説明

除湿装置

【課題】本発明は除湿装置に関するものであり、洗濯物が多い場合にも、洗濯物が均一に乾き易くすることを目的とするものである。
【解決手段】吸気口1と排気口2を有する本体ケース3と、この本体ケース3内に設けられた除湿手段を備え、吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気を除湿手段を介して排気口へと送風する送風手段を備え、この送風手段を除湿手段の風路風下側に設け、送風手段はスクロール形状のケーシング14と、このケーシング14内に設けられた羽根16と、この羽根16を回転させる電動機15とから形成し、排気口2の上方に第1の風向変更手段を設け排気口2の風路風上側に第2の風向変更手段21を設け、この第2の風向変更手段21の風路風上側に風量分布変更手段22を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば衣類乾燥用として用いられる除湿装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来この種、除湿装置の構成は以下のようになっていた。
【0003】
吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた除湿手段を備え、前記吸気口から本体ケース内に吸気した空気を前記除湿手段を介して前記排気口へと送風する送風手段を備え、この送風手段を前記除湿手段の風路風下側に設け、前記送風手段はスクロール形状のケーシングと、このケーシング内に設けられた羽根と、この羽根を回転させる電動機とから形成し、前記ケーシングの吐出口に風向変更手段を設けた構成となっていた。
【0004】
このような従来技術としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。
【特許文献1】特開2007−212072号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、洗濯物が均一に乾きにくいということであった。
【0006】
すなわち、除湿装置は、上方向に開口した送風口より乾燥した空気を吹出し、その空気を洗濯物に当てることにより、洗濯物を乾かしていた。
【0007】
そこで、洗濯物が多い場合には、複数の洗濯物を水平方向に並べて吊るし、その洗濯物の中央前方に除湿装置を置き、除湿装置から乾燥した空気の風向を本体の左右方向に広げ、更に、送風口の上方に位置するルーバが仰角方向に回動することによって、吹出し方向を仰角方向に変化させていた。
【0008】
しかし、洗濯物が多い場合には、両端に吊るした洗濯物と除湿装置の距離が、中央に吊るした洗濯物と除湿装置の距離より遠くなり、中央部に吊るした洗濯物にくらべ、両端に吊るした洗濯物が乾き難くなっていた。
【0009】
そこで本発明は、洗濯物が多い場合にも、洗濯物が均一に乾き易くすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そして、この目的を達成するために本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた除湿手段を備え、前記吸気口から本体ケース内に吸気した空気を前記除湿手段を介して前記排気口へと送風する送風手段を備え、この送風手段を前記除湿手段の風路風下側に設け、前記送風手段はスクロール形状のケーシングと、このケーシング内に設けられた羽根と、この羽根を回転させる電動機とから形成し、前記ケーシングの吐出口に風向変更手段を設け、この風量分布変更手段の風上側に風量分布変更手段を備えたものであり、これにより初期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた除湿手段を備え、前記吸気口から本体ケース内に吸気した空気を前記除湿手段を介して前記排気口へと送風する送風手段を備え、この送風手段を前記除湿手段の風路風下側に設け、前記送風手段はスクロール形状のケーシングと、このケーシング内に設けられた羽根と、この羽根を回転させる電動機とから形成し、前記排気口の上方に第1の風向変更手段を設け前記排気口の風路風上側に第2の風向変更手段を設け、この第2の風向変更手段の風路風上側に風量分布変更手段を備えたものである。
【0012】
すなわち、排気口の風路風上側に第2の風向変更手段を設け、この第2の風向変更手段の風路風上側に風量分布変更手段を備えている。これにより、ケーシングの吐出口より吹出す空気は、まず、風量分布変更手段により吐出口での風量分布を変化させ、次にその空気を第2の風向変更手段によって、風向を変化させることができ、結論として、本体ケースの排気口から吹出す空気は、排気口に対して垂直方向に吹出す風量より、排気口に対して本体の左右方向に広がり吹出す風量が多くなる。
【0013】
これらの結果により、洗濯物が多い場合にも、洗濯物が均一に乾き易くすることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本実施形態を添付図面を用いて説明する。
