説明

除草化合物として有用なピリド[2,3−b]ピラジン誘導体

本発明は、除草有効量の式(I)の化合物(式中、R1、R2、R3、R4及びR5は、請求項1に記載されるとおりである)又はその塩若しくはN−オキシドを、植物又はその位置に適用することを含む、植物を調節又は植物の生長を調節する方法に関する。さらに、本発明は、式(I)の化合物を調製するための方法、式(I)の化合物を含む除草用組成物、及び一定の新規なピリド[2,3−b]ピラジンに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規な除草用ピリド[2,3−b]ピラジン、その調製方法、その化合物を含む組成物、及び植物の調節又は植物の生長の調節におけるそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ピリド[2,3−b]ピラジンは、例えば、国際公開第04/056825号パンフレット、同第05/123698号パンフレット及び同第05/123733号パンフレットに殺菌性化合物の合成における中間体として開示されている。ピリド[2,3−b]ピラジンは、国際公開第05/010000号パンフレットに殺菌性化合物として開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
今回、驚くべきことに、一定のピリド[2,3−b]ピラジンが、優れた除草特性及び生長調節特性を示すことを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従って、本発明は、除草有効量の次の式(I)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを、植物又はその位置に適用することを含む植物の調節方法を提供する:
【化1】

(式中、
1及びR2は、独立して、水素、C1〜C4アルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、アリール若しくはアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜5個のR6により置換されている)、又はヘテロアリール若しくはヘテロアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜5個のR6により置換されている)であり;
3は、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシ−カルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル−若しくはアリール−C1〜C6アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−若しくはヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−(当該ヘテロシクリル部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)であり;
4は、アリール若しくはアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜5個のR8により置換されている)、又はヘテロアリール若しくはヘテロアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜4個のR8により置換されている)であり;
5は、ヒドロキシ、R9−オキシ−、R10−カルボニルオキシ−、トリ−R11−シリルオキシ−又はR12−スルホニルオキシ−であり;
各R6、R7及びR8は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、ヒドロキシ、C1〜C10アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C10アルコキシ−C1〜C4アルキル−、C3〜C7シクロアルキル、C3〜C7シクロアルコキシ、C3〜C7シクロアルキル−C1〜C4アルキル−、C3〜C7シクロアルキル−C1〜C4アルコキシ−、C1〜C6アルキルカルボニル−、ホルミル、C1〜C4アルコキシカルボニル−、C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−、C1〜C10アルキルチオ−、C1〜C4ハロアルキルチオ−、C1〜C10アルキルスルフィニル−、C1〜C4ハロアルキルスルフィニル−、C1〜C10アルキルスルホニル−、C1〜C4ハロアルキルスルホニル−、アミノ、C1〜C10アルキルアミノ−、ジ−C1〜C10アルキルアミノ−、C1〜C10アルキルカルボニルアミノ−、アリール若しくはアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、ヘテロアリール若しくはヘテロアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、アリール−C1〜C4アルキル−若しくはアリール−C1〜C4アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、ヘテロアリール−C1〜C4アルキル−若しくはヘテロアリール−C1〜C4アルキル−(当該ヘテロアリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、アリールオキシ−若しくはアリールオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、ヘテロアリールオキシ−若しくはヘテロアリールオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、アリールチオ−若しくはアリールチオ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、又はヘテロアリールチオ−若しくはヘテロアリールチオ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)であり;
9は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、又はアリール−C1〜C4アルキル−若しくはアリール−C1〜C4アルキル−(当該アリール部分は、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基により置換されている)であり;
10は、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C10アルキル−、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C10アルキル−、C1〜C4アルキルチオ−C1〜C4アルキル−、C1〜C10アルコキシ、C2〜C10アルケニルオキシ、C2〜C10アルキニルオキシ、C1〜C10アルキルチオ−、N−C1〜C4アルキル−アミノ−、N,N−ジ−(C1〜C4アルキル)−アミノ−、アリール若しくはアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリール若しくはヘテロアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリール−C1〜C4アルキル−若しくはアリール−C1〜C4アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリール−C1〜C4アルキル−若しくはヘテロアリール−C1〜C4アルキル−(当該ヘテロアリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリールオキシ−若しくはアリールオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリールオキシ−若しくはヘテロアリールオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリールチオ−若しくはアリールチオ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、又はヘテロアリールチオ−若しくはヘテロアリールチオ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)であり;
各R11は、独立して、C1〜C10アルキル、又はフェニル若しくはフェニル(ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基により置換されている)であり;
12は、C1〜C10アルキル、又はフェニル若しくはフェニル(ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基により置換されている)であり;
各R13は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシであり:そして
各R14は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル−、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ−、C1〜C4ハロアルキルチオ−、C1〜C10アルキルスルフィニル−、C1〜C4ハロアルキルスルフィニル−、C1〜C10アルキルスルホニル−、C1〜C4ハロアルキルスルホニル−、アリール若しくはアリール(ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基により置換されている)、又はヘテロアリール若しくはヘテロアリール(ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜4個の置換基により置換されている)である)。
【0005】
式(I)の化合物は、種々の幾何異性体又は光学異性体あるいは互変異性形態において存在することができる。本発明は、全ての上記異性体及び互変異性体、及び全ての比率におけるそれらの混合物、並びに同位体の形態、例えば、重水素化化合物をカバーする。
【0006】
例えば、式(Ia)の化合物、すなわち、R3が水素であり、R5がヒドロキシである式(I)の化合物は、少なくとも5つの互変異性形態において描写されうる。
【0007】
【化2】

【0008】
例えば、式(Ib)の化合物、すなわち、R3が水素であり、そしてR5が、ヒドロキシ以外の式(I)の化合物に関して規定される通りである式(I)の化合物は、少なくとも2つの互変異性形態において描写されうる。
【0009】
【化3】

【0010】
式(Ic)の化合物、すなわち、R3が、水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR5が、ヒドロキシ以外の式(I)の化合物に関して規定される通りである式(I)の化合物は、1つのみの互変異性形態において描写されうる。
【0011】
【化4】

【0012】
式(Id)の化合物、すなわち、R3が、水素以外の、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR5がヒドロキシである式(I)の化合物は、3つの互変異性形態において描写されうる。
【0013】
【化5】

【0014】
各アルキル部分(単体として、又はより大きな基、例えば、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アルキルカルボニル、アルキルアミノカルボニル、ジアルキルアミノカルボニルの一部としてのどちらか)は、直鎖又は分岐鎖であり、そして例えば、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル又はネオペンチルである。上記アルキル基は、好ましくはC1〜C6アルキル基、さらに好ましくはC1〜C4アルキル基、そして最も好ましくはC1〜C3アルキル基である。
【0015】
アルケニル及びアルキニル部分(単体として、又はより大きな基、例えば、アルケニルオキシ又はアルキニルオキシの一部としてのどちらか)は、直鎖又は分岐鎖形態であることができ、そして上記アルケニル部分は、必要に応じて、(E)−又は(Z)−配置のどちらかであることができる。例は、ビニル、アリル及びプロパルギルである。上記アルケニル及びアルキニル基は、好ましくはC2〜C6アルケニル又はアルキニル基、さらに好ましくはC2〜C4アルケニル又はアルキニル基、そして最も好ましくはC2〜C3アルケニル又はアルキニル基である。
ハロゲンは、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素である。
【0016】
ハロアルキル基(単体として、又はより大きな基、例えば、ハロアルコキシ又はハロアルキルチオの一部としてのどちらか)は、1つ又は2つ以上の同一又は異なるハロゲン原子で置換されているアルキル基であり、例えば、−CF3、−CF2Cl、−CH2CF3又は−CH2CHF2である。ハロアルケニル及びハロアルキニル基(単体として、又はより大きな基、例えば、ハロアルケニルオキシ又はハロアルキニルオキシの一部としてのどちらか)は、それぞれ、1つ又は2つ以上の同一又は異なるハロゲン原子で置換されているアルケニル及びアルキニル基であり、そして、例えば、−CH=CF2、−CCl=CClF又は−C≡CClである。
【0017】
シアノアルキル基は、1つ又は2つ以上のシアノ基で置換されているアルキル基、例えば、シアノメチル又は1,3−ジシアノプロピルである。
シクロアルキル基は、単環式又は二環式形態にあることができ、そして1つ又は2つ以上のメチル基により所望により置換されていてもよい。上記シクロアルキル基は、好ましくは3〜8個の炭素原子、さらに好ましくは3〜6個の炭素原子を含む。単環式シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、1−メチルシクロプロピル、2−メチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書の文脈において、用語「アリール」は、単環式、二環式又は三環式であることができる環系を指す。上記環の例には、フェニル、ナフタレニル、アントラセニル、インデニル又はフェナントレニルが含まれる。好ましいアリール基は、フェニルである。
【0019】
用語「ヘテロアリール」は、少なくとも1つのヘテロ原子を含み、そして単環又は2若しくは3以上の縮合環から成る芳香環系を指す。好ましくは、単環は、最大3つの、そして二環系は、最大4つのヘテロ原子(窒素、酸素及び硫黄から選択されることが好ましい)を含むことができる。上記基の例には、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリアジニル、フラニル、チオフェニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、トリアゾリル及びテトラゾリルが含まれる。好ましいヘテロアリール基は、ピリジンである。二環式基の例は、ベンゾチオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアジアゾリル、キノリニル、シンノリニル、キノキサリニル及びピラゾロ[1,5−a]ピリミジニルである。
【0020】
用語「ヘテロシクリル」は、ヘテロアリール及びさらにそれらの不飽和又は部分的不飽和類似物、例えば、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾチオフェニル、クロメン−4−オニル(chromen−4−onyl)、9H−フルオレニル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ−1,4−ジオキセピニル(dioxepinyl)、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル、ピペリジニル、1,3−ジオキソラニル、1,3−ジオキサニル(dioxanyl)、4,5−ジヒドロ−イソオキサゾリル、テトラヒドロフラニル及びモルホリニルを含むように規定される。
【0021】
本明細書において、用語「除草剤」は、植物の生長を調節するか、又は改変する化合物を意味する。用語「除草有効量」は、植物の生長に対して調節又は改変効果を生じさせることができる上記化合物又は上記化合物の組み合わせの量を意味する。調節又は改変効果には、自然の成り行きからの全ての偏差、例えば、枯れること、遅延、葉枯れ、白化現象、矮化等が含まれる。用語「植物」は、植物の全ての物理的部分、例えば、種、苗木、若木、根、塊茎、茎、葉柄、葉、及び果実に言及する。用語「位置」は、土壌、種、並びに定着した植物を含むことを目的とする。
【0022】
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13及びR14の好ましい値は、下記に示すような、任意の組み合わせである。
好ましくは、R1は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ又はC1〜C4アルコキシである。
さらに好ましくは、R1は、水素、C1〜C4アルキル、ハロ、シアノ又はヒドロキシである。
さらにいっそう好ましくは、R1は、水素、メチル、クロロ又はブロモである。
【0023】
さらにいっそう好ましくは、R1は、水素又はクロロである。
最も好ましくは、R1は水素である。
好ましくは、R2は、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ又はC1〜C4アルコキシである。
さらに好ましくは、R2は、水素、C1〜C4アルキル、ハロ、シアノ又はヒドロキシである。
【0024】
さらにいっそう好ましくは、R2は、水素、メチル、クロロ又はブロモである。
さらにいっそう好ましくは、R2は、水素又はクロロである。
最も好ましくは、R2は、水素である。
【0025】
好ましくは、R3は、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、ベンジル若しくはベンジル(フェニル部分が、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はフェネチル−若しくはフェネチル−(フェニル部分が、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)である。
【0026】
さらに好ましくは、R3は、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル、C2〜C4アルキニル、C3〜C6シクロアルキル、C3〜C6シクロアルキル−C1〜C2アルキル−、C1〜C3アルコキシ−C1〜C2アルキル−、C1〜C4シアノアルキル−、C1〜C3アルコキシカルボニル−C1〜C2アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C2アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C2アルキル−、ベンジル若しくはベンジル(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はフェネチル−若しくはフェネチル−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)である。上記R3に関する好ましい基の例は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−メチル−プロピル、アリル、ブタ−3−エン−1−イル、プロパルギル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピル−メチル−、シクロブチル−メチル−、メトキシメチル−、エトキシメチル−、2−メトキシ−エチル−、シアノメチル−又はベンジルである。
【0027】
さらにいっそう好ましくは、R3は、水素、C1〜C4アルキル、C2〜C4アルケニル又はC2〜C4アルキニルである。R3に関する最も好ましい基の例は、水素、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、2−メチル−プロピル、アリル、ブタ−3−エン−1−イル又はプロパルギルである。
最も好ましくは、R3は、水素又はC1〜C2アルキルである。R3に関する最も好ましい基の例は、水素、メチル又はエチルである。
【0028】
好ましくは、R4は、アリール又はアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜5個のR8により置換されている)である。R4に関する基の例は、3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−ブロモ−4−フルオロ−フェニル、2−ブロモ−フェニル、2−ブロモ−4−トリフルオロメチル−フェニル、2−クロロ−3,6−ジフルオロ−5−ニトロ−フェニル、2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−4,5−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−3−メチル−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−5−メチル−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−3−ニトロ−フェニル、2−クロロ−4−フルオロ−フェニル、2−クロロ−5−フルオロ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−クロロ−フェニル、3−クロロ−フェニル、4−クロロ−フェニル、2−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル、2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル、5−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、6−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2,3−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル、2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニル、3,5−ジクロロ−2−メトキシ−フェニル、2,3−ジクロロ−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,5−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−フェニル、3,4−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロ−メトキシ−フェニル、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル、2,6−ジエチル−4−メチル−フェニル、2−ジフルオロメトキシ−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル、2,4−ジメトキシ−フェニル、2,5−ジメチル−フェニル、3,5−ジ(トリフルオロメチル)−フェニル、2−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、6−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2−ヨード−フェニル、2−メトキシ−フェニル、2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル、6−メチル−2−ニトロ−フェニル、2−メチル−フェニル、ナフタ−2−イル(naphth−2−yl)、ナフタ−3−イル、フェニル、2−ニトロ−4−トリフルオロメチル−フェニル、2,3,5−トリクロロ−フェニル、2,3,6−トリクロロ−フェニル、2−トリフルオロメトキシ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2,3,6−トリフルオロ−フェニル及び2,4,6−トリメチル−フェニルである。
【0029】
さらに好ましくは、同一であるか又は異なっていてもよい1〜4個のR8により置換されているアリールである。R4に関する基の例は、3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−3−メチル−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−5−メチル−フェニル、2−クロロ−4−フルオロ−フェニル、2−クロロ−5−フルオロ−フェニル、2−クロロ−フェニル、2−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル、2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニル、6−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2,3−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル、2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニル、3,5−ジクロロ−2−メトキシ−フェニル、2,3−ジクロロ−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,5−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニル、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニル、2,6−ジエチル−4−メチル−フェニル、2,3−ジメトキシ−フェニル、2−フルオロ−フェニル、2−メトキシ−フェニル、2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニル、2−メチル−フェニル、2−トリフルオロメトキシ−フェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル及び2,4,6−トリメチル−フェニルである。
【0030】
最も好ましくは、R4は、同一であるか又は異なっていてもよい2〜3個のR8により置換されているアリールである。R4に関する基の例は、3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−フェニル及び2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニルである。
好ましくは、R5は、ヒドロキシ、R9−オキシ−又はR10−カルボニルオキシ−である。
【0031】
さらに好ましくは、R5は、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−、C3〜C6シクロアルキルカルボニルオキシ−、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C10アルキルカルボニルオキシ−、C1〜C4ハロアルキルカルボニルオキシ−、C2〜C4アルケニルカルボニルオキシ−、C2〜C4アルキニルカルボニルオキシ−、C1〜C4アルコキシ−C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−、C1〜C4アルキルチオ−C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−、C1〜C4アルコキシカルボニルオキシ−、C2〜C4アルケニルオキシカルボニルオキシ−、C2〜C4アルキニルオキシカルボニルオキシ−、C1〜C4アルキルチオカルボニルオキシ−、N−C1〜C4アルキル−アミノカルボニルオキシ−、N,N−ジ−(C1〜C4アルキル)−アミノカルボニルオキシ−、アリールカルボニルオキシ−若しくはアリールカルボニルオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリールカルボニルオキシ−若しくはヘテロアリールカルボニルオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリール−C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−若しくはアリール−C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリール−C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−若しくはヘテロアリール−C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−(当該ヘテロアリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリールオキシカルボニルオキシ−若しくはアリールオキシカルボニルオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリールオキシカルボニルオキシ−若しくはヘテロアリールオキシカルボニルオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリールチオカルボニルオキシ−若しくはアリールチオカルボニルオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、又はヘテロアリールチオカルボニルオキシ−若しくはヘテロアリールチオカルボニルオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)である。R5に関する好ましい基の例は、ヒドロキシ、メトキシ、エトキシ、メチルカルボニルオキシ−、エチルカルボニルオキシ−、イソプロピル−カルボニルオキシ−、n−プロピルカルボニルオキシ−、ブタ−2−イルカルボニルオキシ−、2−メチル−プロピルカルボニルオキシ−、tert−ブチルカルボニルオキシ−、シクロプロピルカルボニルオキシ−、シクロペンチル−メチルカルボニルオキシ−、クロロメチルカルボニルオキシ−、トリフルオロメチルカルボニルオキシ−、アリルカルボニルオキシ−、(E)−プロパ−1−エン−1−イルカルボニルオキシ−、2−メチル−プロパ−1−エン−1−イルカルボニル−オキシ−、メトキシメチルカルボニルオキシ−、エトキシカルボニルオキシ−、tert−ブトキシカルボニルオキシ−、ブタ−2−イン−1−イルオキシカルボニルオキシ−、N,N−ジエチルアミノカルボニルオキシ−、フェニルカルボニルオキシ−、3−メトキシ−フェニルカルボニルオキシ−、4−ニトロ−フェニルカルボニルオキシ−、ベンジルカルボニルオキシ−、フラン−2−イル(furan−2−yl)カルボニルオキシ−、2,5−ジメチル−フラン−3−イルカルボニルオキシ−、チオフェナ−2−イルカルボニルオキシ−、3,5−ジメチル−イソオキサゾール−4−イルカルボニルオキシ−及び1−フェニル−プロパ−1−イルカルボニルオキシ−である。
【0032】
さらに好ましくは、R5は、ヒドロキシ、C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−、C3〜C6シクロ−アルキルカルボニルオキシ−、C2〜C4アルケニルカルボニルオキシ−、C2〜C4アルキニルカルボニルオキシ−、C1〜C4アルコキシカルボニルオキシ−、C2〜C4アルケニルオキシカルボニルオキシ−又はC2〜C4アルキニルオキシカルボニルオキシ−である。R5に関するさらに好ましい基の例は、ヒドロキシ、メチルカルボニルオキシ−、エチルカルボニルオキシ−、イソプロピルカルボニルオキシ−、n−プロピルカルボニルオキシ−、ブタ−2−イルカルボニルオキシ−、2−メチル−プロピルカルボニルオキシ−、tert−ブチルカルボニルオキシ−、シクロプロピルカルボニルオキシ−、アリルカルボニルオキシ−、(E)−プロパ−1−エン−1−イルカルボニルオキシ−、2−メチル−プロパ−1−エン−1−イルカルボニル−オキシ−、エトキシカルボニルオキシ−、tert−ブトキシカルボニルオキシ−又はブタ−2−イン−1−イルオキシカルボニルオキシ−である。
【0033】
最も好ましくは、R5は、ヒドロキシ、C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−又はC1〜C4アルコキシカルボニルオキシ−である。R5に関するさらに好ましい基の例は、ヒドロキシ、メチルカルボニルオキシ−、エチルカルボニルオキシ−、イソプロピルカルボニルオキシ−、n−プロピルカルボニルオキシ−、ブタ−2−イルカルボニルオキシ−、2−メチル−プロピルカルボニルオキシ−、tert−ブチルカルボニルオキシ−、エトキシカルボニルオキシ−又はtert−ブトキシカルボニルオキシ−である。
【0034】
好ましくは、R5は、C1〜C4アルキルスルホニルオキシ−である。R5に関する好ましい基の例は、メチルスルホニルオキシ−及びイソプロピルスルホニルオキシ−である。
好ましくは、R5は、トリ−(C1〜C4アルキル)−シリルオキシ−である。R5に関する好ましい基の例は、ジメチル−tert−ブチル−シリルオキシ−である。
【0035】
好ましくは、各R6は、独立して、ハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ又はC1〜C4ハロアルコキシである。R6に関する好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシである。
好ましくは、各R7は、独立して、ハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ又はC1〜C4ハロアルコキシである。R7に関する好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ及びトリフルオロメトキシである。
【0036】
最も好ましくは、各R7は、独立して、ハロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル又はC1〜C4アルコキシである。R7に関する好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル及びメトキシである。
好ましくは、各R8は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル−、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ−、C1〜C4ハロアルキルチオ−、C1〜C10アルキルスルフィニル−、C1〜C4ハロアルキルスルフィニル−、C1〜C10アルキルスルホニル−又はC1〜C4ハロアルキルスルホニル−である。
【0037】
さらに好ましくは、各R8は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル−又はC1〜C4ハロアルコキシである。
最も好ましくは、各R8は、独立して、ハロ、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C10アルコキシ又はC1〜C4ハロアルコキシである。R8に関する好ましい基の例は、フルオロ、クロロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ又はトリフルオロメトキシである。
【0038】
好ましくは、R9は、C1〜C10アルキルである。
さらに好ましくは、R9は、C1〜C4アルキルである。
さらにいっそう好ましくは、R9は、メチル又はエチルである。
最も好ましくは、R9は、メチルである。
【0039】
好ましくは、R10は、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10アルケニル,C2〜C10アルキニル、C1〜C4アルキルチオ−C1〜C10アルキル−、C1〜C4アルキルチオ−C1〜C4アルキル−、C1〜C10アルコキシ、C1〜C10アルキルチオ−、N−C1〜C4アルキル−アミノ−、N,N−ジ−(C1〜C4アルキル)−アミノ−、フェニル若しくはフェニル(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ベンジル若しくはベンジル(フェニル部分が、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、チエニル若しくはチエニル(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ピリジル若しくはピリジル(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、フェノキシ若しくはフェノキシ(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、又はフェニルチオ若しくはフェニルチオ(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)である。
【0040】
好ましくは、各R11は、独立して、C1〜C4アルキルである。
好ましくは、R12は、C1〜C4アルキルである。
好ましくは、各R13は、独立して、ハロ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル又はC1〜C4アルコキシである。上記好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル及びメトキシである。
【0041】
好ましくは、各R14は、ハロ、ニトロ、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C4アルコキシ又はC1〜C4ハロアルコキシである。上記好ましい基の例は、クロロ、フルオロ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、メトキシ及びトリフルオロメトキシである。
【0042】
実施形態の一つでは、本発明は、除草有効量の次の式(Ix)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを、植物又はその位置に適用することを含む、植物を調節する方法を提供する:
【化6】

