されている。又図17において、容器本体200の口部202には、逆流防止弁203が装着又は嵌合されている。そして、この逆流防止弁203の弁体収納部204内には、弁体205が弁体収納部204と一体成形で製造され形成されている。この容器本体200の口部202の雄ねじ部には、同様にキャップ(図示せず)が螺合されることにより、容器本体200の口部202の開口が閉鎖されている。
【0003】
この逆流防止弁が嵌合されるチューブ容器100、200内に、内容物が充填された後、チューブ容器100、200の胴部を押圧すると、球体105又は舌片状弁205を押し上げて、内容物が外部に吐出される。チューブ容器100、200の胴部の押圧を止めると、容器本体100、200の胴部の復元力により、球体収納部104又は弁体収納部204内に残留する内容物は、容器本体100、200内に引き戻されると同時に、外気を吸い込もうとするが、球体105又は舌片状弁205が、弁孔108、208を塞ぐことにより、一旦球体105又は舌片状弁205より上に注出した内容物が、容器本体100、200内へ逆流するのを防止する共に、容器本体内100、200内へのエアーバックが防止される。このような従来の逆流防止弁の文献としては特許文献1がある。
【特許文献1】特願2006−173570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の逆流防止弁付チューブ容器においては、球体収納部104又は弁体収納部204と、口部102を構成する内ショルダー109又は口部202を構成する内ショルダー209は、別々の成形で製造されるため、図18及び図19に示すように、最終製造工程において、球体収納部104又は弁体収納部204を、口部102を構成する内ショルダー109又は口部202を構成する内ショルダー209に、製造の最終工程において嵌合又は装着しなければならず、製造コストが高くなると共に、製造工程に手数がかかるという欠点があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、逆流防止弁付チューブ容器又は滴下機能付チューブ容器において、製造コストが安価で、製造工程数が少ない閉鎖膜付チューブ容器の製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するため、請求項1記載の発明の解決手段は、内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダーを成形し、弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに上金型を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、さらに、球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法である。
【0006】
請求項2記載の発明の解決手段は、内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダーを成形し、弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに、ショルダー材を前記閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に落下して上金型で押圧し、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法である。
【0007】
請求項3記載の発明の解決手段は、球体が、弁収納部付内ショルダーの筒部内において、上下動しないよう固定されることを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法である。
【0008】
請求項4記載の発明の解決手段は、内ショルダーと内ショルダー筒部下部の舌片状の弁体が、一体成形で造られる弁付内ショルダーを成形し、弁付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに上金型を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に、外ショルダーを成形して接合することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る閉鎖膜付チューブ容器の製造方法によれば、製造コストが安価で、製造工程数が少ない効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施例の一例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0011】
図1〜図3は、本発明の実施例1の製造方法を示す図面である。図1において、1は弁収納部付内ショルダーである。この弁収納部付内ショルダー1は、筒部2を有し、この筒部部2の内周面下部には突出部3が形成されている。この弁収納部付内ショルダー1は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等で予め成形され、射出成形等の方法で成形される。図1に示すように、実施例1は、筒部2の内径を寸法をa、筒部2下部に形成された突出部3間の寸法をbとすると、突起部3間の寸法bが、筒部2の内径寸法aに対して、70%以上の寸法で構成され、式b/a×100≧70%が成立するように構成されれば、球体を、弁収納部付内ショルダー1の筒部2の突起部3下方から無理挿入できる(図5参照)。
