説明

電子機器、表示制御方法、およびプログラム

【課題】再生時において、録画時に表示した所定の辞書画面を呼び出すためのユーザの入力作業を不要とする。
【解決手段】受信した映像データを表示画面に表示させた状態で、当該映像データを録画部22によって録画している場合に、第1指示を受け付けたとき、電子辞書の画面を表示画面に表示させる表示制御部21と、電子辞書の画面のうち所定の画面を表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する特定データを電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、生成した特定データを録画している映像データに関連付けて記憶する生成部24とを備え、表示制御部21は、録画した映像データを再生させる再生指示を再生部23が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した特定データに基づき、上記所定の画面を前記表示画面に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、表示制御方法、およびプログラムに関し、特に、録画した映像データを再生可能な、電子機器、表示制御方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、テレビ放送が視聴可能であるとともに電子辞書の機能を備えた電子機器が知られている。また、特許文献1には、ワンセグ放送等によって提供されるテレビ放送を受信するとともに、当該受信したテレビ放送を録画・再生可能な情報処理装置が開示されている。
【0003】
なお、特許文献2には、ユーザが視聴している番組に関する補足的な情報を検索するための技術が開示されている。特許文献3には、テレビジョン信号に重畳されて伝送される文字情報を利用することによって、希望の番組または番組の中の希望の部分を容易に録画再生するための技術が開示されている。特許文献4には、テレビ放送等において出力される内容に関する情報を、当該時間の経過に伴う変化に合わせて抽出し、当該抽出した情報から生成したキーワードを基に、当該テレビ放送等に関連する情報を検索する技術が開示されている。
【特許文献1】特開2007−201683号公報
【特許文献2】特開平9−294253号公報
【特許文献3】特開平10−28552号公報
【特許文献4】特開2004−215094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1の情報処理装置に電子辞書を搭載した場合であっても、テレビ放送を録画しつつユーザが当該テレビ放送を視聴しているときに、ユーザがテレビ放送の視聴を中断して当該中断の間にユーザが電子辞書を用いて表示させた所定の画面については、上記録画したテレビ放送の再生中においては表示されない。
【0005】
このため、場合によっては、ユーザは、上記再生中においても上記所定の画面を呼び出すための入力を行う必要が生じる。
【0006】
本願発明は、上記問題点に間がみなされたものであって、その目的は、映像データの再生時において、当該映像データの録画時に表示した所定の辞書画面を呼び出すためのユーザの入力作業が不要となる、電子機器、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある局面に従うと、電子機器は、電子辞書の機能を有する電子機器であって、受信装置を介して受信した映像データを記憶装置に録画する録画手段と、記憶装置に録画した映像データを表示画面に再生する再生手段と、受信した映像データを表示画面に表示させた状態で、当該映像データを録画手段によって録画している場合に、第1指示を受け付けたとき、電子辞書の画面を表示画面に表示させる表示制御手段と、電子辞書の画面のうち所定の画面を表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する特定データを電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶する生成手段とを備え、表示制御手段は、録画した映像データを再生させる再生指示を前記再生手段が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した特定データに基づき、上記所定の画面を前記表示画面に表示させる。
【0008】
また、表示制御手段は、第1指示を受け付けたとき、電子辞書の画面として検索用画面を表示画面に表示させ、生成手段は、検索用画面を介した入力によって特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が行われた場合、特定データとして当該表示された画面を特定する第1特定データを電子辞書のデータに基づいて生成し、表示制御手段は、録画した映像データを再生させる再生指示を再生手段が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した第1特定データに基づき、見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面に表示させることが好ましい。
【0009】
また、表示制御手段は、特定された見出し語を含んだ複数の見出し語と、特定された見出し語についての意味とを、表示画面に同時に表示可能であり、生成手段は、複数の見出し語と特定された見出し語についての意味とが表示画面に同時に表示された場合にも、当該表示された画面を特定する第1特定データを生成するとともに当該生成した第1特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶することが好ましい。
【0010】
また、入力装置を介した入力に基づき、複数の見出し語の中から特定された見出し語以外の他の一つの見出し語を指定する第1指定手段を備え、表示制御手段は、指定された見出し語についての意味を表示画面の少なくとも一部に表示させ、生成手段は、複数の見出し語と指定された見出し語についての意味とが同時に表示画面に表示された場合にも、当該表示された画面を特定する第1特定データを生成するとともに当該生成した第1特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶することが好ましい。
【0011】
また、特定された見出し語についての意味が表示画面に表示されている場合、入力装置を介した入力に基づき、表示された内容に含まれる特定の語句のうち一つの語句を指定する第2指定手段を備え、表示制御手段は、第2指示を受け付けた場合、第2指定手段により指定された語句と当該語句の意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させ、生成手段は、指定された語句と当該語句の意味とが表示画面に表示された場合にも、当該表示された画面を特定する第1特定データを生成するとともに当該生成した第1特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶することが好ましい。
【0012】
また、生成手段は、特定された見出し語を特定された順に記憶装置に記憶させるとともに、第3指示を受け付けた場合、特定された見出し語のうち当該第3指示を受け付けた直前に特定された見出し語を録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶し、表示制御手段は、再生指示を受け付けた場合、直前に特定された見出し語についても表示画面に表示させることが好ましい。
【0013】
また、生成手段は、特定された見出し語を特定された順に記憶装置に記憶させるとともに、電子辞書における検索用画面が映像データの代わりに表示画面に表示されている場合に映像データを表示画面に再度表示させる第4指示を表示制御手段が受け付けたときには、特定された見出し語のうち第4指示を受け付けた直前に特定された見出し語を録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶し、表示制御手段は、再生指示を受け付けた場合、直前に特定された見出し語についても表示画面に表示させることが好ましい。
【0014】
また、表示制御手段は、第1指示を受け付けたとき、映像データを表示する代わりに電子辞書の画面を表示画面に表示させ、再生手段は、第1指示を受け付けた後に映像データを表示画面に再度表示させる場合には、録画した映像データに基づき当該映像データのタイムシフト再生を行うことが好ましい。
【0015】
また、生成手段は、第1指示を受け付けた直前に表示された映像データに関連付けて第1特定データを記憶装置に記憶し、表示制御手段は、再生指示を受け付けた場合、第1指示を受け付けた直前に表示された映像データを再生した直後に、第1特定データに基づき見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面に表示させることが好ましい。
【0016】
また、表示制御手段は、再生指示を受け付けた場合、映像データの再生の前に、第1特定データに基づき見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面に表示させることが好ましい。
【0017】
また、表示制御手段は、再生指示を受け付けた場合、映像データの再生が終了した後に、第1特定データに基づき見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面に表示させることが好ましい。
【0018】
また、映像データの録画を行っている場合、特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させた時間を測定する測定手段を備え、生成手段は、測定手段が測定した時間のデータを、録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶させ、表示制御手段は、再生指示を受け付けた場合には、上記時間のデータで示された時間にわたり、第1特定データに基づき見出し語についての意味を表示画面の少なくとも一部に表示させることが好ましい。
【0019】
また、表示制御手段は、第1指示を受け付けたとき、電子辞書の画面として検索用画面を表示画面に表示させ、生成手段は、検索用画面を介した入力によって特定された見出し語を用いた例文、当該見出し語を解説するための図、および当該見出し語を解説するための音声のうちの少なくとも1つデータに基づいた出力がなされると、特定データとして当該出力されたデータを特定する第2特定データを電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した第2特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶し、表示制御手段は、録画した映像データを再生させる再生指示を再生手段が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した第2特定データに基づき、上記出力されたデータを再度出力することが好ましい。
【0020】
また、生成手段は、検索用画面を介した入力によって特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が行われた後に、当該特定された見出し語を用いた例文、当該見出し語を解説するための図、および当該見出し語を解説するための音声のうちの少なくとも1つデータに基づいた出力がなされると、当該出力されたデータを特定する第2特定データを電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した第2特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶し、表示制御手段は、録画した映像データを再生させる再生指示を再生手段が受け付けた場合、さらに、当該映像データに関連付けて記憶した第2特定データに基づき、上記出力されたデータを再度出力することが好ましい。
