電子メニュー装置及びその表示方法
【課題】メニュー品目の食材を変更した場合に、食材変更後のメニュー品目の画像を確認できるようにする。
【解決手段】一実施形態の電子メニュー装置は、各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶部で記憶する。当該装置は、選択された品目の材料のうち、記憶部で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像をタッチパネル付のディスプレイに表示させる。当該装置は、ディスプレイに表示された品目画像がタッチされると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する。当該装置は、検出された材料の情報とともに記憶部で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更する。
【解決手段】一実施形態の電子メニュー装置は、各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶部で記憶する。当該装置は、選択された品目の材料のうち、記憶部で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像をタッチパネル付のディスプレイに表示させる。当該装置は、ディスプレイに表示された品目画像がタッチされると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する。当該装置は、検出された材料の情報とともに記憶部で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、飲食店において、メニューを電子的に表示する電子メニュー装置及びその表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の飲食店向け電子メニュー装置は、各メニュー品目の出来上がり画像をディスプレイに表示して、客からの注文を受け付ける。
【0003】
この種の電子メニュー装置は、注文の際に、Lサイズ、Sサイズというようにサイズを指定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−092431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
飲食店の中には、注文の際に料理のサイズだけでなく、料理を構成する食材を客好みにより追加したり減らしたりすることができるところがある。しかしながら、従来の電子メニュー装置は、食材を変更した場合に食材変更後のメニュー品目の画像を確認することはできない。このため、配膳された品目が客の想像とは異なる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するために、一実施形態の電子メニュー装置は、タッチパネル付のディスプレイと、記憶手段と、品目画像表示手段と、検出手段と、変更手段とを備える。記憶手段は、各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶する。品目画像表示手段は、選択された品目の材料のうち記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像をディスプレイに表示させる。検出手段は、ディスプレイに表示された品目画像がタッチされると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する。変更手段は、検出手段により検出された材料の情報とともに記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】一実施形態である注文管理システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】同システムのデータベースサーバが管理する品目データベースのデータ構造を示す模式図。
【図3】同システムのデータベースサーバが管理する画像データベースのデータ構造を示す模式図。
【図4】同システムのデータベースサーバが管理する座標データベースのデータ構造を示す模式図。
【図5】同システムにおける電子メニュー端末の要部構成を示すブロック図。
【図6】同電子メニュー端末のRAMに形成される主要なメモリエリアを示す図。
【図7】同電子メニュー端末のCPUが実行する注文受付処理の制御手順を示す流れ図。
【図8】図7における材変更受付処理の具体的な手順を示す流れ図。
【図9】図8における食材削除処理の具体的な手順を示す流れ図。
【図10】図8における食材追加処理の具体的な手順を示す流れ図。
【図11】メニュー品目一覧画面の一例を示す図。
【図12】注文メニュー品目の三次元画像表示画面のレイアウトを示す図。
【図13】三次元画像表示画面の領域51内をタッチする前の状態図。
【図14】三次元画像表示画面の領域51内をタッチした後の状態図。
【図15】三次元画像表示画面の領域51内をタッチした指を離した後の状態図。
【図16】三次元画像表示画面の領域51外をタッチした後の状態図。
【図17】三次元画像表示画面の領域52b内をタッチした後の状態図。
【図18】三次元画像表示画面の領域52b内をタッチした指を離した後の状態図。
【図19】食材削除処理の第2の実施形態を示す流れ図。
【図20】食材追加処理の第2の実施形態を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、電子メニュー装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、飲食店において、テーブル(食卓)に着いた客がそのテーブルに用意されている電子メニュー端末を利用してメニュー品目を注文するセルフオーダ対応の注文管理システムに適用した場合である。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における注文管理システム1の全体構成を示すブロック図である。注文管理システム1は、注文管理サーバ10と、データベースサーバ20と、複数の電子メニュー端末30と、複数の厨房端末40と、POS端末50とを備えている。
【0010】
注文管理サーバ10は、第1の通信回線61を介して、データベースサーバ20と各電子メニュー端末30とを接続している。また、注文管理サーバ10は、第2の通信回線62を介して各厨房端末40とPOS端末50とを接続している。第1,第2の通信回線61,62は、有線・無線を問わない。厨房端末40とPOS端末50とをそれぞれ第1の通信回線61に接続して、第2の通信回線62を省略することも可能である。
【0011】
データベースサーバ20は、品目データベース21、画像データベース22、座標データベース23等の種々のデータベースを管理するのに特化したコンピュータ機器である。
【0012】
品目データベース21は、飲食店において、客に提供される全てのメニュー品目に関する情報を品目毎に記憶する。メニュー品目に関する情報は、図2に示すように、品目コード、品目名称、カテゴリ、単価、メニュー用画像コード、食材数n及びこの食材数n分の食材情報を含む。
【0013】
品目コードは、各メニュー品目を識別するために品目毎に割り当てられる。品目名称,カテゴリ及び単価は、対応する品目コードで識別されるメニュー品目の名称、属性情報、1点あたりの価格である。メニュー用画像コードは、電子メニュー端末30にメニュー品目画像として表示される当該メニュー品目の画像データを識別する。
【0014】
食材数nは、当該メニュー品目を構成する食材の数である。食材情報は、当該メニュー品目を構成する食材1〜n毎に、それぞれその食材1〜nを表わす画像データを識別する食材画像コードと、その食材が有効なのか無効なのかを識別する識別情報としてのフラグf1〜fnとからなる。フラグf1〜fnは、例えば有効の識別情報であるとき“1”となり、無効の識別情報のとき“0”となる。有効の識別情報であるとき“0”となり、無効の識別情報のとき“1”となってもよい。
【0015】
画像データベース22は、各メニュー品目や食材の画像に関する情報を記憶する。画像に関する情報は、図3に示すように、画像コード、画像名称、画像データを含む。画像コードは、前記メニュー用画像コードまたは食材画像コードである。画像名称は、対応する画像コードで識別される画像で表わされるメニュー品目または食材の名称であり、画像データは、そのメニュー品目または食材の画像を表示させるためのデータである。
【0016】
座標データベース23は、メニュー品目毎に、その品目を構成する食材の座標に関する情報を記憶する。座標に関する情報は、品目コードと、その品目コードのメニュー品目を構成する各食材の食材画像コードと、その食材画像コードで特定される画像の表示領域を示す座標データとを含む。
【0017】
図5は、電子メニュー端末30の要部構成を示すブロック図である。電子メニュー装置の一態様である電子メニュー端末30は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)31を搭載している。そしてこのCPU31に、アドレスバス,データバス等のバスライン32を介して、ROM(Read Only Memory)33、RAM(Random Access Memory)34、通信インターフェース35、タッチパネルコントローラ36、表示コントローラ37等を接続している。
【0018】
通信インターフェース35は、第1の通信回線61を利用したデータ通信を司る。表示コントローラ37は、立体視ディスプレイ38の画面表示を制御する。立体視ディスプレイ38は、画像を立体視可能に表示する。立体視ディスプレイ38は、画面にタッチパネル39を配設する。タッチパネルコントローラ36は、タッチパネル39を制御してタッチ操作された画面上の座標信号を取り込む。
【0019】
各電子メニュー端末30は、飲食店の各テーブル(食卓)に少なくとも1台ずつ設置されている。各電子メニュー端末30には、それぞれ固有のメニュー端末IDが設定されている。
【0020】
図6は、各電子メニュー端末30のRAM34に形成される主要なメモリエリアを示している。図示するように、各電子メニュー端末30は、RAM34に、選択メニューデータのバッファエリア341と、選択メニュー画像の編集エリア342と、注文データの登録エリア343と、食材追加エリア344とを少なくとも確保する。
【0021】
バッファエリア341は、メニュー品目が選択される毎に、その品目に関するデータとして品目コード、品目名称、単価、食材数n及び食材数n分の食材情報を一時的に記憶する。編集エリア342は、選択されたメニュー品目を構成する各種食材の画像を重ね合わせて、選択メニュー品目の三次元画像を編集する。登録エリア343は、当該電子メニュー端末30で注文を受け付けたメニュー品目のデータとして品目コード、注文食材数m、食材数m分の注文食材名称及び注文数量をまとめて記憶する。登録エリア343に登録された注文データは、通信インターフェース35を介して注文管理サーバ10に送信され、受注処理される。なお、受注処理については周知の技術であるので、ここでの説明は省略する。食材追加エリア344は、後述する追加食材表示領域82a〜82fの座標別に、その領域に表示される食材の画像コードを記憶する。
【0022】
図7は、各電子メニュー端末30のCPU31が実行する注文受付処理の制御手順を示す流れ図である。各電子メニュー端末30のROM33には、CPU31に図7の流れ図に示す手順の制御を実行させるための制御プログラムが格納されている。CPU31は、この制御プログラムに基づいて、図7の流れ図に示す手順の制御を実行する。
【0023】
先ず、CPU31は、立体視ディスプレイ38にカテゴリ画面を表示する(ST1)。カテゴリ画面は、各種メニュー品目の分類、例えば洋食、和食、中華、喫茶等のカテゴリ別にボタン画像を配置する。CPU31は、いずれかのカテゴリが選択されるのを待機する(ST2)。
