説明

集塵装置

【課題】草や小さなゴミ等を効率よく簡単に回収できる集塵装置を提供する。
【解決手段】車輪2と、ブロワ4と、ブロワ4を駆動する駆動装置3と、ブロワ4の送風によって収集対象物Zを吸引する誘引ダクト6と、を搭載するハンドル1付きの手押し式集塵機10を備え、かつ、箱型の回収容器12と、回収容器12を積載する台車14とを備え、集塵機10のブロワ4と回収容器12とを可撓管8によって連結し、ブロワ4の排出口4Aから可撓管8内に圧送されて可撓管8の先端口部8Aから吐出される収集対象物Zを回収容器12にて収集するように構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集塵装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、草刈機を使用して刈り取った草や、落ち葉、枝、小さなゴミ等を、まとめて廃棄するには手や熊手等でかき集めなければならなかった。そして、その回収作業は、作業員の負担となっていた。
そこで、本出願人は、草等を簡単に回収できる(原動機付きの)手押し式集草機を提案している(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第4554948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の集草機は、草やゴミ等の収集対象物を、ブロワの下方にぶら下げた草収納袋に入れて回収していた。このため、草収納袋が満杯になって重くなってしまうと、集草機がバランスを崩してスムーズに走行できなくなる欠点があった。
【0005】
広い公園や空き地、又は、路肩に街路樹が植えられている道路等に於て、多量の葉やゴミが広範囲に散在している場合には、草収納袋がすぐに満杯になってしまうため、頻繁に草収納袋を新しいものに交換しなければならなかった。つまり、従来の集草機は、草収納袋の交換をするために、何度も回収作業を中断する必要があり、作業効率が低下するという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、草や小さなゴミ等を効率よく簡単に回収できる集塵装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る集塵装置は、車輪と、ブロワと、該ブロワを駆動する駆動装置と、上記ブロワの送風によって収集対象物を吸引する誘引ダクトと、を搭載するハンドル付きの手押し式集塵機を備え、かつ、箱型の回収容器と、該回収容器を積載する台車とを備え、上記集塵機のブロワと上記回収容器とを可撓管によって連結し、該ブロワの排出口から上記可撓管内に圧送されて該可撓管の先端口部から吐出される上記収集対象物を上記回収容器にて収集するように構成したものである。
【0008】
また、上記回収容器は、上記収集対象物を捕集するための水を張った上方開口状の容器本体と、該容器本体に着脱自在な蓋体と、から成り、該蓋体が、上記可撓管の先端口部が連結される給気孔部と、防塵フィルター部材を付設した排気孔部と、を有し、1個の上記蓋体に対して、複数個の上記容器本体から成る一揃えの容器本体セットから選択した1個の容器本体を、順次取着可能に構成したものである。
【0009】
また、上記防塵フィルター部材が、倒立略錐形状であって、その側面部を、上記収集対象物及びそれに含まれる塵埃を取り除く第1網状体で構成し、かつ、その上面部を、該第1網状体よりも目の細かい第2網状体で構成しているものである。
また、上記防塵フィルター部材は、排気風によってはためいて上記第2網状体に振動を付与する旗状布片を付設しているものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の集塵装置によれば、台車に積載した回収容器に大量の収集対象物を集めることができ、集塵機を(手押しにて)軽快に走行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る集塵装置の実施の一形態を示した側面図である。
【図2】集塵装置を示した斜視図である。
【図3】台車に積載した回収容器を示した平面図である。
