説明

電子会議システム仲介装置、電子会議システム及び電子会議システム仲介プログラム

【課題】 各々が独立して稼動する複数の主催機によって構成される電子会議システムにおいて、1台の主催機に対する通信端末からの集中接続を抑制し得る電子会議システム仲介装置を提供する。
【解決手段】 電子会議に利用される主催機に関する主催機情報と該電子会議を行う利用者の通知先に関する通知先情報とを取得する主催機情報等取得部301と、主催機情報及び通知先情報が取得された場合に、該主催機情報により特定される主催機と接続するための仮想サーバを生成する仮想サーバ生成部302と、仮想サーバが生成された場合に、該仮想サーバを介して主催機同士を接続させる主催機接続制御部303と、複数の主催機が接続された場合に、電子会議が開催される旨を通知先情報により特定される通知先に通知し、通知元からの接続要求があったときに、通知元に割り当てる主催機情報を通知元に通知する会議開催通知部304,主催機情報通知部307と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子会議システム仲介装置、電子会議システム及び電子会議システム仲介プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
多地点に設置された複数の通信端末が主催機(例えば会議サーバ)と接続され、これらの機器が互いに映像や音声等を送受し合うことにより、会議参加者が会議室に集合しなくても会議を実現し得る電子会議システムが知られている。この電子会議システムでは、主催機にかかる負荷や主催機と通信端末との通信負荷を軽減するために、多くの提案がなされている。
【0003】
例えば、予め定められた数の通信端末によってグループを構成し、このグループに属する通信端末の中で、電子会議に要する情報処理に対して十分な性能を有する通信端末を副主催機として選択し、主催機にかかる負荷を軽減する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、主催機における電子会議に関する情報管理を階層的に分散させることによって、通信負荷を軽減する技術や(例えば、特許文献2参照)、電子会議システム専用の映像中継分配器(マルチポイント・ディストリビュータ)を利用して、通信端末間の通信量を減らし、通信負荷を軽減する技術(例えば、特許文献3参照)も知られている。
【0004】
さらに、主催機を階層的に接続し、下位端末から送信される音声信号を主催機が混合(ミキシング)して上位サーバへ送信し、また、上位サーバから受信した音声信号を主催機が下位端末に送信することで、主催機の処理能力を向上させずに、電子会議への参加者の数を増やす電子会議システムも知られている(例えば、特許文献4参照)。通信端末からの利用要求に対し、主催機管理装置が管理する主催機の中から、利用可能な主催機を通信端末に通知する技術も知られている(例えば、特許文献5参照)。
【0005】
【特許文献1】特開2008−34900号公報
【特許文献2】特開平11−27262号公報
【特許文献3】特開2001−44991号公報
【特許文献4】特開2006−339802号公報
【特許文献5】特開2003−18302号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、各々が独立して稼動する複数の主催機によって構成される電子会議システムにおいて、1台の主催機に対する通信端末からの集中接続を抑制し得る電子会議システム仲介装置、電子会議システム及び電子会議システム仲介プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、電子会議に利用される主催機に関する主催機情報と該電子会議を行う利用者の通知先に関する通知先情報とを取得する取得手段と、取得手段によって主催機情報及び通知先情報が取得された場合に、該主催機情報により特定される主催機と接続するための仮想的な情報処理装置を生成する生成手段と、生成手段により仮想的な情報処理装置が生成された場合に、該仮想的な情報処理装置を介して主催機同士を接続させる接続制御手段と、接続制御手段により複数の主催機が接続された場合に、電子会議が開催される旨を通知先情報により特定される通知先に通知し、通知元からの接続要求があったときに、通知元に割り当てる主催機情報を通知元に通知する通知手段と、を有することを特徴とする電子会議システム仲介装置である。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、接続制御手段は、複数の主催機の間を、直列的に順番に接続していくことを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、通知手段は、主催機情報を通知する場合に、該主催機情報により特定される主催機の利用状況、及び/又は、該主催機と通知先となる通信端末との通信効率に基づいて、通知することを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、取得手段が通信端末から主催機を制御するための映像又は音声に関する制御情報を取得した場合に、該制御情報を、接続制御手段により接続された各主催機に送信する送信手段をさらに含むことを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、主催機と通信端末との接続状況を確認する確認手段をさらに含み、確認手段による確認の結果、通知手段により通知された主催機情報に基づいて主催機と通信端末とが接続されていない場合であって、取得手段が制御情報を取得したときに、主催機と接続されていない通信端末に対する主催機の、制御情報に基づく制御を停止させることを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の発明は、電子会議に利用される主催機と、複数の主催機と選択的に接続される複数の通信端末と、主催機に関する主催機情報と複数の通信端末の通知先に関する通知先情報とを取得する取得手段と、取得手段によって主催機情報及び通知先情報が取得された場合に、該主催機情報により特定される主催機と接続するための仮想的な情報処理装置を生成する生成手段と、生成手段により仮想的な情報処理装置が生成された場合に、該仮想的な情報処理装置を介して主催機同士を接続する接続制御手段と、接続制御手段により複数の主催機が接続された場合に、主催機情報を、取得部によって取得された通知先情報により特定される通知先に通知する通知手段と、を有することを特徴とする電子会議システムである。
