説明

電動リール用バッテリー

【課題】安全性を向上させることができる電動リール用バッテリーを提供する。
【解決手段】電動リール用バッテリー1は、バッテリー本体4と、バッテリー本体4に設けられる第1外部電極端子5および第2外部電極端子6と、第1外部電極端子5および第2外部電極端子6からの出力のオン・オフを切り替えるオン・オフスイッチ95とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動リール用バッテリーに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電動リールの電源として、持ち運びの容易な電動リール用バッテリーが利用されている。電動リール用バッテリーには外部電極端子が設けられており、電気ケーブルの一端に設けられた接続端子が外部電極端子に接続される。これにより、電動リール用バッテリーに蓄積された電力が電気ケーブルを介して電動リールに供給される。
【特許文献1】特開2005−160422号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上記のような電動リール用バッテリーでは、故障して保護機能が発揮される場合を除いて外部電極端子からの出力が常時可能となっており、不適切に使用された場合には故障や感電の恐れがある。特に、近年の電動リール用バッテリーには、リチウムイオンバッテリーなどの大容量のものが用いられるようになっており、安全性をより向上させることが望まれている。
【0004】
本発明の課題は、安全性を向上させることができる電動リール用バッテリーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1発明に係る電動リール用バッテリーは、バッテリー本体と、バッテリー本体に設けられる外部電極端子と、外部電極端子からの出力のオン・オフを切り替えるオン・オフ切替部とを備える。
【0006】
この電動リール用バッテリーでは、オン・オフ切替部によって外部電極端子からの出力が切り替えられる。このため、電動リール用バッテリーの使用時に外部電極端子からの出力をオンにし、不使用時には外部電極端子からの出力をオフにすることができる。これにより、この電動リール用バッテリーでは、安全性を向上させることができる。
【0007】
第2発明に係る電動リール用バッテリーは、第1発明の電動リール用バッテリーであって、オン・オフ切替部は、バッテリー本体に設けられ手動で切替可能なオン・オフスイッチを有する。
【0008】
この電動リール用バッテリーでは、オン・オフスイッチを操作することによって使用者が外部電極端子からの出力のオン・オフを任意に切り替えることができる。
【0009】
第3発明に係る電動リール用バッテリーは、第1発明の電動リール用バッテリーであって、外部電極端子は、第1状態と、第1状態よりもバッテリー本体の表面から外方へ向けて突出した第2状態とのいずれかに手動で切り替え可能である。また、オン・オフ切替部は、外部電極端子が第1状態である場合には外部電極端子からの出力をオフにし、外部電極端子が第2状態である場合には外部電極端子からの出力をオンにする。
【0010】
この電動リール用バッテリーでは、使用者が外部電極端子を引っ張り出して第2状態とすることによって出力がオンにされる。そして、使用者が外部電極端子を押し込んで第1状態とすることによって出力がオフにされる。このため、不使用時には、外部電極端子に接触し難くなると共に出力がオフにされるため安全性をより向上させることができる。また、使用時には、外部電極端子に電気ケーブルなどを接続しやすくなると共に、外部電極端子が引き出されることによって自動的に出力がオンにされ便利である。
【0011】
第4発明に係る電動リール用バッテリーは、第1発明から第3発明のいずれかに記載の電動リール用バッテリーであって、外部電極端子から出力される電流値を検知し、電流値に基づいて外部電極端子からの出力のオン・オフを切り替える自動出力オフ部をさらに備える。
【0012】
この電動リール用バッテリーでは、自動出力オフ部が外部電極端子から出力される電流値に基づいて外部電極端子からの出力のオン・オフを切り替える。このため、使用者が外部電極端子からの出力をオフにすることを忘れた場合であっても、外部電極端子からの出力を自動的にオフにすることができ、安全性をより向上させることができる。
【0013】
第5発明に係る電動リール用バッテリーは、第4発明の電動リール用バッテリーであって、自動出力オフ部は、電流値が所定値以下である状態が一定時間継続した場合に外部電極端子からの出力をオフにする。
【0014】
