説明

集積装置、および、制御方法

【課題】DRAMのリフレッシュ実行中に、DMAコントローラからアクセスがあった場合の性能低下を防ぐ。
【解決手段】集積装置は、セルフリフレッシュ中はDMAデータを格納するキャッシュと、DMA転送開始情報によりメモリのセルフリフレッシュ解除を行うメモリ制御部とを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、集積装置、および、制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
DRAM(Dynamic Random Access Memory)とキャッシュとに関する技術の一例が特許文献1に記載されている。特許文献1の技術は、DRAMを2重化し、それぞれにキャッシュメモリを設けている。また、この技術は、一方のDRAMに対して書き込み/読み出しの通常動作を可能とし、他方のDRAMに対してリフレッシュ動作を指示するような時間割り当て制御を交互に行っている。さらに、この技術は、リフレッシュ動作から通常動作に移行する前の一定期間において、書き込みが指示された時には、一方のDRAM、および、他方のDRAMに対応するキャッシュメモリに対して書き込みを行う。そして、この技術は、リフレッシュ期間におけるリフレッシュ動作の合間にそのキャッシュ内のデータを他方のDRAMに対して書き込む制御を行っている。
【0003】
また、DRAMとDMA(Direct Memory Access)とに関する技術の一例が特許文献2に記載されている。特許文献2の技術は、DRAMのリフレッシュ実行中に、DMAコントローラからアクセスがあると、CPU(Central Processing Unit)がDRAMにリフレッシュ動作を停止させてからDMAデータをDRAMに書き込む制御を行っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−297082号公報
【特許文献2】特開2008−176686号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1記載の技術は、DRAM、キャッシュに関する技術を含むが、DMAに関する技術を含んでいない。したがって、この技術は、DRAMのリフレッシュ中にDMAのデータをどのように高性能に処理するかの技術が開示されていないという問題をもっている。
【0006】
また、特許文献2記載の技術は、DRAMのリフレッシュ実行中に、DMAコントローラからアクセスがあると、リフレッシュを停止させてからDMAデータをメモリに書き込むので、時間を要し、性能が低下するという問題をもっている。
【0007】
本発明の目的は、上記問題を解決する集積装置、および、制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の集積装置は、セルフリフレッシュ中はDMAデータを格納するキャッシュと、DMA転送開始情報によりメモリのセルフリフレッシュ解除を行うメモリ制御部とを含む。
【0009】
本発明の制御方法は、セルフリフレッシュ中はDMAデータをキャッシュに格納し、DMA転送開始情報によりメモリのセルフリフレッシュ解除を行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、メモリがリフレッシュ中であっても、DMAデータの転送が待たされずに実施され性能が向上するという効果をもつ。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0012】
【図2】第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図4】第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図6】第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図7】第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図8】第4の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図9】第4の実施の形態の動作を示すタームチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0014】
図1を参照すると、第1の実施の形態の集積装置101は、キャッシュ200、および、メモリ制御部300を含む。キャッシュ200は、バスと接続される。キャッシュ200は、ライトバック方式である。キャッシュ200は、書き込みがあった場合、内部に空きがある時は、内部にデータを保持し、メモリへの書き込みは行わない。たとえば、キャッシュ200は、内部が満杯になった場合にアクセス頻度の少ないデータから、メモリへデータの書き戻しを行う。