(式中、
1、R2、R4及びR5は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル−若しくはアリール−C1〜C6アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−若しくはヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−(当該ヘテロシクリル部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)である)。
1、R2、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13及びR14に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R3に関する選択物は、R3が水素であることができないことを除いて、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。
【0043】
別の実施形態では、本発明は、除草有効量の式(Ic)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを、植物又はその位置に適用することを含む、植物を調節する方法を提供する:
【化7】

(式中、
1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル−若しくはアリール−C1〜C6アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−若しくはヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−(当該ヘテロシクリル部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている);そして
5は、R9−オキシ−、R10−カルボニルオキシ−、トリ−R11−シリルオキシ−又はR12−スルホニルオキシ−である)。
1、R2、R4、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13及びR14に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R3に関する選択物は、R3が水素であることができないことを除いて、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R5に関する選択物は、R5がヒドロキシであることができないことを除いて、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。
【0044】
別の実施形態では、本発明は、除草有効量の式(Id)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを、植物又はその位置に適用することを含む植物を調節する方法を提供する:
【化8】

(式中、
1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル−又はアリール−C1〜C6アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−(当該ヘテロシクリル部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)である)。
1、R2、R4、R6、R7、R8及びR13に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R3に関する選択物は、R3が水素であることができないことを除いて、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。
【0045】
一定の式(I)の化合物は新規であり、そしてそれ自体、本発明のさらなる態様を形成する。新規な化合物の一群は、次の式(Ia)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである:
【化9】

(式中、R1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであるが、R1及びR2が水素である場合には、R4は、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2−ブロモ−フェニル、2−クロロ−4−フルオロ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、4−クロロ−2−フルオロ−フェニル、4−クロロ−2−メチル−フェニル、2−クロロ−フェニル、5−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、4−シアノ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メトキシカルボニル−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メトキシ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メチル−フェニル、2,3−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,5−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジメチル−フェニル、2,6−ジメチル−フェニル、6−フルオロ−2−メトキシ−フェニル、2−フルオロ−4−メチル−フェニル、6−フルオロ−2−メチル−フェニル、4−フルオロ−2−メチル−フェニル、2−フルオロ−フェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル、2,3,5,6−テトラフルオロ−フェニル、2,3,4−トリフルオロ−フェニル、2,4,6−トリフルオロ−フェニル、2,5,6−トリフルオロ−フェニル又は2,4,6−トリメチル−フェニルではない)。
1、R2、R4、R6、R8及びR13に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。これらの化合物のいくつかは、良好な除草活性を示す。さらに、これらの化合物を、式(Ib)、式(Ic)及び式(Id)の化合物を合成するための中間体として用いることができる。
【0046】
新規な化合物の別の群は、次の式(Ia)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである:
【化10】

(式中、R1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであるが、R1及びR2が水素である場合には、R4は、2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2−ブロモ−6−フルオロ−フェニル、2−ブロモ−フェニル、2−クロロ−4,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−4−フルオロ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、4−クロロ−2−フルオロ−フェニル、6−クロロ−2−メチル−フェニル、4−クロロ−2−メチル−フェニル、2−クロロ−フェニル、6−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、5−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、4−シアノ−2,6−ジフルオロフェニル、2,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル、2,6−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メトキシカルボニル−フェニル、4,6−ジフルオロ−2−メトキシ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メトキシ−フェニル、4,6−ジフルオロ−2−メチル−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メチル−フェニル、2,3−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,5−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、4,6−ジフルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2,6−ジメトキシ−フェニル、2,4−ジメチル−フェニル、2,6−ジメチル−フェニル、2,6−ジ(トリフルオロメチル)−フェニル、6−フルオロ−2−メトキシ−フェニル、2−フルオロ−4−メチル−フェニル、6−フルオロ−2−メチル−フェニル、4−フルオロ−2−メチル−フェニル、2−フルオロ−フェニル、6−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、2,3,4,5,6−ペンタクロロ−フェニル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル、2,3,5,6−テトラフルオロ−フェニル、2,3,6−トリクロロフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2,3,4−トリフルオロ−フェニル、2,4,6−トリフルオロ−フェニル、2,5,6−トリフルオロ−フェニル又は2,4,6−トリメチル−フェニルではない)。
1、R2、R4、R6、R8及びR13に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。これらの化合物のいくつかは、良好な除草活性を示す。さらに、これらの化合物を、式(Ib)、式(Ic)及び式(Id)の化合物を合成するための中間体として用いることができる。
【0047】
新規な化合物の別の群は、次の式(Ib)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである:
【化11】

(式中、
1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
5は、R9−オキシ−、R10−カルボニルオキシ−、トリ−R11−シリルオキシ−又はR12−スルホニルオキシ−である)。
1、R2、R4、R6、R8、R9、R10、R11、R12、R13及びR14に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R5に関する選択物は、R5がヒドロキシであることができないことを除いて、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。これらの化合物のいくつかは、良好な除草活性を示す。さらに、これらの化合物を、式(Ia)、式(Ic)及び式(Id)の化合物を合成するための中間体として用いることができる。
【0048】
新規な化合物の別の群は、次の式(Ic)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである:
【化12】

(式中、
1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル−又はアリール−C1〜C6アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−(当該ヘテロシクリル部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)であり;そしてR5は、R9−オキシ−、R10−カルボニルオキシ−、トリ−R11−シリルオキシ−又はR12−スルホニルオキシ−である)。
1、R2、R4、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13及びR14に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R3に関する選択物は、R3が水素であることができないことを除いて、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R5に関する選択物は、R5がヒドロキシであることができないことを除いて、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。これらの化合物の大部分は、優れた除草活性を示す。さらに、これらの化合物を、式(Ia)、式(Ib)及び式(Id)の化合物を合成するための中間体として用いることができる。
【0049】
新規な化合物のさらなる群は、次の式(Id)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである:
【化13】

(式中、
1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
3は、C1〜C10アルキル,C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル−若しくはアリール−C1〜C6アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−若しくはヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−(当該ヘテロシクリル部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)である)。
1、R2、R4、R6、R7、R8及びR13に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R3に関する選択物は、R3が水素であることができないことを除いて、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。これらの化合物の大部分は、優れた除草活性を示す。さらに、これらの化合物を、式(Ia)、式(Ib)及び式(Ic)の化合物を合成するための中間体として用いることができる。
【0050】
一定の中間体は新規であり、そしてそれ自体、本発明のさらなる態様を形成する。
新規な中間体の一群は、次の式(5)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである:
【化14】

(式中、
1及びR2は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
17は、C1〜C6アルキルである)。
1及びR2に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。R17は、好ましくはC1〜C4アルキル、さらに好ましくはメチル又はエチル、最も好ましくはメチルである。
【0051】
新規な中間体の別の群は、式(6)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドである:
【化15】

(式中、R1及びR2は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)。
1及びR2に関する選択物は、対応する式(I)の化合物の置換基に関して列挙される選択物と同一である。
【0052】
下記表1〜表28における化合物は、本発明の化合物を具体的に説明する。
【0053】
[表1]
表1は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0054】
【化16】

【0055】
【表1】

【0056】
【表2】

【0057】
【表3】

【0058】
【表4】

【0059】
[表2]
表2は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−クロロ−4−フルオロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表3]
表3は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−クロロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0060】
[表4]
表4は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、3,5−ジクロロ−2−メトキシ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表5]
表5は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,3−ジクロロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0061】
[表6]
表6は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,4−ジクロロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表7]
表7は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,5−ジクロロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0062】
[表8]
表8は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,6−ジクロロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表9]
表9は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0063】
[表10]
表10は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,6−ジエチル−4−メチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表11]
表11は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−フルオロ−フェニルであり、そしてR3及びRが、表1に列挙される値を有する。
【0064】
[表12]
表12は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−メトキシ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表13]
表13は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−メチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0065】
[表14]
表14は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−トリフルオロメトキシ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表15]
表15は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0066】
[表16]
表16は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−フェニであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表17]
表17は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,3−ジクロロ−6−フルオロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0067】
[表18]
表18は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−クロロ−6−フルオロ−3−メチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表19]
表19は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,6−ジクロロ−4−トリフルオロメトキシ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0068】
[表20]
表20は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、6−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表21]
表21は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−クロロ−5−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0069】
[表22]
表22は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−クロロ−5−フルオロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表23]
表23は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,4−ジクロロ−5−フルオロ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0070】
[表24]
表24は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−メトキシ−5−トリフルオロメトキシ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表25]
表25は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,3−ジメトキシ−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0071】
[表26]
表26は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
[表27]
表27は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2−クロロ−6−フルオロ−5−メチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0072】
[表28]
表28は、式(I)の化合物140個を提供し、そこでは、R1及びR2が、両方とも水素であり、R4が、2,4,6−トリメチル−フェニルであり、そしてR3及びR5が、表1に列挙される値を有する。
【0073】
本発明の化合物を、種々の方法、例えば、スキーム1〜スキーム12に記載される方法により製造することができる。
【0074】
【化17】

