説明

防音室構造

【課題】レイアウト上の自由度を向上することができるとともに、優れた吸振作用を得ることができる防音室構造を提供する。
【解決手段】床スラブ11の上面に外側壁12を設置する。床スラブ11の上面に形成された収容凹所11aにクッション材14を介して床コンクリート15を支持する。この床コンクリート15上に遮音ボックス18を設置する。前記外側壁12と遮音ボックス18との間に吸振部材19を介在するとともに上層階スラブ13と遮音ボックス18の天井17の間に吸振部材20を介在する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、楽器演奏の騒音やダンスによって生じる振動を吸収することができる防音室構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の技術として、特許文献1に開示されたものが提案されている。この防音室構造は、図11に示すように、鉄筋コンクリートにより建物の躯体60が構成されている。この躯体60の床61の上面にクッション材62を介して床パネル63が配設されている。該床パネル63上に四角筒状の壁パネル64が立て付けられ、該壁パネル64の上端部に天井パネル65が組み付けられることによって遮音ボックス66が形成されている。ドア67を取り付ける壁パネル64の開口部64aには、枠板68が取り付けられている。前記開口部64aに臨む躯体壁69の開口部69aには、化粧枠70が取り付けられている。又、前記枠板68と化粧枠70との隙間にクッション材71が介在され、枠板68と化粧枠70の内周面には、クッションシート等の化粧材72が貼着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6‐306965号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところが、特許文献1の構成においては、鉄筋コンクリートの躯体60が防音室の外殻を構成している。従って、遮音ボックス66を躯体60の壁から離れたところに設置することができず、レイアウト上の制約を受けるという問題がある。又、特許文献1の構成においては、例えば、枠板68と化粧枠70の間にクッション材71を介在させてはいるが、防音室全体が躯体60に支持されているため、音響等の振動が躯体60を介して建物全体に伝播するおそれもある。
【0005】
また、鉄骨躯体に外壁パネル等を取り付けた鉄骨構造の建物の場合には、鉄筋コンクリートの躯体壁のような防音室として利用できる躯体壁が存在しないため、二重構造の防音室の設置は困難であるという問題がある。
【0006】
本発明の第1の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、建物の躯体構造に関わらず、遮音ボックスのレイアウト上の自由度を向上することができる防音室構造を提供することにある。本発明の第2の目的は、防音室の吸振機能を向上することができる防音室構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、床スラブの上面に防音機能を有する筒状の外側壁を構築し、前記外側壁の内側に位置するように、床スラブの上面にクッション材を介して遮音ボックスを構築し、前記外側壁と遮音ボックスとの間に吸振手段を介在したことを要旨とする。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の防音室構造において、前記吸振手段は、前記外側壁の枠と前記遮音ボックスを構成する内側壁の枠との間に介在されていることを要旨とする。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の防音室構造において、前記吸振手段は、遮音ボックスの天井と、上層階の床スラブとの間に介在されていることを要旨とする。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の防音室構造において、前記外側壁及び内側壁にそれぞれ出入り口用の開口枠を形成し、それらの開口枠間に吸振手段を設けたことを要旨とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の防音室構造において、前記内側壁の骨組体と、前記開口枠との間に吸振手段を設けたことを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2〜5のうちのいずれか一項において、前記外側壁及び内側壁にそれぞれ窓枠用の開口枠を形成し、それらの開口枠間に吸振手段を設けたことを要旨とする。
