説明

電子書籍表示装置、書籍一覧プログラムおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】書籍等の一覧表示で各項目の既読率をグラフ表示することができるように改良された電子書籍表示装置を提供する。
【解決手段】電子書籍表示装置は、端末内に存在する書籍をリストにして表示する書籍リスト表示手段と、上記端末内の上記書籍を閲覧した時に、未読部分と既読部分を加えたものに対する既読部分の割合である既読率を算出し、既読率情報として記録する既読率情報記録手段と、上記端末内に存在する上記書籍をリスト表示する際に、上記既読率情報を元に、上記既読率を書籍リストの背景にグラフにして表示する既読率グラフ表示手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電子書籍表示装置に関するものであり、より特定的には、電子書籍の既読率(未読部分と既読部分を加えたものに対する既読部分の割合)、読んだ回数、読んだ日時、自分でしるしをつけたポイント、おすすめポイントを表示することができるように改良された電子書籍表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、書籍等の一覧表示では既読/未読について、表示する文字の色を変更することや(例えば、特許文献1参照。)、アイコンを付けることで区別するものがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】平8−6966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、文字の色や、アイコンで既読/未読を表示する方法では、その書籍を読んだことがあるかないかという情報しか得ることができず、ユーザーがその本をどれだけ読んだのか、読み途中なのか読み終わったのかといった詳細な読書状況の情報については、ユーザーの記憶に頼るしかなかった。
【0005】
本発明は、これらの問題を解決するためになされたもので、電子書籍の既読率を表示することができるように改良された電子書籍表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的は、読んだ回数をも表示することができるように改良された電子書籍表示装置を提供することを目的とする。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、読んだ日時をも表示することができるように改良された電子書籍表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
本発明のさらに他の目的は、自分でしるしをつけたポイントをも表示することができるように改良された電子書籍表示装置を提供することを目的とする。
【0009】
本発明のさらに他の目的は、おすすめポイントをも表示することができるように改良された電子書籍表示装置を提供することを目的とする。
【0010】
本発明のさらに他の目的は、電子書籍の既読率とともに、読んだ回数、読んだ日時、自分でしるしをつけたポイント又はおすすめポイントを表示することができるように改良された書籍一覧プログラムを提供することにある。
【0011】
本発明のさらに他の目的は、そのようなプログラムが記録されてなるコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係る電子書籍表示装置は、端末内に存在する書籍をリストにして表示する書籍リスト表示手段と、上記端末内の上記書籍を閲覧した時に、未読部分と既読部分を加えたものに対する既読部分の割合である既読率を算出し、既読率情報として記録する既読率情報記録手段と、上記端末内に存在する上記書籍をリスト表示する際に、上記既読率情報を元に、上記既読率を書籍リストの背景にグラフにして表示する既読率グラフ表示手段と、を備える。
【0013】
本発明の電子書籍表示装置によれば、書籍等の一覧表示で各項目の既読率をグラフ表示することにより、各項目の既読率を直感的に把握することを可能にする。
【0014】
本発明の好ましい実施態様によれば、上記端末内に存在する書籍が、段落、パラグラフ、記事、章といった分割情報をもつ書籍である場合に、該書籍の閲覧時に、分割された単位毎に上記既読率情報を記録しておく手段と、上記分割情報をもつ書籍をリスト表示する際に、上記分割された単位毎の既読率情報を元に、分割単位毎に既読率を書籍リストの背景にグラフ表示する分割単位毎既読率表示手段とを備える。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、上記端末内の書籍閲覧時に閲覧回数をカウントし、閲覧回数情報として記録しておく手段と、上記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、上記閲覧回数情報を元に、各書籍の閲覧回数を書籍リスト内に表示する閲覧回数表示手段とをさらに備える。
【0016】
