説明

閲覧端末装置、閲覧端末装置の情報処理方法、及び閲覧端末装置の情報処理プログラム

【課題】本発明の目的は、駆動電圧の供給が停止されている場合、表示情報が維持される不揮発性表示部を備えた閲覧端末装置において、不揮発性表示部に表示されている表示情報に関する記憶が、ユーザに喚起されるための情報を表示する閲覧端末装置を提供することである。
【解決手段】電気泳動表示部4への電力の供給が停止の状態から、電力の供給が行われたことに基づいて、閲覧端末装置1の電気泳動表示部4に表示されている表示情報に関連した記憶をユーザに思い出させるためのリマインド情報が表示される。これまで閲覧していた閲覧状況、閲覧していた情報の種類といった表示情報に関する記憶を思い出すことが可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、閲覧端末装置、閲覧端末装置の情報処理方法、及び閲覧端末装置の情報処理プログラムに関する。詳細には、閲覧端末装置本体に備えられている表示部の駆動電圧が供給されているときに表示を書き換え、駆動電圧の供給が停止されたときに表示されている表示情報を維持し続ける不揮発性の表示部を備えた閲覧端末装置、閲覧端末装置の情報処理方法及び閲覧端末装置の情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、表示部の駆動電圧が供給されているときに表示が書き換えられ、電圧の供給が停止されたときに表示されている表示情報が維持され続ける不揮発性表示部が備えられた閲覧端末装置が記載されている。不揮発性表示部は、表示画面に表示されている表示情報が書き換えられるときには駆動電圧を必要とするが、表示情報が維持されるためには、駆動電圧を必要としない。そのため、不揮発性表示部に駆動電圧の供給が停止されている場合でも、電力が消費されずに表示情報が維持される。
【特許文献1】特開2007−187927号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に記載されている閲覧端末装置は、不揮発性表示部に駆動電圧が供給されない間でも、表示情報が維持される。そのため、駆動電圧が供給されず、表示情報が不揮発性表示部に維持された状態が長時間続いた場合、使用者が、閲覧端末装置に表示されている表示情報に関する記憶が思い出せないといった問題がある。何故閲覧していたか、現在表示されている情報に関連するどのような情報を閲覧していたかが思い出せないといった問題がある。例えば、閲覧端末装置を電子ブックとして用いる場合、閲覧端末装置により情報として閲覧していた本のタイトルや本のページ数、章の名前、第何章目を読んでいたのか、といった前回の閲覧状況が思い出せないといった問題がある。また新聞などを読む場合、前回閲覧していた新聞の新聞社名、第何面を見ていたか、経済欄やスポーツ欄といった閲覧していた情報の種類が思い出せないといった問題がある。
【0004】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものである。本発明の目的は、駆動電圧の供給が停止されている場合、表示情報が維持される不揮発性表示部を備えた閲覧端末装置において、不揮発性表示部に表示されている表示情報に関する記憶が、ユーザに喚起されるための情報を表示する閲覧端末装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するために、請求項1記載の発明は、情報表示指令に従って駆動電圧が供給された時に表示情報を書き換え、駆動電圧の供給が停止された時に表示情報を維持する不揮発性表示部と、前記不揮発性表示部に駆動電圧を供給して前記不揮発性表示部の表示情報を書き換える駆動モードと、前記不揮発性表示部への駆動電圧の供給を停止して表示情報を維持する停止モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替部と、前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替える直前に前記不揮発性表示部が表示していた直前表示情報の内容に関連して直前表示情報より前に前記不揮発性表示部が表示していた表示情報を含むリマインド情報を記憶するリマインド情報記憶部と、前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替えたときに、前記リマインド情報記憶部からリマインド情報を読み出し、前記不揮発性表示部に表示させる制御部と、を備えることを特徴としている。
【0006】
請求項2記載の発明は、前記不揮発性表示部により表示される内容がタイトル名と複数の章と複数のページとを備える書籍であり、前記直前表示情報が前記書籍における所定の章に属し、かつ、前記書籍における所定のページであり、前記リマインド情報記憶部が、前記リマインド情報として、書籍のタイトル名と、章の名前と、ページ数とを記憶することを特徴としている。
【0007】
請求項3に記載の発明は、前記モード切替部が動作モードを駆動モードから停止モードへ切り替えた時から、経過した経過時間を測定するための時間測定部と、前記時間測定部により測定された経過時間が、所定の時間以上経過したかを判定するための判定部とを備え、前記判定部が所定の時間以上経過したと判定し、前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替えた場合、前記制御部は前記リマインド情報記憶部からリマインド情報を読み出し、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の発明は、前記モード切替部が動作モードを駆動モードから停止モードへ切り替えた時から、経過した経過時間を測定するための時間測定部と、前記時間測定部により測定された経過時間に基づいて、前記不揮発性表示部が前記リマインド情報を表示する表示時間を決定する表示時間決定部とを備えることを特徴としている。
【0009】
請求項5に記載の発明は、前記制御部が、前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替えた時から所定の時間の間、前記リマインド情報の表示を維持する情報表示指令を前記不揮発性表示部に出力することを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載の発明は、前記不揮発性表示部が表示する表示情報を記憶する表示情報記憶部と、複数のフォルダの階層構造により、前記記憶された表示情報をファイルとして管理するファイル管理部と、前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替える直前に前記不揮発性表示部により表示されている直前表示情報が前記ファイル管理部によりファイルとして管理されている直前表示フォルダの管理階層位置を記憶する階層位置記憶部とを備え、前記リマインド情報記憶部が、前記リマインド情報として、前記直前表示フォルダの管理階層位置に対応する階層位置情報を記憶することを特徴としている。
【0011】
請求項7に記載の発明は、前記リマインド情報記憶部は、前記直前表示フォルダの管理階層位置と少なくともその1つ上位の階層位置との各階層位置のフォルダとファイルとをリマインド情報として記憶し、前記制御部が、前記各階層位置ごとにフォルダとファイルとをリマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させることを特徴としている。
【0012】
請求項8に記載の発明は、前記リマインド情報記憶部は、最上位階層位置から前記直前表示フォルダの管理階層位置までの各階層位置のフォルダとファイルとをリマインド情報として記憶し、前記制御部が、前記各階層位置ごとにフォルダとファイルとを前記リマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させることを特徴としている。
【0013】
請求項9に記載の発明は、前記モード切替部が動作モードを駆動モードから停止モードへ切り替えた時から、経過した経過時間を測定するための時間測定部を備え、前記リマインド情報記憶部は、最上位階層位置から前記直前表示フォルダの管理階層位置までの各階層位置のフォルダとファイルとをリマインド情報として記憶し、前記制御部が、前記リマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させるリマインド情報の階層位置の数を前記時間測定部により測定された経過時間に基づいて決定することを特徴としている。
【0014】
請求項10に記載の発明は、前記ファイル管理部が、前記表示情報記憶部により記憶されている表示情報のフォルダまたはファイルを管理し、前記不揮発性表示部が表示する前記直前表示情報が前記ファイル管理部により管理されているフォルダまたはファイルを各階層位置ごとに特定するための特定情報を発生する特定情報発生部を備え、前記制御部が、前記リマインド情報と共に前記特定情報を、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴としている。
【0015】
請求項11に記載の発明は、前記制御部が、前記リマインド情報記憶部に記憶される前記リマインド情報を上位の階層位置から順に切り換えて、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴としている。
【0016】
請求項12に記載の発明は、前記直前表示情報より前に前記不揮発性表示部が表示した一連の過去表示情報の表示履歴を記憶する表示履歴記憶部と、前記表示履歴記憶部により記憶されている表示履歴に基づいて、前記過去表示情報を発生する表示情報発生部とを備え、前記リマインド情報記憶部が、前記表示情報発生部により発生される前記過去表示情報をリマインド情報として記憶することを特徴としている。
【0017】
請求項13に記載の発明は、前記直前表示情報より前に前記不揮発性表示部が表示した一連の過去表示情報の表示履歴を記憶する表示履歴記憶部と、前記表示履歴記憶部により記憶されている表示履歴に基づいて、前記過去表示情報を発生する表示情報発生部とを備え、前記表示履歴は、前記不揮発性表示部により表示された順に異なる表示履歴として前記表示履歴記憶部により複数記憶され、前記表示時間決定部が、前記時間測定部により測定された経過時間に基づいて、前記制御部により前記リマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させる前記過去表示情報の表示履歴の数を決定することを特徴としている。
【0018】
請求項14に記載の発明は、前記表示履歴記憶部が記憶する一連の過去表示情報が、前記動作モードが停止モードから切り替えられて駆動モードが今回設定される以前の少なくとも前回設定された駆動モードの間に、前記不揮発性表示部が表示した過去表示情報であることを特徴としている。
【0019】
請求項15に記載の発明は、前記表示履歴は、前記不揮発性表示部により表示された順に異なる表示履歴として前記表示履歴記憶部により複数記憶され、前記制御部が、前記表示履歴記憶部により記憶された時期が遅い表示履歴の前記過去表示情報から先に、前記リマインド情報として表示を切り換えて、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴としている。
【0020】
請求項16に記載の発明は、複数ページからなる表示情報の中で前記不揮発性表示部が現在表示している表示情報のページ番号を記憶するページ番号記憶部を備え、前記リマインド情報記憶部が、前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号より前のページ番号の表示情報から、前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号の表示情報までの一連の表示情報を、リマインド情報として記憶することを特徴としている。
【0021】
請求項17に記載の発明は、複数ページからなる表示情報の中で前記不揮発性表示部が現在表示している表示情報のページ番号を記憶するページ番号記憶部を備え、前記リマインド情報記憶部が、前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号より前のページ番号の表示情報から、前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号の表示情報までの一連の表示情報を、リマインド情報として記憶し、前記表示時間決定部が、前記時間測定部により測定された経過時間に基づいて、前記制御部が前記リマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させる表示情報のページ数を決定することを特徴としている。
【0022】
