説明

集計システム

【課題】 複数台の画像処理装置で収集した履歴情報を基に、カラーページの使用枚数、モノクロページの使用枚数、全体の出力枚数の内のカラー出力の比率、全体の出力枚数、両面の比率、ページ集約の比率などをログインユーザごとに集計し、画像処理装置上で表示して、ユーザにコスト削減を意識させることを目的とする。
【解決手段】 本発明の集計システムは、画像処理装置における画像処理及び印刷出力に対応する履歴を管理し、当該履歴に基づきユーザごとの集計機能を備え、画像処理装置にユーザがログインする際のユーザ情報を取得し、該取得したユーザ情報に基づき、ログインユーザによる画像処理装置における履歴に基づく集計結果の表示し、前記集計結果として表示される情報として、カラー比率、両面比率、及びページ集約比率の少なくとも1つ以上を含むことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理装置における、画像処理及び印刷出力に基づく履歴を扱う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像処理装置において膨大な量の印刷物が出力されるようになった。そして、環境問題やコスト意識の向上により、不必要な印刷出力は抑えたいという要求が高まってきた。そこで、各ユーザに資源の節約意識を持たせるための取り組みか行われている。
【0003】
従来から、画像処理装置の利用の際の集約印刷(2in1など)、両面印刷、及びトナーセーブモードなどによる節約に関する情報をIDごとに管理し、画像形成装置の操作パネルに表示するといった技術がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−304092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した従来技術に対して、各ユーザに画像処理装置を利用する際に、常に節約を意識させるような、より効果的な仕組みが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記を鑑み、本発明は、画像処理装置における画像処理及び印刷におけるユーザごとの使用量を集計る集計システムであって、
画像処理装置において、画像処理及び印刷に関する履歴を管理する履歴管理手段と、
複数の画像処理装置の前記履歴管理手段より履歴情報を収集し、当該履歴に基づき、複数の画像処理装置におけるユーザごとの使用量を集計する集計手段と、
ユーザごとに集計された使用量を取得する集計結果取得手段と、
ユーザが画像処理装置にログインし使用を許可するかを判定するためのユーザ認証を行う認証手段と、
該認証手段により認証されたユーザのユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、
画像処理装置にユーザがログインした際に、前記ユーザ取得手段により取得したユーザ情報に基づき、集計結果取得手段によりログインしたユーザの使用量を取得し、使用量を画像処理装置のパネルに表示する表示手段を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明により、画像処理装置を利用する際に、各ユーザに適した、常に節約を意識させるような、より効果的な仕組みが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明における画像処理装置のハードウェアのブロック図。
【図2】本発明における画像処理装置のソフトウェアに関するモジュール構成図。
【図3】実施例における画像処理装置の操作部などの一例を示す図。
【図4】実施例における部門IDログイン画面の表示の一例を示す図。
【図5】実施例におけるユーザ認証ログイン画面の表示の一例を示す図。
【図6】実施例における集計表示の設定画面の一例を示す図。
【図7】実施例における集計画面の表示の一例を示す図。
【図8】実施例における画像処理装置の処理を説明するためのフローチャートを示す図。
【図9】実施例におけるネットワーク構成の一例を示す図。
【図10】実施例における管理装置のハードウェアのブロック図。
【図11】実施例における管理装置のソフトウェアのブロック図。
【図12】実施例における集計処理に関する設定画面の一例を示す図。
【図13】実施例における管理装置で保持されるジョブ履歴情報のテーブルの例を示す表。
【図14】実施例における管理装置で保持されるユーザ集計テーブルの例を示す表。
