説明

電子制御弁を用いた装置

【課題】付加的な制御弁を用いることなくポンプのコンプレッサ、真空ポンプへの切り換え、また圧力を正確にかつ精密に制御可能なポンプを提供する。
【解決手段】ポンプ102に設けられた、第1の制御弁110は流体源104と空洞136、第2の制御弁112はシステム106と空洞136の連通、遮断を選択的に作動可能である。第2の制御弁112が開位置にあり、空胴136内の圧力がシステム106内の圧力よりも大きい場合、流体は空胴136からシステム106に流動しポンプは、コンプレッサとして動作する。逆に、空胴136内の圧力がシステム106内の圧力未満である場合、流体はシステム106から空胴136に流れポンプ102は、真空ポンプとして動作する。また、第1の制御弁110および第2の制御弁112の開口タイミング、開口期間の制御により圧力を制御可能である。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ポンプは、液体、気体、スラリー等などのような流体を第1の位置から第2の位置に移動させるために何世紀にもわたって用いられてきた。第2の位置が圧力容器などの閉システムである場合、ポンプは、コンプレッサまたは真空ポンプとして動作することもできる。ポンプには広い用途を有する。ポンプが用いられる1つの用途は、圧力コントローラであり、圧力コントローラは装置において流体圧力を維持し制御する。一般的に記載すると、圧力コントローラは、関連システムに加えられる流体量および/または関連システムから取り除かれる流体量を制御することにより、関連システムのシステム圧力レベルを維持または調整する能力がある。
【0002】
現在利用可能ないくつかの圧力コントローラは、圧力を生成するためにポンプを用いる。このようなポンプは、逆方向への流動を防止するためにボール/スプリング型またはポペット/スプリング型の逆止弁を利用する。ボール/スプリング型の逆止弁は、スプリングからの力によって弁座に対抗して保持されるボールを含み、それによって閉じた弁を封止する。逆止弁を開くために、ボールを座から離れるように移動させるために、スプリング力よりも高い圧力の力を加えなければならない。その点に関して、時にクラックまたはクラッキング圧力と呼ばれる、弁を開くのに必要とされる圧力差は、制御される装置において実現可能な最小絶対圧力を制限する。すなわち、制御される装置は、一般的に、弁を開くのに必要とされる圧力以下である絶対圧力レベルまで制御することはできない。
【0003】
一般に、逆止弁を利用するピストンポンプによって送り込まれる流量は、ピストンのサイクル比を変更することにより制御可能である。これは、生成される場合がある流量の範囲を制限する。しかしながら、圧力コントローラは、圧力を迅速に変更するために大流量を必要とし、平素は安定した基準圧を維持するために小流量を必要とするかもしれない。これらの必要性から、いくつかの圧力コントローラは、大流量を生み出すために逆止弁とともにピストンポンプを用い、小流量を生み出すために付加的な制御弁を用いる。但し、制御弁は、圧力コントローラのコスト、サイズおよび重量を増加させる。
【0004】
その上、精密な流体測定を提供する装置(例えば制御弁)は、圧力を生み出す装置(例えばピストンポンプ)とは分離されており、したがって圧力および/または流量の制御を複雑にする。例えば、圧力コントローラの典型的な用途に言及すると、制御される装置内の圧力は、現在のところは低く、より高圧に上昇され、その後、精密に保持され、制御弁は初めに完全に開かれ、ポンプは全速力でサイクルされる。所望の圧力に近づくと、ポンプは減速されてもよく、制御弁は部分的に閉じられる。しかしながら、ポンプがあまりに減速されると、制御弁とポンプとの間の圧力は低下し、制御弁を通じた流量を維持することが難しくなるだろう。制御弁を通じた所望の流量よりも流動が多ければ、制御弁の上流の圧力は、ポンプの最大圧力まで増加するだろう。これは過度の動力を消費し、制御弁の必要な感応性を増加させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明の概要は、以下の発明の詳細な説明においてさらに詳細に記述される、簡易化された形式の概念の抜粋を紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求されている主題の重要な特徴を識別することを意図されず、特許請求されている主題の範囲を判断する支援として用いられるようにも意図されない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の態様によると、圧力コントローラが提供される。圧力コントローラは、第1のポート、第2のポートおよび空胴を含む筺体を備える。空胴は、圧力コントローラの動作の間に拡大し収縮する可変容積を有する。圧力コントローラは、第1の制御弁および第2の制御弁をさらに含む。第1の制御弁および第2の制御弁は、開状態および閉状態を有する。第1の制御弁は、第1の制御弁が開位置にある場合に第1のポートを介して流体源と流体連通して空胴を選択的に接続する。第2の制御弁は、第2の制御弁が開位置にある場合に第2のポートを介して制御されるシステムと流体連通して空胴を選択的に接続する。圧力コントローラは、2つの動作モードにおいて圧力コントローラを動作させるように、第1の制御弁および第2の制御弁を開状態と閉状態との間で作動させるように構成されたコンピュータ装置をさらに含む。第1の動作モードは、流体源からシステムに流体を供給するように構成されたコンプレッサとしての動作モードであり、第2の動作モードは、システムから流体を取り除くように構成された真空ポンプとしての動作モードである。