【0075】
1)式(4)の化合物(式中、R1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR16は、C1〜C6アルキルである)は、スキーム1に示すように、式(2)のアミノ−ピラジンエステル(式中、R1及びR2は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR16は、C1〜C6アルキルである)を、式(3)の酸誘導体(式中、R4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてXは、ハロゲン又はヒドロキシである)と反応させることにより製造されうる。例えば、式(3)が、酸塩化物(すなわち、Xが塩素である)である場合には、反応は、所望によりマイクロ波加熱を用いて、好適な溶媒、例えば、アセトニトリル又はジクロロメタン内で、塩基、例えば、トリエチルアミン又はピリジンの存在下で好都合に実施されうる。あるいは、式(3)がカルボン酸(すなわち、Xがヒドロキシである)である場合には、反応は、アミドカップリング法(例えば、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタン内で、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、カップリング剤、例えば、ビス(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリドと反応させる)を用いて、又はTetrahydron(2005),61(46),10827−10852に概観される他のアミドカップリング法を用いて好都合に実施されうる。
【0076】
2)式(Ia)の化合物、すなわち、R3が水素であり、そしてR5がヒドロキシである式(I)の化合物は、所望によりマイクロ波加熱を用いて、好適な溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド内で、塩基、例えば、炭酸カリウムを用いるか、又は好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン中で、リチウムヘキサメチル−ジシラジド(disilazide)を用いて、1)に記載の式(4)の化合物を処理することにより調製されうる。
【0077】
3)式(Ij)の化合物、すなわち、R3が水素であり、そしてR5が−O−CO−R10である式(I)の化合物は、所望により好適な溶媒、例えば、ジクロロメタン内で、所望により塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、式R10COClの酸塩化物又は式(R10CO)2Oの酸塩化物(式中、R10は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)と、2)に記載の式(Ia)の化合物を反応させることにより調製することができる。
【0078】
【化18】

【0079】
4)式(If)の化合物、すなわち、R3が、水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR5が−O−CO−R10である式(I)の化合物は、スキーム2に示すように、3)に記載の式(Ij)の化合物から、所望によりマイクロ波加熱を用いて、好適な溶媒、例えば、アセトニトリル又はジメチルホルムアミド内で、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在下で、式R3LGの化合物(式中、R3は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてLGは、離脱基、例えば、ハライド、例えば、ブロミド又はヨージド、又はトシレート、メシレート又は膨張させるである)と反応させることにより調製されうる。
【0080】
5)式(Id)の化合物、すなわち、R3が水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR5がヒドロキシである式(I)の化合物は、好適な溶媒、例えば、水性メタノール内で、4)に記載の式(If)の化合物を、塩基、例えば、水酸化ナトリウム又は炭酸カリウムを用いて処理することにより調製されうる。
【0081】
6)式(Ie)の化合物、すなわち、R3が水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR5が−O−R9である式(I)の化合物は、5)に記載の式(Id)の化合物から、好適な溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド内で、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在下で、式R9LGの化合物(式中、R9は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてLGは、離脱基、例えば、ハライド、例えば、ブロミド又はヨージド、又はトシレート、メシレート又はトリフラートである)と反応させることにより調製されうる。
【0082】
【化19】

【0083】
7)R3及びR9が同一である場合、例えば、両者が単にアルキル基である場合には、6)に記載の式(Ie)の化合物はまた、スキーム3に示すように、2)に記載の式(Ia)の化合物を、少なくとも2当量の4)に記載の式R3LGの化合物と、好適な溶媒、例えば、ジメチルホルムアミド内で、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在下で反応させることにより生成させることができる。
【0084】
【化20】

【0085】
8)に記載の式(If)の化合物は、スキーム4に示すように、1)に記載の式(4)の化合物から、短縮された経路において、所望によりマイクロ波加熱を用い、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン内で、塩基、例えば、ナトリウム又はカリウムヘキサメチルジシラジドの存在下で、4)に記載の式R3LGの化合物と反応させ、続いて、同一反応ポット内で、所望により、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、3)に記載の式R10COClの酸塩化物又は式(R10CO)2Oの酸無水物と反応させることによりさらに調製されうる。
【0086】
9)あるいは、4)に記載の式(If)の化合物を、5)に記載の式(Id)の化合物から、所望により、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、3)に記載の式R10COClの酸塩化物又は式(R10CO)2Oの酸無水物と反応させることにより製造されうる。
【0087】
10)上記5)に記載の式(Id)の化合物は、所望によりマイクロ波加熱を用い、1)に記載の式(4)の化合物を、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン内で、塩基、例えば、カリウムヘキサメチルジシラジドの存在下で、4)に記載の式R3LGの化合物と反応させることにより製造されうる(方法1)。
【0088】
11)上記5)に記載の式(Id)の化合物はまた、2)に記載の式(Ia)の化合物から、所望によりマイクロ波加熱を用い、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン内で、塩基、例えば、カリウムヘキサメチルジシラジドの存在下で、4)に記載の式R3LGの化合物と反応させることにより製造されうる(方法2)。式(Ia)の化合物の合成を、2)の下で記載する。
【0089】
【化21】

【0090】
12)式(Ig)のシリル化合物、すなわち、R3が、水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りであり且つR5が−O−Si(R113である式(I)の化合物は、スキーム5に示すように、5)に記載の式(Id)の化合物から、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン又はアセトニトリル内で、式(R113SiClのトリアルキルシリルクロリドと反応させることにより製造されうる。
【0091】
【化22】

【0092】
13)式(Ik)のスルホニル化合物、すなわち、R3が水素であり、そしてR5が−O−SO2−R12である式(I)の化合物は、スキーム6に示すように、2)に記載の式(Ia)の化合物から、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン又はジクロロメタン内で、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、式R12SO2Clの化合物(式中、R12は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)と反応させることにより製造されうる。
【0093】
14)式(Ih)のスルホニル化合物、すなわち、R3が水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR5が−O−SO2−R12である式(I)の化合物は、13)に記載の式(Ik)の化合物を、所望によりマイクロ波加熱を用い、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン内で、塩基、例えば、ナトリウム又はカリウムヘキサメチルジシラジドの存在下で、4)に記載の式R3LGの化合物と反応させることにより調製されうる。
【0094】
15)あるいは、14)に記載の式(Ih)の化合物は、5)に記載の式(Id)の化合物を、好適な溶媒、例えば、テトラヒドロフラン又はジクロロメタン内で、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、13)に記載の式R12SO2Clの化合物と反応させることにより調製されうる。
【0095】
【化23】

【0096】
16)式(Im)のN−オキシド、すなわち、5位の窒素が酸化され、R3が水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR5が−O−CO−R10である式(I)の化合物と、式(In)のN−オキシド、すなわち、5位の窒素が酸化され、R3が水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR5がヒドロキシである式(I)の化合物との混合物が、4)に記載の式(If)の化合物を、スキーム7に示すように、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタン内で、ウレアペレット上で、過酸、例えば、例えば、トリフルオロ無水酢酸及び過酸化水素によりin situで発生した過トリフルオロ酢酸と反応させることにより製造されうる。
【0097】
【化24】

【0098】
17)R1及びR2が、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR17がC1〜C6アルキルである式(5)の化合物が、スキーム8に示されるように、1)の下で規定される式(2)のアミノピラジンエステルを、25℃〜還流(還流が好ましい)の温度において、好適な溶媒、例えば、メタノール内で、塩基、例えば、ナトリウムメトキシドの存在下で、式CH2(CO2172のジアルキルマロネート(式中、R17がC1〜C6アルキルである)と反応させることにより製造されうる。
【0099】
18)式(6)の化合物(式中、R1及びR2は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)は、所望によりマイクロ波反応器内で、好適な溶媒、例えば、エタノール内で、17)に記載の式(5)の化合物を、強水性酸、例えば濃塩酸を用いて処理することにより、あるいは希釈された水性酸、例えば水性塩酸を用いて処理することによる加水分解及び脱カルボキシル化により製造されうる。
【0100】
19)式(8)の化合物(式中、R1、R2及びR8は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)は、好適な溶媒、例えば、ジメチルスルホキシドン内で、塩基、例えば、4−ジメチルアミノピリジンの存在下で、18)に記載の式(6)の化合物を、式(7)の鉛化合物(式中、R8は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)と反応させることにより製造されうる。鉛化合物(7)は、文献において公知であり、そしてJ.T.Pinhey,B.A.Rowe,Aust.J.Chem.,1979,32,1561−6;J.Morgan,J.T.Pinhey,J.Chem.Soc.Perkin Trans.1;1990,3,715−20)の方法により製造することができる。
【0101】
【化25】

【0102】
20)式(12)のニトロ化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)は、式(11)の化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、スキーム9に示すとおり、式(I)の化合物に関して規定される通りである)を、ニトロ化混合物、例えば、発煙硝酸及び濃硫酸を用いてニトロ化させることにより製造されうる。
【0103】
21)式(13)のアミノ化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)は、一般的な還元条件、例えば、水性塩酸内の鉄粉(iron filings)を用いて、20)に記載の式(12)の化合物を還元することにより製造されうる。
【0104】
22)式(14)のアシル化化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR17は、17)に規定される通りである)は、21)に記載の式(13)の化合物のアシル化により、例えば、好適な溶媒、例えば、ジクロロメタン内で、塩基、例えば、トリエチルアミンの存在下で、式R17COClの酸塩化物又は(R17CO)2Oの酸無水物(式中、R17は、21)に規定される通りである)と反応させることにより調製されうる。
【0105】
23)式(15)のアルキル化化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR14はC1〜C6アルキルである)は、21)に記載の式(13)の化合物のアルキル化により、例えば、好適な溶媒、例えば、エタノール又はトルエン内で、所望により、塩基、例えば、炭酸カリウムの存在下で、式R14LGの化合物、(式中、R14はC1〜C6アルキルであり、そしてLGは離脱基、例えば、ブロミド又はメシレートである)と反応させることにより製造されうる。
【0106】
24)式(16)の化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR19は、シアノ、C1〜C4アルキルチオ、ハロ、又はヒドロキシである)は、ジアゾ化により、例えば、好適な溶媒、例えば、アセトニトリル内で、銅塩、例えば、シアン化第一銅の存在下で、好適な求核試薬、例えば、カリウムシアニドの存在下で、アルキルニトリットと反応させることにより、21)に記載の式(13)の化合物の反応により製造されうる。
【0107】
【化26】

【0108】
25)式(18)のハロアルキル化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、Xはハロゲンであり、そしてn+m=3である)は、スキーム10に示すように、還流下で、所望により、光源、例えば、500ワットのタングステンハロゲンランプの存在下で、好適な溶媒、例えば、四塩化炭素内で、ラジカル開始剤、例えば、過酸化ベンゾイルの存在下で、光又は次の式:
【化27】

のN−ハロスクシンイミドの存在下で、式(17)の化合物を、ハロゲン化剤、例えば、式X2のハロゲン(式中、Xは、塩素又は臭素である)と反応させることにより製造されうる。
【0109】
26)式(19)の化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR20は、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8チオアルコキシ、所望により置換されているフェノキシ、所望により置換されているチオフェノキシ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜C4アルキル−アミノ又はジ−(C1〜C4アルキル)アミノである)は、25)に記載の式(18)の化合物(式中、n=2及びm=1である)を、好適な溶媒、例えば、エタノール又はジメチルホルムアミド内で、塩基、例えば、炭酸カリウム又は水素化ナトリウムの存在下で、式R20Hの化合物(式中、R20は、C1〜C8アルコキシ、C1〜C8チオアルコキシ、所望により置換されているフェノキシ、所望により置換されているチオフェノキシ、モノ−(C1〜C4アルキル)アミン又はジ−(C1〜C4アルキル)アミンである)と反応させるか、又は好適な溶媒、例えば、エタノール又はジメチルホルムアミド内で、式R20Mの化合物(式中、R20はシアノであり、そしてMは金属、例えば、ナトリウムシアニドであるか、又はR20はヒドロキシであり、そしてMは金属、例えば、水酸化ナトリウムである)と反応させることにより製造されうる。
【0110】
27)式(20)の化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)は、酸、例えば、水性硫酸を用いた加水分解により、25)に記載の式(18)の化合物(式中、n=1及びm=2である)から、又は塩基、例えば、炭酸カリウムの存在下で、ジメチル−スルホキシドと反応させることにより、式(20)の化合物(式中、n=2及びm=1である)から製造されうる。
【0111】
28)式(21)の化合物(式中、R1、R2、R3、R8及びR10は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR17は、17)に記載される)は、所望により銀塩、例えば、硝酸銀の存在下で、式R17OHのアルコール(式中、R17は、17)に記載される)を用いて加水分解することにより、25)に記載の式(18)の化合物(式中、n=0及びm=3である)から製造されうる。
【0112】
【化28】

【0113】
29)アリール酢酸が市販されていないケースでは、それらを製造する必要がある。典型的な合成を、スキーム11に示す。式(23)のベンジルハライド(式中、R8は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてXはハロゲンである)が、還流下で、所望により、光源、例えば、500ワットのタングステンハロゲンランプの存在下で、好適な溶媒、例えば、四塩化炭素内で、ラジカル開始剤、例えば、過酸化ベンゾイルの存在下で、光又は次の式:
【化29】

