説明

防災庫

【課題】地震等災害に対して早急な防災対応に迫られている。又何十年に一回の災害に対して常時使用出来る兼用防災庫が望まれている。
【解決手段】この発明は円形鉄筋1と同質の縦筋2で必要間隔網状に組み立てられた筒状構造物に上部蓋4下部底蓋5を止め金で取り付け、横には開閉ドア7を設置する。組み立ては各接点必要箇所を溶接3により行う。構造物外側を被覆布材10で被った防災庫で、常時身辺に置き物納庫として使用し、地震・竜巻・暴風等の災害時には開閉ドアを下にして横に倒し即座に上部蓋或いは下部底蓋の止め金をはずして中に入り倒壊物12、飛散物13、落下物11等から人命や貴重品を守る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
地震・竜巻・暴風等の災害時に人命や貴重品を守るための防災構造物であり、常時は家庭の必需品を収納出来る兼用防災物納庫である。
【背景技術】
【0002】
地震防災構造物として種々の防災シェルター構造物があるが、築造するには莫大な費用がかかり安価で安全な構造物が望まれている。又地震時・災害時等で室内の落下物・タンスや書箱の倒壊、或いはガラスの飛散物等による被害が多い。それらに対して人命を瞬時に守る事の出来る防災構造物が必要である。
また、発表されている防災シェルターが、何れも複雑で高価であり実用的に使用が少ない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第2794059号公報
【特許文献2】特許第343646号公報
【特許文献3】実用新案登録第3144746号公報
【特許文献4】実用新案登録第3086192号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
地震時には机の下とか、外では木竹の下に隠れろとか言われているが、ガラスの破片等が飛散して来る。又タンスや家具が倒れてくる。天井からの落下物等が多いが、それらに対応が出来ず被災する人が多い。これ等を瞬時に解決しなければならない。
【0005】
災害や地震対応は気象庁の予報や行政の指導では間に合わない事が多く、頼っても不可能な場合が多いので、自分で対応しなければならない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、請求項1及び請求項2に記載の防災庫は、何十年に一度の災害に対して最小の予算で最大の効果をもたらす目的で、ロッカーやタンス等の代わりに常時使用できる物納庫を兼ね、災害時には瞬時に開閉ドアを下にして横に倒し上部蓋或いは下部底蓋を開いて中に入り避難出来る防災庫。
【0007】
請求項1に記載の防災庫は円形筒状及び鉄筋網状に組み合わせることにより倒壊物・落下物・飛散物等外力・圧力の分散を図り、外側の被覆布材でガラス破片等の小さな飛散物の阻止を行い防災庫内の安全を図る。
【0008】
請求項3に示す防災庫に使用する他の品質物として、ステンレスが多く使用されるが強化プラスチック・アルミ・竹・その他等でも良い。
【0009】
この防災庫の中には非常時の必需品や貴重品を身近に置く事が出来る必需品入れを設置し、常時管理できる。
【0010】
災害時には多くの人が避難する事は出来ないが、上部蓋又は下部底蓋を開いて連結し幾つかの連結防災物納庫とすることも出来る。
【発明の効果】
【0011】
地震、竜巻、暴風等の自然災害に対してあまりにも防災対策構造物がなかったが、本発明設置により対応策が出来て安全で安心した生活が可能となる。
【0012】
常時は物納庫の役目を果たし、貴重品・物品等の生活必需品を身辺に納める事が出来て便利である。
【0013】
建物の改築や補修費用の節減を図り管理費用も安価である。
【0014】
防災庫は軽量、強固、耐久性にとみ誰にでも移動は簡単に出来る。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】防災庫骨組み配列図
【図2】常時の立面図
【図3】災害時の避難図
【図4】断面図
【発明を実施するための形態】
【0016】
この発明は地震、竜巻、暴風等の自然災害及び一般災害に対して人命を守る防災庫であり実施図1により説明する。
【実施例】
【0017】
地震や暴風雨時、飛散物により構造物が被災倒壊する場合逃げ場が少ない、途中で被災する事が多い。本発明は身辺の必要各所に設置する事が出来る。
【0018】
構造は円形鉄筋1と同質の縦筋2で必要間隔網状に組み立てられた筒状構造に上部蓋4下部底蓋5に止め金を取り付け、横には開閉ドア7を設置する。組み立ては各接点を溶接3により行う。構造物を被覆布材10で覆う防災庫。
【0019】
常時は防災用具や衣服、毛布、貴重品等の物納庫として身辺に設置収納して使用する。災害時には開閉ドアを下にして横に倒し上部蓋或いは下部底蓋の止め金をはずして即座に中に入り落下物11・倒壊物12・飛散物13等から災害を防ぐ。
【符号の説明】
【0020】
1 円形鉄筋
2 縦筋
3 溶接
4 上部蓋
5 下部底蓋
6 止め金
7 開閉ドア
8 蝶番
9 施錠
10 被覆布材
11 落下物
12 倒壊物
13 飛散物
14 貴重品や災害時必需品
15 災害時の避難人

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は災害時に人命を守る防災庫で、常時は物納庫として使用する。構造は円形鉄筋1と同質の縦筋2で必要間隔網状に組み立てられた筒状構造に上部蓋4下部底蓋5を止め金で取り付け、横には開閉ドア7を設置する、組み立ては各接点を溶接3により行う、構造物を被覆布材10で覆う防災庫。
【請求項2】
災害時には倒壊物12や飛散物13、落下物11に対して防護する構造物で常時は立てて物納庫として使用し、災害時には開閉ドアを下にして上部蓋或いは下部底蓋の留め金をはずして中にはいり避難する防災庫。
【請求項3】
請求項1に記載の鋼材をステンレス鋼としたことを特徴とする防災庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−52450(P2011−52450A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−202156(P2009−202156)
【出願日】平成21年9月2日(2009.9.2)
【出願人】(301007205)
【Fターム(参考)】