この電動リール用バッテリーでは、外部電極端子から出力される電流値が所定値以下である状態が一定時間継続した場合に外部電極端子からの出力がオフにされる。このため、電動リール用バッテリーが使用されていない状態を精度よく認識して外部電極端子からの出力をオフにすることができる。
【0015】
第6発明に係る電動リール用バッテリーは、第1発明から第5発明の電動リール用バッテリーであって、外部電極端子からの出力の状態を表示する表示体をさらに備える。
【0016】
この電動リール用バッテリーでは、外部電極端子からの出力の状態が表示体によって表示される。このため、使用者は、外部電極端子からの出力の状態を容易に認識することができる。
【0017】
第7発明に係る電動リール用バッテリーは、第1発明から第6発明の電動リール用バッテリーであって、バッテリー本体に充電された電力の残量を発光の組合せによって表示する複数の発光体をさらに備える。
【0018】
この電動リール用バッテリーでは、バッテリー本体に充電された電力の残量が複数の発光体の発光の組合せによって表示される。このため、使用者は、電力の残量を容易に認識することができる。
【0019】
第8発明に係る電動リール用バッテリーは、第7発明の電動リール用バッテリーであって、複数の発光体は、バッテリー本体において異常が発生した場合には、発生した異常の種別を発光の組合せによって表示する。
【0020】
この電動リール用バッテリーでは、バッテリー本体において異常が発生した場合には、発生した異常の種別が、複数の発光体の発光の組合せによって表示される。このため、使用者は、複数の発光体の発光の組合せによって、発生した異常の内容を容易に把握することができる。また、電力の残量の表示のための発光体が異常発生時の警告表示を兼ねているため、部品点数を削減することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明に係る電動リール用バッテリーでは、オン・オフ切替部によって外部電極端子からの出力が切り替えられる。このため、電動リール用バッテリーの使用時に外部電極端子からの出力をオンにし、不使用時には外部電極端子からの出力をオフにすることができる。これにより、この電動リール用バッテリーでは、安全性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
<第1実施形態>
〈構成〉
本発明の一実施形態に係る電動リール用バッテリー1を図1に示す。電動リール用バッテリー1は、電気ケーブル2を介して電動リール3に電気的に接続され、船縁近傍に載置可能なものである。電動リール用バッテリー1は、繰り返し充電可能なリチウムイオンバッテリーであり、小型且つ軽量であるため持ち運びが可能である。この電動リール用バッテリー1は、図2に示すように、バッテリー本体4と、バッテリー本体4上に設けられる第1外部電極端子5および第2外部電極端子6と、回路基板7とを備える。なお、図2は電動リール用バッテリー1の側面断面図である。
【0023】
〔バッテリー本体4〕
バッテリー本体4は、バッテリーのセル8や回路基板7を収納する箱状の部材である。バッテリー本体4の下面41は平坦に形成されており、バッテリー本体4は下面41を下にした状態で船縁等に載置可能となっている。また、バッテリー本体4の第1側面42または第1側面42の反対側に設けられた第2側面40(図3参照)を下にして船縁等に載置することも可能である。バッテリー本体4の上面43には、バッテリー本体4の長手方向に距離を隔てて2つの凹部44,45(以下、「第1凹部44」および「第2凹部45」と呼ぶ)が設けられている。第1凹部44は、バッテリー本体4の第3側面46まで達しており、バッテリー本体4の上方および第3側面46の側方と連通する空間を形成している。第1凹部44には、第1外部電極端子5が設置される。第2凹部45は、第1凹部44と概ね対称な形状を有しており、バッテリー本体4の上方および第4側面47の側方と連通する空間を形成している。第2凹部45には、第2外部電極端子6が設けられる。
【0024】
〔第1外部電極端子5および第2外部電極端子6〕
第1外部電極端子5は、電気ケーブル2の第1バッテリー接続端子21(図1参照)が係止する部分である。第1外部電極端子5は、図2に示すように、L字状に屈曲した金属棒から形成されている。第1外部電極端子5は、バッテリー本体4の内部において回路基板7と接続されている。
【0025】
第2外部電極端子6は、第1外部電極端子5と対称な形状を有しており、第2凹部45に設けられている。第2外部電極端子6には、電気ケーブル2の第2バッテリー接続端子22が係止する。なお、第2外部電極端子6も第1外部電極端子5と同様にバッテリー本体4の内部において回路基板7と接続されている。
【0026】
〔回路基板7〕