【0007】
本開示の別の態様によると、システムは、装置の圧力を制御するために提供される。システムは、筺体および流体源を含む。筺体は、第1のポートと、装置と流体連通して連結された第2のポートと、第1のポートおよび第2のポートと流体連通して接続された空胴とを有する。流体源は、第1のポートに連結される。システムは、システム制御弁および供給源制御弁をさらに含む。システム制御弁および供給源制御弁は、開位置または閉位置に選択的に作動可能である。システム制御弁が開位置にある場合、流体が空胴と第2のポートとの間を流動することが許容され、供給源制御弁が開位置にある場合、流体が空胴と第1のポートとの間を流動することが許容される。システムは、ピストン、検出部およびコントローラをさらに含む。ピストンは、空胴を形成するシリンダー内を移動可能である。空胴は、ピストンが第1の方向に移動するにつれて増加する容量を有し、ピストンが第2の反対方向に移動するにつれて減少する容量を有する。検出部は、ピストンがシリンダー内を移動するにつれて、ピストン位置を示す1つ以上の信号を出力するように構成される。コントローラは、1つ以上の信号の少なくとも一部分に基づいて、開位置または閉位置にシステム制御弁または供給源制御弁の少なくとも1つを作動させるように構成される。
【0008】
本開示のさらなる別の態様によると、ポンプが提供される。ポンプは、第1のポート、第2のポート、内孔およびピストンを含む。ピストンは、可変容積をもつ空胴を形成するように内孔内を移動可能である。ピストンは、空胴の容積を拡大および収縮するために内孔内を作動可能である。ポンプは、第1の制御弁、第2の制御弁およびコントローラをさらに含む。第1の制御弁は、第1の制御弁が開位置にある場合に第1のポートと流体連通して空胴を選択的に結合するように構成される。第2の制御弁は、第2の制御弁が開位置にある場合に第2のポートと流体連通して空胴を選択的に結合するように構成される。コントローラは、第1のポートから第2のポートへの第1の方向に、および第2のポートから第1のポートへの第2の方向(反対方向)に流体を流動させるように、ピストンが内孔内を移動するにつれて、開位置または閉位置に第1の制御弁および第2の制御弁を作動させるように構成される。
【0009】
前述の態様およびこの開示に付随する有利性の多くは、添付の図面と併用された場合に、以下の詳細な説明への参照によって、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】ピストンが第1の位置にある、本開示の態様による圧力コントローラの一例の略図である。
【図1B】第2の位置におけるピストンを図示する、図1Aの圧力コントローラの略図である。
【図2A】本開示の態様による第1の位置におけるピストン位置検出部の一例の概略図である。
【図2B】第2の位置における図2Aのピストン位置検出部の概略図である。
【図3】図1Aの圧力コントローラのブロック図である。
【図4】本開示の態様により形成された圧力コントローラの別の例である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
例示となる実施形態が以下に記載されるが、特許請求された主題の精神および範囲から逸脱せずに、その中に様々な変化をなすことができることが理解されるだろう。その点では、以下に説明される詳細な記載は、類似の符号が類似の構成要素を参照する添付の図面に関して、開示された主題の様々な実施形態の記載としてのみ意図されており、唯一の実施形態を表わすようには意図されない。この開示において記載される各実施形態は、単に一例または実例として提供され、他の実施形態よりも好適または有用なものとして解釈されるべきではない。本明細書に供される例示となる一例は、網羅的であるようにも、または開示を開示された厳密な形式に限定するようにも意図されない。同様に、本明細書に記載される任意のステップは、同一または実質的に同様の結果を達成するために、他のステップまたはステップの組み合わせと置き換え可能であってもよい。
【0012】
以下の説明は、ポンプまたはポンプシステム、およびこのようなポンプまたはポンプシステムを用いてもよい圧力コントローラなどの圧力を制御するためのシステムの一例を提供する。一般的に記載すると、本明細書に記載される圧力コントローラの例は、様々な異なる圧力レベルで試験装置などの関連システムまたは装置内の圧力を正確にかつ精密に制御することを目的とする。その点では、本明細書に記載される圧力コントローラのいくつかの例は、小さな増分によって関連装置内の圧力を調整するように構成され、それによって、先行技術の装置と比較して、高められた圧力の制御を提供する。その上、本明細書に記載される圧力コントローラの例は、150のポンド毎平方インチ(psi)未満などのような、低圧レベルの関連システムの圧力を制御することができる場合がある。さらに、本明細書に記載される圧力コントローラの例は、広範囲の流量および流動の方向を制御することができる場合がある。
【0013】