【図4】図3のA−A側面断面図である。
【図5】防塵フィルター部材の分解図である。
【図6】回収容器の作用を示した説明図である。
【図7】集塵装置の使用状態を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、実施の形態を示す図面に基づき本発明を詳説する。
図1と図2に示すように、本発明の集塵装置は、車輪2と、ブロワ4と、ブロワ4を駆動する駆動装置3と、ブロワ4の送風によって収集対象物Zを吸引する誘引ダクト6と、を搭載するハンドル1付きの手押し式集塵機10を備え、かつ、箱型の回収容器12と、回収容器12を積載する台車14とを備えている。本発明の集塵装置は、集塵機10のブロワ4と回収容器12とを可撓管8によって連結し、ブロワ4の排出口4Aから可撓管8内に圧送されて可撓管8の先端口部8Aから吐出される収集対象物Zを回収容器12にて収集するように構成している。
【0013】
集塵機10は、駆動装置3を保持するフレーム26を備え、このフレーム26の下方に車輪2が設けられ、上端にハンドル1が設けられている。車輪2は、短円柱形状の樹脂成型品から成り、地面Gに接触して集塵機10の荷重を支持している。車輪2の左右両側には、一対の補助輪2a,2aを付設している。フレーム26とハンドル1との連結部には、高さ調整具24が介装されている。高さ調整具24は、例えば、互いに噛合する円環状のギア歯を有する2組有し、対となるギア歯は、ボルト・ナットの締緩作用により、その噛合位置を変えられる構造のものであって、ハンドル1を揺動自在に取着している。
【0014】
集塵機10は、原動機や電動モーター等の駆動装置3により作動する吸引機構11を有している。吸引機構11は、ブロワ4と誘引ダクト6から成り、ブロワ4により誘引ダクト6内に(先端から基端に向けて)風を発生させ、地面Gに落ちている草や、小さな紙きれ等のゴミ、枯葉、枝等の収集対象物Zを吸い込んで回収するように構成している。なお、集塵機10は、吸引機構11を付け替え自在のアタッチメントとして備えており、図示両略の草刈機構や除雪機構等を取り付けて使用することもできる。
ブロワ4は、駆動装置3の駆動シャフトに回転駆動される支持短管31の一端に固着された羽根車30を有し、この羽根車30をケーシング16にて外装している。ブロワ4は、背面視に於て、ケーシング16の右上部に、後方に開口する排出口4Aを有している。
誘引ダクト6は、筒状のダクト本体部25を有し、ダクト本体部25の基端は、ブロワ4のケーシング16の前面で且つ羽根車30に対応する位置に前方下傾状に取付けられている。ダクト本体部25の先端は、左右の幅寸法が小さく形成された下向きの下端開口部25aが設けられている。下端開口部25aの形状は、前方が丸みを帯びた前後に細長い長方形である。また、ダクト本体部25の先端には、下端開口部25aから突出するノズル28を取着している。このノズル28の下端に、下方開口状の吸引孔9を設けてあり、誘引ダクト6は、吸引孔9の開口端縁を水平に保つための角度調整機構27を具備している。角度調整機構27は、例えば、ヒンジ38と長穴39と固定ネジ37とから成る構造であって、ノズル28が、下端開口部25aの背面側端部にヒンジ38により揺動自在に取付けられている。長穴39は、ダクト本体部25の先端近傍の側面に設けられ、この長穴39に固定ネジ37を挿入し、固定ネジ37の先端をノズル28の雌ネジ孔に螺合している。誘引ダクト6には、ダクト本体部25の下面に、スライド孔41を有する帯状部材40が、鉛直下向きかつダクト本体部25の長手方向に一体状に突設されている。
【0015】
集塵機10は、誘引ダクト6の下方にて地面Gを転動する球体7を有している。
球体7は、半球殻状受部材45の内側に、多数の小球43…を介して回転自在に取付けられている。半球殻状受部材45の下端内側には、球体7を所定位置に保持すると共に小球43…落下防止用の外れ止めリング44が付設されている。半球殻状受部材45の上部には、2つの突片部42,42を突設している。球体7は、突片部42,42の間に、ダクト本体部25の帯状部材40を挟み込み、突片部42,42にスライド孔41を挿通するボルトを挿入し、ナットを螺合することで誘引ダクト6の長手方向にスライド自在として付設されている。