【図15】実施例における管理装置で保持される部門ID集計テーブルの例を示す表。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0010】
[実施例1]
図1は画像処理装置の一例である、MFP(Multi Function Peripheral)のハードウェアのブロック図である。MFPは複写、印刷、スキャンなど複数の機能を備えた装置である。なお、本発明の実施例に記載する技術は、同様な印刷機能、表示機能などを有するプリンタや複写機でも実現可能である。
【0011】
図1において、105はデバイス全体を制御するコントローラ部である。コントローラの内部構成として101はCPU、即ち中央処理装置であり、このコントローラの制御および演算処理等を行うものである。
【0012】
102はROM、即ち読み出し専用メモリであり、システム起動プログラムの情報等の記憶領域である。103はRAM、即ちランダムアクセスメモリであり、使用制限のないデータ記憶領域であり、104はHD、即ちハードディスクあるいはSRAMなど不揮発性記憶装置である。103RAMは、オペレーティングシステムや通信制御およびエンジン制御などのプログラムがロードされ、実行されたり、データが記憶されたりする領域である。
【0013】
106はスキャナであり、画像読み取り動作をする。107はプリンタであり、コントローラの制御のもとで印刷動作をする。
【0014】
108はUI部であり、ユーザからの指示を受け付けつける操作部、あるいは、各種情報の表示を行ったりする。109は通信部であり、ネットワーク通信制御を行うものであり,他の画像処理装置やコンピュータとの通信が可能である。110はシステムバスであり、上述の構成要素間のデータの通路となるべきものである。
【0015】
図2は本発明のMFPのソフトウェアなどのモジュール構成図である。
【0016】
201はオペレーティングシステム(OS)であり、MFP全体の資源を管理/制御する。
【0017】
202はAPI−1であり、OS201上で動作するアプリケーションのためのインタフェースである。アプリケーションはAPI−1を通じて、MFP上のリソースにアクセスしたり、CPUでコマンドを実行したりすることができる。203はOS201上で動作するコントローラ制御部であり、スキャナ106、プリンタ107、操作部108などを制御する。
【0018】
204はジョブ履歴管理部であり、画像形成装置で実行されたコピー、プリント、スキャナ、及びFAXなどのジョブの履歴を管理する。管理装置からの要求に応じて、ジョブ履歴を送信可能とうする。205は仮想マシンであり、特定のアプリケーションを実行するために最適な実行環境であり、例えば、Java(登録商標)の仮想マシンなどにより実現されるものである。206はAPI−2であり、仮想マシン205上で動作するアプリケーションが、コントローラ制御部203、ジョブ履歴管理部204、API−1202などを利用するためのインタフェースである。207はアプリケーション管理アプリケーションであり、仮想マシン205上で動作するアプリケーションを管理する。後述するアプリケーションのダウンロード、アップロード、消去、有効無効化などの制御を行うものでもある。207は仮想マシン205上で動作するアプリケーションである。本構成において、MFPに適宜、任意の機能を持つアプリケーションを任意の数だけインストールし、動作させることが可能である。ここで記載されたアプリケーションは、後述するような、画像処理、印刷による出力枚数などの集計やその集計結果などの表示を行うアプリケーション(集計機能として動作)が含まれる。
【0019】
ここで、各アプリケーションは、対応するプログラムがROM102あるいはHD部104に記憶され、MFP起動時にRAM103にロードされ、実行されることでその機能を実現する。
【0020】
図3はUI部108が提供するユーザインタフェースの一例である。
【0021】
300はキー入力部であり、ハードキーによりユーザ操作を受付可能である。301はON/OFFボタンであり、電源スイッチである。302は節電キーであり、本ボタンが押されると節電モードに移行する。節電モードとは、一部の部品への電源供給を停止することで機器全体の電力消費を抑える状態のことを示す。303はカウンタ確認キーであり、このボタンが押されるとタッチパネル312に課金カウンタの値が表示(不図示)される。
【0022】
