説明

降車駅接近通知システム,携帯端末,降車駅接近通知方法およびプログラム

【課題】外部サーバを使用せず、かつ、利用時の降車駅入力を不要とする携帯端末単独での降車駅接近通知処理の実現。
【解決手段】入場駅と入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と通知調整時間とが予め登録された記憶部16を備え、改札入場時に自動改札機20から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が記憶部16に登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に現在日時が通知対象日または通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と通知調整時間とを取得する手段と、所要時間から通知調整時間を減算して監視時間を算出し監視時間の経過時間監視を開始する手段と、監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを携帯端末10に備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、降車駅接近通知システム,携帯端末,降車駅接近通知方法およびプログラムに関し、特に自動改札機と携帯端末間の非接触通信を伴う降車駅接近通知システム,携帯端末,降車駅接近通知方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末を利用した降車駅接近通知システムの例としては、例えば、特開2003−216705号公報(特許文献1)に開示された発明がある。この特許文献1においては、
・携帯端末からネットワークを介してサーバに列車種別(新幹線名や在来線名等),列車名,降車駅名等を登録して降車駅接近通知を要求し、
・サーバは受信した列車の降車駅への到着時刻を検索し、到着時刻または到着時刻近くになると携帯端末に降車駅への接近を通知する、
ことが記載されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−216705号公報(段落「0015」〜「0016」、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した特許文献1においては、降車駅到着時刻の検索をサーバが行っているため、サーバを含んだシステムの構築が必要になるという問題がある。
【0005】
また、携帯端末からネットワークを介してサーバにアクセスし情報の送受信を行っているため、利用者は利用する度に通信料金を負担しなければならないという問題がある。
【0006】
また、利用者は列車種別,列車名,降車駅名等を利用の度に入力,送信しなければならないため、手間がかかるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上述した課題を解決する降車駅接近通知システム,携帯端末,降車駅接近通知方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の降車駅接近通知システムは、携帯端末と、駅に設置された自動改札機とを備えた降車駅接近通知システムであって、
前記携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間とが予め登録された記憶部と、改札入場時に前記自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する手段と、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有し、
前記自動改札機は、改札入場時に前記携帯端末に入場駅名を送信する手段を有する。
【0009】
本発明の第2の降車駅接近通知システムは、携帯端末と、駅に設置された自動改札機とを備えた降車駅接近通知システムであって、
前記携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と通知対象日と通知対象時間帯とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に前記自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する手段と、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有し、
前記自動改札機は、改札入場時に前記携帯端末に入場駅名を送信する手段を有する。
【0010】
本発明の第3の降車駅接近通知システムは、本発明の第1または第2の降車駅接近通知システムにおいて、前記携帯端末は、前記所要時間を取得した後、所定キーが押下されたときに前記所要時間の経過時間監視を開始することを特徴とする。
【0011】
本発明の第4の降車駅接近通知システムは、携帯端末と、駅に設置された自動改札機とを備えた降車駅接近通知システムであって、
前記携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に前記自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する手段と、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する手段と、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有し、
前記自動改札機は、改札入場時に前記携帯端末に入場駅名を送信する手段を有する。
【0012】
本発明の第5の降車駅接近通知システムは、携帯端末と、駅に設置された自動改札機とを備えた降車駅接近通知システムであって、
前記携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に前記自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する手段と、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する手段と、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有し、
前記自動改札機は、改札入場時に前記携帯端末に入場駅名を送信する手段を有する。
【0013】
本発明の第6の降車駅接近通知システムは、本発明の第4または第5の降車駅接近通知システムにおいて、前記携帯端末は、前記監視時間を算出した後、所定キーが押下されたときに前記監視時間の経過時間監視を開始することを特徴とする。
【0014】
本発明の第7の降車駅接近通知システムは、本発明の第1〜第6のいずれかの降車駅接近通知システムにおいて、前記携帯端末は、前記受信した入場駅名が前記記憶部に登録されていた場合に、通知処理を行うか否かの選択画面を表示し、利用者の選択を受けて処理を継続するか否かを決定する手段を、さらに有する。