回路基板7は、外部電極端子5,6およびセル8と接続されており、コンピュータや各種の回路素子が実装されることによってセル8の充電や放電を制御するための制御回路9(図4参照)が形成されている。回路基板7は、別体に形成された第1回路基板71と第2回路基板72とに分かれており、制御回路9は第1回路基板71と第2回路基板72とに分かれて形成されている。第1回路基板71と第2回路基板72とは。バッテリー本体4の内部において鉛直方向に積層して配置されており、上側に第1回路基板71が配置され、下側に第2回路基板72が配置されている。第1回路基板71と第2回路基板72とは電気的に接続されており、第2回路基板72には、外部電極端子5,6から延びる配線およびセル8から延びる配線が接続される。図4に示すように、回路基板7に形成された制御回路9は、保護部91と、オン・オフ切替部92と自動出力オフ部93と表示部94とを有している。
【0027】
〈保護部91〉
保護部91は、電動リール用バッテリー1に異常が発生した場合に、充電を停止したり、出力をオフにしたりすることによってセル8や制御回路9を保護する。保護部91は、制御回路9を流れる電流や電圧の検出値や、検出された電流値や電圧値の継続時間に基づいて異常の発生を判定し、所定の条件が満たされた場合には充電を停止したり出力をオフにしたりする。
【0028】
なお、制御回路9には、過大な電流が流れた場合に電流を遮断するヒューズ(図示せず)も含まれており、ヒューズが電流を遮断することによってもセル8や制御回路9が保護される。
【0029】
〈オン・オフ切替部92〉
オン・オフ切替部92は、外部電極端子5,6からの出力のオン・オフを切り替える回路であり、図3に示すオン・オフスイッチ95を有する。なお、図3は、電動リール用バッテリーの上面図である。オン・オフスイッチ95は、バッテリー本体4の上面において操作可能に設けられた押しボタンスイッチであり、手動でオン状態とオフ状態とのいずれかに切替可能である。オン・オフ切替部92は、オン・オフスイッチ95がオン状態の場合には外部電極端子5,6からの出力をオンにし、オン・オフスイッチ95がオフ状態の場合には外部電極端子5,6からの出力をオフにする。
【0030】
〈自動出力オフ部93〉
自動出力オフ部93は、外部電極端子5,6から出力される電流値を検知し、検知された電流値に基づいて外部電極端子5,6からの出力を自動的にオフにする。より詳細には、自動出力オフ部93は、電流値が所定値以下である状態が一定時間継続した場合に外部電極端子5,6からの出力をオフにする。この所定値は、電動リール3が使用されていない状態での待機電流以下の値であり、外部電極端子5,6から出力される電流値がこの所定値以下である状態が続いた場合には、自動出力オフ部93によって外部電極端子5,6からの出力が自動的にオフにされる。なお、自動出力オフ部93によって出力がオフにされると、制御回路9に含まれるコンピュータはスリープモードとなる。
【0031】
〈表示部94〉
表示部94は、外部電極端子5,6からの出力の状態、セル8に充電された電力の残量、電動リール用バッテリー1に発生した異常の種別などを表示する。表示部94は、図3に示す複数の発光体L0−L5を有しており、これらの発光体L0−L5が発光することによって上記の内容を表示することができる。発光体L0−L5は、例えばLEDなどの発光素子であり、バッテリー本体4の上面において外部から視認可能に設けられている。ここではL0からL5までの6つの発光体L0−L5が設けられており、これらの発光体L0−L5はオン・オフスイッチ95の側方に直線状に並んで配置されている。なお、発光体L0−L5は、第1回路基板71に設けられている。
【0032】
発光体L0(表示体)は、電源の状態を表示するものであり、オン・オフスイッチ95がオン状態の場合に点灯し、オン状態が継続している間は継続して点灯する。発光体L1−L5は、セル8に充電された電力の残量を発光の組合せによって表示する。電力の残量をフル充電の10%〜90%の間で5つのレベルに分け、電力の残量が最も多いレベルを第5レベル、最も少ないレベルを第1レベルとすると、第5レベルでは発光体L5が点灯する。第4レベルでは発光体L4、第3レベルでは発光体L3、第2レベルでは発光体L2,そして、第1レベルでは発光体L1が点灯する。つまり、電力の残量が低下するにつれて発光体L0に近い発光体が発光する。この電力の残量表示のための発光体L1−L5の発光は、オン・オフスイッチ95がオン状態とされた後に数秒間行われ、その後、消灯する。電力の残量がフル充電の10%以下となった場合は発光体L1−L5が点滅する。また、オン・オフスイッチ95がオフ状態の場合や、自動出力オフ部93によって外部電極端子5,6からの出力が自動的にオフにされた場合には、全ての発光体L0−L5が消灯する。なお、充電中には、電力の残量表示のための発光体L1−L5の発光が常時行われる。この場合、電力の残量表示は、発光体L1−L5の点滅により行われる。