【0013】
請求項7に記載の発明は、コンピュータを、電子会議に利用される主催機に関する主催機情報と電子会議を行う利用者の通知先に関する通知先情報とを取得する取得手段、取得手段によって主催機情報及び通知先情報が取得された場合に、該主催機情報により特定される主催機と接続するための仮想的な情報処理装置を生成する生成手段、生成手段により仮想的な情報処理装置が生成された場合に、該仮想的な情報処理装置を介して主催機同士を接続する接続制御手段、接続制御手段により複数の主催機が接続された場合に、主催機情報を、取得部によって取得された通知先情報により特定される通知先に通知する通知手段、として機能させることを特徴とする電子会議システム仲介プログラムである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に記載の発明によれば、各々が独立して稼動する複数の主催機によって構成される電子会議システムにおいて、1台の主催機に対する通信端末からの集中接続が抑制される。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、複数の主催機の間を直列的に順番に接続していく接続形態以外の接続形態に比べて、接続処理が高速化される。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、主催機の利用状況や通信効率に基づいた主催機が通知元に通知される。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、電子会議システム仲介装置が制御情報を取得しても、他の主催機を制御できる。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、制御情報が、主催機と接続されていない通信端末に対する制御情報である場合に、その主催機の通信端末に対する制御が停止さる。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、各々が独立して稼動する複数の主催機によって構成される電子会議システムにおいて、1台の主催機に対する通信端末からの集中接続が抑制される。
【0020】
請求項7に記載の発明によれば、各々が独立して稼動する複数の主催機によって構成される電子会議システムにおいて、1台の主催機に対する通信端末からの集中接続が抑制される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0022】
(第1実施形態)
図1は、電子会議システムの構成図の一例である。
【0023】
電子会議システムは、図1に示すように、複数の主催機100a〜100c、複数の通信端末200a〜200e、仲介サーバ300を含んで構成される。主催機100aと通信端末200a及び200bとは、通信ケーブルやネットワーク機器によって相互に通信可能に接続される。複数の通信端末200a〜200eを直接的に仲介サーバ300に接続するようにしてもよい。他の主催機100bと通信端末200c及び200d、主催機100cと通信端末200e等も同様である。尚、電子会議システムを構成する主催機、通信端末の数は、図1に示す数に限定されない。
【0024】
主催機100a〜100cは、各々独立に稼動する。ここで、主催機とは、少なくとも電子会議を実現するためのプログラムを記憶し、このプログラムに応じた処理をコンピュータにより実行する情報処理装置をいう。主催機としては、例えば、MCU(Multipoint Connection Unit)や集中装置等と呼ばれる会議サーバや電子会議用ホスト機等がある。主催機100a〜100cは、必要に応じて、上記プログラム以外のプログラムを記憶し、そのプログラムに応じた処理を行うようにしてもよい。
【0025】
主催機100a〜100cの各機能は、本質的な部分が概ね同じであるため、主催機100aを一例して説明する。例えば、主催機100aは、通信端末200aから送信された映像に関する映像情報、音声に関する音声情報、主催機100aを制御する制御情報等を受信すると、映像情報や音声情報を通信端末200bに送信し、制御情報を自己の制御処理に利用する。この結果、通信端末200bは、通信端末200aの映像、音声を得る。
【0026】
通信端末200a〜200eの各機能は、本質的な部分が概ね同じであるため、通信端末200aを一例して説明する。通信端末200aは、キーボードやポインティングデバイス等の入力部201と、映像を表示する液晶ディスプレイ等の表示部202と、撮像領域内を撮像するネットワークカメラ、CCDカメラ、ビデオカメラ等の撮像部203と、音声を集音するマイク等の集音部204とを含んで構成される。また、図1に示していないが、通信端末200aは、音声を出力するスピーカ等の音声出力部と、入力部201、表示部202、撮像部203、集音部204及び音声出力部の動作を制御するコンピュータ等の制御部とを含んで構成される。
【0027】
通信端末200aは、会議参加者によって操作される。具体的には、入力部201が操作されると、撮像部203が会議参加者の頭部や会議参加者が撮像部203に向けて提示する資料を撮像する。撮像された画像は順次制御部に出力され、映像情報となる。また、集音部204に向けて会議参加者が言葉を発すると、集音部204がこれを音声として集音する。集音された音声は、順次制御部に出力され、音声情報となる。