また、上記端末内の書籍閲覧時に閲覧日時情報を記録しておく手段と、上記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、上記閲覧日時情報を元に、各書籍の最後に読んだ日時の情報を書籍リスト内に表示する日時情報表示手段とを備えてもよい。
【0017】
さらに、上記端末内の書籍閲覧時にユーザーがしるしをつけたポイントの情報をポイント情報として記録しておく手段と、上記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、上記ポイント情報を元に、しるしをつけた場所を書籍リストの背景に表示するポイント表示手段と、を備えてもよい。
【0018】
さらに、各書籍内に定められたおすすめポイント情報を記録しておく手段と、上記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、上記各書籍のおすすめポイントの場所を書籍リストの背景に表示するおすすめポイント場所表示手段と備えてもよい。
【0019】
この発明の他の局面に従うプログラムは、端末内に存在する書籍をリストにして表示する書籍リスト表示ステップと、上記端末内の上記書籍を閲覧した時に、未読部分と既読部分を加えたものに対する既読部分の割合である既読率を算出し、既読率情報として記録する既読率情報記録ステップと、上記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、上記既読率情報を元に、上記既読率を書籍リストの背景にグラフにして表示する既読率グラフ表示ステップと、をコンピュータに実行させる書籍一覧プログラムに係る。
【0020】
この発明のさらに他の局面に従うコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、このような書籍一覧プログラムを記録していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
本発明の電子書籍表示装置によれば、書籍等の一覧表示で各項目の既読率をグラフ表示することにより、各項目の既読率を直感的に把握することを可能にする。また、ユーザー固有の各項目の対するさまざまな読書状況の情報を一覧と同時に表示することにより、読む項目の選択を容易にするという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の実施の形態に係る電子書籍表示装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電子書籍一覧表示をコンピュータに実行させるためのプログラムのフローチャートである。
【図3】本発明の書籍データベースの構造例を示す図である。
【図4】本発明のユーザー情報データベースの構造例を示す図である。
【図5】本発明の実施例を示す図である。
【図6】本実施例による電子書籍一覧リスト表示の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
電子書籍の既読率を表示することができるように改良された電子書籍表示装置を提供するという目的を、端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、既読率情報を元に、既読率を書籍リストの背景にグラフにして表示する既読率グラフ表示手段を持たせることによって実現した。
【0024】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面を参照して説明する。
【0025】
図1は本発明の実施の形態に係る電子書籍表示装置の構成図を示す。
【0026】
図1において、端末1は、ユーザーが操作して、電子書籍を閲覧する電子書籍表示装置であって、ここでは、書籍データベース2、ユーザー情報データベース3、表示手段4から構成される、さらに入力装置5及び表示装置6が外付けされる。
【0027】
表示手段4は書籍の情報とユーザーの既読率等の情報を取得し、既読率等の情報を含んだ書籍リストを作成するものである。表示手段4が書籍データベース2から取り出した書籍情報に含まれる書籍IDを元に、ユーザー情報データベース3より既読率情報を読み込み、表示装置6上の書籍リストの背景にグラフ表示するようにしている。
また、章・記事構成情報を含む書籍情報と既読率情報から章ごとの既読率を書籍リストにグラフ表示するようにしている。
【0028】
また、各書籍の読んだ回数を記録し、書籍リストと一緒に表示するようにしている。
【0029】
また、最後に読んだ日時の情報を記録し、書籍リストと一緒に表示するようにしている。
【0030】
また、ユーザーがつけたしるしの情報を読み込み、書籍ごとにつけたしるしの位置を書籍リストと一緒に表示するようにしている。
【0031】
また、書籍ごとに指定されている、書籍内のおすすめポイントの情報を読み込み、書籍ごとにおすすめポイントの位置を書籍リストと一緒に表示するようにしている。
【0032】