請求項18に記載の発明は、前記制御部が、前記リマインド情報として前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号より前のページ番号から前記ページ番号記憶部に記憶されているページ番号まで、ページ番号の小さい表示情報から順に、表示を切り換えて、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴としている。
【0023】
請求項19に記載の発明は、情報表示指令に従って駆動電圧が供給された時に表示情報を書き換え、駆動電圧の供給が停止された時に表示情報を維持する不揮発性表示部が現在表示している表示情報の内容に関連して、前に前記不揮発性表示部が表示した少なくとも1つの表示情報を含むリマインド情報を記憶するリマインド情報記憶ステップと、前記不揮発性表示部に駆動電圧を供給して表示情報を書き換える駆動モードと、駆動電圧の供給を停止して表示情報を維持する停止モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替ステップと、前記停止モードから前記駆動モードへ切り替えたときに、前記記憶されたリマインド情報を読み出して、前記不揮発性表示部に表示させる制御ステップと、
を備えたことを特徴徴とする閲覧端末装置の情報処理方法について記載されている。
【0024】
請求項20に記載の発明は、情報表示指令に従って駆動電圧が供給された時に表示情報を書き換え、駆動電圧の供給が停止された時に表示情報を維持する不揮発性表示部が現在表示している表示情報の内容に関連して、前に前記不揮発性表示部が表示した少なくとも1つの表示情報を含むリマインド情報を記憶するリマインド情報記憶ステップと、前記不揮発性表示部に駆動電圧を供給して表示情報を書き換える駆動モードと、駆動電圧の供給を停止して表示情報を維持する停止モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替ステップと、前記停止モードから前記駆動モードへ切り替えたときに、前記記憶されたリマインド情報を読み出して、前記不揮発性表示部に表示させる制御ステップと、
をコンピュータに実行させる情報処理プログラムについて記載されている。
【発明の効果】
【0025】
請求項1記載の発明によれば、停止モードから駆動モードに切り替わるときに、直前表示情報の内容に関するリマインド情報が不揮発性表示部へ出力される。リマインド情報が表示されることで、ユーザが、不揮発性表示部に現在表示されている表示情報に関連してこれまで閲覧していた閲覧状況、閲覧していた情報の種類といった表示情報に関する記憶を思い出すことを支援することが可能となる。
【0026】
請求項2記載の発明によれば、不揮発性表示部により表示される内容が、タイトル名と複数の章と複数のページとを備える書籍である。リマインド情報として、書籍のタイトル名と、章の名前と、ページ数とが用いられることで、ユーザは、書籍のタイトル名などの表示から前回閲覧していた状況を容易に思い出すことができる。
【0027】
請求項3記載の発明によれば、時間測定部により駆動モードから停止モードへ切り替えられてから経過した時間が測定される。駆動モードから停止モードへ切り替えられてから短時間しか経過していない場合、リマインド情報が出力されなくても、ユーザは、表示情報について記憶を思い出すことが比較的容易にできる。一方、時間測定部により測定された時間が所定時間以上経過した場合には、不揮発性表示部にリマインド情報が出力される。このリマインド情報の出力により、ユーザは表示情報についての記憶を容易に思い出すことができる。この結果、ユーザにとって記憶喚起が必要と思われるとき以外はリマインド情報が出力されないことから、前記不揮発性表示部にリマインド情報が無駄に出力されることなく、ユーザは、効率的に閲覧作業を行うことができる。
【0028】
請求項4記載の発明によれば、駆動モードから停止モードへ切り替えられてから経過した時間に基づいてリマインド情報が表示される表示時間が決定される。駆動モードから停止モードへ切り替えられてからの経過時間が長い程、ユーザは不揮発性表示部に表示が維持されていた表示情報を思い出し難くなる。そのため、経過時間に応じた時間の間、リマインド情報が前記不揮発性表示部により表示されることで、表示情報の記憶が思い出されることを、停止モードに切り替えられてからの経過時間に基づいて効果的に支援することが可能となる。
【0029】
請求項5記載の発明によれば、駆動モードへ切り替えた時から所定の時間の間、リマインド情報の表示が維持される。所定の時間の間、前記不揮発性表示部によりリマインド情報が表示され続けるため、ユーザが、リマインド情報の表示を基に記憶を思い出すための時間として所定の時間だけ確実に確保され、記憶の思い出しがより確実となる。
【0030】
請求項6記載の発明によれば、リマインド情報として直前表示フォルダの管理階層位置に対応する階層位置情報がリマインド情報記憶部により記憶される。リマインド情報として直前表示情報が管理されているフォルダ名やファイル名が不揮発性表示部により表示されることで、閲覧していた閲覧状況と閲覧していた情報の種類とがユーザにより思い出される。例えば、上記フォルダ名やファイル名が、閲覧していた情報のタイトル名や目次に基づいて名前が付けられている場合、上記のフォルダとファイルの関係及び上記フォルダ名とファイル名とから、閲覧していた情報に関連するタイトル名または目次の把握が可能となる。閲覧していた情報に関連するタイトル名または目次により、不揮発性表示部により表示されている表示情報についての記憶がユーザにより思い出されることの支援が可能となる。
【0031】
請求項7記載の発明によれば、リマインド情報として直前表示フォルダの管理階層位置とその1つ上位の階層位置との各階層のフォルダとファイルとが、各階層ごとに不揮発性表示部に表示される。直前表示情報が管理されている階層と、その上位の階層とのフォルダおよびファイルが前記不揮発性表示部に表示される。例えば、フォルダ名やファイル名が、閲覧していた情報のタイトル名や目次に基づいて付けられた名前である場合、上記フォルダ名やファイル名から、閲覧していた情報に関連するタイトル名または目次の把握が可能となる。閲覧していた情報に関連するタイトル名または目次により、不揮発性表示部により表示されている表示情報についての記憶がユーザにより思い出されることの支援が可能となる。
【0032】
請求項8記載の発明によれば、リマインド情報として最上位階層から直前表示フォルダの管理階層位置まで、各階層のフォルダとファイルとが、各階層ごとに不揮発性表示部に表示される。例えば、フォルダ名やファイル名が、閲覧していた情報のタイトル名や目次に基づいて付けられた名前である場合、最上位階層から直前表示フォルダの管理階層位置までのファイル名とフォルダ名とから、閲覧していた情報に関連するタイトル名または目次の把握が可能となる。閲覧していた情報に関連するタイトル名または目次により、不揮発性表示部により表示されている表示情報についての記憶がユーザにより思い出されることの支援が可能となる。
【0033】
請求項9に記載の発明によれば、駆動モードから停止モードへ切り替えてから経過した時間に基づいて、リマインド情報として表示される階層位置が決定される。不揮発性表示部に表示されている表示情報の記憶が思い出されることを、停止モードに切り替えられてからの経過時間に応じて効果的に支援することが可能となる。
【0034】
請求項10記載の発明によれば、直前表示情報がファイルとして管理されているフォルダまたはファイル自体が特定されるための特定情報が特定情報発生部により発生される。リマインド情報と共に、特定情報が不揮発性表示部に表示される。直前表示情報が記憶されているファイルが管理されているフォルダ又はファイルを丸及び四角により囲むことで、直前表示情報のファイルの特定が容易になる。そのため、リマインド情報としての複数のフォルダまたはファイルと、そのフォルダなどを階層位置ごとに特定する特定情報との表示から、ユーザは、不揮発性表示部に表示されている表示情報のファイルの特定が容易になる。
【0035】
請求項11記載の発明によれば、リマインド情報を不揮発性表示部に表示するだけでなく、階層位置が上位の階層から順に表示することが可能となる。上位の階層から順に表示されることで、表示されているリマインド情報の理解が助けられる。表示情報についての記憶がユーザにより思い出されることを効果的に支援することが可能となる。
【0036】
請求項12記載の発明によれば、リマインド情報として不揮発性表示部により過去に表示された表示履歴が出力される。この表示履歴から、ユーザは、不揮発性表示部により表示されている表示情報について、これまで閲覧していた閲覧履歴と閲覧端末装置の使用履歴及び操作履歴とを思い出すことが容易となる。
【0037】
請求項13に記載の発明によれば、駆動モードから停止モードへ切り替えてから経過した時間に基づいて、リマインド情報として表示される過去表示情報の表示履歴の数が決定される。経過時間に応じて表示履歴の数を決定することで、ユーザは、経過時間が長ければより多い数の表示履歴を見ることで、不揮発性表示部により表示されている表示情報の記憶を容易に思い出すことができる。
【0038】
請求項14に記載の発明によれば、前記表示履歴記憶部が記憶する一連の過去表示情報が、前記動作モードが停止モードから切り替えられて駆動モードが今回設定される以前の少なくとも前回設定された駆動モードの間に、前記不揮発性表示部が表示した過去表示情報をリマインド情報として表示させる。少なくとも、前記動作モードが停止モードから切り替えられて駆動モードが今回設定される以前の少なくとも前回設定された駆動モードの間に、閲覧していた情報をリマインド情報として表示することで、無駄にリマインド情報を記憶する必要がなく、また、ユーザは表示履歴から効果的に前回の閲覧状況の記憶を喚起することができる。
【0039】
請求項15記載の発明によれば、リマインド情報として表示される表示履歴が不揮発性表示部に表示されるだけではなく、表示された順番が遅い表示履歴から順に不揮発性表示部により表示される。表示履歴の遅い表示情報から順に表示されることで、ユーザは、より新しい表示履歴からリマインド情報を容易に理解することが助けられる。
【0040】
請求項16記載の発明によれば、リマインド情報として不揮発性表示部に表示されている表示情報の前のページ番号から表示されているページ番号までの表示情報が出力される。不揮発性表示部に表示されている表示情報に関連するページ番号の表示情報が出力されることで、ページごとの表示内容の関連性と文脈の流れとが思い出される。ページごとの表示内容の関連性と文脈の流れから、ユーザは、不揮発性表示部により表示されている表示情報についての記憶を容易に思い出すことが可能となる。
【0041】
請求項17に記載の発明によれば、駆動モードから停止モードへ切り替えてから経過した時間に基づいて、リマインド情報として表示される表示情報のページ数が決定される。停止モードに切り替えられてからの経過時間に応じてページ数を決定することから、ユーザが、経過時間が長い場合にはより多くのページを見ることで、不揮発性表示部により表示されている表示情報の記憶を容易に思い出すことが可能になる。
【0042】
請求項18に記載の発明によれば、ページ番号の小さい表示情報から順に不揮発性表示部に出力される。不揮発性表示部に表示されている表示情報に関連するページ番号の小さい表示情報から順に表示されることで、リマインド情報の理解が助けられる。表示情報についての記憶がユーザにより思い出されることを効果的に支援することが可能となる。
【0043】
請求項19または請求項20記載の発明のよれば、リマインド情報出力ステップにより停止モードから駆動モードに切り替わるときに、不揮発性表示部へ表示情報の記憶がユーザに喚起されるためのリマインド情報が出力される。リマインド情報が表示されることで、不揮発性表示部により表示されている表示情報について、これまで閲覧していた閲覧状況、閲覧していた情報の種類といった表示情報に関する記憶がユーザにより思い出されることの支援が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】第1の実施形態における閲覧端末装置1の外観図である。
【図2】第1の実施形態における電気泳動表示部4の正面図である。
【図3】図2に示す電気泳動表示部4のA−A’線に従う矢視方向断面図である。
【図4】図2に示す電気泳動表示部4のB−B’線に従う矢視方向断面図である。
【図5】第1の実施形態における閲覧端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施形態におけるメモリーカード6の表示情報が複数のフォルダの階層構造によりファイルとして管理されている一例である。
【図7】第1の実施形態におけるメモリーカード6により端末操作履歴620が記憶される状態の一例を示す概念図である。
【図8】第1の実施形態におけるEEPROM11により表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とが記憶される状態の一例を示す概念図である。
【図9】第1の実施形態におけるメイン動作を示すフローチャートである。