【0028】
通信端末200aの表示部202は、通信端末200aや通信端末200bで撮像された映像を表示する。例えば、通信端末200bの撮像部で撮像された画像は、映像情報として主催機100aを経由して通信端末200aに送信される。そして、通信端末200aの制御部は、受信した映像情報を映像として表示部202に表示させる。また、通信端末200bの集音部で集音された音声は、音声情報として主催機100aを経由して通信端末200aに送信される。通信端末200aの制御部は、受信した音声情報を音声として音声出力部から出力させる。したがって、通信端末200aを操作する会議参加者と通信端末200bを操作する会議参加者との間では、主催機100aによって電子会議が実現する。
【0029】
仲介サーバ300は、主催機100a〜100cの動作を仲介する情報処理装置である。具体的には、仲介サーバ300は、仮想的な情報処理装置(以下、仮想サーバという。)150a,150bを生成し、生成された仮想サーバ150a,150bによって主催機100a〜100c同士を論理的に接続させて仲介する。図1では、仲介サーバ300は、主催機100aと主催機100bとを仮想サーバ150aによって論理的に接続させ、また、主催機100bと主催機100cとを仮想サーバ150bによって論理的に接続させる。
【0030】
この結果、主催機100aとこの主催機100aに接続される通信端末200a,200bにより構成される電子会議システムと、主催機100bとこの主催機100bに接続される通信端末200c,200dにより構成される電子会議システムと、主催機100cとこの主催機100cに接続される通信端末200e等により構成される電子会議システムと、が仲介サーバ300(より詳細には、仲介サーバ300によって生成された仮想サーバ150a,150b)によって仲介される。
【0031】
仮想サーバ150a,150bの詳細な機能は後述するが、この結果、主催機100aと主催機100bとの動作、主催機100bと主催機100cとの動作が仲介される。したがって、主催機100aと接続される通信端末20a,200bと、主催機100bと接続される通信端末20c,20dとの映像、音声が送受信される。
【0032】
続いて、上述した主催機100a〜100c、通信端末200a〜200e、仲介サーバ300、仮想サーバ150a,150bの詳細について図2から図6を参照して説明する。尚、主催機、通信端末、仮想サーバは、それぞれ一例として、主催機100a、通信端末200a、仮想サーバ150aについて説明する。
【0033】
図2は、主催機100aの要部構成を例示するブロック図である。
【0034】
主催機100aは、図2に示すように、映像情報送受信部101、音声情報送受信部102、制御情報送受信部103、制御情報処理部104を含んで構成される。
【0035】
映像情報送受信部101は、例えば、通信端末200a又は通信端末200bからの映像情報を受信する。そして、通信端末200aから受信した映像情報であれば、通信端末200bに送信する。逆に、通信端末200bから受信した映像情報であれば、通信端末200aに送信する。
【0036】
音声情報送受信部102は、例えば、通信端末200a又は通信端末200bからの音声情報を受信する。そして、通信端末200aから受信した音声情報であれば、通信端末200bに送信する。逆に、通信端末200bから受信した音声情報であれば、通信端末200aに送信する。
【0037】
制御情報送受信部103は、例えば、通信端末200a、通信端末200bや仲介サーバ300からの制御情報を受信する。そして、自己を制御するための制御情報であれば、制御情報処理部104へ出力する。自己以外の主催機100bや通信端末200a,200bを制御する制御情報であれば、その主催機100bや通信端末200a,200bへ送信する。尚、制御情報には、例えば、通信端末200a,200bに対し、撮像部203による映像を拡大・縮小させる制御情報や、主催機100aが受信する映像情報・音声情報の送信先を変更させる制御情報がある。
【0038】
制御情報処理部104は、制御情報送受信部103から入力された制御情報に対し、その制御情報に関する制御を実行する。例えば、映像情報・音声情報の送信先を変更させる制御情報であれば、主催機100aが受信した映像情報・音声情報の送信先を変更し、変更後の送信先を制御情報送受信部103に出力する。
【0039】
図3は、通信端末200aの要部構成を例示するブロック図である。
【0040】
通信端末200aは、図3に示すように、会議開催通知受信部210、仲介サーバ接続部211、プログラム起動部212、主催機接続部213、接続状態通知部214を含んで構成される。尚、これらの各部は、上述した制御部から構成される。
【0041】
会議開催通知受信部210は、仲介サーバ300から送信された、会議が開催される旨の通知(以下、会議開催通知という。)を受信する。会議開催通知受信部210は、会議開催通知を受信すると、その旨を表示部202に表示させると共に、仲介サーバ接続部211に送信する。
【0042】
仲介サーバ接続部211は、会議開催通知受信部210から会議開催通知を受信した旨が送信されると、仲介サーバ300と接続し、自己が接続すべき主催機に関する主催機情報を取得する。仲介サーバ300との接続は、会議参加者が表示部202を見て、通信端末200aが会議開催通知を受信したことを確認し、会議参加者が操作部201へ接続指示を操作した場合に、行われるようにしてもよい。必要に応じて、仲介サーバ300との接続要求を送信し、認証情報(例えば、利用者識別情報、パスワード)を利用して、仲介サーバ300との認証を行ってもよい。仲介サーバ接続部211は、仲介サーバ300から送信された主催機情報を取得すると、プログラム起動部212に出力する。
【0043】
プログラム起動部212は、主催機情報を受信すると、主催機情報を解析し、主催機情報により特定される主催機を決定する。プログラム起動部212は、決定された主催機の情報を主催機接続部213に出力すると共に、主催機接続部213を起動させる。