タッチパネル312ではトータル、白黒トータル、カラートータルなどといった種類のカウンタが表示される、トータルとは、MFPが設置されてから現在まで、排紙された面数の合計を示す。白黒トータルとはトータルのうちの白黒印刷のものであり、カラートータルとはトータルのうちのカラー印刷のものである。304はスタートキーであり、コピー/印刷/スキャン/送信などのMFPが提供する処理の開始を指示する。305はストップキーであり、スタートキーで開始したジョブを停止する。306はテンキーであり、数値情報を入力する。307はIDキーであり、認証情報の入力を行うことを指示するものである。308はクリアキーであり、306テンキーによって入力された情報を解除する。309はリセットキーであり、ユーザによって処理対象のジョブに支持されたすべてのパラメータを解除する。310はヘルプキーであり、操作方法が不明なときにユーザが押すものであり、操作の助けとなる情報を表示する。311はユーザモードキーであり、各種設定を開始するためのキーである。
【0023】
312はタッチパネル機能を供えている。タッチパネルは表示機能を備えると共に、表示領域が押されたかどうかを検知することにより、操作者からの入力を受け付けることができる。
【0024】
図4,図5、図6、図7はMFPのタッチパネル上に表示される画面の一例である。
ここで図4、及び図5は、ユーザ情報(部門IDやユーザIDなど)を用いたログイン画面の一例である。何れのログイン画面表示によりログイン制御を行うかはユーザにより任意に設定できる。
【0025】
図4は部門ごとの認証を行う画面である。MFPは起動後に本画面を表示して、部門ごとのログインを制御する。
【0026】
401は部門ID入力テキストボックス、402は暗号番号入力テキストボックスであり、キー入力部300から任意の文字列を入力可能である。部門ID、及び暗証番号の入力後にIDキー307が押されると、入力された部門ID、及び暗証番号により照合処理が行われ、正しい部門ID、及び暗証番号であることが確認されればトップ画面600を表示する。正しくなければ、部門ID入力テキストボックス、及び暗号番号入力テキストボックスを空にし、初期状態に戻す。
【0027】
図5はユーザごとの認証を行う画面である。MFPは起動後に本画面を表示して、ユーザごとのログインを制御する。
【0028】
501はユーザID入力テキストボックス、502は暗号番号入力テキストボックスであり、キー入力部300から任意の文字列を入力可能である。ユーザID、及び暗証番号入力後にログインキー504が押されると、入力されたユーザID、及び暗証番号により照合処理が行われ、正しいユーザID、及び暗証番号であることが確認されれば集計画面700を表示する。正しくなければ、ユーザID入力テキストボックス、及び暗号番号入力テキストボックスを空にし、初期状態に戻す。503はログイン時の認証をどこで行うかを設定する。ここでは、画像処理装置自身で行うか、認証サーバ903で行うかの選択が可能である。
【0029】
図7はログイン後にタッチパネル上に表示される集計画面の一例である。
【0030】
701は表示する集計結果の対象を切り替えるためのコンボボックスである。本設定項目の値が変更されると、ログインしているユーザ(あるいは部門)に関する集計結果を表示するか、全体の集計結果を表示するかを切り替える。尚、この画面が最初に表示される場合には、前述したログイン画面(図4または図5)で取得したユーザID又は部門IDに基づく集計結果の表示が行われる。これによって、何らかの処理を行うログインしたユーザに応じた、適切なコスト意識を常に持たせることが可能となる。
【0031】
715は後述する図12で設定されたコピー、プリント、スキャナ、及びFAXなどのジョブ情報の集計期間を表示する。この例ではコピー、プリントの集計期間を表示している。
【0032】
702は集計期間715で表示される期間における、カラー印刷が行われた論理ページ(カラーページ)の集計結果を表示する。ここでは、プリント、コピー、FAX受信、レポート及びボックスプリントなどのカラーで出力された論理ページ数の合算した結果を集計結果として表示を行う。
【0033】
713は集計期間715で表示される期間における、モノクロ印刷が行われた論理ページ(モノクロページ)の集計結果を表示する。ここでは、プリント、コピー、FAX受信、レポート及びボックスプリントなどのモノクロで出力された論理ページ数の合算した結果を集計結果として表示する。
【0034】