【0024】
カテゴリボタン画像のタッチ操作によりいずれかのカテゴリが選択されると(ST2のYES)、CPU31は、当該カテゴリに属するメニュー品目の一覧画面70を立体視ディスプレイ38に表示する(ST3)。
【0025】
メニュー品目一覧画面70の一例を図11に示す。図示するように、メニュー品目一覧画面70には、選択されたカテゴリに属する各メニュー品目の画像とメニュー名称とが表示される。すなわちCPU31は、選択されたカテゴリに属するメニュー品目のメニュー用画像コードを、品目データベース21から全て検出する。さらにCPU31は、検出した各メニュー用画像コードに対応する画像名称と画像データとを、画像データベース22から検出する。そしてCPU31は、これらの画像名称と画像データとからメニュー品目一覧画面70を作成し、立体視ディスプレイ38に表示する。
【0026】
なお、メニュー品目一覧画面70において、前頁ボタン71がタッチ操作されると、メニュー品目一覧画面70が前頁に繰り下がり、次頁ボタン72がタッチ操作されると、メニュー品目一覧画面70が次頁に繰り上がる。
【0027】
CPU31は、一覧表示された各メニュー品目の中からいずれか1つのメニュー品目が選択されるのを待機する(ST4)。メニュー品目画像のタッチ操作によりいずれかのメニュー品目が選択されると(ST4のYES)、CPU31は、品目データベース21から選択メニュー品目の品目データを検出する。品目データは、品目コード、品目名称、単価、食材数n及び食材数n分の食材情報を含む。CPU31は、検出した品目データをバッファエリア341に記憶する(ST5:記憶手段)。
【0028】
続いて、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの食材情報の中から、フラグfが、有効を示す“1”である食材画像コードを全て抽出する。そしてCPU31は、抽出した食材画像コードで画像データベース22を検索して、各食材の画像データを検出する。また、抽出した食材画像コードで座標データベース23を検索して、各食材画像の表示領域を示す座標データを検出する。そして、この座標データに基づいて各食材画像データを編集エリア342で重ね合わせることにより注文メニュー品目の三次元画像データを編集する(ST6)。CPU31は、編集エリア342で編集された三次元画像データを基に、注文メニュー品目の三次元画像を立体視ディスプレイ38に立体視可能に表示する(ST7:品目画像表示手段)。
【0029】
注文メニュー品目の三次元画像表示画面80の一例を図12に示す。図示するように、画面80は、そのほぼ中央部の領域81を、選択されたメニュー品目の三次元画像を表示する領域として確保する。また、領域81の画面に向かって左側と右側に、それぞれ複数(図では3つ)の追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fを確保する。さらに、領域81の下方に、注文ボタン画像83と取消ボタン画像84とを表示する。
【0030】
CPU31は、注文メニュー品目の三次元画像を領域81に表示する。このとき、CPU31は、座標データベース23の各食材画像コードと座標データとから、三次元画像を構成する各食材の画像データが領域81のどの部分に表示されているのかを識別可能である。
【0031】
CPU31は、立体視ディスプレイ38の画面がタッチ操作されるのを待機する(ST8)。タッチパネル39からの信号により、画面がタッチ操作されたことを検知すると(ST8のYES)、CPU31は、取消ボタン画像84がタッチ操作されたのか(ST9)、注文ボタン83がタッチ操作されたのか(ST10)、その他の領域がタッチ操作されたのかを判断する。
【0032】
取消ボタン画像84がタッチ操作された場合には(ST9のYES)、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データを削除する(ST11)。しかる後、CPU31は、立体視ディスプレイ38の画面をカテゴリ画面に戻す(ST1)。
【0033】
注文ボタン83がタッチ操作された場合には(ST9のNO、ST10のYES:確定手段)、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データから注文メニューデータを作成する(ST12:作成手段)。注文メニューデータは、品目データの品目コードと、食材数nと一致する注文食材数mと、フラグが“1”の食材画像コードにそれぞれ対応する食材名称と、注文数量とを含む。CPU31は、注文メニューデータを登録エリア343に追加登録する(ST13:出力手段)。その後、CPU31は、立体視ディスプレイ38の画面をカテゴリ画面に戻す(ST1)。
【0034】
ボタン以外の領域がタッチ操作された場合には(ST9のNO、ST10のNO)、CPU31は、食材変更受付処理を実行する(ST14)。
【0035】
図8は、食材変更受付処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。食材変更受付処理に入ると、CPU31は、予め設定されている選択メニュー画像表示領域81の座標とタッチ操作された位置の座標とを比較する(ST21)。そしてCPU31は、タッチ操作された位置の座標が、選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれるとき、タッチ操作位置が選択メニュー画像表示領域81内であると判断し、選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれないとき、タッチ操作位置が選択メニュー画像表示領域81外であると判断する(ST22:判定手段)。
【0036】
タッチ操作位置が選択メニュー画像表示領域81内であるとき(ST22のYES)、CPU31は、食材削除処理を実行する。タッチ操作位置が選択メニュー画像表示領域81外であるときには(ST22のNO)、CPU31は、食材追加処理を実行する。
【0037】
図9は、食材削除処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。また、図13〜図15は、食材削除処理における立体画像表示画面80の変遷の一例を示す図である。図13において、ユーザによりタッチ操作された選択メニュー画像表示領域81内の位置が符号“T”によって示されている。なお、図13に示す位置T以外の選択メニュー画像表示領域81内がタッチ操作されても、食材削除処理が実行されるのは言うまでもないことである。
【0038】
食材削除処理に入ると、CPU31は、先ず、編集エリア342で編集されている各食材の画像データと座標データベース23のデータを参照して、選択メニュー画像表示領域81に表示されているメニュー品目の三次元画像から、タッチ操作された位置“T”に表示されている食材の画像コードを検出する(ST31:第1の検出手段)。
【0039】
次いで、CPU31は、画像データベース22を検索して当該画像コードに対応する画像名称,つまりは食材の名称を取得する。そしてCPU31は、図14に示すように、この食材名称N1を画面80に表示する(ST32)。
【0040】
CPU31は、タッチ操作された指が離れたか否かを判断する(ST33)。離れていない場合には、離れるまで待機する(ST33のNO)。指が離れたならば(ST33のYES)、CPU31は、バッファエリア341の当該食材画像コードに対応するフラグfを、有効を示す“1”から無効を示す“0”に変更する(ST34:第1の変更手段)。またCPU31は、食材数nを“1”だけ減らす(ST35)。
【0041】
CPU31は、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST36)。しかる後、CPU31は、図7のステップST6の処理に進む。すなわちCPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの食材情報の中から、フラグfが有効を示す“1”である食材画像コードを全て抽出する。そしてCPU31は、抽出した食材画像コードで画像データベース22を検索して、各食材の画像データを検出し、これらの画像データを編集エリア342で重ね合わせて注文メニュー品目の三次元画像データを編集する。CPU31は、注文メニュー品目の三次元画像を立体視ディスプレイ38に立体視可能に表示する。したがって、図15に示すように、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は、食材「レタス」が取り除かれたものに切り替わる。
【0042】
この状態で、注文ボタン83がタッチ操作されると、前述したように、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの品目コードと、食材数nと一致する注文食材数mと、フラグが“1”の食材画像コードにそれぞれ対応する食材名称と、注文数量とから、注文メニューデータを作成する。そしてCPU31は、この注文メニューデータを登録エリア343に追加登録する。したがって、食材「レタス」が取り除かれたメニュー品目の注文が確定する。
【0043】
図10は、食材追加処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。また、図16〜図18は、食材追加処理における立体画像表示画面80の変遷の一例を示す図である。図16において、ユーザによりタッチ操作された選択メニュー画像表示領域81外の位置が符号“T1”によって示されている。なお、図16に示す位置T1以外の選択メニュー画像表示領域81外がタッチ操作されても、食材追加処理が実行されるのは言うまでもないことである。
【0044】
食材追加処理に入ると、CPU31は、先ず、バッファエリア341に記憶した品目データの食材情報の中から、フラグfが無効を示す“0”である食材画像コードを全て抽出する。次に、CPU31は、抽出した食材画像コードを、食材追加エリア344の追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに順番に格納する。また、CPU31は、抽出した食材画像コードで画像データベース22を検索して、各食材の画像データを検出する。そしてCPU31は、これらの画像データを画面80の追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに順番に表示する(ST41:材料画像表示手段)。
【0045】
図16は、フラグfが無効を示す“0”である食材画像コードが2つあった場合の表示例である。この状態で、CPU31は、立体視ディスプレイ38の画面が再度タッチ操作されるのを待機する(ST42)。タッチパネル39からの信号により、画面がタッチ操作されたことを検知すると(ST42のYES)、CPU31は、予め設定されている各追加画像表示領域82a〜82fの座標とタッチ操作された位置の座標とを比較する(ST43)。そしてCPU31は、タッチ操作された位置の座標が、いずれかの追加画像表示領域82x(x=a〜f)の座標に含まれるとき、タッチ操作位置が追加画像表示領域82x内であると判断し、いずれの追加画像表示領域82a〜82fの座標にも含まれないとき、タッチ操作位置が追加画像表示領域82a〜82f外であると判断する(ST44)。
【0046】
タッチ操作位置が追加画像表示領域82a〜82f外である場合(ST44のNO)、CPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去する(ST51)。しかる後、CPU31は、図7のステップST6の処理に進む。この場合は、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は変化せず、画面80は、タッチ操作される前の状態に戻る。
【0047】
