説明

間欠駆動機構及びこれを用いた給餌装置

【課題】間欠駆動機構及びこれを用いた給餌装置を提供する。
【解決手段】往復動機構11は、レバー本体121の一端側を往復動させることで、レバー本体121を、支点部122を中心として正逆方向に回動させる。第1凹凸面131における第1凹部1311と、第2凹凸面141における第2凹部1411とは、1/2ピッチだけ位相をずらした状態で配置されている。レバー部12の当接部123は、第1凹部1311の底部から第2凹凸面141の第2傾斜面1413に進んで当接し、この第2傾斜面1413を押圧しつつ第2凹部1411に進むことによって、第2案内部14を一方向に駆動する。さらに、当接部123は、第2凹部1411の底部から第1凹凸面141の第1傾斜面1313に進んで当接し、この第1傾斜面1313を押圧しつつ第1凹部1311に進むことによって、第2案内部14を一方向にさらに駆動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間欠駆動機構及びこれを用いた給餌装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
動物、例えばマウスのサーカディアンリズムを研究するために、対象動物に対して定期的に給餌作業が行われる。この給餌作業は、厳密な時間間隔で行われる必要があり、しかも、給餌間隔が非常に長い(例えば数時間)ため、これを作業員によって行うことは、作業員へのかなりの負担となる。
【0003】
一方、ペットや家畜へ自動的に給餌を行う給餌装置としては、例えば、常時通電したステップモータを用いて、間欠的に給餌を行うものが提案されている。
【0004】
しかしながら、このような給餌装置では、モータに常時給電するために、発熱や動作音が大きくなり、対象動物への影響が発生する。特に、サーカディアンリズムの研究においては、閉鎖空間で給餌を行うため、これらの問題は無視できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記の状況に鑑みてなされたものである。本発明は、前記のような問題に適用可能な新規な間欠駆動機構及びこれを用いた給餌装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記した課題を解決する手段は、以下の項目のように記載できる。
【0007】
(項目1)
往復動機構と、レバー部と、第1案内部と、第2案内部とを備えており、
前記レバー部は、レバー本体と、支点部と、当接部とを備えており、
前記往復動機構は、前記レバー本体の一端側を往復動させることで、前記レバー本体を、前記支点部を中心として正逆方向に回動させる構成となっており、
前記第1案内部は、所定のピッチで周期的に形成された第1凹部及び第1凸部を有する第1凹凸面を備えており、
前記第1凹部と第1凸部との間には、第1傾斜面が形成されており、
前記第2案内部は、前記第1凹凸面のピッチと実質的に同じピッチで周期的に形成された第2凹部及び第2凸部を有する第2凹凸面を備えており、
前記第2凹部と第2凸部との間には、第2傾斜面が形成されており、
前記第2凹凸面は、前記第1凹凸面との間に間隙を有し、かつ、前記第1凹凸面にほぼ対向して配置されており、
前記第1凹凸面における第1凹部と、前記第2凹凸面における第2凹部とは、1/2ピッチだけ位相をずらした状態で配置されており、
前記第1凹凸面における第1凹部は、前記第2凹凸面における第2傾斜面にほぼ対向しており、前記第2凹凸面における第2凹部は、前記第1凹凸面における第1傾斜面にほぼ対向しており、
また、前記第1案内部と前記第2案内部とは、駆動方向において相対移動しないように固定されており、
前記レバー部の当接部は、前記レバー本体の他端側に設けられており、
かつ、前記レバー部の当接部は、前記支点部を中心とした前記レバー本体の回動によって、前記第1凹凸面と前記第2凹凸面との間で往復動する構成となっており、
前記レバー部の当接部は、前記レバー本体の回動によって、前記第1凹部の底部から前記第2凹凸面の第2傾斜面に進んで当接し、この第2傾斜面を押圧しつつ前記第2凹部に進むことによって、前記第2案内部を一方向に駆動させ、
さらに、前記レバー部の当接部は、前記レバー本体の回動によって、前記第2凹部の底部から前記第1凹凸面の第1傾斜面に進んで当接し、この第1傾斜面を押圧しつつ前記第1凹部に進むことによって、前記第2案内部を一方向にさらに駆動させることを特徴とする間欠駆動装置。
【0008】
この間欠駆動装置によれば、当接部の往動により1/2ピッチの駆動ができ、当接部の復動により、残りの1/2ピッチの駆動ができる。また、この間欠駆動装置を用いて、間欠的に給餌ができる給餌装置を構成することができる。
【0009】
(項目2)