【0021】
また、生成手段は、第1指示を受け付けた直前に表示された映像データに関連付けて第1特定データと第2特定データとを記憶装置に記憶し、表示制御手段は、再生指示を受け付けた場合、第1指示を受け付けた直前に表示された映像データを再生した直後に、第1特定データに基づき見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面に表示させた後、第2特定データに基づき出力を行うことが好ましい。
【0022】
また、表示制御手段は、録画した映像データの再生中に第1指示を受け付けたとき、電子辞書における検索用画面を表示画面に再度表示させ、生成手段は、再度表示させた検索用画面を介した入力によって特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が行われた場合、当該表示された画面を特定する第1特定データを生成するとともに当該生成した第1特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に追加記憶することが好ましい。
【0023】
また、再生手段は、検索用画面が表示画面に再度表示された場合、録画した映像データの再生を中断することが好ましい。
【0024】
また、表示制御手段は、前記再生指示を前記再生手段が受け付けた場合、追加記憶した第1特定データに基づく見出し語と当該見出し語についての意味とについても、表示画面の少なくとも一部に表示させることが好ましい。
【0025】
また、本発明の他の局面に従うと、電子機器は、電子辞書の機能を有する電子機器であって、記憶装置に録画した映像データを表示画面に再生する再生手段と、録画した映像データの再生中に、第1指示を受け付けたとき、電子辞書の画面を表示画面に表示させる表示制御手段と、電子辞書の画面のうち所定の画面を表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する特定データを生成するとともに当該生成した特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶する生成手段とを備え、表示制御手段は、録画した映像データを再生させる再生指示を再生手段が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した特定データに基づき、上記所定の画面を前記表示画面に表示させる。
【0026】
また、特定データは、表示された画面の画像データとは異なるデータ形式のデータである。
【0027】
また、本発明の他の局面に従うと、表示制御方法は、電子辞書の機能を有する電子機器における表示制御方法であって、受信装置を介して受信した映像データを記憶装置に録画する録画ステップと、記憶装置に録画した映像データを表示画面に再生する再生ステップと、受信した映像データを表示画面に表示させた状態で、当該映像データを録画している場合に、第1指示を受け付けたとき、電子辞書の画面を表示画面に表示させる表示ステップと、電子辞書の画面のうち所定の画面を表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する特定データを電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した特定データを録画している映像データに関連付けて記憶装置に記憶する生成ステップとを含み、表示ステップでは、録画した映像データを再生させる再生指示を受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した特定データに基づき、上記所定の画面を表示画面に表示させる。
【0028】
また、本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、上記の表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0029】
録画した映像データを再生する場合、録画時に表示した所定の画面が自動的に表示画面に表示されるため、当該再生中において、電子辞書を用いて上記所定の画面を呼び出すためのユーザの入力作業が不要となる。また、記憶装置に記憶される特定データは辞書画面そのものを示した画像データではないため、画像データ自体を記憶装置に記憶する構成に比べて、記憶するデータの容量を少なくすることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明の一実施形態である電子機器について、図1〜図11に基づいて説明すると、以下の通りである。
【0031】
図1は、電子機器の概略構成を示した機能ブロック図である。
電子機器1は、同図に示すとおり、入力部11と、表示部12と、音声出力部13と、受信部14と、メモリ15と、記憶部16と、辞書データベース17と、制御部18とを備えている。
【0032】
入力部11は、ユーザからの入力を受け付けるための入力デバイスである。入力部11を介してユーザが語句等の入力を行うことにより、メモリ15に当該入力された語句等が一時的に記憶される。
【0033】
表示部12は、制御部18からの指示に基づき、入力部11を介して入力されたデータ、および制御部18における各種の処理の結果を表示するためのデバイスである。
【0034】
音声出力部13は、制御部18からの指示に基づき、音声を出力する。
受信部14は、テレビ放送やストリームデータ等の映像データを受信し、受信した映像データに対して所定のデータ処理を行う。そして、受信部14は、処理後の映像データを制御部18に送る。
【0035】
メモリ15は、入力部11を介して入力されたデータ、制御部18により処理されるデータ、および制御部18により処理されている途中のデータ等を、一時的に記憶する。例えば、メモリ15は、制御部18が辞書データベース17から読み出した後述する辞書データを一時記憶する。
【0036】
記憶部16は、受信部14で受信したデータや、その他各種のデータを記憶する。なお、記憶部16へのデータの記憶(書き込み)および記憶したデータの読み出しは、制御部18により行われる。なお、以下では、記憶部16に記憶されるデータが映像データである場合には、記憶という用語の代わりに録画という用語を用いる。
【0037】
辞書データベース17には、予め各種の辞書データが記憶されている。辞書データベース17には、例えば、国語辞典、漢和辞典、英和辞典、和英辞典、百科事典等の辞書データが記憶されている。
【0038】
制御部18は、電子機器1の各種の動作を制御する。また、制御部18は、表示制御部21と、録画部22と、再生部23と、生成部24と、第1指定部25と、第2指定部26と、測定部27とを備えている。なお、制御部18および制御部18内の各部は機能ブロックであり、これらのブロックにおける処理は、後述するCPUにより実行されるソフトウェアによって実現される。
【0039】
ここで、制御部18の各機能ブロックについて、説明する。
表示制御部21は、表示部12に表示させる表示内容を制御する。例えば、受信部14を介してテレビ放送を受信した場合には、表示制御部21は、当該テレビ放送を表示部12に表示させる。また、制御部18によって辞書機能が動作している場合には、表示制御部21は、辞書の画面を表示部12に表示させる。
【0040】
また、表示制御部21は、受信した映像データを表示部12の表示画面に表示させた状態で、当該映像データを録画部22によって録画している場合に、所定の指示(第1指示)を受け付けたとき、電子辞書における検索用画面を表示画面に表示させる。
【0041】
ここで、上記の所定の指示とは、例えば、ユーザによる入力部11を介した電子辞書を起動する指示(例えば、辞書起動用の操作キーの押下)や、辞書が既に起動している状態での入力部11を介した検索用画面を呼び出す指示等が挙げられる。また、検索用画面とは、ユーザが語句等の意味を調べるために、ユーザから文字や文字列等の入力(音声入力を含む)を受け付けるために表示される画面(例えば図2や図3に示した画面)をいう。なお、表示制御部21のその他の動作については、後述する。
【0042】
録画部22は、受信部14を介して受信した映像データを記憶部16に録画する。より詳しくは、録画部22は、映像データを録画する指示を入力部11を介して受け付けた場合、録画を停止する指示を入力部11が受け付けるまで、映像データを記憶部16に録画する。
【0043】
再生部23は、記憶部16に録画した映像データを表示部12に再生する。より詳しくは、再生部23は、録画した映像データを再生する指示を入力部11を介して受け付けた場合、記憶部16から映像データを順次読み出すとともに、読み出した映像データを表示制御部21を利用して表示部12に表示させる。なお、録画したどの映像データを再生するか、映像データのどの部分から再生するかについては、ユーザによる入力部11を介した指示に基づいて決定される。
【0044】
生成部24は、辞書の検索用画面を介した入力によって特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを表示部12の少なくとも一部に表示させる処理が表示制御部21によって行われた場合、当該表示された画面を特定するデータ(以下、第1特定データ)を辞書データベース17内の辞書のデータに基づいて生成する。つまり、入力部11を介したユーザの入力によって、見出し語が特定されるとともに当該特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを表示部12の少なくとも一部に表示させる処理が行われると、生成部24は上記第1特定データを生成する。
【0045】
ここで、見出し語が特定されるとは、電子機器1の制御部18が、例えばユーザによる検索用画面を用いた語句等の入力により、電子機器1内で一つの見出し語が指定された状態を指す。例えば、ユーザが検索用画面を用いて見出し語そのものを入力した場合や、見出し語そのものを入力していないが辞書機能の一つである前方一致検索機能等を用いて、見出し語の候補を表示するとともに、候補のひとつを予め指定している場合等が挙げられる。
【0046】
また、生成部24は、上記生成した第1特定データを録画している映像データに関連付けて記憶部16に記憶する。
【0047】
なお、見出し語とは、辞書で項目を示すために掲げられた語をいう。また、本実施の形態においては、見出し語には、成句や複合語等の辞書において項目として表示可能な語句が含まれるものとする。
【0048】
このように、生成部24は、録画後において、見出し語と当該見出し語についての意味を表示可能とするために、当該見出し語と当該見出し語についての意味とを記した情報の所在を辞書データベース内において特定するための第1特定データを生成する。
【0049】
また、生成された第1特定データは、記憶部16に予め記憶された所定のデータテーブルを用いて制御部18により管理される。つまり、生成部23によって、データテーブル内の各項目の欄に、当該欄に対応する生成した第1特定データの各要素データが記憶される。なお、データテーブルの詳細については後述する。
【0050】
さらに、生成部24は、後述するプレビュー機能オフの状態でリスト表示がされた場合、見出し語の例文が表示された場合、見出し語を解説するため画像(図や写真)が表示された場合、および見出し語を解説するための音声出力がなされた場合の少なくとも1つ以上がなされた場合には、これらの動作(表示・音声出力)を特定するためのデータ(以下、第2特定データ)を辞書データに基づき生成する。
【0051】