例えば図16の符号“T2”で示すように、タッチ操作位置がいずれかの追加画像表示領域82x(図16の場合は82b)である場合には(ST44のYES)、CPU31は、そのタッチ操作された追加画像表示領域82xに表示されている食材の画像コードを食材追加エリア344から検出する(ST45:第2の検出手段)。
【0048】
次いで、CPU31は、画像データベース22を検索して、当該食材画像コードに対応する画像名称,つまりは食材の名称を取得する。そしてCPU31は、図17に示すように、この食材名称N2を画面80に表示する(ST46)。
【0049】
CPU31は、タッチ操作された指が離れたか否かを判断する(ST47)。離れていない場合には、離れるまで待機する(ST47のNO)。指が離れたならば(ST47のYES)、CPU31は、バッファエリア341の当該食材画像コードに対応するフラグfを、無効を示す“0”から有効を示す“1”に変更する(ST48:第2の変更手段)。またCPU31は、食材数nを“1”だけ増やす(ST49)。
【0050】
CPU31は、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST50)。また、CPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去する(ST51)。しかる後、CPU31は、図7のステップST6の処理に進む。
【0051】
すなわちCPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの食材情報の中から、フラグfが有効を示す“1”である食材画像コードを全て抽出する。そしてCPU31は、抽出した食材画像コードで画像データベース22を検索して、各食材の画像データを検出し、これらの画像データを編集エリア342で重ね合わせて注文メニュー品目の三次元画像データを編集する。CPU31は、注文メニュー品目の三次元画像を立体視ディスプレイ38に立体視可能に表示する。したがって、図18に示すように、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は、食材「トマト」が追加されたものに切り替わる。
【0052】
この状態で、注文ボタン83がタッチ操作されると、前述したように、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの品目コードと、食材数nと一致する注文食材数mと、フラグが“1”の食材画像コードにそれぞれ対応する食材名称と、注文数量とから、注文メニューデータを作成する。そしてCPU31は、この注文メニューデータを登録エリア343に追加登録する。したがって、食材「トマト」が追加されたメニュー品目の注文が確定する。
【0053】
このように本実施形態によれば、客が自らディスプレイ38の画面80をタッチ操作するだけで、料理を構成する食材を追加したり減らしたりすることができる。しかも、食材を変更した場合にはリアルタイムに食材変更後のメニュー品目の画像が立体視可能な三次元画像として画面80の領域81に表示されるので、客は、食材変更後のメニュー品目のイメージを正しく想像することができる。その結果、配膳された実際の品目と想像した品目のイメージとが異なる場合が少なく、無用なトラブルの発生を未然に防ぐことができる。
【0054】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、CPU31が実行する食材削除処理において、選択メニュー画像表示領域81に表示されているメニュー品目画像の食材にタッチすると、その食材が削除される。また、食材追加処理においては、いずれかの追加食材表示領域82xにタッチすると、その領域82xに表示されている食材が追加される。このため、客が誤って領域81または領域82xにタッチしてしまうと、客が意図しない食材が削除されたり追加されたりする場合がある。そこで、第2の実施形態では、客が意図しない食材が削除されたり追加されたりしないようにする。
【0055】
図19は、第2の実施形態における食材削除処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。食材削除処理に入ると、CPU31は、第1の実施形態のステップST31,32の処理と同様に、タッチ操作位置に表示されている食材の画像コードを検出し(ST61:第1の検出手段)、この食材の名称を画面80に表示する(ST62)。
【0056】
次いで、CPU31は、タッチ操作された指が離れたか否かを判断する(ST63)。離れていない場合には、離れるまで待機する(ST63のNO)。指が離れたならば(ST63のYES)、CPU31は、予め設定されている選択メニュー画像表示領域81の座標と指が離れた位置の座標とを比較する(ST64)。そしてCPU31は、指が離れた位置の座標が選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれるとき、指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81内であると判断し、選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれないとき、指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81外であると判断する(ST65)。
【0057】
指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81内であるとき(ST65のNO)、CPU31は、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST68)。しかる後、図7のステップST6の処理に進む。この場合は、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は変化せず、画面80は、タッチ操作される前の状態に戻る。
【0058】
指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81外であるときには(ST65のYES)、第1の実施形態のステップST34,35,36の処理と同様に、CPU31は、バッファエリア341の当該食材画像コードに対応するフラグfを、有効を示す“1”から無効を示す“0”に変更する(ST34:第1の変更手段)。またCPU31は、食材数nを“1”だけ減らす(ST35)。その後、画面80に表示されていた食材名称を消去したならば(ST36)、CPU31は、図7のステップST6の処理に進む。かくして、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は、タッチ操作した食材が取り除かれたものに切り替わる。
【0059】
図20は、第2の実施形態における食材追加処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。食材追加処理に入ると、CPU31は、第1の実施形態のステップST41,42,43,44の処理と同様に、フラグfが無効を示す“0”である食材の画像を画面80の追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに順番に表示し(ST41:材料画像表示手段)、続いて、画面80がタッチ操作されると、そのタッチ操作位置がいずれかの追加画像表示領域82a〜82f内であるか否かを判断する(ST72〜ST74)。
【0060】
タッチ操作された位置が追加画像表示領域82a〜82f外である場合には(ST74のNO)、CPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去して(ST83)、図7のステップST6の処理に進む。この場合は、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は変化せず、画面80は、タッチ操作される前の状態に戻る。
【0061】
タッチ操作された位置がいずれかの追加画像表示領域82xである場合には(ST74のYES)、CPU31は、第1の実施形態のステップST45,46の処理と同様に、タッチ操作された追加画像表示領域82xに表示されている食材の画像コードを検出し(ST75)、当該食材の名称を画面80に表示する(ST76)。
【0062】
次いで、CPU31は、タッチ操作された指が離れたか否かを判断する(ST77)。離れていない場合には、離れるまで待機する(ST77のNO)。指が離れたならば(ST77のYES)、CPU31は、予め設定されている選択メニュー画像表示領域81の座標と指が離れた位置の座標とを比較する(ST78)。そしてCPU31は、指が離れた位置の座標が選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれるとき、指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81内であると判断し、選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれないとき、指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81外であると判断する(ST79)。
【0063】
指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81外であるときには(ST79のNO)、CPU31は、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST82)。また、CPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去して(ST83)、図7のステップST6の処理に進む。この場合は、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は変化せず、画面80は、タッチ操作される前の状態に戻る。
【0064】
指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81内であるときには(ST79のYES)、第1の実施形態のステップST48,49,50,51の処理と同様に、CPU31は、バッファエリア341の当該食材画像コードに対応するフラグfを、無効を示す“0”から有効を示す“1”に変更する(ST80:第1の変更手段)。またCPU31は、食材数nを“1”だけ増やす(ST81)。その後、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST82)。またCPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去して(ST83)、図7のステップST6の処理に進む。かくして、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は、タッチ操作した食材が追加されたものに切り替わる。
【0065】
このように、第2の実施形態では、選択メニュー画像表示領域81に表示されているメニュー品目画像の食材にタッチした後、その指を画面80から離さずに領域81外までずらし、それから離すと、その食材が削除される。また、いずれかの追加食材表示領域82xにタッチした後、その指を画面80から離さずに領域81内までずらし、それから離すと、領域82xに表示されている食材が追加される。
【0066】
したがって、客が誤って領域81または領域82xにタッチしてしまっても、客が意図しない食材が削除されたり追加されたりすることはない。客は、自らの意思で、料理に所望の食材を追加したり、料理から所望の食材を削除したりすることができる。
【0067】
以下、前記実施形態の変形例について説明する。