前記往復動機構は、前記レバー本体の一端側を往動させる往動部と、前記レバー本体の一端側を復動させる復動部とを備えている
項目1に記載の間欠駆動機構。
【0010】
(項目3)
前記往動部及び前記復動部のいずれか一方は、通電によって前記レバー本体の一端側を駆動できるソレノイドアクチュエータであり、他方は、駆動された前記レバー本体の一端側を初期位置に復帰させるバネである
項目1又は2に記載の間欠駆動機構。
【0011】
(項目4)
さらにタイマー部を備えており、
前記タイマー部は、所定時間に前記ソレノイドアクチュエータに通電することにより、前記レバー本体を駆動する構成となっている
項目3に記載の間欠駆動機構。
【0012】
(項目5)
項目1〜4のいずれか1項に記載の間欠駆動機構と、給餌機構とを備えており、
前記給餌装置は、前記間欠駆動機構によって間欠的に駆動される移動部と、前記移動部の移動に伴って給餌を行う給餌部とを備えており、
前記移動部の間欠的な移動に伴って、前記給餌部から間欠的に給餌できる構成となっている給餌装置。
【発明の効果】
【0013】
本発明の間欠駆動機構によれば、非常に簡便な機構により、対象物の間欠駆動を行うことができる。
【0014】
また、本発明の間欠駆動機構を用いて給餌装置を構成することにより、給餌作業の省人化を行うことができる。
【0015】
さらに、駆動機構としてソレノイドアクチュエータを用いた場合には、待機時における発熱や動作音を低くできる。すると、サーカディアンリズムの研究対象である動物への給餌を、サーカディアンリズムへの影響を低く抑えつつ行う事が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の第1実施形態における給餌装置の概略的構成を示す斜視図である。
【図2】図1の給餌装置の分解斜視図である。
【図3】図1の給餌装置で用いられる間欠駆動機構を拡大して示す斜視図である。
【図4】図3の間欠駆動機構の動作を説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る給餌装置について説明する。
【0018】
(第1実施形態)
(本実施形態の構成)
本実施形態の給餌装置は、間欠駆動機構1(図2及び図3参照)と、給餌機構2(図1及び図2参照)とを備えている。以下の説明では、まず、間欠駆動機構1について説明し、その後、それにより駆動される給餌機構2について説明する。
【0019】
(間欠駆動機構)
本実施形態の間欠駆動機構1は、往復動機構11と、レバー部12と、第1案内部13と、第2案内部14と、タイマー部15とを備えている。
【0020】
レバー部12は、レバー本体121と、支点部122と、当接部123とを有している。
【0021】
往復動機構11は、レバー本体121の一端側を往復動させることで、レバー本体121を、支点部122を中心として正逆方向に回動させる構成となっている。
【0022】
具体的には、往復動機構11は、レバー本体121の一端側を往動させる往動部111と、レバー本体121の一端側を復動させる復動部112とを備えている。
【0023】
さらに具体的には、例えば、往動部111は、通電によってレバー本体121の一端側を駆動できるソレノイドアクチュエータである。そして例えば、復動部112は、駆動されたレバー本体121の一端側を初期位置に復帰させるバネである。復動部112は、この実施形態では、支点部122の軸心に取り付けられている。
【0024】
第1案内部13は、所定のピッチで周期的に形成された複数の第1凹部1311及び第1凸部1312を有する第1凹凸面131を備えている。第1凹部1311と第1凸部1312との間には、第1傾斜面1313と、この第1傾斜面1313と反対側の稜線を形成する立ち上がり部1314とがそれぞれ形成されている。
【0025】
第2案内部14は、第1凹凸面131のピッチと実質的に同じピッチで周期的に形成された第2凹部1411及び第2凸部1412を有する第2凹凸面141を備えている。第2凹部1411と第2凸部1412との間には、第2傾斜面1413と、この第2傾斜面1413と反対側の稜線を形成する立ち上がり部1414とが形成されている。
【0026】
第2凹凸面141は、第1凹凸面131との間に間隙18を有し、かつ、第1凹凸面131にほぼ対向して配置されている。
【0027】
また、第2案内部14は、第1案内部13に対して、駆動方向における相対移動ができないように固定されている(後述)。
【0028】
第1凹凸面131における第1凹部1311と、第2凹凸面141における第2凹部1411とは、1/2ピッチだけ位相をずらした状態で配置されている。例えば、図4の例では、第1凹部1311及び第2凹部1411のそれぞれにおけるピッチは30°に設定されている(図4(d)参照)。そして、両者間の位相ずれ角は、30°の1/2である15°に設定されている。