【0015】
メモリ制御部300は、外部装置(たとえば、CPU(Central Processing Unit)、制御装置等)からリフレッシュ指示情報を入力する。また、メモリ制御部300は、リフレッシュを必要とするメモリ(たとえば、DRAM、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory等)に接続される。また、メモリ制御部300は、DMA制御部400からDMA転送開始情報を入力する。
【0016】
次に、第1の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図2は、第1の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0017】
メモリ制御部300は、外部装置からのリフレッシュ指示情報を検出すると(図2ステップS33/YES)、メモリに対しセルフリフレッシュコマンドを出力する(ステップS34)。これにより、メモリは、セルフリフレッシュを実行する。次に、メモリ制御部300は、DMA制御部400からのDMA転送開始情報を検出すると(ステップS35/YES)、メモリに対しセルフリフレッシュの解除を指示するセルフリフレッシュ解除コマンド出力する(ステップS36)。メモリは、セルフリフレッシュ解除コマンドにしたがいセルフリフレッシュを終了する。
【0018】
また、キャッシュ200は、バスにメモリへのDMAデータ書き込み要求を検出すると、バス上のDMAデータを受け取り、内部に格納する(ステップS22)。キャッシュ200は、メモリがセルフリフレッシュ中であれば、必ず、DMAデータを受け取り、内部に格納する。
【0019】
これを実現するため、たとえば、キャッシュ200は、外部装置からリフレッシュ指示情報が出力される前に、メモリへの書き戻し指示情報を受け取り、格納しているデータをメモリ制御部300を介してメモリに書き込む。あるいは、たとえば、キャッシュ200は、DMAデータ専用領域を備える。
【0020】
キャッシュ200は、ライトバック方式なので、後に、キャッシュ200内のDMAデータを、メモリ制御部300を介して、メモリに書き戻す。
【0021】
次に、第1の実施の形態の効果について説明する。
【0022】
第1の実施の形態においては、メモリがセルフリフレッシュ中であっても、キャッシュ200が、転送されてきたDMAデータを必ず(すなわち、消失させずに)受け取り内部に格納する。したがって、第1の実施の形態は、メモリがリフレッシュ中であっても、DMAデータの転送が待たされずに実施され性能が向上するという効果をもつ。
【0023】
次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図3は、第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0024】
図3を参照すると、第2の実施の形態の集積装置102は、第1の実施の形態に、DMA制御部400を追加したものである。DMA制御部400は、バス、キャッシュ200、および、周辺制御部(周辺装置を制御する機能をもつ)と接続される。
【0025】
次に、第2の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図4は、第2の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0026】
メモリ制御部300は、外部装置からのリフレッシュ指示情報を検出すると(図4ステップS33/YES)、メモリに対しセルフリフレッシュコマンドを出力する(ステップS34)。これにより、メモリは、セルフリフレッシュを実行する。
【0027】
DMA制御部400は、周辺制御部から要求を受け取り、メモリ制御部300に対してDMA転送開始情報を出力する(ステップS41)。
【0028】
メモリ制御部300は、DMA制御部400からのDMA転送開始情報を検出すると(ステップS35/YES)、メモリに対しセルフリフレッシュ解除コマンド出力する(ステップS36)。メモリは、セルフリフレッシュ解除コマンドにしたがいセルフリフレッシュを終了する。
【0029】
さらに、DMA制御部400は、バス上にメモリへのDMAデータ書き込み要求を出力し、次に、DMAデータを出力する(ステップS42)。キャッシュ200は、バス上のDMAデータを受け取り、内部に格納する(ステップS22)。
【0030】