より詳細に以下に記載されるように、本明細書に記載される圧力コントローラおよび/またはポンプの例は、流体圧力、流動方向および/または同種のものを調節するために、2つの電子制御弁を含んでもよい。その点で、いくつかの実施形態において、電子制御弁は、2つの切り替え可能な動作モード(真空ポンプである第1の動作モード、およびコンプレッサである第2の動作モード)を有する圧力コントローラおよび/またはポンプを提供するように、このような方式で制御されてもよい。いくつかの実施形態において、電子制御弁を用いることによって、制御される関連装置内の圧力を制御するためにより少数の弁が用いられてもよい。
【0014】
圧力コントローラおよび/またはポンプの意図される機能を実行するための様々なロジックによって、電子制御弁が「制御される」ことが可能であることが、理解されるだろう。本明細書に記載されるロジックの例は、ハードウェア(例えば、アナログ回路、デジタル回路、処理ユニットなど、およびそれらの組み合わせ)、ソフトウェア、およびそれらの組み合わせを含むが、それらに限定されない様々な構成において実行されてもよい。構成要素が分散された環境において、構成要素は、通信リンクを介して互いにアクセス可能である。
【0015】
システムまたは装置内の圧力制御用に示され記載されたが、本明細書に記載される圧力コントローラおよびポンプの例が、例えば、真空システムおよび流動制御システムなどの圧力制御が所望される他のシステムに適用されてもよいことは、理解されるべきである。その上、本明細書に記載される流体が、液体および気体を含んでもよいが、それらに限定されないことは、理解されるべきである。
【0016】
ここで、図1Aおよび図1Bに移ると、本開示の態様によって形成された圧力コントローラ100の1つの実施形態が示される。図1Aおよび図1Bにおいて最適に示されるように、圧力コントローラ100は、第1電子制御弁110および第2電子制御弁112をそれぞれ介して制御される流体源104およびシステム106に選択的に接続されたポンプ102を含む。以上に示されたように、圧力コントローラ100のいくつかの実施形態は、以下の2つの動作モードで機能してもよい。すなわち、(1)流体源104からシステム106へと流体を加え、それによってシステム106内の圧力を増加させるように構成されたコンプレッサである第1のモード、および(2)システム106から流体源104へと流体を取り除き、それによってシステム106内の圧力を低下させるように構成された真空ポンプである第2のモードである。
【0017】
流体源104は、液体タンク、大気、圧力下のガス供給などとすることができる。その点では、いくつかの実施形態において、流体源104が、加圧流体源または大気圧における流体源であってもよいことは、理解されるべきである。他の実施形態において、流体源104は、真空圧であってもよい。同様に、システム106の実施形態は、所期の用途に依存する真空圧または大気圧において、圧力下の流体を含んでもよい。
【0018】
図1Aおよび図1Bに最適に示されるように、ポンプ102は、容積式タイプであって、シリンダー120と、アクチュエータ128を介してシリンダー120の内孔124内において往復運動で駆動されるピストン122と、流体源104およびシステム106にそれぞれ接続されるように構成された第1ポート130および第2ポート132とを有する筺体またはポンプヘッド116を含む。往復運動ピストン122は、シリンダー内孔124と併せて、ピストン122の1つの面上に配置された、可変容積をもつチャンバまたは空胴136を画定する。ピストン122に往復運動を伝えるために、ピストン122の反対側に動作可能に接続されるのはアクチュエータ128である。図示された実施形態において、空胴136は、ピストンシール140によって大気から封止され、流体回路144、ならびに第1制御弁110および第2制御弁112をそれぞれ介して、第1ポート130および第2ポート132にそれぞれ流体連通して選択的に接続される。
【0019】
図1Aおよび図1Bにおいて示される実施形態において、アクチュエータ128は、連接棒146およびクランク148の形式の回転−往復機構を備える。連接棒146は、第1の端部でクランク148に連結され、第2の端部でピストン122に連結される。図1Aおよび図1Bに図示されるように、モータ180(図3)は、クランク148を反時計回り方向に(またはその代わりに時計回り方向に)回転させる。クランク148がモータによって回転されるのにつれて、連接棒146は、ピストン122を往復運動する方式でシリンダー内孔124内を直線的に移動させる。その点に関して、図1Bに最適に図示されるように、ピストン122が筺体116の流体回路144から離れるように移動するにつれて、空胴136の容量が増加し、それによって、空胴136内の圧力を低下させる。逆に、ピストン142が筺体116の流体回路144に近づくにつれて、図1Aに最適に図示されるように、空胴136の容積は低下し、それによって空胴136内の圧力を増加させる。
【0020】
連接棒/クランクの構成は、回転−往復機構の一例として図示されているが、カム、スコッチヨーク(Scottishyokes)などを含む他の回転−往復機構を本開示の実施形態で用いることができることは、理解されるだろう。その代わりに、本開示の実施形態は、往復運動方式でピストンを駆動するために、水圧または空気圧シリンダー、リニアモーターなどのリニアアクチュエーターを用いてもよい。図1Aおよび図1Bの図示された実施形態が被駆動ピストン122を表しているが、他の実施形態は、同一または同様の作用を達成するために定置型ピストンを有する被駆動筺体116を用いることができる。