【0044】
主催機接続部213は、プログラム起動部212から主催機の情報を受信すると、この情報に応じた主催機と接続する。例えば、主催機100cの情報を受信した場合には、主催機接続部213は、主催機100cと接続する。この結果、通信端末200aは主催機100aに代えて、主催機100cとが接続される場合がある。すなわち、各通信端末200a〜200eは、仲介サーバ300から送信される主催機情報により特定される主催機100aと接続する。
【0045】
接続状況通知部214は、通信端末200aと主催機100aとの接続状況を仲介サーバ300に通知する。接続状況としては、例えば、接続元となる通信端末、接続先となる主催機、接続時間、通信効率等がある。
【0046】
図4は、仲介サーバ300の要部構成を例示するブロック図である。
【0047】
仲介サーバ300は、図4に示すように、主催機情報等取得部301、仮想サーバ生成部302、主催機接続制御部303、会議開催通知部304、接続要求受信部305、接続先主催機選択部306、主催機情報通知部307、接続状況確認部308を含んで構成される。
【0048】
主催機情報等取得部301は、電子会議システムを構成する主催機に関する主催機情報と電子会議を行う利用者の通知先に関する通知先情報とを取得する。この主催機情報と通知先情報の取得は、例えば、電子会議を行う会議参加者や電子会議の予約を行う操作担当者が仲介サーバ300を操作することによって行われる。会議参加者等がUSBメモリ等の記憶装置に予め主催機情報と通知先情報とを記憶させておき、この記憶装置が仲介サーバ300と接続されることによって、主催機情報等取得部301が主催機情報と通知先情報を取得するようにしてもよい。他のコンピュータシステムから送信された主催機情報と通知先情報を取得するようにしてもよい。尚、主催機情報としては例えば主催機の名称や識別情報がある。また、通知先情報としては例えば会議参加者の名前、識別情報、電子メールアドレス等がある。
【0049】
仮想サーバ生成部302は、主催機情報等取得部301によって主催機情報と通知先情報とが取得されると、仮想サーバ150aを生成する。仮想サーバ生成部302は、複数の主催機100a〜100cを論理的に接続するのに十分な仮想サーバ150aを生成する。したがって、1台の仮想サーバ150aが生成される場合もあるし、複数台の仮想サーバ150a,150bが生成される場合もある。仮想サーバ150aは実体がないため、新たな主催機100aを用意して電子会議システムを構成する場合に比べて、発生する費用が抑制される。
【0050】
主催機接続制御部303は、仮想サーバ生成部302によって仮想サーバ150aが生成された場合に、仮想サーバ150aを介して主催機100a,100b同士を接続させる。仮想サーバ150aと接続される主催機100a,100bは、主催機情報等取得部301が取得した主催機情報により特定される主催機である。主催機接続制御部303は、3台以上の主催機を接続させる場合、これらの主催機の間を直列的に順番に接続していく接続形態で接続させる。尚、この接続形態を「数珠つなぎ」又は「デイジーチェーン状」(以下、これらを単にデイジーチェーン状と示す。)という。スター形状に接続させたり、サークル状に接続させたりする場合に比べて、接続構成や接続順序が簡易であり、接続処理の高速化が図れる。
【0051】
会議開催通知部304は、主催機接続制御部303により複数の主催機100a〜100cが接続された場合に、電子会議が開催される旨を通信端末200a〜200eのいずれか又はすべてに通知する。通知先の選択は、主催機情報等取得部301が取得した通知先情報により特定される通知先に基づいて行われる。したがって、必ずしもすべての通信端末200a〜200eに対して通知される訳ではない。したがって、電子会議が開催される旨を受信した通信端末200a等が電子会議に利用される通信端末であると決定される。
【0052】
接続要求受信部305は、電子会議が開催される旨の通知を受けた通信端末200a等から送信された接続要求を受信する。通知元となる通信端末200a等から接続要求を受信した場合に、必要に応じて、送信元となった通信端末200a等と認証処理を行う。認証処理は、例えば、利用者識別情報とパスワードとの一致・不一致を判定することにより行えばよい。認証処理が成功した場合には、その旨を接続先主催機選択部306に出力する。
【0053】
接続先主催機選択部306は、接続要求元の通信端末が接続すべき主催機を主催機情報により特定される複数の主催機100a〜100cから選択し、接続要求元の通信端末に割り当てる。主催機情報により特定される主催機が1台である場合には選択を行わない。この結果、通信端末200a等が接続すべき主催機が特定される。
【0054】
主催機が多数(例えば5台)ある場合には、すべての主催機を利用せず、主催機の処理能力や通信端末200a〜200eと主催機100a〜100cとの利用状況(例えば、通信端末との接続数)、混雑状況、接続状況(例えば接続時間)、通信効率、処理能力等に基づいて、必要な台数を選択し利用すればよい。この結果、利用されなかった主催機は、利用された主催機が行う電子会議とは別の電子会議に利用され得る。すなわち、利用された主催機とこれらの主催機に接続される複数の通信端末によって一の電子会議システムが構成され、利用されなかった主催機とこれらの主催機に接続される複数の通信端末によって他の電子会議システムが構成される。
【0055】
主催機情報通知部306は、接続先主催機選択部306によって主催機が選択されると、通知元となる通信端末200aに選択された主催機に関する主催機情報を通知する。この結果、電子会議に利用される通信端末200a等は、自己が接続すべき主催機100a等の主催機情報を得る。尚、会議開催通知部304と主催機情報通知部306等から本発明の通知手段が構成される。
【0056】