714は集計期間715で表示される期間における、出力された総論理ページ数に占めるカラーページの割合であるカラー率を表示する。この例では、[カラー率=カラーページ÷総論理ページ数]で計算している。
【0035】
出力枚数703は集計期間715で表示される期間における、出力された用紙の枚数(物理枚数)の総数を表示する。
【0036】
両面比率704は集計期間715で表示される期間における、両面で出力された出力枚数を総出力枚数で割った値を表示する。具体的には、[両面比率=両面で出力された枚数÷総出力枚数]で計算している。
【0037】
ページ集約比率712は集計期間715で表示される期間における、Nin1(2in1、4in1など)の集約印刷で印刷されたページ数の、総ページ数に対する割合を示す。この例では、[ページ集約比率=(Nin1設定されたページ数÷総ページ数)で計算している。
【0038】
尚、両面印刷及び集約印刷の両方によって、節約された出力枚数をユーザに認識させるためさらに節約情報を画面上に表示するとしてもよい。これは総出力枚数を総論理ページ数で割ればよい。
【0039】
705〜710は、集計期間715で表示される期間以前の期間においての集計結果を表示する。各項目705〜710に表示される値は、上述した各項目の集計、算出方法に準じたものである。
【0040】
図9は、本発明におけるネットワーク構成を示している。ネットワーク上にはジョブ情報を管理する管理装置901とMFP100を含む複数のMFP902と認証サーバ903が配置されている。
【0041】
管理装置901は複数のMFP902からコピー、プリント、スキャナ、及びFAXなどの処理の履歴(ジョブログ情報)を取得する。
【0042】
認証サーバ903は、MFPが外部サーバにより認証処理を行う際に、認証情報(ID及びパスワード)の送受信が行われる。
【0043】
図10は、管理装置となる情報処理装置のハードウェアのブロック図である。
1001はCPU、即ち中央処理装置であり、情報処理装置全体の制御および演算処理等を行うものである。
【0044】
1002はROM、即ち読み出し専用メモリであり、システム起動プログラムの情報等の記憶領域である。1003はRAM、即ちランダムアクセスメモリであり、使用制限のないデータ記憶領域であり、OS、アプリケーション、デバイスドライバおよび通信制御などのプログラムがロードされ、実行される領域である。
【0045】
1004はKBC、即ちキーボード制御部であり、キーボードより入力データを受け取りCPUへ伝達する。1005はCRT、即ちディスプレイ制御部であり、ディスプレイ装置への表示制御をする。
【0046】
1006はHD(ハードディスク)装置で構成する外部記憶装置であり、プログラムおよびデータを記憶、格納しておき、実行時に必要に応じて参照またはRAMへロードする。外部記憶装置はSRAMなどの不揮発性記憶装置で構成してもよい。1007は通信部であり、ネットワーク通信制御を行うものであり、図1で説明したようにネットワークに接続された他の情報処理装置や周辺機器との通信が可能である。1008はシステムバスであり、上述の構成要素間のデータの通路となるべきものである。
【0047】
図11は、管理装置となる情報処理装置のソフトウェアのブロック図である。
【0048】
1101は、UI制御部であり、通信部1007を介して、図示しないホストコンピュータからの要求に応じて管理装置の設定画面情報を送信、設定情報を受信する。
【0049】
1103は、ジョブ履歴収集部であり、通信部1007を介して複数の画像形成装置のジョブ履歴管理部204と通信し、コピー、プリント、スキャナ、及びFAXなどのジョブ履歴を収集し、保管する。
【0050】
1102は、集計処理部でありジョブ履歴収集部1103が収集したジョブ履歴を参照し、ユーザIDごと、部門IDごとの集計を行う。カラーページ、モノクロページ、出力枚数、両面で出力された出力枚数、Nin1(2in1、4in1など)の集約印刷で印刷されたページ数。
【0051】
<ジョブ履歴情報テーブル>
図13は、ジョブ履歴収集部1103で保持されるジョブ履歴情報のテーブルを示す表である。
【0052】
図13において、1301は、ジョブ履歴IDであり、ジョブ履歴をシステム内で一意に識別するIDである。
【0053】
1302は、複合機IDであり、複合機を識別する情報である。例えば、MACアドレスやIPアドレスをしようすることが考えられる。
【0054】