例えば第1,第2の実施形態では、選択メニュー品目の三次元画像表示画面80が表示されている状態において、領域81内がタッチ操作されると、CPU31が食材削除処理を実行し、領域81外がタッチ操作されると、CPU31が食材追加処理を実行する。他の実施形態は、領域81内がタッチ操作されるとCPU31が食材削除処理を実行するが、領域81外がタッチ操作されても、CPU31は食材追加処理を実行しない。あるいは、領域81外がタッチ操作されるとCPU31が食材追加処理を実行するが、領域81内がタッチ操作されても、CPU31は食材削除処理を実行しない。
【0068】
前者の実施形態は、図8のステップST22の判断処理において“NO”のとき、図7のステップST8に戻るようにする。後者の実施形態は、図8のステップST22の判断処理において“YES”のとき、図7のステップST8に戻るようにする。前者の実施形態は、メニュー品目に食材の削除のみ可能な飲食店であれば適用可能である。後者の実施形態は、メニュー品目に食材の追加のみ可能な飲食店であれば適用可能である。
【0069】
例えば第2の実施形態では、領域81をタッチした指を画面80から離さずに領域81外までずらしてから離すと、タッチした食材が削除される。また、領域82xにタッチした指を画面80から離さずに領域81内までずらしてから離すと、領域82xに表示されている食材が追加される。他の実施形態は、領域81をタッチした指を画面80から一旦離した後、領域81外をタッチすると、領域81内でタッチした食材が削除されるが、領域81内をタッチすると削除されない。また、領域82xにタッチした指を画面80から一旦離した後、領域81内をタッチすると、領域82xに表示されている食材が追加されるが、領域81外をタッチすると、追加されない。
【0070】
かかる実施形態は、図19のステップST63の判断処理で“YES”の後、画面がタッチ操作されるのを待機し、タッチ操作されたならば、ステップST64の処理において、選択メニュー画像表示領域81の座標とタッチ操作された位置の座標とを比較すればよい。また、図20のステップST77の判断処理で“YES”の後、画面がタッチ操作されるのを待機し、タッチ操作されたならば、ステップST78の処理において、選択メニュー画像表示領域81の座標とタッチ操作された位置の座標とを比較すればよい。
【0071】
前記各実施形態は、選択メニュー品目の画像を立体視可能な三次元画像とした。他の実施形態は、選択メニュー品目の画像を二次元画像とする。選択メニュー品目の画像を二次元画像としても、食材を変更した場合に食材変更後のメニュー品目の画像を確認することはできる。
【0072】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
10…注文管理サーバ、20…データベースサーバ、21…品目データベース、22…画像データベース、30…電子メニュー端末、38…立体視ディスプレイ、39…タッチパネル。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、飲食店において、メニューを電子的に表示する電子メニュー装置及びその表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の飲食店向け電子メニュー装置は、各メニュー品目の出来上がり画像をディスプレイに表示して、客からの注文を受け付ける。
【0003】
この種の電子メニュー装置は、注文の際に、Lサイズ、Sサイズというようにサイズを指定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−092431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
飲食店の中には、注文の際に料理のサイズだけでなく、料理を構成する食材を客好みにより追加したり減らしたりすることができるところがある。しかしながら、従来の電子メニュー装置は、食材を変更した場合に食材変更後のメニュー品目の画像を確認することはできない。このため、配膳された品目が客の想像とは異なる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するために、一実施形態の電子メニュー装置は、タッチパネル付のディスプレイと、記憶手段と、品目画像表示手段と、検出手段と、変更手段とを備える。記憶手段は、各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶する。品目画像表示手段は、選択された品目の材料のうち記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像をディスプレイに表示させる。検出手段は、ディスプレイに表示された品目画像がタッチされると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する。変更手段は、検出手段により検出された材料の情報とともに記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】一実施形態である注文管理システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】同システムのデータベースサーバが管理する品目データベースのデータ構造を示す模式図。
【図3】同システムのデータベースサーバが管理する画像データベースのデータ構造を示す模式図。
【図4】同システムのデータベースサーバが管理する座標データベースのデータ構造を示す模式図。
【図5】同システムにおける電子メニュー端末の要部構成を示すブロック図。
【図6】同電子メニュー端末のRAMに形成される主要なメモリエリアを示す図。
【図7】同電子メニュー端末のCPUが実行する注文受付処理の制御手順を示す流れ図。
【図8】図7における材変更受付処理の具体的な手順を示す流れ図。
【図9】図8における食材削除処理の具体的な手順を示す流れ図。
【図10】図8における食材追加処理の具体的な手順を示す流れ図。
【図11】メニュー品目一覧画面の一例を示す図。
【図12】注文メニュー品目の三次元画像表示画面のレイアウトを示す図。
【図13】三次元画像表示画面の領域51内をタッチする前の状態図。
【図14】三次元画像表示画面の領域51内をタッチした後の状態図。
【図15】三次元画像表示画面の領域51内をタッチした指を離した後の状態図。
【図16】三次元画像表示画面の領域51外をタッチした後の状態図。
【図17】三次元画像表示画面の領域52b内をタッチした後の状態図。
【図18】三次元画像表示画面の領域52b内をタッチした指を離した後の状態図。
【図19】食材削除処理の第2の実施形態を示す流れ図。
【図20】食材追加処理の第2の実施形態を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、電子メニュー装置の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、飲食店において、テーブル(食卓)に着いた客がそのテーブルに用意されている電子メニュー端末を利用してメニュー品目を注文するセルフオーダ対応の注文管理システムに適用した場合である。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態における注文管理システム1の全体構成を示すブロック図である。注文管理システム1は、注文管理サーバ10と、データベースサーバ20と、複数の電子メニュー端末30と、複数の厨房端末40と、POS端末50とを備えている。
【0010】
注文管理サーバ10は、第1の通信回線61を介して、データベースサーバ20と各電子メニュー端末30とを接続している。また、注文管理サーバ10は、第2の通信回線62を介して各厨房端末40とPOS端末50とを接続している。第1,第2の通信回線61,62は、有線・無線を問わない。厨房端末40とPOS端末50とをそれぞれ第1の通信回線61に接続して、第2の通信回線62を省略することも可能である。
【0011】
データベースサーバ20は、品目データベース21、画像データベース22、座標データベース23等の種々のデータベースを管理するのに特化したコンピュータ機器である。
【0012】
品目データベース21は、飲食店において、客に提供される全てのメニュー品目に関する情報を品目毎に記憶する。メニュー品目に関する情報は、図2に示すように、品目コード、品目名称、カテゴリ、単価、メニュー用画像コード、食材数n及びこの食材数n分の食材情報を含む。
【0013】
品目コードは、各メニュー品目を識別するために品目毎に割り当てられる。品目名称,カテゴリ及び単価は、対応する品目コードで識別されるメニュー品目の名称、属性情報、1点あたりの価格である。メニュー用画像コードは、電子メニュー端末30にメニュー品目画像として表示される当該メニュー品目の画像データを識別する。
【0014】
食材数nは、当該メニュー品目を構成する食材の数である。食材情報は、当該メニュー品目を構成する食材1〜n毎に、それぞれその食材1〜nを表わす画像データを識別する食材画像コードと、その食材が有効なのか無効なのかを識別する識別情報としてのフラグf1〜fnとからなる。フラグf1〜fnは、例えば有効の識別情報であるとき“1”となり、無効の識別情報のとき“0”となる。有効の識別情報であるとき“0”となり、無効の識別情報のとき“1”となってもよい。
【0015】
画像データベース22は、各メニュー品目や食材の画像に関する情報を記憶する。画像に関する情報は、図3に示すように、画像コード、画像名称、画像データを含む。画像コードは、前記メニュー用画像コードまたは食材画像コードである。画像名称は、対応する画像コードで識別される画像で表わされるメニュー品目または食材の名称であり、画像データは、そのメニュー品目または食材の画像を表示させるためのデータである。
【0016】
座標データベース23は、メニュー品目毎に、その品目を構成する食材の座標に関する情報を記憶する。座標に関する情報は、品目コードと、その品目コードのメニュー品目を構成する各食材の食材画像コードと、その食材画像コードで特定される画像の表示領域を示す座標データとを含む。
【0017】
図5は、電子メニュー端末30の要部構成を示すブロック図である。電子メニュー装置の一態様である電子メニュー端末30は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit)31を搭載している。そしてこのCPU31に、アドレスバス,データバス等のバスライン32を介して、ROM(Read Only Memory)33、RAM(Random Access Memory)34、通信インターフェース35、タッチパネルコントローラ36、表示コントローラ37等を接続している。
【0018】
通信インターフェース35は、第1の通信回線61を利用したデータ通信を司る。表示コントローラ37は、立体視ディスプレイ38の画面表示を制御する。立体視ディスプレイ38は、画像を立体視可能に表示する。立体視ディスプレイ38は、画面にタッチパネル39を配設する。タッチパネルコントローラ36は、タッチパネル39を制御してタッチ操作された画面上の座標信号を取り込む。
【0019】
各電子メニュー端末30は、飲食店の各テーブル(食卓)に少なくとも1台ずつ設置されている。各電子メニュー端末30には、それぞれ固有のメニュー端末IDが設定されている。
【0020】
図6は、各電子メニュー端末30のRAM34に形成される主要なメモリエリアを示している。図示するように、各電子メニュー端末30は、RAM34に、選択メニューデータのバッファエリア341と、選択メニュー画像の編集エリア342と、注文データの登録エリア343と、食材追加エリア344とを少なくとも確保する。
【0021】