【0029】
第1凹凸面131における第1凹部1311は、第2凹凸面141における第2傾斜面1413にほぼ対向している(図4(a)参照)。一方、第2凹凸面141における第2凹部1411は、第1凹凸面131における第1傾斜面1313にほぼ対向している。
【0030】
レバー部12の当接部123は、レバー本体121の他端側に設けられている。具体的には、当接部123は、レバー本体121の他端上面に固定されたピンにより構成されている。
【0031】
レバー部12の当接部123は、支点部122を中心としたレバー本体121の回動によって、第1凹凸面131と第2凹凸面141との間で往復動する構成となっている。
【0032】
レバー部12の当接部123は、支点部122を中心とするレバー本体121の回動によって、第1凹部1311の底部から第2凹凸面141の第2傾斜面1413に進んで当接し、この第2傾斜面1413を押圧しつつ第2凹部1411に進むことによって、第2案内部14を一方向に駆動させるようになっている(後述)。
【0033】
さらに、レバー部12の当接部123は、レバー本体121の回動によって、第2凹部1411の底部から第1凹凸面131の第1傾斜面1313に進んで当接し、この第1傾斜面1313を押圧しつつ第1凹部1311に進むことによって、第2案内部14を一方向にさらに駆動させるようになっている(後述)。
【0034】
タイマー部15は、所定時間に前記往動部111としてのレノイドアクチュエータに通電することにより、レバー本体121を駆動する構成となっている。
【0035】
(本実施形態の間欠駆動機構の動作)
(初期状態)
次に、図4を主に参照して、前記した間欠駆動機構の動作を詳しく説明する。初期状態では、レバー部12の当接部123が、第1案内部13の第1凹部1311の底部に収納されている状態であるとする(図1(a)参照)。この状態では、復動部112のばね力により、当接部123は、第1凹部1311に向けて付勢されている。
【0036】
(往動部による往動)
タイマー部15において設定された時間に達すると、往動部111としてのソレノイドアクチュエータに通電される。すると、往動部111が動作し、レバー本体121の一端を、一方向(図4において左方向)に移動させる。これにより、当接部123の位置は、第1凹部1311から、第1凹部1311に対向して存在する第2傾斜面1413に向けて進み、この第2傾斜面1413に当接する(図4(a)参照)。さらに往動部111の駆動力によって、当接部123が第2傾斜面1413に向けてさらに押し込まれる。すると、第2案内部14は、図4において半時計方向への回転トルクを受ける。これにより、第2案内部14と、それに固定された第1案内部13とを、共に、半時計方向へ回転させることができる。
【0037】
その後、当接部123は、第2凹部1411まで進み、立ち上がり部1414に当接した時点で止まる。これにより、第1案内部13及び第2案内部14は、初期位置から1/2ピッチ(この実施形態では15°)だけ移動したことになる(図4(b)参照)。この状態は、往動部111への通電が維持される間、保たれる。往動部111への通電時間は、往動による第1・第2案内部13・14の駆動に要する時間を考慮して、タイマー部15において適宜に設定されるが、例えば1秒間程度である。
【0038】
(復動部による復動)
ついで、往動部111への通電が停止されると、当接部123は、復動部112のばね力によって初期位置に復帰しようとし、その結果、第1案内部13の第1傾斜面1313に当接する(図3(c)参照)。
【0039】
さらに復動部112のばね力によって、当接部123が第1傾斜面1313に向けてさらに押し込まれる。すると、第1案内部13は、図4において半時計方向へのさらなる回転トルクを受ける。これにより、第1案内部13と、それに固定された第2案内部14とを、共に、半時計方向へ回転させることができる。
【0040】
その後、当接部123は、第1凹部1311まで進み、立ち上がり部1314に当接した時点で止まる。このとき、当接部123が配置される第1凹部1311は、初期状態のものではなく、それに隣接したものとなる。これは、先に説明した往動部111の駆動力によって、第1案内部13が既に半ピッチだけ半時計方向へ回動しているためである。
【0041】
これにより、第1案内部13及び第2案内部14は、図4(b)の位置からさらに1/2ピッチ(この実施形態では15°)だけ移動したことになる。つまり、初期位置から1ピッチ(この実施形態では30°)だけ移動したことになる(図4(d))。この状態は、往動部111への次の通電が開始されるまでの間、復動部112のばね力によって維持される。
【0042】