つまり、上記例文、画像、および音声といったデータを辞書データベース17から出力可能とするために、これら各種の情報の所在を辞書データベース17内において特定するための第2特定データを生成する。なお、生成された第2特定データも、上記第1特定データと同様に、上記所定のデータテーブルを用いて制御部18により管理される。
【0052】
ここで、録画中において、辞書画面に切り替わった後、映像データを再表示するまでの間については、上記所定のデータテーブルとして一つのデータテーブルのみが用いられる。つまり、上記の間に、例えば第1特定データが生成された後に第2特定データが生成される場合、第1特定データの各要素データが記憶されたデータテーブルの各項目の欄に、第2特定データの各要素データが追加記憶される。また、上記の間に、例えば第2特定データが生成された後に第1特定データが生成される場合、第2特定データの各要素データが記憶されたデータテーブルの各項目の欄に、第1特定データの各要素データが追加記憶される。
【0053】
また、当該一つのデータテーブルにおいては、時系列に沿って第1特定データと第2特定データとが記憶される。つまり、生成された順に、第1特定データと第2特定データとが記憶される。
【0054】
なお、上記の間に、第1特定データが複数生成された場合、あるいは第2特定データが複数生成された場合の処理も、第1特定データが生成された後に第2特定データが生成される場合の処理と同様である。
【0055】
ここで、再度辞書画面に切り替わった場合には、見出し語と当該見出し語についての意味とが表示画面の少なくとも一部に表示等されると、上述したデータテーブルとは別のデータテーブルが生成される。つまり、この場合、同形式のデータテーブルが2つ生成される。また、このように複数のデータテーブルが生成される場合、生成された時系列に応じて、データテーブルは制御部18によって管理される。
【0056】
なお、データテーブルの詳細、第1特定データの詳細、および第2特定データの詳細については、後述する。
【0057】
また、電子機器1においては、検索に際しては、辞書データベース17に記憶されている複数の辞書を用いて検索する一括検索、検索用画面において文字を入力するたびに候補を絞り込みながら表示する絞込検索、または表示画面を残したまま別の見出し語の意味を表示する検索を用いることができる。生成部24は、このような検索の種別を示した種別データを上記第2特定データに含めてもよい。
【0058】
第1指定部25は、電子機器1における辞書機能がプレビューモードとして機能している場合に用いられる機能ブロックである。第1指定部25は、見出し語がリストとして複数表示されている場合、ユーザによる入力部11を介した見出し語を指定する入力があれば、当該入力に基づき複数の見出し語の中から一つの見出し語を指定する。
【0059】
ここで、プレビューモードについて図2に基づいて説明する。なお、以下では、電子機器1において検索対象となる言語が日本語である場合を例に挙げて説明する。ただし、日本語は一例であって、これに限定されるものではない。
【0060】
図2は、プレビューモードにおいて、上記検索用画面を介して入力を行っている状態を示した図である。
【0061】
プレビューモードでは、表示制御部21は、辞書データベース17を参照し、図2に示すとおり入力した平仮名またはカタカナと完全一致または前方一致する見出し語のリストを表示部12の表示画面に表示する。なお、同図では、完全一致した見出し語のみのリストが表示されている。さらに、プレビューモードでは、表示制御部21は、辞書データベース17を参照し、リスト表示された見出し語のうち一つの見出し語(特定された見出し語)と当該見出し語についての意味の全部または一部とを上記表示画面の一部領域に表示(プレビュー表示)する。ここで意味を表示する場合、表示制御部21は、まず、リストの一番最初に表示された見出し語の意味を表示する。同図では、「鯛」といった見出し語と当該見出し語についての意味とが表示された例を示している。
【0062】
そして、入力部11を介して見出し語を決定する入力があった場合、表示制御部21は、リスト表示を非表示とし、意味がプレビュー表示されている見出し語についてプレビュー表示の表示領域よりも広い表示領域を用いて見出し語の意味を表示する。
【0063】
なお、以下では、意味が表示された画面を詳細画面とも称する。また、詳細画面のうち、上記のようにリスト表示を非表示として見出し語の意味を表示した画面を、リスト非表示詳細画面と称する。さらに、詳細画面のうち、上記のようにリスト表示を行うとともに見出し語の意味を表示した画面を、リスト表示詳細画面と称する。なお、リスト表示詳細画面におけるプレビュー表示の表示領域を、プレビュー画面と称する。
【0064】
図3は、リスト内における他の見出し語を指定した場合における表示画面の状態を示した図である。
【0065】
第1指定部25により他の見出し語が指定された場合には、図3に示すとおり、表示制御部21は、当該指定した見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の一部領域に表示する。なお、同図では、「対」といった見出し語と当該見出し語についての意味とが表示された例を示している。
【0066】
なお、電子機器1においては、ユーザからの入力部11を介した所定の入力により、表示制御部21はプレビュー機能をオン・オフすることが可能である。これにより、電子機器1では、表示画面におけるリスト表示詳細画面の有無を切り替えることができる。
【0067】
また、プレビュー機能をオフにした状態で検索を行う場合には、上述したリスト表示はなされるものの、リスト表示と同時に特定された見出し語の意味の表示はなされない。この場合、入力部11を介して見出し語についての意味を表示させる入力を表示制御部21が受け付けることにより、当該見出し語についての意味が表示画面に表示されることになる。
【0068】
第2指定部26は、後述するジャンプ機能と呼ばれる機能を実行する際に用いられる機能ブロックである。第2指定部26は、上記のリスト非表示詳細画面において、ユーザから入力部11を介した語句を指定する入力があれば、表示された見出し語についての意味を記した内容に含まれる特定の語句のうち一つの語句を指定する。つまり、第2指定部26は、特定された見出し語についての意味が表示部12の表示画面に表示されている場合、表示された内容に含まれる特定の語句のうち一つの語句を指定する。ここで、ジャンプ機能について説明する。
【0069】
図4は、リスト非表示詳細画面の一例を示した図である。
リスト非表示詳細画面において示された見出し語についての意味を記した内容(ここでは文字列)には、通常、辞書データベース17において見出し語として定義されている語句(以下では、説明の便宜上、見出し語相当語句と称する)が含まれている。例えば、図4の場合には、「バロック」、「音楽」、「ウィーン」…といった見出し語相当語句が、古典派音楽といった見出し語についての意味を記した内容に含まれている。
【0070】
ここで、見出し語相当語句のうち一つの語句を指定する入力が入力部11を介して入力された場合、第2指定部26は、当該入力に基づき一つの見出し語相当語句を指定する。この場合において、当該指定した語句についての意味を表示させる入力が入力部11を介して入力された場合、表示制御部21は、当該指定された見出し語相当語句についての意味を表示画面の少なくとも一部に表示させる。
【0071】
図5は、ジャンプ機能を実行した後の表示画面を示した図である。つまり、同図は、指定された見出し語相当語句の意味を少なくとも一部に表示させた表示画面を示した図である。
【0072】
例えば、「バロック」といった見出し語相当語句を指定する入力を入力部11が受け付けた場合、図5に示すとおり、「バロック」といった語句の意味が表示画面に表示される。なお、「バロック」といった語句の意味を表示する際に、現在使用している辞書とは別の辞書を用いて、当該語句の意味を表示させてもよい。例えば、国語辞典を使用している場合、「バロック」といった語句の意味を表示する場合、百科事典を用いて当該語句の意味を表示させてもよい。
【0073】
以上のように、表示制御部21は、所定の指示(第2指示)を受け付けた場合、第2指定部26により指定された見出し語相当語句と、当該見出し語相当語句についての意味とを、表示画面の少なくとも一部に表示させる。ここで、上記所定の指示としては、第2指定部26により見出し語相当語句が指定された状態において、当該見出し語相当語句についての意味を表示画面に表示させるための、ユーザによる入力部11を介した指示(例えば、入力部11を構成する検索/決定キーの押下)が挙げられる。
【0074】
ところで、上記においては、ジャンプ機能として、第2指定部26によって指定した見出し語についての意味を表示する機能を例に挙げたが、これに限定されるものではない。例えば、ジャンプ機能には、見出し語の意味が表示されている状態から、当該見出し語の例文が示された画面に遷移する機能も含まれる。さらに、ジャンプ機能には、当該見出し語を解説するための画像(図や写真)が示された画面に遷移する機能、あるいは、当該見出し語を解説するための音声を出力する機能も含まれる。つまり、上記ジャンプ機能には、上述した見出し語の意味を示した画面(つまり、詳細画面)以外の画面表示や音声出力によって、当該見出し語を説明する機能も含まれる。
【0075】
測定部27は、録画部22によって映像データの録画を行っている場合、上記特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させた時間を測定する。つまり、測定部27は、映像データを表示した画面(例えば、テレビ放送表示画面)の代わりに、辞書画面が表示された時間のうち上記特定された見出し語と当該見出し語についての意味とが表示された時間を測定する。さらに言い換えると、測定部27は、上述した詳細画面が表示されている時間を測定する。
【0076】
また、測定部27が上記時間を測定した場合、生成部24は、当該測定した表示時間のデータを、測定開始時刻と測定終了時刻とともに、上記第1特定データとして映像データに関連付けて記憶部16に記憶させる。
【0077】
さらに、測定部27は、プレビュー機能オフの状態でリスト表示がされた場合、見出し語の例文が表示された場合、見出し語を解説するため画像が表示された場合、および見出し語を解説するための音声出力がなされた場合の少なくとも1つ以上がなされた場合には、これらの動作が実行されている時間を測定し、測定開始時刻と測定終了時刻とともに当該測定時間を上記第2特定データとして映像データに関連付けて記憶する。
【0078】
なお、以下では、説明の便宜上、上記映像データとしてテレビ放送を例に挙げて説明する。また、測定部27が、録画開始時刻を0時0分0秒とし、上記時間を測定する構成を例に挙げて説明する。
【0079】
ここで、図6を参照して、本実施の形態に係る電子機器1の具体的構成の一態様について説明する。同図は、電子機器1として機能するコンピュータシステム100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
【0080】
コンピュータシステム100は、主たる構成要素として、プログラムを実行するCPU110と、コンピュータシステム100の使用者による指示の入力を受けるマウス120およびキーボード130と、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、又はマウス120若しくはキーボード130を介して入力されたデータを揮発的に格納するRAM140と、データを不揮発的に格納するハードディスク150と、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)駆動装置160と、モニタ170と、通信IF(Interface)180と、スピーカ190と、チューナ200とを含む。各構成要素は、相互にデータバスによって接続されている。CD−ROM駆動装置160には、CD−ROM161が装着される。