【図10】第1の実施形態におけるキー操作イベント動作を示すフローチャートである。
【図11】第1の実施形態におけるリマインド情報表示処理を示すフローチャートである。
【図12】第1の実施形態におけるリマインド情報として最上位階層から管理階層位置までのフォルダとファイルとが表示される一例を示す概念図である。
【図13】第2の実施形態におけるリマインド情報表示処理を示すフローチャートである。
【図14】第2の実施形態におけるタイマー22によりカウントされた第2時間に対応する表示維持時間と、リマインド情報として表示される操作履歴数とが、表示維持時間情報630としてメモリーカード6に記憶されている記憶状態を示す概念図である。
【図15】第2の実施形態におけるリマインド情報として表示履歴が表示される状態を示す概念図である。
【図16】第3の実施形態におけるリマインド情報表示処理を示すフローチャートである。
【図17】第3の実施形態におけるタイマー22によりカウントされた第2時間に対応する表示維持時間と、リマインド情報として表示されるページ枚数とが、表示維持時間情報630としてメモリーカード6に記憶されている記憶状態を示す概念図である。
【図18】第3の実施形態におけるリマインド情報として、表示中ページ情報1103として記憶されているページ番号より前のページ番号の表示情報から、表示中ページ情報1103として記憶されているページ番号までの表示情報がリマインド情報として表示される状態を示す概念図である。
【図19】第1の実施形態におけるリマインド情報処理の変形例1のリマインド情報表示処理手順を示すフローチャートである。
【図20】第1の実施形態におけるリマインド情報表示処理の変形例2のリマインド情報表示処理手順を示すフローチャートである。
【図21】第1の実施形態の変形例2におけるタイマー22によりカウントされた第2時間に対応する表示維持時間と、リマインド情報として表示される階層位置情報の階層数とが、表示維持時間630としてメモリーカード6に記憶されている記憶状態を示す概念図である。
【図22】第2の実施形態におけるリマインド情報表示処理の変形例4のリマインド情報表示処理手順を示すフローチャートである。
【図23】第1の実施形態における変形例7の上位の階層から順に表示せず、一度に全ての階層のフォルダ及びファイルがリマインド情報として表示される一例を示す概念図である。
【図24】第2の実施形態における変形例8の上位の操作履歴から順に表示せず、一度に全ての操作履歴をリマインド情報として表示する一例を示す概念図である。
【図25】第3の実施形態における変形例9のページ番号が小さい順から表示せず、一度に全てのページをリマインド情報として表示する一例を示す概念図である。
【図26】第1の実施形態における変形例13のリマインド情報表示処理において、リマインド情報として表示されるフォルダ及びファイルが電気泳動表示部4により全て表示されて一例を示す概念図である。
【図27】第1の実施形態における変形例13のリマインド情報表示処理において、リマインド情報として表示されるフォルダ及びファイルが電気泳動表示部4により全てではなく、一部が表示される一例を示す概念図である。
【図28】第1の実施形態の変形例1におけるリマインド情報として管理階層位置とその1つ上位の階層のフォルダとファイルとが表示される一例を示す概念図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0045】
[第1の実施形態]
以下、閲覧端末装置に本発明を適用した第1の実施形態について図面を参照して説明する。
【0046】
<第1の実施形態の外観的構成>
図1は、本発明を適用した第1の実施形態の閲覧端末装置の外観的構成を示す。第1の実施形態の閲覧端末装置1は、略直方体の形状のフレームを有する。第1の実施形態の閲覧端末装置1の前面には、表示情報を表示するための電気泳動表示部4が備えられている。閲覧端末装置1の前面下方には、4つの操作キー81〜操作キー84が備えられている。第1の実施形態の閲覧端末装置1の側面に、メモリーカードが挿入される挿入口80が備えられている。
【0047】
図2は、電気泳動表示部4の正面図を示す。図3は、図2における電気泳動表示部4のA−A´線に従う矢視方向断面図である。図4は、図2における電気泳動表示部4のB−B´線に従う矢視方向断面図である。以下、電気泳動表示部4について図2から図4を参照して説明する。なお、説明の便宜上、図2から図4では、電気泳動表示部4の画素数が5×4の20個である例を用いて説明する。実際には、必要に応じた画素数が設けられる。
【0048】
図2に示されるように電気泳動表示部4の表示面には、表示情報を表示するための画素21が備えられている。画素21に対して電界を印加するために、画素21と同じ位置には電極が配置されている。画素21が配置されている周辺部は、上部電極保護膜61により覆われている。上部電極保護膜61は、ポリイミド,ポリエチレンテレフタレート,ガラスなどの高い透明性を発揮可能な材料により形成される。画素21が備えられていない電気泳動表示部4の周縁部は、利用者が視認できないように隠蔽するためのマスク部40により囲まれている。
【0049】
図3及び図4に示す矢印の方向が、それぞれ図3及び図4の上方向、下方向として、以下の説明を行う。図3及び図4に示すように、電気泳動表示部4には、マスク部40と下部基板50と上部基板60と表示部70とスペーサー71とが備えられている。下部基板50は、電気泳動表示部4の下面部分に備えられている。上部基板60は、表示部70を挟んで下部基板50に対して上方向に対向配置される位置に配置されている。表示部70は、下部基板50と上部基板60との間に配置されている。
【0050】
スペーサー71は、下部基板50と上部基板60との間に配置される。スペーサー71は、下部基板50上の上部基板60側に配置される。スペーサー71は、下部基板50上を格子状に均等に分割して多数の画素空間35を形成するように配置される。スペーサー71は、下部基板50と上部基板60とにより支持されている。スペーサー71は、可撓性の板状部材から構成される。スペーサー71の材料として、ポリイミドまたはポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂が用いられる。第1の実施形態では、ポリエチレンテレフタレートが用いられる。
【0051】
表示部70は、各画素空間35に帯電粒子33aと帯電粒子33bと分散媒34とが充填されて構成される。具体的には、下部基板50上でスペーサー71により格子状に分割された多数の画素空間35の各々の中に、多数の帯電粒子33aと多数の帯電粒子33bと分散媒34とが充填される。帯電粒子33aと帯電粒子33bと分散媒34とが充填された各画素空間35により、各画素21が形成される。帯電粒子33aと帯電粒子33bとしては、分散媒34中において帯電可能な材料が用いられる。帯電粒子33aと帯電粒子33bとの材料として、有機化合物や無機化合物からなる顔料及び染料、もしくは顔料及び染料を合成樹脂で包んだものが用いられる。第1の実施形態では、帯電粒子33aとして、スチレン樹脂と二酸化チタンの混合物が材料として用いられる。帯電粒子33aとして、平均粒子径が5μmのもの(7wt%)であって、粒子中の二酸化チタンの量が40wt%のものが使用される。帯電粒子33bとして、スチレン樹脂とカーボンブラックの混合物が用いられる。帯電粒子33bとして、平均粒子径が5μmのもの(10wt%)であって、粒子中のカーボンブラックの量が30wt%のものが使用される。そのため、帯電粒子33aは白色の色調であり、帯電粒子33bは黒色の色調である。また、帯電粒子33aと帯電粒子33bとは、それぞれが正あるいは負に相異となるように帯電している。第1の実施形態では、帯電粒子33aが負に、帯電粒子33bが正に帯電している。
【0052】
分散媒34として、高絶縁性で、且つ、粘性の低いアルコール類または、炭化水素、またはシリコーンオイルが用いられる。第1の実施形態では、パラフィン系溶剤であるエクソンモービル社製Isopar(73wt%)が用いられる。なお、分散媒34には、添加剤としてエタノール(10wt%)が加えられている。
【0053】
下部基板50は、下部電極保護膜51と下部電極52と筐体支持部53とを備える。
【0054】
下部電極保護膜51は、下部電極52の上面側に絶縁材料を塗布して形成された絶縁膜である。下部電極保護膜51は、ポリエチレンテレフタレートやシリカ等の樹脂フィルムやガラスなどの無機材料等、高い絶縁性効果のある材料により形成される。第1の実施形態では、ポリエチレンテレフタレートが用いられる。
【0055】
下部電極52は、画素21に対して電圧を印加するために備えられている。画素21それぞれに対して一定の電圧が印加されるために、下部電極52は複数の電極が備えられた共通の電気導電体として配置されている。
【0056】
筐体支持部材53は、下部電極52の下面側に備えられる。筐体支持部53は、閲覧端末装置1そのものを支持する。
【0057】
上部基板60は、上部電極保護膜61と、上部電極62と、表示層63とを備える。また、上部基板60の上面(下部基板50と対向しない面)には、マスク部40が備えられている。
【0058】
上部電極保護膜61は、上部電極62の下面側に絶縁材料を塗布することにより形成された絶縁膜である。上部電極保護膜61は、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ガラスなどの透明性の高い材料により形成される。第1の実施形態では、上部電極保護膜の材料としては、ポリエチレンテレフタレートにより形成されたプラスチック基板(樹脂フィルム)が用いられる。
【0059】
上部電極62は、下部電極52との間に電界を生成させるための電極である。上部電極62は、画素21の各々に対して一定の電圧が印加されるために、下部電極52と平行に配置されている。上部電極62は、透明性の高い材料により形成される。第1の実施形態では、上部電極62として、酸化インジウムすず(ITO)により形成された透明電極が用いられる。
【0060】
表示層63は透明な部材により形成される。表示層63は上部電極62の上面側に備えられている。表示層63は表示画面として機能する。表示層63はガラス基板が用いられる。上部基板60が、上述した透明性の高い材料により形成されることで、利用者が上部基板60の上方向から表示部70を視認することができる。
【0061】
マスク部40は、画素21が存在しない表示部70の周縁部を利用者が視認できないよう隠蔽するために備えられている。マスク部40は、上部基板60の四辺に沿って、一定幅で備えられている。マスク部40としては、利用者が表示部70を視認できるように、図2に示す四角の形状の板状部材が用いられる。マスク部40として、ポリエチレンテレフタレートなどの合成樹脂を着色した部材が用いられる。また、インクなどにより、表示層63の表面に直接マスク部40と同等の効果のあるインク層が形成されても良い。第1の実施形態では、ポリエチレンテレフタレートが用いられる。
【0062】
<第1の実施形態の電気的構成>
図5は、第1の実施形態の閲覧端末装置1の電気的構成を示すブロック図である。図5に示すように、第1の実施形態の閲覧端末装置1には、閲覧端末装置1を制御するCPU2が備えられている。CPU2は、時間を計測するためのタイマー22を備える。CPU2には、表示制御部3と、メモリーカードインターフェース(I/F)5と、キーインターフェース(I/F)7と、ROM9と、RAM10と、EEPROM11と、電源制御部12とがそれぞれ電気的に接続されている。CPU2は、メモリーカード6、ROM9、RAM10、EEPROM11から構成されるメモリーと共に、第1の実施形態の閲覧端末装置1の動作を制御処理するコンピュータを構成している。CPU2とメモリーカード6とROM9とRAM10とEEPROM11とからなるコンピュータは、本発明のモード切替部と、制御部と、判定部と、時間測定部と、表示時間決定部と、表示情報発生部と、特定情報発生部との一例である。キーインターフェース7は、操作キー81〜操作キー84からの入力を受け付ける。電気泳動表示部4により表示情報を表示するため、表示制御部3は電気泳動表示部4により表示される画素情報に基づいて、下電極52と上電極62とに電圧を印加する。メモリーカード6とRAM10とEEPROM11とから構成される閲覧端末装置1のメモリーは、本発明のリマインド情報記憶部の一例である。
【0063】