【0015】
(実施の形態1)
図1〜図3に示すように、本実施形態の除湿装置は、吸気口1と排気口2を有する本体ケース3と、この本体ケース3内に設けられたヒートポンプ4とを備えている。このヒートポンプ4は、圧縮機5と、放熱器6、膨張手段7、吸熱器8とにより形成している。第1の送風手段9Aによって、吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気を放熱器6、吸熱器8を順次介して排気口2へと送風され、また、第2の送風手段9Bによって、吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気を放熱器6を介して排気口2へと送風される。このように、第1の送風手段9Aと第2の送風手段9Bとによって排気口2へと送風された空気は、その排気口2で混ざり合い室内へ排気される。
【0016】
第1の送風手段9Aの風路であって放熱器6と吸熱器8との間には、回動自在に除湿ローター10を設けており、この除湿ローター10は放湿部11と吸湿部12とを備えている。
【0017】
放湿部11は放熱器6と吸熱器8との間の風路に、吸湿部12は吸熱器8と排気口2との間の風路に設けられており、放熱器6と放湿部11の間には加熱手段であるヒーター11Aを設けた構成としている。
【0018】
すなわち、以上の構成の除湿手段において、第1の送風手段9Aにより吸気口1から本体ケース3内に吸気した空気は、放熱器6で加熱された後にヒーター11Aで更に加熱され、高温で相対湿度の低い空気となり、除湿ローター10の放湿部11へ送風される。更に、この放湿部11に送風された空気は、放湿部11の湿気を取り込み湿度の高い状態となって吸熱器8へ送られる。この吸熱器8で結露させて除湿し、吸湿部12に達する。そこで、乾燥状態となった除湿ローター10の放湿部11が駆動手段13によって回転し、吸湿部12となり、この吸湿部12で吸熱器8で除湿されなかった湿度を吸湿し除湿する。
【0019】
第1の送風手段9Aと第2の送風手段9Bとはケーシング14内に配設された1つの電動機15と、この電動機15の回転軸に固定された1つの羽根16とにより形成されている。すなわち、羽根16は主板の両側に第1の送風手段9Aにあたる第1の羽根部16Aと、第2の送風手段9Bにあたる第2の羽根部16Bとを備えている。ケーシングの吐出口17は上方向に開口し、第1の羽根部16Aにより送風される第1の吐出口17Aと、第2の羽根部16Bにより送風される第2の吐出口17Bとが隣接し、1つの開口として形成している。これら第1の吐出口17Aおよび第2の吐出口17Bより吹出された空気が、排気口2で混じりあうことになる。この排気口2の上方に所定間隔をおいて第1の風向変更手段であるルーバー18が回動自在に設けられている。このルーバー18は、略横長平板形状で本体ケース3前面側の両側端部に回動軸部19を備えている。この回動軸部19と連結した駆動手段20によって、ルーバー18は回動軸部19を中心に仰角方向に回動する。すなわち、排気口2から吹出す空気は、仰角方向に風向を変化させながら室内に吹出すものである。
【0020】
本実施形態における特徴点は、排気口2の風路風上側に第2の風向変更手段21を設け、この第2の風向変更手段21の風路風上側に風量分布変更手段22を備えた点である。
【0021】
これにより、ケーシングの吐出口17より吹出す空気は、まず、風量分布変更手段22により吐出口17での風量分布を変化させ、次にその空気を第2の風向変更手段21によって、風向を変化させることができ、結論として、本体ケースの排気口2から吹出す空気は、排気口2に対して垂直方向に吹出す風量より、排気口2に対して本体の左右方向に広がり吹出す風量が多くなる。
【0022】
これらの結果により、洗濯物が多い場合にも、洗濯物が均一に乾き易くすることが出来る。
【0023】
また、図4、5に示すように、風量分布変更手段22は、ケーシング14の舌片14A方向に凸形状である湾曲長方形板23で、羽根16から吹出される風向とほぼ平行に設けたものである。具体的には、排気口2の風路風上側である第2の吐出口17Bに第2の風向変更手段21を設け、この第2の風向変更手段21の風路風上側である第2の羽根部16Bにより送風される第2の吐出口17Bに風量分布変更手段22を備えている。この風量分布変更手段22は、湾曲長方形板23でケーシング14の舌片14A方向に凸形状であり、第2の送風手段9Bにあたる第2の羽根部16Bから吹出される風向とほぼ平行に設けたものである。これにより、第2の羽根部16Bより吹出された空気は、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23を境に、ケーシング14の第2の吐出口17Bで、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23とケーシング14の舌片14Aとの間を流れる空気流である舌片側空気流24と、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23とスクロール側壁の終端部である反舌片14B側との間を流れる空気流である反舌片側空気流25とに分かれて流れる。