【0012】
次に図1及び図2に示すように、この弁収納部付内ショルダー1の上にはガス遮断性の閉鎖膜4が溶着され、この閉鎖膜4は溶着する下面が150〜250℃に加熱され、内ショルダー1上に溶着される。閉鎖膜4は、例えば、アルミニウム箔に、ポリエチレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂等を積層した構成、或いはエチレン−ビニルアルコール共重合体等のガスバリア性樹脂に、ポリエチレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂等を積層した構成である。バリア層がアルミニウム箔の場合、閉鎖膜4は、予め円盤状に切断したアルミニウムの板材を絞り成形して製造され、少なくともその表面又は裏面にポリエチレン等の樹脂を積層することにより、弁収納部付内ショルダー1との溶着を強固にすることができる。
【0013】
次に、図3に示すように、ガス遮断性の閉鎖膜4が溶着された弁収納部付内ショルダー1を、マンドレルヘッド5上に載置する。マンドレルヘッド5の外周には、アルミニウム箔等のバリア層を有するラミネートシートを丸めた胴部6が巻き付けられ、下成形金型8でガイドされている。そして、上成形金型7及び下成形金型8を、マンドレルヘッド5上に下降し、成形ピン9とマンドレルヘッド5の凸部5aで閉鎖膜4を挟着すると共に、ラミネートシートの胴部6の先端を内側に湾曲し、その後上成形金型7から、溶融合成樹脂を注入して冷却することにより、外ショルダー10を成形する。そして、ラミネートシートの胴部6の先端、閉鎖膜4が溶着された弁収納部付内ショルダー1及び外ショルダー10は一体的に溶着され接合される。そして、図5に示すように、閉鎖膜付チューブ容器の頭部12が成形される。
【実施例2】
【0014】
図4は、本発明の実施例2の製造方法を示す図面である。ガス遮断性の閉鎖膜14が溶着された弁収納部付内ショルダー11は、図4に示すように、マンドレルヘッド15上に載置される。そして、上方から200〜300℃に溶融したショルダー材19を、閉鎖膜14上に落下する。ショルダー材19は、図4では環状を呈しているが、形状は任意に選択することができる。ショルダー材19の材質は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂等、外ショルダーとして任意に選択することができる。同様にマンドレルヘッド15の外周には、アルミニウム箔等のバリア層を有するラミネートシートを丸めた胴部16が巻き付けられ、下金型18でガイドされている。次に落下した溶融のショルダー材19を、上金型17で強く押圧成形することにより、外ショルダーと閉鎖膜14の隙間を埋めると共に、ラミネートシートの胴部16の先端、閉鎖膜14が溶着された弁収納部付内ショルダー11及び外ショルダーは一体的に溶着され接合される。そして、図5に示すように、閉鎖膜付チューブ容器の頭部12が成形される。
【実施例3】
【0015】
このように成形された実施例1及び実施例2に係る成形された閉鎖膜付チューブ容器は、図5に示すように、弁収納部付内ショルダー1の筒部2下部の突起3から、球体20を筒部2内に圧入する。球体20は、筒部2内で自由に上下動し弁機能を果たす。なお、球体20は球状の他、縦に長い断面楕円状等であってもよい(図示せず)。図6は、この発明の実施例3の他の形態を示す閉鎖膜付チューブ容器の頭部13を示す。この頭部13の特徴は、図5が口部にノズル部を有しないのに対して、口部に長いノズル部13aを有する点が特徴である。
【実施例4】
【0016】
図7及び図8は実施例4の製造方法を示す図面である。この実施例4の閉鎖膜付チューブ容器の製造方法は、実施例1、実施例2又は実施例3と同様の製造方法で成形し製造される。実施例1、実施例2又は実施例3と異なる点は、球体30が、弁収納部付内ショルダー21の筒部22の突起部23上で上下動しないように固定されている点にある。すなわち、滴下機能付チューブ容器であり、滴下機能付チューブ容器は、内容物を切れ良く、常に一定量を滴下させることを目的として提案される閉鎖膜付チューブ容器である。
【実施例5】
【0017】
図9〜図13は、本発明の実施例5の製造方法を示す図面である。すなわち、内ショルダーの筒部下部に、一体成形で形成される舌片状の弁体を有する、弁付内ショルダー31の成形方法を示す。図9に示すように、キャビティ32、プレート33、コアピン35及び入子36とから構成される金型で、弁付内ショルダー31の筒部下部の舌片状の弁体37が一体成形される。すなわち、キャビティ32、プレート33、コアピン35及び入子36に挟まれた空間部に樹脂が流し込まれることにより、弁付内ショルダー31の本体が成形され、コアピン35の下テーパー部35aと、入子36の上テーパー部36aに挟まれた空間部内に樹脂が流し込まれる。コアピン35の下テーパー部35aと、入子36の上テーパー部36aは、一定の角度だけ傾斜して構成されているため、弁体37の外径を、下部の弁孔38の径より若干大きく構成することができる。樹脂を流し込んだ後冷却し、図10に示すようにコアピン35と入子36を上下に分離することにより、舌片状の弁体37が、弁付内ショルダー31の筒部下部に一体成形により成形される。
【0018】
