説明

開閉部材の障害物検出装置

【課題】部品点数が少なく、組立が容易な開閉部材の障害物検出装置を得る。
【解決手段】開閉部材1の移動端に取り付けられた座板本体2と、座板本体2に移動可能に支持された接触部材26と、接触部材26の移動を検出する検出手段56とを備える。座板本体2は、移動方向に向かって開かれた開口8と、開口8に連通した中空部10とを備え、中空部10に移動方向と平行な一対の平行面12,14と、一対の平行面12,14から開口8に向かって間隔が狭まる一対の座面16,18とを設ける。接触部材26は、接触部28と、開口8を通過可能に形成され接触部28から中空部10に向かって延出された接続部32,34と、接続部32,34に連接して中空部10内に開口8よりも張り出して設けられた張出部36,38とを備え、張出部36,38に一対の座面16,18に接触する湾曲面40,42を設け、接触部材を揺動可能に、かつ、移動可能に支持した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動シャッター等の構造物の出入口や窓等に移動可能に設けられた開閉部材の閉塞時に障害物を検出する開閉部材の障害物検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、構造物の出入口や窓等に移動可能に設けられた開閉部材の閉塞時に障害物を検出する開閉部材の障害物検出装置として種々のものが知られている。例えば、特許文献1にあるように、下面が解放された略箱型の座板と、座板の下面に懸架された略箱型の底板と、座板の天板内側中央に長手方向に形成された一対の回動中心軸に、一辺がそれぞれ回動自在に装着された一対の回動板とを備え、各回動板の下面には底板の上端縁が対向し、底板の変位に基づく少なくとも一方の回動板の回動運動を他方の回動板に伝達する歯車を設け、底板の変位により一対の回動板が回動して、回動板の上方に設けられた電気スイッチを駆動するものが知られている。
【0003】
また、特許文献2又は特許文献3にあるように、開閉部材の移動端に取り付けられ溝開口を有する枠体と、溝開口に対して出入り自在に設けられるとともに、枠体の内方向に延出する突片あるいは突条が形成されている感知片と、感知片が枠体に対して進入した際に、突片あるいは突条を介して枠体の奥方向に揺動する作動片と、枠体に設けられ、感知片が枠体に対して進入した際の作動片の揺動を検知するマイクロスイッチとを備えたものも知られている。
【特許文献1】登録実用新案第3021405号公報
【特許文献2】特許第2638485号公報
【特許文献3】特許第2996180号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、こうした従来の特許文献1のものでは、底板の変位を一対の回動板の回動に変換してから、一対の回動板の回動を電気スイッチにより検出するようにしているので、部品点数が多く、組立が煩雑になるという問題があった。また、特許文献2又は特許文献3のものでは、感知片の枠体内への進入により、突片あるいは突条を介して作動片を揺動して、作動片の揺動をマイクロスイッチにより検出するようにしているので、同様に、部品点数が多く、組立が煩雑になるという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、部品点数が少なく、組立が容易な開閉部材の障害物検出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を達成すべく、本発明は課題を解決するため次の手段を取った。即ち、
構造物に移動可能に設けられた開閉部材の移動端に取り付けられた座板本体と、
該座板本体に前記開閉部材の移動方向に移動可能に支持された接触部材と、
該接触部材の移動を検出する検出手段とを備えた開閉部材の障害物検出装置において、
前記座板本体は、移動方向に向かって開かれた開口と、前記開口に連通した中空部とを備え、また、前記中空部の対向する内壁面に前記移動方向と平行な一対の平行面を設けると共に、一対の前記平行面から前記開口に向かって間隔が狭まる一対の座面を設け、