ROM9は、ファイル管理プログラム901と、メイン動作プログラム902と、キー操作イベントプログラム903と、リマインド情報表示プログラム904とを記憶している。ファイル管理プログラム901は、複数のフォルダの階層構造により、メモリーカード6に記憶された閲覧端末装置1により表示される表示情報をファイルとして管理するプログラムである。ROM9に記憶されるファイル管理プログラム901は、本発明のファイル管理部の一例である。メイン動作プログラム902は、第1の実施形態の閲覧端末装置1を制御するためのプログラムである。キー操作イベントプログラム903は、閲覧端末装置1の表示の切り換えを操作キー81〜操作キー84の操作により行うプログラムである。また、キー操作イベントプログラム903は、表示の切り替えが行われたときの操作キーの操作経緯に関する端末操作履歴620を記憶するプログラムでもある。リマインド情報表示プログラム904は、閲覧端末装置1の電気泳動表示部4に表示されている表示情報に関連した記憶をユーザに思い出させるための情報を表示するためのプログラムである。リマインド情報を表示することで、ユーザはこれまで閲覧していた閲覧状況、閲覧していた情報の種類といった表示情報に関する記憶を思い出すことが可能になる。
【0064】
メモリーカードインターフェース5は、携帯型の外部メモリーであるメモリーカード6と接続するためのインターフェースである。メモリーカード6は、電気泳動表示部4に情報を表示させるための表示情報610と、閲覧端末装置により操作された端末操作履歴620と、表示維持時間情報630とを記憶する。表示維持時間情報630は、リマインド情報を電気泳動表示部4により表示させる時間である。メモリーカード6は、本発明の表示情報記憶部と表示履歴記憶部との一例である。
【0065】
図6は、表示情報610が複数のフォルダの階層構造により、ファイルとして管理され、メモリーカード6に記憶されている一例の概念図を示す。図6のフォルダとファイルとは、ファイル管理プログラム901により、階層構造として管理されている。図6は、閲覧端末装置1により実験報告書が閲覧される場合の一例を示す。図6では、フォルダ91−aからフォルダ91−mとファイル92−aからファイル92−hとにぞれぞれ名前が付与され、表示情報がフォルダの階層構造によりファイルとして管理される。「メインメニュー」と名前が付けられたフォルダ91−aは、下位に「ドキュメント」と名づけられたフォルダ91−bなどを含んでいる。「ドキュメント」と名前が付けられたフォルダ91−bは、書籍のタイトル名により、「タイトル実験報告」と名前が付けられたフォルダ91−gなどを下位に含んでいる。「タイトル実験報告」と名前が付けられたフォルダ91−gは、章の名前により、「1章はじめに」と名前が付けられたフォルダ91−hを下位に含んでいる。「1章はじめに」と名前が付けられたフォルダ91−hは、章の名前により、「1.1概要」と名前が付けられたファイル92−aを下位に含んでいる。上記のように、第1の実施形態では、フォルダ名またはファイル名として、閲覧端末装置1で閲覧する書籍のタイトル名と章の名前とが付与されている。ファイルとして管理されている表示情報610は、ページ単位で構成されている。また、電気泳動表示部4により表示される表示情報は、メモリーカード6内に記憶されているものだけではなく、EEPROM11に記憶されているものであっても良い。
【0066】
端末操作履歴620として、イベント情報621とキー操作情報622と表示履歴情報623と時間情報624とがメモリーカード6に記憶される。操作キー81〜操作キー84の操作によりイベントが発生するたびに、新たな操作履歴が端末操作履歴620に記憶される。イベント情報621としては、操作キー81〜操作キー84の操作により発生する表示切替と閲覧端末装置1への電力供給の停止とが記憶される。キー操作情報622としては、操作された操作キー81〜操作キー84の操作情報が記憶される。表示履歴情報623としては、操作キー81〜操作キー84の操作により表示の切り換えが行われたときに、電気泳動表示部4により表示されていた表示情報が記憶される。表示情報は、電気泳動表示部の各画素ごとに表示(黒)と非表示(白)とを指定するための複数の画素情報により構成される。表示履歴情報623としては、電気泳動表示部4により表示されている画素情報が記憶される。画素情報は、電気泳動表示部の各画素ごとに表示(黒)と非表示(白)とを指定するための情報である。時間情報624としては、操作キー8の操作により表示の切り替えが行われた時間または閲覧端末装置1への電力の供給が停止された時間が記憶される。後述するが、この時間情報624には後述のステップS102でスタートされたタイマー22が示す時間が記憶される。図7は、端末操作履歴620がメモリーカード6により記憶されている一例の概念図を示す。図7は端末操作履歴620として、10個の端末操作履歴が記憶可能な例を示す。図7に示す操作履歴番号「1」から「10」が割り当てられた操作履歴が、1つの端末操作履歴である。図7に示す操作履歴番号が小さい履歴は、端末操作履歴620に記憶された順が早いことを示す。新しい操作履歴が記憶されるごとに、端末操作履歴620に記憶された順が早い操作履歴、つまり、操作履歴番号「1」の操作履歴が削除される。操作履歴番号「2」〜「10」の操作履歴の操作履歴番号が、それぞれ「1」〜「9」に繰り上げられる。そして、新しい操作履歴が、操作履歴番号「10」として端末操作履歴620に記憶される。
【0067】
RAM10は、公知のRAMから構成される。RAM10は、前回表示データ1001と現在表示データ1002とページ展開データ1003とを一時記憶する。
【0068】
ページ展開データ1003は、表示情報610としてメモリーカード6に記憶されるテキスト及び画像及び図形等の表示情報と、それら座標情報とを含む。座標情報は、テキスト及び画像及び図形等の電気泳動表示部4における配置位置を示す情報である。
【0069】
現在表示データ1002は、ページ展開データ1003に含まれる座標情報に基づいて、電気泳動表示部4を制御するための画素情報を含む。
【0070】
前回表示データ1001は、操作キー81〜操作キー84の操作により電気泳動表示部4の表示が新たに切り替えられる際、現在表示データ1002により含まれている情報と同じ情報である。
【0071】
EEPROM11は、システム電源30から遮断された場合でも、記憶内容を保持する。EEPROM11は、表示ファイル情報1102と、表示中ページ情報1103とを記憶する。EEPROM11は、本発明におけるページ情報記憶部の一例である。また、ROM9に記憶されるファイル管理プログラム901とメモリーカード6とEEPROM11とは、本発明の階層位置記憶部の一例である。
【0072】
表示ファイル情報1102として、電気泳動表示部4により表示される表示情報を示すファイル名及びフォルダ名が一時記憶されている。表示ファイル情報1102として、メモリーカード6に記憶されている表示情報のファイル名及びフォルダ名が一時記憶されている。フォルダ名は、電気泳動表示部4により現在表示されている表示情報が記憶されているフォルダ名である。ファイル名は、電気泳動表示部4により現在表示されている表示情報が記憶されているファイル名である。第1の実施形態では、電気泳動表示部4により表示されている表示情報を示すファイル名とフォルダ名とが、表示ファイル情報1102として記憶されている。表示ファイル情報1102に基づいて、ファイル管理プログラム901により、管理階層位置が特定される。管理階層位置とは、電気泳動表示部4に現在表示されている表示情報を記憶するファイルの階層位置のことである。
【0073】
表示中ページ情報1103として、電気泳動表示部4により表示されている表示情報のページ番号が記憶される。表示中ページ情報1103は、電気泳動表示部4により現在表示されている表示情報のページ番号を表す。図8は表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とがEEPROM11に記憶される記憶状態を示す概念図である。表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とは、表示が切り替えられるごとに上書きされていく。
【0074】
電源制御部12は、CPU2とシステム電源スイッチ20とに電気的に接続されている。システム電源スイッチ20の一端は、表示制御部3と電気泳動表示部4とメモリーカードインターフェース5とROM9とRAM10とEEPROM11との各々に電力を供給する電源ブロック99に電気的に接続されている。システム電源スイッチ20により、システム電源30と電源ブロック99とが接続されることで、システム電源30から表示制御部3と電気泳動表示部4とメモリーカードインターフェース5とROM9とRAM10とEEPROM11とに電力が供給される。CPU2と電源制御部12とは、システム電源30とは別の電源から電力の供給を受けている。システム電源スイッチ20によりシステム電源30と電源ブロック99とが接続されていない場合でも、CPU2と電源制御部12とへ、電力が供給される構成となっている。システム電源30と電源ブロック99とが接続されていない場合でも、CPU2は操作キー81〜操作キー84の操作信号を受け付けることができる。電源制御部12は、操作キー81〜操作キー84の操作信号を所定の時間受け付けなかったことに基づき、システム電源スイッチ20により、システム電源30と電源ブロック99とを遮断する。また、電源制御部12は、操作キー81〜操作キー84の操作信号を受け付けたことに基づき、システム電源スイッチ20により、システム電源30と電源ブロック99とを接続する。
【0075】
表示制御部3は、上電極62と下電極52とに対して、一時記憶されている現在表示データ1002中の画素情報に基づいて電圧を印加する指令を送る。表示制御部3により、ある所定の大きさの電圧を下電極52に印加する指令が送られる。「表示(黒)」と指定された画素の上電極62には、下電極52よりも小さな電圧を印加する指令が表示制御部3により送られる。また、非表示(白)と指定された画素の上電極62には、下電極52よりも大きな電圧を印加する指令が送られる。上電極62が下電極52より大きい電圧が印加されることで、負に帯電した白色の帯電粒子33aが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる。一方、上電極62が下電極52より小さい電圧が印加されることで、正に帯電した黒色の帯電粒子33bが、図3に示す表示層63に向かって上方向に引き付けられる。正に帯電している黒色に着色された帯電粒子33bが表示面に引き付けられることで、画像を表示することができる。表示制御部3により、画像を表示する指令が送られた後、電気泳動表示部4の上電極62及び下電極52への電圧の供給が停止された場合でも、分散媒34の粘度及び鏡像力により帯電粒子33a及び帯電粒子33bの引き付けられた状態が維持される。帯電粒子33a及び帯電粒子33bが分散媒34中で移動可能な逆方向の電界が印加されれば、帯電粒子33a及び帯電粒子33bは再び移動し、位置が逆転することで画像が書き換えられる。前回表示データ1001として、現在、電気泳動表示部4により表示されている画素情報が記憶される。また、現在表示データ記憶1002として、次に電気泳動表示部4により表示される画素情報が記憶される。そのため、第1の実施形態では、前回表示データ1001および現在表示データ1002として記憶されている画素情報に基づいて、前回表示されていた画素と異なる画素に対応する電極のみに、表示制御部3により、表示を書き換える指令が送られる。表示を書き換える指令が送られた画素に対応する各電極への電圧制御がCPU2により命令される。電気泳動表示部4は、本発明における不揮発性表示部の一例である。
【0076】
<第1の実施形態のメイン動作の説明>
以上説明した構成からなる第1の実施形態の閲覧端末装置の動作及び作用について、添付図面を参照して説明する。図9は、閲覧端末装置1におけるメイン動作の処理手順を示すフローチャートである。メイン動作は、電池またはコンセントを介して商用電源などの外部電源と閲覧端末装置1とが接続されたことにより、閲覧端末装置1のCPU2と電源制御部12とに電力が供給された後に、CPU2がメインプログラム902を実行することにより、遂行される。以下に示す処理は全てCPU2により処理される。
【0077】
第1の実施形態の閲覧端末装置1では、最初にステップS101で本装置の電源がユーザによりONされたかが判定される。電源スイッチがONにされたと判定されるまで、ステップS101が繰り返される。電源スイッチがONにされたと判定されると、ステップS102が実行される。電源スイッチはハードウェアを用いたスイッチであっても、ソフトウェアにより動作されるソフト電源スイッチであっても良い。次にステップS102では、タイマー22による時間のカウントがスタートされる。
【0078】
ステップS103では、規定時間以内に閲覧端末装置1に備えられた操作キー81〜操作キー84の操作が行われたかが判定されるために、タイマー22による第1時間のカウントがスタートされる。尚、ステップS103での第1時間のカウントのスタートとは、ステップS103が実行された時点でのタイマー22が示す時間をRAM10の所定の領域に記憶することである。第1時間は、操作キー81〜操作キー84の操作により表示が切り換えられなかった経過時間である。第1の実施形態では、操作キー81〜操作キー84の操作に基づいて、電気泳動表示部4の表示が切り換えられる。
【0079】