次に、図11に示すように、成形された弁付内ショルダー31の上には、同様にガス遮断性の閉鎖膜34が溶着される。この閉鎖膜34は同様に溶着する下面が、150〜250℃に加熱され、弁付内ショルダー31上に溶着される。そして、同様に閉鎖膜34は、アルミニウム箔の面に、ポリエチレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂等が積層され、又はエチレン−ビニルアルコール共重合体等のガスバリア性樹脂に、ポリエチレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂等が積層されている。
【0019】
さらに、ガス遮断性の閉鎖膜34が溶着された弁付内ショルダー31は、図13に示すように、マンドレルヘッド45上に載置される。マンドレルヘッド45の外周には、アルミニウム箔等のバリア層を有するラミネートシートを丸めた胴部46が巻き付けられ、下成形金型48でガイドされている。そして、上成形金型47を、マンドレルヘッド45上に下降して、成形ピン49を閉鎖膜34に当接し、ラミネートシートの胴部46の先端を、内側に湾曲し、その後上成形型47から、溶融合成樹脂を注入して、冷却することにより、外ショルダー50が成形されると同時に、ラミネートシートの胴部46の先端、弁付内ショルダー31、閉鎖膜34及び外ショルダー50が一体的に接合されることにより、図14に示す閉鎖膜付チューブ容器の頭部52が成形される。
【実施例6】
【0020】
図15は、この発明の実施例6の閉鎖膜付チューブ容器を示す図面である。チューブ形状は、公知の通常のチューブ容器に、閉鎖膜を有する弁付内ショルダー及び外ショルダーが一体的に接合され、閉鎖膜付チューブ容器の頭部62が成形される。製造方法は実施例5と同様である。異なる点は、図15に示す実施例6の閉鎖膜付チューブ容器は、閉鎖膜付チューブ容器の頭部62の特徴として、口部の上方に長いノズル部62aが形成されている。なお、本発明は閉鎖膜付チューブ容器以外に、口部に閉鎖膜を設けたボトル容器に適用できることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明に係る閉鎖膜付チューブ容器の製造方法は、製造コストが安価で、製造工程数が少ないので、製造された閉鎖膜付チューブ容器は、安価であり多岐にわたって利用することができる。又ガス透過を完全に防止できるので、開封まで流通、販売過程における内容物の劣化を防止することができる。そして、従来の逆流防止機能或いは滴下機能に加え、ガス遮断性機能を併せ持つ閉鎖膜付チューブ容器として、医薬品、食品等を充填するのに広く適し、多岐にわたって利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る実施例1及び実施例2を示すもので、弁収納部付内ショルダーの上に、閉鎖膜が溶着される状態を示す断面図。
【図2】本発明に係る実施例1及び実施例2を示すもので、弁収納部付内ショルダーの上に、閉鎖膜が溶着された断面図。
【図3】本発明に係る実施例1の製造方法(金型)を示す断面図。
【図4】本発明に係る実施例2の製造方法を示す断面図。
【図5】本発明に係る実施例1及び実施例2を示すもので、閉鎖膜付チューブ容器に球体を挿入する断面図。
【図6】本発明に係る実施例3を示すもので、閉鎖膜付チューブ容器に球体を挿入した断面図。
【図7】本発明に係る実施例4を示すもので、滴下機能タイプの閉鎖膜付チューブ容器に球体を挿入する断面図。
【図8】本発明に係る実施例4を示すもので、滴下機能タイプの閉鎖膜付チューブ容器に球体を挿入した断面図。
【図9】本発明に係る実施例5を示すもので、実施例5の弁付内ショルダーを成形する状態を示す金型の断面図。。
【図10】本発明に係る実施例5を示すもので、弁付内ショルダーの成形において、金型に樹脂を充填した状態を示す断面図。
【図11】本発明に係る実施例5を示すもので、弁付内ショルダーの上に閉鎖膜が溶着される状態を示す断面図。
【図12】本発明に係る実施例5を示すもので、弁付内ショルダーの上に閉鎖膜が溶着された状態を示す断面図。
【図13】本発明に係る実施例5の製造方法(金型)を示す断面図。
【図14】本発明に係る実施例5の製造方法で製造されたチューブ容器を示す断面図。
【図15】本発明に係る実施例6の閉鎖膜付チューブ容器を示す断面図。
【図16】従来の球体を有する閉鎖膜付チューブ容器を示す断面図。
【図17】従来の舌片状の弁体を有する閉鎖膜付チューブ容器を示す断面図。
【図18】従来の球体有する閉鎖膜付チューブ容器の組付け状態を示す断面図。
【図19】従来の舌片状の弁体を有する閉鎖膜付チューブ容器の組付け状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0023】
1、11、21、31 弁収納部付内ショルダー
2、22 筒部
3、23 突出部
4、14、34 閉鎖膜
5、15、45 マンドレルヘッド
7、17、47 上金型
10外ショルダー
19ショルダー材
20球体
37舌片状の弁体
【技術分野】
【0001】