前記接触部材は、前記座板本体の外側に設けられた接触部と、前記開口を通過可能に形成され前記接触部から前記中空部に向かって延出された接続部と、該接続部に連接して前記中空部内に前記開口よりも張り出して設けられた張出部とを備え、また、前記張出部に前記一対の座面に接触する湾曲面を設け、前記接触部材を前記座面と前記湾曲面との接触により揺動可能に、かつ、前記平行面により前記開閉部材の移動方向に移動可能に支持したことを特徴とする開閉部材の障害物検出装置がそれである。
【0007】
前記平行面に接触して前記接触部材の揺動角度を規制する規制部を前記張出部に連接した構成としてもよい。また、前記中空部に前記検出手段を配置すると共に、前記開口と対向する前記中空部の内壁に係合突起を設け、前記検出手段を前記係合突起に係合した構成としてもよい。更に、前記接触部材は、前記接触部が中空状に形成されると共に、一対の板状の前記接続部と、一対の板状の前記湾曲部と、一対の板状の規制部とを備えた構成としてもよい。また、前記座面は曲面状に形成された構成としてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の開閉部材の障害物検出装置は、接触部材を座面と湾曲面との接触により揺動可能に、かつ、前記平行面により前記開閉部材の移動方向に移動可能に支持したので、障害物を検出できると共に、部品点数が少なく、組立が容易であるという効果を奏する。
【0009】
規制部を設けることにより、接触部材の揺動角度を容易に規制することができる。また、係合突起を設けて、検出手段を係合突起に係合させることにより、組立が容易になると共に、中空部内に検出手段を容易に配置することができ、検出手段を保護することができる。更に、接触部を中空に形成すると共に、接続部、湾曲部、規制部を板状に形成することにより、検出手段を接触部材の内部に挿入することができ、小型化することができる。また、座面を曲面状に形成することにより、接触部材を滑らかに揺動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、1は開閉部材で、図示しない構造物、例えば、建築物の出入口や窓等、あるいは車両の荷台の積み卸し口等の開口部に移動可能に設けられている。スラット式またはグリル式の電動シャッターに用いられ、図示しない電動モータ等の駆動源により、開閉部材1を移動して、構造物の開口部を閉塞あるいは開放するものである。
【0011】
開閉部材1の移動端には、座板本体2が取り付けられており、座板本体2は開閉部材1の幅方向(図1の紙面と直交する方向で、かつ、移動方向とも直交する方向)のほぼ全幅にわたる長さに長尺状に形成されている。座板本体2は、その外形がほぼ四角形状に形成された収納部4と、収納部4の外周から開閉部材1側に突出された取付部6とを備え、取付部6が開閉部材1の移動端に固定されて、取り付けられている。
【0012】
また、図1、図4、図5に示すように、座板本体2は、取付部6と反対側の収納部4の端面に移動方向に向かって開かれた開口8を備えており、例えば、開口8は構造物の床面60(図6参照)と対向する端面に形成されており、開口8は座板本体2の長手方向にその全長にわたって形成されている。
【0013】
座板本体2は、収納部4の内部に形成された中空部10を備え、中空部10は開口8に連通して形成されている。収納部4は、本実施形態では、中空部10が収納部4の外形よりも小さなほぼ四角形状に形成されて、収納部4は断面形状がほぼコ字状をなしている。
【0014】
開口8の幅は、中空部10の対向する内壁間の幅よりも小さく形成されており、中空部10の内壁面には、更に、開口8と反対方向に延びる一対の平行面12,14が対向して設けられている。一対の平行面12,14は互いに平行であると共に、開閉部材1の移動方向に対しても平行に、かつ、中心線CLに対して左右対称に形成されている。
【0015】
また、中空部10の対向する内壁面には、一対の平行面12,14からそれぞれ開口8に向かって間隔が狭まる一対の座面16,18が設けられている。本実施形態では、一対の座面16,18は円弧状に形成されており、座板本体2の断面の中心を通る中心線CL上に、その中心を有する円弧状に形成されており、一対の座面16,18は中心線CLに対して左右対称に形成されている。尚、本実施形態では、一対の座面16,18は、円弧状に形成したが、これに限らず、一対の座面16,18を開口8に向かって間隔が狭まるV字状の平坦な面により形成してもよい。
【0016】