【0081】
なお、電子機器1における入力部11がキーボード130およびマウス120に該当し、表示部12がモニタ170に該当し、記憶部16および辞書データベース17がハードディスク150に該当し、メモリ15がRAM140し、音声出力部13がスピーカに該当し、受信部14がチューナ200に該当する。
【0082】
コンピュータシステム100における処理は、各ハードウェアおよびCPU110により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、ハードディスク150に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、CD−ROM161その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、CD−ROM駆動装置160その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IF180を介してダウンロードされた後、ハードディスク150に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU110によってハードディスク150から読み出され、RAM140に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU110は、そのプログラムを実行する。
【0083】
同図に示されるコンピュータシステム100を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、RAM140、ハードディスク150、CD−ROM161その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、コンピュータシステム100の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0084】
なお、記録媒体としては、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、IC(Integrated Circuit)カード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。
【0085】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0086】
ところで、上記構成は、あくまでも具体的構成の一態様にすぎず、上記マウスを備えず、かつ、キーボードとモニタとハードディスクとが電子機器1内に備えられている構成であってもよい。電子機器1は、電子辞書や携帯電話等のポータブル型の携帯情報端末としても構成できる。
【0087】
このような携帯情報端末として電子機器1を構成する場合には、ハードディスク150の代わりに例えばフラッシュメモリを用いることができる。また、入力部11として、タッチペン式の入力装置を備える構成としてもよい。さらに、小型化の観点から、モニタ170としては、液晶モニタや有機ELモニタ等の薄型のモニタを使用することが好適である。また、小型化の観点から、CD−ROM駆動装置の代わりにメモリカードを読み取る装置を設けておき、記録媒体としてCD−ROMの代わりに当該メモリカードを用いることが好適である。
【0088】
図7は、受信したテレビ放送を表示画面に表示するとともに当該テレビ放送を録画している際に、ユーザが辞書機能を用いて語句の意味を調べた場合の表示画面の遷移を示した図である。
【0089】
図7における1つ目の状態は、受信したテレビ放送を表示画面に表示するとともに、当該テレビ放送を録画している際の図である。また、同図における2つ目の状態は、1つ目の状態から所定時間経過したときのテレビ放送の画面(以下、テレビ画面)を示した図である。
【0090】
ここで、表示制御部21によりテレビ画面に代わり辞書画面が表示された場合、図7における3つ目の状態のように、見出し語が特定されて当該見出し語と当該見出し語についての意味とが表示画面の少なくとも一部に表示されると、生成部24は、上述したように第1特定データを生成し、当該生成した第1特定データを録画対象となっているテレビ放送の録画データと関連付けて記憶部16に記憶する。
【0091】
また、第1特定データの上記関連付けは、テレビ画面から辞書画面に切り替える直前に表示されていたテレビ映像に対して行われる。このテレビ映像との関連付けについては、当該テレビ映像を特定できる方法であれば、その方法は特に限定されない。例えば、録画開始からの経過時間に基づいて、第1特定データとテレビ映像との関連付けを行うことができる。また、直前に表示されていたテレビ映像に対して、特定のフラグを付して、第1特定データとテレビ映像との関連付けをおこなってもよい。なお、第1特定データの上記関連付けは、テレビ画面から辞書画面に切り替わった直後に受信されたテレビ映像に対して行ってもよい。
【0092】
図7における3つ目の状態は、より具体的には、リスト表示がされており、かつ特定された見出し語と当該見出し語についての意味とが表示された、一括検索における辞書画面を示している。この3つ目の状態は、「ばりう」としか入力されていないが前方一致検索により「バリウム」等の語句が検索されてリスト表示されるともに、リストの一番上に表示された「バリウム」の意味が表示画面の少なくとも一部に表示された状態を示した図である。
【0093】
この場合、測定部27は、特定された見出し語「バリウム」についての意味を表示画面の少なくとも一部に表示させた時間の測定を開始する。さらに、同図には示していないが、さらに表示画面がリスト非表示詳細画面に移行し場合や、例文表示画面に移行した場合には、生成部24は上述した第2特定データを生成する。この場合、各画面が表示された時間を測定部27が上述した時間の測定を開始する。
【0094】
ここで、辞書画面から、再度テレビ表示の画面に切り替わった場合(図7における4つ目の状態)には、測定部27による上述した時間の測定を終了し、第1特定データと第2特定データとに、計測した時間のデータをそれぞれ関連付ける。
【0095】
そして、辞書画面から、再度テレビ画面に切り替わった場合には、記憶部16に録画した映像データに基づいて、表示制御部21は、タイムシフト再生(ここでは、録画しながら再生)を行う。つまり、受信したテレビ放送をリアルタイムに表示するのではなく、辞書画面に切り替わった時点において録画されたデータを起点として、時間的に遅延して、録画したテレビ放送を再生する。これにより、ユーザは、辞書画面が表示されていることによってリアルタイムに視聴ができなかったテレビ放送の部分についても、時間的に遅れて視聴可能となる。なお、図7の5つ目の状態は、テレビ放送の録画が終了する直前のテレビ画面である。
【0096】
図8は、上記データテーブルを示した図である。図8(a)は上記データテーブルの一例、図8(b)は上記データテーブルの他の例を示した図である。なお、上述したように、データテーブルの生成(つまり、第1特定データおよび/または第2特定データのデータテーブルへの記憶)は、生成部24により行われる。
【0097】
図8(a)および(b)に示すとおり、データテーブルには、辞書種別と、番組名と、関連付け画像と、開始時刻と、終了時刻と、時間と、見出し語と、内容とが記憶される。
【0098】
辞書種別の欄には、録画中にテレビ画面から切り替えた辞書の種別が記憶される。例えば、録画中にテレビ画面から中日辞典の画面に切り替えたときは、当該種別の欄に、中日辞典を特定する識別子が記憶される。なお、図8(a)では、当該識別子として「中日辞典」といった情報が記憶された状態を示している。
【0099】
番組名の欄には、表示画面に表示されている(ユーザが視聴している)とともに録画しているテレビ放送の番組名を示したデータが記憶される。例えば、当該番組名の欄に、当該録画している番組を特定する識別子が記憶される。なお、図8(a)では、当該識別子として「中国語会話」といった情報が記憶された状態を示している。
【0100】
関連付け画像の欄には、テレビ画面から辞書画面に切り替える直前に表示されていたテレビ映像を特定する識別子(図8(a)においては「A」)が記憶される。
【0101】
開始時刻には、見出し語の意味を記した内容の表示(詳細表示)を開始した時刻、プレビュー機能オフの状態でリスト表示を開始した時刻、見出し語の例文の表示を開始した時刻、見出し語を解説するため画像の表示を開始した時刻、および見出し語を解説するための音声出力を開始した時刻等が記憶される。また、詳細表示を開始した時刻としては、リスト表示詳細画面(プレビュー表示の画面)の表示を開始した時刻と、リスト非表示詳細画面の表示を開始した時刻とが記憶される。
【0102】
終了時刻には、上記見出し語の意味を記した内容の表示(詳細表示)を終了した時刻、プレビュー機能オフの状態でリスト表示を終了した時刻、見出し語の例文の表示を終了した時刻、見出し語を解説するため画像の表示を終了した時刻、および見出し語を解説するための音声出力を終了した時刻等が記憶される。また、詳細表示を終了した時刻としては、リスト表示詳細画面の表示を終了した時刻と、リスト非表示詳細画面の表示を終了した時刻とが記憶される。
【0103】
なお、上述したように、上記開始時刻と上記終了時刻とについては、テレビ放送の録画を開始した時点を0時0分0秒として時刻を算出する。ただし、これに限定されるものではない。
【0104】
時間の欄には、上記の各表示や出力に関し、上述した終了時刻と開始時刻との差分が記憶される。なお、当該差分の計算は、生成部24により行われる。
【0105】
見出し語の欄には、検索用画面で特定された見出し語を特定する識別子(図8(a)の場合には「バリウム」)が記憶される。
【0106】
内容の欄には、リスト表示詳細画面の表示、リスト非表示詳細画面の表示、プレビュー機能オフの状態でのリスト表示、見出し語の例文の表示、見出し語を解説するため画像の表示、および見出し語を解説するための音声出力といった各動作を特定するデータが記憶される。
【0107】
なお、図8(a)においては、リスト表示詳細画面とリスト非表示詳細画面とに関連する項目が上記第1特定データに対応し、例文と画像とに関連する項目が第2特定データに対応する。なお、同図の場合、辞書種別、番組名、および画像に関するデータは、第1特定データと第2特定データとで共通のデータとなっている。ただし、このようなデータ形式に限定されるものではない。
【0108】
以上のように、第1特定データおよび第2特定データは、表示された画面の画像データ(つまり、画面そのものを構成する画像データ)とは異なるデータ形式のデータであるといえる。
【0109】
ここで、上記録画したテレビ放送を再生する際に、表示画面に表示される内容について説明する。
【0110】
入力部11を介して再生指示を受け付けると、再生部23は、指示を受けた録画データの再生を開始する。再生指示を再生部23が受け付けた場合、表示制御部21は、当該録画しデータに関連付けて記憶したデータテーブル(第1特定データ)に基づき、見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面に表示させる。
【0111】
この際、表示制御部21は、見出し語と当該見出し語についての意味については、以下のように表示する。
【0112】
まず、表示制御部21は、再生部23が再生したテレビ放送を表示部12に表示させる。ここで、上記データテーブルにおいて示された上記関連付け画像が再生された直後(あるいは、再生される直前)に、表示制御部21は、テレビ放送の再生を一旦停止し、データテーブルに記憶された情報に基づき辞書画面を表示する。
【0113】