接続状況確認部308は、通信端末200a等と自己の主催機100a等の接続状況を確認する。接続状況としては、例えば、主催機と通信端末との接続の有無や接続時間、通信効率、通信元となる通信端末の識別情報等がある。この接続状況確認部308の確認結果が、接続先主催機選択部306の選択に利用される。
【0057】
図5は、仮想サーバ150aの要部構成を例示するブロック図である。
【0058】
仮想サーバ150aは、図5に示すように、第1映像情報送受信部151、映像情報変換部152、第2映像情報送受信部153、第1音声情報送受信部154、音声情報変換部155、第2音声情報送受信部156、第1制御情報送受信部157、制御情報変換部158、第2制御情報送受信部159を含んで構成される。尚、一例として、主催機100a,100b間の送受について説明する。
【0059】
第1映像情報送受信部151は、主催機100aから送信された映像情報を受信し、映像情報変換部152に送信する。また、映像情報変換部152から送信された映像情報を受信し、主催機100aに送信する。
【0060】
映像情報変換部152は、第1映像情報送受信部151から受信した映像情報を変換し、第2映像情報送受信部153に送信したり、第2映像情報送受信部153から受信した映像情報を変換し、第1映像情報送受信部151に送信したりする。変換処理は、例えば、主催機100aと主催機100bとの通信規格や映像規格が異なる場合に行われる。
【0061】
より詳細には、主催機100aの規格がMPEG−4であり、主催機100bの規格がH261やH263である場合に、変換処理によって一方の規格に変換して第1映像情報送受信部151や第2映像情報送受信部153に送信する。この結果、主催機100aの規格と主催機100bの規格が異なっても、映像情報は主催機100a,100bを経由して通信端末間を送受する。
【0062】
第2映像情報送受信部153は、主催機100bから送信された映像情報を受信し、映像情報変換部152に送信する。また、映像情報変換部152から送信された映像情報を受信し、主催機100bに送信する。
【0063】
第1音声情報送受信部154は、主催機100aから送信された音声情報を受信し、音声情報変換部155に送信する。また、音声情報変換部155から送信された音声情報を受信し、主催機100aに送信する。
【0064】
音声情報変換部155は、第1音声情報送受信部154から受信した音声情報を変換し、第2音声情報送受信部156に送信したり、第2音声情報送受信部155から受信した音声情報を変換し、第1映像情報送受信部154に送信したりする。変換処理は、例えば、主催機100aと主催機100bとの通信規格や音声規格が異なる場合に行われる。
【0065】
第2音声情報送受信部156は、主催機100bから送信された音声情報を受信し、音声情報変換部155に送信する。また、音声情報変換部155から送信された音声情報を受信し、主催機100bに送信する。
【0066】
第1制御情報送受信部157は、主催機100aから送信された制御情報を受信し、制御情報変換部158に送信する。また、制御情報変換部158から送信された制御情報を受信し、主催機100aに送信する。
【0067】
制御情報変換部158は、第1制御情報送受信部157から受信した制御情報を変換し、第2制御情報送受信部159に送信したり、第2制御情報送受信部159から受信した制御情報を変換し、第1制御情報送受信部157に送信したりする。変換処理は、例えば、主催機100aと主催機100bとの制御規格が異なる場合に行われる。この制御規格には、例えば主催機を製造する製造会社の規格などがある。
【0068】
第2制御情報送受信部159は、主催機100bから送信された制御情報を受信し、制御情報変換部158に送信する。また、制御情報変換部158から送信された制御情報を受信し、主催機100bに送信する。
【0069】
図6は、仲介サーバ300のハードウェア構成を例示するブロック図である。
【0070】
仲介サーバ300は、図6に示すように、CPU300a、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NVRAM(Non Volatile RAM)等のRAM300b、フラッシュメモリ等のROM(Read Only Memory)300c及び入出力を制御するI/Oインタフェース300dやLANインタフェース300e等がバス300fにより接続されたハードウェア構成により実現される。
【0071】
したがって、CPU300aがRAM300bやROM300c等の記憶装置に格納されたプログラムを読み込み、当該プログラムに従った演算を行うことにより、上述した仲介サーバ300の各機能が実現される。通信端末200aの制御部や主催機100a等ついても概ね同様の構成である。尚、このようなプログラムとしては後述するフローチャートに応じたプログラムが相当する。また、同図に示すように、必要に応じて、バス300fにHDD(ハードディスクドライブ)300g、CD−ROMドライブ300h、FDドライブ300i、モデム300jを接続するようにしてもよい。
【0072】
次に、上記構成の電子会議システムの動作について、図7から図9を参照して説明する。
まず、仲介サーバ300が主催機情報と通知先情報とを取得してから、通信端末200a〜200eに電子会議が開催される旨を通知するまでの処理を図7を参照して説明する。
【0073】
図7は、仲介サーバ300の動作の一例を示すフローチャートである。
【0074】
主催機情報等取得部301は、図7に示すように、まず、主催機情報及び通知先情報を取得する(ステップS1)。この取得処理は、会議参加者や操作担当者が仲介サーバ300に対し、主催機情報と通知先情報を登録したり、他のコンピュータシステムから送信された主催機情報と通知先情報を受信したり、することによって行われる。
【0075】