【0033】
また、発光体L0−L5は、バッテリー本体4において異常が発生した場合には、発生した異常の種別を発光の組合せによって表示する。この発光の組合せは、単一の発光体の発光に限らず、複数の発光体の発光も含む。具体的には、異常の種別には、以下のようなものがあり、各異常に対応した発光体が点滅することにより異常の種別が表示される。
【0034】
過充電保護:所定の過大電圧以上の電圧が検出された場合に、保護部91によって充電が停止される。この場合、発光体L5が点灯する。
【0035】
長時間充電:充電時間が所定時間を超えた場合に、保護部91によって充電が停止される。この場合、発光体L4が点灯する。
【0036】
外部短絡:所定の過大電流以上の電流が所定時間継続して検出された場合、電動リール用バッテリー1の外部で短絡が発生していると見なして保護部91によって外部電極端子5,6からの出力がオフにされる。この場合、発光体L4および発光体L5が点灯する。
【0037】
過放電保護:所定の低電圧以下の電圧が所定時間継続して検出された場合、保護部91によって外部電極端子5,6からの出力がオフにされる。この場合、発光体L3が点灯する。
【0038】
過電流保護:充電時において所定の過大電流以上の電流が検出された場合に、保護部91によって充電が停止される。この場合、発光体L3および発光体L5が点灯する。
【0039】
充電不能:セル8への充電が行えない場合に、発光体L3および発光体L4が点灯する。
【0040】
回路故障:制御回路9が故障している場合に、発光体L0−L5が点灯する。過大電流によりヒューズが切れた場合にも発光体L0−L5が点灯する。
【0041】
なお、上記の異常のうち回路故障を除いた異常発生の場合には、オン・オフスイッチ95を押すことによって異常発生の表示はリセットされ、点灯していた発光体は消灯する。ただし、回路故障の場合は、オン・オフスイッチ95を押しても異常発生の表示はリセットされない。
【0042】
〈特徴〉
(1)
この電動リール用バッテリー1では、オン・オフスイッチ95によって、外部電極端子5,6からの出力のオン・オフを手動で切り替えることができる。このため、使用者は、不使用時にはオン・オフスイッチ95を操作してオフ状態とすることによって、外部電極端子5,6からの出力をオフにすることができ、安全性を向上させることができる。
【0043】
また、出力のオン・オフ状態を発光体L0の発光の有無によって容易に把握することができる。
【0044】
(2)
この電動リール用バッテリー1では、電動リール用バッテリー1が一定時間使用されていない場合には、自動出力オフ部93によって外部電極端子5,6からの出力がオフにされる。このため、使用者が使用後にオン・オフスイッチ95をオフ状態に切り替え忘れた場合であっても、外部電極端子5,6からの出力が自動的にオフにされる。
【0045】
(3)
この電動リール用バッテリー1では、発光体L1−L5の発光の組合せによって、電力の残量を容易に把握することができる。
【0046】
また、充電時には、充電の進行度を発光体L1−L5の発光の組合せによって容易に把握することができる。
【0047】
(4)
この電動リール用バッテリー1では、異常が発生した場合に、発光体L0−L5の発光の組合せによって、発生した異常の種別を容易に把握することができる。
【0048】
また、電力の残量を表示するための発光体L0−L5が異常発生時の警告表示を兼ねるため、異常発生を知らせるための特別の部材を設ける必要が無く、部品点数を削減することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る電動リール用バッテリーの側面断面の一部を図5に示す。この電動リール用バッテリーでは、第1外部電極端子5は、第1凹部44内に収納されバッテリー本体4の上面から埋没した第1状態(図6(a)参照)と、第1凹部44内から上方に引き出されバッテリー本体4の表面から突出した第2状態(図6(b)参照)とのいずれかに手動で切り替え可能となっている。第2外部電極端子6についても同様である。そして、オン・オフ切替部92は、第1外部電極端子5が第1状態である場合には外部電極端子5,6からの出力をオフにし、第1外部電極端子5が第2状態である場合には外部電極端子5,6からの出力をオンにする。
【0049】