また、DMA制御部400は、メモリ制御部300に対してDMA転送開始情報の出力を終了する(ステップS43)。
【0031】
次に、第2の実施の形態の効果について説明する。
【0032】
第2の実施の形態においては、メモリがセルフリフレッシュ中であっても、キャッシュ200が、転送されてきたDMAデータを必ず受け取り内部に格納する。したがって、第2の実施の形態は、メモリがリフレッシュ中であっても、DMAデータの転送が待たされずに実施され性能が向上するという効果をもつ。
【0033】
次に、本発明の第3の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図5は、第3の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0034】
図5を参照すると、第3の実施の形態の集積装置103は、第2の実施の形態に、CPU500(第1、第2の実施の形態の外部装置の1種)、バス600を追加したものである。CPU500は、バス600に接続され、メモリに対するリード、ライト要求を出力する。
【0035】
次に、第3の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図6は、第3の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【0036】
CPU500は、省電力モードの条件が成立するかどうかを調べる(図6ステップS51)。たとえば、昼の間ユーザからのアクセスが多い時間帯では、1時間おきに省電力モード判定プログラムが実行される。
【0037】
省電力モード判定プログラムは、CPU500にアクセスがないことを検出すると省電力モードの条件が成立したとする。省電力モード判定プログラムは、CPU500にアクセスがあると、省電力モードの条件が成立しないとする。また、深夜のように、CPU500にアクセスがほとんどない場合、たとえば、10分おきに省電力モード判定プログラムが実行される。
【0038】
省電力モードの条件が成立すると(ステップS51/YES)、CPU500は、キャッシュ200内部のデータのメモリへの書き戻し指示情報をキャッシュ200に出力する(ステップS52)。キャッシュ200は、CPU500からのメモリへの書き戻し指示情報にしたがって、格納している内部のデータをメモリに書き戻す要求、および、内部のデータをメモリ制御部300に出力する(ステップS21)。
【0039】
メモリ制御部300は、キャッシュ200の内部のデータをメモリに書き戻す要求、および、キャッシュ200の内部のデータを受け取ると、データをメモリに書き戻す(ステップS31)。また、CPU500は、自身がバスマスタから抜けることを示すバスマスタ放棄信号520をDMA制御部400に出力する(ステップS53)。
【0040】
また、メモリ制御部300は、CPU500に対するメモリアクティブ信号310をオフにする(ステップS32)。メモリアクティブ信号310がオンであると、メモリが、CPU500からの読み出し、書き込み要求を受け付け可能である。CPU500は、メモリ制御部300に対するスタンバイ信号510をオンにする(ステップS54)。
【0041】
スタンバイ信号510がオンであると、CPU500はメモリに対する読み出し、書き込み要求を出さない。メモリ制御部300は、CPU500からのスタンバイ信号510がオンであることを検出すると(ステップS33/YES)、メモリに対しセルフリフレッシュコマンドを出力する(ステップS34)。
【0042】
メモリは、セルフリフレッシュコマンドにしたがいセルフリフレッシュを実行する。すなわち、「スタンバイ信号510のオン」は、第1、第2の実施の形態のリフレッシュ指示情報の1種である。
【0043】
DMA制御部400は、周辺制御部から要求を受け取ると、メモリ制御部300に対してDMA転送開始情報を出力する(ステップS41)。メモリ制御部300は、DMA制御部400からのDMA転送開始情報を検出すると(ステップS35/YES)、メモリに対しセルフリフレッシュ解除コマンド出力する(ステップS36)。メモリは、セルフリフレッシュ解除コマンドにしたがいセルフリフレッシュを終了する。
【0044】
さらに、DMA制御部400は、バス600上にメモリへのDMAデータ書き込み要求を出力し、次に、DMAデータを出力する(ステップS42)。キャッシュ200は、バス600上のDMAデータを受け取り、内部に格納する(ステップS22)。
【0045】
また、DMA制御部400は、メモリ制御部300に対してDMA転送開始情報の出力を終了する(ステップS43)。メモリ制御部300は、メモリが安定する一定時間がたってからCPU500へのメモリアクティブ信号310をオンにし(ステップS37)、メモリに対する読み出し、書き込み要求を受け付け可能であることを示す。CPU500は、スタンバイ信号510をオフにする(ステップS55)。