仮想サーバ生成部302は、ステップS1の処理において、主催機情報等取得部301が主催機情報等を取得すると、仮想サーバ150a,150bを生成する(ステップS2)。仮想サーバ生成部302は、主催機情報によって特定される主催機の数に基づいて、生成する仮想サーバの数を決定する。例えば、主催機情報によって特定される主催機の数が5台である場合、生成する仮想サーバの数は、4台となる。
【0076】
主催機接続制御部303は、ステップS2の処理において、仮想サーバ302によって仮想サーバ150a,150bが生成されると、まず、主催機情報によって特定される主催機100aと仮想サーバ150aとを論理的に接続し(ステップS3)、この接続が完了すると、主催機100bと仮想サーバ150aとを論理的に接続する(ステップS4)。主催機100cがある場合、さらに、主催機100bと仮想サーバ150bとを論理的に接続する。接続は、複雑な接続処理を要するサークル状より、簡易な接続処理を要するデイジーチェーン状の方が処理高速化の観点から望ましい。
【0077】
主催機接続制御部303は、ステップS3及びS4の処理において、主催機100a,100bが仮想サーバ150aと論理的に接続すると、仮想サーバ150aに対し、主催機100aから送信されていた映像情報・音声情報等を、主催機100bに送信させる(ステップS5)。逆に、映像情報・音声情報等が主催機100bから送信されていた場合、主催機100aに送信させる。この結果、映像情報・音声情報等が相互に通信される。尚、主催機100aと主催機100bとの映像規格、音声規格が異なる場合には、規格を変換してから通信を行うことが望ましい。また、主催機100a,100bが映像情報・音声情報等の送受信を行っていない場合には、テスト用の映像情報・音声情報等を送受するようにしてもよい。
【0078】
会議開催通知部304は、ステップS5の処理において、主催機100a,100bと仮想サーバ150aとの接続が完了すると、通知先情報により特定される通知先に電子会議が開催される旨を通知する(ステップS6)。したがって、この通知を受けた通信端末を利用する会議参加者は、電子会議が開催されることを知る。
【0079】
次に、通信端末200aの主催機100aとの接続処理について図8及び図9を参照して説明する。尚、以下の説明では、通信端末200aの動作と仲介サーバ300の動作を分けて説明する。これらの動作は相互に関連付いている。まず、通信端末200aの動作について図8を参照して説明し、次に、仲介サーバ300の動作について図9を参照して説明する。
【0080】
図8は、通信端末200aの動作の一例を示すフローチャートである。
【0081】
会議開催通知受信部210は、仲介サーバ300から会議が開催される旨を受信すると(ステップS11)、仲介サーバ接続部211は、仲介サーバ300との接続を開始する(ステップS12)。仲介サーバ接続部211は、操作部201からの操作指示に基づいて、仲介サーバ300との接続を開始してもよい。
【0082】
仲介サーバ接続部211は、仲介サーバ300から認証判定を受信した場合、仲介サーバ接続部211は、認証情報を送信する(ステップS13)。そして、仲介サーバ接続部211は、仲介サーバ300との認証が許可された場合(ステップS14:YES)、仲介サーバ300から主催機情報を取得し(ステップS15)、プログラム起動部212に出力する(ステップS16)。尚、仲介サーバ300との認証が許可されなかった場合(ステップS14:NO)、処理を終了する。
【0083】
プログラム起動部212は、主催機情報が入力されると、主催機情報を解析する(ステップS17)。この解析処理は、主催機情報によって特定される主催機を決定する処理である。プログラム起動部212は、ステップS17の処理において、解析処理が完了すると、決定された主催機の情報を主催機接続部213に送信すると共に、主催機接続部213を起動させる(ステップS18)。
【0084】
主催機接続部213は、プログラム起動部212によって起動させられると、プログラム起動部212から受信した主催機の情報に基づいて、主催機100aと接続する(ステップS19)。接続状態通知部214は、通信端末200aと主催機100aとの通信状況を仲介サーバ300に通知する(ステップS20)。したがって、仲介サーバ300から送信された主催機情報を受信することによって、通信端末200aは、その主催機情報によって特定される主催機と接続する。主催機情報は、仲介サーバ300で主催機の利用状況、混雑状況、通信効率等に基づいて選択されるため、通信端末200aはこれらの状況が考慮された主催機と接続される。
【0085】
図9は、仲介サーバ300の動作の一例を示すフローチャートである。
【0086】
接続要求受信部305は、通信端末200aから接続要求を受信すると(ステップS31)、接続要求元の端末情報を取得する(ステップS32)。端末情報を取得するのは、どの通信端末から接続要求を受けたか確認するためである。端末情報としては、例えば、通信端末200aの識別情報や通信仕様がある。
【0087】
接続要求受信部305は、ステップS32の処理において、端末情報の取得が完了すると、接続要求元となる通信端末200aの認証を行う(ステップS33)。そして、接続要求受信部305は、認証情報が自己に登録されている認証情報と一致し、認証を許可すると判定した場合(ステップS34;YES)、接続先主催機選択部306が、接続先の主催機を選択する(ステップS35)。尚、認証を許可しないと判定した場合、処理を終了する。その際、その旨を接続要求元の通信端末200aに送信するようにしてもよい。
【0088】
主催機情報通知部307は、ステップS35の処理において、接続先の主催機が選択されると、その主催機に関する主催機情報を通信端末200aに通知する(ステップS36)。この結果、通信端末200aは、仲介サーバ300から自己が接続すべき主催機に関する主催機情報を得る。
【0089】
図10は、電子会議システムの他の構成図の一例である。
【0090】