可撓管8は、樹脂製のフレキシブルホースから成り、図示省略するが、自由状態での長さ寸法が3m〜10mに設定されている。可撓管8の基端部は、ブロワ4の排出口4Aを覆うように嵌め込んで取着されている。
【0016】
図3と図4に示すように、回収容器12は、収集対象物Zを捕集するための水Wを張った上方開口状の容器本体19と、容器本体19に着脱自在な蓋体15と、から成る。
蓋体15が、可撓管8の先端口部8Aが連結される給気孔部17と、防塵フィルター部材20を付設した排気孔部18と、を有しており、図7に示すように、1個の蓋体15に対して、複数個の容器本体19から成る一揃えの容器本体セットSから選択した1個の容器本体19を、順次取着可能に構成している。
【0017】
回収容器12は、容器本体19の開口部を蓋体15により閉塞し、包囲状の内部収納空間29を形成している。回収容器12は、内部収納空間29の容量を、20L〜120Lに設定するのが望ましい。仮に、内部収納空間29の容量が20Lより小さいと、収集対象物Zを十分に集めることができず、頻繁に容器本体19を交換しなければならないため作業効率が低下し、また、内部収納空間29の容量が120Lより大きいと、台車14に積載することができなくなる虞れがある。回収容器12は、容器本体19の上端辺縁部近傍に付設した係止部材13,13によって、蓋体15が外れないように保持している。
台車14は、回収容器12の荷重を支持する載置台部48と、載置台部48の後部に枢着した左右一対の車輪49,49と、載置台部48の前部に付設した補助輪50とを有している。載置台部48の前端縁には、引張り用突片48aを前端上傾状に突設している。
【0018】
給気孔部17は、蓋体15の平面視中央位置に配設されている。給気孔部17には、可撓管8(の先端口部8A)を(外嵌状に)取付可能な円筒部34と、円筒部34に連設される拡径状広口筒部35とを有する減速用ガイド部材33が取り付けられている。このガイド部材33は、円筒部34を、蓋体15の上部に短い煙突のように突出し、広口筒部35を、回収容器12の内部収納空間29に配設している。ガイド部材33は、広口筒部35の下端縁部から容器本体19の底面までの高さ寸法Hが、容器本体19の底面から上端縁部までの高さ寸法Hの65%(約2/3倍)以上の大きさを確保するように形成されている。仮に、ガイド部材33の広口筒部35の下端縁部から容器本体19の底面までの高さ寸法Hを、容器本体19の高さ寸法Hの65%より小さく設定すると、回収容器12の内部収納空間29が収集対象物Zで満杯になる前に、給気孔部17が詰まってしまい、収集対象物Zを十分に集めることができなくなる。
排気孔部18は、平面視矩形状に形成した貫通孔に、防塵フィルター部材20が取り付けられている。排気孔部18は、回収容器12への送風により内部収納空間29の圧力が上昇しないように空気を回収容器12の外部へ(排気風として)逃がしつつ、防塵フィルター部材20によって、収集対象物Zを回収容器12の内部収納空間29に閉じ込めるように構成している。
【0019】
図5は、防塵フィルター部材20を分解して示した図である。
防塵フィルター部材20は、(組立てた状態に於て)倒立略錐形状であって、その側面部を、収集対象物Z及びそれに含まれる塵埃を取り除く第1網状体21で構成し、かつ、その上面部を、第1網状体21よりも目の細かい第2網状体22で構成している。
防塵フィルター部材20は、倒立四角錐形(天地逆さまのピラミッド型)の枠体32を有し、枠体32の側面部に第1網状体21を張り付け、かつ、枠体32の上面を第2網状体22で閉蓋している。なお、第1網状体21は、言わば、比較的目の粗い濾過フィルターである。一方、第2網状体22は、収集対象物Zと一緒に吸い込まれてくる塵埃に含まれる小さな埃や塵を取り除く比較的目の細かい濾過フィルターである。なお、防塵フィルター部材20の下端部(逆さピラミッド型枠体32の頂部)は、小孔36が設けられており、第2網状体22により取り除かれた小さな埃や塵が、防塵フィルター部材20内部に堆積することがないよう、下方に落下するように構成している。
【0020】