バッファエリア341は、メニュー品目が選択される毎に、その品目に関するデータとして品目コード、品目名称、単価、食材数n及び食材数n分の食材情報を一時的に記憶する。編集エリア342は、選択されたメニュー品目を構成する各種食材の画像を重ね合わせて、選択メニュー品目の三次元画像を編集する。登録エリア343は、当該電子メニュー端末30で注文を受け付けたメニュー品目のデータとして品目コード、注文食材数m、食材数m分の注文食材名称及び注文数量をまとめて記憶する。登録エリア343に登録された注文データは、通信インターフェース35を介して注文管理サーバ10に送信され、受注処理される。なお、受注処理については周知の技術であるので、ここでの説明は省略する。食材追加エリア344は、後述する追加食材表示領域82a〜82fの座標別に、その領域に表示される食材の画像コードを記憶する。
【0022】
図7は、各電子メニュー端末30のCPU31が実行する注文受付処理の制御手順を示す流れ図である。各電子メニュー端末30のROM33には、CPU31に図7の流れ図に示す手順の制御を実行させるための制御プログラムが格納されている。CPU31は、この制御プログラムに基づいて、図7の流れ図に示す手順の制御を実行する。
【0023】
先ず、CPU31は、立体視ディスプレイ38にカテゴリ画面を表示する(ST1)。カテゴリ画面は、各種メニュー品目の分類、例えば洋食、和食、中華、喫茶等のカテゴリ別にボタン画像を配置する。CPU31は、いずれかのカテゴリが選択されるのを待機する(ST2)。
【0024】
カテゴリボタン画像のタッチ操作によりいずれかのカテゴリが選択されると(ST2のYES)、CPU31は、当該カテゴリに属するメニュー品目の一覧画面70を立体視ディスプレイ38に表示する(ST3)。
【0025】
メニュー品目一覧画面70の一例を図11に示す。図示するように、メニュー品目一覧画面70には、選択されたカテゴリに属する各メニュー品目の画像とメニュー名称とが表示される。すなわちCPU31は、選択されたカテゴリに属するメニュー品目のメニュー用画像コードを、品目データベース21から全て検出する。さらにCPU31は、検出した各メニュー用画像コードに対応する画像名称と画像データとを、画像データベース22から検出する。そしてCPU31は、これらの画像名称と画像データとからメニュー品目一覧画面70を作成し、立体視ディスプレイ38に表示する。
【0026】
なお、メニュー品目一覧画面70において、前頁ボタン71がタッチ操作されると、メニュー品目一覧画面70が前頁に繰り下がり、次頁ボタン72がタッチ操作されると、メニュー品目一覧画面70が次頁に繰り上がる。
【0027】
CPU31は、一覧表示された各メニュー品目の中からいずれか1つのメニュー品目が選択されるのを待機する(ST4)。メニュー品目画像のタッチ操作によりいずれかのメニュー品目が選択されると(ST4のYES)、CPU31は、品目データベース21から選択メニュー品目の品目データを検出する。品目データは、品目コード、品目名称、単価、食材数n及び食材数n分の食材情報を含む。CPU31は、検出した品目データをバッファエリア341に記憶する(ST5:記憶手段)。
【0028】
続いて、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの食材情報の中から、フラグfが、有効を示す“1”である食材画像コードを全て抽出する。そしてCPU31は、抽出した食材画像コードで画像データベース22を検索して、各食材の画像データを検出する。また、抽出した食材画像コードで座標データベース23を検索して、各食材画像の表示領域を示す座標データを検出する。そして、この座標データに基づいて各食材画像データを編集エリア342で重ね合わせることにより注文メニュー品目の三次元画像データを編集する(ST6)。CPU31は、編集エリア342で編集された三次元画像データを基に、注文メニュー品目の三次元画像を立体視ディスプレイ38に立体視可能に表示する(ST7:品目画像表示手段)。
【0029】
注文メニュー品目の三次元画像表示画面80の一例を図12に示す。図示するように、画面80は、そのほぼ中央部の領域81を、選択されたメニュー品目の三次元画像を表示する領域として確保する。また、領域81の画面に向かって左側と右側に、それぞれ複数(図では3つ)の追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fを確保する。さらに、領域81の下方に、注文ボタン画像83と取消ボタン画像84とを表示する。
【0030】
CPU31は、注文メニュー品目の三次元画像を領域81に表示する。このとき、CPU31は、座標データベース23の各食材画像コードと座標データとから、三次元画像を構成する各食材の画像データが領域81のどの部分に表示されているのかを識別可能である。
【0031】
CPU31は、立体視ディスプレイ38の画面がタッチ操作されるのを待機する(ST8)。タッチパネル39からの信号により、画面がタッチ操作されたことを検知すると(ST8のYES)、CPU31は、取消ボタン画像84がタッチ操作されたのか(ST9)、注文ボタン83がタッチ操作されたのか(ST10)、その他の領域がタッチ操作されたのかを判断する。
【0032】
取消ボタン画像84がタッチ操作された場合には(ST9のYES)、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データを削除する(ST11)。しかる後、CPU31は、立体視ディスプレイ38の画面をカテゴリ画面に戻す(ST1)。
【0033】
注文ボタン83がタッチ操作された場合には(ST9のNO、ST10のYES:確定手段)、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データから注文メニューデータを作成する(ST12:作成手段)。注文メニューデータは、品目データの品目コードと、食材数nと一致する注文食材数mと、フラグが“1”の食材画像コードにそれぞれ対応する食材名称と、注文数量とを含む。CPU31は、注文メニューデータを登録エリア343に追加登録する(ST13:出力手段)。その後、CPU31は、立体視ディスプレイ38の画面をカテゴリ画面に戻す(ST1)。
【0034】
ボタン以外の領域がタッチ操作された場合には(ST9のNO、ST10のNO)、CPU31は、食材変更受付処理を実行する(ST14)。
【0035】
図8は、食材変更受付処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。食材変更受付処理に入ると、CPU31は、予め設定されている選択メニュー画像表示領域81の座標とタッチ操作された位置の座標とを比較する(ST21)。そしてCPU31は、タッチ操作された位置の座標が、選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれるとき、タッチ操作位置が選択メニュー画像表示領域81内であると判断し、選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれないとき、タッチ操作位置が選択メニュー画像表示領域81外であると判断する(ST22:判定手段)。
【0036】
タッチ操作位置が選択メニュー画像表示領域81内であるとき(ST22のYES)、CPU31は、食材削除処理を実行する。タッチ操作位置が選択メニュー画像表示領域81外であるときには(ST22のNO)、CPU31は、食材追加処理を実行する。
【0037】
図9は、食材削除処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。また、図13〜図15は、食材削除処理における立体画像表示画面80の変遷の一例を示す図である。図13において、ユーザによりタッチ操作された選択メニュー画像表示領域81内の位置が符号“T”によって示されている。なお、図13に示す位置T以外の選択メニュー画像表示領域81内がタッチ操作されても、食材削除処理が実行されるのは言うまでもないことである。
【0038】
食材削除処理に入ると、CPU31は、先ず、編集エリア342で編集されている各食材の画像データと座標データベース23のデータを参照して、選択メニュー画像表示領域81に表示されているメニュー品目の三次元画像から、タッチ操作された位置“T”に表示されている食材の画像コードを検出する(ST31:第1の検出手段)。
【0039】
次いで、CPU31は、画像データベース22を検索して当該画像コードに対応する画像名称,つまりは食材の名称を取得する。そしてCPU31は、図14に示すように、この食材名称N1を画面80に表示する(ST32)。
【0040】
CPU31は、タッチ操作された指が離れたか否かを判断する(ST33)。離れていない場合には、離れるまで待機する(ST33のNO)。指が離れたならば(ST33のYES)、CPU31は、バッファエリア341の当該食材画像コードに対応するフラグfを、有効を示す“1”から無効を示す“0”に変更する(ST34:第1の変更手段)。またCPU31は、食材数nを“1”だけ減らす(ST35)。
【0041】
CPU31は、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST36)。しかる後、CPU31は、図7のステップST6の処理に進む。すなわちCPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの食材情報の中から、フラグfが有効を示す“1”である食材画像コードを全て抽出する。そしてCPU31は、抽出した食材画像コードで画像データベース22を検索して、各食材の画像データを検出し、これらの画像データを編集エリア342で重ね合わせて注文メニュー品目の三次元画像データを編集する。CPU31は、注文メニュー品目の三次元画像を立体視ディスプレイ38に立体視可能に表示する。したがって、図15に示すように、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は、食材「レタス」が取り除かれたものに切り替わる。
【0042】
この状態で、注文ボタン83がタッチ操作されると、前述したように、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの品目コードと、食材数nと一致する注文食材数mと、フラグが“1”の食材画像コードにそれぞれ対応する食材名称と、注文数量とから、注文メニューデータを作成する。そしてCPU31は、この注文メニューデータを登録エリア343に追加登録する。したがって、食材「レタス」が取り除かれたメニュー品目の注文が確定する。
【0043】
図10は、食材追加処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。また、図16〜図18は、食材追加処理における立体画像表示画面80の変遷の一例を示す図である。図16において、ユーザによりタッチ操作された選択メニュー画像表示領域81外の位置が符号“T1”によって示されている。なお、図16に示す位置T1以外の選択メニュー画像表示領域81外がタッチ操作されても、食材追加処理が実行されるのは言うまでもないことである。
【0044】
食材追加処理に入ると、CPU31は、先ず、バッファエリア341に記憶した品目データの食材情報の中から、フラグfが無効を示す“0”である食材画像コードを全て抽出する。次に、CPU31は、抽出した食材画像コードを、食材追加エリア344の追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに順番に格納する。また、CPU31は、抽出した食材画像コードで画像データベース22を検索して、各食材の画像データを検出する。そしてCPU31は、これらの画像データを画面80の追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに順番に表示する(ST41:材料画像表示手段)。
【0045】