【0015】
本発明の第1の携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間とが予め登録された記憶部と、改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する手段と、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有する。
【0016】
本発明の第2の携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と通知対象日と通知対象時間帯とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する手段と、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有する。
【0017】
本発明の第3の携帯端末は、本発明の第1または第2の携帯端末において、前記所要時間を取得した後、所定キーが押下されたときに前記所要時間の経過時間監視を開始することを特徴とする。
【0018】
本発明の第4の携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する手段と、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する手段と、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有する。
【0019】
本発明の第5の携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する手段と、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する手段と、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有する。
【0020】
本発明の第6の携帯端末は、本発明の第4または第5の携帯端末において、前記監視時間を算出した後、所定キーが押下されたときに前記監視時間の経過時間監視を開始することを特徴とする。
【0021】
本発明の第7の携帯端末は、本発明の第1〜第6のいずれかの携帯端末において、前記自動改札機から受信した入場駅名が前記記憶部に登録されていた場合に、通知処理を行うか否かの選択画面を表示し、利用者の選択を受けて処理を継続するか否かを決定する手段を、さらに有する。
【0022】
本発明の第1の降車駅接近通知方法は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間とを予め携帯端末に登録しておき、改札入場時に自動改札機から受信した入場駅名が前記携帯端末に通知対象入場駅として登録されているかを検索し、登録されていた場合に所要時間を取得して経過時間監視を開始し、所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知することを特徴とする。
【0023】
本発明の第2の降車駅接近通知方法は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とを対応付けて予め携帯端末に登録しておき、改札入場時に自動改札機から受信した入場駅名が前記携帯端末に通知対象入場駅として登録されているかを検索し、登録されていた場合に現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別し、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得し、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始し、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知することを特徴とする。
【0024】
本発明の第1のプログラムは、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間とを予め記憶部に登録する機能、改札入場時に受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する機能、登録されていた場合に対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する機能、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する機能、をコンピュータに実現させる。
【0025】
本発明の第2のプログラムは、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と通知対象日と通知対象時間帯とを対応付けて予め記憶部に登録する機能、改札入場時に受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する機能、登録されていた場合に現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する機能、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する機能、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する機能、をコンピュータに実現させる。
【0026】
本発明の第3のプログラムは、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とを対応付けて予め記憶部に登録する機能、改札入場時に受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する機能、登録されていた場合に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する機能、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する機能、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する機能、をコンピュータに実現させる。
【0027】
本発明の第4のプログラムは、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とを対応付けて予め記憶部に登録する機能、改札入場時に受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する機能、登録されていた場合に現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する機能、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する機能、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する機能、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する機能、をコンピュータに実現させる。