ステップS104では、第1時間が、所定の時間経過したかが判定される。尚、この判定に用いる第1時間は、ステップS104が実行される時点でタイマー22が示す時間と、上述のS103でRAM10の所定の領域に記憶した時間との差分を求めることによって算出された時間である。所定の時間が経過していない場合、ステップS105が実行される。所定の時間が経過した場合、ステップS107が実行される。
【0080】
ステップS105では、操作キー81〜操作キー84の操作が行われたかが判断される。操作キー81〜操作キー84の操作が検出された場合、ステップS106が実行される。操作キー81〜操作キー84の操作が検出されなかった場合、ステップS104へ戻る。
【0081】
ステップS106では、図10に示すキー操作イベントプログラム903が、ROM9から読み出され、実行される。キー操作イベントプログラム903の詳細な説明は図10を用いて後述する。第1の実施形態の閲覧端末装置1では、キー操作イベントとして電気泳動表示部4の表示の切り替えが行われる。操作キー81〜操作キー84の操作に対応して、電気泳動表示部4の表示が切り替えられる。電気泳動表示部4の表示の切り替えが行われたことに基づいて、表示の切り替えに関連する情報が、メモリーカード6の端末操作履歴620として記憶される。ステップS106のキー操作イベント終了後、ステップS103へ戻る。ステップS106は、本発明のリマインド情報記憶ステップの一例である。
【0082】
ステップS107では、タイマー22により第2時間のカウントをスタートした後、閲覧端末装置1への電力の供給が停止される。システム電源スイッチ20により、電源ブロック99とシステム電源30とが切断される。尚、ステップS107での第2時間のカウントのスタートとは、ステップS107が実行された時点でのタイマー22が示す時間をメモリーカード6の所定の領域に記憶することである。第2時間は、ステップS107で閲覧端末装置1への電力の供給が停止されてから、再度電力が供給されるまでに経過した時間である。またステップS107では、閲覧端末装置1への電力の供給が停止される直前に、電気泳動表示部4に表示されている表示情報に関連する端末操作履歴620として、イベント情報621とキー操作情報622と表示履歴情報623と時間情報624とがメモリーカード6に記憶される。以下、説明の便宜上、図7を参照して操作履歴番号「10」が記憶される例を説明する。閲覧端末装置1への電力の供給が停止される前に端末操作履歴「10」のイベント情報621として、「電力供給停止」が記憶される。同様に、端末操作履歴「10」のキー操作情報622として、「null」が記憶される。表示履歴情報623として、閲覧端末装置1への電力の供給が停止される直前に表示されていた「表示情報10」が記憶される。時間情報624として、閲覧端末装置1への電力の供給が停止される時間である「3:35:40」が記憶される。尚、この「3:35:40」は、閲覧端末装置1への電力の供給が停止される直前の時点におけるタイマー22が示す時間である。即ち、S107において記憶される時間情報は、ステップS102においてタイマー22がカウントを開始した時点から電力の供給が停止される直前の時点までの経過時間を示している。これらの情報が端末操作履歴620として記憶された後に、電力の供給が停止される。以下、階層位置が「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」で、「1.2課題」というファイル名で記憶されている表示情報ファイルの3ページが、操作履歴番号「10」の表示履歴情報である例を用いて説明する。
【0083】
ステップS108では、操作キー81〜操作キー84が操作されたかが判定される。操作キー81〜操作キー84の操作が行われたと判定されるまで、ステップS108が実行される。操作キー81〜操作キー84の操作が行われたと判定された場合、ステップS109が実行される。
【0084】
ステップS109では、ステップS108で操作キーの操作がありと判定されたことに基づいて、閲覧端末装置1への電力の供給が開始される。つまり、システム電源スイッチ20により、電源ブロック99とシステム電源30とが接続される。ステップS107とステップS109とが、本発明におけるモード切替ステップの一例である。
【0085】
ステップS110では、タイマー22によりカウントされた第2時間が所定の時間に達したかが判定される。尚、この判定に用いる第2時間は、ステップS110でタイマー22が示す時間と、上述のS107でメモリーカード6に記憶した時間との差分を求めることによって算出された時間である。所定の時間に達していないと判定された場合、ステップS112が実行される。所定の時間に達したと判定された場合、ステップS111が実行される。
【0086】
ステップS111では、図11に示すリマインド情報表示プログラム904が、ROM9から読み出され、実行される。リマインド情報表示プログラム904の詳細な説明は図11を用いて後述する。閲覧端末装置1への電力の供給が停止されている間に電気泳動表示部4により表示されている表示情報の記憶をユーザに思い出させるリマインド情報が表示される。第1の実施形態では、電力の供給が停止されている間、電気泳動表示部4により表示されている表示情報がファイルとして管理されている管理階層位置に基づいた階層位置情報が、リマインド情報として表示される。例えば、電気泳動表示部4により表示されているファイルが「1.2課題」である場合、同じ階層に記憶されるファイル「1.1概要」及びその上位階層のフォルダ「1章はじめに」とフォルダ「2章実験」と「3章まとめ」といったフォルダ及びファイルなどが、リマインド情報として表示される。
【0087】
ステップS112では、電源スイッチがOFFされたかが判定される。電源スイッチがOFFにされなかった場合はステップS103へ戻り、ステップS103が再び実行される。電源スイッチがOFFにされた場合は、ステップS113が実行される。ステップS113では、タイマー22による時間のカウントがストップされる。ステップS113が実行された後に、ステップS101へ戻り、再びステップS101が実行される。
【0088】
(キー操作イベント動作の説明)
図10は、キー操作イベントプログラム903により、操作キー81〜操作キー84に対応して表示を切り替える処理に関連する動作を示すフローチャートである。まず、ステップS201では、表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とに基づいて、操作キー81〜操作キー84の操作により電気泳動表示部4の表示情報が切り替えられる。以下、説明の便宜上、表示ファイル情報1102として、図8に示すフォルダ名「1章はじめに」とファイル名「1.2課題」とが、表示中ページ情報1102としてページ番号「3」が記憶され、操作キー84によりページ番号が「3」からページ番号「4」に切り替えられる例を用いて説明する。操作キー84により、表示ファイル情報1102としての「1.2概要」と表示中ページ情報1103としてのページ番号「3」とに基づいて、表示情報610として、ファイル「1.2課題」に記憶されるページ番号「4」の表示情報がメモリーカード6から読み出される。表示情報610として、ファイル「1.2課題」に記憶されるページ番号「4」に対応する表示情報と表示情報の座標情報とが、ページ展開データ1003として記憶される。現在表示データ1002として記憶されている表示情報が、前回表示データ1001としてコピーされる。ページ展開データ1003として記憶されている座標情報に基づいて、電気泳動表示部4に表示される画素情報が生成され、現在表示データ1002として記憶される。現在表示データ1002として記憶されている画素情報が、電気泳動表示部4に出力されることで、電気泳動表示部4により画像が表示される。第1の実施形態では、現在表示データ1002として記憶されている画素情報と、前回表示データ1001として記憶されている画素情報とが比較される。比較結果に基づいて、前回表示されていた画素と異なる画素に対応する電極のみに、表示制御部3により表示を書き換える指示が送られる。
【0089】
ステップS202では、ステップS201で表示情報が切り替えられたことに基づいて、端末操作履歴620が記憶される。以下、説明の便宜上、操作履歴番号「9」として、ステップS202で操作キー84により、図8に示す表示情報ファイル「1.2課題」の4ページ目に切り替えられた例を用いて説明する。上述の図7で説明したように、イベント情報621として「表示切替」が、一時記憶される。また、キー操作情報622として、ステップS105で操作された「操作キー84」の操作情報が一時記憶される。表示履歴情報623の「表示情報10」として、電気泳動表示部4により現在表示されている表示情報ファイル「1.2課題」の4ページ目の表示情報が記憶される。時間情報624として、表示が切り替えられた時間「3:29:00」の時間情報が記憶される。尚、この「3:29:00」は、表示が切り替えられた時点におけるタイマー22が示す時間である。即ち、S202において記憶される時間情報は、上述のステップS102においてタイマー22がカウントを開始した時点から表示が切り替えられた時点までの経過時間を示している。また、EEPROM11の表示ファイル情報1102として、電気泳動表示部4に現在表示されているファイル「1.2課題」の4ページ目の表示情報が管理されているフォルダ名「1章はじめに」とファイル名「1.2課題」とが記憶される。EEPROM11の表示中ページ情報1103として、電気泳動表示部4に現在表示されている表示情報のページ番号「4」が記憶される。
【0090】
ステップS203では第1時間のカウントがリセットされる。これにより、キー操作イベント処理が終了する。尚、ここで第1時間のカウントのリセットとは、S103においてRAM10の所定の領域に記憶した時間を消去することである。
【0091】
(リマインド情報表示処理動作の説明)
図11は、リマインド情報表示プログラム904により、電気泳動表示部4にリマインド情報を表示させる動作を示すフローチャートである。まず、ステップS301では、電気泳動表示部4により表示されている表示情報の関連情報として、EEPROM11により記憶されている表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とが読み出される。表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とに基づいて、ファイル管理プログラム901により、電気泳動表示部4に現在表示されている表示情報がファイルとして管理されている階層位置が、管理階層位置として決定される。第1の実施形態では、管理階層位置は、「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置である。管理階層位置に「1.2課題」という名前で表示情報ファイルが管理されている。
【0092】
ステップS302では、最上位階層から、ステップS301で決定された管理階層位置までのフォルダとファイルとが、上位の階層から順に電気泳動表示部4により、階層位置情報として表示される。図12は、最上位階層からステップS301で決定された管理階層位置までのフォルダとファイルとが、階層位置情報として上位の階層から順に表示される一例を示す概念図である。図12に示す表示画面4−aから表示画面4−fは、それぞれ電気泳動表示部4の表示画面の拡大図である。図12の左上に示す表示画面4−aは、ステップS107で電力の供給が停止される直前に表示されていた「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルの、3ページ目の表示情報が表示されている状態を表している。ステップS302では図12に示す表示画面4−bからスタートして、図12に示す矢印の順番である上位の階層の順番に、表示画面4−b、4−c、4−d、4−eが所定の時間ごとに電気泳動表示部4により表示される。各表示画面4−b〜4−eに示す階層のフォルダとファイルとが、電気泳動表示部4により表示される。表示画面4−bにより、フォルダ「ドキュメント」と「RSS」と「お気に入り1」と「お気に入り2」と「設定メニュー」とが表示されている。表示画面4−cにより、フォルダ「ドキュメント」と「RSS」と「お気に入り1」と「お気に入り2」と「設定メニュー」とが表示されるとともに、上述の表示画面4−bに表示されていたフォルダの下位階層のフォルダ「タイトル実験報告」と「タイトル論文」とが表示されている。表示画面4−dにより、表示画面4−cに表示されていたフォルダに加え、上述の表示画面4−cに表示されていたフォルダの下位階層のフォルダ「1章はじめに」と「2章実験」と「3章まとめ」とが表示されている。表示画面4−eにより、表示画面4−dに表示されていたフォルダに加え、上述の表示画面4−dに表示されていたフォルダの下位階層のファイル「1.1概要」と「1.2課題」とが表示されている。図12に示す特定情報101から特定情報104は、「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルが記憶されているフォルダ又はファイルを特定するための表示情報である。特定情報101から特定情報104は、EEPROM11に記憶されている表示ファイル情報1102に基づいて、ファイル管理プログラム901により決定される。表示画面4−bでは、現在表示されている「1.2課題」というファイルが記憶されるフォルダ「ドキュメント」に対して、特定情報101が付与されている。表示画面4−cでは、現在表示されている「1.2課題」というファイルが記憶されるフォルダ「タイトル実験報告」に対して、特定情報102が付与されている。同様に、表示画面4−dでは、フォルダ「1章はじめに」に対して特定情報103が付与されている。表示画面4−eでは、現在表示されている「1.2課題」というファイルそのものに対して、特定情報104が付与されている。特定情報が付与されることで、ユーザは現在表示されているファイルが記憶されている階層位置を把握することができる。