のN−ハロスクシンイミドの存在下で、式(22)の置換されたトルエン(式中、R8は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)から製造されうる。
【0114】
30)式(24)のベンジルシアニド(式中、R8は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)は、還流下で、好適な溶媒、例えば、エタノール内で、29)に記載の式(23)の化合物を、金属シアニド、例えば、カリウムシアニドと反応させることにより製造されうる。
【0115】
31)式(25)のフェニル酢酸(式中、R8は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)は、還流下で、水性酸又はアルカリ(好ましくは水性酸、例えば、水性硫酸)を用いた加水分解により、30)に記載の式(24)の化合物の反応から製造されうる。
【0116】
本発明に従う式(I)の化合物は、合成で得られたものとして、未変性において、除草剤として用いられうるが、式(I)の化合物は、処方アジュバント、例えば、キャリア、溶媒及び界面活性物質を用いて、種々の手段において、除草組成物に処方されるのが一般的である。処方物は、種々の物理的形態、例えば、散布剤、ゲル、水和剤、水分散性粒剤、水分散性錠剤、発泡性ペレット剤、乳剤、微乳剤(microemulsifiable concentrate)、水中油型乳剤、オイル−フロアブル製剤、水性分散剤、油性分散剤、SE剤(suspo−emulsion)、カプセル懸濁剤、乳化性粒剤、可溶性液体、水溶性濃縮物(water−soluble concentrate)(キャリアとして水又は水混和性有機溶媒を伴う)、含浸されたポリマーフィルム、又は、例えば、Manual on Development and Use of FAO Specifications for Plant Protection Products,5th Edition,1999から公知の形態にあることができる。上記処方物は、直接、又は使用前に希釈するかのどちらかで用いることができる。希釈物を、例えば、水、液体肥料、微量元素、生物有機体、オイル又は溶媒を用いて製造することができる。
【0117】
上記処方物は、例えば、微粉固体、粒剤、液剤、分散液又はエマルションの状態の組成物を得るために、有効成分を処方アジュバントと混合することにより調製されうる。上記有効成分はまた、他のアジュバント、例えば、微粉固体、鉱物油、野菜又は動物起源の油、野菜又は動物起源の変性油、有機溶媒、水、界面活性物質あるいはそれらの組み合わせと共に処方されうる。上記有効成分はまた、ポリマーから成る微細マイクロカプセル剤に含まれうる。マイクロカプセル剤は、上記有効成分を、多孔質のキャリア内に含む。
【0118】
これにより、上記有効成分が、調節された量において、環境中に放出されうる(例えば、緩効性)。マイクロカプセル剤は、0.1〜500μmの直径を有するのが通常である。それらは、カプセル剤重量の約25〜95重量%の量で有効成分を含む。上記有効成分は、モノリシックな固体の形態、固体又は液体分散液中の微粒子の形態、あるいは好適な溶液の形態にあることができる。封入膜には、例えば、天然又は合成ゴム、セルロース、スチレン/ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリウレタン又は化学的変性ポリマー及びスターチザンセート、あるいはこれに関して当業者に公知の他のポリマーが含まれる。あるいは、上記有効成分が、塩基物質の固体マトリックス内の微粒子の形態で含まれるが、マイクロカプセル剤は、それら自体を封入していない微細マイクロカプセル剤を形成させることができる。
【0119】
本発明に従う組成物を調製するために好適な処方アジュバントは、それ自体公知である。液状キャリアとして、下記を用いることができる:水、トルエン、キシレン、石油エーテル、植物性油脂、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、酸無水物、アセトニトリル、アセトフェノン、アミルアセテート、2−ブタノン、ブチレンカーボネート、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、酢酸のアルキルエステル、ジアセトンアルコール、1,2−ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、p−ジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエテート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4−ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール(diproxitol)、アルキルピロリドン、エチルアセテート、2−エチルヘキサノール、エチレンカーボネート、1,1,1−トリクロロエタン、2−ヘプタノン、α−ピネン、d−リモネン、エチルラクテート、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ−ブチロラクトン、グリセロール、グリセロールアセテート、グリセロールジアセテート、グリセロールトリアセテート、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、イソアミルアセテート、イソボルニルアセテート、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、イソプロピルミリステート、乳酸、ラウリルアミン、酸化メシチル、メトキシ−プロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルラウレート、メチルオクタノエート、メチルオレエート、メチレンクロリド、m−キシレン、n−ヘキサン、n−オクチルアミン、オクタ−デカン酸、オクチルアミンアセテート、オレイン酸、オレイルアミン、o−キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール(PEG400)、プロピオン酸、プロピルラクテート、プロピレンカーボネート、プロピレングリコール、プロピレングリコールメチルエーテル、p−キシレン、トルエン、トリエチルホスフェート、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱物油、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、エチルアセテート、アミルアセテート、ブチルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及び高分子量のアルコール、例えば、アミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセロール、N−メチル−2−ピロリドン等。水は、濃縮物を希釈するために選択されるキャリアであるのが一般的である。好適な固体のキャリアは、例えば、タルク、二酸化チタン、パイロフィライト粘土、シリカ、アタパルガイト粘土、珪藻土、石灰石、炭酸カルシウム、ベントナイト、カルシウムモンモリロナイト、綿実殻、コムギ穀粉、大豆穀粉、軽石、木材穀粉、粉砕されたウォールナッツシェル、リグニン、並びに、例えば、CFR 180.1001.(c)&(d)に記載されるような同様の物質である。
【0120】
複数の界面活性物質を、固体及び液体の両方に、特に、使用前にキャリアで希釈されうる処方物に用いることが有利である場合がある。界面活性物質は、アニオン性、カチオン性、非イオン性又は高分子量であることができ、そしてそれらは、乳化剤、湿潤剤又は懸濁化剤として、又は他の目的のために用いられうる。典型的な界面活性物質には、例えば、アルキルスルフェートの塩、例えば、ジエタノールアンモニウムラウリルスルフェート;アルキルアリールスルホネートの塩、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム;アルキルフェノール/アルキレンオキシド付加生成物、例えば、ノニルフェノールエトキシレート;アルコール/アルキレンオキシド付加生成物、例えば、トリデシルアルコールエトキシレート;石けん、例えば、ステアリン酸ナトリウム;アルキルナフタレンスルホネートの塩、例えば、ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム;スルホスクシネート塩のジアルキルエステル、例えば、ジ(2−エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウム;ソルビトールエステル、例えば、ソルビトールオレエート;第4級アミン、例えば、ラウリルトリメチル塩化アンモニウム、脂肪酸のポリエチレングリコールエステル、例えば、ポリエチレングリコールステアレート;エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;及びモノ−及びジ−アルキルホスフェートエステルの塩;並びに、例えば、「McCutcheon’s Detergents and Emulsifiers Annual」MC Publishing Corp.,Ridgewood New Jersey,1981に記載されるさらなる物質が含まれる。
【0121】
農薬処方物において通常用いられうるさらなるアジュバントには、結晶化抑制剤、粘度調整剤、懸濁化剤、染料、酸化防止剤、起泡剤、光吸収剤、混合助剤、消泡剤、錯化剤、中和又はpH−変性物質及び緩衝剤、腐食防止剤、芳香剤、湿潤剤、吸収(take−up)強化剤、微量元素、可塑剤、流動促進剤、潤滑剤、分散剤、増粘剤、不凍液、殺微生物剤、及び液状及び固形肥料が含まれる。
【0122】
本発明に従う組成物は、野菜又は動物起源のオイル、鉱物油、上記オイルのアルキルエステル又は上記オイルの混合物及びオイル誘導体を含む添加剤をさらに含むことができる。本発明の組成物におけるオイル添加剤の量は、噴霧混合物に基づいて、0.01〜10%であるのが一般的である。例えば、上記噴霧混合物が調製された後、上記オイル添加剤を、所望の濃度において噴霧層に添加することができる。好ましいオイル添加剤には、鉱物油又は野菜起源のオイル、例えば、菜種油、オリーブ油又はヒマワリ油、乳化された植物性油脂、例えば、AMIGO(商標)(Rhone−Poulenc Canada Inc.)、野菜起源のオイルのアルキルエステル、例えば、メチル誘導体、又は動物起源のオイル、例えば、魚油又は牛肉獣脂が含まれる。
【0123】
好ましい添加剤には、例えば、活性成分として、基本的に80重量%の魚油のアルキルエステル及び15重量%のメチル化菜種油、並びに5重量%の慣用の乳化剤及びpH調整剤が含まれる。特に好ましいオイル添加剤には、C8〜C22脂肪酸のアルキルエステル、特にC12〜C18脂肪酸のメチル誘導体、例えば、ラウリン酸、パルミチン酸及びオレイン酸のメチルエステルが含まれ、重要である。それらのエステルは、メチルラウレート(CAS−111−82−0)、メチルパルミテート(CAS−112−39−0)及びメチルオレエート(CAS−112−62−9)として公知である。好ましい脂肪酸メチルエステル誘導体は、Emery(商標)2230及び2231(Cognis GmbH)である。それら及び他のオイル誘導体はまた、Compendium of Herbicide Adjuvants,5th Edition,Southern Illinois University,2000から公知である。
【0124】
上記オイル添加剤の適用及び作用を、界面活性物質、例えば、非イオン性、アニオン性又はカチオン性界面活性剤と組み合わせることにより、さらに改良することができる。好適なアニオン性、非イオン性及びカチオン性界面活性剤の例は、国際公開第97/34485号パンフレットの7及び8ページに列挙されている。好ましい界面活性物質は、ドデシルベンジルスルホネート種のアニオン性界面活性剤、特にそれらのカルシウム塩、及び脂肪アルコールエトキシレート種の非イオン性界面活性剤である。特別の選択物は、5〜40のエトキシ化度を有するエトキシ化C12〜C22脂肪アルコールに与えられる。市販の界面活性剤の例は、Genapolタイプ(Clariant AG)である。また、好ましいのは、シリコーン界面活性剤、特に、Silwet L−77(商標)として市販されているポリアルキル−オキシド−変性ヘプタメチルトリロキサン(triloxane)、及びパーフルオロ化界面活性剤である。添加剤総量に関連して、上記界面活性物質の濃度は、一般的に、1〜30重量%である。オイル又は鉱物油又はそれらの誘導体と界面活性剤との混合物から成るオイル添加剤の例は、Edenor ME SU(商標)、Turbocharge(商標)(Syngenta AG,CH)又はActipronC(BP Oil UK Limited,GB)である。
【0125】
必要に応じて、上記界面活性物質は、単独で、処方物内で用いられること、すなわち、オイル添加剤なしで用いられることがまた可能である。
さらに、上記オイル添加剤/界面活性剤混合物に有機溶媒を添加することは、作用をさらに強化することに貢献する場合がある。好適な溶媒は、例えば、Solvesso(商標)(ESSO)又はAromatic Solvent(商標)(Exxon Corporation)である。上記溶媒の濃度は、総重量の10〜80重量%であることができる。溶媒との混和材料内に存在するオイル添加剤は、例えば、米国特許第4,834,908号明細書に記載されている。その中に開示されている市販のオイル添加剤は、名称MERGE(商標)(BASF Corporation)により知られている。本発明に従って好ましいさらなるオイル添加剤は、SCORE(商標)(Syngenta Crop Protection Canada)である。
【0126】
上記列挙のオイル添加剤に加えて、本発明に従う組成物の作用を強化するために、アルキルピロリドン(例えば、Agrimax(商標))の処方物を、上記噴霧混合物に添加することがまたできる。合成ラティス(lattice)、例えば、ポリアクリルアミド、ポリビニル化合物又はポリ−1−p−メンテン(例えば、Bond(商標)、Courier(商標)又はEmerald(商標))の処方物をまた、用いることができる。プロピオン酸を含む溶液、例えばEurogkem Pen−e−trate(商標)を、作用強化剤として、上記噴霧化合物に添加することがまたできる。
【0127】
上記除草組成物は、一般的に、式(I)の化合物を0.1〜99重量%、特に0.1〜95重量%と、処方アジュバント(好ましくは、0〜25重量%の界面活性物質を含む)1〜99.9重量%とを含む。一方、市販の製品は、濃縮物として処方されることが好ましく、エンドユーザーが、希釈物を用いるのが一般的である。
【0128】
式(I)の化合物の適用の割合は、広い範囲内で変わることができ、そして下記によって変わることができる;土壌の性質、適用の方法(発芽前又は発芽後;種子粉衣;まき溝への適用;不耕起栽培適用等)、作物、調節すべき草又は雑草、卓越(prevailing)気候条件、及び適用の方法により支配される他の因子、適用の期間及びターゲット作物。本発明に従う式(I)の化合物は、10〜2000g/ha、特に50〜1000g/haの比率で適用されるのが一般的である。
【0129】
好ましい処方物は、特に次の組成を有する(%=重量%)。
[乳剤]
有効成分:1〜95%、好ましくは60〜90%
表面活性剤:1〜30%、好ましくは5〜20%
液状キャリア:1〜80%、好ましくは1〜35%
【0130】
[粉剤]
有効成分:0.1〜10%、好ましくは0.1〜5%
固形キャリア:99.9〜90%、好ましくは99.9〜99%
[ゾル剤]
有効成分:5〜75%、好ましくは10〜50%
水:94〜24%、好ましくは88〜30%
表面活性剤:1〜40%、好ましくは2〜30%
【0131】
[水和剤]
有効成分:0.5〜90%、好ましくは1〜80%
表面活性剤:0.5〜20%、好ましくは1〜15%
固形キャリア:5〜95%、好ましくは15〜90%
[粒剤]
有効成分:0.1〜30%、好ましくは0.1〜15%
固形キャリア:99.5〜70%、好ましくは97〜85%
【0132】
次の例は、本発明を具体的に説明するが、本発明を制限するものではない。
式(I)の除草剤に関する処方例(%=重量%)
【0133】
【表5】

【0134】
所望の濃度のエマルションを、上記乳剤を水で希釈することにより得ることができる。
【0135】
【表6】

【0136】
上記液剤は、マイクロドロップの形態で用いるために好適である。
【0137】
【表7】

【0138】
上記有効成分を、上記アジュバントと完全に混合し、そして当該混合物を、好適なミル内で完全に粉砕し、水で希釈して所望の濃度の懸濁液を与えることができる水和剤を提供する。
【0139】
【表8】

【0140】
上記有効成分を、メチレンクロリド内に溶解させ、そしてスプレーにより上記キャリアに適用し、次いで、溶媒を減圧下で蒸発させる。
【0141】
【表9】

【0142】
微粉砕した有効成分を、ミキサー内で、ポリエチレングリコールで湿潤させた上記キャリアに均一に適用した。非粉末状コート化粒剤(non−dusty coated granule)が、この様式で得られる。
【0143】
【表10】

【0144】
上記有効成分を、上記アジュバントと混合し、そして粉砕し、そして混合物を水で湿潤させた。上記混合物を押出し、次いで空気流内で乾燥させた。
【0145】
【表11】