【0021】
以上に簡潔に記載されたように、ポンプ102は、第1の制御弁110および第2の制御弁112を含む。図1Aおよび図1Bに示された実施形態において、第1の制御弁110は、第1のポート130および流動導路160を介して流体源104に流体連通して接続され、そのため、供給源制御弁110と呼ばれてもよい。同様に、第2の制御弁112は、第2のポート132および流動導路162を介してシステム106に流体連通して接続され、そのため、システム制御弁112と呼ばれてもよい。図1Aおよび1Bにおいて最適に示されるように、供給源制御弁110は、空胴136と選択的に連通して第1のポート130を配置するように構成され、システム制御弁112は、空胴136との選択的に連通して第2のポート132を配置するように構成される。すなわち、供給源制御弁110が開位置にある場合、筺体116の流体回路144は、流体源104と流体連通しており、供給源制御弁110が閉位置にある場合、筺体116の流体回路144は、流体源104と流体連通していない。同様に、図1Bによって最適に図示されるように、システム制御弁112が開位置にある場合、筺体116の流体回路144は、システム106と流体連通しており、システム制御弁112が閉位置にある場合、筺体116の流体回路144は、システム106と流体連通していない。
【0022】
システム制御弁112が開位置にあり、空胴136内の圧力がシステム106内の圧力よりも大きい場合、流体は空胴136からシステム106に流動するであろうことは、理解されるべきである。システム106が閉システムであるならば、ポンプは、コンプレッサとして動作している。逆に、空胴136内の圧力がシステム106内の圧力未満である場合、流体はシステム106から空胴136に流れる。その点では、ポンプ102は、真空ポンプとして動作していてもよい。
【0023】
空胴136からシステム106への流動量は、シリンダー120内のピストン122の位置に関する供給源制御弁110および/またはシステム制御弁112の開口タイミングおよび/または開口期間に基づいて制御されてもよい。例えば、圧力コントローラ100がコンプレッサとして動作しているならば、最大流量を得るために、ピストン122が圧縮行程の終端に達するときに供給源制御弁110が開かれてもよく、ピストン122が膨張行程の終端に達するときにシステム制御弁112が開かれてもよい。逆に、小流量を得るために、供給源制御弁110は膨張行程において遅れて開かれてもよく、システム制御弁112は、強い圧縮で遅れて開かれてもよく、それによって空胴136内の圧力の量を制御する。したがって、圧力コントローラ100は、システム106への流量を最大流量から小流量に制御することができる。さらに、圧力コントローラ100は、システム制御弁112を開かないことにより、システム106への流れを停止してもよい。さらに、供給源制御弁110およびシステム制御弁112は、供給源制御弁110またはシステム制御弁112を通して流量を制御するために、ポンプ122のストロークごとに可変期間および複数回にわたって作動可能である。
【0024】
供給源制御弁110およびシステム制御弁112が、適切な信号の受信に際して作動可能である任意の弁であってもよいこともまた、理解されるべきである。適切な弁は、電磁バルブ、空圧的、水圧的、または他のモータ作動制御弁、圧電制御弁などを含むが、これらに限定されない。図示された実施形態において、供給源制御弁110およびシステム制御弁112は、可動弁茎152およびコイル154を備える電磁バルブである。制御弁110および112が開位置において定常状態を有しており、適切な制御信号の受信に対応して閉位置に作動されてもよく、その代わりに、閉位置において定常状態を有しており、適切な制御信号の受信に対応して開位置に作動されてもよいことは、理解されるべきである。図1Aおよび図1Bに示された実施形態において、弁110および112は、閉位置において定常状態を有しており、開位置において偏向した状態を有している。ソレノイドや圧電などのような制御弁がそれ自身クラック圧力を有しておらず、そのため、300psi未満などのような低圧レベルで圧力を制御することができ、かつ/または制御されるシステム106内の圧力へのわずかな調整を行うことができることは、理解されるだろう。
【0025】
ここで、図3のブロック図を参照すると、マイクロプロセッサ、デジタル回路などのコントローラ166の形式のコンピュータ装置は、ピストン122の動きに基づいて制御弁110および112の動作(すなわち開または閉)を制御するために提供される。図3に最適に示されるように、コントローラ166は、1つ以上の駆動回路182を介して、ピストン位置検出部170ならびに第1制御弁110および第2制御弁112に電気通信可能に接続される。一般的に記載すると、ピストン122がシリンダー内孔120内で往復運動するにつれて、コントローラ166は、ピストン122の(例えば、相対的または絶対的)位置を示す信号を、ピストン位置検出部170から受信する。1つの実施形態において、ピストン位置検出部170は、ピストンのストロークの始点および終点(またはそれらの付近)で信号を発生する2つの近接センサを含んでもよい。他の実施形態において、ピストン位置検出部170は、ピストンの位置を判定するために、線形または回転エンコーダー、ホール効果変換器、容積式変換器または誘導式変換器、電位差計などの他のセンサまたは装置を含んでもよい。連接棒やクランクなどのようなピストンに関連付けられた他の構成要素の位置を測定することによっても、ピストンの位置を判定することができることは、理解されるだろう。より詳細に以下に説明されるように、他の実施形態は、光センサをピストン位置検出部170として用いてもよい。