図16は、フラグfが無効を示す“0”である食材画像コードが2つあった場合の表示例である。この状態で、CPU31は、立体視ディスプレイ38の画面が再度タッチ操作されるのを待機する(ST42)。タッチパネル39からの信号により、画面がタッチ操作されたことを検知すると(ST42のYES)、CPU31は、予め設定されている各追加画像表示領域82a〜82fの座標とタッチ操作された位置の座標とを比較する(ST43)。そしてCPU31は、タッチ操作された位置の座標が、いずれかの追加画像表示領域82x(x=a〜f)の座標に含まれるとき、タッチ操作位置が追加画像表示領域82x内であると判断し、いずれの追加画像表示領域82a〜82fの座標にも含まれないとき、タッチ操作位置が追加画像表示領域82a〜82f外であると判断する(ST44)。
【0046】
タッチ操作位置が追加画像表示領域82a〜82f外である場合(ST44のNO)、CPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去する(ST51)。しかる後、CPU31は、図7のステップST6の処理に進む。この場合は、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は変化せず、画面80は、タッチ操作される前の状態に戻る。
【0047】
例えば図16の符号“T2”で示すように、タッチ操作位置がいずれかの追加画像表示領域82x(図16の場合は82b)である場合には(ST44のYES)、CPU31は、そのタッチ操作された追加画像表示領域82xに表示されている食材の画像コードを食材追加エリア344から検出する(ST45:第2の検出手段)。
【0048】
次いで、CPU31は、画像データベース22を検索して、当該食材画像コードに対応する画像名称,つまりは食材の名称を取得する。そしてCPU31は、図17に示すように、この食材名称N2を画面80に表示する(ST46)。
【0049】
CPU31は、タッチ操作された指が離れたか否かを判断する(ST47)。離れていない場合には、離れるまで待機する(ST47のNO)。指が離れたならば(ST47のYES)、CPU31は、バッファエリア341の当該食材画像コードに対応するフラグfを、無効を示す“0”から有効を示す“1”に変更する(ST48:第2の変更手段)。またCPU31は、食材数nを“1”だけ増やす(ST49)。
【0050】
CPU31は、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST50)。また、CPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去する(ST51)。しかる後、CPU31は、図7のステップST6の処理に進む。
【0051】
すなわちCPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの食材情報の中から、フラグfが有効を示す“1”である食材画像コードを全て抽出する。そしてCPU31は、抽出した食材画像コードで画像データベース22を検索して、各食材の画像データを検出し、これらの画像データを編集エリア342で重ね合わせて注文メニュー品目の三次元画像データを編集する。CPU31は、注文メニュー品目の三次元画像を立体視ディスプレイ38に立体視可能に表示する。したがって、図18に示すように、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は、食材「トマト」が追加されたものに切り替わる。
【0052】
この状態で、注文ボタン83がタッチ操作されると、前述したように、CPU31は、バッファエリア341に記憶した品目データの品目コードと、食材数nと一致する注文食材数mと、フラグが“1”の食材画像コードにそれぞれ対応する食材名称と、注文数量とから、注文メニューデータを作成する。そしてCPU31は、この注文メニューデータを登録エリア343に追加登録する。したがって、食材「トマト」が追加されたメニュー品目の注文が確定する。
【0053】
このように本実施形態によれば、客が自らディスプレイ38の画面80をタッチ操作するだけで、料理を構成する食材を追加したり減らしたりすることができる。しかも、食材を変更した場合にはリアルタイムに食材変更後のメニュー品目の画像が立体視可能な三次元画像として画面80の領域81に表示されるので、客は、食材変更後のメニュー品目のイメージを正しく想像することができる。その結果、配膳された実際の品目と想像した品目のイメージとが異なる場合が少なく、無用なトラブルの発生を未然に防ぐことができる。
【0054】
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、CPU31が実行する食材削除処理において、選択メニュー画像表示領域81に表示されているメニュー品目画像の食材にタッチすると、その食材が削除される。また、食材追加処理においては、いずれかの追加食材表示領域82xにタッチすると、その領域82xに表示されている食材が追加される。このため、客が誤って領域81または領域82xにタッチしてしまうと、客が意図しない食材が削除されたり追加されたりする場合がある。そこで、第2の実施形態では、客が意図しない食材が削除されたり追加されたりしないようにする。
【0055】
図19は、第2の実施形態における食材削除処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。食材削除処理に入ると、CPU31は、第1の実施形態のステップST31,32の処理と同様に、タッチ操作位置に表示されている食材の画像コードを検出し(ST61:第1の検出手段)、この食材の名称を画面80に表示する(ST62)。
【0056】
次いで、CPU31は、タッチ操作された指が離れたか否かを判断する(ST63)。離れていない場合には、離れるまで待機する(ST63のNO)。指が離れたならば(ST63のYES)、CPU31は、予め設定されている選択メニュー画像表示領域81の座標と指が離れた位置の座標とを比較する(ST64)。そしてCPU31は、指が離れた位置の座標が選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれるとき、指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81内であると判断し、選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれないとき、指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81外であると判断する(ST65)。
【0057】
指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81内であるとき(ST65のNO)、CPU31は、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST68)。しかる後、図7のステップST6の処理に進む。この場合は、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は変化せず、画面80は、タッチ操作される前の状態に戻る。
【0058】
指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81外であるときには(ST65のYES)、第1の実施形態のステップST34,35,36の処理と同様に、CPU31は、バッファエリア341の当該食材画像コードに対応するフラグfを、有効を示す“1”から無効を示す“0”に変更する(ST34:第1の変更手段)。またCPU31は、食材数nを“1”だけ減らす(ST35)。その後、画面80に表示されていた食材名称を消去したならば(ST36)、CPU31は、図7のステップST6の処理に進む。かくして、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は、タッチ操作した食材が取り除かれたものに切り替わる。
【0059】
図20は、第2の実施形態における食材追加処理の具体的な制御手順を示す流れ図である。食材追加処理に入ると、CPU31は、第1の実施形態のステップST41,42,43,44の処理と同様に、フラグfが無効を示す“0”である食材の画像を画面80の追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに順番に表示し(ST41:材料画像表示手段)、続いて、画面80がタッチ操作されると、そのタッチ操作位置がいずれかの追加画像表示領域82a〜82f内であるか否かを判断する(ST72〜ST74)。
【0060】
タッチ操作された位置が追加画像表示領域82a〜82f外である場合には(ST74のNO)、CPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去して(ST83)、図7のステップST6の処理に進む。この場合は、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は変化せず、画面80は、タッチ操作される前の状態に戻る。
【0061】
タッチ操作された位置がいずれかの追加画像表示領域82xである場合には(ST74のYES)、CPU31は、第1の実施形態のステップST45,46の処理と同様に、タッチ操作された追加画像表示領域82xに表示されている食材の画像コードを検出し(ST75)、当該食材の名称を画面80に表示する(ST76)。
【0062】
次いで、CPU31は、タッチ操作された指が離れたか否かを判断する(ST77)。離れていない場合には、離れるまで待機する(ST77のNO)。指が離れたならば(ST77のYES)、CPU31は、予め設定されている選択メニュー画像表示領域81の座標と指が離れた位置の座標とを比較する(ST78)。そしてCPU31は、指が離れた位置の座標が選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれるとき、指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81内であると判断し、選択メニュー画像表示領域81の座標に含まれないとき、指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81外であると判断する(ST79)。
【0063】
指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81外であるときには(ST79のNO)、CPU31は、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST82)。また、CPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去して(ST83)、図7のステップST6の処理に進む。この場合は、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は変化せず、画面80は、タッチ操作される前の状態に戻る。
【0064】
指が離れた位置が選択メニュー画像表示領域81内であるときには(ST79のYES)、第1の実施形態のステップST48,49,50,51の処理と同様に、CPU31は、バッファエリア341の当該食材画像コードに対応するフラグfを、無効を示す“0”から有効を示す“1”に変更する(ST80:第1の変更手段)。またCPU31は、食材数nを“1”だけ増やす(ST81)。その後、画面80に表示されていた食材名称を消去する(ST82)。またCPU31は、各追加食材表示領域82a,82b,82c,82d,82e,82fに表示されていた食材の画像を消去して(ST83)、図7のステップST6の処理に進む。かくして、領域81に表示されるメニュー品目の三次元画像は、タッチ操作した食材が追加されたものに切り替わる。
【0065】
このように、第2の実施形態では、選択メニュー画像表示領域81に表示されているメニュー品目画像の食材にタッチした後、その指を画面80から離さずに領域81外までずらし、それから離すと、その食材が削除される。また、いずれかの追加食材表示領域82xにタッチした後、その指を画面80から離さずに領域81内までずらし、それから離すと、領域82xに表示されている食材が追加される。