【0146】
すぐ使用できる粉剤が、上記有効成分を上記キャリアと混合し、そして混合物を好適なミル内で粉砕することにより得られる。
【0147】
【表12】

【0148】
微粉砕した有効成分を、上記アジュバントと十分に混合し、水で希釈することにより所望の濃度の懸濁液を得ることができるゾル剤を得る。
【0149】
本発明はまた、除草有効量の式(I)の化合物を、植物又はその位置に適用することを含む、植物生長を調節する方法に関する。
【0150】
本発明はまた、除草有効量の式(I)の化合物を、有用な植物若しくはその位置又は耕作の範囲に適用することを含む、有用な植物の作物内の草及び雑草を選択的に調節する方法に関する。
【0151】
本発明の組成物を用いることができる有用な植物の作物には、多年生作物、例えば、かんきつ類果実、ブドウのつる、ナッツ、アブラヤシ、オリーブ、ナシ状果果実、石果及びゴム、並びに一年生の耕作性作物、例えば、穀物、例えば、オオムギ及びコムギ、綿、セイヨウアブラナ、メイズ、稲、大豆、テンサイ、サトウキビ、ヒマワリ、観葉植物及び野菜、特に穀物及びメイズが含まれる。
【0152】
調節すべき上記草及び雑草は子葉種、例えば、アゴルスティス(Agrostis)、アルペキュラス(Alopecurus)、アヴェナ(Avena)、ブロムス(Bromus)、Cyperus、ディジタリア(Digitaria)、エチノコロア(Echinochloa)、ロリウム(Lolium)、モノコリア(Monochoria)、ロットボエリア(Rottboellia)、サジッタリア(Sagittaria)、スシルプス(Scirpus)、セタリア(Setaria)、シダ(Sida)及びモロコシ、並びに双子葉種、例えば、アブチロン(Abutilon)、アマランサス(Amaranthus)、ケノポジウム(Chenopodium)、菊、ガリウム(Galium)、イポモエア(Ipomoea)、ナスツルチウム(Nasturtium)、シナピス(Sinapis)、ソラナム(Solanum)、ステラリア(Stellaria)、ベロニカ(Veronica)、ヴィオラ(Viola)及びキサンチウム(Xanthium)の両方であることができる。
【0153】
作物は、従来法の育種又は遺伝子工学により除草剤又は除草剤種(例えば、ALS−、GS−、EPSPS−、PPO−及びHPPD−インヒビター)に耐性を有する作物をも含むものとして理解されるべきである。従来法の育種により、イミダゾリノン、例えば、イマザモックス(imazamox)に耐性を有する作物の例は、Clearfield(商標)サマーレープ(カノーラ)である。遺伝子工学方法により除草剤に耐性を有する作物の例は、例えば、商標名:RoundupReady(商標)及びLibertyLink(商標)の下で市販される、グリホサート−及びグルホシネート−耐久性メイズ亜種を含む。
【0154】
作物はまた、遺伝子工学方法により有害な昆虫に抵抗性を付与されたもの、例えば、Btメイズ(アワノメイガに対する抵抗性)、Btコットン(ワタミハナゾウムシに対する抵抗性)及びBtジャガイモ(コロラドハムシに対する抵抗性)として理解されるべきである。Btメイズの例は、NK(商標)(Syngenta Seeds)のBt176メイズハイブリッドである。Bt毒素は、バシラス属(Bacillus)のスリンジエンシス(thuringiensis)土壌細菌により自然に生成するたんぱく質である。上記毒素又は上記毒素を合成することができるトランスジェニック植物の例は、欧州特許出願公開第451 878号明細書、同第374 753号明細書、国際公開第93/07278号パンフレット、同第95/34656号パンフレット、同第03/052073号パンフレット及び欧州特許出願公開第427 529号明細書に記載されている。殺虫剤抵抗性を塩基配列によって指定し、そして1種又は2種以上の毒素を発現させる1又は2以上の遺伝子を含むトランスジェニック植物の例は、KnockOut(商標)(メイズ)、Yield Gard(商標)(メイズ)、NuCOTIN33B(商標)(綿)、Bollgard(商標)(綿)、NewLeaf(商標)(ジャガイモ)、NatureGard(商標)及びProtexcta(商標)である。植物作物又はその種材料は、除草剤に対する耐性、及び同時に昆虫による摂食の両方に耐性を有することができる(「積み重ねられた」遺伝形質転換イベント)。例えば、種は、殺虫性のCry3たんぱく質を発現させる一方で、同時にグリホサートに対する耐性を有することができる。
【0155】
作物はまた、従来法の育種又は遺伝子工学により得られるものとして理解されるべきであり、そしていわゆるアウトプット形質(例えば、改良された貯蔵安定性、より高い栄養価及び改良されたフレーバー)を含む。
耕作の下の範囲には、作物がすでに生長している土地及びそれらの作物を耕作することを意図する土地が含まれる。
【0156】
本発明に従う式(I)の化合物をまた、1種又は2種以上のさらなる除草剤と組み合わせて用いることができる。
特に、次の式(I)の化合物の混合物が重要である。
式(I)の化合物と合成オーキシンとの混合物(例えば、式(I)の化合物+クロピラリド(clopyralid)(162)、式(I)の化合物+2,4−D(211)、式(I)の化合物+ジカンバ(228)、式(I)の化合物+MCPA(499)、式(I)の化合物+キンクロラック(quinclorac)(712)、又は式(I)の化合物+アミノピラリド(aminopyralid)(CAS RN 150114−71−9)).
【0157】
式(I)の化合物とdiflufenzopyr(252)との混合物.
式(I)の化合物とアセトアニリドとの混合物(例えば、式(I)の化合物+アセトクロル(5)、式(I)の化合物+ジメテナミド(260)、式(I)の化合物+メトラクロール(548)、式(I)の化合物+S−メトラクロール(549)、又は式(I)の化合物+プレチラクロール(656)).
【0158】
式(I)の化合物とフラムプロップ(flamprop)−M(355)との混合物.
式(I)の化合物とフルフェナセット(flufenacet)(BAY FOE 5043)(369)との混合物.
式(I)の化合物とピロキサスルホン(pyroxasulfone)(CAS RN 447399−55−5)との混合物.
式(I)の化合物とトリアジンとの混合物(例えば、式(I)の化合物+アトラジン(37)、又は式(I)の化合物+テルブチラジン(terbuthylazine)(775)).
【0159】
式(I)の化合物とHPPDインヒビターとの混合物(例えば、式(I)の化合物+イソキサフルトール(479)、式(I)の化合物+メソトリオン(mesotrione)(515)、式(I)の化合物+ピラスルホトール(CAS RN 365400−11−9)、式(I)の化合物+スルコトリオン(sulcotrione)(747)、式(I)の化合物+テンボトリオン(tembotrione)(CAS RN 335104−84−2)、式(I)の化合物+トプラメゾン(topramezone)(CAS RN 210631−68−8)、式(I)の化合物+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン(CAS RN 352010−68−5)、又は式(I)の化合物+4−ヒドロキシ−3−[[2−(3−メトキシプロピル)−6−(ジフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン).
【0160】
式(I)の化合物とHPPDインヒビター及びトリアジンとの混合物.
式(I)の化合物とグリホサート(419)との混合物.
【0161】
式(I)の化合物とグリホサート及びHPPDインヒビターとの混合物(例えば、式(I)の化合物+グリホサート+イソキサフルトール、式(I)の化合物+グリホサート+メソトリオン、式(I)の化合物+グリホサート+ピラスルホトール(CAS RN 365400−11−9)、式(I)の化合物+グリホサート+スルコトリオン、式(I)の化合物+グリホサート+テンボトリオン、式(I)の化合物+グリホサート+トプラメゾン、式(I)の化合物+グリホサート+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン、又は式(I)の化合物+グリホサート+4−ヒドロキシ−3−[[2−(3−メトキシプロピル)−6−(ジフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン).
式(I)の化合物とグルホシネート−アンモニウム(418)との混合物.
【0162】
式(I)の化合物とグルホシネート−アンモニウム及びHPPDインヒビターとの混合物(例えば、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+イソキサフルトール、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+メソトリオン、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+ピラスルホトール(CAS RN 365400−11−9)、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+スルコトリオン、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+テンボトリオン、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+トプラメゾン、式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+4−ヒドロキシ−3−[[2−[(2−メトキシエトキシ)メチル]−6−(トリフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン、又は式(I)の化合物+グルホシネート−アンモニウム+4−ヒドロキシ−3−[[2−(3−メトキシプロピル)−6−(ジフルオロメチル)−3−ピリジニル]カルボニル]−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−エン−2−オン).
【0163】
式(I)の化合物とALS又はAHASインヒビターとの混合物(例えば、式(I)の化合物+ベンスルフロンメチル(bensulfuron−methyl)(64)、式(I)の化合物+クロリムロンエチル(135)、式(I)の化合物+クロランスラムメチル(164)、式(I)の化合物+フロラスラム(359)、式(I)の化合物+フルカルバゾン(flucarbazone)ナトリウム(364)、式(I)の化合物+イマザモックス(imazamox)(451)、式(I)の化合物+イマザピル(453)、式(I)の化合物+イマゼタピル(imazethapyr)(455)、式(I)の化合物+ヨードスルフロン(iodosulfuron)−メチル−ナトリウム(466)、式(I)の化合物+メソスルフロン(mesosulfuron)−メチル(514)、式(I)の化合物+ニコスルフロン(577)、式(I)の化合物+ペノキススラム(penoxsulam)(622)、式(I)の化合物+ピロキシスラム(pyroxsulam)(トリフロスラム(triflosulam))(CAS RN 422556−08−9)、式(I)の化合物+チフェンスルフロンメチル(チアメツロン(thiameturon)−メチル)(795)、式(I)の化合物+トリアスルフロン(817)、式(I)の化合物+トリベヌロン(tribenuron)−メチル(822)、式(I)の化合物+トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)−ナトリウム(833)、式(I)の化合物+チエンカルバゾン(thiencarbazone)(4−[(4,5−ジヒドロ−3−メトキシ−4−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)カルボニルスルファモイル]−5−メチルチオフェン−3−カルボン酸、BAY636))、又は式(I)の化合物+チエンカルバゾン(thiencarbazone)−メチル(メチル4−[(4,5−ジヒドロ−3−メトキシ−4−メチル−5−オキソ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)カルボニルスルファモイル]−5−メチルチオフェン−3−カルボキシレート、CAS RN 317815−83−1、BAY636−メチル)).
【0164】
式(I)の化合物とPPOインヒビターとの混合物(例えば、式(I)の化合物+ブタフェナシル(101)、式(I)の化合物+カルフェントラゾン−エチル(121)、式(I)の化合物+シニドン(cinidon)−エチル(152)、式(I)の化合物+フルミオキサジン(376)、式(I)の化合物+ホメサフェン(fomesafen)(401)、又は式(I)の化合物+[3−[2−クロロ−4−フルオロ−5−(1−メチル−6−トリフルオロメチル−2,4−ジオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロピリミジン−3−イル)フェノキシ]−2−ピリジルオキシ]酢酸エチルエステル)(CAS RN 353292−31−6).
【0165】
式(I)の化合物とACCaseインヒビターとの混合物(例えば、式(I)の化合物+ブトロキシジム(butroxydim)(106)、式(I)の化合物+クレトジム(155)、式(I)の化合物+クロジナホップ(clodinafop)−プロパルギル(156)、式(I)の化合物+シクロキシジム(cycloxydim)(190)、式(I)の化合物+シハロホップ(cyhalofop)−ブチル(195)、式(I)の化合物+ジクロホップ(diclofop)−メチル(238)、式(I)の化合物+フェノキサプロップ−エチル(339)、式(I)の化合物+フルアジホップ−ブチル(361)、式(I)の化合物+フルアジホップ−P−ブチル(362)、式(I)の化合物+ハロキシホップ(427)、式(I)の化合物+ハロキシホップ−P(428)、式(I)の化合物+プロパキザホップ(670)、式(I)の化合物+キザロホップ(quizalofop)(717)、式(I)の化合物+キザロホップ−P(718)、式(I)の化合物+セトキシジム(726)、式(I)の化合物+テプラロキシジム(771)、式(I)の化合物+トラルコキシジム(tralkoxydim)(811))、又は式(I)の化合物+ピノキサデン(pinoxaden)(CAS RN 243973−20−8).
【0166】
式(I)の化合物とプロスルホカルブ(683)との混合物、又は式(I)の化合物とトリアレート(816)との混合物.
式(I)の化合物とブロモキシニル(95)との混合物、式(I)の化合物とクロリダゾン(134)との混合物、式(I)の化合物とクロロトルロン(chlorotoluron)(143)との混合物、式(I)の化合物とジウロン(281)との混合物、又は式(I)の化合物とメトリブジン(554)との混合物.
【0167】
式(I)の化合物とクロマゾン(159)との混合物、式(I)の化合物とジフルフェニカン(251)との混合物、式(I)の化合物とフルロクロリドン(flurochloridone)(389)との混合物、又は式(I)の化合物とフルルタモン(flurtamone)(392)との混合物.
式(I)の化合物とペンディメタリン(621)との混合物、又は式(I)の化合物とトリフルラリン(836)との混合物.
【0168】
式(I)の化合物とジフェンゾコート(difenzoquat)メチルスルフェート(metilsulfate)(248)との混合物.
式(I)の化合物とジクワットジブロミド(276)との混合物.
式(I)の化合物とパラクアットジクロリド(614)との混合物.
【0169】
式(I)の化合物の混合パートナーはまた、例えば、The Pesticide Manual,13th Edition(BCPC),2003に記載されるようなエステル又は塩であることができる。グルホシネート−アンモニウムへの参照をまた、グルホシネートに適用し、クロランスラムメチルへの参照をまた、クロランスラム(cloransulam)に適用し、ジメテナミドへの参照をまた、ジメテナミド−Pに適用し、フラムプロップ(flamprop)−Mへの参照をまた、フラムプロップに適用し、そしてピリチオバック(pyrithiobac)−ナトリウムへの参照をまた、ピリチオバック(pyrithiobac)等に適用する。
【0170】
式(I)の化合物:混合パートナーの混合比は、好ましくは1:100〜1000:1である。
上記混合物を、上述の処方物内で用いることが有利である(この場合には、「有効成分」は、式(I)の化合物と上記混合パートナーとのそれぞれの混合物に関する)。
【0171】
さらに、1種又は2種以上の次の除草剤を、本発明に従う式(I)の化合物と組み合わせて、又は上述の混合物と組み合わせて用いることができる:アシフルオルフェン−ナトリウム(7)、アクロニフェン(aclonifen)(8)、アクロレイン(10)、アラクロール(14)、アロキシジム(alloxydim)(18)、アメトリン(20)、アミカルバゾン(amicabazone)(21)、アミドスルフロン(22)、アミトロール(アミノトリアゾール)(25)、アンモニウムスルファメート(26)、アニロホス(31)、アシュラム(36)、アビグリシン(aviglycine)(39)、アザフェニジン(azafenidin)(CAS RN 68049−83−2)、アジムスルフロン(43)、BAS 800H(CAS RN 372137−35−4)、ベフルブタミド(beflubutamid)(55)、ベナゾリン(benazolin)(57)、ベンカルバゾン(bencarbazone)(CAS RN 173980−17−1)、ベンフルラリン(59)、ベンフレセート(61)、ベンスリド(65)、ベンタゾン(67)、ベンズフェンジゾン(CAS RN 158755−95−4)、ベンゾビシクロン(69)、ベンゾフェナップ(70)、ビラナホス(ビアラホス)(77)、ビスピリバック(bispyribac)−ナトリウム(82)、ボラックス(borax)(86)、ブロマシル(90)、ブロモブチド(93)、ブロモフェノキシム(bromooofenoxim)(CAS RN 13181−17−4)、ブタクロール(100)、ブタミホス(102)、ブトラリン(butralin)(105)、ブチレート(108)、カフェンストロール(110)、カルベタミド(117)、クロルブロムロン(CAS RN 13360−45−7)、クロロフルレノール(chlorflurenol)−メチル(133)、クロロ酢酸(138)、クロルプロファム(144)、クロルスルフロン(147)、クロルタール(chlorthal)−ジメチル(148)、シンメチリン(cinmethylin)(153)、シノスルフロン(154)、クロメプロップ(160)、クミルロン(180)、シアンアミド(182)、シアナジン(183)、シクラニリド(cyclanilide)(186)、シクロエート(cycloate)(187)、シクロスルファムロン(189)、ダイムロン(213)、ダラポン(214)、ダゾメット(216)、デスメディファム(desmedipham)(225)、デスメトリン(desmetryn)(CAS RN 1014−69−3)、ジクロベニル(229)、ジクロルプロップ(234)、ジクロルプロップ−P(235)、ジクロスラム(diclosulam)(241)、ジメフロン(dimefuron)(256)、ジメピペレート(257)、ジメタクロール(258)、ジメタメトリン(259)、ジメチピン(261)、ジメチルアルシン酸(264)、ジニトラミン(dinitramine)(268)、ジノテルブ(dinoterb)(272)、ジフェナミド(274)、ジプロペトリン(dipropetryn)(CAS RN 4147−51−7)、ジチオピル(280)、DNOC(282)、DSMA(CAS RN 144−21−8)、エンドタール(295)、EPTC(299)、エスプロカルブ(303)、エタルフルラリン(305)、エタメトスルフロン(ethametsulfuron)−メチル(306)、エテホン(307)、エトフメセート(311)、エトキシフェン(CAS RN 188634−90−4)、エトキシフェン−エチル(CAS RN 131086−42−5)、エトキシスルフロン(314)、エトベンザニド(318)、フェントラザミド(348)、硫酸第一鉄(353)、フラザスルフロン(356)、フルアゾレート(fluazolate)(イソプロパゾール)(CAS RN 174514−07−9)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)(CAS RN 412928−75−7)、フルクロラリン(fluchloralin)(365)、フルフェンピル(flufenpyr)−エチル(371)、フルメトラリン(flumetralin)(373)、フルメツラム(flumetsulam)(374)、フルミクロラック−ペンチル(375)、フルミプロピン(flumipropyn)(フルミプロピン(flumipropin))(CAS RN 84478−52−4)、フルオメツロン(fluometuron)(378)、フルオログリコフェン−エチル(380)、フルポキサム(flupoxam)(CAS RN 119126−15−7)、フルプロパシル(flupropacil)(CAS RN 120890−70−2)、フルプロパネート(383)、フルピルスルフロンメチル(flupyrsulfuron)−メチル−ナトリウム(384)、フルレノール(flurenol)(387)、フルリドン(388)、フルロキシピル(fluroxypyr)(390)、フルチアセット−メチル(395)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)(402)、ホサミン(fosamine)(406)、ハロスルフロン−メチル(426)、HC−252(429)、ヘキサジノン(440)、イマザメタベンズ(imazamethabenz)−メチル(450)、イマザピック(imazapic)(452)、イマザキン(454)、イマゾスルフロン(456)、インダノファン(462)、アイオキシニル(467)、イソプロツロン(isoproturon)(475)、イソウロン(476)、イソキサベン(477)、イソキサクロルトール(CAS RN 141112−06−3)、イソキサピリホップ(CAS RN 87757−18−4)、カルブチレート(karbutilate)(482)、ラクトフェン(486)、レナシル(487)、リニュロン(489)、MCPA−チオエチル(500)、MCPB(501)、メコプロップ(503)、メコプロップ−P(504)、メフェナセット(505)、メフルイジド(mefluidide)(507)、メタム(metam)(519)、メタミホップ(metamifop)(メフルオキサホップ(mefluoxafop))(520)、メタミトロン(521)、メタザクロール(metazachlor)(524)、メタベンズチアズロン(526)、メタゾール(methazole)(CAS RN 20354−26−1)、メチルアルソン酸(536)、メチルダイムロン(539)、メチルイソチオシアネート(543)、メトベンズロン(metobenzuron)(547)、メトブロムロン(metobromuron)(CAS RN 3060−89−7)、メトスラム(metosulam)(552)、メトクスロン(metoxuron)(553)、メトスルフロン(metsulfuron)−メチル(555)、MK−616(559)、モリネート(560)、モノリニュロン(562)、MSMA(CAS RN 2163−80−6)、ナプロアニリド(571)、ナプロパミド(572)、ナプタラム(naptalam)(573)、ネブロン(neburon)(574)、ニピラクロフェン(nipyraclofen)(CAS RN 99662−11−0)、n−メチル−グリホサート、ノナン酸(583)、ノルフルラゾン(584)、オレイン酸(脂肪酸)(593)、オルベンカーブ(orbencarb)(595)、オルソスルファムロン(orthosulfamuron)(CAS RN 213464−77−8)、オリザリン(597)、オキサジアルギル(599)、オキサジアゾン(600)、オキサスルフロン(603)、オキサジクロメホン(604)、オキシフルオルフェン(610)、ペブレート(617)、ペンタクロロフェノール(623)、ペンタノクロール(624)、ペントキサゾン(625)、ペトキサミド(pethoxamid)(627)、ペテロリウム(petrolium)オイル(628)、フェンメディファム(629)、ピクロラム(645)、ピコリナフェン(646)、ピペロホス(650)、プリミスルフロン(primisulfuron)−メチル(657)、プロジアミン(661)、プロフルアゾール(CAS RN 190314−43−3)、プロホキシジム(profoxydim)(663)、プロヘキサジオンカルシウム(664)、プロメトン(prometon)(665)、プロメトリン(666)、プロパクロル(667)、プロパニル(669)、プロパジン(672)、プロファム(674)、プロピソクロール(propisochlor)(667)、プロポキシカルバゾン−ナトリウム(プロカルバゾン(procarbazone)−ナトリウム)(679)、プロピザミド(681)、プロスルフロン(prosulfuron)(684)、ピラクロニル(ピラゾジル(pyrazogyl))(CAS RN 158353−15−2)、ピラフルフェン(pyraflufen)−エチル(691)、ピラゾリネート(692)、ピラゾスルフロン−エチル(694)、ピラゾキシフェン(695)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)(697)、ピリブチカルブ(698)、ピリダホル(pyridafol)(CAS RN 40020−01−7)、ピリデート(702)、ピリフタリド(704)、ピリミノバック(pyriminobac)−メチル(707)、ピリミスルファン(CAS RN 221205−90−9)、ピリチオバック(pyrithiobac)−ナトリウム(709)、キンメラック(713)、キノクラミン(714)、リムスルフロン(721)、セクエストレネ(sequestrene)、シデュロン(727)、シマジン(730)、シメトリン(732)、塩素酸ナトリウム(734)、スルフェントラゾン(749)、スルホメツロン(sulfometuron)−メチル(751)、スルホサート(sulfosate)(CAS RN 81591−81−3)、スルホスルフロン(752)、硫酸(755)、タール油(758)、TCA−ナトリウム(760)、テブタム(tebutam)(CAS RN 35256−85−0)、テブチウロン(765)、テフリルトリオン(tefuryltrione)(CAS RN 473278−76−1)、ターバシル(772)、テルブメトン(terbumeton)(774)、テルブトリン(776)、テニルクロール(789)、チジアジミン(thidiazimin)(CAS RN 123249−43−4)、チアザフルロン(thiazafluron)(CAS RN 25366−23−8)、チアゾピル(793)、チオベンカルブ(797)、チオカルバジル(807)、トリアジフラム(triaziflam)(819)、トリクロピル(827)、トリエタジン(trietazine)(831)、トリフルスルフロン−メチル(837)、トリヒドロキシトリアジン(CAS RN 108−80−5)、トリネキサパック(trinexapac)−エチル(CAS RN 95266−40−3)及びトリトスルフロン(tritosulfuron)(843)。
【0172】
式(I)の化合物の混合パートナーはまた、例えば、The Pesticide Manual,13th Edition(BCPC),2003に記載されるようなエステル又は塩であることができる。アシフルオルフェン−ナトリウムへの参照をまた、アシフルオルフェンに適用し、そしてベンスルフロンメチル(bensulfuron−methyl)への参照をまた、ベンスルフロン等に適用する。
式(I)の化合物:混合パートナーの混合比は、好ましくは1:100〜1000:1である。
【0173】
上記混合物を、上述の処方物内で用いることが有利である(この場合には、「有効成分」は、式(I)の化合物と上記混合パートナーとのそれぞれの混合物に関する)。
【0174】
本発明に従う式(I)の化合物をまた、1種又は2種以上の緩和剤と組み合わせて用いることができる。同様に、本発明に従う式(I)の化合物の1種又は2種以上のさらなる除草剤との混合物を、1種又は2種以上の緩和剤と組み合わせて用いることができる。上記緩和剤は、ベノキサコール(63)、クロキントセットメキシル(163)、シオメトリニル(cyometrinil)(CAS RN 78370−21−5)、シプロスルファミド(CAS RN 221667−31−8)、ジクロルミド(dichlormid)(231)、ジシクロノン(dicyclonon)(CAS RN 79260−71−2)、フェンクロラゾール(fenchlorazole)−エチル(331)、フェンクロリム(fenclorim)(332)、フルラゾール(flurazole)(386)、フルクソフェニム(fluxofenim)(399)、フリラゾール(413)及び対応するR異性体、イソキサジフェン−エチル(478)、メフェンピル(mefenpyr)−ジエチル(506)、ナフタル酸無水物(CAS RN 81−84−5)、及びオキサベトリニル(oxabetrinil)(598)であることができる。特に好ましいのは、式(I)の化合物のベノキサコールとの混合物及び式(I)の化合物のクロキントセットメキシルとの混合物である。
【0175】
式(I)の化合物の緩和剤はまた、例えば、The Pesticide Manual,13th Edition(BCPC),2003に記載されるようなエステル又は塩であることができる。クロキントセットメキシルへの参照をまた、クロキントセットに適用し、そしてフェンクロラゾール(fenchlorazole)−エチルへの適用をまた、フェンクロラゾール等に適用する。
式(I)の化合物:緩和剤の混合比は、100:1〜1:10、特に20:1〜1:1であることが好ましい。
【0176】
上記混合物を、上述の処方物内で用いることが有利である(この場合には、「有効成分」は、式(I)の化合物と上記緩和剤とのそれぞれの混合物に関する)。上記緩和剤及び式(I)の化合物、並びに所望による一又は複数の除草剤を同時に適用することができる。例えば、上記緩和剤、式(I)の化合物及び所望による1種又は2種以上の追加の除草剤を、発芽前の位置に適用することができ、又は発芽後の作物に適用することができる。上記緩和剤及び式(I)の化合物、並びに所望による1種又は2種以上の追加の除草剤を、連続的に適用することができる。例えば、上記緩和剤を、種子処理として、種を蒔く前に適用することができ、そして式(I)の化合物及び所望による1種又は2種以上の追加の除草剤を、発芽前の位置に適用することができ、又は発芽後の作物に適用することができる。
【0177】
式(I)の化合物のさらなる除草剤及び緩和剤との好ましい混合物には、下記が含まれる。
式(I)の化合物と、トリアジン及び緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、グリホサート及び緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、グルホシネート及び緩和剤との混合物.
【0178】
式(I)の化合物と、イソキサフルトール及び緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、イソキサフルトール及びトリアジン並びに緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、イソキサフルトール及びグリホサート並びに緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、イソキサフルトール及びグルホシネート並びに緩和剤との混合物.
【0179】
式(I)の化合物と、メソトリオン及び緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、メソトリオン及びトリアジン並びに緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、メソトリオン及びグリホサート並びに緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、メソトリオン及びグルホシネート並びに緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、スルコトリオン及び緩和剤との混合物.
【0180】
式(I)の化合物と、スルコトリオン及びトリアジン並びに緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、スルコトリオン及びグリホサート並びに緩和剤との混合物.
式(I)の化合物と、スルコトリオン及びグルホシネート並びに緩和剤との混合物.
次の例は、本発明をさらに具体的に説明するが、本発明を制限するものではない。
【実施例】
【0181】
[調製例]
[1.スキーム1にカバーされる反応]
[例1.1:7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Aの化合物A11)の調製]
【0182】
【化30】