【0026】
コントローラ166は、様々な論理規則によってピストン位置検出部170から受信された信号を処理し、1つ以上の駆動回路182に制御信号を出力する。1つ以上の駆動回路182は、コントローラ166からの制御信号を受信するのに対応して、受信された制御信号を処理し、第1制御弁110および第2制御弁112に適切な装置レベル信号(例えば、電圧、電流など)を出力する。装置レベル信号の受信に際して、制御弁110および112は、開状態から閉状態または閉状態から開状態などのように状態を変更する。1つの実施形態において、コントローラ166は、また、アクチュエータ駆動回路184を介してアクチュエータ128のモータ180を制御してもよい。
【0027】
ポンプ102の1つの実施形態の動作が、ここで、図1Aおよび図1Bを参照して記載されるだろう。流体源104からシステム106に流体をポンプで送り込むために、コントローラ166は、以下の方式で制御弁110および112を動作させる。ピストン122がその圧縮行程(ピストンが図1Aおよび図1Bにおいて右から左に動くこと)の終端に達するにつれて、コントローラ180は、供給源制御弁110を開き、システム制御弁112を閉じる。制御弁110および112は、ピストン122が図1Aに示されたピストン位置から図1Bに示されるピストン位置に移動されるにつれて、このような状態にとどまる。空胴136の容積が膨張しているので、空胴136の中の圧力は低下する。流体源104内の流体が高圧であるならば、流体源からの流体は、空胴136内に吸い込まれる。ピストン122が一旦その膨張行程(ピストンが図1Aおよび図1Bにおいて左から右に動くこと)の終端に達すれば、コントローラ166は、供給源制御弁110を閉じ、システム制御弁112を開く。制御弁110および112は、ピストン122が図1Bに示されたピストン位置から図1Aに示されるピストン位置に移動されるにつれて、このような状態にとどまる。空胴136の容積が減少しているので、空胴136の中の圧力は増大する。空胴136内の圧力がシステム106内の圧力よりも大きいならば、空胴136を占める流体は、システム106の中へ押し進められる。システム106が閉じていれば、ポンプ102は、コンプレッサとして機能するだろう。
【0028】
真空ポンプとしてポンプ102を動作する(例えばシステム106から流体を取り除く)ために、制御弁110および112がまさに記載したのと逆の方式で動作されることは、理解されるだろう。その点に関して、真空ポンプとして機能するポンプ102の動作がここで記載される。ピストン122がその圧縮行程(ピストンが図1Aおよび図1Bにおいて右から左に動くこと)の終端に達するにつれて、コントローラ180は、システム制御弁112を開き、供給源制御弁110を閉じる。制御弁110および112は、ピストン122が図1Aに示されたピストン位置から図1Bに示されるピストン位置に移動されるにつれて、このような状態にとどまる。空胴136の容積が膨張しているので、空胴136の中の圧力は低下する。システム106内の流体がより高圧であるならば、システム106からの流体は、空胴136の中に吸い込まれる。ピストン122が一旦その膨張行程(ピストンが図1Aおよび図1Bにおいて左から右に動くこと)の終端に達すれば、コントローラ166は、システム制御弁112を閉じ、供給源制御弁110を開く。制御弁110および112は、ピストン122が図1Bに示されたピストン位置から図1Aに示されるピストン位置に移動されるにつれて、このような状態にとどまる。空胴136の容積が減少しているので、空胴136の中の圧力は増大する。空胴136内の圧力が流体源104内の圧力よりも大きいならば、空胴136を占める流体は、流体源104の中へ押し進められる。システム106が閉じていれば、ポンプ102は、真空ポンプとして機能するだろう。
【0029】
ここで、図2Aおよび図2Bに移ると、ピストン位置検出部170の別の実施形態が記載されるだろう。図2Aおよび図2Bに最適に示されるように、ピストン位置検出部170は、光源172が光センサ174と一直線に並ぶように光センサ174から間隔を置かれた距離に取り付けられた発光ダイオード(LED)などの光源172を含む。光センサ174は、図2Aに最適に図示されるように、光源172から発する光線176を検知するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、光センサ174は、信号発生装置に連結されてもよい。
【0030】