【0012】
(作用)
請求項1〜6のいずれか1項に記載の発明は、外側壁が建物の躯体に関係なく構築されるので、外側壁及びその内部の遮音ボックスの形状及びレイアウトの自由度が向上する。
【0013】
請求項2に記載の発明は、前記外側壁と遮音ボックスとの間の吸振手段が、前記外側壁の枠と前記遮音ボックスを構成する内側壁の枠との間に介在されているので、吸振手段の設置数、剛性及び設置位置の自由度が向上し、優れた吸振作用を得ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明は、外側壁及び遮音ボックスを躯体に拘束されることなく配置できるため、レイアウト上の自由度を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a)はこの発明の防音室構造を具体化した一実施形態を示す外側壁の略体縦断面図、(b)は遮音ボックスの略体縦断面図。
【図2】この発明の防音室構造を具体化した一実施形態を示す縦断面図。
【図3】防音室構造の平断面図。
【図4】ドアフレームの上方の部分拡大縦断面図。
【図5】開口枠の骨組を示す正面図。
【図6】(a)は(b)におけるa−a線断面図、(b)は図6(a)の平断面図、(c)は上層階スラブと遮音ボックスの内側壁の縦材との間に用いられる吸振部材の拡大縦断面図。
【図7】防音室構造の部分縦断面図。
【図8】窓の開口枠を示す正面図。
【図9】この発明の防音室構造の別の実施形態を示す縦断面図。
【図10】(a)(b)は、この発明の防音室構造の別の実施形態を示す要部の略体縦断面図。
【図11】従来の防音室構造を示す縦断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
最初に、図1に基づいて、本実施形態の概略構成について説明する。
図1(a)に示すように、建物の防音室が設置される床スラブ11の上面と、上層階の床スラブ(以下、上層階スラブという)13の下面との間には、防音機能を有する四角筒状の外側壁12が設置されている。前記外側壁12の図示右側の一側壁には、外側開口枠21が設けられている。
【0017】
前記外側壁12の内側には、図1(b)に示すように、天井17を有する四角箱状の遮音ボックス18が設置されている。この遮音ボックス18の図示右側の一側壁には前記外側開口枠21と対応するように内側開口枠22が設けられている。該内側開口枠22の内側にはドアフレーム23が設置され、該ドアフレーム23にドア24が開閉可能に装着されている。前記床スラブ11の上面に形成された収容凹所11aの内底面には、クッション材14を介して、前記遮音ボックス18の床を構成する床コンクリート15が敷設されている。従って、遮音ボックス18はクッション材14上に置かれている。
【0018】
次に、前記外側壁12及び遮音ボックス18の構成について詳細に説明する。
図2及び図3に示すように、前記外側壁12は、角パイプよりなる複数本の縦材35A及び横材36Aを縦横に連結して構築された骨組体37Aと、該骨組体37Aの縦材35A及び横材36Aの間の空間に収容された例えばグラスウールよりなる吸音材38Aと、前記骨組体37Aの外側面に接合された壁板39Aとによって構成されている。
【0019】
図4及び図5に示すように、前記外側壁12の外側開口枠21は、床スラブ11と上層階スラブ13との間に固定された縦材35Aと、両縦材35A間に架設固定された横材36Aとを有している。外側開口枠21には剛性を高めるために、室外側に位置する補強枠41が固定されている。該補強枠41は、連結材41Aを介して前記横材36Aに連結された横材41Bと、前記横材41Bに上端において連結された縦材41Cとによって構成されている。この縦材41Cの下端は床スラブ11に固定されている。
【0020】
図2及び図3に示すように、前記遮音ボックス18の壁(以下、内側壁という)16は、前記外側壁12と同様に角パイプよりなる複数本の縦材35B及び横材36Bを縦横に連結して構築された骨組体37Bと、該骨組体37Bの縦材35B及び横材36Bの間の空間に収容された例えばグラスウールよりなる吸音材38Bとを備えている。又、内側壁16は、骨組体37Bの室内側に位置する内側板37Cと、その内側板37Cの室内側に設けられ、室内壁を構成する壁板39Bとを備えている。前記内側壁16の上部は天井17を構成し、その室内側の面には化粧板47が設けられている。