【0183】
塩化オキサリル(1.30mL)を、室温において、ジクロロメタン(20mL)内の(2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニル)−酢酸(3.151g)の溶液に、液滴として添加した。ジメチルホルムアミドの液滴を添加して、反応を開始させた。反応混合物を室温で1時間攪拌した。反応混合物を濃縮して無色のオイルを得て、アセトニトリル(30mL)内に溶解させた。混合物を3つの部分に分け、そして各部分を、アセトニトリル(15mL)内の3−アミノ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.76g)のスラリーに添加した。反応混合物を、40分間、130℃まで、マイクロ波内で加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして室温で16時間保管した。試料を混合し、そして濃縮して、ダークオレンジの固体(4.15g)として、3−[2−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)メチルカルボニルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルを生成させた。
【0184】
1H NMR(CDCl3):4.02(s,3H),4.22(s,2H),7.02−7.10(m,1H),7.11−7.17(m,1H),8.41(d,1H),8.61(d,1H),10.8(s,1H)ppm.
【0185】
【化31】

【0186】
ジメチルホルムアミド(50mL)内のステップ1の生成物(4.15g)及び炭酸カリウム(1.67g)を、110℃まで、2時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして室温で16時間保管した。水を反応混合物に添加し、そして当該混合物を、濃塩酸(水中の36重量%)を用いて酸性化した。析出物を単離し、そして水及びヘキサンで続けて洗浄し、褐色の固体(2.88g)として表Aの化合物A11を得た。
表Aの化合物A1〜A10、A12〜A43、A45〜A49を、類似の手順を用いて生成させた。
【0187】
[例1.2:酢酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物B5)の調製]
【0188】
【化32】

【0189】
無水酢酸(10mL)中の表Aの化合物A11(0.62g)を、3時間、140℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして室温で16時間保管した。反応混合物を、0℃の水に注ぎ、そしてエチルアセテートで抽出した。有機抽出物を濃縮し、褐色の固体を生成させ、ヘキサンですりつぶし、褐色の固体(0.56g)として表Bの化合物B5を得た。
表Bの化合物B1、B8〜B10、B15、B25〜B27、B29及びB33を、類似の手順を用いて製造した。
【0190】
[例1.3:イソ酪酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物B4)の調製]
【0191】
【化33】

【0192】
表Aの化合物A11(1.0g)、イソブチリルクロリド(0.4mL)及びピリジン(0.31mL)を、室温で2時間、ジクロロメタン(30mL)内で攪拌し、そして室温で16時間保管した。反応混合物をろ過した。ろ過物を、ジクロロメタンを用いて希釈し、そして水及び水性ナトリウム炭酸水素塩(1M)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮し、黄色固体(0.65g)として表Bの化合物B4を得た。
表Bの化合物B2〜B3及びB6〜B7、B11〜B14、B16〜B17、B19〜B24、B28、B30〜B32、並びにB35〜B62を、類似の手順を用いて製造した。
【0193】
[2.スキーム2にカバーされる反応]
[例2.1:酢酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Cの化合物C16)の調製]
【0194】
【化34】

【0195】
アセトニトリル(5mL)中の表Bの化合物B5(0.146g)、炭酸カリウム(0.060g)及びヨウ化メチル(0.03mL)の混合物を、10分間、マイクロ波内で100℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして室温で16時間保管した。溶液を不溶性の材料から静かに移し、シリカゲル上で吸着させ、そしてシリカゲル(溶離剤:エチルアセテート/ヘキサン1:1)上で精製して、黄色固体(0.122g)として表Cの化合物C16を生成させた。
表Cの化合物C1〜C15、C17、C19〜C41、C43〜C70、C72〜C110、C112〜C172、C173〜C177、C179〜C181、C183、C185を、類似の手順を用いて製造した。
【0196】
[例2.2:7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−5−メチル−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Dの化合物D1)の調製]
【0197】
【化35】

【0198】
メタノール(3mL)及び水(1mL)中の表Cの化合物C16(0.10g)及び炭酸カリウム(0.037g)の混合物を、1時間、還流するまで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして室温で16時間保管した。溶媒を濃縮して黄色固体を得て、ジエチルエーテル及び水性塩酸(2M)内で懸濁させた。相を分離し、そして有機相を濃縮して、パールイエローの固体(0.086g)として、表Dの化合物D1を生成させた。
表Dの化合物D2〜D5及びD7〜D15を、類似の手順を用いて製造した。
【0199】
[3.スキーム3にカバーされる反応]
[例3.1:7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニル)−8−メトキシ−5−メチル−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Cの化合物C18)の調製]
【0200】
【化36】

【0201】
ジメチルホルムアミド(5mL)内の表Aの化合物A11(0.098g)、炭酸カリウム(0.074g)及びヨウ化メチル(0.04mL)の混合物を、10分間、マイクロ波内において100℃で加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして室温で16時間保管した。水を反応混合物に添加し、そして混合物をエチルアセテートで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、そして濃縮した。残差をシリカゲル(溶離剤:エチルアセテート/ヘキサン1:1)上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表Cの化合物C18(0.032g)を得た。
表Cの化合物C42を、類似の手順を用いて精製させた。
【0202】
[4.スキーム4にカバーされる反応]
[例4.1:方法1による7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−5−メチル−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Dの化合物D1)の別の調製]
【0203】
【化37】

【0204】
ヘキサメチルジシラザンナトリウム(1.0mL)(1M、THF中)を、0℃において、窒素雰囲気下で、テトラヒドロフラン(12mL)内の3−[2−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)メチルカルボニルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.33g)の溶液に液滴として添加した。ヨウ化メチル(0.60mL)を、0℃において添加し、次いで、反応混合物を還流下で45分間加熱した。反応混合物を室温まで冷却させ、そしてヘキサメチルジシラザンナトリウム(1.5mL)(1M、THF中)をさらに添加した。次いで、反応混合物を、さらに3時間、還流するまで加熱した。反応混合物を冷却し、そして濃塩酸(36重量%、水中)を用いて処理した。懸濁液をろ過し、そしてろ過物を蒸発させた。残差を、エチルアセテートに溶解させ、水及び水性塩酸(2M)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮した。残差をジエチルエーテルですりつぶし、赤色固体(0.189g)として表Dの化合物D1を生成させた。
【0205】
[例4.2:方法2による7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−5−メチル−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Dの化合物D1)の別の調製]
【0206】
【化38】

【0207】
表Aの化合物A11(0.155g)及びヨウ化メチル(0.60mL)を、室温において、窒素雰囲気下で、テトラヒドロフラン(10mL)内で攪拌し、そしてヘキサメチルジシラザンナトリウム(0.5mL)(1M、THF中)を液滴として添加した。反応混合物を1時間、還流まで加熱し、次いで室温に冷却した。さらなるヘキサメチルジシラザンナトリウム(0.5mL)(1M、THF中)及びヨウ化メチル(0.60mL)を添加し、そして反応混合物を、2時間、還流まで加熱した。反応混合物を冷却し、そして水で希釈した。水性塩酸(2M)を添加し、そして混合物をエチルアセテートで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮して、赤色結晶性固体(0.115g)として表Dの化合物D1を生成させた。
【0208】
[例4.3:2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Cの化合物C20)の別の調製]
【0209】
【化39】