ここで、表示される辞書画面について、具体例を挙げて説明する。なお、以下では、上記データテーブルとして、上述した図8(a)のようなデータテーブルが記憶部16に記憶されている例について説明する。
【0114】
この場合、表示制御部21は、まず、中日辞典において、見出し語「バリウム」についてリスト表示詳細画面の表示を行う。つまり、表示制御部21は、録画時にリスト表示詳細画面として表示した内容と同じ内容を、表示画面に表示させる。なお、当該表示は、データテーブルの時間の欄に記憶された時間だけ行う。
【0115】
その後、表示制御部21は、見出し語「バリウム」についてリスト非表示詳細画面の表示を行う。なお、当該表示についても、当該リスト非表示詳細画面に対応した、データテーブルの時間の欄に記憶された時間だけ行う。
【0116】
その後、表示制御部21は、見出し語「バリウム」についての例文の表示を行い、さらに、見出し語「バリウム」について解説した画像(以下、解説画像)の表示を行う。これらの表示についても、データテーブルの時間の欄に記憶された時間だけ行う。
【0117】
以上のように、表示制御部21が、リスト表示詳細画面の表示、リスト非表示詳細画面の表示、例文の表示、および解説画像の表示を、この順に行った後は、再生部23が、上記関連付け画像から順に録画データの再生を再開する。そして、表示制御部21は、再生部23が再生したテレビ放送を、表示部12の表示画面に表示させる。
【0118】
また、図8(b)に示した上記関連付け画像を再生した直後(あるいは直前)についても、上述した処理と同様な処理が、図8(b)に記したデータテーブルに基づいて実行される。
【0119】
図8(a)(b)に示すとおり、データテーブルが複数存在する場合には、生成された順に、データテーブルが記憶部16から読み出されることになる。
【0120】
以上のように、電子機器1は、電子辞書の機能を有する電子機器であって、受信部14を介して受信したテレビ放送を記憶部16に録画する録画部22と、記憶部16に録画したテレビ放送を表示部12の表示画面に再生する再生部23とを備える。また、電子機器1は、受信したテレビ放送を表示画面に表示させた状態で、当該テレビ放送を録画部22によって録画している場合に、第1指示を受け付けたとき、電子辞書における検索用画面を表示画面に表示させる表示制御部21を備える。さらに、電子機器1は、検索用画面を介した入力によって特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する第1特定データを電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した第1特定データを録画しているテレビ放送に関連付けて記憶部16に記憶する生成部24とを備える。そして、電子機器1においては、表示制御部21は、録画したテレビ放送を再生させる再生指示を再生部23が受け付けた場合、当該テレビ放送に関連付けて記憶した第1特定データに基づき、見出し語についての意味を表示画面に表示させる。
【0121】
ここで、特定された見出し語についての意味の表示については、上述した詳細画面の表示であれば、リスト表示詳細画面における表示であっても、リスト非表示詳細画面における表示であってもよい。
【0122】
以上のような構成により、電子機器1においてユーザがテレビ番組を視聴している際に、当該番組で放送された内容に関連する語句の意味を電子機器1の辞書機能を用いて調べた場合、以下の効果を得られる。
【0123】
まず、タイムシフト再生を行うため、視聴している番組の内容を漏らさず視聴することができる。また、後日、録画した番組を再生して視聴する場合、録画時にユーザが調べた語句等の意味が自動的に画面に表示されるため、当該視聴中に再度当該語句の意味を辞書機能を用いて調べる必要性がなくなる。このため、ユーザにとって語句等の意味について、容易に再度学習(つまり復習)することが可能となる。
【0124】
また、記憶部16に記憶される第1特定データは、辞書画面を特定するテキストデータであって、辞書画面そのものを示した画像データではない。したがって、画像データそのものを記憶部16に記憶する構成に比べて、記憶するデータの容量を少なくすることが可能となる。
【0125】
ここで、上述したように、特定された見出し語についての意味の表示には、第1指定部25によって指定された見出し語の意味を表示画面の少なくとも一部に表示させ場合も含まれる。
【0126】
したがって、ユーザが、リスト表示詳細画面において他の見出し語を指定し、当該指定した見出し語についての意味が表示された場合についても、第1特定データが生成される。このため、当該他の見出し語と当該見出し語についての意味とについても、録画したテレビ放送を再生する際に表示可能となる。
【0127】
また、上述したように、特定された見出し語についての意味の表示には、第2指定部26によって指定された語句の意味を前記表示画面の少なくとも一部に表示させた場合も含まれる。つまり、ジャンプ機能を用いて、別の語句等の意味を示した場合も含まれる。
【0128】
したがって、特定された見出し語の意味が前記表示画面に表示されている場合、表示された内容に含まれる特定の語句のうち一つの語句の意味が表示画面の少なくとも一部に表示された場合についても、第1特定データが生成される。このため、表示された内容に含まれる特定の語句の意味についても、録画したテレビ放送を再生する際に、表示可能となる。
【0129】
また、電子機器1においては、第1特定データが複数生成された場合、録画したテレビ放送を再生するとき、生成された順序で辞書画面が表示画面に表示される構成であるため、ユーザは順を追って語句等の意味を再度確認することができる。
【0130】
また、電子機器1においては、第1特定データのみならず第2特定データについても上記データテーブルに含めて記憶される構成である。このため、録画したテレビ放送を再生する場合、見出し語についての意味が表示されるだけでなく、プレビュー機能オフの状態でのリスト表示、見出し語の例文表示、見出し語を解説するため画像表示、および見出し語を解説するための音声出力が可能となる。したがって、見出し語と当該見出し語についての意味とをだけを表示する場合に比べて、ユーザにとって復習の効果が一層増す。
【0131】
次に、電子機器1における上述した処理のフローについて説明する。
図9は、テレビ放送を表示画面に表示した後に、当該テレビ放送を録画の開始をした場合において、辞書画面が表示されたときの処理のフローを示したフローチャートである。
【0132】
まず、受信部14が受信したテレビ放送に基づき、表示制御部21によって表示部12の表示画面にテレビ画面が表示される(S1)。ステップS1の後は、入力部11を介したユーザからの指示により、録画部22がテレビ放送の録画を開始する(S2)。ステップS2の後は、録画部22による録画が終了したか否かが制御部18によって判断される(S3)。ステップS3において録画が終了したと判断された場合には、処理を終了する。一方、ステップS3において録画が終了していないと判断された場合には、テレビ画面から辞書画面に切り替えれたか否かが制御部18により判断される(S4)。
【0133】
ステップS4において辞書画面に切り替えられたと判断されなかった場合は、再度、ステップS3に戻る。一方、ステップS4において辞書画面に切り替えられたと判断された場合には、新たな見出しの語の入力が開始されたか否かが制御部18により判断される(S5)。ステップS5において新たな見出し語の入力が開始されていないと判断された場合には、ステップS14に進む。一方、ステップS5において新たな見出し語の開始がなされたと判断された場合には、見出し語の特定を行う(S6)。
【0134】
ステップS6において見出し語の特定が行われた後は、見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が行われた行われたか否かが、制御部18により判断される(S7)。ステップS7において上記処理が行われたと判断された場合には、測定部27によって、上記見出し語と当該見出し語についての意味とを表示画面の少なくとも一部に表示させている時間の測定を開始する(S8)。一方、ステップS7において上記処理が行われなかったと判断された場合には、上述したジャンプ機能が実行されたか否かが制御部18により判断される(S9)。
【0135】
ステップS9においてジャンプ機能が実行されたと判断された場合には、ステップS8に進む。一方、ステップS9においてジャンプ機能が実行されなかったと判断された場合には、ステップS14に進む。
【0136】
ステップS8の後は、生成部24によりデータテーブルが生成される(S10)。例えば、見出し語と当該見出し語について意味とが表示された場合には、第1特定データが生成されるとともに、データテーブルに当該第1特定データが記憶される。また、プレビュー機能オフの状態でリスト表示がされた場合、見出し語の例文が表示された場合、見出し語を解説するため画像が表示された場合、および見出し語を解説するための音声出力がなされた場合の少なくとも1つ以上がなされた場合には、第2特定データが生成されるとともに、データテーブルに当該第2特定データが記憶される。
【0137】
ステップS10の後は、見出し語と当該見出し語についての意味との表示、プレビュー機能オフの状態でリスト表示、見出し語の例文表示、見出し語を解説するため画像表示、および見出し語を解説するための音声出力が終了したか否かが、制御部18により判断される(S11)。ステップS11において終了したと判断された場合には、測定部27による表示時間の測定を終了する(S12)。一方、ステップS11において終了していないと判断された場合には、再度、ステップ11に戻る。
【0138】
ステップS12の後は、測定部27により測定した表示時間を、生成部24が上記データテーブルに記憶する(S13)。ステップS13の後は、辞書画面からテレビ画面に切り替えられたか否かが制御部18により判断される(S14)。
【0139】
ステップS14においてテレビ画面に切り替わったと判断された場合には、表示制御部21はテレビ画面を表示させる(S15)。一方、ステップS14においてテレビ画面に切り替っていないと判断された場合には、再度、ステップS5に戻る。ステップS15の後は、録画部22による録画が終了したか否かが制御部18によって判断される(S16)。ステップS16において録画が終了したと判断された場合には、処理を終了する。一方、ステップS16において録画が終了していないと判断された場合には、再度、ステップS4に戻る。
【0140】
図10は、録画したテレビ放送を再生する際の処理のフローを示したフローチャートである。
【0141】
まず、再生部23によって、録画したテレビ放送の再生が開始される(S21)。ステップS21の後は、上記録画したテレビ放送に関連付けて記憶部16に記憶されたデータテーブルが制御部18により、一つ読み出される(S22)。ステップS22の後は、録画データに基づいて、表示部12においてテレビ画面が表示される(S23)。ステップS23の後は、制御部18により、読み出したデータテーブルを参照し、辞書画面への切り替え時間が到来したか否かが判断される(S24)。
【0142】
ステップS24において辞書画面への切り替え時間が到来したと判断された場合には、表示制御部21により、録画データの再生が中断される(S25)。一方、ステップS24において辞書が面への切り替え時間が到来していないと判断された場合には、再度、ステップS23に戻る。ステップS25の後は、表示制御部21により、上記データテーブルに基づいて辞書画面が表示される(S26)。例えば、データテーブルに第1特定データが記憶されている場合には、見出し語と当該見出し語についての意味とを示した画面が表示される。
【0143】