【発明の効果】
【0028】
本発明においては、非接触通信を行う自動改札機を除いては全ての処理を携帯端末だけで行っているため、サーバ等の外部装置が不要となるという効果が得られる。
【0029】
また、本発明においては、サーバ等との接続が不要であることから携帯電話網,インターネット等との接続も不要であるため、利用者にとって通信料金が発生しないという効果が得られる。
【0030】
また、本発明においては、利用する入場駅名や降車駅までの所要時間等を携帯端末に予め登録しておくことにより降車駅接近通知を可能にしている。特に、定期券利用者は入場駅名や降車駅までの所要時間等を登録時に1回入力しておくだけで、毎日の通勤,通学時に降車駅接近通知を受信できるという効果が得られる。
【0031】
また、本発明においては、携帯端末は改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信するため、利用者による入力の手間が省けるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1は、本発明の一実施の形態の構成を示す図であり、携帯端末10と、自動改札機20とを備えている。
【0034】
携帯端末10は、利用者が携帯する携帯電話機,PHS(Personal Handyphone System),PDA(Personal Digital Assistance)等の携帯情報端末である。この携帯端末1
0は、制御部11と、入力部12と、表示部13と、時計部14と、通知部15と、記憶部16と、非接触IC17と、携帯端末・非接触IC間インターフェース部18とを備えている。
【0035】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)等の制御装置であり、図示しないプログラムにより動作を制御される。この制御部11は、
・自動改札機20から入場駅名を受信したときに、記憶部16に登録された情報を基に降車駅接近通知の対象か否かを判断する機能、
・入場駅に対応する降車駅までの所要時間を記憶部16から取得する機能、
・通知調整時間(到着予定の3分前に通知する、等)を記憶部16から取得し、所要時間と通知調整時間を基に監視時間(例えば、所要時間から3分を減算)を算出する機能、
・監視時間の経過を監視する機能、
・監視時間が経過したときに、バイブレータ等の通知手段により降車駅接近を通知する機能、
を備えている。
【0036】
入力部12はテンキー,機能キー,ポインティングデバイス等の入力手段である。表示部13はLCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置であり、時計部14は時刻情報やカレンダー情報等を生成する。通知部15は、振動式警報装置であるバイブレータや、所定の音や音声を出力するスピーカ等である。
【0037】
記憶部16は読み出し,書き込み可能な記憶装置であり、入場駅/降車駅データベース161と、通知調整時間・通知手段データベース162とを含んでいる。入場駅/降車駅データベース161には、図2(入場駅/降車駅データベース161に格納されるデータの一例を示す図)に示すように、通知対象入場駅,通知対象日,通知対象時間帯,降車駅,所要時間等が通知対象入場駅に対応付けられて予め利用者により登録されている。ここで、通知対象入場駅とは、列車乗車時に降車駅接近通知の対象としたい乗車駅である。なお、降車駅については、通知対象入場駅に対応する所要時間情報を後で変更する場合等に備えて確認の意味で登録しておくものであり、利用者が覚えていられる場合は必ずしも登録する必要はない。通知対象日,通知対象時間帯とは、降車駅接近通知を行う日や時間帯を限定するために設定するものであり、例えば、平日の通勤,通学時間帯等である。所要時間とは、入場駅の自動改札機20を通過した時点から降車駅に到着するまでの時間であり、例えば、入場駅,降車駅間の列車乗車時間に、入場駅の自動改札機20から列車ホームまでの移動時間や列車待ち時間等を加算した時間である。通知調整時間・通知手段データベース162には、図3(通知調整時間・通知手段データベース162に格納されるデータの一例を示す図)に示すように、降車駅到着通知の通知調整時間と通知手段が予め利用者により登録されている。通知調整時間とは、降車駅到着通知時期を調整する時間であり、所要時間経過時に通知するのか、所要時間経過の何分か前(例えば、1分前,3分前,5分前、等)に通知するのかが予め設定される。通知手段とは、降車駅到着通知の方法であり、例えば、マナーモード等でも使用されている携帯端末10の振動装置(バイブレータ)による振動や、所定の音や音声、降車駅接近を知らせるテキストや静止画像等が予め設定される。
【0038】
非接触IC17は、近接通信用アンテナを内蔵する非接触ICカード(又はICチップ)であり、携帯端末10に内蔵されている。この非接触IC17は、CPU等の制御部171と、ICリーダ/ライタを備えた非接触通信型自動改札機20との間で近接通信用アンテナ172を介して無線信号の送受信を行う通信部173と、読み取り,書込可能な記憶部174とを備えている。なお、この非接触IC17には、定期券情報が記憶部174に格納されており、駅の自動改札機20で定期券の代わりに使用される。携帯端末・非接触IC間インターフェース部18は、非接触IC17と制御部11とを接続するためのインタフェース部である。
【0039】
自動改札機20は、駅に設置され、利用者の入退場時に非接触通信(近接通信)により携帯端末10の非接触IC17との間で情報の送受信を行う機能を備えている。また、自動改札機20は改札入場時に入場駅名を携帯端末10に対して送信する機能を備えている。さらに、自動改札機20は、携帯端末10の非接触IC17に格納された定期券情報の正当性チェックや入退場ゲートの開閉制御等も行うが、これらの処理は本発明とは直接関係がないので詳細な説明は省略する。
【0040】
次に、本発明の一実施の形態の動作について図1〜図4を参照して説明する。図4は、本発明の一実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0041】
まず、事前準備として、利用者は入場駅/降車駅データベース161に通知対象入場駅,降車駅,所要時間,通知対象日,通知対象時間帯を、通知調整時間・通知手段データベース162に通知調整時間と通知手段を、それぞれ登録する。これらの登録は、利用者が入力部12を操作して制御部11のプログラムを起動し、入場駅/降車駅の事前登録メニューを選択して行われ、表示部13と連動しながらの登録が可能となる。なお、本発明は定期券利用者を対象にしており入場駅,降車駅は毎日同じであるため、登録は一回行えばよい。
【0042】