【0210】
表Dの化合物D1(0.050g)を、20分間、室温で、ピリジン(0.5mL)と共にジクロロメタン(5mL)内で攪拌した。ジクロロメタン(1mL)内の2,2−ジメチルプロピオン酸クロリド(0.039g)の溶液を添加し、そして反応物を、室温で24時間攪拌させた。さらなるジクロロメタン(5mL)を添加し、そして混合物を、塩酸(2M)、水性ナトリウム炭酸水素塩(1M)及び水で連続して洗浄した。有機層を濃縮して、固体(0.039g)として表Cの化合物C20を生成させた。
【0211】
[例4.4:シクロプロパンカルボン酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロ−フェニル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Cの化合物C54)の別の調製]
【0212】
【化40】

【0213】
ヘキサメチルジシラザンナトリウム(3.0mL)(1M、THF中)を、室温において、窒素雰囲気下で、3−[2−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)メチルカルボニルアミノ]−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(0.33g)の溶液に液滴として添加した。ヨウ化メチル(0.60mL)を、室温において添加し、そして反応混合物を、3時間、還流まで加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そしてテトラヒドロフラン(4mL)中のシクロプロピルカルボニルクロリド(0.201g)の溶液を添加した。反応混合物をさらに15分間、還流まで加熱し、次いで冷却した。反応混合物を、エチルアセテートで希釈し、そして水性塩酸(2M)、水性ナトリウム炭酸水素塩(1M)及び水を用いて、続けて洗浄した。有機層を濃縮し、そして残差を、シリカゲル(溶離剤:ジエチルエーテル/ヘキサン1:1)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、固体(0.127g)として表Cの化合物C54を生成させた。
【0214】
[5.スキーム5にカバーされる反応]
[例5.1:8−(tert−ブチル−ジメチルシラニル(silanyl)オキシ)−7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Cの化合物C184)の調製]
【0215】
【化41】

【0216】
ジクロロメタン(8mL)中のt−ブチルジメチルシリルクロリド(0.094g)、表Dの化合物D1(0.10g)及びトリエチルアミン(0.5mL)の混合物を、室温で16時間攪拌した。反応物を、さらなるジクロロメタンで希釈し、そして水で洗浄した。有機層を、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮し、オイルを生成させ、シリカゲル(溶離剤:ジエチルエーテル/ヘキサン1:1)により精製し、無色の固体として、表Cの化合物C184を生成させた。
【0217】
[6.スキーム6にカバーされる反応]
[例6.1:プロパン−2−スルホン酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物B34)の調製]
【0218】
【化42】

【0219】
ジクロロメタン(10mL)中のイソプロピルスルホニルクロリド(0.218mL)、表Aの化合物A11(0.50g)及びピリジン(2mL)の混合物を、7時間、還流するまで加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そして水で希釈した。相を分離した。有機層を、水性ナトリウム炭酸水素塩(1M)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮してオイルを得て、シリカゲル(溶離剤:ジエチルエーテル/ヘキサン1:1)上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表Bの化合物B34(0.048g)を生成させた。
表Bの化合物B18を、類似の手順を用いて生成させた。
【0220】
[例6.2:プロパン−2−スルホン酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Cの化合物C111)の調製]
【0221】
【化43】

【0222】
表Bの化合物B34(0.045g)、アセトニトリル(4mL)、炭酸カリウム(0.046g)及びヨウ化メチル(0.015mL)の混合物を、10分間、マイクロ波内で、150℃まで加熱した。反応混合物を室温に冷却し、そしてろ過した。ろ過物を濃縮して、表Cの化合物C111(0.054g)を生成させた。
【0223】
[7.スキーム7にカバーされる反応]
[例7.1:7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−8−ヒドロキシ−5−メチル−1−オキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(表Dの化合物D6)及びイソ酪酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロフェニル)−5−メチル−6−オキソ−1−オキシ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−]ピラジン−8−イルエステル(表Cの化合物C71)の調製]
【0224】
【化44】

【0225】
表Cの化合物C12(0.30g)及び新たに粉砕した過酸化尿素(0.107g)を、ジクロロメタン(10mL)内で攪拌し、そしてトリフルオロ無水酢酸(TFAA)(0.238g)を、室温において液滴として添加した。反応物を室温で5時間攪拌し、次いで、室温で16時間保管した。水性メタ重亜硫酸ナトリウム(1M)を添加して、反応混合物を急冷させた。相を分離した。有機相を、水性ナトリウム炭酸水素塩(1M)を用いて洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、そして濃縮して、黄色オイルを得て、シリカゲル(溶離剤:エチルアセテート/ヘキサン1:1)上のカラムクロマトグラフィーにより精製して、表Cの化合物C71(0.054g)及び表Dの化合物D6(0.024g)を得た。
【0226】
[8.スキーム8にカバーされる反応]
[例8.1:酢酸7−(3,4−ジクロロフェニル)−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Bの化合物B29)の別の調製]
【0227】
【化45】

【0228】
ナトリウムメトキシド(6.5mL)(30重量%、メタノール中)を、室温において、メタノール(75mL)に溶解させた。ジメチルマロネート(3.7mL)を、20分の一定時間にわたり、室温において、液滴として添加し、そして反応物を室温で1時間攪拌させた。メチル3−アミノピラジン−2−カルボキシレート(5.0g)を、40分の一定時間にわたり、室温において、一部に添加した。反応混合物を、3日間、還流まで加熱し、次いで冷却した。溶媒を濃縮した。残差を水に溶解し、そして濃塩酸(36重量%、水中)を用いて酸性化した。析出物を単離し、水、メタノール及びエチルアセテートで洗浄し、そして高減圧下で乾燥させ、ベージュの固体(4.16g)として、6,8−ジヒドロキシピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステルを得た。
1H NMR(d6−DMSO):3.80(s,3H),8.59(s,1H),8.70(s,1H)ppm.
【0229】
【化46】

【0230】
数滴の硫酸を、室温において、濃塩酸(36重量%、水中)内の6,8−ジヒドロキシピリド[2,3−b]ピラジン−7−カルボン酸メチルエステル(5.0g)の溶液に添加した。次いで、反応混合物を、4時間、100℃まで加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、そして室温で16時間保管した。次いで、反応混合物を濃縮し、そして高減圧下で乾燥し、褐色固体(3.02g)として8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オンを得た。
1H NMR(d6−DMSO):8.53(s,1H),8.63(s,1H)ppm.
【0231】
【化47】

【0232】
窒素雰囲気下で、無水ジメチルスルホキシド(10mL)の3,4−ジクロロフェニル鉛トリアセテート(1.63g)、8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(0.254g)及び4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)(0.549g)の混合物を、4時間、60℃まで加熱した。次いで、反応混合物を室温に冷却し、そして室温で16時間保管した。反応混合物をエチルアセテートで希釈した。混合物を、水性塩酸(1M)及び水で洗浄し、そして有機層を濃縮して、7−(3,4−ジクロロフェニル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(0.13g)を得て、さらに精製することなく用いた。
【0233】
【化48】

【0234】
未精製の7−(3,4−ジクロロフェニル)−8−ヒドロキシ−5H−ピリド[2,3−b]ピラジン−6−オン(0.13g)を、無水酢酸(10mL)内で3時間加熱し、次いで冷却し、そして室温で16時間保管した。反応混合物を、氷及び水の上に注ぎ、強攪拌し、そしてエチルアセテートを用いて抽出した。有機抽出物を、水を用いて洗浄し、そして濃縮した。残差を、シリカゲル(溶離剤:エチルアセテート/ヘキサン1:1)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色固体(0.077g)として表Bの化合物B29を得た。
【0235】
[9.スキーム9にカバーされる反応]
[例9.1:2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2−クロロ−3,6−ジフルオロ−5−ニトロ−フェニル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロ−ピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Aの化合物A44)の調製]
【0236】
【化49】

【0237】
表Bの化合物B6(1.0g)を、0℃において、濃硫酸(10mL)(50重量%、水中)に添加した。硝酸(0.7mL)(79重量%、水中)を0℃において添加し、続いて、0℃において発煙硝酸(0.7mL)を添加した。反応混合物を室温まで温め、そして5時間、室温で攪拌した。氷上に注いで、反応混合物を急冷した。生成した析出物を単離して、表Aの化合物A44(0.78g)を得た。
【0238】
[10.スキーム10にカバーされる反応]
[例10.1:2,2−ジメチル−プロピオン酸7−(2−クロロ−3−ジブロモメチル−6−フルオロフェニル)−5−メチル−6−オキソ−5,6−ジヒドロピリド[2,3−b]ピラジン−8−イルエステル(表Cの化合物C182)の調製]
【0239】
【化50】

【0240】
表Cの化合物C126(0.016g)、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(0.014g)及び過酸化ベンゾイル(触媒量)を、四塩化炭素(5mL)内で、還流するまで加熱した。500ワットのタングステンハロゲンランプを用いて、反応を開始させた。反応混合物を還流まで加熱し、そして全ての出発原料が消費されるまで照射した。反応混合物を冷却し、次いでろ過した。ろ過物を濃縮し、無色のオイルを得て、シリカゲル(溶離剤:エチルアセテート/ヘキサン1:4)のカラムクロマトグラフィーにより精製し、白色固体(0.018g)として表Cの化合物C182を得た。
【0241】
[11.スキーム11にカバーされる反応]
[例11.1:(3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−酢酸の調製]
【0242】
【化51】

【0243】
3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−トルエン(8.0g)、N−ブロモスクシンイミド(NBS)(6.42g)及び触媒量の過酸化ベンゾイル(四塩化炭素(40mL)中)を、還流まで加熱した。500ワットのタングステンハロゲンランプを用いて反応を開始させた。反応混合物を還流まで加熱して、そして30分間照射した。反応混合物を冷却させ、次いで、ろ過した。ろ過物を濃縮して、無色のオイルを得て、放置して凝固させ、オフホワイトの固体(10.7g)として1−ブロモ−3−ブロモメチル−2−クロロ−4−フルオロベンゼンを得た。
1H NMR(CDCl3):4.64(d,2H),6.94(t,1H),7.58(dd,1H)ppm.
【0244】
【化52】

【0245】
無水エタノール(40mL)中の1−ブロモ−3−ブロモメチル−2−クロロ−4−フルオロベンゼン(9.945g)の溶液を、30分の一定時間にわたり、加熱下で、水(2mL)中のシアン化カリウム(2.38g)の溶液に液滴として添加した。反応混合物を、還流まで、7時間加熱した。次いで、反応混合物を冷却し、そして室温で16時間保管した。混合物をろ過し、そしてろ過物を濃縮した。残差をエチルアセテートに溶解し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮してパールイエローのオイル(8.19g)として、(3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−アセトニトリルを得た。
1H NMR(CDCl3):3.89(d,2H),7.00(t,1H),7.64(dd,1H)ppm.
【0246】
【化53】

【0247】
(3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−アセトニトリル(8.15g)を、濃硫酸(50重量%、水中)(90mL)に溶解させた。反応を非常に高温にし、次いで、3時間、還流まで加熱した。反応混合物を冷却し、そして室温で16時間保管した。
混合物を、ジクロロメタンを用いて2回抽出した。有機相を混合し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして濃縮して、オフホワイトの固体(8.3g)として(3−ブロモ−2−クロロ−6−フルオロ−フェニル)−酢酸を得た。
1H NMR(CDCl3):3.94(d,2H),6.94(t,1H),7.56(dd,1H)ppm.
【0248】
[12.置換されたアミノピラジンエステル]
置換された3−アミノ−5−ピラジンカルボキシレートエステルは、文献、特にEJ.Cragoeら、例えば、J.Med.Chem.,10,66,(1967)、J.Med.Chem.,10,899,(1967)及びJ.Med.Chem.,10,598,(1967)の出版物において公知であるが、これらの化合物のいくつかは、より短い又はさらに好都合な合成を用いて製造することが必要な場合がある。
【0249】
[例12.1:3−アミノ−5−クロロピラジン−2−カルボン酸メチルエステル及び3−アミノ−6−クロロピラジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製]
【0250】
【化54】

【0251】
3−アミノ−4−オキシ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(3.2g)(英国特許第1,248,146号明細書に従って調製した)を、無水ジメチルホルムアミド(32mL)内で懸濁液として攪拌した。オキシ塩化リン(6.5mL)を、反応混合物が還流を保つような割合で添加した。全てのオキシ塩化リンを添加した後、反応物を30分間、周囲温度で保管し、次いで、氷上に注いだ。混合物を、室温で一晩中保管した。析出物をろ過し、そして減圧下で乾燥して、易流動性の黄色固体(2.05g)(不可分の混合物を形成する)として3−アミノ−5−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステル及び3−アミノ−6−クロロ−ピラジン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。スキーム1及びスキーム2に記載される経路により、表Cの化合物C82及び化合物C83を調製するために、この混合物を、出発原料として用いた。表Cの化合物C82及び化合物C83を、シリカゲル(溶離剤:エチルアセテート/ヘキサン)のカラムクロマトグラフィーにより、最終ステップにおいて分離した。
1H NMR(CDCl3):4.00(s,3H),7.95(s,0.66H,6−クロロ−異性体),8.23(s,033H,5−クロロ−異性体)ppm.
【0252】
[例12.2:3−アミノ−6−メチルピラジン−2−カルボン酸メチルエステルの調製]
【0253】
【化55】

【0254】
3−アミノ−6−ブロモピラジン−2−カルボン酸メチルエステル(1.0g)、パラジウムアセテート(0.101g)、及びS−ホス(phos)(2’−ジシクロヘキシルホスフィノ−2,6−ジメトキシ−1,1’−ビフェニル)を、トルエン(15mL)及び水(3滴)と共に、フラスコ内に投入した。メチルボロン酸(0.394g)及びリン酸カリウム(1.71g)を添加し、そして反応混合物を、24時間還流させた。反応混合物を冷却した後、混合物を水性塩酸(1M)で希釈し、そしてエチルアセテートで抽出した。溶媒を蒸発させ、そして残差を、シリカゲル(溶離剤:ジエチルエーテル)上のカラムクロマトグラフィーにより精製し、黄色固体(0.114g)として3−アミノ−6−メチルピラジン−2−カルボン酸メチルエステルを得た。
1H NMR(CDCl3):2.40(s,3H),3.92(s,3H),6.21(bs,2H),8.03(s,1H)ppm.
【0255】
次の表A〜Dに置いて言及される化合物を、類似の様式において調製した。
【0256】
[表A]
式(Ia)の化合物、すなわち、R3が水素であり、そしてR5がヒドロキシである式(I)の化合物
【0257】
【化56】

【0258】
【表13】

【0259】
【表14】

【0260】
【表15】

【0261】
【表16】

【0262】
[キー]
s=一重線;d=二重線;t=三重線;bs=ブロード一重線;dd=二重二重線;dt=二重三重線;m=多重線.
【0263】
[表B]
式(Ib)の化合物、すなわちR3が水素であり、そしてR5が、ヒドロキシ以外の式(I)の化合物に関して規定される通りである式(I)の化合物
【0264】
【化57】

【0265】
【表17】

【0266】
【表18】

【0267】
【表19】

【0268】
【表20】

【0269】
【表21】

【0270】
【表22】

【0271】
【表23】

【0272】
[キー]
s=一重線;d=二重線;t=三重線;q=四重線;bs=ブロード一重線;dd=二重二重線;dt=二重三重線;sept=七重線;m=多重線.
【0273】
[表C]
式(Ic)の化合物、すなわち、R3が、水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りでありそしてR5が、ヒドロキシ以外の式(I)の化合物に関して規定される通りである式(I)の化合物
【0274】
【化58】