示された実施形態において、光源172は、クランク148が完全な回転を終えるごとに、図2Bに最適に図示されるように、連接棒146の一部が光源172から発せられた光線176を遮るように配置されてもよい。連接棒146の一部が光線176を遮るにつれて、光センサ174によって検知される光の量が低減される。検知された光強度のこの低減に対応して、光センサ174は、コントローラ166に出力する信号を発生するように構成されてもよい。代替的な実施形態において、光センサ174は、コントローラ166に出力する信号を、検知された光強度の低減に対応して、発生するように構成された信号発生装置に連結されてもよい。ピストン122の位置は、連接棒146の一部が光線176を遮る場合、ポンプ102の既知構造に基づいて認識されることは、理解されるべきである。したがって、発生した信号は、信号が発生された時点でのピストン122の位置を伝達する。
【0031】
図示された実施形態において、連接棒146は、クランク148の各々の回転の間に光源172から発せられた光線176を一旦遮る。クランク148または連接棒146上の任意の機能部が、光源172から発せられた光線176を遮るように構成され、かつ、その遮断が1つのサイクルの間に何回も起こってもよいことは、理解されるべきである。
【0032】
ピストン位置検出部170の出力からピストン122の位置を判定することに加えて、ピストンの速度や方向などの他のオペレーティングパラメータを取得することができる。図3に戻ると、いくつかの実施形態において、コントローラ166は、タイマー186を含む、またはタイマー186に連結されてもよい。ピストン位置検出部170からの発生信号(ここでは第1の信号と呼ばれる)を受信するのに対応して、コントローラ166は、タイマー186を起動するように構成されてもよい。クランク148が後続の回転を完了すると、連接棒146の一部は、ピストン位置検出部170の光線176を再び遮り、それによって、コントローラ166に出力する第2の信号をピストン位置検出部170に発生させる。第2の信号を受信するのに呼応して、コントローラ166は、タイマー186を停止するように構成されてもよい。
【0033】
好適なプログラマブルロジックまたはアルゴリズムを用いて、コントローラ166は、第1の信号および第2の信号に基づいて、クランク148の回転速度またはピストン122のサイクル速度を判定する能力がある。コントローラ166は、クランク148の後続の回転の間の任意の所与の時間にシリンダー120内のピストン122の位置および方向を予測するために、ピストン位置検出部170によって信号が発生される場合に、判定されたピストン122の速度およびピストン122の既知位置を用いるように構成されてもよい。このデータにより、コントローラ166は、さらに、供給源制御弁110および/またはシステム制御弁112を所望の順序や期間などでドライバー回路182に作動させるための制御信号のタイミングを判定するように構成されてもよい。
【0034】
例えば、1つの実施形態において、ピストン122の移動の位置および方向に依存して、コントローラ166は、空胴136を通じて最大流量を維持するために、供給源制御弁110およびシステム制御弁112を開位置から閉位置に交互に作動させる。別の実施形態において、ピストン122の移動の位置および方向に依存して、コントローラ166は、システム106内の圧力を維持し調整するために、供給源制御弁110およびシステム制御弁112を開位置から閉位置に交互に作動させる。
【0035】
供給源制御弁110および/またはシステム制御弁112が開いたままである期間は、コントローラ166がシステム106の圧力を維持するまたは調整するために適切に判定する圧力の量に依存してもよいことは、理解されるべきである。少ない増分の圧力変化は、ピストン122の膨張行程および/または圧縮行程の一部のみのために供給源制御弁110およびシステム制御弁112の1つまたは両方を開くことにより達せられてもよい。供給源制御弁110および/またはシステム制御弁112は、システム106内の圧力を調節する(例えば、維持または調節する)ために、ピストン144の単一サイクル間に可変期間で複数回作動されてもよいことが、理解されるべきである。いくつかの実施形態において、制御弁110および112が、膨張行程および/または圧縮行程の一部に沿って同時に開かれまたは閉じられてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態において、圧力コントローラ100は、さらに、図1Aおよび図1Bに図示されるように、システム106の流体圧力を測定することができる圧力センサ190を含む。圧力センサ190は、圧力フィードバック信号をコントローラ166に提供するためにコントローラ166に連結されてもよい。動作において、コントローラ166は、圧力の差を識別するために、フィードバック信号を、システム106のための所望の圧力と比較する。次に、コントローラ166は、制御弁110および112の制御を調整するために圧力の差を利用する。
【0037】
図4は、本開示の態様により形成された圧力コントローラ200の別の実施形態である。圧力コントローラ200は、ここで記載される違いを除いて、圧力コントローラ100と同様の構造および動作を有している。図4に最適に示されるように、圧力コントローラは、システム106と選択的に流動連通するポート132を接続する制御弁214などのような1つ以上の付加的な制御弁を含んでもよい。制御弁214は、コントローラ166によって制御することができる本明細書に記載されたものを含む任意の制御弁とすることができる。動作において、制御弁214は、システム106の中またはシステムの外への流体の流れを測定する。このような配置の利点は、わずかな増加量の圧力調整を行うことができる一方で、例えば、ポンプで送り込む機能からの圧力制御の機能の分離を含む。制御弁214に加えて、または制御弁214の代わりに、制御弁216を、ポンプ102とは異なる流体排出/供給218にシステム106を接続するために用いることができる。
