説明

難燃性熱可塑性エラストマー組成物、シース材及び被覆電線

【課題】 耐外傷性、柔軟性に優れた難燃性熱可塑性エラストマー組成物、及びそれを用いたシース材及び被覆電線の提供。
【解決手段】 (A)JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下でヤング率が2.0N/mm以上のスチレン系エラストマー100質量部に、(B)水酸化マグネシウム35〜60質量部、及び(C)マレイン酸変性したスチレン・エチレン・ブチレン・スチレン系エラストマー1〜5質量部を配合し、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下であることを特徴とする難燃性熱可塑性エラストマー組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、耐外傷性、柔軟性に優れた難燃性熱可塑性エラストマー組成物、及びそれを用いたシース材及び被覆電線に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車用内装材、建材、日用品などに軟質塩化ビニル樹脂組成物が広く使用されてきた。軟質塩化ビニル樹脂組成物は、安価で加工性に優れ、可塑剤の添加量により柔軟性を自在に変化させることができ、さらには自己消化性で、機械特性も比較的良好であるなどの利点がある。
【0003】
しかし、この軟質塩化ビニル樹脂組成物においては、可塑剤の移行に起因するそれ自体の脆化や周辺部位の汚染の問題がある。また、ハロゲンである塩素を含むことから、これを焼却処分する際に、有害なダイオキシンなどの有機化合物が発生する。さらに、安定剤として環境汚染の恐れがある鉛化合物を使用することがあるなどの不都合も多い。
【0004】
このような軟質塩化ビニル系組成物の代替材料として、塩素などハロゲンを使用しない柔軟なゴム材料などが種々提案されている。ハロゲンを使用しない柔軟なゴム材料は、架橋することで成形し、使用することができる。
代替材料の一例として、架橋せずに物性、耐熱性、柔軟性を持つポリプロピレン(PP)などの結晶性樹脂とエチレン・プロピレンゴムなどをブレンドした熱可塑性エラストマーが挙げられる。しかし、この種の組成物は、柔軟化するためにエチレン・プロピレンゴム(EPゴム)比率を増加すると、物性、耐熱性、耐油性が低下し、耐ブロッキング性が強くなり実用性が失われるという問題点があった。
【0005】
別な代替材料の例として、SEBS(スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン)に代表されるスチレン系エラストマーを含む組成物が提供されている。このスチレン系エラストマーは、スチレン含量が増加するほど強靱となり、また耐熱性にも優れた材料である。
【特許文献1】特開2003−313235号公報
【特許文献2】特開平10−237267号公報
【特許文献3】特開2003−277573号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、前述したスチレン系エラストマーにあっては、これに水酸化マグネシウムなどのノンハロゲン系難燃剤を配合して難燃性を得ようとした場合、難燃剤の添加によって耐外傷性及び柔軟性の低下を生じるために、スチレン系エラストマーにノンハロゲン系難燃剤を配合した難燃性組成物を電線被覆材などの用途に用いることが難しかった。
【0007】
本発明は前記事情に鑑みてなされ、耐外傷性及び柔軟性に優れた難燃性熱可塑性エラストマー組成物、及びそれを用いたシース材、被覆電線及び被覆金属管の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため、本発明は、
(A)JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下でヤング率が2.0N/mm以上のスチレン系エラストマー100質量部に、
(B)水酸化マグネシウム35〜60質量部、及び
(C)マレイン酸変性したスチレン・エチレン・ブチレン・スチレン系エラストマー1〜5質量部を配合し、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下であることを特徴とする難燃性熱可塑性エラストマー組成物を提供する。
【0009】
本発明の難燃性熱可塑性エラストマー組成物において、前記(A)スチレン系エラストマー100質量部のうち、合計30質量%を上限として、(D)ヤング率1.0N/mm以下の水添スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン系エラストマーおよび/または(E)炭化水素系プロセスオイルを添加してなり、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下であることが好ましい。
【0010】
本発明の難燃性熱可塑性エラストマー組成物において、UL94 HB規格に合格する難燃性を持つことが好ましい。
【0011】
また本発明は、前述した本発明に係る難燃性熱可塑性エラストマー組成物からなることを特徴とするシース材を提供する。
【0012】