【0046】
また、第3の実施の形態をSOC(System On Chip)で構成することが可能である。
【0047】
次に、第3の実施の形態の効果について説明する。
【0048】
第3の実施の形態においては、メモリがセルフリフレッシュ中であっても、キャッシュ200が、DMAデータを必ず受け取り、内部に格納する。したがって、第2の実施の形態は、メモリがリフレッシュ中であっても、DMAデータの転送が待たされずに実施され性能が向上するという効果をもつ。
【0049】
また、第3の実施の形態においては、CPU500が省電力モードに入ると、メモリのセルフリフレッシュが実施される。したがって、CPU500のメモリアクセス頻度の低い期間に、メモリのセルフリフレッシュが実施されるので、第3の実施の形態は、効率がよいという効果をもつ。
【0050】
次に、本発明の第4の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図7は、第4の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0051】
図7を参照すると、第4の実施の形態の集積装置104は、第3の実施の形態に、メモリ部700を追加したものである。メモリ部700は、たとえば、DRAMである。メモリ部700は、メモリ制御部300に接続される。
【0052】
次に、第4の実施の形態の動作について図面を参照して説明する。図8は、第4の実施の形態の動作を示すフローチャートである。省略された部分は、第3の実施の形態の図6と同一である。以下、図6、図8を参照して説明する。
【0053】
CPU500は、省電力モードの条件が成立するかどうかを調べる(図6ステップS51)。省電力モードの条件が成立すると(ステップS51/YES)、CPU500は、キャッシュ200内部のデータのメモリ部700への書き戻し指示情報をキャッシュ200に出力する(ステップS52)。
【0054】
キャッシュ200は、CPU500からのメモリ部700への書き戻し指示情報にしたがって、格納している内部のデータをメモリ部700に書き戻す要求、および、内部のデータをメモリ制御部300に出力する(ステップS21)。
【0055】
メモリ制御部300は、キャッシュ200の内部のデータをメモリ部700に書き戻す要求、および、キャッシュ200の内部のデータを受け取ると、データをメモリ部700に書き戻す(図8ステップS31)。すなわち、キャッシュ200は、メモリ部700に書き込みコマンド、およびデータを出力する。メモリ部700は、書き込みコマンドにしたがい、キャッシュ200からのデータを格納する(ステップS61)。
【0056】
また、CPU500は、自身がバスマスタから抜けることを示すバスマスタ放棄信号520をDMA制御部400に出力する(ステップS53)。
【0057】
また、メモリ制御部300は、CPU500に対するメモリアクティブ信号310をオフにする(ステップS32)。メモリアクティブ信号310のオフは、メモリ部700が、CPU500からの読み出し、書き込み要求を受け付け不可能であることを示す。CPU500は、メモリ制御部300に対するスタンバイ信号510をオンにする(ステップS54)。
【0058】
スタンバイ信号510がオンであると、CPU500はメモリ部700に対する読み出し、書き込み要求を出さない。メモリ制御部300は、CPU500からのスタンバイ信号510がオンであることを検出すると(ステップS33/YES)、メモリ部700に対しセルフリフレッシュコマンドを出力する(ステップS34)。
【0059】
メモリ部700は、セルフリフレッシュコマンドにしたがいセルフリフレッシュを実行する(ステップS62)。
【0060】
DMA制御部400は、周辺制御部から要求を受け取ると、メモリ制御部300に対してDMA転送開始情報を出力する(ステップS41)。メモリ制御部300は、DMA制御部400からのDMA転送開始情報を検出すると(ステップS35/YES)、メモリ部700に対しセルフリフレッシュ解除コマンド出力する(ステップS36)。メモリ部700は、セルフリフレッシュ解除コマンドにしたがいセルフリフレッシュを終了する。
【0061】
さらに、DMA制御部400は、バス600上にメモリ部700へのDMAデータ書き込み要求を出力し、次に、DMAデータを出力する(ステップS42)。キャッシュ200は、バス600上のDMAデータを受け取り、内部に格納する(ステップS22)。メモリ部700は、セルフリフレッシュ解除コマンドにしたがってセルフリフレッシュを終了する(ステップS63)。