上記の事前登録完了後、利用者は通勤や通学等のために駅の自動改札機20に携帯端末10をかざして駅に入場する。このとき、自動改札機20は入場駅名を非接触通信により携帯端末10に送信する。なお、自動改札機20は、携帯端末10に格納された定期券情報(有効期間,区間等)の正当性チェックや入退場ゲートの開閉制御等も行うが、これらの処理は本発明とは直接関係がないので詳細な説明は省略する(図4のステップA1)。携帯端末10の非接触IC17は自動改札機20から入場駅名を受信し、携帯端末・非接触IC間インターフェース部18を介して制御部11に転送する(ステップA2)。
【0043】
制御部11は、受信した入場駅名が入場駅/降車駅データベース161に通知対象入場駅として登録されているかを検索する。登録されていなかった場合、制御部11は処理を終了し、登録されていた場合、制御部11は入場駅/降車駅データベース161を参照し、受信した入場駅対応に登録されている通知対象日(例えば、平日)を取得する。そして、制御部11は時計部14のカレンダー情報から当日が平日かを判別し、平日であれば通知対象日であると判断する(ステップA3→ステップA4)。通知対象日でなかった場合、制御部11は処理を終了し、通知対象日であった場合、制御部11は次に現在時刻が通知対象時間帯かを判断する。詳細には、制御部11は時計部14から現在時刻を取得し、取得した現在時刻が入場駅/降車駅データベース161に該当入場駅対応に登録された通知対象時間帯に入っているかを判断する(ステップA4→ステップA5)。通知対象時間帯でなかった場合、制御部11は処理を終了し、通知対象時間帯であった場合、制御部11は、入場駅/降車駅データベース161から該当入場駅対応に登録された所要時間(例えば、32分)を取得する(ステップA5→ステップA6)。
【0044】
次に、制御部11は、通知調整時間・通知手段データベース162に登録されている通知調整時間(例えば、3分前)を取得する(ステップA7)。そして、制御部11は取得した所要時間と通知調整時間から監視時間を算出する。例えば、所要時間が32分、通知調整時間が3分前と登録されていた場合は、監視時間=32分(所要時間)−3分(通知調整時間)=29分となる(ステップA8)。その後、制御部11は時計部14を参照して監視時間の経過時間監視を開始する(ステップA9)。
【0045】
監視時間の29分が経過すると(ステップA10)、制御部11は通知調整時間・通知手段データベース162に登録されている通知手段(例えば、バイブレータ,テキスト)を取得する(ステップA11)。そして、制御部11は、ステップA11で取得した通知手段(例えば、通知部15のバイブレータによる振動、表示部13への通知内容テキスト表示等)により降車駅に接近したことを利用者に通知する。なお、通知内容テキスト等は図示しないメモリに予め格納されたものを使用する(ステップA12)。
【0046】
以上説明したように、本実施の形態においては、非接触通信を行う自動改札機20を除いては全ての処理を携帯端末10だけで行っているため、サーバ等の外部装置が不要となるという効果が得られる。
【0047】
また、本実施の形態においては、サーバ等との接続が不要であることから携帯電話網,インターネット等との接続も不要であるため、利用者にとって通信料金が発生しないという効果が得られる。
【0048】
また、本実施の形態においては、定期券利用者が常時利用する入場駅名や降車駅までの所要時間等を携帯端末10に予め登録しておくことにより、毎日の通勤,通学時の降車駅接近通知を可能にしている。なお、利用者は入場駅名や降車駅までの所要時間等を登録時に1回入力するだけでよいため、列車利用の度に入力する必要が無くなり利便性が向上するという効果が得られる。
【0049】
また、本実施の形態においては、携帯端末10は改札入場時に自動改札機20から入場駅名を受信するため、利用者による入力の手間が省けるという効果が得られる。
【0050】
また、本実施の形態においては、降車駅接近通知時期を調整可能にしているため、通知時期を降車駅到着の何分か前に設定することにより、利用者は降車時に余裕を持って対応することが可能になり、思わぬ怪我や忘れ物等を防止できるという効果が得られる。
【0051】
また、本実施の形態においては、通知対象日,通知対象時間帯を設定可能にしているため、通勤,通学時以外の無駄な通知を防止できるという効果が得られる。例えば、通知対象日を平日に設定しておくことで、日曜日にいつもの入場駅から遊びに出かけるような場合は通知処理の対象外とすることが可能である。
【0052】
次に、本発明の他の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0053】
本実施の形態が上述した一実施の形態と異なる点は、監視時間の経過時間監視の開始時期を変更した点である。すなわち、一実施の形態においては、監視時間の経過時間監視を監視時間算出後すぐに開始していたが、本実施の形態においては、利用者が入場駅における列車乗車時点で所定のキーを押下することにより開始するものとした。これに伴い、入場駅/降車駅データベース161に登録する所要時間の定義も異なっている。一実施の形態においては、入場駅の改札入場時点から降車駅に到着するまでの時間を所要時間とし、入場駅,降車駅間の列車乗車時間に、入場駅の自動改札機20から列車ホームまでの移動時間や列車待ち時間等を加算した時間として説明した。しかし、本実施の形態においては、所要時間は入場駅,降車駅間の列車乗車時間である。本実施の形態の構成は、図1の一実施の形態の構成と同じである。
【0054】
次に、本発明の他の実施の形態の動作について図1および図5を参照して説明する。図5は、本発明の他の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0055】
図5を参照すると、本実施の形態の動作は図4の一実施の形態の動作フローチャートに比べ、ステップB1,B2が追加されている点が異なっている。図4のステップA1〜ステップA8の動作に続き、利用者は入場駅で列車に乗車した時点で、携帯端末10の入力部12の所定のキー(例えば、#キー)を押下する(図5のステップB1)。制御部11は所定のキーが押下されたことを検出すると(ステップB2)、制御部11は時計部14を参照して監視時間の経過時間監視を開始する(図4のステップA9)。以降の動作は図4のステップ10〜ステップ12と同じであるため、説明を省略する。
【0056】
本実施の形態は、入場駅,降車駅間の列車乗車時間に通知調整時間を加味した時間を監視時間とし、この監視時間の経過時間監視を列車乗車時の所定キー押下により開始しているため、一実施の形態に比べ、より正確な時間で通知ができるという効果が得られる。
【0057】
次に、本発明の応用例,変形例等について説明する。
【0058】
・上述した一実施の形態または他の実施の形態においては、改札入場時に携帯端末10が受信した入場駅が通知対象入場駅として登録されていた場合は降車駅接近通知処理を行うとして説明したが、利用者の了解を得た上で処理を行うようにしてもよい。この場合は、受信した入場駅が登録されていた時点で制御部11が通知処理を行うか否かの選択画面を表示部13に表示し、利用者の選択を受けて通知処理を行うか否かを決定する。