また本発明は、前述した本発明に係る難燃性熱可塑性エラストマー組成物を被覆材として備えたことを特徴とする被覆電線を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、耐外傷性及び柔軟性に優れた難燃性熱可塑性エラストマー組成物、及びそれを用いたシース材及び被覆電線を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明の難燃性熱可塑性エラストマー組成物(以下、難燃性組成物と記す。)は、主成分である(A)JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下でヤング率が2.0N/mm以上のスチレン系エラストマー(以下、「(A)スチレン系エラストマー」と記す。)100質量部に、(B)水酸化マグネシウム35〜60質量部、及び(C)マレイン酸変性したスチレン・エチレン・ブチレン・スチレン系エラストマー(以下、「(C)マレイン酸変性SEBS」と記す。)1〜5質量部を配合し、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下であることを特徴としている。
【0015】
また本発明の難燃性組成物の好適な実施形態において、前記(A)スチレン系エラストマー100質量部のうち、合計30質量%を上限として、(D)ヤング率1.0N/mm以下の水添スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン系エラストマーおよび/または(E)炭化水素系プロセスオイルを添加してなり、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下であることが好ましい。
【0016】
本発明の難燃性組成物において、主成分である(A)スチレン系エラストマーは、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下、かつヤング率が2.0N/mm以上の特性を持ち、強靱でしかも適度な柔軟性を持ったエラストマーである。本発明において好適な(A)スチレン系エラストマーの具体例としては、旭化成社製、S.O.E(商標)−SS(L605)などが挙げられる。この(A)スチレン系エラストマーにおいて、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/sよりも高いと、得られる難燃性組成物が硬くなり、柔軟性が不十分になる。またヤング率が2.0N/mm未満であると、得られる難燃性組成物の強靱性が不十分となる。
【0017】
本発明の難燃性組成物に必須成分として配合される(B)水酸化マグネシウムとしては、表面処理した水酸化マグネシウムが好ましい。水酸化マグネシウムは、燃焼時の吸熱反応によって難燃効果を発揮する。表面処理した水酸化マグネシウムは、難燃性組成物に添加した際に分散性を向上させる表面処理が施されており、またその平均粒子径は0.7〜1.3μm程度のものが好ましい。この表面処理には、シランカップリング剤や高級脂肪酸などを用いた従来公知の表面処理が採用されるが、その中でも特にポリオルガノシロキサンによる表面処理が好ましい。また、水酸化マグネシウム粒子表面における表面処理剤の存在量は、0.1〜2質量%程度で十分である。本発明において好適な表面処理した水酸化マグネシウムの具体例としては、信越化学社製の「X−22−1894」(商品名、ポリオルガノシロキサンで表面処理した水酸化マグネシウム)などが挙げられる。
【0018】
この(B)水酸化マグネシウムの配合量は、(A)スチレン系エラストマー100質量部に対して35〜60質量部の範囲とする。(B)水酸化マグネシウムの配合量を前記範囲内とすることで、得られる難燃性組成物は、実用上十分な難燃性が得られると共に、難燃性組成物の柔軟性を良好にすることができる。(B)水酸化マグネシウムの配合量が(A)スチレン系エラストマー100質量部に対して35質量部未満であると、得られる樹脂組成物の難燃性が不十分になる。
【0019】
一方、(B)水酸化マグネシウムの配合量が前記範囲よりも多いと、難燃性組成物の硬さが増し、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/sを超え、柔軟性が損なわれる。
【0020】
本発明の難燃性組成物に必須成分として配合される(C)マレイン酸変性SEBSは、(A)スチレン系エラストマーとの相溶性に優れており、その添加によって難燃性組成物の耐外傷性を向上させる効果を発揮する。本発明において好適な(C)マレイン酸変性SEBSの具体例としては、旭化成社製のタフテック(登録商標)M1943などが挙げられる。
【0021】
この(C)マレイン酸変性SEBSの配合量は、(A)スチレン系エラストマー100質量部に対して1〜5質量部の範囲とする。(C)マレイン酸変性SEBSの配合量が前記範囲未満であると、得られる難燃性組成物の耐外傷性が悪化してしまう。また、(C)マレイン酸変性SEBSの配合量が前記範囲を超えると、流動性が低下し、押し出し加工がしづらくなり、金属との密着が強くなり口出しにくくなるので、好ましくない。
【0022】