【0024】
ここで、舌片側空気流24の一部は、湾曲長方形板のケーシング14の舌片14A方向に凸形状である凸形状部分23Aに当たることによって、舌片14A側に向きを変えて流れる。また、反舌片側空気流25の一部は、湾曲長方形板の風上側端部23Cに当たり、湾曲長方形板23の風上側端部23C付近で空気の渦が発生し、乱流である乱流部26が発生する。この乱流部26の一部は反舌片側の凸形状である凹形状部分23Bに沿って流れるので、ケーシング14の舌片14A方向に広がりながら流れる。つまり、反舌片側空気流25は、湾曲長方形板23の風上側端部23C付近で発生する乱流部26と、ケーシング14のスクロール側壁側を流れるスクロール側壁側空気流27に分かれるものと考えられる。
【0025】
これにより、本体ケース3の左右方向に対して、左右端部側を流れる舌片側空気流24とスクロール側壁側空気流27とは、中央部分を流れる乱流部26より風量が多くなるので、本体ケースの排気口2から吹出す空気は、排気口2に対して垂直方向に吹出す風量より、排気口2に対して本体の左右方向に広がり吹出す風量を多くすることができると考えられる。
【0026】
また、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23の風上側端部23Cと羽根16との距離は、湾曲長方形板の風上側端部23Cとケーシング14のスクロール面28との距離より短い距離で構成したものである。すなわち、第2の羽根部16Bより吹出された空気は、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23を境に、ケーシング14の第2の吐出口17Bで、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23の風上側端部23Cと羽根16との間を流れる空気流である舌片側空気流24より、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23の風上側端部23Cとスクロール側壁の終端部である反舌片14B側との間を流れる空気流である反舌片側空気流25の方が、風向に対して垂直方向の断面積である風路面積が大きくなる。これにより、舌片側空気流24より反舌片側空気流25の方が風量が多くなり、この多い風量分が排気口2に対して垂直方向に吹出す風量となり、結果として、本体ケース3に対して、左右端部側を流れる舌片側空気流24とスクロール側壁側空気流27の風量がほぼ同じにすることができる。
【0027】
また、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23の風下側端部23Dと舌片14A側のスクロール面との距離は、湾曲長方形板23の風下側端部23Dと反舌片14B側のケーシング14のスクロール面との距離より短い距離で構成したものである。すなわち、第2の羽根部16Bより吹出された空気は、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23を境に、ケーシング14の第2の吐出口17Bで、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23の風下側端部23Dと舌片14Aとの間を流れる空気流である舌片側空気流24より、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23の風下側端部23Dとスクロール側壁の終端部である反舌片14B側との間を流れる空気流である反舌片側空気流25の方が、風向に対して垂直方向の断面積である風路面積が大きくなる。これにより、この多い風路面積部分から排気口2に対して垂直方向に吹出す乱流部26が吹出すので、この乱流部26はケーシング14の第2の吐出口17Bのほぼ中央部から吹出すことができる。
【0028】
また、第2の風量分布変更手段22である湾曲長方形板23の風上側端部23Cと風下側端部23Dの断面形状は、曲面形状である。具体的には、半円形の曲面形状である。これにより、湾曲長方形板23の風上側端部23Cと風下側端部23Dでの風きり音を抑制することが出来る。
【0029】
また、図6に示すように、第2の風向変更手段21は回転自在に設けられた軸部29と、この軸部29に固定された複数の略円板状の風向板30と、軸部29を回動させる回動手段31とから形成し、風向板30は軸部29の略中央部を境に略逆ハの字形状に傾斜し、軸部の略中央部を境にケーシング14の舌片14A側の複数の風向板30は、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23とほぼ平行に設けたものである。
【0030】