書籍データベース2は端末内の書籍のタイトル、説明、章の構成などの情報を管理するものである。ユーザー情報データベース3は、各書籍に対し、ユーザーが読んだ割合や場所、ユーザーがしるしをつけたポイント、最後に読んだ日時についてなど、ユーザーの各書籍に関する情報を管理するものである。
【0033】
表示手段4は、書籍データベース2、およびユーザー情報データベース3の情報を元に書籍リストとともに、各書籍の章構成、既読率、ユーザーのつけたしるしなどの情報を表示させるものである。
【0034】
入力装置5は、各種入力指示やデータを入力するものであって、タッチパネルやトラックパッド、オプティカルポインター、キーボードなどである。表示装置6は、書籍リストや、書籍の本文を表示するものである。
【0035】
次に図2のフローチャートに示す順序に従い、図1の構成の動作を詳細に説明する。
【0036】
ステップ1:ユーザーが入力装置5に書籍リストを表示するよう入力する。入力に基づき表示手段4は書籍リストの表示を開始する。
【0037】
ステップ2:表示手段4は書籍データベース2を検索し最初の書籍データを取得する。
【0038】
ステップ3:表示手段4はステップ2で取得した書籍情報の書籍IDを元に、ユーザー情報データベース3から対応するユーザー情報を検索する。ユーザー情報がユーザー情報データベースに存在する場合はステップ4へ、存在しない場合はステップ5へ進む。
【0039】
ステップ4:表示手段4はステップ2で取得した書籍情報の書籍IDを元に、対応するユーザー情報をユーザー情報データベース3から取得する。
【0040】
ステップ5:表示手段4はステップ2で取得した書籍情報を元に、ユーザー情報を作成しユーザー情報データベース3に書き込むとともに、作成したデータを保持する。
【0041】
ステップ6:表示手段4はこれまでに取得した書籍情報とユーザー情報を元にリストの背景を表示する。まず書籍情報の章・記事構成情報を元に、構成ごと背景を分割して表示する。つぎにユーザー情報の既読率情報を元に、分割した構成ごとの既読率を表示装置6へグラフ表示する。
【0042】
ステップ7:表示手段4はステップ6で表示した背景上に、書籍情報を元に書籍の名前、サムネイル、説明等の情報を表示装置6へ表示し、ユーザー情報を元に、書籍を最後に読んだ日付、読んだ回数等の情報を表示装置6へ表示する。
【0043】
ステップ8:表示手段4は書籍データベース2を検索し、次の書籍情報が見つかった場合はステップ9へ進む。次の書籍は見つからない場合は、すべての書籍の表示が終了したので処理を終了する。
【0044】
ステップ9:表示手段4は書籍データベース2より次の書籍の情報を取得しステップ3から処理を繰り返す。このように繰り返すことにより、すべての書籍について表示を行う。
【0045】
図3は、本発明の書籍データベースの構造例を示す。これは、端末内の書籍のデータを保持するもので、
・書籍ID
・書籍名
・書籍説明
・サムネイル画像
・章・記事構成
・おすすめポイント情報
・書籍本体へのリンク
の情報を持つ。
【0046】
書籍IDは書籍固有のIDでありコンテンツ作成者もしくは配布者によって一意につけられる数字もしくは文字列である。この書籍IDで書籍を特定することができる。書籍IDは内部的に使用されるもので、ユーザーが把握する必要はない。
【0047】
書籍名は書籍のタイトルなどであり、リスト表示の際に文字列として表示されユーザーが書籍を識別するために使用される。
【0048】
書籍説明は、書籍の書き出しや要約などであり、端末内の書籍をリスト表示する際に文章として表示されユーザーが実際に書籍を開く前に書籍の内容を大まかに把握することを補助する。
【0049】
サムネイル画像は書籍の表紙などの画像であり、端末内の書籍をリスト表示する際に表示されユーザーが書籍を識別することを補助する。
【0050】
章・記事構成は書籍の内容の構成を表す情報で、構成要素の数だけ情報があり、各要素の全体に占める割合の情報を持つ。章・記事構成情報は、端末内の書籍をリスト表示する際のそれぞれの項目の背景にグラフ表示され、ユーザーが書籍の構成を把握することを補助する。
【0051】
おすすめポイントは書籍内のおすすめポイントを示す情報で、おすすめポイントの数だけ情報があり、各ポイントの書籍内の場所の情報を持つ。場所の情報は章・記事構成情報における、何番目の要素のその開始からの位置、もしくはその要素全体という形で表される。おすすめポイント情報は、端末内の書籍をリスト表示する際のそれぞれの項目の背景を表示に使用され、ユーザーがおすすめポイントの位置を直感的に把握することを補助する。
【0052】
上記の情報は書籍ファイル自体、もしくは書籍ファイルと一緒においてある補助ファイルに含まれるもので、データベースへ書籍情報が追加されるときに取得される。
書籍本体へのリンクは実際の書籍ファイルへの到達方法の情報を保持する。この情報を元に、リスト表示で選択された書籍の実態を表示する。
【0053】
書籍データベースは端末へ新たな書籍が追加、削除されるときに更新され、常に端末内の最新の書籍情報を保持する。
【0054】