1303は、ジョブのタイプである。ジョブタイプとしては、ホストからの印刷であるプリント、コピー、スキャン、複合機内に保存された文書を印刷するボックスプリントなどが挙げられる。
【0055】
1304は、ジョブの開始時刻である。
【0056】
1305は、ジョブの終了時刻である。
【0057】
1306は、カラーページ数であり、該当ジョブにより印刷されたページ数が記録される。
【0058】
1307は、白黒ページ数であり、該当ジョブにより印刷されたページ数が記録される。
【0059】
1308は、出力枚数であり、該当ジョブにより印刷された用紙枚数が記録される。
【0060】
1309は、両面枚数であり、該当ジョブにより両面で印刷された用紙枚数が記録される。
【0061】
1310は、2in1ページ数であり、該当ジョブにより2in1で印刷されたページ数が記録される。
【0062】
1311は、4in1ページ数であり、該当ジョブにより4in1で印刷されたページ数が記録される。
【0063】
これらの情報により、誰が、どのようなジョブがどの時刻に開始され終了したかというジョブ履歴情報を記録する。
【0064】
例えば、1321のジョブ履歴は、複合機Aで2009/09/25 14:25:30に開始し、2009/09/25 14:40:30に終了したコピージョブが実行されたことを示している。さらに、このジョブでは、10ページのカラー印刷が行われ、出力枚数が5枚、両面枚数が5枚、2in1ページ数が5ページであることを示している。
【0065】
ジョブ履歴情報テーブルを、ジョブ種毎に作成するように構成してもよい。
【0066】
図12は、管理装置901において集計処理の設定を行うための画面である。
【0067】
集計は決められた日時に、所定期間におけるコピー、プリント、スキャナ、及びFAXなどのジョブ情報を集計する。どのジョブ種の履歴から集計を行うかは、ユーザが任意に設定することが可能である。
【0068】
1201は、集計を予約するか否かを設定する。チェックボックスにチェックが付いているときは予約されたタイミングで集計を行われることになる。
【0069】
1202は、集計処理を行う間隔を設定する。この例では毎月/毎週/毎日のいずれかを指定することができる。
【0070】
1203は、何日(何曜日)に集計処理を実行するかを設定する。例えば集計期間1202で間隔に毎月が設定されたとき、1日から31日までのいずれかが選択可能である。29−31が指定されたとき、実行月にそれらの日がない場合は、存在する日まで集計処理の実行日を前倒しする。実行間隔が週単位のとき、日曜日から土曜日までのいずれかが選択可能である。
【0071】
1204は、集計処理を行う時間を0:00から23:00までのいずれかを1時間単位で指定することが可能である。
【0072】
<集計テーブル>
図14は、集計処理部1102で保持されるユーザ集計テーブルを示す表である。
【0073】
また、図15は、集計処理部1102で保持される部門ID集計テーブルを示す表である。
【0074】
集計処理部1102は、図12で示した集計設定画面の設定に従い、集計処理を行い、集計結果を、図14、図15に示す集計テーブルに格納する。
【0075】
図14、図15は共通部分が多いので、一緒に説明する。
【0076】
1401、1501は集計期間である。集計設定画面で設定された1202〜1203の設定に応じた集計期間で集計を行い、その開始日と終了日を集計期間1401、1501に格納する。集計期間は図7の715に表示される。
【0077】
1402は、ユーザ名であり、各行がどのユーザの集計結果であるかを示す。集計処理部1102は、ジョブ履歴のユーザ名と一致する行に、ジョブで実行された各ページ数、枚数を加算する。集計結果テーブルに一致する行がなければ、行を追加する。
【0078】
1502は、部門IDであり、各行がどの部門IDの集計結果であるかを示す。集計処理部1102は、ジョブ履歴の部門IDと一致する行に、ジョブで実行された各ページ数、枚数を加算する。集計結果テーブルに一致する行がなければ、行を追加する。
【0079】
1403,1503は、カラーページ数であり、当該ユーザまたは部門IDで該当集計期間に印刷されたカラーページ数の合計を示す。
【0080】
1404,1504は、白黒ページ数であり、当該ユーザまたは部門IDで該当集計期間に印刷された白黒ページ数の合計を示す。
【0081】
1405,1505は、出力枚数であり、当該ユーザまたは部門IDで該当集計期間に印刷された出力枚数の合計を示す。
【0082】