【0275】
【表24】

【0276】
【表25】

【0277】
【表26】

【0278】
【表27】

【0279】
【表28】

【0280】
【表29】

【0281】
【表30】

【0282】
【表31】

【0283】
【表32】

【0284】
【表33】

【0285】
【表34】

【0286】
【表35】

【0287】
【表36】

【0288】
【表37】

【0289】
【表38】

【0290】
【表39】

【0291】
【表40】

【0292】
【表41】

【0293】
【表42】

【0294】
【表43】

【0295】
【表44】

【0296】
【表45】

【0297】
【表46】

【0298】
【表47】

【0299】
【表48】

【0300】
【表49】

【0301】
[キー]
s=一重線;d=二重線;t=三重線;q=四重線;bs=ブロード一重線;dd=二重二重線;dt=二重三重線;quin=五重線;sext=六重線;sept=七重線;m=多重線.
【0302】
[表D]
式(Id)の化合物、すなわち、R3が、水素以外の式(I)の化合物に関して規定される通りでありそしてR5がヒドロキシである式(I)の化合物
【0303】
【化59】

【0304】
【表50】

【0305】
【表51】

【0306】
[キー]
s=一重線;d=二重線;t=三重線;q=四重線;bs=ブロード一重線;dd=二重二重線;m=多重線.
【0307】
[生物系の例]
[例B1:除草作用]
種々の試験種類の種を、それぞれが96個のセルを有する種トレイ内の滅菌された標準的な土壌内に蒔いた。クリマティック(climatic)チャンバー内の制御条件(23/17℃、昼/夜;13時間光;50〜60%湿度)の下で、8〜9日間の栽培(発芽後)した後、溶媒としての10%DMSO(ジメチルスルホキシド、CAS RN 67−68−5)内に溶解させた1000mg/Lの有効成分(1000g/haに等しい)の水性噴霧溶液を用いて、上記植物を処理した。(24/19℃、昼/夜;13時間光;50〜60%湿度)において適用した後、上記植物を、上記クリマティックチャンバー内で生長させ、毎日2回水を与えた。9日後、試験物を評価した(100=植物に完全なダメージ、0=植物にダメージなし)。
【0308】
【表52】

【0309】
【表53】

【0310】
【表54】

【0311】
【表55】

【0312】
【表56】

【0313】
【表57】

【0314】
化合物No.A7,A12,A16,B6〜B7,B9,B12〜B14,B16,B18〜B32,B34〜B36,B39,C42及びC106が、同一の手順を用いて試験され、そして試験条件の下、試験用植物にダメージがないことが示された。
【0315】
[例B2:除草作用]
種々の試験種類の種を、ポット内の標準的な土壌内に蒔いた。ガラスハウス内の制御条件(24/16℃、昼/夜;14時間光;65%湿度)の下で、発芽後8日の後、植物を、0.5% Tween 20(ポリオキシエチレン(ethelyene)ソルビタンモノラウレート、CAS RN 9005−64−5)を含むアセトン/水(50:50)溶液内の技術的有効成分の処方物に由来する水性噴霧溶液でスプレーした。次いで、試験用植物を、ガラスハウス(24/16℃、昼/夜;14時間光;65%湿度)における制御条件の下、ガラスハウス内で生長させ、そして1日2回水を与えた。13日後、試験物を評価した(100=植物に完全なダメージ、0=植物にダメージなし)。
【0316】
【表58】

【0317】
【表59】

【0318】
化合物No.A22、B48及びC137が、同一の手順を用いて試験され、そして試験条件の下、試験用植物にダメージがないことが示された。
【0319】
[例B3:除草作用]
種々の試験種類の種を、小ポット内の滅菌された堆肥内に蒔いた。ガラスハウス内の制御条件(24/16℃、昼/夜;14時間光;65%湿度)の下で、発芽後7日の後、上記植物に、2.5mLアセトン/水(50:50)溶液内に処方された1mgの有効成分(1000g/haに等しい)をスプレーした。一度、葉が乾いたら、上記ポットをガラスハウス(24/16℃、昼/夜;14時間光;65%湿度)内に保持し、ガラスハウス内で生長させ、そして1日2回水を与えた。13日後、試験物を評価した(100=植物に完全なダメージ、0=植物にダメージなし)。
【0320】
【表60】

【0321】
化合物No.A42、A44〜A45、B43、B52〜B53、B55〜B57及びD12が、同一の手順を用いて試験され、そして試験条件の下、試験用植物にダメージがないことが示された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
除草有効量の次の式(I)の化合物又はその塩若しくはN−オキシドを、植物又はその位置に適用することを含む、植物を調節する方法:
【化1】

(式中、
1及びR2は、独立して、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ、C1〜C4アルコキシ、C1〜C4アルキルチオ、アリール若しくはアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜5個のR6により置換されている)、又はヘテロアリール若しくはヘテロアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜5個のR6により置換されている)であり;
3は、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシ−カルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル−若しくはアリール−C1〜C6アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−若しくはヘテロシクリル−C1〜C6アルキル−(当該ヘテロシクリル部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)であり;
4は、アリール若しくはアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜5個のR8により置換されている)、又はヘテロアリール若しくはヘテロアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜4個のR8により置換されている)であり;
5は、ヒドロキシ、R9−オキシ−、R10−カルボニルオキシ−、トリ−R11−シリルオキシ−又はR12−スルホニルオキシ−であり;
各R6、R7及びR8は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、ヒドロキシ、C1〜C10アルコキシ、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C10アルコキシ−C1〜C4アルキル−、C3〜C7シクロアルキル、C3〜C7シクロアルコキシ、C3〜C7シクロアルキル−C1〜C4アルキル−、C3〜C7シクロアルキル−C1〜C4アルコキシ−、C1〜C6アルキルカルボニル−、ホルミル、C1〜C4アルコキシカルボニル−、C1〜C4アルキルカルボニルオキシ−、C1〜C10アルキルチオ−、C1〜C4ハロアルキルチオ−、C1〜C10アルキルスルフィニル−、C1〜C4ハロアルキルスルフィニル−、C1〜C10アルキルスルホニル−、C1〜C4ハロアルキルスルホニル−、アミノ、C1〜C10アルキルアミノ−、ジ−C1〜C10アルキルアミノ−、C1〜C10アルキルカルボニルアミノ−、アリール若しくはアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、ヘテロアリール若しくはヘテロアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、アリール−C1〜C4アルキル−若しくはアリール−C1〜C4アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、ヘテロアリール−C1〜C4アルキル−若しくはヘテロアリール−C1〜C4アルキル−(当該ヘテロアリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、アリールオキシ−若しくはアリールオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、ヘテロアリールオキシ−若しくはヘテロアリールオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、アリールチオ−若しくはアリールチオ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)、又はヘテロアリールチオ−若しくはヘテロアリールチオ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR13により置換されている)であり;
9は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、又はアリール−C1〜C4アルキル−若しくはアリール−C1〜C4アルキル−(当該アリール部分は、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基により置換されている)であり;
10は、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C10アルキル−、C1〜C10ハロアルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C1〜C4アルコキシ−C1〜C10アルキル−、C1〜C4アルキルチオ−C1〜C4アルキル−、C1〜C10アルコキシ、C2〜C10アルケニルオキシ、C2〜C10アルキニルオキシ、C1〜C10アルキルチオ−、N−C1〜C4アルキル−アミノ−、N,N−ジ−(C1〜C4アルキル)−アミノ−、アリール若しくはアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリール若しくはヘテロアリール(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリール−C1〜C4アルキル−若しくはアリール−C1〜C4アルキル−(当該アリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリール−C1〜C4アルキル−若しくはヘテロアリール−C1〜C4アルキル−(当該ヘテロアリール部分は、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリールオキシ−若しくはアリールオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、ヘテロアリールオキシ−若しくはヘテロアリールオキシ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、アリールチオ−若しくはアリールチオ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)、又はヘテロアリールチオ−若しくはヘテロアリールチオ−(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR14により置換されている)であり;
各R11は、独立して、C1〜C10アルキル又はフェニル若しくはフェニル(ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基により置換されている)であり;
12は、C1〜C10アルキル又はフェニル若しくはフェニル(ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基により置換されている)であり;
各R13は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシであり:そして
各R14は、独立して、ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C10アルキル、C1〜C4ハロアルキル、C1〜C10アルコキシ、C1〜C4アルコキシカルボニル−、C1〜C4ハロアルコキシ、C1〜C10アルキルチオ−、C1〜C4ハロアルキルチオ−、C1〜C10アルキルスルフィニル−、C1〜C4ハロアルキルスルフィニル−、C1〜C10アルキルスルホニル−、C1〜C4ハロアルキルスルホニル−、アリール若しくはアリール(ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜5個の置換基により置換されている)、又はヘテロアリール若しくはヘテロアリール(ハロ、シアノ、ニトロ、C1〜C6アルキル、C1〜C6ハロアルキル又はC1〜C6アルコキシから独立して選択される1〜4個の置換基により置換されている)。
【請求項2】
1が水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ又はC1〜C4アルコキシである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
2が、水素、C1〜C4アルキル、C1〜C4ハロアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシ又はC1〜C4アルコキシである、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
3が、水素、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、ベンジル若しくはベンジル(当該フェニル部分が、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)、又はフェネチル−若しくはフェネチル−(当該フェニル部分が、同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個のR7により置換されている)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
4が、アリール又はアリール(同一であるか又は異なっていてもよい、1〜5個の置換基R8により置換されている)である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
5が、ヒドロキシ、R9−オキシ−又はR10−カルボニルオキシ−である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
次の式(Ia)の化合物又はその塩若しくはN−オキシド:
【化2】

(式中、R1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであるが、R1及びR2が水素である場合には、R4は、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2−ブロモ−フェニル、2−クロロ−4−フルオロ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、4−クロロ−2−フルオロ−フェニル、4−クロロ−2−メチル−フェニル、2−クロロ−フェニル、5−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−シアノ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メトキシ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メチル−フェニル、2,3−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,5−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジメチル−フェニル、2,6−ジメチル−フェニル、2−フルオロ−4−メチル−フェニル、2−フルオロ−フェニル、2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル、2−フルオロ−6−メチル−フェニル、4−フルオロ−2−メチル−フェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル、2,3,5,6−テトラフルオロ−フェニル、2,3,4−トリフルオロ−フェニル、2,4,6−トリフルオロ−フェニル、2,5,6−トリフルオロ−フェニル又は2,4,6−トリメチル−フェニルではない)。
【請求項8】
次の式(Ia)の化合物又はその塩若しくはN−オキシド:
【化3】

(式中、R1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであるが、R1及びR2が水素である場合には、R4は、2−ブロモ−4,6−ジフルオロ−フェニル、4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル、2−ブロモ−6−フルオロ−フェニル、2−ブロモ−フェニル、2−クロロ−4,6−ジフルオロ−フェニル、2−クロロ−4−フルオロ−フェニル、2−クロロ−6−フルオロ−フェニル、4−クロロ−2−フルオロ−フェニル、2−クロロ−6−メチル−フェニル、4−クロロ−2−メチル−フェニル、2−クロロ−フェニル、2−クロロ−6−トリフルオロメチル−フェニル、5−クロロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2,4−ジクロロ−6−フルオロ−フェニル、2,6−ジクロロ−4−フルオロ−フェニル、2,4−ジクロロ−フェニル、2,6−ジクロロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−シアノ−フェニル、2,4−ジフルオロ−6−メトキシ−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メトキシ−フェニル、2,4−ジフルオロ−6−メチル−フェニル、2,6−ジフルオロ−4−メチル−フェニル、2,3−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジフルオロ−フェニル、2,5−ジフルオロ−フェニル、2,6−ジフルオロ−フェニル、2,4−ジフルオロ−6−トリフルオロメチル−フェニル、2,6−ジメトキシ−フェニル、2,4−ジメチル−フェニル、2,6−ジメチル−フェニル、2,6−ジ(トリフルオロメチル)−フェニル、2−フルオロ−6−メトキシ−フェニル、2−フルオロ−4−メチル−フェニル、2−フルオロ−6−メチル−フェニル、4−フルオロ−2−メチル−フェニル、2−フルオロ−フェニル、2−フルオロ−6−トリフルオロメチル−フェニル、4−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、5−フルオロ−2−トリフルオロメチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、2,3,4,5,6−ペンタクロロ−フェニル、2,3,4,5,6−ペンタフルオロ−フェニル、2,3,5,6−テトラフルオロ−フェニル、2,3,6−トリクロロフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、2−トリフルオロメチル−フェニル、2,3,4−トリフルオロ−フェニル、2,4,6−トリフルオロ−フェニル、2,5,6−トリフルオロ−フェニル又は2,4,6−トリメチル−フェニルではない)。
【請求項9】
次の式(Ib)の化合物又はその塩若しくはN−オキシド:
【化4】

(式中、R1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そして
5は、R9−オキシ、R10−カルボニルオキシ、トリ−R11−シリルオキシ又はR12−スルホニルオキシである)。
【請求項10】
次の式(Ic)の化合物又はその塩若しくはN−オキシド:
【化5】

(式中、
1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
3は、C1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル若しくはアリール−C1〜C6アルキル(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個の置換基R7で置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル若しくはヘテロシクリル−C1〜C6アルキル(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個の置換基R7で置換されている)であり;そしてR5は、R9−オキシ、R10−カルボニルオキシ、トリ−R11−シリルオキシ又はR12−スルホニルオキシである)。
【請求項11】
次の式(Id)の化合物又はその塩若しくはN−オキシド:
【化6】

(式中、
1、R2及びR4は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり;そして
3はC1〜C10アルキル、C2〜C10アルケニル、C2〜C10アルキニル、C3〜C10シクロアルキル、C3〜C10シクロアルキル−C1〜C6アルキル−、C1〜C10アルコキシ−C1〜C6アルキル−、C1〜C10シアノアルキル−、C1〜C10アルコキシカルボニル−C1〜C6アルキル−、N−C1〜C3アルキル−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、N,N−ジ−(C1〜C3アルキル)−アミノカルボニル−C1〜C6アルキル−、アリール−C1〜C6アルキル若しくはアリール−C1〜C6アルキル(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個の置換基R7で置換されている)、又はヘテロシクリル−C1〜C6アルキル若しくはヘテロシクリル−C1〜C6アルキル(同一であるか又は異なっていてもよい1〜3個の置換基R7で置換されている)である)。
【請求項12】
次の式(5)の化合物又はその塩若しくはN−オキシド:
【化7】

(式中、R1及びR2は、式(I)の化合物に関して規定される通りであり、そしてR17は、C1〜C6アルキルである)。
【請求項13】
次の式(6)の化合物又はその塩若しくはN−オキシド:
【化8】

(式中、R1及びR2は、式(I)の化合物に関して規定される通りである)。
【請求項14】
次の式(If)の化合物:
【化9】

(式中、R1、R2、R3、R4及びR10は、請求項1に記載される通りである)
を調製するための方法であって、
次の式(4)の化合物:
【化10】

(式中、R1、R2及びR4は、請求項1に記載される通りであり、そしてR16は、C1〜C6アルキルである)
を、同一反応ポット内で、次の式:
3LGの化合物
(式中、R3は、請求項1に記載される通りであり、そしてLGは、塩基の存在下での脱離基である)
と反応させ、続いて、
次の式:
10COClの酸塩化物又は式(R10CO)2Oの酸無水物
(式中、R10は、請求項1に記載される通りである)
と反応させることによる方法。
【請求項15】
処方アジュバントに加えて、除草有効量の式(I)の化合物を含む除草用組成物。
【請求項16】
除草有効量の式(I)の化合物、1種又は2種以上のさらなる除草剤及び所望による1種又は2種以上の緩和剤を含む除草用組成物。

【公表番号】特表2009−544601(P2009−544601A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−520043(P2009−520043)
【出願日】平成19年7月16日(2007.7.16)
【国際出願番号】PCT/GB2007/002668
【国際公開番号】WO2008/009908
【国際公開日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(500371307)シンジェンタ リミテッド (141)
【Fターム(参考)】