【0021】
前記内側壁16の内側開口枠22は、図4及び図5に示すように床コンクリート15上に立設された二本の縦材35Bと、両縦材35Bの間に架設固定された横材36Bとを有している。両縦材35Bの上端は上層階スラブ13の下面から離間している。内側開口枠22には、剛性を高めるために、室外側に位置する補強枠42が固定されている。該補強枠42は、連結材42Aを介して横材36Bに連結された横材42Bと、前記横材42Bに上端において連結された縦材42Cとによって構成されている。縦材42Cの下端は床コンクリート15上に固定されている。
【0022】
図2及び図4に示すように、前記天井17は、内側開口枠22の縦材35Bの上端部の側面と図2の左側の縦材35Bの上端との間に架橋連結された複数本の角パイプよりなる水平枠46と、各水平枠46の間の空間に収容された例えばグラスウールよりなる吸音材38Dとを備えている。
【0023】
図4及び図5に示すように、ドアフレーム23の上部及び両側と、前記内側開口枠22との間の隙間には、例えばゴム材よりなる吸振材38Cが介在されている。図4に示すように、前記内側開口枠22の外側面には、前記壁板39Aと上下及び両側の隙間をおいて門形の壁板39Cが接合されている。壁板39Aと壁板39Cとの間の隙間を閉鎖するように、両板39A,39C間にはゴム製の弾性材よりなる吸振材45が介在されている。そして、前記吸振材38C,45により縦方向及び横方向の振動が吸収される。
【0024】
図3及び図5に示すように、前記内側開口枠22内の一側には、窓フレーム25が装着され、該窓フレーム25には窓ガラス26が装着されている。窓フレーム25の外周と内側開口枠22の内周との間には、ゴム製の弾性材よりなる吸振材38Cが介在されている。
【0025】
前記外側壁12の図3の上側位置には、外側窓開口枠29が装着されている。内側壁16の前記外側窓開口枠29と対向する部分には、内側窓開口枠30が装着されている。前記外側窓開口枠29及び内側窓開口枠30には、四角筒状の窓枠31が装着され、該窓枠31には窓ガラス32が嵌合固定されている。窓枠31の外周と内側窓開口枠30の内周との間には、ゴム製の弾性材よりなる吸振材38Cが介在されている。
【0026】
図3〜図8において後述するように、前記外側壁12と内側壁16との間及び上層階スラブ13と内側壁16との間には、遮音ボックス18の音響を含む主として横方向の振動を吸収するための吸振部材19が複数箇所に介在されている。前記上層階スラブ13と天井17との間にも、遮音ボックス18の主として縦方向の振動を吸収するための吸振部材20が複数箇所に介在されている。
【0027】
図5に示すように、外側開口枠21の両側の縦材35Aの上下2位置と、内側開口枠22の縦材35Bとの間には吸振部材19が介装されている。すなわち、図4の中間高さ位置及び図6(a)(b)に示すように、前記吸振部材19は、前記外側壁12を構成する縦材35Aにブラケット48を介して取り付けられ、かつ孔49aを有するゴムよりなる円筒状の弾性材49と、内側壁16を構成する縦材35Bの側面にブラケット50を介して固定され、かつ前記弾性材49の孔49aに上下方向に移動可能に挿入された昇降ロッド51とにより構成されている。図4の上部,図5の上部及び図6(c)に示すように、別の前記吸振部材19は、弾性材49のブラケット48が内側壁16の縦材35Bに取り付けられるとともに、昇降ロッド51のブラケット50が上層階スラブ13に固定されている。従って、この吸振部材19は前記上層階スラブ13と内側壁16の縦材35Bとの間に介装されている。
【0028】
図4に示すように、前記外側壁12を構成する縦材35Aの上部には板材55が取り付けられ、該板材55と対応するように、前記天井17の水平枠46には、ブラケット56を介してゴム材よりなる吸振材38Eが取り付けられ、該吸振材38Eが前記板材55に接触されている。従って、吸振材38Eは遮音ボックス18の主として横方向の振動を吸収する。
【0029】