防塵フィルター部材20は、排気風によってはためいて第2網状体22に振動を付与する旗状布片23を付設している。
旗状布片23は、第2網状体22の対角線上に取付けられている。具体的には、旗状布片23の下端縁両端に設けた紐を、第2網状体22の角部に括り付け、より好ましくは、複数のS字フックや針金等を使用して旗状布片23と第2網状体22とを複数箇所で連結しておくと良い。なお、図例では、旗状布片23を、三角形状にて示しているが、旗状布片23の形状や枚数は設計の変更が可能であり、例えば、旗状布片23を矩形状に形成することや、複数枚の帯状布を並べて取り付けたものであって良い。
【0021】
上述した本発明の集塵装置の使用方法(作用)について説明する。
図2に示す集塵機10のハンドル1を手で押して走行させ、収集対象物Zを誘引ダスト6により吸い込んで回収する。図6に示すように、回収した収集対象物Zは、可撓管8内を圧送されて、先端口部8Aから回収容器12に吐出される。給気孔部17に於て、ガイド部材33の円筒部34から広口筒部35へ移行することで流路が拡大し、収集対象物Zは、満遍なく散らばりながら減速して落下する。
【0022】
収集対象物Zは、その殆どが、回収容器12内の水Wに接触し、水分を含んで沈み込むことで回収容器12の底面に堆積していく。内部収納空間29内に吐出された収集対象物Zの内、水Wに触れずに風に乗って舞い上がった収集対象物Zの一部は、排気孔部18に於て、防塵フィルター部材20により、排気風から取り除かれて、下方に落下する。この際、防塵フィルター部材20は、第1網状体21により、葉っぱや紙きれ等の比較的体積の大きい収集対象物Z、及び、収集対象物Zと共に吸引されてきた埃や塵を捕獲し、さらに、第2網状体22により、第1網状体21にて捕まえきれなかった(比較的体積の小さい)埃や塵、砂等を捕獲する。この際、防塵フィルター部材20は、第2網状体22の目が細かいが故に目詰まりを起こし易いが、旗状布片23により振動を付与することで、目に詰まった埃や塵、砂等を振るい落とし、小孔36から下方に落下させることで、第2網状体22の目詰まりを防止する。
【0023】
図7に示すように、本発明の集塵装置に於て、集塵機10は、(可撓管8の長さ寸法に相当する半径の円形領域内の)広い範囲での走行が可能であり、台車14と共に回収容器12を移動することで、その走行可能範囲をさらに延長(拡大)していくことができる。集塵機10は、大型の清掃車両が侵入できない細い路地や、狭い間隔で植えられた街路樹の間にも侵入して、収集対象物Z…を回収する。集塵機10にて回収した収集対象物Zは、回収容器12にて収集されるため、集塵機10はバランスを保ちスムーズに走行する。
そして、回収容器12が、回収した収集対象物Z…で満杯になった場合には、満杯の容器本体19から蓋体15を取り外し、容器本体セットSの中から選択して新しい容器本体19を、蓋体15に取り付けて交換する。この際、畑や道路等に、容器本体19…を順次置いておき、次々と付け替えていくことで、集塵機10をほとんど休ませずに収集対象物Zの回収作業を継続して行ない得る。集塵機10のハンドル1を押す作業員は、容器本体19の交換に際し、集塵機10を作業中断時の場所にそのまま置いておくか、又は、別の作業員を回収容器12の近くに配置して行う。
【0024】
以上のように、本発明に係る集塵装置は、車輪2と、ブロワ4と、ブロワ4を駆動する駆動装置3と、ブロワ4の送風によって収集対象物Zを吸引する誘引ダクト6と、を搭載するハンドル1付きの手押し式集塵機10を備え、かつ、箱型の回収容器12と、回収容器12を積載する台車14とを備え、集塵機10のブロワ4と回収容器12とを可撓管8によって連結し、ブロワ4の排出口4Aから可撓管8内に圧送されて可撓管8の先端口部8Aから吐出される収集対象物Zを回収容器12にて収集するように構成したので、台車14に積載した回収容器12に大量の収集対象物Zを集めることができ、集塵機10がバランスを崩してひっくり返ることなく、手押しにて軽快に走行できる。
【0025】