図10に示す電子会議システムは、仮想サーバ150a,150bによって主催機100a〜100cが接続されている。このため、通信端末200aで撮像された映像や集音された音声は、主催機100a〜100cを経由して、通信端末200cで受信される。以下、図11及び図12に示す電子会議システムも同様である。
【0091】
ここで、通信端末200cの撮像部203が撮る映像を、通信端末200cが保持する会議資料の画像に変更して、通信端末200a,200b,200d,200eに表示させる場合について説明する。通信端末200cが映像から会議資料の画像に切り替えると、その切替に関する制御情報は、主催機100bを経由して、まず、主催機100bに接続された通信端末200dで受信される。この結果、通信端末200dは、通信端末200cから送信されていた映像を会議資料の画像に切り替える。
【0092】
さらに、主催機100bは、仮想サーバ150a,150bと論理的に接続されているため、制御情報は、仮想サーバ150a,150bを経由して、主催機100a、100cで受信される。この制御情報は、後述する図12と違い、主催機100bだけでなく、主催機100a,100cでも解釈され処理される。そして、主催機100a,100cは、それぞれ自己に接続されている通信端末200a,200b,200eに送信する。この結果、通信端末200a,200b,200eは、通信端末200cから送信されていた映像を会議資料の画像に切り替える。このように、独立して稼動していた各主催機100a〜100cが、仮想サーバ150a,150bによって論理的に接続され、仲介サーバ300を含む電子会議システムとして構成される。
【0093】
図11は、電子会議システムの他の構成図の一例である。
【0094】
図11では、通信端末200aの撮像部203が撮る映像を、通信端末200b〜200eに表示させる場合について説明する。通信端末200aの撮像部203でによって通信端末200aを操作する会議参加者の頭部が撮像されると、その撮像結果となる映像情報は、主催機100aを経由して、まず、主催機100aに接続された通信端末200bで受信される。この結果、通信端末200bは、通信端末200aから送信された映像情報の映像を表示する。
【0095】
そして、主催機100aは、主催機100bと仮想サーバ150aによって論理的に接続されているため、映像情報は、仮想サーバ150aを経由して、主催機100bで受信される。そして、主催機100bは、自己に接続されている通信端末200c,200dに送信する。この結果、通信端末200c,200dは、通信端末200aから送信された映像を表示する。
【0096】
さらに、主催機100bは、主催機100cと仮想サーバ150bによって論理的に接続されているため、映像情報は、仮想サーバ150bを経由して、主催機100cで受信される。そして、主催機100cは、自己に接続されている通信端末200eに送信する。この結果、通信端末200eは、通信端末200aから送信された映像を表示する。
【0097】
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について図12及び図13を参照して説明する。
図12は、仲介サーバ300の要部構成を例示する他のブロック図、図13は、電子会議システムの他の構成図の一例である。尚、図4に示される仲介サーバ300の各部と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0098】
第2実施形態の仲介サーバ300は、制御情報送信部309をさらに含む点で、第1実施形態の仲介サーバ300と相違する。
制御情報送信部309は、主催機情報等取得部301が通信端末200a〜200eから制御情報を取得した場合に、この取得した制御情報を各主催機100a〜100cに送信する。この結果、主催機100a〜100cは、制御情報に基づいて制御される。尚、例えば、主催機100a〜100cと接続されていない通信端末との映像情報・音声情報の制御に関する制御情報である場合には、制御情報送信部309は、その主催機の制御情報に基づく制御を停止させる。この結果、主催機は、受信した制御情報に基づいて、無駄な処理を行うことから回避される。
【0099】
図13では、通信端末200eが、通信端末200aの映像を要求する場合について説明する。尚、図12では、上述した図10と異なり、主催機100a〜100cは、他の主催機100a,100bの情報(例えば、アドレス(所在))を有してない。このため、通信端末200eが直接的に主催機100cに制御情報を送信しても、主催機100cは主催機100bと通信されない。
【0100】
したがって、通信端末200eが通信端末200aの映像を要求する場合、その旨の制御情報を仲介サーバ300に送信する。仲介サーバ300は、主催機100a,100bの情報を有しているため、主催機100aに対しては、通信端末200aの映像へ切替させる制御情報、主催機100bに対しては、仮想サーバ150aからの映像へ切替させる制御情報を送信する。
【0101】
主催機100aは、制御情報を受信して、通信端末200aからの映像を受信し、通信端末200bと仮想サーバ150aに送信する。仮想サーバ150aは、受信した映像情報を主催機100bに送信する。主催機100bは、自己に接続された通信端末200c,200dと仮想サーバ150bに映像情報を送信する。仮想サーバ150bは、受信した映像情報を自己に接続された通信端末200eに送信する。この結果、通信端末200eは、通信端末200aから送信された映像を表示する。
【0102】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、本発明のプログラムを通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。例えば、上述したブロック図における各部は、論理回路等のハードウェアで実現してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】電子会議システムの構成図の一例である。