そして、ステップS26の後は、制御部18により、読み出したデータテーブルを参照し、テレビ画面への切り替え時間が到来したか否かが判断される(S27)。ステップS27においてテレビ画面への切り替え時間が到来したと判断された場合には、表示制御部21により辞書画面が非表示となる(S28)。一方、ステップS27においてテレビ画面への切り替え時間が到来していないと判断された場合には、再度、ステップS25に戻る。また、ステップS28の後は、再生部23によって、録画したテレビ放送の再生が再開される(S29)。つまり、表示部12においてテレビ画面が表示される。
【0144】
ステップS29の後は、上記読み出したデータテーブル以外に、上記録画したテレビ放送に関連付けて記憶部16に記憶されたデータテーブルが他に存在するか否かを、制御部18が判断する(S30)。ステップS30において他にデータテーブルが存在すると判断された場合には、制御部18によって、当該他のデータテーブルが記憶部16から読み出される(S31)。そして、ステップS31の後は、再度、ステップS24に戻る。一方、ステップS30において他にデータテーブルが存在しないと判断された場合には、処理を終了する。
【0145】
また、生成部24は、録画したテレビ放送を再生中に、上述したような見出し語と当該見出し語についての意味とを表示するような処理が行われた場合であっても、上述した第1特定データを生成するとともに、データテーブルへ当該第1特定データを記憶する。また、当該再生中に、プレビュー機能オフの状態でリスト表示がされた場合、見出し語の例文が表示された場合、見出し語を解説するため画像が表示された場合、および見出し語を解説するための音声出力がなされた場合の少なくとも1つ以上がなされた場合であっても、生成部24は上述した第2特定データを生成するとともに、データテーブルへ当該第2特定データを記憶する。つまり、生成部24は、録画したテレビ放送の再生時においても、録画しているときと同様に、データテーブルの生成を行う。
【0146】
図11は、録画したテレビ放送の再生中に、新たにデータテーブルを生成する際の処理のフローを示したフローチャートである。より詳しくは、図11は、テレビ画面が表示部12に表示されている場合に、新たなデータテーブルの生成がなされる処理が行われた場合の処理を示したフローチャートである。つまり、図11は、再生開始前に生成されたデータテーブルを用いて辞書画面に切り替っている期間以外の期間に、新たなデータテーブルの生成がなされる処理が行われた場合の処理を示したフローチャートである。
【0147】
まず、再生部23によって、録画したテレビ放送の再生が開始される(S41)。ステップS41の後は、上記録画したテレビ放送に関連付けて記憶部16に記憶されたデータテーブルが制御部18により、一つ読み出される(S42)。ステップS42の後は、録画データに基づいて、表示部12においてテレビ画面が表示される(S43)。
【0148】
ステップS43の後は、読み出したデータテーブルに基づき、表示制御部21が辞書画面への切り替え時間が到来したか否かを判断する(S44)。ステップS44において辞書画面への切り替え時間が到来したと判断された場合には、ステップS45に進む。一方、ステップS44において辞書画面への切り替え時間が到来していないと判断された場合には、ステップS52に進む。
【0149】
ここで、図11のステップS45からステップS51までに示した一連の処理は、図10のステップS25からステップS31までに示した一連の処理と同じであるため、ここでの説明は省略する。なお、ステップS50において、他のデータテーブルが存在しないと判断されると、ステップS60に進む。
【0150】
ステップS52においては、テレビ画面から辞書画面に切り替えられたか否かが制御部18により判断される。つまり、再生中に、ユーザによる入力部11を介した辞書画面に切り替える指示に応じて、テレビ画面から辞書画面に切り替えられたか否かが判断される。ステップS52において辞書画面に切り替えられたと判断された場合には、テレビ放送の再生を中断する(S53)。一方、ステップS52において辞書画面に切り替えられていないと判断された場合には、ステップS44に戻る。
【0151】
ステップS53の後は、表示制御部21により、辞書画面が表示される(S54)。ステップS54の後は、新たな見出しの語の入力が開始されたか否かが制御部18により判断される(S55)。そして、ステップS55において新たな見出し語の入力が開始されたと判断された場合には、ステップS56に進む。一方、ステップS55において新たな見出し語の開始がされていないと判断された場合には、ステップS57に進む。
【0152】
ここで、ステップS56では、図9に示したステップS6からステップS13までの処理が行われる。そして、ステップS56の後は、辞書画面からテレビ画面に切り替えられたか否かが制御部18により判断される(S57)。ステップS57においてテレビ画面に切り替えられたと判断された場合には、表示制御部21により辞書画面が非表示となる(S58)。一方、ステップS27においてテレビ画面への切り替え時間が到来していないと判断された場合には、再度、ステップS57に戻る。また、ステップS58の後は、再生部23によって、録画したテレビ放送の再生が再開される(S59)。つまり、表示部12においてテレビ画面が表示される。そして、ステップS59の後は、再度、ステップS44に戻る。
【0153】
次に、ステップS60以降の処理について説明する。ステップS60においては、テレビ画面から辞書画面に切り替えられたか否かが制御部18により判断される。ここで、ステップS60において辞書画面に切り替えられたと判断された場合には、ステップS61に進む。一方、ステップS60において辞書画面に切り替えられていないと判断された場合には、ステップS68に進む。
【0154】
ここで、図11に示すステップS61からステップS67までの一連の処理は、ステップS53からステップS59までに示した一連の処理と同じであるため、ここでの説明は省略する。なお、ステップS67の後は、処理を終了する。
【0155】
また、ステップS68においては、録画したテレビ放送の再生が終了したか否かが制御部18により判断される。ここで、ステップS68において再生が終了したと判断された場合には、処理を終了する。一方、ステップS68において再生が終了していないと判断された場合には、再度、ステップS60に戻る。
【0156】
なお、例えば、ステップS52およびステップS60における辞書画面へ切り替えは、ユーザが入力部11を構成する所定の操作キー(辞書キー)を押下することにより行う構成とすればよい。また、ステップS57およびステップS65におけるテレビ画面への切り替えは、ユーザが入力部11を構成する所定の操作キー(戻りキー)を押下することにより行われる構成とすればよい。
【0157】
ここで、録画データの再生中において、上記のように新たにデータテーブルが生成された場合、再度、当該録画したデータを再生するときの動作について説明する。
【0158】
この場合には、録画前に生成されていたデータテーブルと、再生時に新たに生成されたデータテーブルとを用いて、録画データの再生がなされる。例えば、新たに第1特定データが生成されて、記憶部16のデータテーブルに当該第1特定データが追加記憶された場合には、再生部23が再生指示を受け付けると、表示制御部21は、追加記憶した第1特定データに基づく見出し語と当該見出し語についての意味とについても表示画面の少なくとも一部に表示させる。
【0159】
また、再生時においてデータテーブルに基づき辞書画面を表示する際、当該辞書画面を表示する順序は、再生するテレビ放送において、各データテーブルに関連付けられた上記関連付け画像(図8参照)が表示される順序に従う。具体例を挙げて説明すると、以下の通りである。
【0160】
例えば、データテーブル1とデータテーブル2とが録画前に生成されており、再生時に新たにデータテーブル3が生成されたとする。また、データテーブル3の関連付け画像データが、録画したテレビ放送における画像データにおいて、時間的にテーブル1の関連付け画像データとデータテーブル2の関連付け画像データとの間の画像データであったとする。このような場合、データテーブル1に基づく辞書画面の表示を行った後、データテーブル3に基づく辞書画面の表示処理を、データテーブル2に基づく辞書画面の表示処理よりも先に行う。
【0161】
このような構成とすることにより、新たにデータテーブルを生成した後にテレビ放送を再生する場合であっても、ユーザが例えば見出し語の意味を調べたのと同じようなタイミングで、再度、当該見出し語の意味等を表示可能となる。
【0162】
ただし、必ずしもこのような構成に限定されるものではなく、データテーブル1に基づく辞書画面の表示を行った後、データテーブル2に基づく辞書画面の表示処理を行い、その後で、データテーブル3に基づく辞書画面の表示処理を行う構成としてもよい。
【0163】
ところで、上記においては、再生開始前に生成されたデータテーブルを用いて辞書画面に切り替っている期間以外の期間に、新たなデータテーブルの生成がなされる処理が行われた場合について説明した。しかし、このような処理に限定されるものではない。
【0164】
例えば、再生開始前に生成されたデータテーブルを用いて辞書画面に切り替っている期間に、新たに辞書操作を受け付ける構成としてもよい。つまり、辞書画面に切り替っている期間は辞書が起動しているため、他の見出し語についての意味の検索等といった割り込み処理を受け付ける構成としてもよい。このような場合には、上記辞書画面を表示させるたに用いられたデータテーブルの各項目の欄に、新たに生成したデータを追加記憶させることにより、新たな第1特定データ等を生成する構成とすればよい。
【0165】
さらに、テレビ放送の録画中において、見出し語についての意味が表示されていない場合であっても、見出し語が表示されているとき、ユーザが当該表示画面を再生時に確認したいと考える場合もある。そこで、電子機器1の構成を、以下のようにしてもよい。
【0166】
まず、生成部24が、特定された見出し語を特定された順に記憶部16に記憶させるとともに、第3指示を受け付けた場合、上記特定された見出し語のうち当該第3指示を受け付けた直前に特定された見出し語を上記録画している映像データに関連付けて記憶16に記憶し、表示制御部21が、再生指示を受け付けた場合、上記直前に特定された見出し語についても表示画面に表示させる構成とすればよい。なお、第3指示とは、入力部11を構成する特定の操作キー(例えば、取込キー)をユーザが押下することによって、電子機器1に入力される指示である。なお、当該操作キーは、ソフトキーであってもよい。
【0167】
上記の場合に加えて、辞書画面からテレビ画面に切り替えた場合に、切り替え直前に表示画面に表示されていた見出し語についても再生時に表示される構成としてもよい。この場合には、まず、生成部24の構成を、特定された見出し語を特定された順に記憶部16に記憶させるとともに、検索用画面がテレビ放送の代わりに表示画面に表示されている場合にテレビ放送を表示画面に再度表示させる第4指示を表示制御部21が受け付けたときには、上記特定された見出し語のうち上記第4指示を受け付けた直前に特定された見出し語を録画している映像データに関連付けて記憶部16に記憶する構成とする。そして、表示制御部21の構成を、前記再生指示を受け付けた場合、前記直前に特定された見出し語についても表示画面に表示させる構成とすればよい。なお、第4指示とは、入力部11を構成する特定の操作キー(例えば、表示画面切替キー)をユーザが押下することによって、電子機器1に入力される指示である。なお、当該操作キーは、ソフトキーであってもよい。
【0168】
また、上述した、取込みキーや表示画面切替キーといった特定の操作キーは、当該処理専用のキーではなく、他の処理を実行するキーと兼用のキーとしてもよい。
【0169】