更に、中空部10の内壁面のうちの開口8に対向する天井面20には、一対の係合突起22,24が設けられている。係合突起22,24は天井面20から開口8に向かって突出されると共に、係合突起22,24は断面形状がL字状に形成されている。一対の係合突起22,24は、中心線CLに対して左右対称に配置されて、一対の係合突起22,24により、その間にいわゆるT字状の溝が形成されるように設けられている。
【0017】
座板本体2は、収納部4、取付部6、開口8、中空部10、係合突起22,24が長手方向に、同一断面形状で形成されており、アルミ材等の引き抜き、あるいは押し出し等により、容易に形成できる。
【0018】
座板本体2には、接触部材26が移動可能に支持されており、接触部材26は座板本体2の外側に設けられた接触部28を備えている。接触部28は構造物の開口部の床面60(図6参照)に対向する平坦面30を備えており、接触部28はその外形がほぼ長方形状で、内部が中空状に形成されている。
【0019】
接触部28に連接して、中心線CLに対して左右対称に板状の一対の接続部32,34が設けられている。また、一対の接続部32,34にそれぞれ連接して、中心線CLに対して左右対称に板状の一対の張出部36,38が中空部10内に設けられている。一対の接続部32,34は、開口8を通過可能な間隔に形成されており、接触部28から中空部10に向かって延出されている。
【0020】
一対の張出部36,38は、開口8の幅よりも張り出されて、一対の張出部36,38の間隔が開口8の幅よりも広くなるように形成されている。また、一対の張出部36,38には、一対の座面16,18に対向する側に、一対の座面16,18にそれぞれ接触する湾曲面40,42が形成されている。
【0021】
本実施形態では、湾曲面40,42は、一対の座面16,18とほぼ同じ形状の円弧状に形成されており、湾曲面40,42が座面16,18に接触した状態で、接触部材26が座板本体2の長手方向に沿った軸(本実施形態では、円弧状の湾曲面40,42の中心軸)の廻りに揺動可能に形成されている。尚、湾曲面40,42は円弧状に限らず、座面16,18に接触した状態で揺動可能な曲線状の形状であればよい。
【0022】
また、図5に破線で示すように、接触部材26が揺動した際、揺動角度が所定の揺動角度に達すると、開口8に一対の接続部32,34の一方が接触する。その際、同時に、張出部36,38の先端から延出された規制部43,44が平行面12,14に接触して、それ以上の揺動を規制するように構成されている。
【0023】
規制部43,44は、図5に実線で示すように、張出部36,38から直線状に延出されており、接触部28の平坦面30が水平の状態で、揺動を規制する揺動角度に応じて、中心線CLに対して、傾斜して形成されている。また、一対の接続部32,34もこの規制する揺動角度に応じて傾斜されて形成されており、一対の接続部32,34の間隔は接触部28から中空部10に向かって徐々に広がるように形成されている。
【0024】
図5に破線で示すように、規制する揺動角度に達して、一方の接続部34が開口8に接触すると、一方の接続部34と他方の規制部43とは中心線CLとほぼ平行となるように形成されている。
【0025】
接触部材26は、接触部28、接続部32,34、張出部36,38、規制部43,44が長手方向に、同一断面形状で形成されており、アルミ材等の引き抜き、あるいは押し出し等により、容易に形成できる。
【0026】
一方、図1〜図3に示すように、係合突起22,24の間に挟まれた台板45が設けられて、台板45が係合突起22,24に沿って摺動可能に、かつ、係合突起22,24に吊り下げ支持されて、係合突起22,24に台板45が係合されている。台板45はビス47により座板本体2の所定の位置に固定される。
【0027】
台板45には、中心線CLと同軸上に配置された筒部材46が接触部材26に向かって垂下されて取り付けられており、筒部材46内にはドッグ部材48が開閉部材1の移動方向と平行に摺動可能に挿入されている。ドッグ部材48は、筒部材46内に挿入されたコイルスプリング50により、接触部材26側に付勢されており、湾曲面40,42が座面16,18に接触した状態で、ドッグ部材48の先端が接触部28の平坦面30と反対側の接触部材26に接するように構成されている。
【0028】