本発明の難燃性組成物に配合される(D)SEBSは、(A)スチレン系エラストマーとの相溶性に優れ、かつヤング率1.0N/mm以下の柔軟なSEBSが用いられる。本発明において好適な(D)SEBSの具体例としては、旭化成社製のタフテック(登録商標)H1221、同1272、JSR社製のダイナロン(登録商標)1320Pなどが挙げられる。この(D)SEBSのヤング率が1.0N/mmを超えると、この(D)SEBSの添加による柔軟性の調整効果が得られにくくなり、柔軟性に優れた難燃性組成物を得ることが難しくなる。
【0023】
本発明の難燃性組成物に配合される(E)プロセスオイルは、パラフィン系油、ナフテン系油などの中から選択でき、特に(A)スチレン系エラストマーと相溶しやすいプロセスオイルが好適に用いられる。難燃性組成物中に(E)プロセスオイルを添加することで、難燃性組成物の流動性を改善することができる。本発明において好適な(E)プロセスオイルの具体例としては、日本サン石油社製のサンパー2280(商品名、パラフィン系オイル)などが挙げられる。
【0024】
前記(D)SEBSおよび/または(E)プロセスオイルは、柔軟化剤として、(A)スチレン系エラストマー100質量部のうち30質量部を上限として配合される。これによって、組成物の難燃性、耐外傷性を損なうことなく柔軟化することが可能となる。
【0025】
本発明の難燃性組成物は、前記(A)〜(E)の各成分以外に、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、耐電防止剤、着色剤などの添加剤を適宜配合することができる。
【0026】
本発明の難燃性組成物は、前述した各材料を溶融混練機により混練して製造され、混練機としてはバンバリーミキサー、ニーダー、ミキシングロール、押出混練機(一軸、二軸)などが好適である。混練温度は160℃〜230℃程度が好ましい。混練後は1〜3mm程度の粒状(ペレット)、シート状、管状などの適宜な形状に加工することができる。
【0027】
本発明の難燃性組成物は、(A)スチレン系エラストマー100質量部に、(B)水酸化マグネシウム35〜60質量部、及び(C)マレイン酸変性SEBS1〜5質量部を配合したものなので、耐外傷性に優れた難燃性組成物を提供することができる。
【0028】
さらに、前記(A)スチレン系エラストマー100質量部のうち、合計30質量%を上限として、(D)SEBSおよび/または(E)プロセスオイルを添加することにより、難燃性、耐外傷性を損なうことなく、組成物の柔軟性を向上させることができる。
【0029】
前述した本発明の難燃性組成物は、電線や金属管などの外面を被覆するために用いられるシース材、この難燃性組成物を被覆材として備えた被覆電線などに適用することができる。
【0030】
この難燃性組成物を被覆材として備えた被覆電線は、柔軟性(JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下)、強靱性(引張強度が10MPa以上、破断伸び350%以上)、耐薬品性、難燃性などの要求性能を満たすことができ、加えて、耐外傷性に優れる被覆材(シース材)を備えたものとなる。
【実施例】
【0031】
表1及び表2中に示す配合組成(単位:質量部)の通り、各材料を配合し、バンバリーミキサーにより180℃で4分間溶融混練し、得られた混合材料をプレス装置によりシート状に成形し、表1に示す実施例1〜8及び表2に示す比較例1〜10の各シート試験片をそれぞれ作製した。
これらのシート試験片について、以下の評価項目(1)〜(8)の試験を行った。結果を表1,表2に示す。
【0032】
[評価項目と判定基準]
(1)引張強度:
JIS C 3005に準じて測定した。被覆電線用の被覆材としては、引張強度10MPa以上が望ましい。
(2)破断伸び:
JIS C 3005に準じて測定した。被覆電線用の被覆材としては、破断伸び350%以上が望ましい。
(3)硬さ(硬度):
JIS K6253の硬さ試験により、標準試験片についてデュロメータA硬さ(15秒値)を測定した。硬度の数値は「A硬度/15/s」を表す。本発明の難燃性組成物は、硬度(JIS K6253 デュロメータA)75以下の柔軟性を有している。
(4)加熱変形試験:
JIS C 3005に準じて測定した。変形率40%以下を合格とした。
(5)ブロッキング試験:
厚さ1mmのシートを重ね合わせ、100g/cmの荷重を乗せ、40℃で1日放置したものを、幅1cmの短冊状にし、常温で90°ピール荷重を測定。引張速度100mm/minで引張を行い100g/cm以下でピールできるものを合格、それよりもピール力の強いものを不合格とした。
(6)燃焼試験:
厚さ1mmでUL94 HBに規定される水平燃焼性試験の合否により判定した。
(7)耐寒性(F0):
JIS K 6723の低温脆化試験に準じて測定した。被覆電線用の被覆材としては、F0(割れ確率0%)=−15℃以下が望ましい。
(8)耐外傷性:
先端の半径が0.5mmであるダイヤモンド製の圧指に荷重100gを印加して、移動速度100mm/minで移動させてシート試験品を傷つけ、白化の有無を肉眼で観察し、合否を判定した。
【0033】
表1及び表2において、使用した各材料の詳細は次の通りである。
(A)スチレン系エラストマー:
旭化成社製S.O.E.(登録商標)−SS(L605)。ヤング率3.0N/mm、硬さ(JIS K6253 デュロメータA)67。