【0038】
本開示の様々な原理、代表的な実施形態、および動作モードが、前述の説明において記載された。しかしながら、保護されるように意図される本開示の態様は、開示された特定の実施形態に限定されるように解釈されることはできない。さらに、本明細書に記載された実施形態は、限定的であるというより、むしろ例示的であるとして見なされるべきである。本開示の精神から逸脱せずに、その他のものおよび用いられた等価物によって、変形や変更がなされてもよいことが、理解されるだろう。したがって、すべてのこのような変形、変化、および等価物が、特許請求された主題の精神および範囲内に含まれることが明確に意図される。
【0039】
独占的な権利または特権が請求される本発明の実施形態は、以下のように規定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のポートと第2のポートと空胴とを含む筺体であって、前記空胴が前記圧力コントローラの動作の間に拡大し収縮する可変容積を有する、前記筺体と、
開状態と閉状態とを有する第1の制御弁であって、前記第1の制御弁が前記開位置にある場合に前記第1のポートを介して流体源と流体連通して前記空胴を選択的に接続する前記第1の制御弁と、
開状態と閉状態とを有する第2の制御弁であって、前記第2の制御弁が前記開位置にある場合に前記第2のポートを介して制御されるシステムと流体連通して前記空胴を選択的に接続する前記第2の制御弁と、
2つの動作モードにおいて前記圧力コントローラを動作させるように、前記第1の制御弁および前記第2の制御弁を前記開状態と前記閉状態との間で作動させるように構成されたコンピュータ装置であって、前記第1の動作モードは、前記流体源から前記システムに流体を供給するように構成されたコンプレッサとしてであり、前記第2の動作モードは、前記システムから流体を取り除くように構成された真空ポンプとしてである、前記コンピュータ装置と
を備える、圧力コントローラ。
【請求項2】
前記コンピュータ装置は、前記第2の制御弁を通じて異なる流量を供給するために期間を変更するための前記第1の制御弁および前記第2の制御弁を作動させるように構成された、請求項1に記載の圧力コントローラ。
【請求項3】
制御される前記システムの前記流体圧力を測定するように構成され、前記システム内の圧力を示すフィードバック信号を前記コンピュータ装置に提供するために前記コンピュータ装置に連結された圧力センサをさらに備える、請求項2に記載の圧力コントローラ。
【請求項4】
前記コンピュータ装置は、前記第1の制御弁および/または前記第2の制御弁のうちの1つをいつ作動させるかを判定するために前記フィードバック信号を用いる、請求項3に記載の圧力コントローラ。
【請求項5】
内孔を規定するシリンダーと、
前記シリンダーの内孔内に配置され、それによって前記空胴を形成するピストンであって、前記空胴内の圧力を変更するために前記内孔内で作動可能であるピストンと、
前記ピストンの位置を検出するように構成されたピストン位置検出部と、
をさらに備え、
前記コンピュータ装置は、前記ピストンの前記位置の少なくとも一部分に基づいて前記第1の制御弁および前記第2の制御弁の少なくとも1つを制御するように構成された、請求項1に記載の圧力コントローラ。
【請求項6】
前記ピストンは、前記シリンダー内孔内で、往復運動方式で第1の位置と第2の位置との間で移動し、前記ピストン位置検出部は、前記シリンダー内で往復運動する前記ピストンの1つのサイクルにつき前記ピストンの位置を1回検出する、請求項5に記載の圧力コントローラ。
【請求項7】
前記ピストン位置検出部は、光センサに一直線に並んだ光源を備え、前記光源は、前記光センサに向かって光を発するように構成され、前記光センサは、前記光源によって発せられた前記光を検知するように構成された、請求項5に記載の圧力コントローラ。
【請求項8】
前記コンピュータ装置は、前記ピストン位置検出部によって検出された1つ以上のピストン位置からの前記ピストンの速度および現在位置を計算するように構成された、請求項5に記載の圧力コントローラ。
【請求項9】
前記コンピュータ装置は、前記ピストンの前記速度および前記現在位置の少なくとも一部分に基づいて、前記第1の制御弁および前記第2の制御弁のうちの1つ以上を制御するように構成された、請求項8に記載の圧力コントローラ。
【請求項10】
前記第1の制御弁および前記第2の制御弁は、電磁バルブである、請求項1に記載の圧力コントローラ。
【請求項11】
装置の圧力を制御するためのシステムであって、
第1のポートと、前記装置と流体連通して連結された第2のポートと、前記第1のポートおよび前記第2のポートと流体連通して接続された空胴とを有する筺体と、
前記第1のポートに連結された流体源と、
開位置または閉位置に選択的に作動可能であるシステム制御弁であって、前記システム制御弁が前記開位置にある場合、流体が前記空胴と前記第2のポートとの間で流動することが許容されるシステム制御弁と、
開位置または閉位置に選択的に作動可能である供給源制御弁であって、前記供給源制御弁が前記開位置にある場合、流体が前記空胴と前記第1のポートとの間で流動することが許容される供給源制御弁と、