具体的には、第2の風向変更手段21は、円柱形状の軸部29と、この軸部29に固定された複数の略円板状の風向板30と、軸部29を回動させる回動手段31である電動機とから形成している。軸部29は、両端部が排気口2の風路風上側の側面部の孔32に嵌りこみ、回転自在に装着されている。風向板30は軸部29の略中央部を境に略逆ハの字形状に傾斜しており、回動手段31である電動機によって、風向を本体ケースの左右方向に広げる場合には、本体ケース3前面側から見て、略逆ハの字形状に傾斜するように軸部29を回転させ、風向を本体ケース3の中央方向に集める場合には、本体ケース3前面側から見て、略ハの字形状に傾斜するように軸部29を回転させるものである。
【0031】
また、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23の風下側端部23Dは、軸部29の軸方向において、軸部29の略中央部を境にケーシング14の反舌片14B側の複数の風向板30の略中央部に位置する構成としたものであり、具体的には、反舌片側空気流25および乱流部26が、軸部29の略中央部を境にケーシング14の反舌片14B側の複数の風向板30に当たる位置に構成されている。
【0032】
例えばここで、軸部29の略中央部を境にケーシング14の舌片14A側の複数の風向板30は、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23とほぼ平行でなく、湾曲長方形板23の風上側端部23C付近で発生する乱流部26の空気流の方向に対して、第2の風向変更手段21の軸部29を垂直な位置に設けた場合には、風量の少ない乱流部26の風向を変化させることなく、風量の多い舌片側空気流24と、反舌片側空気流25との風向を変化させなければいけないので、軸部29の略中央部を境に略逆ハの字形状に傾斜した、両側の風向板30で風きり音が発生する。
【0033】
しかし、軸部29の略中央部を境にケーシングの舌片14A側の複数の風向板30を、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23とほぼ平行に設けた場合には、風量の少ない乱流部26と、風量の多い反舌片側空気流25は、軸部29の略中央部を境にケーシング14の反舌片14B側の複数の風向板30により、風向が変化するが、舌片側空気流は24、軸部29の略中央部を境にケーシング14の舌片14A側の複数の風向板30により風向が変化することが無く、整流されるので、これら舌片14A側の複数の風向板30での風きり音を抑制することができる。
【0034】
また、第2の風向変更手段21である風向板30のうち、軸部29の略中央部を境にケーシング14の反舌片14B側の複数の風向板30の傾斜角度は、軸部29の略中央部を境にケーシング14の舌片14A側の複数の風向板30の傾斜角度より小さい構成としたものである。具体的には、軸部29に対して風向板30が垂直に取り付いた状態から、風向板30が傾斜した角度が、軸部29の略中央部を境にケーシング14の反舌片14B側の複数の風向板30は、軸部29の略中央部を境にケーシング14の舌片14A側の複数の風向板30より小さいというものである。これにより、これら反舌片14B側の複数の風向板30での風きり音を抑制することができる。
【0035】
また、第2の風向変更手段21である風向板30のうち、軸部29の略中央部を境にケーシング14の舌片14A側の複数の風向板30の間隔は、軸部29の略中央部を境にケーシング14の反舌片14B側の複数の風向板30の間隔より距離が短い構成としたものである。ここで、風向を本体ケース3の中央方向に集める場合には、本体ケース3前面側から見て、略ハの字形状に傾斜するように軸部29を回転させることによって、風向を中央方向に変更する。風量分布変更手段22である湾曲長方形板23と舌片14Aとの間を流れる空気流である舌片側空気流24は、風量分布変更手段22である湾曲長方形板23とスクロール側壁の終端部である反舌片14B側との間を流れる空気流である反舌片側空気流25部に比べ風向変更角度が大きいが、複数の風向板30の間隔が狭いので、風向を中央方向に変更することが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明は、吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた除湿手段を備え、前記吸気口から本体ケース内に吸気した空気を前記除湿手段を介して前記排気口へと送風する送風手段を備え、この送風手段を前記除湿手段の風路風下側に設け、前記送風手段はスクロール形状のケーシングと、このケーシング内に設けられた羽根と、この羽根を回転させる電動機とから形成し、前記排気口の上方に第1の風向変更手段を設け前記排気口の風路風上側に第2の風向変更手段を設け、この第2の風向変更手段の風路風上側に風量分布変更手段を備えたものである。
【0037】