【0062】
また、DMA制御部400は、メモリ制御部300に対してDMA転送開始情報の出力を終了する(ステップS43)。メモリ制御部300は、メモリ部700が安定する一定時間がたってからCPU500へのメモリアクティブ信号310をオンにし(ステップS37)、メモリ部700に対する読み出し、書き込み要求を受け付け可能であることを示す。CPU500は、スタンバイ信号510をオフにする(ステップS55)。
【0063】
次に、第4の実施の形態の動作についてタイムチャートを参照して説明する。図9は、第4の実施の形態の動作を示すタームチャートである。
【0064】
図9を参照すると、メモリ制御部300が、セルフリフレッシュコマンドを出力すると(図9クロックt)、メモリ部700は、セルフリフレッシュを実行する(クロックt〜t+5)。メモリ制御部300は、DMA転送制御部400からのDMA転送開始情報を検出すると(クロックt+4)、セルフリフレッシュ解除コマンドを出力する(クロックt+5)。
【0065】
メモリ部700は、セルフリフレッシュ解除コマンドにしたがいセルフリフレッシュを終了する(クロックt+6)。また、メモリ制御部300は、一定時間後に、メモリアクティブ信号310をオンにする。メモリ制御部300は、DMA転送開始情報を検出しないと、セルフリフレッシュ解除コマンドを出力しないので、メモリ部700は、セルフリフレッシュを、クロックt+6以降も続行する。
【0066】
次に、第4の実施の形態の効果について説明する。
【0067】
第4の実施の形態においては、メモリ部700がセルフリフレッシュ中であっても、キャッシュ200が、DMAデータを必ず受け取り、内部に格納する。したがって、第2の実施の形態は、メモリ部700がリフレッシュ中であっても、DMAデータの転送が待たされずに実施され性能が向上するという効果をもつ。
【0068】
また、第4の実施の形態においては、CPU500が省電力モードに入ると、メモリ部700のセルフリフレッシュが実施される。したがって、CPU500のメモリ部700へのアクセス頻度の低い期間に、メモリ部700のセルフリフレッシュが実施されるので、第4の実施の形態は、効率がよいという効果をもつ。
【0069】
上記の実施の形態の一部、または、全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0070】
[付記1]
セルフリフレッシュ中は、DMAデータを格納するキャッシュと、DMA転送開始情報によりメモリのセルフリフレッシュ解除を行うメモリ制御部と、
を含むことを特徴とする集積装置。
【0071】
[付記2]
外部装置からのリフレッシュ指示情報を検出すると、前記メモリに対しセルフリフレッシュコマンドを出力し、DMA転送開始情報を検出するとセルフリフレッシュ解除コマンドを出力する前記メモリ制御部と、
前記メモリがセルフリフレッシュ中、バス上に転送されてきたDMAデータを消失させずに受け取り内部に格納し、後に、前記DMAデータを、前記メモリ制御部を介して、前記メモリに書き戻す前記キャッシュと、
を含むことを特徴とする付記1の集積装置。
【0072】
[付記3]
前記メモリ制御部に対してDMA転送開始情報を出力し、前記バス上に前記DMAデータを出力するDMA制御部を含むことを特徴とする付記2の集積装置。
【0073】
[付記4]
前記外部装置としてCPUを含むことを特徴とする付記3の集積装置。
【0074】
[付記5]
省電力モードの条件が成立すると、前記キャッシュの内部のデータの前記メモリへの書き戻し指示情報を前記キャッシュに出力し次にスタンバイ信号をオンにする前記CPUと、
前記メモリへの前記書き戻し指示情報にしたがって、格納している内部のデータを前記メモリに書き戻す要求、および、前記内部のデータを前記メモリ制御部に出力する前記キャッシュと、
前記メモリに書き戻す要求、および、前記内部のデータを受け取ると、前記内部のデータを前記メモリに書き戻し、スタンバイ信号のオンをリフレッシュ指示情報の検出とし、前記メモリに対し前記セルフリフレッシュコマンドを出力する前記メモリ制御部と、
を含むことを特徴とする付記4の集積装置。
【0075】
[付記6]
前記内部のデータを前記メモリに書き戻した後、前記CPUへのメモリアクティブ信号をオフにする前記メモリ制御部を含むことを特徴とする付記5の集積装置。
【0076】
[付記7]
セルフリフレッシュ解除コマンドを前記メモリに出力した後、前記メモリが安定する一定時間がたってから前記メモリアクティブ信号をオンにする前記メモリ制御部を含むことを特徴とする付記6の集積装置。
【0077】
[付記8]