【0066】
したがって、客が誤って領域81または領域82xにタッチしてしまっても、客が意図しない食材が削除されたり追加されたりすることはない。客は、自らの意思で、料理に所望の食材を追加したり、料理から所望の食材を削除したりすることができる。
【0067】
以下、前記実施形態の変形例について説明する。
例えば第1,第2の実施形態では、選択メニュー品目の三次元画像表示画面80が表示されている状態において、領域81内がタッチ操作されると、CPU31が食材削除処理を実行し、領域81外がタッチ操作されると、CPU31が食材追加処理を実行する。他の実施形態は、領域81内がタッチ操作されるとCPU31が食材削除処理を実行するが、領域81外がタッチ操作されても、CPU31は食材追加処理を実行しない。あるいは、領域81外がタッチ操作されるとCPU31が食材追加処理を実行するが、領域81内がタッチ操作されても、CPU31は食材削除処理を実行しない。
【0068】
前者の実施形態は、図8のステップST22の判断処理において“NO”のとき、図7のステップST8に戻るようにする。後者の実施形態は、図8のステップST22の判断処理において“YES”のとき、図7のステップST8に戻るようにする。前者の実施形態は、メニュー品目に食材の削除のみ可能な飲食店であれば適用可能である。後者の実施形態は、メニュー品目に食材の追加のみ可能な飲食店であれば適用可能である。
【0069】
例えば第2の実施形態では、領域81をタッチした指を画面80から離さずに領域81外までずらしてから離すと、タッチした食材が削除される。また、領域82xにタッチした指を画面80から離さずに領域81内までずらしてから離すと、領域82xに表示されている食材が追加される。他の実施形態は、領域81をタッチした指を画面80から一旦離した後、領域81外をタッチすると、領域81内でタッチした食材が削除されるが、領域81内をタッチすると削除されない。また、領域82xにタッチした指を画面80から一旦離した後、領域81内をタッチすると、領域82xに表示されている食材が追加されるが、領域81外をタッチすると、追加されない。
【0070】
かかる実施形態は、図19のステップST63の判断処理で“YES”の後、画面がタッチ操作されるのを待機し、タッチ操作されたならば、ステップST64の処理において、選択メニュー画像表示領域81の座標とタッチ操作された位置の座標とを比較すればよい。また、図20のステップST77の判断処理で“YES”の後、画面がタッチ操作されるのを待機し、タッチ操作されたならば、ステップST78の処理において、選択メニュー画像表示領域81の座標とタッチ操作された位置の座標とを比較すればよい。
【0071】
前記各実施形態は、選択メニュー品目の画像を立体視可能な三次元画像とした。他の実施形態は、選択メニュー品目の画像を二次元画像とする。選択メニュー品目の画像を二次元画像としても、食材を変更した場合に食材変更後のメニュー品目の画像を確認することはできる。
【0072】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
10…注文管理サーバ、20…データベースサーバ、21…品目データベース、22…画像データベース、30…電子メニュー端末、38…立体視ディスプレイ、39…タッチパネル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネル付のディスプレイと、
各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶する記憶手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像を前記ディスプレイに表示させる品目画像表示手段と、
前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更する変更手段と、
を具備したことを特徴とする電子メニュー装置。
【請求項2】
前記変更手段は、前記ディスプレイに表示された品目画像をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外で離されるか、前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされた後に前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされたことを検知すると、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更することを特徴とする請求項1記載の電子メニュー装置。
【請求項3】
タッチパネル付のディスプレイと、
各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶する記憶手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像を前記ディスプレイに表示させる品目画像表示手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で無効の識別情報とともに記憶された材料の画像を前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外に表示させる材料画像表示手段と、
前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更する変更手段と、
を具備したことを特徴とする電子メニュー装置。
【請求項4】
前記変更手段は、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像上で離されるか、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされた後に前記ディスプレイに表示された前記品目画像がタッチされたことを検知すると、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更することを特徴とする請求項3記載の電子メニュー装置。
【請求項5】
タッチパネル付のディスプレイと、
各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶する記憶手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像を前記ディスプレイに表示させる品目画像表示手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で無効の識別情報とともに記憶された材料の画像を前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外に表示させる材料画像表示手段と、
前記ディスプレイがタッチされると、そのタッチ位置が品目画像上なのか品目画像が表示されている領域以外なのかを判定する判定手段と、
この判定手段により品目画像上であると判定されると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更する第1の変更手段と、
前記判定手段により品目画像が表示されている領域以外であると判定されると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する第2の検出手段と、
前記第2の検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更する第2の変更手段と、
を具備したことを特徴とする電子メニュー装置。
【請求項6】
前記第1の変更手段は、前記ディスプレイに表示された品目画像をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外で離されるか、前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされた後に前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされたことを検知すると、前記第1の検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更し、
前記第2の変更手段は、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像上で離されるか、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされた後に前記ディスプレイに表示された前記品目画像がタッチされたことを検知すると、前記第2の検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更することを特徴とする請求項5記載の電子メニュー装置。
【請求項7】
前記ディスプレイに画像が表示された品目の注文確定を宣言する確定手段と、
この確定手段により注文確定が宣言された品目の注文データを、前記記憶手段で有効の識別情報とともに情報が記憶された材料で構成される品目のデータとして作成する作成手段と、
この作成手段により作成された注文データを出力する出力手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1記載の電子メニュー装置。
【請求項8】
前記ディスプレイは、三次元画像を表示面に立体視可能に表示する立体視ディスプレイであることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1記載の電子メニュー装置。
【請求項9】
記憶手段が、各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶すること、
品目画像表示手段が、前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像をタッチパネル付のディスプレイに表示させること、
前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされると、検出手段が、そのタッチ位置に表示されている材料を検出すること、及び
変更手段が、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更し、前記品目画像表示手段が、前記識別情報が無効の識別情報に変更された材料を除いた品目画像を前記ディスプレイに表示させること、
を含むことを特徴とする電子メニュー装置の表示方法。
【請求項10】
前記変更手段は、前記ディスプレイに表示された品目画像をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外で離されるか、前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされた後で前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされたことを検知すると、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更することを特徴とする請求項9記載の電子メニュー装置の表示方法。
【請求項11】
記憶手段が、各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、その材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶すること、
品目画像表示手段が、前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像をタッチパネル付のディスプレイに表示させること、