本発明は、内容物の逆流及びエアーバックを防止し、内容物の保存性に優れる容器の製造方法に関し、製造コストが安価で製造工程数の少ない閉鎖膜付チューブ容器の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、クリーム、軟膏等の薬剤等を充填する閉鎖膜付チューブ容器として、逆流防止弁付チューブ容器が使用されている。又目薬等の薬剤を充填するチューブ容器として、滴下機能付チューブ容器が使用されている。逆流防止弁付チューブ容器は、容器の復元力により、一旦外部に注出した内容物、外気が、容器内に吸引されるのを防止することを目的とし、滴下機能付チューブ容器は、内容物を切れ良く、常に一定量を滴下させることを目的として提案されたチューブ容器である。従来、逆流防止弁付チューブ容器としては、図16及び図17に示すようなチューブ容器がある。図中100は容器本体であり、この容器本体100の口部102には、逆流防止弁103が装着又は嵌合されている。そして、この逆流防止弁103の球体収納部104内には、球体105が内装され、球体105は、上部の開口部106と、下部に形成された突起部107の間を、上下動自在に動くことにより逆流防止弁としての機能を有する。そして、この容器本体100の口部102の雄ねじ部には、キャップ(図示せず)が螺合されることにより、容器本体100の口部102の開口が閉鎖されている。又図17において、容器本体200の口部202には、逆流防止弁203が装着又は嵌合されている。そして、この逆流防止弁203の弁体収納部204内には、弁体205が弁体収納部204と一体成形で製造され形成されている。この容器本体200の口部202の雄ねじ部には、同様にキャップ(図示せず)が螺合されることにより、容器本体200の口部202の開口が閉鎖されている。
【0003】
この逆流防止弁が嵌合されるチューブ容器100、200内に、内容物が充填された後、チューブ容器100、200の胴部を押圧すると、球体105又は舌片状弁205を押し上げて、内容物が外部に吐出される。チューブ容器100、200の胴部の押圧を止めると、容器本体100、200の胴部の復元力により、球体収納部104又は弁体収納部204内に残留する内容物は、容器本体100、200内に引き戻されると同時に、外気を吸い込もうとするが、球体105又は舌片状弁205が、弁孔108、208を塞ぐことにより、一旦球体105又は舌片状弁205より上に注出した内容物が、容器本体100、200内へ逆流するのを防止する共に、容器本体内100、200内へのエアーバックが防止される。このような従来の逆流防止弁の文献としては特許文献1がある。
【特許文献1】特願2006−173570号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の逆流防止弁付チューブ容器においては、球体収納部104又は弁体収納部204と、口部102を構成する内ショルダー109又は口部202を構成する内ショルダー209は、別々の成形で製造されるため、図18及び図19に示すように、最終製造工程において、球体収納部104又は弁体収納部204を、口部102を構成する内ショルダー109又は口部202を構成する内ショルダー209に、製造の最終工程において嵌合又は装着しなければならず、製造コストが高くなると共に、製造工程に手数がかかるという欠点があった。
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、逆流防止弁付チューブ容器又は滴下機能付チューブ容器において、製造コストが安価で、製造工程数が少ない閉鎖膜付チューブ容器の製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この課題を解決するため、請求項1記載の発明の解決手段は、内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダーを成形し、弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに上金型を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、さらに、球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法である。
【0006】
請求項2記載の発明の解決手段は、内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダーを成形し、弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに、ショルダー材を前記閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に落下して上金型で押圧し、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法である。
【0007】
請求項3記載の発明の解決手段は、球体が、弁収納部付内ショルダーの筒部内において、上下動しないよう固定されることを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法である。
【0008】
請求項4記載の発明の解決手段は、内ショルダーと内ショルダー筒部下部の舌片状の弁体が、一体成形で造られる弁付内ショルダーを成形し、弁付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに上金型を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に、外ショルダーを成形して接合することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法である。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る閉鎖膜付チューブ容器の製造方法によれば、製造コストが安価で、製造工程数が少ない効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施例の一例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0011】