前記セルフリフレッシュコマンドにしたがいセルリフレッシュを行う前記メモリを含むことを特徴とする付記7の集積装置。
【0078】
[付記9]
セルフリフレッシュ中は、DMAデータをキャッシュに格納し、DMA転送開始情報によりメモリのセルフリフレッシュ解除を行うことを特徴とする制御方法。
【0079】
[付記10]
リフレッシュ指示情報を検出すると、前記メモリに対しセルフリフレッシュコマンドを出力し、DMA転送開始情報を検出するとセルフリフレッシュ解除コマンドを出力し、
前記メモリがセルフリフレッシュ中、バス上のDMAデータを消失させずに受け取り前記キャッシュの内部に格納し、後に、前記DMAデータを、前記メモリに書き戻すことを特徴とする付記9の制御方法。
【0080】
[付記11]
前記バス上に前記DMAデータを出力することを特徴とする付記10の制御方法。
【0081】
[付記12]
省電力モードの条件が成立すると、前記キャッシュの内部のデータの前記メモリへの書き戻し指示情報を前記キャッシュに出力し、
前記キャッシュに、前記メモリへの前記書き戻し指示情報にしたがって前記内部のデータを前記メモリに向けて出力させることを特徴とする付記11の制御方法。
【符号の説明】
【0082】
101 集積装置
102 集積装置
103 集積装置
104 集積装置
200 キャッシュ
300 メモリ制御部
310 メモリアクティブ信号
400 DMA制御部
500 CPU
510 スタンバイ信号
520 バスマスタ放棄信号
600 バス
700 メモリ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルフリフレッシュ中は、DMAデータを格納するキャッシュと、DMA転送開始情報によりメモリのセルフリフレッシュ解除を行うメモリ制御部と、
を含むことを特徴とする集積装置。
【請求項2】
外部装置からのリフレッシュ指示情報を検出すると、前記メモリに対しセルフリフレッシュコマンドを出力し、DMA転送開始情報を検出するとセルフリフレッシュ解除コマンドを出力する前記メモリ制御部と、
前記メモリがセルフリフレッシュ中、バス上に転送されてきたDMAデータを消失させずに受け取り内部に格納し、後に、前記DMAデータを、前記メモリ制御部を介して、前記メモリに書き戻す前記キャッシュと、
を含むことを特徴とする請求項1の集積装置。
【請求項3】
前記メモリ制御部に対してDMA転送開始情報を出力し、前記バス上に前記DMAデータを出力するDMA制御部を含むことを特徴とする請求項2の集積装置。
【請求項4】
前記外部装置としてCPUを含むことを特徴とする請求項3の集積装置。
【請求項5】
省電力モードの条件が成立すると、前記キャッシュの内部のデータの前記メモリへの書き戻し指示情報を前記キャッシュに出力し次にスタンバイ信号をオンにする前記CPUと、
前記メモリへの前記書き戻し指示情報にしたがって、格納している内部のデータを前記メモリに書き戻す要求、および、前記内部のデータを前記メモリ制御部に出力する前記キャッシュと、
前記メモリに書き戻す要求、および、前記内部のデータを受け取ると、前記内部のデータを前記メモリに書き戻し、スタンバイ信号のオンをリフレッシュ指示情報の検出とし、前記メモリに対し前記セルフリフレッシュコマンドを出力する前記メモリ制御部と、
を含むことを特徴とする請求項4の集積装置。
【請求項6】
前記内部のデータを前記メモリに書き戻した後、前記CPUへのメモリアクティブ信号をオフにする前記メモリ制御部を含むことを特徴とする請求項5の集積装置。
【請求項7】
セルフリフレッシュ解除コマンドを前記メモリに出力した後、前記メモリが安定する一定時間がたってから前記メモリアクティブ信号をオンにする前記メモリ制御部を含むことを特徴とする請求項6の集積装置。
【請求項8】
前記セルフリフレッシュコマンドにしたがいセルリフレッシュを行う前記メモリを含むことを特徴とする請求項7の集積装置。
【請求項9】
セルフリフレッシュ中は、DMAデータをキャッシュに格納し、DMA転送開始情報によりメモリのセルフリフレッシュ解除を行うことを特徴とする制御方法。
【請求項10】
リフレッシュ指示情報を検出すると、前記メモリに対しセルフリフレッシュコマンドを出力し、DMA転送開始情報を検出するとセルフリフレッシュ解除コマンドを出力し、
前記メモリがセルフリフレッシュ中、バス上のDMAデータを消失させずに受け取り前記キャッシュの内部に格納し、後に、前記DMAデータを、前記メモリに書き戻すことを特徴とする請求項9の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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