【0093】
ステップS303では、図12において最後の矢印で示された表示画面4−fにより、ステップS107で電力の供給が停止されたときに表示されていた「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルの3ページ目の表示情報が再び表示される。
【0094】
ステップS304では、第2時間のカウントがリセットされる。これにより、リマインド情報表示処理が終了する。ステップS301からステップS304のリマインド情報を表示させる動作は、本発明の制御ステップの一例である。尚、ステップS304の第2時間のカウントのリセットとは、上述のステップS107でメモリーカード6の所定の領域に記憶した時間を消去することである。
【0095】
[第2の実施形態]
以下、閲覧端末装置1に本発明を適用した第2の実施形態について図面を参照して説明する。第2の実施形態の外観的構成及び電気的構成は、第1の実施形態とほぼ同じ構成であるので、相違する部分についてのみ説明する。第2の実施形態では、リマインド情報として、メモリーカード6の端末操作履歴620における表示履歴情報623が表示される。
【0096】
<第2の実施形態のメイン動作の説明>
第2の実施形態のメイン動作プログラムの動作及び作用は、第1の実施形態のメイン動作プログラム902と同じであるので、説明を省略する。
【0097】
(キー操作イベント動作の説明)
第2の実施形態のキー操作イベントプログラムの動作及び作用は、第2の実施形態のキー操作イベントプログラム903と同じであるので、説明を省略する。
【0098】
(リマインド情報表示処理動作の説明)
図13は、リマインド情報表示プログラム904に従う電気泳動表示部4にリマインド情報を表示させる動作を示すフローチャートである。まず、ステップS401では、リマインド情報として記憶されている端末操作履歴620が記憶されているかが判断される。端末操作履歴620として操作履歴が記憶されていない場合、ステップS404が実行される。端末操作履歴620として操作履歴が記憶されている場合、ステップS402が実行される。
【0099】
ステップS402では、タイマー22によりカウントされた第2時間に基づいて、リマインド情報として表示される操作履歴の数と、電気泳動表示部4にリマインド情報の表示を維持する表示維持時間とが決定される。第2の実施形態では、タイマー22により7時間カウントされたとして、以下に説明する。図14は、タイマー22によりカウントされた第2時間に対応する表示維持時間と操作履歴数とが表示維持時間情報630としてメモリーカード6に記憶されている記憶状態を示す概念図である。図14に示す記憶内容であるテーブルに従って、タイマー22により7時間カウントされているため、表示維持時間は2秒、操作履歴数は「5」と決定される。
【0100】
ステップS403では、端末操作履歴620に基づいて、これまで電気泳動表示部4により過去表示された表示履歴がリマインド情報として表示される。ステップS402で、タイマー22によりカウントされた第2時間に基づいて決定された操作履歴数「5」の表示履歴が表示される。図7に示す操作履歴番号の中で、端末操作履歴620として、記憶されたのが遅い(操作履歴番号が大きい)ものから5つの操作履歴番号「6」〜「10」の表示履歴情報がメモリーカード6から読み出されて、順に電気泳動表示部4により表示される。図15は、読み出された端末操作履歴620の操作履歴が早い順(操作履歴番号の小さい順)に、電気泳動表示部4により表示履歴情報623が表示される概念図を示す。図15に示す表示画面4−gから表示画面4−lは、それぞれ電気泳動表示部4の表示画面を示す拡大図である。図15の左上には、「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルの3ページの表示情報が表示画面4−gにより表示されている例を表している。また、図15はそれぞれ、表示画面4−hにより操作履歴番号「6」に対応する表示履歴情報623が表示された例を示している。また、表示画面4−iは、操作履歴番号「7」に対応する表示履歴情報623が表示された例を示している。表示画面4−jは、操作履歴番号「8」に対応する表示履歴情報623が表示された例を示している。表示画面4−kは、操作履歴番号「9」に対応する表示履歴情報623が表示された例を示している。表示画面4−lは、操作履歴番号「10」に対応する表示履歴情報623が表示された例を示している。操作履歴番号「10」に対応する表示履歴情報623は、「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルの3ページの表示情報である。つまり、表示画面4−gと同じ表示である表示画面4−lが、再び表示される。ステップS403では図15の表示画面4−hからスタートして、端末操作履歴620として記憶された時間早い順番(操作履歴番号の小さい順)である矢印の順番に、表示画面4−h、4−i、4−j、4−k、4−lが、電気泳動表示部4により所定の時間ごとに表示される。各表示画面4−h〜4−lにおいてリマインド情報として表示履歴623が、電気泳動表示部4により表示される。図15に示す表示画面4−h、4−i、4−j、4−k、4−lにより表示されるリマインド情報はそれぞれ、ステップS402で決定された表示維持時間の2秒間の間、表示が維持される。
【0101】
ステップS404では、リマインド情報として表示される端末操作履歴がなかったため、リマインド情報が出力されないことを決定する。また、ステップS404では、リマインド情報を出力しない旨の表示情報が、電気泳動表示部4により表示されても良い。ステップS401からステップS404のリマインド情報を表示させる動作は、本発明の制御ステップの一例である。
【0102】
ステップS405では、第2時間のカウントがリセットされる。これにより、リマインド情報表示処理が終了する。
【0103】
[第3の実施形態]
以下、閲覧端末装置1に本発明を適用した第3の実施形態について図面を参照して説明する。第3の実施形態の外観的構成及び電気的構成は、第1の実施形態とほぼ同じ構成であるので、相違する部分についてのみ説明する。第3の実施形態では、リマインド情報として、表示中ページ情報1103に含まれるページ番号より前のページ番号の表示情報から、表示中ページ情報1103に含まれるページ番号までの表示情報が電気泳動表示部4により表示される。
【0104】
<第3の実施形態のメイン動作の説明>
第3の実施形態のメイン動作プログラムの動作及び作用は、第1の実施形態のメイン動作プログラム902と同じであるので、説明を省略する。
【0105】
(キー操作イベント動作の説明)
第3の実施形態のキー操作イベントプログラムの動作及び作用は、第3の実施形態のキー操作イベントプログラム903と同じであるので、説明を省略する。
【0106】
(リマインド情報表示処理動作の説明)
図16は、リマインド情報表示プログラム904により、電気泳動表示部4にリマインド情報を表示させる動作を示すフローチャートである。まず、ステップ501では、ページ中表示情報1103が記憶されているかが判定される。ページ中表示情報1103が「null」の場合、ステップS505が実行される。ページ中表示情報1103として、情報が記憶されている場合、ステップS502が実行される。
【0107】
ステップS502では、タイマー22でカウントされた第2時間に基づいて、リマインド情報として表示するページ枚数と、電気泳動表示部4にリマインド情報の表示を維持する表示維持時間とが決定される。図17は、タイマー22によりカウントされた第2時間に対応する表示維持時間とリマインド情報として表示するページ枚数とが、表示維持時間情報630としてメモリーカード6に記憶されている記憶状態を示す概念図である。第3の実施形態では、第2の実施形態と同様に、タイマー22により第2時間が7時間カウントされたとして、以下に説明する。図17に示すテーブルに従って、タイマー22により第2時間が7時間カウントされていることに基づいて、表示維持時間は2秒、ページ枚数は「5」と決定される。
【0108】
ステップS503では、表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とに基づいて、ステップS107で電力の供給が停止される直前に電気泳動表示部4により表示されていた表示情報及びページ番号が決定される。
【0109】
ステップS504では、ステップS503で決定された表示情報及びページ番号と、ステップS502で決定されたページ枚数及び表示維持時間とに基づいて、リマインド情報が電気泳動表示部4に出力される。第3の実施形態では、リマインド情報として電気泳動表示部4に表示されていた表示情報のページ番号が小さいものから順に表示される。ステップS502でタイマー22によりカウントされた第2時間に基づいて決定されたページ枚数よりも、表示中ページ情報1103に記憶されているページ番号が小さい場合、表示ファイル情報1102に対応する表示情報ファイルの1ページ目から表示中ページ情報1103のページ番号までの表示情報が、リマインド情報として電気泳動表示部4により表示される。以下、説明の便宜上、表示ファイル情報1102として「1.2課題」が、表示中ページ情報として「3」が記憶されている例を用いて説明する。第3の実施形態では、表示中ページ情報として記憶されているページ番号「3」が、ステップS502で決定されたページ枚数「5」よりも小さいため、表示ファイル情報1102の1ページ目から、表示情報ファイル情報の表示中ページ情報1103として記憶される3ページ目までが電気泳動表示部4により表示される。図18は、ステップS502で決定されたページ枚数より前のページ番号からページ番号の小さい順に、所定の時間ごとに電気泳動表示部4により表示情報が表示される概念図を示す。図18に示す表示画面4−mから表示画面4−pは、それぞれ電気泳動表示部4の表示画面を示す拡大図である。図18の左上は、ステップS107で電力の供給が停止される直前に、電気泳動表示部4によりに表示されていた「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルの3ページ目の表示情報が、表示画面4−mにより表示されている状態を表している。表示画面4−nにより、「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルの1ページ目の表示情報が表示される。表示画面4−oにより、「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルの2ページの表示情報が表示されている。表示画面4−pにより、「メインメニュー¥ドキュメント¥タイトル実験報告¥1章はじめに」の階層位置に「1.2課題」という名前で記憶されている表示情報ファイルの3ページの表示情報が表示されている。
【0110】
図18に最後の矢印で示す表示画面4−pは、ステップS107で電力の供給が停止されたときに表示されていた表示画面4−mと同じ表示である。表示画面4−mと同じ表示である表示画面4−pが、再び表示される。
【0111】
ステップS505では、リマインド情報として表示されるページ中情報1103がなかったため、リマインド情報が出力されないことを決定する。また、ステップS505では、リマインド情報を出力しない旨の表示情報が、電気泳動表示部4により表示されても良い。ステップS501からステップS505のリマインド情報を表示させる動作は、本発明の制御ステップの一例である。
【0112】
ステップS506では、第2時間のカウントがリセットされる。これにより、リマインド情報表示処理が終了する。
【0113】
(変形例1)
第1の実施形態のリマインド情報表示処理の変形例1について、図面を参照し、以下に説明する。
【0114】