1406,1506は、両面枚数であり、当該ユーザまたは部門IDで該当集計期間に印刷された両面枚数の合計を示す。
【0083】
1407,1507は、2in1ページ数であり、当該ユーザまたは部門IDで該当集計期間に2in1で印刷されたページ数の合計を示す。
【0084】
1408,1508は、4in1ページ数であり、当該ユーザまたは部門IDで該当集計期間に4in1で印刷されたページ数の合計を示す。
【0085】
図6はMFP902における、図7などの表示内容を設定するための画面である。この画面により設定された情報は、画像処理装置の表示処理などに反映されることになる。
【0086】
601のチェックボックス「集計サーバから集計結果を取得する」では、集計結果を管理装置から取得するか否かを設定する。
【0087】
602のプルダウンメニュー「実行時刻/タイミング」では、管理装置から集計結果を取得する時刻を指定する。(00:00)から(23:00)までの1時間単位の時刻、[ログイン時]のいずれかを指定する。
【0088】
図8はMFP上で動作する、UI部におけるパネルの表示制御を伴う処理を説明するためのフローチャートを示す。このフローチャートにおける各ステップは、CPUによりプログラムが実行されることにより実現される。また、本フローチャートにおけるアプリケーションに基づく処理は、後述する図11、12などで設定された内容に基づき実現されることになる。
【0089】
S802において部門ID401もしくはユーザID501の認証を行う。具体的には、図4、5で説明した表示を行い、そこでユーザにより入力された情報に基づき認証を行う。
【0090】
S803において、取得タイミングが[ログイン時]であるかを判定する。図6の「実行時刻/タイミング」プルダウンメニュー602で[ログイン時]が選択されていた場合、真と判定しS804へ進み、それ以外の場合には、S807へ進む。
【0091】
S804において、認証方式が部門ID認証であるか、ユーザID認証であるかを判定する。ユーザID認証であった場合にはS805へ進み、部門ID認証であった場合にはS806へ進む。
【0092】
S805では、管理装置に認証されたユーザのユーザIDを送信し、該当ユーザの集計結果を取得する。管理装置は、ユーザ集計テーブル(図14)のユーザ名1402がユーザIDと一致する行の情報をMFPに送信する。
【0093】
S806では、管理装置に認証された部門IDを送信し、該当部門IDの集計結果を取得する。管理装置は、部門集計テーブル(図14)のユーザ名1402がユーザIDと一致する行の情報をMFPに送信する。
【0094】
S807において、認証方式が部門ID認証であるか、ユーザID認証であるかを判定する。ユーザID認証であった場合にはS808へ進み、部門ID認証であった場合にはS809へ進む。
【0095】
S808では、MFPが図6の「実行時刻/タイミング」プルダウンメニュー602で指定された時刻に予め取得した集計結果から、該当ユーザの集計結果を取得する。MFPは、管理装置は、ユーザ集計結果を取得し、図14のユーザ集計テーブルと同様の形式で保持する。そしてユーザ名がユーザIDと一致する行の情報を取得する。
【0096】
S809では、MFPが図6の「実行時刻/タイミング」プルダウンメニュー602で指定された時刻に予め取得した集計結果から、該当部門IDの集計結果を取得する。MFPは、管理装置は、部門ID集計結果を取得し、図15の部門ID集計テーブルと同様の形式で保持する。そして部門IDが一致する行の情報を取得する。
【0097】
S810で管理装置から取得した集計結果を集計画面700に表示する。
【0098】
[実施例2]
実施例1では、MFP上で集計画面700を描画してパネル上に表示するように構成したが、認証されたユーザ、または部門IDに応じて、管理装置がHTML形式で集計画面を作成しMFPに送信し、MFPでHTMLを描画して、パネル上に表示するようにする。
【0099】
(他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0100】
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 HD