【0059】
・上述した一実施の形態または他の実施の形態においては、携帯端末10の非接触IC17は定期券代わりとして使用され、通知対象入場駅や降車駅は定期券区間内の駅とすることでこれらの駅の登録は最初に1回だけ行えばよいとして説明した。応用例として、定期券情報の代わりに通常の乗車券情報やプリペイド情報を非接触IC17に格納して自動改札機20に入場するようにしてもよい。但し、この場合は、入場駅や降車駅がいつも同じではないと思われるため、入場駅/降車駅データベース161への通知対象入場駅等のデータ登録は列車利用の度に行う必要がある。
【0060】
・上述した一実施の形態または他の実施の形態においては、通知対象日,通知対象時間帯を予め登録しておき、通知対象か否かの判断に使用していたが、これらの登録を止めるようにしてもよい。この場合は、自動改札機20から受信した入場駅名が登録されていれば無条件に通知対象とするか、または、上述したように利用者に通知処理を行うか否かを選択させるようにする。また、通知対象日,通知対象時間帯のいずれか一方の登録だけを行うようにしてもよい。
【0061】
・上述した一実施の形態または他の実施の形態においては、通知調整時間を予め登録しておき、通知時期の調整を行っているが、通知調整時間の登録を止めるようにしてもよい。この場合は、所要時間経過時に通知するか、システム固定の通知調整時間により通知時期を決定することになる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】本発明の一実施の形態の構成を示す図である。
【図2】入場駅/降車駅データベース161に格納されるデータの一例を示す図である。
【図3】通知調整時間・通知手段データベース162に格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の他の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0063】
10 携帯端末
11 制御部
12 入力部
13 表示部
14 時計部
15 通知部
16 記憶部
161 入場駅/降車駅データベース
162 通知調整時間・通知手段データベース
17 非接触IC
171 制御部
172 近接通信用アンテナ
173 通信部
174 記憶部
18 携帯端末・非接触IC間インターフェース部
20 自動改札機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と、駅に設置された自動改札機とを備えた降車駅接近通知システムであって、
前記携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間とが予め登録された記憶部と、改札入場時に前記自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する手段と、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有し、
前記自動改札機は、改札入場時に前記携帯端末に入場駅名を送信する手段を有することを特徴とする降車駅接近通知システム。
【請求項2】
携帯端末と、駅に設置された自動改札機とを備えた降車駅接近通知システムであって、
前記携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と通知対象日と通知対象時間帯とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に前記自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する手段と、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有し、
前記自動改札機は、改札入場時に前記携帯端末に入場駅名を送信する手段を有することを特徴とする降車駅接近通知システム。
【請求項3】
前記携帯端末は、前記所要時間を取得した後、所定キーが押下されたときに前記所要時間の経過時間監視を開始することを特徴とする請求項1または2記載の降車駅接近通知システム。
【請求項4】
携帯端末と、駅に設置された自動改札機とを備えた降車駅接近通知システムであって、
前記携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に前記自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する手段と、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する手段と、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有し、
前記自動改札機は、改札入場時に前記携帯端末に入場駅名を送信する手段を有することを特徴とする降車駅接近通知システム。
【請求項5】
携帯端末と、駅に設置された自動改札機とを備えた降車駅接近通知システムであって、
前記携帯端末は、通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に前記自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する手段と、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する手段と、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有し、
前記自動改札機は、改札入場時に前記携帯端末に入場駅名を送信する手段を有することを特徴とする降車駅接近通知システム。
【請求項6】
前記携帯端末は、前記監視時間を算出した後、所定キーが押下されたときに前記監視時間の経過時間監視を開始することを特徴とする請求項4または5記載の降車駅接近通知システム。
【請求項7】
前記携帯端末は、前記受信した入場駅名が前記記憶部に登録されていた場合に、通知処理を行うか否かの選択画面を表示し、利用者の選択を受けて処理を継続するか否かを決定する手段を、さらに有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の降車駅接近通知システム。
【請求項8】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間とが予め登録された記憶部と、改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する手段と、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項9】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と通知対象日と通知対象時間帯とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する手段と、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項10】