図19は、変形例1のリマインド情報表示の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS601では、電気泳動表示部4により表示されている表示情報の関連情報として、EEPROM11により記憶されている表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とが読み出される。表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とに基づいて、ファイル管理プログラム901により、電気泳動表示部4に現在表示されている表示情報のファイルとして管理されている管理階層位置が決定される。
【0115】
ステップS602では、ステップS601で決定された管理階層位置とその1つ上位の階層のフォルダとファイルとが、上位の階層から順に電気泳動表示部4により表示される。図28は、管理階層位置とその1つ上位の階層のフォルダとファイルとが表示される一例を示す概念図である。表示画面4−sは、管理階層位置のフォルダとファイルとを示す。即ち、表示画面4−sでは、端末電力供給の停止の直前に表示していたファイルと同階層にあるフォルダとファイルの一覧が表示される。表示画面4−rは、管理階層位置の1つ上位の階層のフォルダとファイルとを示す。表示画面4−rでは、端末電力供給の停止の直前に表示していたファイルの階層よりも一つ上位の階層にあるフォルダとファイルの一覧が表示される。特定情報105及び特定情報106は、表示画面4−qが示す表示情報ファイルが記憶されるフォルダまたはファイルである。ステップS602では図28に示すように、表示画面4−r、表示画面4−sの順番に、表示情報が表示される。
【0116】
ステップS603では、ステップS106で閲覧端末装置1に電力供給が停止される直前に、電気泳動表示部4により表示されていた表示情報(表示画面4−t)が、再度表示される。
【0117】
ステップS604では、第2時間のカウントがリセットされる。これにより、リマインド情報表示処理が終了する。尚、変形例1では、管理階層位置とその1つ上位の階層のフォルダとファイルとが、リマインド情報として表示されたが、管理階層位置とその複数個の上位の階層のフォルダとファイルとが、表示されても良い。
【0118】
(変形例2)
第1の実施形態のリマインド情報表示処理の変形例2について、図面を参照し、以下に説明する。
【0119】
図20は、変形例2のリマインド情報表示の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS701では、電気泳動表示部4により表示されている表示情報の関連情報として、EEPROM11により記憶されている表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とが読み出される。表示ファイル情報1102と表示中ページ情報1103とに基づいて、ファイル管理プログラム901により、電気泳動表示部4に現在表示されている表示情報のファイルとして管理されている管理階層位置が決定される。
【0120】
ステップS702では、タイマー22でカウントされた第2時間に基づいて、リマインド情報として表示する階層数と、電気泳動表示部4にリマインド情報の表示を維持する表示維持時間とが決定される。図21は、タイマー22によりカウントされた第2時間に対応する表示維持時間とリマインド情報として表示される階層位置情報の階層数とが、表示維持時間情報630としてメモリーカード6に記憶されている記憶状態を示す概念図である。第1の実施形態の変形例2では、タイマー22により第2時間が7時間カウントされたとして、以下に説明する。図21に示すテーブルに従って、第2時間が7時間であることに対応して、表示維持時間は2秒、階層数は「2」と決定される。
【0121】
ステップS703では、ステップS701で決定された管理階層位置からステップS702で決定された階層数だけ上位の階層位置から管理階層位置までのフォルダとファイルとが、階層位置情報として上位の階層から順に電気泳動表示部4により表示される。
【0122】
ステップS704では、ステップS107で閲覧端末装置1に電力の供給が停止される直前に、電気泳動表示部4により表示されていた表示情報が、再度表示される。
【0123】
ステップS705では、第2時間のカウントがリセットされる。これにより、リマインド情報表示処理が終了する。
【0124】
(変形例3)
第1の実施形態のリマインド情報表示処理の変形例2のステップS702の変形例3として、リマインド情報として表示する階層数が、予め決められていても良い。
【0125】
(変形例4)
第2の実施形態のリマインド情報表示処理の変形例4について、図面を参照し、以下に説明する。
【0126】
図22は、変形例1のリマインド情報表示の処理手順を示すフローチャートである。まず、ステップS801では、リマインド情報として記憶されている端末操作履歴620が記憶されているかが判定される。端末操作履歴620に操作履歴が記憶されていない場合、ステップS804が実行される。端末操作履歴620に操作履歴が記憶されている場合、ステップS802が実行される。
【0127】
ステップS802では、タイマー22でカウントされた第2時間に基づいて、電気泳動表示部4にリマインド情報の表示を維持する表示維持時間が決定される。
【0128】
ステップS803では、端末操作履歴620に基づいて、電気泳動表示部4により過去に表示された表示履歴がリマインド情報として表示される。ステップS107で電力の供給が停止される前に前回電力の供給が停止された以降に、端末操作履歴620として記憶された操作履歴がリマインド情報として表示される。図7では、操作履歴番号「3」のイベント情報が、「電力供給停止」と記憶されている。その後、操作履歴番号「4」から「9」までは、イベント情報が「表示切替」と記憶され、操作履歴番号「10」のイベント情報が「電力供給停止」と記憶されている。そのため、ステップS107で電力の供給が停止される前に前回電力の供給が停止された以降に、端末操作履歴620として記憶された操作履歴は、操作履歴番号「3」から「10」までの操作履歴と決定される。操作履歴番号「3」から「10」に対応する表示履歴情報がリマインド情報として、端末操作履歴620に記憶された時間が早い順(操作履歴番号の小さい順)に、電気泳動表示部4により表示される。
【0129】
ステップS804では、リマインド情報として表示される端末操作履歴620がなかったため、リマインド情報が出力されないことを決定する。また、ステップS804では、リマインド情報を出力しない旨の表示情報が、電気泳動表示部4により表示されても良い。
【0130】
ステップS805では、第2時間のカウントがリセットされる。これにより、リマインド情報表示処理が終了する。
【0131】
(変形例5)
第2の実施形態のリマインド情報処理のステップS402の変形例5として、リマインド情報として表示する操作履歴数が、予め決められていても良い。
【0132】
(変形例6)
第3の実施形態のリマインド情報表示処理のステップS502の変形例6として、リマインド情報として表示するページ枚数が、予め決められていても良い。
【0133】
(変形例7)
第1の実施形態のリマインド情報表示処理のステップS302の変形例7として、図23に示すように、上位の階層から順に表示せず、一度に全ての階層のフォルダ及びファイルがリマインド情報として電気泳動表示部4により表示されても良い。
【0134】
(変形例8)
第2の実施形態のリマインド情報処理のステップS403の変形例8として、図24に示すように、新しい操作履歴から順に表示せず、一度に全ての操作履歴がリマインド情報として電気泳動表示部4により表示されても良い。
【0135】
(変形例9)
第3の実施形態のリマインド情報処理のステップS504の変形例9として、図25に示すように、ページ番号の小さい表示情報から順に表示せず、一度に全てのページの表示情報がリマインド情報として電気泳動表示部4により表示されても良い。
【0136】
(変形例10)
第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態において、メイン動作のステップS107及びステップS110のタイマー22による第2時間のカウントが行われなくても良い。
【0137】
(変形例11)
第1の実施形態の図12に示す特定情報101から特定情報104が表示されなくても良い。
【0138】
(変形例12)
第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態において、リマインド情報表示処理において、ステップS402、ステップS502及びステップS702で決定される表示維持時間が予め決められていても良い。また、タイマー22により決定される表示維持時間は、第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態に示したものに限定されるものではない。ユーザが、任意の時間を設定しても良い。
【0139】
(変形例13)
第1の実施形態のリマインド情報表示処理においてリマインド情報として表示されるフォルダ及びファイルが、図26に示すように電気泳動表示部4により全て表示されても良い。図27に示すように、リマインド情報として表示されるフォルダ及びファイルの全てではなく、一部が表示されても良い。また、電気泳動表示部4により表示されている表示情報が管理されている管理階層位置を示す上位階層からのパスが文字により表示されても良い。
【0140】
(変形例14)
第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態において、メイン動作のステップS105及びステップS108で、操作キー81〜操作キー84が操作されたか否かが判定されている。ステップS105及びステップS108で、キー81から操作キー84が操作されたかを判定するのではなく、電気泳動表示部4の表示が切り替えられたか否かの判定により、処理を決定しても良い。
【0141】
(変形例15)
第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態において、メイン動作ステップS107及びステップS109により閲覧端末装置1への電力の供給と停止とが行われている。ステップS107及びステップS109では、システム電源スイッチ20により、電源ブロック99とシステム電源30との切断及び接続により、電力の供給と停止とが行われている。システム電源スイッチ20により、CPU2と電源制御部12以外の電気的構成との切断及び接続が実行されているが、少なくとも電気泳動表示部4の駆動電圧が供給されない状態及び供給される状態に切り替えられれば良い。
【0142】
(変形例16)
第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態において電気泳動表示部4が用いられている。本明細書では、電気泳動表示装置を用いているが、駆動電圧が供給されていないときに、表示されている表示情報を維持するメモリー効果を備える表示装置であれば、特に限定されない。電子粉粒体により構成される表示装置であっても良い。
【0143】
(変形例17)
第1の実施形態、第2の実施形態及び第3の実施形態において、メイン動作のステップS105及びステップS108で、操作キー81〜操作キー84が操作されたか否かが判定されている。ステップS105及びステップS108で、閲覧端末装置1で操作キー81〜操作キー84の操作以外のイベント、例えば、メール受信、RSS受信、ワイヤレスデータ受信といった外部装置からの通信イベントまたは、割り込み処理の判定により、端末操作履歴620が新たに記憶されても良い。
【0144】
(変形例18)
第1の実施形態のリマインド情報表示処理動作のステップS303及び第2の実施形態のリマインド情報表示処理動作のステップS403及び第3の実施形態のリマインド情報表示処理動作のステップS504及び第1の実施形態の変形例1のリマインド情報表示処理動作のステップS603及び第1の実施形態の変形例2のステップS704及び第2の実施形態の変形例4のリマインド情報表示処理動作のステップS803では、閲覧端末装置1の電力の供給が停止される直前の表示情報(メイン動作のステップS107で表示されていた表示情報)が再度表示されている。変形例18は、電力の供給が停止される直前の表示情報に限定されるものではない。例えば、ステップS107で表示されていた表示情報に代わり、図12に示す表示画面4−bにより表示されているメインメニューが表示されても良い。また、ステップS107で表示されていた表示情報のページ番号より1つ大きい表示情報、または、1つ小さいページ番号に対応する表示情報が表示されても良い。なお、ステップS107で表示されていた表示情報が再度表示されることにより、ユーザはステップS107で電源の供給が停止される直前の状態から閲覧端末装置1を使用することができる。そのため、閲覧端末装置1の操作性が向上する。ユーザがステップS107で電源の供給が停止される直前の状態から閲覧端末装置1を使用しないことも考えられるので、ステップS107で表示していた表示情報を再度表示せず、メインメニューが表示されても良い。
【0145】
(変形例19)