【図2】主催機の要部構成を例示するブロック図である。
【図3】通信端末の要部構成を例示するブロック図である。
【図4】仲介サーバの要部構成を例示するブロック図である。
【図5】仮想サーバの要部構成を例示するブロック図である。
【図6】仲介サーバのハードウェア構成を例示するブロック図である。
【図7】仲介サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】通信端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】仲介サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】電子会議システムの他の構成図の一例である。
【図11】電子会議システムの他の構成図の一例である。
【図12】仲介サーバの要部構成を例示する他のブロック図である。
【図13】電子会議システムの他の構成図の一例である。
【符号の説明】
【0104】
100a〜100c 主催機
150a,150b 仮想サーバ
200a〜200e 通信端末
201 操作部
202 表示部
203 撮像部
204 集音部
300 仲介サーバ
301 主催機情報等取得部
302 仮想サーバ生成部
303 主催機接続制御部
304 会議開催通知部
305 接続要求受信部
306 接続先主催機選択部
307 主催機情報通知部
308 接続状況確認部
309 制御情報送信部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子会議に利用される主催機に関する主催機情報と該電子会議を行う利用者の通知先に関する通知先情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段によって主催機情報及び通知先情報が取得された場合に、該主催機情報により特定される主催機と接続するための仮想的な情報処理装置を生成する生成手段と、
前記生成手段により仮想的な情報処理装置が生成された場合に、該仮想的な情報処理装置を介して前記主催機同士を接続させる接続制御手段と、
前記接続制御手段により複数の主催機が接続された場合に、電子会議が開催される旨を前記通知先情報により特定される通知先に通知し、通知元からの接続要求があったときに、通知元に割り当てる主催機情報を前記通知元に通知する通知手段と、
を有することを特徴とする電子会議システム仲介装置。
【請求項2】
前記接続制御手段は、前記複数の主催機の間を、直列的に順番に接続していくことを特徴とする請求項1に記載の電子会議システム仲介装置。
【請求項3】
前記通知手段は、前記主催機情報を通知する場合に、該主催機情報により特定される主催機の利用状況、及び/又は、該主催機と通知先となる通信端末との通信効率に基づいて、通知することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子会議システム仲介装置。
【請求項4】
前記取得手段が前記通信端末から前記主催機を制御するための映像又は音声に関する制御情報を取得した場合に、該制御情報を、前記接続制御手段により接続された各主催機に送信する送信手段をさらに含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電子会議システム仲介装置。
【請求項5】
前記主催機と前記通信端末との接続状況を確認する確認手段をさらに含み、
前記確認手段による確認の結果、前記通知手段により通知された主催機情報に基づいて前記主催機と前記通信端末とが接続されていない場合であって、前記取得手段が制御情報を取得したときに、前記送信手段は、主催機と接続されていない通信端末に対する主催機の、制御情報に基づく制御を停止させることを特徴とする請求項4に記載の電子会議システム仲介装置。
【請求項6】
電子会議に利用される主催機と、
前記複数の主催機と選択的に接続される複数の通信端末と、
前記主催機に関する主催機情報と前記複数の通信端末の通知先に関する通知先情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段によって主催機情報及び通知先情報が取得された場合に、該主催機情報により特定される主催機と接続するための仮想的な情報処理装置を生成する生成手段と、
前記生成手段により仮想的な情報処理装置が生成された場合に、該仮想的な情報処理装置を介して前記主催機同士を接続する接続制御手段と、
前記接続制御手段により複数の主催機が接続された場合に、前記主催機情報を、前記取得部によって取得された通知先情報により特定される通知先に通知する通知手段と、
を有することを特徴とする電子会議システム。
【請求項7】
コンピュータを、
電子会議に利用される主催機に関する主催機情報と電子会議を行う利用者の通知先に関する通知先情報とを取得する取得手段、
前記取得手段によって主催機情報及び通知先情報が取得された場合に、該主催機情報により特定される主催機と接続するための仮想的な情報処理装置を生成する生成手段、
前記生成手段により仮想的な情報処理装置が生成された場合に、該仮想的な情報処理装置を介して前記主催機同士を接続する接続制御手段、
前記接続制御手段により複数の主催機が接続された場合に、前記主催機情報を、前記取得部によって取得された通知先情報により特定される通知先に通知する通知手段、
として機能させることを特徴とする電子会議システム仲介プログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−141788(P2010−141788A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−318263(P2008−318263)
【出願日】平成20年12月15日(2008.12.15)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】