図7及び図8に示すように、前記上層階スラブ13と内側窓開口枠30の両側を構成する縦材35Bの上端部との間には、図4の上端部に示す吸振部材19と同様に吸振部材19が装着されている。前記外側壁12の縦材35Aと内側窓開口枠30の縦材35A,35B間の上下2位置には、図4の上下中間部に示す吸振部材19と同様に吸振部材19が装着されている。
【0030】
図4に示すように、前記吸振部材20は、前記上層階スラブ13にボルトによって取り付けられたホルダ52と、前記天井17の水平枠46に固定されたロッド54と、ホルダ52とロッド54との間に介在されたゴム製の弾性材53とによって構成されている。そして、この吸振部材20は、遮音ボックス18の主として縦方向の振動を吸収する。
【0031】
さて、前記遮音ボックス18の内部において例えば音楽をかけながらダンスされることによって、床コンクリート15及び遮音ボックス18に振動が付与されると、その縦方向及び横方向の振動が、床のクッション材14によって吸収されるとともに、吸振部材19及び吸振部材20,あるいは吸振材38C,45によって吸収される。従って、本実施形態においては、吸振部材19,20,吸振材38C,45によって吸振手段が構成されている。
【0032】
又、前記外側壁12及び内側壁16には、吸音材38A,38Bが設けられ、ドアフレーム23と内側開口枠22の間には、吸振材38Cが設けられ、天井17には吸音材38Dが設けられている。このため、例えば、室内においてバンド演奏等が行われた場合に、楽器から発せられる音響が吸音材によって吸収され、吸音機能が適切に発揮される。
【0033】
そして、上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)上記実施形態では、床スラブ11の上面に外側壁12を構築し、該外側壁12の内部に、遮音ボックス18が内外二重壁構造となるように収容されている。このため、外側壁12及び遮音ボックス18を、鉄筋コンクリート構造の躯体や、鉄骨構造の躯体と無関係に構築することができる。従って、鉄筋コンクリート構造、鉄骨構造等、各種の建物において、外側壁12及び遮音ボックス18の形状や建物内におけるレイアウトをそれぞれ自由に設定することができる。さらには、前記ドア24やそのドア24と対応した廊下等のレイアウトも自在になる。
【0034】
(2)上記実施形態では、遮音ボックス18が吸音材38Bを有する内側壁16によって構成されるとともに、その遮音ボックス18が吸音材38Aを有する外側壁12によって包囲され、二重遮音構造となっている。このため、一重の遮音構造の遮音ボックスと比較して、遮音機能を向上することができ、遮音ボックス18内の音は外部に殆ど漏洩せず、高い遮音効果を得ることができる。
【0035】
(3)上記実施形態では、床スラブ11の上面にクッション材14を設け、クッション材14と上層階スラブ13との間に、部屋を構成する遮音ボックス18をクッション材14による浮上状態で装設し、外側壁12と、遮音ボックス18の内側壁16との間に複数の吸振部材19を介在した。又、上層階スラブ13と、天井17との間に複数の吸振部材20を介在した。このため、クッション材14及び吸振部材19,20により遮音ボックス18の振動を有効に吸収することができる。従って、建物全体に振動が伝播するようなことを有効に防止できる。
【0036】
(4)上記実施形態では、遮音ボックス18内の振動が、遮音ボックス18,外側壁12及び建物の壁で遮られるため、言い換えれば、3重のバリアで遮られるため、建物外への音響を含む振動の漏洩を適切に防止できる。
【0037】
(5)上記実施形態では、吸振部材19が高剛性を有する門構え状の外側開口枠21と内側開口枠22との間に設けられているため、吸振部材19は要求性能通りの性能を発揮し高い吸振効果を得ることができる。同様に、吸振部材19が四角枠状の外側窓開口枠29と内側窓開口枠30との間に設けられているため、この吸振部材19も要求性能通りの性能を発揮し高い吸振効果を得ることができる。
【0038】
(6)上記実施形態では、内側開口枠22とドアフレーム23との隙間、外側開口枠21と遮音ボックス18の水平枠46との間に吸振材38C,38Eがそれぞれ設けられているため、この吸振材38C,38Eにおいても遮音ボックス18の吸振作用を得ることができる。
【0039】