すなわち、排気口の風路風上側に第2の風向変更手段を設け、この第2の風向変更手段の風路風上側に風量分布変更手段を備えている。これにより、ケーシングの吐出口より吹出す空気は、まず、風量分布変更手段により吐出口での風量分布を変化させ、次にその空気を第2の風向変更手段によって、風向を変化させることができ、結論として、本体ケースの排気口から吹出す空気は、排気口に対して垂直方向に吹出す風量より、排気口に対して本体の左右方向に広がり吹出す風量が多くなる。
【0038】
これらの結果により、洗濯物が多い場合にも、洗濯物が均一に乾き易くすることが出来る。
【0039】
したがって、各種除湿装置などに広く活用されるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施の形態の除湿装置の概略断面図
【図2】本発明の実施の形態の送風手段部の斜視断面図
【図3】本発明の実施の形態の第1の風向変更手段の斜視図
【図4】本発明の実施の形態の送風手段部の断面図
【図5】本発明の実施の形態の送風手段部の空気の流れを示す断面図
【図6】本発明の実施の形態の第2の風向変更手段の斜視図
【符号の説明】
【0041】
1 吸気口
2 排気口
3 本体ケース
4 ヒートポンプ
5 圧縮機
6 放熱器
7 膨張手段
8 吸熱器
9 送風手段
9A 第1の送風手段
9B 第2の送風手段
10 除湿ローター
11 放湿部
11A ヒーター
12 吸湿部
13 駆動手段
14 ケーシング
14A 舌片
14B 反舌片
15 電動機
16 羽根
16A 第1の羽根部
16B 第2の羽根部
17 吐出口
17A 第1の吐出口
17B 第2の吐出口
18 ルーバー
19 回動軸部
20 駆動手段
21 第2の風向変更手段
22 風量分布変更手段
23 湾曲長方形板
23A 凸形状部分
23B 凹形状部分
23C 風上側端部
23D 風下側端部
24 舌片側空気流
25 反舌片側空気流
26 乱流部
27 スクロール側壁側空気流
29 軸部
30 風向板
31 回動手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸気口と排気口を有する本体ケースと、この本体ケース内に設けられた除湿手段を備え、前記吸気口から本体ケース内に吸気した空気を前記除湿手段を介して前記排気口へと送風する送風手段を備え、この送風手段を前記除湿手段の風路風下側に設け、前記送風手段はスクロール形状のケーシングと、このケーシング内に設けられた羽根と、この羽根を回転させる電動機とから形成し、前記排気口の上方に第1の風向変更手段を設け前記排気口の風路風上側に第2の風向変更手段を設け、この第2の風向変更手段の風路風上側に風量分布変更手段を備えた除湿装置。
【請求項2】
風量分布変更手段は、前記ケーシングの舌片方向に凸形状である湾曲長方形板で、前記羽根から吹出される風向とほぼ平行に設けた請求項1に記載の除湿装置。
【請求項3】
風量分布変更手段である前記湾曲長方形板の風上側端部と羽根との距離は、前記湾曲長方形板の風上側端部と前記ケーシングのスクロール面との距離より短い距離である構成とした請求項2に記載の除湿装置。
【請求項4】
風量分布変更手段である湾曲長方形板の風下側端部と舌片側のスクロール面との距離は、湾曲長方形板の風下側端部と反舌片側のケーシングのスクロール面との距離より短い距離で構成したものである構成とした請求項2に記載の除湿装置。
【請求項5】
風量分布変更手段である前記湾曲長方形板の前記風上側端部と前記風下側端部の断面形状は、曲面形状である請求項2または3のいずれかに記載の除湿装置。
【請求項6】
第2の風向変更手段は回転自在に設けられた軸部と、この軸部に固定された複数の略円板状の風向板と、前記軸部を回動させる回動手段とから形成し、前記風向板は前記軸部の略中央部を境に略逆ハの字形状に傾斜し、前記軸部の略中央部を境に前記ケーシングの舌片側の複数の前記風向板は、前記風量分布変更手段である湾曲長方形板とほぼ平行に設けた請求項2から5のいずれか一つに記載の除湿装置。
【請求項7】
前記風量分布変更手段である前記湾曲長方形板の前記風下側端部は、前記軸部の軸方向において、前記軸部の略中央部を境に前記ケーシングの前記反舌片側の複数の前記風向板の略中央部に位置する構成とした請求項6に記載の除湿装置。
【請求項8】
第2の風向変更手段である前記風向板のうち、前記軸部の略中央部を境に前記ケーシングの前記舌片側の複数の前記風向板の傾斜角度は、前記軸部の略中央部を境に前記ケーシングの前記反舌片側の複数の前記風向板の傾斜角度より大きい構成とした請求項2から6のいずれか一つに記載の除湿装置。
【請求項9】
第2の風向変更手段である前記風向板のうち、前記軸部の略中央部を境に前記ケーシングの前記舌片側の複数の前記風向板の間隔は、前記軸部の略中央部を境に前記ケーシングの前記反舌片側の複数の前記風向板の間隔より距離が短い構成とした請求項2から6のいずれか一つに記載の除湿装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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