筒部材46には、溝52がドッグ部材48の摺動方向に沿って形成されており、溝52からドッグ部材48の一部が突出されている。このドッグ部材48に対向して、台板45にはリミットスイッチ54が取り付けられており、本実施形態では、図2に示すように、湾曲面40,42が座面16,18に接触した状態で、溝52から突出したドッグ部材48の一部がリミットスイッチ54を押下し、図3に示すように、接触部材26が座板本体2側に移動するとドッグ部材48がリミットスイッチ54から外れるように構成されている。尚、リミットスイッチ54に限らず、近接スイッチや光電スイッチ等を用いてもよい。
【0029】
本実施形態では、台板45、筒部材46、コイルスプリング50、リミットスイッチ54により検出手段56が構成されており、筒部材46やリミットスイッチ54は、接触部材26の内部に挿入、即ち、一対の張出部36,38や一対の接続部32,34の間に挿入され、ドッグ部材48の先端は接触部28の平坦面30の反対側に接触されている。これにより、検出手段56が接触部材26の内部に挿入されるので、全体の高さを小さくでき、小型化することができる。
【0030】
次に、前述した本実施形態の開閉部材の障害物検出装置の作動について説明する。
接触部材26の平坦面30が接触していない状態では、接触部材26の自重や検出手段56のコイルスプリング50の付勢力により、接触部材26の湾曲面40,42が座面16,18に押し当てられて、接触部28の平坦面30が水平となるように維持される。
【0031】
図6に示すように、例えば、床面60上に障害物62があり、障害物62が中心線CLとほぼ同軸上におかれている状態で、開閉部材1が図示しない構造物の開口部を閉塞するように図示しない電動モータにより駆動されて床面60に向かって移動されると、まず、図6(イ)に示すように、接触部材26の平坦面30が障害物62に接触する。
【0032】
そして、更に、開閉部材1が床面60に向かって移動されると、接触部材26は障害物62に接触した状態で移動が規制され、座板本体2が床面60に向かって移動する。これにより、図6(ロ)に示すように、接触部材26の湾曲面40,42は座板本体2の座面16,18から離れ、座板本体2の一対の平行面12,14が一対の張出部36,38に沿って摺動する。座板本体2の中空部10に接触部材26の接続部32,34が進入し、また、接触部材26の接触部28によりドッグ部材48がコイルスプリング50の付勢力に抗して押し込まれる。
【0033】
開閉部材1が更に床面60に向かって移動されると、図6(ハ)に示すように、中空部10に接続部32,34が更に進入し、また、接触部28によりドッグ部材48が押し込まれて、ドッグ部材48がリミットスイッチ54から外れて、例えば、リミットスイッチ54がオン状態(あるいはオフ状態)となり、この信号に基づいて、開閉部材1を駆動する電動モータを停止させる。尚、障害物62がない場合には、接触部材26が直接、床面60に同様に接触して、リミットスイッチ54がオン状態となる。
【0034】
一方、図7に示すように、床面60上の障害物62が中心線CLからずれた位置におかれた状態で、開閉部材1が床面60に向かって移動されると、図7(イ)に示すように、接触部材26の端の平坦面30が障害物62に接触する。
【0035】
そして、接触部材26の端が障害物62に接触した状態で、座板本体2が障害物62に向かって更に移動する。障害物62に接触している端とは反対側の湾曲面40,42、図7(イ)に示す状態では、一方の湾曲面42は座面18から離れて平行面14に沿って摺動し、他方の湾曲面40が座面16に接触した状態で座面16に沿って摺動して接触部材26が揺動する。更に、座板本体2が移動すると、図7(ロ)に示すように、平行面12,14が湾曲面40,42に沿って摺動する。
【0036】
接触部材26の揺動により、所定の規制揺動角度になると、開口8に接続部32,34が接触すると共に、規制部43,44が平行面12,14に接触する。図7(ロ)に示す状態では、開口8に一方の接続部34が接触し、他方の規制部43が平行面12に接触して、それ以上の揺動が規制される。
【0037】
更に、図7(ハ)に示すように、座板本体2が移動されると、平行面12,14が湾曲面40,42に沿って摺動し、座板本体2の先端が接触部28に接触したときには、接触部材26が逆方向に揺動して、平坦面30がほぼ水平の状態となる。
【0038】
それまでの間に、中空部10に接続部32,34が進入し、また、接触部28によりドッグ部材48が押し込まれて、ドッグ部材48がリミットスイッチ54から外れ、例えば、リミットスイッチ54がオン状態となり、この信号に基づいて、開閉部材1を駆動する電動モータを停止させる。