ところで、上記においては、録画データの再生中に辞書画面が表示される順序は、各データテーブルに記憶された開始時刻のデータに基づいて定められている構成を例に挙げて説明した。つまり、表示制御部21が、再生指示を受け付けた場合、上記第1指示を受け付けた直前に表示された映像データを再生した直後に、見出し語についての意味を表示画面に表示させる構成を例に挙げた。しかしながら、これに限定されるものではない。
【0170】
例えば、表示制御部21が、再生指示を受け付けた場合、テレビ放送の再生の前に、見出し語についての意味を表示画面に表示させる構成としてもよい。あるいは表示制御部21が、再生指示を受け付けた場合、テレビ放送の再生が終了した後に、見出し語についての意味を表示画面に表示させる構成としてもよい。
【0171】
このような構成とすることにより、再生途中に見出し語についての意味が表示される場合と異なる学習効果が得られる。また、見出し語の意味を表示可能であるとともに、テレビ放送を途切れることなく再生することができる。さらに、テレビ放送の再生前に見出し語についての意味を表示させる場合には、ユーザは当該意味を事前に確認できる。また、テレビ放送の再生が終了した後に見出し語についての意味を表示させる場合には、ユーザは当該意味を事後的に確認できる。
【0172】
また、第1特定データが一つのデータテーブルに複数記憶されている場合(例えば、図8(a)(b))には、ユーザは、事前または事後的に、複数の見出し語についての意味を連続して確認することが可能となる。
【0173】
ところで、上記においては、データテーブルが生成されるのは、見出し語と当該見出し語についての意味とが表示された場合、プレビュー機能オフの状態でリスト表示がされた場合、見出し語の例文が表示された場合、見出し語を解説するため画像(図や写真)が表示された場合、および見出し語を解説するための音声出力がなされた場合の少なくとも1つ以上がなされた場合であったが、必ずしも、このような場合に限定されるものではない。例えば、辞書画面(例えば、上記詳細画面)のスクロール(行単位、複数行単位、ページ単位)が行われた場合に、データテーブルが生成される構成としてもよい。
【0174】
つまり、どうような辞書画面が表示された場合に上記のデータテーブルを作成するかについては電子機器1において予め定めておき、所定の辞書画面が表示された場合や所定の辞書画面を表示させるための指示を受付けた場合のように所定の辞書画面を表示させるための処理が行われた場合に、データテーブルを生成する構成とすればよい。
【0175】
ここで、表示された上記所定の辞書画面(電子辞書の所定の画面)を特定するデータを特定データと称すると、電子機器1は、受信したテレビ放送を表示画面に表示させた状態で、当該テレビ放送を録画部22によって録画している場合に、第1指示を受け付けたとき、電子辞書の画面を表示画面に表示させる表示制御部21と、電子辞書の画面のうち所定の画面を前記表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する特定データを電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した特定データを録画している映像データに関連付けて記憶部16に記憶する生成部24とを備え、表示制御部21は、録画したテレビ放送を再生させる再生指示を再生部23が受け付けた場合、当該テレビ放送に関連付けて記憶した特定データに基づき、上記所定の画面を表示画面に表示させる構成といえる。なお、第1特定データと第2特定データとは、上記特定データに含まれる概念である。
【0176】
このような構成によって、電子機器1では、再生時において、録画時に表示した所定の辞書画面を呼び出すためのユーザの入力作業が不要となる。
【0177】
また、上記においては、録画の開始と終了とを、その都度入力部11を介してユーザが入力する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。予め、入力部11を介して録画予約を受け付ける構成とし、録画開始時刻になると録画を開始するとともに録画終了時刻になると録画を終了する構成としてもよい。
【0178】
また、上記においては、データテーブルが個別に生成される構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。一つのデータテーブルのみを用いる構成であってもよい。この場合には、データテーブルの開始時間を基準として、順次、辞書画面を他の辞書画面等に切り替える構成とすればよい。つまり、第1特定データおよび第2特定データの形式は、上述した形式に限定されるものではない。
【0179】
なお、上記においては、データテーブルの時間の欄に記憶された時間だけ各辞書画面を表示したが、これに限定されるものではない。例えば、再生回数に応じて、表示する時間を短くする構成としてもよい。
【0180】
また、上記においては、再生時において自動的にテレビ画面に移行する構成を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、入力部11を介したユーザからの入力があった場合にのみ、テレビ画面に移行する構成としてもよい。
【0181】
また、上記においては、再生中に上記第1特定データ等を生成する構成を、図11に基づき説明した。そして、当該説明においては、録画したテレビ放送の再生前に既に第1特定データ(データテーブル)等が既に生成されたことを前提に説明した。しかしならが、これに限定されるものではなく、録画したテレビ放送の再生前に未だ第1特定データ(データテーブル)等が生成されいない場合において、再生時にデータテーブルが生成される構成としてもよい。
【0182】
また、本実施の形態では、生成した第1特定データを、録画している映像データに関連付けた。この関連付けは、第1特定データを映像データに直接的に関連付ける手法を用いてもよいし、映像データについての時間のデータを用いて間接的に関連付ける手法を用いてもよい。つまり、例えば所定時間の番組(例えば、15分番組)において、関連付け画像に相当する画像が所定時間におけるどの時点(例えば、9分30秒)の画像であるかを記憶部16に記憶し、再生時に当該記憶したデータを用いてテレビ画面と辞書画面との切り替えを行う構成としてもよい。
【0183】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0184】
【図1】本実施の形態に係る電子機器の概略構成を示した機能ブロック図である。
【図2】プレビューモードにおいて、検索用画面を介して入力を行っている状態を示した図である。
【図3】リスト内における他の見出し語を指定した場合における表示画面の状態を示した図である。
【図4】リスト非表示詳細画面の一例を示した図である。
【図5】ジャンプ機能を実行した後の表示画面を示した図である。
【図6】上記電子機器として機能するコンピュータシステムのハードウェア構成を表わすブロック図である。
【図7】受信したテレビ放送を表示画面に表示するとともに当該テレビ放送を録画している際に、ユーザが辞書機能を用いて語句の意味を調べた場合の表示画面の遷移を示した図である。
【図8】上記データテーブルを示した図であって、(a)は上記データテーブルの一例を示した図であり、(b)は上記データテーブルの他の例を示した図である。
【図9】テレビ放送を表示画面に表示した後に、当該テレビ放送を録画の開始をした場合において、辞書画面が表示されたときの処理のフローを示したフローチャートである。
【図10】録画したテレビ放送を再生する際の処理のフローを示したフローチャートである。
【図11】録画したテレビ放送の再生中に、新たにデータテーブルを生成する際の処理のフローを示したフローチャートである。
【符号の説明】
【0185】
11 入力部、12 表示部、13 音声出力部、14 受信部、16 記憶部、17 辞書データベース、18 制御部、21 表示制御部、22 録画部、23 再生部、24 生成部、25 第1指定部、26 第2指定部、27 測定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子辞書の機能を有する電子機器であって、
受信装置を介して受信した映像データを記憶装置に録画する録画手段と、
前記記憶装置に録画した前記映像データを表示画面に再生する再生手段と、
前記受信した映像データを前記表示画面に表示させた状態で、当該映像データを前記録画手段によって録画している場合に、第1指示を受け付けたとき、前記電子辞書の画面を前記表示画面に表示させる表示制御手段と、
前記電子辞書の画面のうち所定の画面を前記表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が前記録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する特定データを前記電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶する生成手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記録画した映像データを再生させる再生指示を前記再生手段が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した前記特定データに基づき、前記所定の画面を前記表示画面に表示させる、電子機器。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記第1指示を受け付けたとき、前記電子辞書の画面として検索用画面を前記表示画面に表示させ、
前記生成手段は、前記検索用画面を介した入力によって特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が行われた場合、前記特定データとして当該表示された画面を特定する第1特定データを前記電子辞書のデータに基づいて生成し、
前記表示制御手段は、前記録画した映像データを再生させる再生指示を前記再生手段が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した前記第1特定データに基づき、見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面に表示させる、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示制御手段は、前記特定された見出し語を含んだ複数の見出し語と、前記特定された見出し語についての意味とを、前記表示画面に同時に表示可能であり、
前記生成手段は、前記複数の見出し語と前記特定された見出し語についての意味とが前記表示画面に同時に表示された場合にも、当該表示された画面を特定する第1特定データを生成するとともに当該生成した第1特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶する、請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
入力装置を介した入力に基づき、前記複数の見出し語の中から前記特定された見出し語以外の他の一つの見出し語を指定する第1指定手段を備え、
前記表示制御手段は、前記指定された見出し語についての意味を前記表示画面の少なくとも一部に表示させ、
前記生成手段は、前記複数の見出し語と前記指定された見出し語についての意味とが同時に前記表示画面に表示された場合にも、当該表示された画面を特定する第1特定データを生成するとともに当該生成した第1特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶する、請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記特定された見出し語についての意味が前記表示画面に表示されている場合、入力装置を介した入力に基づき、表示された内容に含まれる特定の語句のうち一つの語句を指定する第2指定手段を備え、