図4は、本発明のユーザー情報データベースの構造例を示す。これは、ユーザーの各書籍の既読率など、ユーザー固有の書籍に関する情報を保持するもので、
・書籍ID
・章ごとの既読率
・マーカーポイント
・最後に読んだ日時
・読んだ回数の情報を持つ。
【0055】
書籍IDは書籍データベースの書籍IDと対応するものであり、この書籍IDによりどの書籍に関する情報かを示す。
【0056】
章ごとの既読率は書籍データベースの章・記事構成情報に対応し、それぞれの要素の既読率を保持する。既読率は、未読部分と既読部分を加えたものに対する既読部分の割合であり、例えば表示装置の画面に出された書籍頁があるとして、その最初の行から終わりの行までが、読んだ部分と推定されて、カウントされる。
【0057】
章ごとの既読率情報は書籍を読んでいるときに逐次更新され、最新の状態に保たれる。また章ごとの既読率はリスト表示する際のそれぞれの項目の背景にグラフ表示され、ユーザーがその書籍のどの場所をどれだけ読んだかを把握するために使用される。
【0058】
しるしポイントはユーザーが作成したしるしポイントの位置情報を保持する。しるしポイント情報はユーザーがしるしをつけた数だけ存在し、ユーザーがしるしを追加・削除する際に更新される。またしるしポイント情報は端末内の書籍をリスト表示する際のそれぞれの項目の背景を表示に使用され、ユーザーが直感的にしるしポイントの位置を把握することを補助する。
【0059】
最後に読んだ日時情報は、ユーザーがその書籍を最後に読んだ日時の情報を保持する。最後に読んだ日時情報はユーザーが書籍を開いた時に更新され、常に最新の状態に保持される。
【0060】
読んだ回数情報は、ユーザーがその書籍を開いた回数を保持する。読んだ回数はユーザーが書籍を開いた時に更新され、常に最新の状態に保持される。
【0061】
ユーザー情報データベースは書籍が最初に開かれたときに作成され、それぞれ上記のタイミングで更新される。
【実施例】
【0062】
次に、図5を用いて具体例について詳細に説明する。
【0063】
図5は、本発明の具体例を示す。図5の(a)は、書籍データベース例を示す。これは図3の書籍データベースの具体例であって、図示のように各値を記憶する。
【0064】
図5の(b)は、ユーザー情報データベース例を示す。これは図4のユーザー情報データベースの具体例であって、書籍IDと既読率等の対応は図示のようになっている。
【0065】
図5の(a)の書籍データベースより、端末内に書籍1、書籍2、書籍3の3冊の書籍が存在することがわかる。また書籍1は3つの章から構成され1章が全体の40%を占め、2章、3章がそれぞれ30%ずつ占めることがわかる。書籍2,3についてはおすすめポイントがあり、書籍2のおすすめポイントは3章の先頭から48%のところにあることがわかり、書籍3のおすすめポイントは2章全体であることがわかる。
【0066】
図5の(b)のユーザー情報データベースより、書籍1の1章の既読率が48%、2章の既読率が85%、3章の既読率が16%であることがわかる。また書籍1と同様に書籍2の各章についても既読率がわかる。書籍3については既読率データベースに情報がないことからすべての章の既読率は0%であることがわかる。
【0067】
書籍1にはユーザーがつけた“しるし“があり、場所は2章の先頭から20%のところであることがわかる。
【0068】
また書籍1を最後に読んだ日時は2010年6月3日であり、読んだ回数は2回であることがわかる。同様に書籍2についても最後に読んだ日時、読んだ回数がわかる。
これらの情報を元に画面上に書籍リストの表示した例が図6である。
【0069】
図6は下記の手順で表示する。
1.書籍データベースを読み込み、リスト表示する最初の書籍の情報を取得する。
2.ユーザー率情報データベースを読み込み、1で取得した書籍情報内の書籍IDを元に対応するユーザー固有情報を取得する。その際ユーザー情報データベースに対応する情報がない場合は、新規にユーザー情報を作成しデータベースへ格納する。
3.1で取得した書籍情報内の章・構成情報と、2で取得した書籍の各要素の既読率情報を元にリストの背景に、書籍の構成と各構成要素ごとの既読率をグラフ表示する。図中、斜線で示した部分が、既読率のグラフである。
4.1で取得した書籍情報内のおすすめポイント情報を元に、リスト背景におすすめポイントを青線、もしくは青枠で表示する。
5.2で取得したユーザー情報内のしるしポイント情報を元に、リスト背景にしるしポイントを赤線で表示する。
6.1で取得した書籍情報内の書籍名、書籍の説明、サムネイル画像を3で表示した背景上に表示する。
7.2で取得したユーザー情報より最後に読んだ日時、読んだ回数を6で表示した情報とともに表示する。
8.次の書籍情報を取得し2へ戻り処理を行う。すべての書籍を表示したら表示処理終了。
【0070】
以上の手順により、図6のように、背景に既読率をグラフ表示した書籍リストが表示されることとなる。この図6をみたユーザーは、端末内にどのような書籍が存在するのかという情報得るとともに、各書籍の構成や、自分がどこをどれだけいつ読んだかという情報を直感的に得ることができる。