材料画像表示手段が、前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で無効の識別情報とともに記憶された材料の画像を前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外の画面に表示させること、
前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされると、検出手段が、そのタッチ位置に表示されている材料を検出すること、及び
変更手段が、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更し、前記品目画像表示手段が、前記識別情報が有効の識別情報に変更された材料を追加した品目画像を前記ディスプレイに表示させること、
を含むことを特徴とする電子メニュー装置の表示方法。
【請求項12】
前記変更手段は、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像上で離されるか、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域がタッチされた後で前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされたことを検知すると、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更することを特徴とする請求項11記載の電子メニュー装置の表示方法。
【請求項1】
タッチパネル付のディスプレイと、
各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶する記憶手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像を前記ディスプレイに表示させる品目画像表示手段と、
前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更する変更手段と、
を具備したことを特徴とする電子メニュー装置。
【請求項2】
前記変更手段は、前記ディスプレイに表示された品目画像をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外で離されるか、前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされた後に前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされたことを検知すると、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更することを特徴とする請求項1記載の電子メニュー装置。
【請求項3】
タッチパネル付のディスプレイと、
各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶する記憶手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像を前記ディスプレイに表示させる品目画像表示手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で無効の識別情報とともに記憶された材料の画像を前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外に表示させる材料画像表示手段と、
前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する検出手段と、
前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更する変更手段と、
を具備したことを特徴とする電子メニュー装置。
【請求項4】
前記変更手段は、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像上で離されるか、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされた後に前記ディスプレイに表示された前記品目画像がタッチされたことを検知すると、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更することを特徴とする請求項3記載の電子メニュー装置。
【請求項5】
タッチパネル付のディスプレイと、
各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶する記憶手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像を前記ディスプレイに表示させる品目画像表示手段と、
前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で無効の識別情報とともに記憶された材料の画像を前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外に表示させる材料画像表示手段と、
前記ディスプレイがタッチされると、そのタッチ位置が品目画像上なのか品目画像が表示されている領域以外なのかを判定する判定手段と、
この判定手段により品目画像上であると判定されると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する第1の検出手段と、
前記第1の検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更する第1の変更手段と、
前記判定手段により品目画像が表示されている領域以外であると判定されると、そのタッチ位置に表示されている材料を検出する第2の検出手段と、
前記第2の検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更する第2の変更手段と、
を具備したことを特徴とする電子メニュー装置。
【請求項6】
前記第1の変更手段は、前記ディスプレイに表示された品目画像をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外で離されるか、前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされた後に前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされたことを検知すると、前記第1の検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更し、
前記第2の変更手段は、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像上で離されるか、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされた後に前記ディスプレイに表示された前記品目画像がタッチされたことを検知すると、前記第2の検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更することを特徴とする請求項5記載の電子メニュー装置。
【請求項7】
前記ディスプレイに画像が表示された品目の注文確定を宣言する確定手段と、
この確定手段により注文確定が宣言された品目の注文データを、前記記憶手段で有効の識別情報とともに情報が記憶された材料で構成される品目のデータとして作成する作成手段と、
この作成手段により作成された注文データを出力する出力手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1記載の電子メニュー装置。
【請求項8】
前記ディスプレイは、三次元画像を表示面に立体視可能に表示する立体視ディスプレイであることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1記載の電子メニュー装置。
【請求項9】
記憶手段が、各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶すること、
品目画像表示手段が、前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像をタッチパネル付のディスプレイに表示させること、
前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされると、検出手段が、そのタッチ位置に表示されている材料を検出すること、及び
変更手段が、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更し、前記品目画像表示手段が、前記識別情報が無効の識別情報に変更された材料を除いた品目画像を前記ディスプレイに表示させること、
を含むことを特徴とする電子メニュー装置の表示方法。
【請求項10】
前記変更手段は、前記ディスプレイに表示された品目画像をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外で離されるか、前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされた後で前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされたことを検知すると、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を無効の識別情報に変更することを特徴とする請求項9記載の電子メニュー装置の表示方法。
【請求項11】
記憶手段が、各種メニュー品目の中から選択された品目を構成する材料の情報を、その材料毎に有効か無効かを識別する識別情報とともに記憶すること、
品目画像表示手段が、前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で有効の識別情報とともに記憶された材料からなる品目画像をタッチパネル付のディスプレイに表示させること、
材料画像表示手段が、前記選択された品目の材料のうち前記記憶手段で無効の識別情報とともに記憶された材料の画像を前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外の画面に表示させること、
前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外がタッチされると、検出手段が、そのタッチ位置に表示されている材料を検出すること、及び
変更手段が、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更し、前記品目画像表示手段が、前記識別情報が有効の識別情報に変更された材料を追加した品目画像を前記ディスプレイに表示させること、
を含むことを特徴とする電子メニュー装置の表示方法。
【請求項12】
前記変更手段は、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域以外をタッチした指が前記ディスプレイの前記品目画像上で離されるか、前記ディスプレイの前記品目画像が表示されている領域がタッチされた後で前記ディスプレイに表示された品目画像がタッチされたことを検知すると、前記検出手段により検出された材料の情報とともに前記記憶手段で記憶されている識別情報を有効の識別情報に変更することを特徴とする請求項11記載の電子メニュー装置の表示方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公開番号】特開2012−123596(P2012−123596A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273251(P2010−273251)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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