第1の実施形態及び第2の実施形態及び第3の実施形態のメイン動作のステップS111において、ステップS108で操作キー81〜84が操作されたことに基づいて、閲覧端末装置1への電源の供給が開始され、リマインド情報が電気泳動表示部4により表示されているが、操作キー81から操作キー84に限定されるものではない。例えば、閲覧端末装置1への電源の供給及び停止を切り替えるための電源スイッチ、電源ボタンなどが閲覧端末装置1に備えられている場合、上述の電源スイッチ、電源ボタンなどに基づいて、閲覧端末装置1への電源の供給が開始され、リマインド情報が電気泳動表示部4により表示される構成でも良い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報表示指令に従って駆動電圧が供給された時に表示情報を書き換え、駆動電圧の供給が停止された時に表示情報を維持する不揮発性表示部と、
前記不揮発性表示部に駆動電圧を供給して前記不揮発性表示部の表示情報を書き換える駆動モードと、前記不揮発性表示部への駆動電圧の供給を停止して表示情報を維持する停止モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替部と、
前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替える直前に前記不揮発性表示部が表示していた直前表示情報の内容に関連して直前表示情報より前に前記不揮発性表示部が表示していた表示情報を含むリマインド情報を記憶するリマインド情報記憶部と、
前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替えたときに、前記リマインド情報記憶部からリマインド情報を読み出し、前記不揮発性表示部に表示させる制御部と、
を備えることを特徴とする閲覧端末装置。
【請求項2】
前記不揮発性表示部により表示される内容がタイトル名と複数の章と複数のページとを備える書籍であり、
前記直前表示情報が前記書籍における所定の章に属し、かつ、前記書籍における所定のページであり、
前記リマインド情報記憶部が、前記リマインド情報として、書籍のタイトル名と、章の名前と、ページ数とを記憶することを特徴とする請求項1に記載の閲覧端末装置。
【請求項3】
前記モード切替部が動作モードを駆動モードから停止モードへ切り替えた時から、経過した経過時間を測定するための時間測定部と、
前記時間測定部により測定された経過時間が、所定の時間以上経過したかを判定するための判定部とを備え、
前記判定部が所定の時間以上経過したと判定し、前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替えた場合、前記制御部は前記リマインド情報記憶部からリマインド情報を読み出し、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の閲覧端末装置。
【請求項4】
前記モード切替部が動作モードを駆動モードから停止モードへ切り替えた時から、経過した経過時間を測定するための時間測定部と、
前記時間測定部により測定された経過時間に基づいて、前記不揮発性表示部が前記リマインド情報を表示する表示時間を決定する表示時間決定部とを備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の閲覧端末装置。
【請求項5】
前記制御部が、前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替えた時から所定の時間の間、前記リマインド情報の表示を維持する情報表示指令を前記不揮発性表示部に出力することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の閲覧端末装置。
【請求項6】
前記不揮発性表示部が表示する表示情報を記憶する表示情報記憶部と、
複数のフォルダの階層構造により、前記記憶された表示情報をファイルとして管理するファイル管理部と、
前記モード切替部が動作モードを停止モードから駆動モードへ切り替える直前に前記不揮発性表示部により表示されている直前表示情報が前記ファイル管理部によりファイルとして管理されている直前表示フォルダの管理階層位置を記憶する階層位置記憶部とを備え、
前記リマインド情報記憶部が、前記リマインド情報として、前記直前表示フォルダの管理階層位置に対応する階層位置情報を記憶することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の閲覧端末装置。
【請求項7】
前記リマインド情報記憶部は、前記直前表示フォルダの管理階層位置と少なくともその1つ上位の階層位置との各階層位置のフォルダとファイルとをリマインド情報として記憶し、
前記制御部が、前記各階層位置ごとにフォルダとファイルとをリマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の閲覧端末装置。
【請求項8】
前記リマインド情報記憶部は、最上位階層位置から前記直前表示フォルダの管理階層位置までの各階層位置のフォルダとファイルとをリマインド情報として記憶し、
前記制御部が、前記各階層位置ごとにフォルダとファイルとを前記リマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の閲覧端末装置。
【請求項9】
前記モード切替部が動作モードを駆動モードから停止モードへ切り替えた時から、経過した経過時間を測定するための時間測定部を備え、
前記リマインド情報記憶部は、最上位階層位置から前記直前表示フォルダの管理階層位置までの各階層位置のフォルダとファイルとをリマインド情報として記憶し、
前記制御部が、前記リマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させるリマインド情報の階層位置の数を前記時間測定部により測定された経過時間に基づいて決定することを特徴とする請求項6または請求項8に記載の閲覧端末装置。
【請求項10】
前記ファイル管理部が、前記表示情報記憶部により記憶されている表示情報のフォルダまたはファイルを管理し、
前記不揮発性表示部が表示する前記直前表示情報が前記ファイル管理部により管理されているフォルダまたはファイルを各階層位置ごとに特定するための特定情報を発生する特定情報発生部を備え、
前記制御部が、前記リマインド情報と共に前記特定情報を、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の閲覧端末装置。
【請求項11】
前記制御部が、前記リマインド情報記憶部に記憶される前記リマインド情報を上位の階層位置から順に切り換えて、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴とする請求項7から請求項10のいずれかに記載の閲覧端末装置。
【請求項12】
前記直前表示情報より前に前記不揮発性表示部が表示した一連の過去表示情報の表示履歴を記憶する表示履歴記憶部と、
前記表示履歴記憶部により記憶されている表示履歴に基づいて、前記過去表示情報を発生する表示情報発生部とを備え、
前記リマインド情報記憶部が、前記表示情報発生部により発生される前記過去表示情報をリマインド情報として記憶することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の閲覧端末装置。
【請求項13】
前記直前表示情報より前に前記不揮発性表示部が表示した一連の過去表示情報の表示履歴を記憶する表示履歴記憶部と、
前記表示履歴記憶部により記憶されている表示履歴に基づいて、前記過去表示情報を発生する表示情報発生部とを備え、
前記表示履歴は、前記不揮発性表示部により表示された順に異なる表示履歴として前記表示履歴記憶部により複数記憶され、
前記表示時間決定部が、前記時間測定部により測定された経過時間に基づいて、前記制御部により前記リマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させる前記過去表示情報の表示履歴の数を決定することを特徴とする請求項4に記載の閲覧端末装置。
【請求項14】
前記表示履歴記憶部が記憶する一連の過去表示情報が、前記動作モードが停止モードから切り替えられて駆動モードが今回設定される以前の少なくとも前回設定された駆動モードの間に、前記不揮発性表示部が表示した過去表示情報であることを特徴とする請求項12または請求項13に記載の閲覧端末装置。
【請求項15】
前記表示履歴は、前記不揮発性表示部により表示された順に異なる表示履歴として前記表示履歴記憶部により複数記憶され、
前記制御部が、前記表示履歴記憶部により記憶された時期が遅い表示履歴の前記過去表示情報から先に、前記リマインド情報として表示を切り換えて、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴とする請求項12から請求項14のいずれかに記載の閲覧端末装置。
【請求項16】
複数ページからなる表示情報の中で前記不揮発性表示部が現在表示している表示情報のページ番号を記憶するページ番号記憶部を備え、
前記リマインド情報記憶部が、前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号より前のページ番号の表示情報から、前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号の表示情報までの一連の表示情報を、リマインド情報として記憶することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の閲覧端末装置。
【請求項17】
複数ページからなる表示情報の中で前記不揮発性表示部が現在表示している表示情報のページ番号を記憶するページ番号記憶部を備え、
前記リマインド情報記憶部が、前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号より前のページ番号の表示情報から、前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号の表示情報までの一連の表示情報を、リマインド情報として記憶し、
前記表示時間決定部が、前記時間測定部により測定された経過時間に基づいて、前記制御部が前記リマインド情報として前記不揮発性表示部に表示させる表示情報のページ数を決定することを特徴とする請求項4に記載の閲覧端末装置。
【請求項18】
前記制御部が、前記リマインド情報として前記ページ番号記憶部により記憶されているページ番号より前のページ番号から前記ページ番号記憶部に記憶されているページ番号まで、ページ番号の小さい表示情報から順に、表示を切り換えて、前記不揮発性表示部に表示させることを特徴とする請求項16または請求項17に記載の閲覧端末装置。
【請求項19】
情報表示指令に従って駆動電圧が供給された時に表示情報を書き換え、駆動電圧の供給が停止された時に表示情報を維持する不揮発性表示部が現在表示している表示情報の内容に関連して、前に前記不揮発性表示部が表示した少なくとも1つの表示情報を含むリマインド情報を記憶するリマインド情報記憶ステップと、
前記不揮発性表示部に駆動電圧を供給して表示情報を書き換える駆動モードと、駆動電圧の供給を停止して表示情報を維持する停止モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替ステップと、
前記停止モードから前記駆動モードへ切り替えたときに、前記記憶されたリマインド情報を読み出して、前記不揮発性表示部に表示させる制御ステップと、
を備えたことを特徴とする閲覧端末装置の情報処理方法。
【請求項20】
情報表示指令に従って駆動電圧が供給された時に表示情報を書き換え、駆動電圧の供給が停止された時に表示情報を維持する不揮発性表示部が現在表示している表示情報の内容に関連して、前に前記不揮発性表示部が表示した少なくとも1つの表示情報を含むリマインド情報を記憶するリマインド情報記憶ステップと、
前記不揮発性表示部に駆動電圧を供給して表示情報を書き換える駆動モードと、駆動電圧の供給を停止して表示情報を維持する停止モードとの間で動作モードを切り替えるモード切替ステップと、
前記停止モードから前記駆動モードへ切り替えたときに、前記記憶されたリマインド情報を読み出して、前記不揮発性表示部に表示させる制御ステップと、
をコンピュータに実行させる閲覧端末装置の情報処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2009−258675(P2009−258675A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55927(P2009−55927)
【出願日】平成21年3月10日(2009.3.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.EEPROM
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】