(B)水酸化マグネシウム:
信越化学社製X−22−1894(商品名)。ポリオルガノシロキサンで表面処理した水酸化マグネシウム。
(C)マレイン酸変性SEBS:
旭化成社製タフテック(登録商標)M1943。
(D)SEBS−1:
旭化成社製タフテック(登録商標)H1221。ヤング率0.3N/mm
(D)SEBS−2:
旭化成社製タフテック(登録商標)1272。プロセスオイル35%含有SEBS。ヤング率1.2N/mm
(D)SEBS−3:
JSR社製ダイナロン1320P(商品名)。ヤング率0.3N/mm
(E)プロセスオイル:
日本サン石油社製サンパー2280(商品名)。パラフィン系オイル。
【0034】
【表1】

【0035】
【表2】

【0036】
表1に示す結果から、実施例1〜8の各難燃性組成物は、被覆電線用の被覆材として望ましいとされる、柔軟性(硬度(JIS K6253 デュロメータA)80以下)、強靱性(引張強度が10MPa以上)、耐加熱変形性、耐ブロッキング性、難燃性(UL94 HBに規定される水平燃焼性試験に合格)、耐寒性、耐外傷性の要求性能を全て満たしていた。
【0037】
一方、表2に示す比較例1は、(B)水酸化マグネシウムの配合量が本発明の範囲(35〜60質量部)よりも少なく、かつ(C)マレイン酸変性SEBSを含まない組成であり、燃焼試験及び耐外傷性が不合格であった。
比較例2は、(C)マレイン酸変性SEBSの配合量が本発明の範囲(1〜5質量部)より少ない組成であり、耐外傷性が不合格であった。
比較例3は、(B)水酸化マグネシウムの配合量が本発明の範囲(35〜60質量部)より多い組成であり、硬度が77と本発明の範囲(75以下)より大きくなった。
比較例4は、(C)マレイン酸変性SEBSの配合量が本発明の範囲(1〜5質量部)より多い組成であり、硬度が76と本発明の範囲(75以下)より大きくなるとともに、破断伸びが小さくなった。
比較例5は、(B)水酸化マグネシウムの配合量が本発明の範囲(35〜60質量部)よりも多くし、(D)SEBS−1を添加した組成であり、比較例3と比べて硬度が低下したが、破断伸びが低くなった。
比較例6は、(D)SEBS−1を本発明の範囲(上限30質量部)より多く添加した組成であり、ブロッキング試験、燃焼試験及び耐外傷性が不合格であった。
比較例7は、(D)SEBS−2を本発明の範囲(上限30質量部)より多く添加した組成であり、ブロッキング試験、燃焼試験及び耐外傷性が不合格であった。
比較例8は、(D)SEBS−3を本発明の範囲(上限30質量部)より多く添加した組成であり、ブロッキング試験、燃焼試験及び耐外傷性が不合格であった。
比較例9は、(E)プロセスオイルを本発明の範囲(上限30質量部)より多く添加した組成であり、ブロッキング試験、燃焼試験及び耐外傷性が不合格であった。
比較例10は、(B)水酸化マグネシウムの配合量が本発明の範囲(35〜60質量部)より多く、(D)SEBS−1を本発明の範囲(上限30質量部)より多く添加した組成であり、燃焼試験及び耐外傷性が不合格であった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下でヤング率が2.0N/mm以上のスチレン系エラストマー100質量部に、
(B)水酸化マグネシウム35〜60質量部、及び
(C)マレイン酸変性したスチレン・エチレン・ブチレン・スチレン系エラストマー1〜5質量部を配合し、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下であることを特徴とする難燃性熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項2】
前記(A)スチレン系エラストマー100質量部のうち、合計30質量%を上限として、(D)ヤング率1.0N/mm以下の水添スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン系エラストマーおよび/または(E)炭化水素系プロセスオイルを添加してなり、JIS K6253の硬さ試験による硬さがA75/15/s以下であることを特徴とする請求項1に記載の難燃性熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項3】
UL94 HB規格に合格する難燃性を持つことを特徴とする請求項1又は2に記載の難燃性熱可塑性エラストマー組成物。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性熱可塑性エラストマー組成物からなることを特徴とするシース材。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれかに記載の難燃性熱可塑性エラストマー組成物を被覆材として備えたことを特徴とする被覆電線。

【公開番号】特開2006−225480(P2006−225480A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−39497(P2005−39497)
【出願日】平成17年2月16日(2005.2.16)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】