【0071】
また、書籍内に自分でつけたしるしや書籍のおすすめポイントなどの情報も同時に得ることが出来る。
【0072】
以上説明したように、本発明によれば、端末内の書籍のリストと同時に、章構成、既読率、おすすめポイントなど様々な情報を同時に表示する構成を採用しているため、ユーザーは効率的に多くの情報を得ることができる。これらにより、ユーザーは書籍を選ぶための多くの情報を感覚的に把握することができ、読む書籍を選ぶ際の負担を大きく軽減できる。
【0073】
今回開示された実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の電子書籍表示装置によれば、書籍等の一覧表示で各項目の既読率をグラフ表示することにより、各項目の既読率を直感的に把握することを可能にする。
【符号の説明】
【0075】
1 端末
2 書籍データベース
3 ユーザー情報データベース
4 表示手段
5 入力装置
6 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末内に存在する書籍をリストにして表示する書籍リスト表示手段と、
前記端末内の前記書籍を閲覧した時に、未読部分と既読部分を加えたものに対する既読部分の割合である既読率を算出し、既読率情報として記録する既読率情報記録手段と、
前記端末内に存在する前記書籍をリスト表示する際に、前記既読率情報を元に、前記既読率を書籍リストの背景にグラフにして表示する既読率グラフ表示手段と、を備えた電子書籍表示装置。
【請求項2】
前記端末内に存在する書籍が、段落、パラグラフ、記事、章といった分割情報をもつ書籍である場合に、該書籍の閲覧時に、分割された単位毎に前記既読率情報を記録しておく手段と、
前記分割情報をもつ書籍をリスト表示する際に、前記分割された単位毎の既読率情報を元に、分割単位毎に既読率を書籍リストの背景にグラフ表示する分割単位毎既読率表示手段とを備えたことを特徴とする、請求項1に記載の電子書籍表示装置。
【請求項3】
前記端末内の書籍閲覧時に閲覧回数をカウントし、閲覧回数情報として記録しておく手段と、
前記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、前記閲覧回数情報を元に、各書籍の閲覧回数を書籍リスト内に表示する閲覧回数表示手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子書籍表示装置。
【請求項4】
前記端末内の書籍閲覧時に閲覧日時情報を記録しておく手段と、
前記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、前記閲覧日時情報を元に、各書籍の最後に読んだ日時の情報を書籍リスト内に表示する日時情報表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子書籍表示装置。
【請求項5】
前記端末内の書籍閲覧時にユーザーがしるしをつけたポイントの情報をポイント情報として記録しておく手段と、
前記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、前記ポイント情報を元に、しるしをつけた場所を書籍リストの背景に表示するポイント表示手段と、備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子書籍表示装置。
電子書籍表示装置。
【請求項6】
各書籍内に定められたおすすめポイント情報を記録しておく手段と、
前記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、前記各書籍のおすすめポイントの場所を書籍リストの背景に表示するおすすめポイント場所表示手段と備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電子書籍表示装置。
電子書籍表示装置。
【請求項7】
端末内に存在する書籍をリストにして表示する書籍リスト表示ステップと、
前記端末内の前記書籍を閲覧した時に、未読部分と既読部分を加えたものに対する既読部分の割合である既読率を算出し、既読率情報として記録する既読率情報記録ステップと、
前記端末内に存在する書籍をリスト表示する際に、前記既読率情報を元に、前記既読率を書籍リストの背景にグラフにして表示する既読率グラフ表示ステップと、をコンピュータに実行させる書籍一覧プログラム。
【請求項8】
請求項7に記載の書籍一覧プログラムを記録していることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−98930(P2012−98930A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246397(P2010−246397)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】