前記空胴を形成するシリンダー内で移動可能なピストンであって、前記空胴が、前記ピストンが前記第1の方向に移動するにつれて増加し、かつ前記ピストンが第2の対向する方向に移動するにつれて減少する容積を有する、前記ピストンと、
前記ピストンが前記シリンダー内を移動するにつれて、前記ピストン位置を示す1つ以上の信号を出力するように構成された検出部と、
前記1つ以上の信号の少なくとも一部分に基づいて前記開位置または前記閉位置に前記システム制御弁または前記供給源制御弁の少なくとも1つを作動させるように構成されたコントローラと
を備える、システム。
【請求項12】
前記ピストンは、前記シリンダー内の第1の位置と第2の位置との間で移動可能であり、前記システム制御弁または前記供給源制御弁の少なくとも1つは、前記第1の位置から前記第2の位置に、または前記第2の位置から前記第1の位置に、前記ピストンが移動するために要する時間未満の期間の間、前記開位置にある、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記ピストンを第1の位置と第2の位置との間で移動するように構成されたアクチュエータをさらに備え、前記空胴は、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置に移動するにつれて容積を増加し、前記ピストンが前記第2の位置から前記第1の位置に移動するにつれて容積を減少する、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記ピストン位置検出部は、光センサに一直線に並んだ光源を含み、前記1つ以上の信号は、前記光源から発せられた光線を遮る前記アクチュエータの一部に呼応して前記ピストン位置検出部によって発生される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ピストン位置検出部は、前記ピストンが前記第1の位置から前記第2の位置に動き、そして前記第1の位置へ戻ることを含む1つのサイクルを完結するごとに、前記ピストンの位置を検出するように構成された、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記ピストン位置検出部は、前記ピストンの複数の位置を検出し、前記検出された複数の位置に応答して複数の対応する信号を発生するように構成された、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記コントローラは、前記複数の対応する信号に基づいて前記ピストンの速度を判定するように構成された、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記第2のポートを前記装置に選択的に連結するように構成された第3の制御弁をさらに備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記システム制御弁および前記供給源制御弁は、電磁バルブである、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
第1のポートおよび第2のポートと、
内孔と、
可変容積をもつ空胴を形成するように前記内孔内を移動可能なピストンであって、前記空胴の前記容積を拡大および収縮するために前記内孔内を作動可能である前記ピストンと、
第1の制御弁が開位置にある場合に前記第1のポートと流体連通して前記空胴を選択的に結合するように構成された第1の制御弁と、
第2の制御弁が開位置にある場合に前記第2のポートと流体連通して前記空胴を選択的に結合するように構成された第2の制御弁と、
前記第1のポートから前記第2のポートへの第1の方向に、および前記第2のポートから前記第1のポートへの第2の対向する方向に流体を流動させるように、前記ピストンが前記内孔内を移動するにつれて、前記開位置または前記閉位置に前記第1の制御弁および前記第2の制御弁を作動させるように構成されたコントローラと、
を備える、ポンプ。
【請求項21】
前記コントローラへの出力のために、少なくとも前記ピストンの位置および前記ピストンの速度を検出するように構成された1つ以上のセンサをさらに備え、前記コントローラは、前記1つ以上のセンサの前記出力の少なくとも一部分に基づいて前記第1の制御弁および前記第2の制御弁のうちの1つまたは両方を作動させるように構成された、請求項20に記載のポンプ。
【請求項22】
前記コントローラは、前記第1の制御弁および前記第2の制御弁が前記流動量を制御するために前記開位置にある前記期間を制御するように構成された、請求項20に記載のポンプ。
【請求項23】
前記コントローラは、前記流動量を制御するために前記内孔内の前記ピストンの前記位置に基づいて、前記第1の制御弁および前記第2の制御弁が前記開位置にある前記タイミングを制御するように構成された、請求項20に記載のポンプ。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−241714(P2012−241714A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−88835(P2012−88835)
【出願日】平成24年4月9日(2012.4.9)
【出願人】(512092690)フロック コーポレーション (1)
【Fターム(参考)】