図4(d)に示す状態は、図4(a)に示す初期状態と同じである(ただし、第1凹部の位置は、初期状態のものの隣である)。したがって、前記した動作を繰り返すことで、第1凹部1311及び第2凹部1411の位置が一つずつ隣にずれていき、これによって、第1案内部13と第2案内部14とを、一方向(この例では半時計方向)に、1ピッチずつ間欠的に駆動することができる。
【0043】
本実施形態の間欠駆動機構では、往動部111の待機時間においては、往動部111に通電する必要がないので、省エネルギーであり、また、その間における動作音の発生がなく、さらには、発熱が少ないという利点がある。
【0044】
(間欠駆動機構を用いた駆動装置)
つぎに、前記した間欠駆動機構1と組み合わされる給餌機構2について、主に図1及び図2を参照しながら説明する。
【0045】
この給餌機構2は、間欠駆動機構1によって間欠的に駆動される移動部21と、移動部21の移動に伴って給餌を行う給餌部22と、装置全体を支持するための支持体23とを有している。
【0046】
移動部21は、図2に示されるように、薄肉の円板状に形成されている。移動部21は、適宜なネジ止めによって、第1案内部13と第2案内部14とにそれぞれ固定されており、これらの回動に伴って回動するようになっている。また、移動部21は、第1案内部13と第2案内部14とを連結して、これらの間の相対移動を阻止する機能も有している。
【0047】
給餌部22は、薄肉円板状とされた支持板221と、この支持板221の上面に取り付けられた複数の保持部222と、シュート部材223を備えている。保持部222の数は、特に制約されないが、この実施形態では12個となっている。したがって、保持部222どうしの間隔(ピッチ)は、間欠駆動機構1における駆動ピッチに合わせて、30°となっている。
【0048】
また、支持板221には、各保持部222が取り付けられた位置において、厚さ方向に貫通孔2211がそれぞれ形成されている。
【0049】
シュート部材223は、全体として薄肉板状に形成されており、支持体23の上面に固定されている。また、シュート部材223の上面は、給餌部22の底面に接近しており、これによって、保持部222に保持されたペレット状の餌(図示せず)が、貫通孔2211から下方に落下しないようになっている。
【0050】
さらに、シュート部材223には、切り欠き2231が形成されている。この切り欠き2231の奥行き及び幅は、保持部222の底部に形成された貫通孔2211よりわずかに大きい程度となっている。また、切り欠き2231は、保持部222の回転軌跡に対応する位置に形成されており、保持部222によって切り欠き2231に運ばれた餌を下方に落下させるようになっている。
【0051】
前記の構成により、本実施形態の給餌装置は、移動部21の間欠的な移動に伴って、給餌部22から間欠的に給餌できる構成となっている。
【0052】
本実施形態の給餌装置では、前記したように、待機時における発熱やノイズがほとんど無い間欠駆動機構を用いて給餌ができるので、サーカディアンリズムの測定対象である動物の行動への影響がなく、サーカディアンリズムの測定精度を向上させることが可能となる。
【0053】
また、この給餌装置では、非常に長時間の間隔を置いて精度良く定期的に給餌を行うことができる。このため、給餌作業における省人化を図ることができる。
【0054】
さらに、この給餌装置は、全体的な構成が簡易であるために、安価かつ軽量とすることができる。特に給餌装置を軽量とすることによって、マウスゲージの上に給餌装置を置くことが可能となり、マウスのサーカディアンリズムの研究にとって好適である。
【0055】
なお、本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加え得るものである。
【0056】
例えば、前記した実施形態では、第1案内部13と第2案内部14が所定ピッチで間欠的に回動する構成としたが、直動形とすることも可能である。また、移動方向は、第1傾斜面と第2傾斜面との傾斜方向を適宜に設定することで、前記した例とは反対の方向に移動させることができる。
【0057】
また、前記実施形態では、往動部111の突出状態を初期状態とし、往動部111が図4(a)における図中右方向に移動する構成としたが、逆に、往動部111の退避状態を初期状態とし、突出することで当接部123を駆動する構成であってもよい。要するに、往復動機構11は、当接部123を所定の範囲で往復動させることができるものであればよい。
【0058】
さらに、前記実施形態の給餌装置2では、保持部222の数を12個とし、各保持部222間の角度を30°としたが、これは、間欠駆動機構1による駆動ピッチが30°であることに整合させたものに過ぎない。保持部222の数及びピッチは、間欠駆動機構1におけるピッチに合わせて、適宜に設定することが可能である。
【0059】