前記所要時間を取得した後、所定キーが押下されたときに前記所要時間の経過時間監視を開始することを特徴とする請求項8または9記載の携帯端末。
【請求項11】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する手段と、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する手段と、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項12】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とが対応付けられて予め登録された記憶部と、改札入場時に自動改札機から入場駅名を受信する手段と、受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する手段と、登録されていた場合に、現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する手段と、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する手段と、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する手段と、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する手段とを有することを特徴とする携帯端末。
【請求項13】
前記監視時間を算出した後、所定キーが押下されたときに前記監視時間の経過時間監視を開始することを特徴とする請求項11または12記載の携帯端末。
【請求項14】
前記自動改札機から受信した入場駅名が前記記憶部に登録されていた場合に、通知処理を行うか否かの選択画面を表示し、利用者の選択を受けて処理を継続するか否かを決定する手段を、さらに有することを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項記載の携帯端末。
【請求項15】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間とを予め携帯端末に登録しておき、改札入場時に自動改札機から受信した入場駅名が前記携帯端末に通知対象入場駅として登録されているかを検索し、登録されていた場合に所要時間を取得して経過時間監視を開始し、所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知することを特徴とする降車駅接近通知方法。
【請求項16】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とを対応付けて予め携帯端末に登録しておき、改札入場時に自動改札機から受信した入場駅名が前記携帯端末に通知対象入場駅として登録されているかを検索し、登録されていた場合に現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別し、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得し、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始し、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知することを特徴とする降車駅接近通知方法。
【請求項17】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間とを予め記憶部に登録する機能、改札入場時に受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する機能、登録されていた場合に対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する機能、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項18】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と通知対象日と通知対象時間帯とを対応付けて予め記憶部に登録する機能、改札入場時に受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する機能、登録されていた場合に現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する機能、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間を取得し経過時間監視を開始する機能、前記所要時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項19】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とを対応付けて予め記憶部に登録する機能、改札入場時に受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する機能、登録されていた場合に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する機能、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する機能、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項20】
通知対象入場駅と前記通知対象入場駅に対応した降車駅までの所要時間,通知対象日,通知対象時間帯と降車駅到着のどの位前に通知するかを規定する通知調整時間とを対応付けて予め記憶部に登録する機能、改札入場時に受信した入場駅名が前記記憶部に通知対象入場駅として登録されているかを検索する機能、登録されていた場合に現在日時が前記通知対象日または前記通知対象時間帯の少なくともいずれかに該当するかを判別する機能、該当している場合に受信した入場駅名に対応して登録されている所要時間と前記通知調整時間とを取得する機能、前記所要時間から前記通知調整時間を減算して監視時間を算出し前記監視時間の経過時間監視を開始する機能、前記監視時間が経過したときに降車駅への接近を利用者に通知する機能、をコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−331175(P2006−331175A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−155470(P2005−155470)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】