105 コントローラ部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理装置における画像処理及び印刷におけるユーザごとの使用量を管理装置において集計する集計システムであって、画像処理装置において、画像処理及び印刷に関する履歴を管理する履歴管理手段(204)と、管理装置において複数の画像処理装置の前記履歴管理手段より履歴情報を収集する履歴収集手段(1103)、当該収集した履歴に基づき、複数の画像処理装置におけるユーザごとの使用量を集計する集計手段(1102)と、画像形成装置においてユーザごとに集計された使用量を取得する集計結果取得手段と、 ユーザが画像処理装置にログインし使用を許可するかを判定するためのユーザ認証を行う認証手段と、該認証手段により認証されたユーザのユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、画像処理装置にユーザがログインした際に、前記ユーザ取得手段により取得したユーザ情報に基づき、集計結果取得手段によりログインしたユーザの使用量を管理装置より取得し、使用量を画像処理装置のパネルに表示する表示手段とを備えることを特徴とする集計システム。
【請求項2】
画像処理装置における画像処理及び印刷におけるユーザごとの使用量を管理装置において集計する集計システムであって、画像処理装置において、画像処理及び印刷に関する履歴を管理する履歴管理手段(204)と、管理装置において複数の画像処理装置の前記履歴管理手段より履歴情報を収集する履歴収集手段(1103)、当該収集した履歴に基づき、複数の画像処理装置におけるユーザごとの使用量を集計する集計手段(1102)と、画像形成装置においてユーザごとに集計された使用量を取得する集計結果取得手段と、管理装置より既定時刻に全ユーザの集計結果を取得する集計結果取得手段と、ユーザが画像処理装置にログインし使用を許可するかを判定するためのユーザ認証を行う認証手段と、該認証手段により認証されたユーザのユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、画像処理装置にユーザがログインした際に、前記ユーザ取得手段により取得したユーザ情報に基づき、集計結果取得手段により取得した集計結果の中からログインしたユーザの使用量を取得し、使用量を画像処理装置のパネルに表示する表示手段とを備えることを特徴とする集計システム。
【請求項3】
画像処理装置における画像処理及び印刷におけるユーザごとの使用量を管理装置において集計する集計システムであって、画像処理装置において、画像処理及び印刷に関する履歴を管理する履歴管理手段(204)と、管理装置において複数の画像処理装置の前記履歴管理手段より履歴情報を収集する履歴収集手段(1103)、当該収集した履歴に基づき、複数の画像処理装置におけるユーザごとの使用量を集計する集計手段(1102)と、ユーザごとの集計結果表示情報を作成する集計結果表示情報作成手段と、画像形成装置においてユーザごとに集計結果表示情報を取得する集計結果表示情報取得手段と、ユーザが画像処理装置にログインし使用を許可するかを判定するためのユーザ認証を行う認証手段と、 該認証手段により認証されたユーザのユーザ情報を取得するユーザ情報取得手段と、画像処理装置にユーザがログインした際に、前記ユーザ取得手段により取得したユーザ情報に基づき、集計結果取得手段によりログインしたユーザの集計結果表示情報を管理装置より取得し、集計結果表示情報を画像処理装置のパネルに描画する描画手段とを備えることを特徴とする集計システム。
【請求項4】
集計結果表示情報がHTML形式のデータであることを特徴とする請求項3に記載の集計システム。
【請求項5】
前記ユーザ情報は、ユーザIDまたは部門IDであることを特徴とする請求項1に記載の集計システム。
【請求項6】
前記認証手段における認証方式により、ユーザIDまたは部門IDのどちらの使用量を取得するかを切り替える切り替え手段を有することを特徴とする請求項5に記載の集計システム。
【請求項7】
前記集計結果として表示される情報として、カラー比率、両面比率、及びページ集約比率の少なくとも1つ以上を含むことを特徴とするまたは、請求項6に記載の集計システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−253578(P2012−253578A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−124746(P2011−124746)
【出願日】平成23年6月3日(2011.6.3)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】