(7)上記実施形態では、前記外側及び内側開口枠21,22に補強枠41,42を設けて、両枠21,22の室内外方向の厚さ寸法を大きくしたので、外側及び内側開口枠21,22の機械的強度を向上することができるとともに、ドアフレーム23の室内外方向の幅寸法を増大させることができて、ドアフレーム23の剛性を向上することができる。
【0040】
(8)上記実施形態では、外側壁12と内側壁16とが平行をなすと共に、外側開口枠21及び内側開口枠22をそれぞれ平行にして上下に重ねた。このため、余分なスペースが生じることを防止できて、高いスペース効率を得ることができる。
【0041】
(9)上記実施形態では、外側開口枠21及び内側開口枠22を門構え状にして重ねているため、両枠21,22を頑丈にできる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して具体化することができる。
【0042】
・図9に示すように、外側壁12の上端縁を前記上層階スラブ13の下面から離隔させるとともに、前記吸振部材20を省略し、外側壁12の上端に遮音ボックス18の天井17と同様に吸音材38Dを有する天井17Aを構築し、該天井17Aの上面に外板57を装着してもよい。
【0043】
この場合には、外側壁12と上層階スラブ13との接合が無くなるため、上層階スラブ13に制約されることなく、二重構造の遮音室を構築することができ、外側壁12、内側壁16及び天井17Aの形状及びレイアウトの自由度がさらに向上する。言い換えれば、遮音ボックス18の形状及びレイアウトの自由度がさらに向上する。
【0044】
・図10(a)に示すように、外側壁12側の補強枠41を省略して、内側壁16側の補強枠42の室外側への張り出し量を前記実施形態の補強枠42よりも短くしてもよい。あるいは、図10(b)に示すように、外側壁12側及び内側壁16側の補強枠41,42をともに省略してもよい。これらの場合には、外側及び内側開口枠21,22を薄くすることができる。
【0045】
・前記吸振部材19を前記横材36A,41Bと横材36B,42Bとの間に介在させてもよい。
・前記実施形態では、外側壁12及び内側壁16を四角筒状に構成したが、三角筒状、円筒状、五〜八角筒状に構成してもよい。
【0046】
・前記吸振部材19,20等の弾性材49,53等を、ゴムに替えて、例えばコイルばね、板ばね等を用いてもよい。
【符号の説明】
【0047】
11,13…床スラブ、12…外側壁、14,45…クッション材、16…内側壁、17,17A…天井、18…遮音ボックス、19,20…吸振部材、21,22…枠、37A,37B…骨組体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床スラブの上面に防音機能を有する筒状の外側壁を構築し、その外側壁の内側に位置するように、床スラブの上面にクッション材を介して遮音ボックスを構築し、前記外側壁と遮音ボックスとの間に吸振手段を介在したことを特徴とする防音室構造。
【請求項2】
前記吸振手段は、前記外側壁の枠と前記遮音ボックスを構成する内側壁の枠との間に介在されていることを特徴とする請求項1に記載の防音室構造。
【請求項3】
前記吸振手段は、遮音ボックスの天井と、上層階の床スラブとの間に介在されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の防音室構造。
【請求項4】
前記外側壁及び内側壁にそれぞれ出入り口用の開口枠を形成し、それらの開口枠間に吸振手段を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の防音室構造。
【請求項5】
前記内側壁の骨組体と、前記開口枠との間に吸振手段を設けたことを特徴とする請求項4に記載の防音室構造。
【請求項6】
前記外側壁及び内側壁にそれぞれ窓枠用の開口枠を形成し、それらの開口枠間に吸振手段を設けたことを特徴とする請求項2〜5のうちのいずれか一項に記載の防音室構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−1931(P2012−1931A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136325(P2010−136325)
【出願日】平成22年6月15日(2010.6.15)
【出願人】(000000549)株式会社大林組 (1,758)
【出願人】(594075765)日本板硝子環境アメニティ株式会社 (23)
【Fターム(参考)】