図1〜図3は、本発明の実施例1の製造方法を示す図面である。図1において、1は弁収納部付内ショルダーである。この弁収納部付内ショルダー1は、筒部2を有し、この筒部部2の内周面下部には突出部3が形成されている。この弁収納部付内ショルダー1は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等で予め成形され、射出成形等の方法で成形される。図1に示すように、実施例1は、筒部2の内径を寸法をa、筒部2下部に形成された突出部3間の寸法をbとすると、突起部3間の寸法bが、筒部2の内径寸法aに対して、70%以上の寸法で構成され、式b/a×100≧70%が成立するように構成されれば、球体を、弁収納部付内ショルダー1の筒部2の突起部3下方から無理挿入できる(図5参照)。
【0012】
次に図1及び図2に示すように、この弁収納部付内ショルダー1の上にはガス遮断性の閉鎖膜4が溶着され、この閉鎖膜4は溶着する下面が150〜250℃に加熱され、内ショルダー1上に溶着される。閉鎖膜4は、例えば、アルミニウム箔に、ポリエチレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂等を積層した構成、或いはエチレン−ビニルアルコール共重合体等のガスバリア性樹脂に、ポリエチレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂等を積層した構成である。バリア層がアルミニウム箔の場合、閉鎖膜4は、予め円盤状に切断したアルミニウムの板材を絞り成形して製造され、少なくともその表面又は裏面にポリエチレン等の樹脂を積層することにより、弁収納部付内ショルダー1との溶着を強固にすることができる。
【0013】
次に、図3に示すように、ガス遮断性の閉鎖膜4が溶着された弁収納部付内ショルダー1を、マンドレルヘッド5上に載置する。マンドレルヘッド5の外周には、アルミニウム箔等のバリア層を有するラミネートシートを丸めた胴部6が巻き付けられ、下成形金型8でガイドされている。そして、上成形金型7及び下成形金型8を、マンドレルヘッド5上に下降し、成形ピン9とマンドレルヘッド5の凸部5aで閉鎖膜4を挟着すると共に、ラミネートシートの胴部6の先端を内側に湾曲し、その後上成形金型7から、溶融合成樹脂を注入して冷却することにより、外ショルダー10を成形する。そして、ラミネートシートの胴部6の先端、閉鎖膜4が溶着された弁収納部付内ショルダー1及び外ショルダー10は一体的に溶着され接合される。そして、図5に示すように、閉鎖膜付チューブ容器の頭部12が成形される。
【実施例2】
【0014】
図4は、本発明の実施例2の製造方法を示す図面である。ガス遮断性の閉鎖膜14が溶着された弁収納部付内ショルダー11は、図4に示すように、マンドレルヘッド15上に載置される。そして、上方から200〜300℃に溶融したショルダー材19を、閉鎖膜14上に落下する。ショルダー材19は、図4では環状を呈しているが、形状は任意に選択することができる。ショルダー材19の材質は、例えばポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂等、外ショルダーとして任意に選択することができる。同様にマンドレルヘッド15の外周には、アルミニウム箔等のバリア層を有するラミネートシートを丸めた胴部16が巻き付けられ、下金型18でガイドされている。次に落下した溶融のショルダー材19を、上金型17で強く押圧成形することにより、外ショルダーと閉鎖膜14の隙間を埋めると共に、ラミネートシートの胴部16の先端、閉鎖膜14が溶着された弁収納部付内ショルダー11及び外ショルダーは一体的に溶着され接合される。そして、図5に示すように、閉鎖膜付チューブ容器の頭部12が成形される。
【実施例3】
【0015】
このように成形された実施例1及び実施例2に係る成形された閉鎖膜付チューブ容器は、図5に示すように、弁収納部付内ショルダー1の筒部2下部の突起3から、球体20を筒部2内に圧入する。球体20は、筒部2内で自由に上下動し弁機能を果たす。なお、球体20は球状の他、縦に長い断面楕円状等であってもよい(図示せず)。図6は、この発明の実施例3の他の形態を示す閉鎖膜付チューブ容器の頭部13を示す。この頭部13の特徴は、図5が口部にノズル部を有しないのに対して、口部に長いノズル部13aを有する点が特徴である。
【実施例4】
【0016】
図7及び図8は実施例4の製造方法を示す図面である。この実施例4の閉鎖膜付チューブ容器の製造方法は、実施例1、実施例2又は実施例3と同様の製造方法で成形し製造される。実施例1、実施例2又は実施例3と異なる点は、球体30が、弁収納部付内ショルダー21の筒部22の突起部23上で上下動しないように固定されている点にある。すなわち、滴下機能付チューブ容器であり、滴下機能付チューブ容器は、内容物を切れ良く、常に一定量を滴下させることを目的として提案される閉鎖膜付チューブ容器である。
【実施例5】
【0017】
図9〜図13は、本発明の実施例5の製造方法を示す図面である。すなわち、内ショルダーの筒部下部に、一体成形で形成される舌片状の弁体を有する、弁付内ショルダー31の成形方法を示す。図9に示すように、キャビティ32、プレート33、コアピン35及び入子36とから構成される金型で、弁付内ショルダー31の筒部下部の舌片状の弁体37が一体成形される。すなわち、キャビティ32、プレート33、コアピン35及び入子36に挟まれた空間部に樹脂が流し込まれることにより、弁付内ショルダー31の本体が成形され、コアピン35の下テーパー部35aと、入子36の上テーパー部36aに挟まれた空間部内に樹脂が流し込まれる。コアピン35の下テーパー部35aと、入子36の上テーパー部36aは、一定の角度だけ傾斜して構成されているため、弁体37の外径を、下部の弁孔38の径より若干大きく構成することができる。樹脂を流し込んだ後冷却し、図10に示すようにコアピン35と入子36を上下に分離することにより、舌片状の弁体37が、弁付内ショルダー31の筒部下部に一体成形により成形される。