【0039】
このように、座板本体2と接触部材26とにより、障害物62があるときには、接触部材26の移動を検出手段56により検出することができるので、少ない部品点数で障害物62を検出でき、部品点数が少ないので組立も容易である。しかも、台板45を係合突起22,24に沿って摺動させて、所定の位置に固定でき、座板本体2の長手方向に沿って、接触部材26を中空部10に挿入して組み立てることができるので、この点からも、組立が容易である。検出手段56を接触部材26の内部に挿入できるので、高さを低くでき、小型化できる。
【0040】
以上本発明はこの様な実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態としての開閉部材の障害物検出装置の側面図である。
【図2】本実施形態の開閉部材の障害物検出装置の中央断面図である。
【図3】本実施形態の開閉部材の障害物検出装置の障害物を検出した状態の中央断面図である。
【図4】本実施形態の座板本体と接触部材とを示す斜視図である。
【図5】本実施形態の座板本体と接触部材との拡大側面図である。
【図6】本実施形態の開閉部材の障害物検出装置による中央に置かれた障害物の検出を示す説明図である。
【図7】本実施形態の開閉部材の障害物検出装置による端に置かれた障害物の検出を示す説明図である。
【符号の説明】
【0042】
1…開閉部材 2…座板本体
4…収納部 6…取付部
8…開口 10…中空部
12,14…平行面 16,18…座面
20…天井面 22,24…係合突起
26…接触部材 28…接触部
30…平坦面 32,34…接続部
36,38…張出部 40,42…湾曲面
43,44…規制部 45…台板
46…筒部材 48…ドッグ部材
50…コイルスプリング 54…リミットスイッチ
56…検出手段 60…床面
62…障害物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造物に移動可能に設けられた開閉部材の移動端に取り付けられた座板本体と、
該座板本体に前記開閉部材の移動方向に移動可能に支持された接触部材と、
該接触部材の移動を検出する検出手段とを備えた開閉部材の障害物検出装置において、
前記座板本体は、移動方向に向かって開かれた開口と、前記開口に連通した中空部とを備え、また、前記中空部の対向する内壁面に前記移動方向と平行な一対の平行面を設けると共に、一対の前記平行面から前記開口に向かって間隔が狭まる一対の座面を設け、
前記接触部材は、前記座板本体の外側に設けられた接触部と、前記開口を通過可能に形成され前記接触部から前記中空部に向かって延出された接続部と、該接続部に連接して前記中空部内に前記開口よりも張り出して設けられた張出部とを備え、また、前記張出部に前記一対の座面に接触する湾曲面を設け、前記接触部材を前記座面と前記湾曲面との接触により揺動可能に、かつ、前記平行面により前記開閉部材の移動方向に移動可能に支持したことを特徴とする開閉部材の障害物検出装置。
【請求項2】
前記平行面に接触して前記接触部材の揺動角度を規制する規制部を前記張出部に連接したことを特徴とする請求項1に記載の開閉部材の障害物検出装置。
【請求項3】
前記中空部に前記検出手段を配置すると共に、前記開口と対向する前記中空部の内壁に係合突起を設け、前記検出手段を前記係合突起に係合したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の開閉部材の障害物検出装置。
【請求項4】
前記接触部材は、前記接触部が中空状に形成されると共に、一対の板状の前記接続部と、一対の板状の前記湾曲部と、一対の板状の規制部とを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の開閉部材の障害物検出装置。
【請求項5】
前記座面は曲面状に形成されたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の開閉部材の障害物検出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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