また、前記実施形態の間欠駆動機構1では、第1案内部13の第1傾斜面1313及び立ち上がり部1314、並びに、第2案内部14の第2傾斜面1413及び立ち上がり部1414をいずれも直線状とした。しかし、これらを曲線状とすることも可能である。例えば、第1傾斜面1313及び/又は第2傾斜面1413を円弧状とすることにより、間欠駆動の動作が円滑となる可能性がある。
【符号の説明】
【0060】
1 間欠駆動機構
11 往復動機構
111 往動部
112 復動部
12 レバー部
121 レバー本体
122 支点部
123 当接部
13 第1案内部
131 第1凹凸面
1311 第1凹部
1312 第1凸部
1313 第1傾斜面
1314 立ち上がり部
14 第2案内部
141 第2凹凸面
1411 第2凹部
1412 第2凸部
1413 第2傾斜面
1414 立ち上がり部
15 タイマー部
18 間隙
2 給餌機構
21 移動部
22 給餌部
221 支持板
2211 貫通孔
222 保持部
223 シュート部材
23 支持体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
往復動機構と、レバー部と、第1案内部と、第2案内部とを備えており、
前記レバー部は、レバー本体と、支点部と、当接部とを備えており、
前記往復動機構は、前記レバー本体の一端側を往復動させることで、前記レバー本体を、前記支点部を中心として正逆方向に回動させる構成となっており、
前記第1案内部は、所定のピッチで周期的に形成された第1凹部及び第1凸部を有する第1凹凸面を備えており、
前記第1凹部と第1凸部との間には、第1傾斜面が形成されており、
前記第2案内部は、前記第1凹凸面のピッチと実質的に同じピッチで周期的に形成された第2凹部及び第2凸部を有する第2凹凸面を備えており、
前記第2凹部と第2凸部との間には、第2傾斜面が形成されており、
前記第2凹凸面は、前記第1凹凸面との間に間隙を有し、かつ、前記第1凹凸面にほぼ対向して配置されており、
前記第1凹凸面における第1凹部と、前記第2凹凸面における第2凹部とは、1/2ピッチだけ位相をずらした状態で配置されており、
前記第1凹凸面における第1凹部は、前記第2凹凸面における第2傾斜面にほぼ対向しており、前記第2凹凸面における第2凹部は、前記第1凹凸面における第1傾斜面にほぼ対向しており、
また、前記第1案内部と前記第2案内部とは、駆動方向において相対移動しないように固定されており、
前記レバー部の当接部は、前記レバー本体の他端側に設けられており、
かつ、前記レバー部の当接部は、前記支点部を中心とした前記レバー本体の回動によって、前記第1凹凸面と前記第2凹凸面との間で往復動する構成となっており、
前記レバー部の当接部は、前記レバー本体の回動によって、前記第1凹部の底部から前記第2凹凸面の第2傾斜面に進んで当接し、この第2傾斜面を押圧しつつ前記第2凹部に進むことによって、前記第2案内部を一方向に駆動させ、
さらに、前記レバー部の当接部は、前記レバー本体の回動によって、前記第2凹部の底部から前記第1凹凸面の第1傾斜面に進んで当接し、この第1傾斜面を押圧しつつ前記第1凹部に進むことによって、前記第2案内部を一方向にさらに駆動させることを特徴とする間欠駆動装置。
【請求項2】
前記往復動機構は、前記レバー本体の一端側を往動させる往動部と、前記レバー本体の一端側を復動させる復動部とを備えている
請求項1に記載の間欠駆動機構。
【請求項3】
前記往動部及び前記復動部のいずれか一方は、通電によって前記レバー本体の一端側を駆動できるソレノイドアクチュエータであり、他方は、駆動された前記レバー本体の一端側を初期位置に復帰させるバネである
請求項1又は2に記載の間欠駆動機構。
【請求項4】
さらにタイマー部を備えており、
前記タイマー部は、所定時間に前記ソレノイドアクチュエータに通電することにより、前記レバー本体を駆動する構成となっている
請求項3に記載の間欠駆動機構。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載の間欠駆動機構と、給餌機構とを備えており、
前記給餌装置は、前記間欠駆動機構によって間欠的に駆動される移動部と、前記移動部の移動に伴って給餌を行う給餌部とを備えており、
前記移動部の間欠的な移動に伴って、前記給餌部から間欠的に給餌できる構成となっている給餌装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−210174(P2012−210174A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−77117(P2011−77117)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(504137912)国立大学法人 東京大学 (1,942)
【Fターム(参考)】