【0018】
次に、図11に示すように、成形された弁付内ショルダー31の上には、同様にガス遮断性の閉鎖膜34が溶着される。この閉鎖膜34は同様に溶着する下面が、150〜250℃に加熱され、弁付内ショルダー31上に溶着される。そして、同様に閉鎖膜34は、アルミニウム箔の面に、ポリエチレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂等が積層され、又はエチレン−ビニルアルコール共重合体等のガスバリア性樹脂に、ポリエチレン樹脂又はポリエチレンテレフタレート樹脂等が積層されている。
【0019】
さらに、ガス遮断性の閉鎖膜34が溶着された弁付内ショルダー31は、図13に示すように、マンドレルヘッド45上に載置される。マンドレルヘッド45の外周には、アルミニウム箔等のバリア層を有するラミネートシートを丸めた胴部46が巻き付けられ、下成形金型48でガイドされている。そして、上成形金型47を、マンドレルヘッド45上に下降して、成形ピン49を閉鎖膜34に当接し、ラミネートシートの胴部46の先端を、内側に湾曲し、その後上成形型47から、溶融合成樹脂を注入して、冷却することにより、外ショルダー50が成形されると同時に、ラミネートシートの胴部46の先端、弁付内ショルダー31、閉鎖膜34及び外ショルダー50が一体的に接合されることにより、図14に示す閉鎖膜付チューブ容器の頭部52が成形される。
【実施例6】
【0020】
図15は、この発明の実施例6の閉鎖膜付チューブ容器を示す図面である。チューブ形状は、公知の通常のチューブ容器に、閉鎖膜を有する弁付内ショルダー及び外ショルダーが一体的に接合され、閉鎖膜付チューブ容器の頭部62が成形される。製造方法は実施例5と同様である。異なる点は、図15に示す実施例6の閉鎖膜付チューブ容器は、閉鎖膜付チューブ容器の頭部62の特徴として、口部の上方に長いノズル部62aが形成されている。なお、本発明は閉鎖膜付チューブ容器以外に、口部に閉鎖膜を設けたボトル容器に適用できることはいうまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0021】
本発明に係る閉鎖膜付チューブ容器の製造方法は、製造コストが安価で、製造工程数が少ないので、製造された閉鎖膜付チューブ容器は、安価であり多岐にわたって利用することができる。又ガス透過を完全に防止できるので、開封まで流通、販売過程における内容物の劣化を防止することができる。そして、従来の逆流防止機能或いは滴下機能に加え、ガス遮断性機能を併せ持つ閉鎖膜付チューブ容器として、医薬品、食品等を充填するのに広く適し、多岐にわたって利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る実施例1及び実施例2を示すもので、弁収納部付内ショルダーの上に、閉鎖膜が溶着される状態を示す断面図。
【図2】本発明に係る実施例1及び実施例2を示すもので、弁収納部付内ショルダーの上に、閉鎖膜が溶着された断面図。
【図3】本発明に係る実施例1の製造方法(金型)を示す断面図。
【図4】本発明に係る実施例2の製造方法を示す断面図。
【図5】本発明に係る実施例1及び実施例2を示すもので、閉鎖膜付チューブ容器に球体を挿入する断面図。
【図6】本発明に係る実施例3を示すもので、閉鎖膜付チューブ容器に球体を挿入した断面図。
【図7】本発明に係る実施例4を示すもので、滴下機能タイプの閉鎖膜付チューブ容器に球体を挿入する断面図。
【図8】本発明に係る実施例4を示すもので、滴下機能タイプの閉鎖膜付チューブ容器に球体を挿入した断面図。
【図9】本発明に係る実施例5を示すもので、実施例5の弁付内ショルダーを成形する状態を示す金型の断面図。。
【図10】本発明に係る実施例5を示すもので、弁付内ショルダーの成形において、金型に樹脂を充填した状態を示す断面図。
【図11】本発明に係る実施例5を示すもので、弁付内ショルダーの上に閉鎖膜が溶着される状態を示す断面図。
【図12】本発明に係る実施例5を示すもので、弁付内ショルダーの上に閉鎖膜が溶着された状態を示す断面図。
【図13】本発明に係る実施例5の製造方法(金型)を示す断面図。
【図14】本発明に係る実施例5の製造方法で製造されたチューブ容器を示す断面図。
【図15】本発明に係る実施例6の閉鎖膜付チューブ容器を示す断面図。
【図16】従来の球体を有する閉鎖膜付チューブ容器を示す断面図。
【図17】従来の舌片状の弁体を有する閉鎖膜付チューブ容器を示す断面図。
【図18】従来の球体有する閉鎖膜付チューブ容器の組付け状態を示す断面図。
【図19】従来の舌片状の弁体を有する閉鎖膜付チューブ容器の組付け状態を示す断面図。
【符号の説明】
【0023】
1、11、21、31 弁収納部付内ショルダー
2、22 筒部
3、23 突出部
4、14、34 閉鎖膜
5、15、45 マンドレルヘッド
7、17、47 上金型
10外ショルダー
19ショルダー材
20球体