この電動リール用バッテリーでは、使用者が第1外部電極端子5を引っ張り出して第2状態とすることによって電力の出力がオンにされる。そして、使用者が第1外部電極端子5を押し込んで第1状態とすることによって出力がオフにされる。このため、不使用時には、第1外部電極端子5に使用者の手が接触し難くなると共に出力がオフにされるため、安全性をより向上させることができる。また、使用時には、第1外部電極端子5が引き出された状態となるため、電気ケーブル2などを接続し易くなる。また、第1外部電極端子5が引き出されることによって自動的に出力がオンにされるため便利である。
【0050】
なお、第1外部電極端子5と第2外部電極端子6との両方が第2状態とされた場合に外部電極端子5,6からの出力がオンにされてもよく、第1外部電極端子5と第2外部電極端子6とのいずれか一方が第2状態とされた場合に外部電極端子5,6からの出力がオンにされてもよい。出力のオフについても同様である。また、第1外部電極端子5と第2外部電極端子6とがリンクして一緒に移動するように構成されてもよい。
<他の実施形態>
(1)
上記の第1実施形態では、オン・オフスイッチ95は押しボタン型のスイッチであるが、他のタイプの手動スイッチが用いられてもよい。
【0051】
(2)
上記の実施形態では、発光体L0−L5としてLEDが設けられているが他の発光素子が用いられてもよい。
【0052】
(3)
上記の実施形態では、外部電極端子5,6はL字型の形状を有しているが、電気ケーブル2が接続できる形状であれば、他の形状であってもよい。
【0053】
(4)
上記の実施形態での異常を表示する発光体L0−L5の組合せは一例であり、上記とは異なる組合せによって異常の種別が示されてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、安全性を向上させることができる効果を有し、電動リール用バッテリーとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】電動リール用バッテリーの斜視図。
【図2】電動リール用バッテリーの側面断面図。
【図3】電動リール用バッテリーの上面図。
【図4】電動リール用バッテリーの制御ブロック図。
【図5】第2実施形態に係る電動リール用バッテリーの側面断面の一部を示す図。
【符号の説明】
【0056】
1 電動リール用バッテリー
4 バッテリー本体
5,6 外部電極端子
92 オン・オフ切替部
93 自動出力オフ部
94 表示部
95 オン・オフスイッチ
L0 発光体(表示体)
L1−L5 発光体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリー本体と、
前記バッテリー本体に設けられる外部電極端子と、
前記外部電極端子からの出力のオン・オフを切り替えるオン・オフ切替部と、
を備える電動リール用バッテリー。
【請求項2】
前記オン・オフ切替部は、前記バッテリー本体に設けられ手動で切替可能なオン・オフスイッチを有する、
請求項1に記載の電動リール用バッテリー。
【請求項3】
前記外部電極端子は、第1状態と、前記第1状態よりも前記バッテリー本体の表面から外方へ向けて突出した第2状態とのいずれかに手動で切り替え可能であり、
前記オン・オフ切替部は、前記外部電極端子が前記第1状態である場合には前記外部電極端子からの出力をオフにし、前記外部電極端子が前記第2状態である場合には前記外部電極端子からの出力をオンにする、
請求項1に記載の電動リール用バッテリー。
【請求項4】
前記外部電極端子から出力される電流値を検知し、前記電流値に基づいて前記外部電極端子からの出力をオフにする自動出力オフ部をさらに備える、
請求項1から3のいずれかに記載の電動リール用バッテリー。
【請求項5】
前記自動出力オフ部は、前記電流値が所定値以下である状態が一定時間継続した場合に前記外部電極端子からの出力をオフにする、
請求項4に記載の電動リール用バッテリー。
【請求項6】
前記外部電極端子からの出力の状態を表示する表示体をさらに備える、
請求項1から5のいずれかに記載の電動リール用バッテリー。
【請求項7】
前記バッテリー本体に充電された電力の残量を発光の組合せによって表示する複数の発光体をさらに備える、
請求項1から6のいずれかに記載の電動リール用バッテリー。
【請求項8】
前記複数の発光体は、前記バッテリー本体において異常が発生した場合には、発生した異常の種別を発光の組合せによって表示する、
を備える請求項7に記載の電動リール用バッテリー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−54596(P2008−54596A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−236292(P2006−236292)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(000002439)株式会社シマノ (1,038)
【Fターム(参考)】