説明

防犯用表示装置

【課題】簡単な構造で且つ低コストで、防犯用文字を変更できる防犯用表示装置を提供する。
【解決手段】ケース本体2と、該ケース本体に着脱自在に装着される透明樹脂製のカバー3と、該カバーの裏面に形成された係合突起3aと、該係合突起に係合される係合穴6aを有する表示シート6と、前記係合突起に係合される係合穴7aを有する支持シート7とを備え、表示シート6は防犯用文字Sが異なる複数の表示シートから構成され容易に交換可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば「警戒中」等の点灯表示を行うことにより、侵入者や不審者に心理的な威嚇抑止効果が期待できる防犯用表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上記の防犯用表示装置としては、例えば、本体ケースの内部に回転灯や、蛍光灯、サイレン等を備え、透明なカバーに「警戒中」、「カメラ作動中」あるいは「セキュリティシステム」などの防犯用文字を印刷したものが知られている。また、カバーに前記の文字を印字した樹脂プレートをネジ止めするものも知られている。
【0003】
上記防犯用表示装置において、ユーザは「警戒中」、「カメラ作動中」あるいは「セキュリティシステム」などの表示を変更したいというニーズがある。しかしながら、従来の装置においては、それぞれの文字を表示したカバーや樹脂プレートを予め用意しておき、その都度交換しなければならず、コスト高になるという問題を有している。
【0004】
一方で、自動販売機の分野では、自動販売機の正面に面光源を取り付け、面光源の正面に装着枠を介して販売すべき商品を印刷した画像シートを着脱自在にする方式が提案されている。
【特許文献1】特開平10−134235号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1の方式を前記の防犯用表示装置に適用した場合、画像シートを着脱自在に設けているため、第三者により勝手に取り外されてしまったり、雨などに曝されて耐久性が低下するという問題を有している。
【0006】
本発明は、上記従来の問題を解決するものであって、簡単な構造で且つ低コストで、防犯用文字を変更することができる防犯用表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の防犯用表示装置は、ケース本体と、該ケース本体に着脱自在に装着される透明樹脂製のカバーと、該カバーの裏面に形成された係合突起と、該係合突起に係合される係合穴を有する表示シートと、前記係合突起に係合される係合穴を有する支持シートとを備え、前記表示シートは防犯用文字が異なる複数の表示シートから構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明においては、簡単な構造で且つ低コストで、防犯用文字を変更することができる。また、防犯用文字を印刷した表示シートが装置内部にあるため、第三者により勝手に取り外されてしまうことがなく、また、雨などに曝されることがなく耐久性に優れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の防犯用表示装置の1実施形態を示し、図(A)は正面図、図(B)は分解斜視図である。
【0010】
防犯表示装置1は、ケース本体2と、ケース本体2に着脱自在に装着される透明樹脂製のカバー3とを備え、ケース本体1内には、光を点滅させるフラッシュ光源4と防犯用文字Sを照明する面光源5が配設されている。カバー3の裏面には係合突起3aが一体に形成されている。そして、係合突起3aに表示シート6の係合穴6aおよび支持シート7の係合穴7aが係合され、表示シート6および支持シート7が、カバー2の裏面に沿って装着される構成になっている。
【0011】
表示シート6は、透明樹脂製のシートで表面に例えば「警戒中」という防犯用文字Sが印刷されている。支持シート7も透明樹脂製のシートで表面に着色された模様7bが印刷され内部の構造が見えないようにしている。また、支持シート7の両側面には、弾性片7cが形成され、支持シート7をケース本体2の裏面に装着したとき、弾性片7cの弾性によりカバー3の裏側両側面を押圧し、支持シート7をカバー3の裏側に密着支持できるようにしている。
【0012】
本発明においては、防犯用文字Sが異なる、例えば「警戒中」、「カメラ作動中」あるいは「セキュリティシステム」などの防犯用文字を印刷した複数の表示シート6が用意されている。そして、所望の防犯用文字に変更したい場合には、カバー2を取り外した後、支持シート7を取り外し、表示シート6を交換することにより、簡単容易に防犯用文字を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の防犯用表示装置の1実施形態を示し、図(A)は正面図、図(B)は分解斜視図である。
【符号の説明】
【0014】
2…ケース本体、3…カバー、3a…係合突起、6…表示シート、6a…係合穴
7…支持シート、7a…係合穴、S…防犯用文字

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケース本体と、該ケース本体に着脱自在に装着される透明樹脂製のカバーと、該カバーの裏面に形成された係合突起と、該係合突起に係合される係合穴を有する表示シートと、前記係合突起に係合される係合穴を有する支持シートとを備え、前記表示シートは防犯用文字が異なる複数の表示シートから構成されていることを特徴とする防犯用表示装置。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2006−38913(P2006−38913A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−214203(P2004−214203)
【出願日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願人】(000101400)アツミ電氣株式会社 (69)
【Fターム(参考)】