また、回収容器12は、収集対象物Zを捕集するための水Wを張った上方開口状の容器本体19と、容器本体19に着脱自在な蓋体15と、から成り、蓋体15が、可撓管8の先端口部8Aが連結される給気孔部17と、防塵フィルター部材20を付設した排気孔部18と、を有し、1個の蓋体15に対して、複数個の容器本体19から成る一揃えの容器本体セットSから選択した1個の容器本体19を、順次取着可能に構成したので、容器本体19のみを次々と交換しつつ、収集対象物Zが満杯となった容器本体19を畑や道路等に順次置いて、集塵機10を、ほとんど休ませずに回収作業を続けて行い得る。特に、容器本体19の交換が迅速かつ容易であって、時間を短縮でき、作業効率を向上できる。
【0026】
また、防塵フィルター部材20が、倒立略錐形状であって、その側面部を、収集対象物Z及びそれに含まれる塵埃を取り除く第1網状体21で構成し、かつ、その上面部を、該第1網状体21よりも目の細かい第2網状体22で構成しているので、回収容器12内の圧力が上昇しないように空気を逃がすことができ、かつ、回収容器12の排気孔部18から出る排気風から収集対象物Z及び塵埃を確実に取り除くことができる。特に、第1網状体21と第2網状体22とを有する2重構造であるため、通気抵抗を低く抑えつつ、比較的体積の小さい埃や塵、砂等を捕獲して確実に取り除くことができる点で優れている。
【0027】
また、防塵フィルター部材20は、排気風によってはためいて第2網状体22に振動を付与する旗状布片23を付設しているので、第2網状体22の目詰まりを簡単に防止できる。
【符号の説明】
【0028】
1 ハンドル
2 車輪
3 駆動装置
4 ブロワ
4A 排出口
6 誘引ダクト
8 可撓管
8A 先端口部
10 集塵機
12 回収容器
14 台車
15 蓋体
17 給気孔部
18 排気孔部
19 容器本体
20 防塵フィルター部材
21 第1網状体
22 第2網状体
23 旗状布片
Z 収集対象物
W 水
S 容器本体セット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪(2)と、ブロワ(4)と、該ブロワ(4)を駆動する駆動装置(3)と、上記ブロワ(4)の送風によって収集対象物(Z)を吸引する誘引ダクト(6)と、を搭載するハンドル(1)付きの手押し式集塵機(10)を備え、かつ、箱型の回収容器(12)と、該回収容器(12)を積載する台車(14)とを備え、上記集塵機(10)のブロワ(4)と上記回収容器(12)とを可撓管(8)によって連結し、該ブロワ(4)の排出口(4A)から上記可撓管(8)内に圧送されて該可撓管(8)の先端口部(8A)から吐出される上記収集対象物(Z)を上記回収容器(12)にて収集するように構成したことを特徴とする集塵装置。
【請求項2】
上記回収容器(12)は、上記収集対象物(Z)を捕集するための水(W)を張った上方開口状の容器本体(19)と、該容器本体(19)に着脱自在な蓋体(15)と、から成り、該蓋体(15)が、上記可撓管(8)の先端口部(8A)が連結される給気孔部(17)と、防塵フィルター部材(20)を付設した排気孔部(18)と、を有し、
1個の上記蓋体(15)に対して、複数個の上記容器本体(19)から成る一揃えの容器本体セット(S)から選択した1個の容器本体(19)を、順次取着可能に構成した請求項1記載の集塵装置。
【請求項3】
上記防塵フィルター部材(20)が、倒立略錐形状であって、その側面部を、上記収集対象物(Z)及びそれに含まれる塵埃を取り除く第1網状体(21)で構成し、かつ、その上面部を、該第1網状体(21)よりも目の細かい第2網状体(22)で構成している請求項2記載の集塵装置。
【請求項4】
上記防塵フィルター部材(20)は、排気風によってはためいて上記第2網状体(22)に振動を付与する旗状布片(23)を付設している請求項2又は3記載の集塵装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−217386(P2012−217386A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−86486(P2011−86486)
【出願日】平成23年4月8日(2011.4.8)
【出願人】(000112934)ブイアイブイエンジニアリング株式会社 (12)
【Fターム(参考)】