37舌片状の弁体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダーを成形し、該弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、該閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに上金型を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、さらに球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【請求項2】
内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダーを成形し、該弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、該閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに、ショルダー材を前記閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に落下して上金型で押圧し、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、次いで球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【請求項3】
球体が、弁収納部付内ショルダーの筒部内において、上下動しないよう固定されることを特徴とする請求項1又は2記載の閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【請求項4】
内ショルダーと内ショルダー筒部下部の舌片状の弁体が、一体成形で造られる弁付内ショルダーを成形し、該弁付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、該閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに上金型を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に、外ショルダーを成形して接合することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【請求項1】
内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダーを成形し、該弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、該閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに上金型を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、さらに球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【請求項2】
内ショルダーの筒部下部に、突出部を有する弁収納部付内ショルダーを成形し、該弁収納部付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、該閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに、ショルダー材を前記閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に落下して上金型で押圧し、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に外ショルダーを成形して接合し、次いで球体を、弁収納部付内ショルダーの筒部下部から圧入することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【請求項3】
球体が、弁収納部付内ショルダーの筒部内において、上下動しないよう固定されることを特徴とする請求項1又は2記載の閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【請求項4】
内ショルダーと内ショルダー筒部下部の舌片状の弁体が、一体成形で造られる弁付内ショルダーを成形し、該弁付内ショルダーの上面に閉鎖膜を溶着し、次いで、該閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダーを、マンドレルヘッド上に載置し、さらに上金型を載置して樹脂を流入して、閉鎖膜を溶着した弁収納部付内ショルダー上に、外ショルダーを成形して接合することを特徴とする閉鎖膜チューブ容器の製造方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2009−279832(P2009−279832A)
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−134082(P2008−134082)
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(000238614)武内プレス工業株式会社 (72)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【出願人】(000238614)武内プレス工業株式会社 (72)
【Fターム(参考)】
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