前記表示制御手段は、第2指示を受け付けた場合、前記第2指定手段により指定された語句と当該語句の意味とを前記表示画面の少なくとも一部に表示させ、
前記生成手段は、前記指定された語句と当該語句の意味とが前記表示画面に表示された場合にも、当該表示された画面を特定する第1特定データを生成するとともに当該生成した第1特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶する、請求項2から4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記生成手段は、前記特定された見出し語を特定された順に前記記憶装置に記憶させるとともに、第3指示を受け付けた場合、前記特定された見出し語のうち当該第3指示を受け付けた直前に特定された見出し語を前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶し、
前記表示制御手段は、前記再生指示を受け付けた場合、前記直前に特定された見出し語についても前記表示画面に表示させる、請求項2から5のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記生成手段は、前記特定された見出し語を特定された順に前記記憶装置に記憶させるとともに、前記電子辞書における検索用画面が前記映像データの代わりに前記表示画面に表示されている場合に前記映像データを前記表示画面に再度表示させる第4指示を前記表示制御手段が受け付けたときには、前記特定された見出し語のうち前記第4指示を受け付けた直前に特定された見出し語を前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶し、
前記表示制御手段は、前記再生指示を受け付けた場合、前記直前に特定された見出し語についても前記表示画面に表示させる、請求項2から5のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記表示制御手段は、前記第1指示を受け付けたとき、前記映像データを表示する代わりに前記電子辞書の画面を前記表示画面に表示させ、
前記再生手段は、前記第1指示を受け付けた後に前記映像データを前記表示画面に再度表示させる場合には、前記録画した映像データに基づき当該映像データのタイムシフト再生を行う、請求項1から7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記生成手段は、前記第1指示を受け付けた直前に表示された映像データに関連付けて前記第1特定データを前記記憶装置に記憶し、
前記表示制御手段は、前記再生指示を受け付けた場合、前記第1指示を受け付けた直前に表示された映像データを再生した直後に、前記第1特定データに基づき見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面に表示させる、請求項2から8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記表示制御手段は、前記再生指示を受け付けた場合、映像データの再生の前に、前記第1特定データに基づき見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面に表示させる、請求項2から8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記表示制御手段は、前記再生指示を受け付けた場合、映像データの再生が終了した後に、前記第1特定データに基づき見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面に表示させる、請求項2から8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項12】
前記映像データの録画を行っている場合、前記特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面の少なくとも一部に表示させた時間を測定する測定手段を備え、
前記生成手段は、前記測定手段が測定した時間のデータを、前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶させ、
前記表示制御手段は、前記再生指示を受け付けた場合には、前記時間のデータで示された時間にわたり、前記第1特定データに基づき見出し語についての意味を前記表示画面の少なくとも一部に表示させる、請求項9から11のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項13】
前記表示制御手段は、前記第1指示を受け付けたとき、前記電子辞書の画面として検索用画面を前記表示画面に表示させ、
前記生成手段は、前記検索用画面を介した入力によって特定された見出し語を用いた例文、当該見出し語を解説するための図、および当該見出し語を解説するための音声のうちの少なくとも1つデータに基づいた出力がなされると、前記特定データとして当該出力されたデータを特定する第2特定データを前記電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した第2特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶し、
前記表示制御手段は、前記録画した映像データを再生させる再生指示を前記再生手段が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した前記第2特定データに基づき、前記出力されたデータを再度出力する、請求項1に記載の電子機器。
【請求項14】
前記生成手段は、前記検索用画面を介した入力によって特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が行われた後に、当該特定された見出し語を用いた例文、当該見出し語を解説するための図、および当該見出し語を解説するための音声のうちの少なくとも1つデータに基づいた出力がなされると、前記特定データとして当該出力されたデータを特定する第2特定データを前記電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した第2特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶し、
前記表示制御手段は、前記録画した映像データを再生させる再生指示を前記再生手段が受け付けた場合、さらに、当該映像データに関連付けて記憶した前記第2特定データに基づき、前記出力されたデータを再度出力する、請求項2から12のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項15】
前記生成手段は、前記第1指示を受け付けた直前に表示された映像データに関連付けて前記第1特定データと前記第2特定データとを前記記憶装置に記憶し、
前記表示制御手段は、前記再生指示を受け付けた場合、前記第1指示を受け付けた直前に表示された映像データを再生した直後に、前記第1特定データに基づき見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面に表示させた後、前記第2特定データに基づき前記出力を行う、請求項14に記載の電子機器。
【請求項16】
前記表示制御手段は、前記録画した映像データの再生中に前記第1指示を受け付けたとき、前記電子辞書における検索用画面を前記表示画面に再度表示させ、
前記生成手段は、前記再度表示させた検索用画面を介した入力によって特定された見出し語と当該見出し語についての意味とを前記表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が行われた場合、当該表示された画面を特定する第1特定データを生成するとともに当該生成した第1特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に追加記憶する、請求項2から12のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項17】
前記再生手段は、前記検索用画面が前記表示画面に再度表示された場合、前記録画した映像データの再生を中断する、請求項16に記載の電子機器。
【請求項18】
前記表示制御手段は、前記再生指示を前記再生手段が受け付けた場合、前記追加記憶した前記第1特定データに基づく見出し語と当該見出し語についての意味とについても、前記表示画面の少なくとも一部に表示させる、請求項16または17に記載の電子機器。
【請求項19】
電子辞書の機能を有する電子機器であって、
記憶装置に録画した映像データを表示画面に再生する再生手段と、
前記録画した映像データの再生中に、第1指示を受け付けたとき、前記電子辞書の画面を前記表示画面に表示させる表示制御手段と、
前記電子辞書の画面のうち所定の画面を前記表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が前記録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する特定データを生成するとともに当該生成した特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶する生成手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記録画した映像データを再生させる再生指示を再生手段が受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した前記特定データに基づき、前記所定の画面を前記表示画面に表示させる、電子機器。
【請求項20】
前記特定データは、前記表示された画面の画像データとは異なるデータ形式のデータである、請求項1から19のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項21】
電子辞書の機能を有する電子機器における表示制御方法であって、
受信装置を介して受信した映像データを記憶装置に録画する録画ステップと、
前記記憶装置に録画した前記映像データを表示画面に再生する再生ステップと、
前記受信した映像データを前記表示画面に表示させた状態で、当該映像データを録画している場合に、第1指示を受け付けたとき、前記電子辞書の画面を前記表示画面に表示させる表示ステップと、
前記電子辞書の画面のうち所定の画面を前記表示画面の少なくとも一部に表示させる処理が前記録画中に行われた場合、当該表示された画面を特定する特定データを前記電子辞書のデータに基づいて生成するとともに、当該生成した特定データを前記録画している映像データに関連付けて前記記憶装置に記憶する生成ステップとを含み、
前記表示ステップでは、前記録画した映像データを再生させる再生指示を受け付けた場合、当該映像データに関連付けて記憶した前記特定データに基づき、前記所定の画面を前記表示画面に表示させる、表示制御方法。
【請求項22】
請求項21に記載の表示制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−41197(P2010−41197A)
【公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−199725(P2008−199725)
【出願日】平成20年8月1日(2008.8.1)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】