説明

電子機器、電子機器の制御方法

【課題】他の電子機器から、電源OFFが可能である旨のコマンドが送信されても電子機器の電源ONが継続されることが無いように、電源制御を適切に行い、電子機器(BDレコーダ)の電力消費を低減する。
【解決手段】電子機器は、自機器の状態がアクティブであるかインアクティブであるかを検出する状態検出部を備える。また、録画の終了を検出する録画終了検出部を備える。また、前記録画の終了が検出された場合に、前記検出された自機器の状態がインアクティブであれば自機器の電源をOFFにするよう制御する電源制御部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、電子機器の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、BD(Blu-ray Disc、ブルーレイディスク)、DVD(Digital Versatile Disc、デジタルバーサタイルディスク)、HDD(Hard disk drive、ハードディスクドライブ)等の記録媒体を備え、これらの記録媒体に映像コンテンツ等を録画するレコーダやPC(Personal computer、パーソナルコンピュータ(パソコン))等の電子機器が普及している。
【0003】
また、これらの電子機器の中にはHDMI(High-Definition Multimedia Interface、高解像度マルチメディアインターフェース)規格のCEC(Consumer Electronics Control)、すなわちHDMI−CEC規格、に準拠した製品がある。
【0004】
CECは、HDMIで規格化されている機器制御信号と制御プロトコルである。
HDMIは、パソコンとディスプレイの接続に使われるデジタルインターフェースのDVIをベースにし、これを発展させた規格である。HDMI規格は1本のケーブルで映像・音声・制御信号を合わせて送受信するので、取り回しが容易になっている。
【0005】
また、HDMI規格を用いることによって、制御信号を双方向に伝送させることも可能である。例えば、電子機器間をHDMIケーブルで中継させることで1台のリモコンで複数の電子機器を制御することができる。
【0006】
これらのHDMI−CEC規格に準拠するレコーダ(例えば、BDレコーダ)やPC等の電子機器は、テレビ(TV)や他の電子機器とHDMIケーブルで接続され、上記のように、例えば、1台のリモコンで複数の電子機器を制御することができる。
【0007】
そして、TVから送信されたコマンドで電子機器(BDレコーダ)の電源を制御することができる。
しかし、例えば、電子機器(BDレコーダ)が録画動作中の場合は、TV等の他の電子機器から電源OFFが可能である旨のコマンドが送信されても、電子機器(BDレコーダ)の電源はOFFにすることができないことがある。
【0008】
このような場合には、上記HDMI−CEC規格に準拠して接続されている他の電子機器から、電子機器(BDレコーダ)の電源をOFFにすることが可能である旨のコマンドが送信されているにも係わらず、電子機器(BDレコーダ)の電源ONが継続され、電力が消費される恐れがあった。
【0009】
このため、電源制御を適切に行い、電子機器(BDレコーダ)の電力消費を低減することが課題となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2009−296043号公報
【特許文献2】特開2009−16897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
他の電子機器から、電源OFFが可能である旨のコマンドが送信されても電子機器の電源ONが継続されることがあった。
このため、電源制御を適切に行い、電子機器(BDレコーダ)の電力消費を低減することが課題となっていた。
【課題を解決するための手段】
【0012】
実施形態の電子機器は、自機器の状態がアクティブであるかインアクティブであるかを検出する状態検出部を備える。
また、録画の終了を検出する録画終了検出部を備える。
また、前記録画の終了が検出された場合に、前記検出された自機器の状態がインアクティブであれば自機器の電源をOFFにするよう制御する電源制御部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)がTVやゲーム機等の他の電子機器とHDMIケーブルで接続されたシステムを示す図。
【図2】実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)の構成の一例を示すブロック図。
【図3】実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)の機能構成を説明する図。
【図4】実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)のアクティブ制御部において、アクティブ状態(アクティブ/インアクティブ)を検出する検出ルーチンの一例を説明する図。
【図5】実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)のアクティブ制御部におけるアクティブ状態(アクティブ/インアクティブ)の検出に係る処理を説明するフローチャート。
【図6】実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)の動作を説明するフローチャート。
【図7】他の実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)の動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)がTVやゲーム機等の他の電子機器とHDMIケーブルで接続されたシステムを示す図である。
符号1は電子機器(TV)、符号18は電子機器(ゲーム機)、符号18bはゲームコントローラ、符号30は電子機器(BDレコーダ)である。
電子機器(ゲーム機)は、ユーザによってゲームコントローラ18aが操作されることによって動作する。
この実施の形態においては、電子機器(BDレコーダ)30は、HDMIケーブル30bを介して電子機器(TV)1に接続されている。また、電子機器(ゲーム機)18は、HDMIケーブル18bを介して電子機器(TV)1に接続されている。
【0015】
すなわち、これらの電子機器(TV)1、電子機器(ゲーム機)18、電子機器(BDレコーダ)30は、上記HDMI−CEC規格に準拠した関係で接続されている。
【0016】
図2は、実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)の構成の一例を示すブロック図である。
符号2はアンテナ、符号3aはチューナ、符号4は信号処理部、符号5は映像処理部、符号6は音声処理部、符号10はバスである。
符号11は制御部、符号12はCPU、符号13はRAM、符号14はROM、符号15はフラッシュメモリ、符号16は録画再生部(BD、HDD)である。
符号17はHDMI端子)、符号19は操作受信部、符号20は操作機器(リモートコントローラ)である。
符号21は送受信部、符号26はインターネットである。
符号25a、25bは放送番組を放送する放送局である。放送番組は放送局25a、25b等、複数の放送局から複数の番組が放送される。
アンテナ2は電子機器(BDレコーダ)30に接続される。符号3aはチューナである。チューナは単数でも良いし、複数でも良い。
複数の放送局25a、25b等から放送波の形態で放送された複数の番組(放送信号)が、アンテナ2で受信され、チューナ3aに送信される。チューナ3aでは、番組(放送信号)を選局受信し、信号処理部4へ出力する。
【0017】
ここでは、制御部11のMPU12は、チューナ3a、信号処理部4、映像処理部5、音声処理部6、RAM13、ROM14、フラッシュメモリ15、録画再生部(BD、HDD)16、HDMI端子17、操作受信部19、操作機器(リモートコントローラ)20、送受信部21と、それぞれ、バス10を介して接続され、これらを制御する。
【0018】
信号処理部4は、チューナ3aで選局され、番組に係る映像信号にデコード処理を施し、トランスポートストリーム(TS)のフォーマットで、録画再生部(BD、HDD)16へ映像信号を出力する。
【0019】
録画再生部(BD、HDD)16は、例えばBD(ブルーレイディスク)やHDD(ハードディスク装置)等の記録媒体を備えた大容量の録画再生装置(映像信号記録再生装置)であり、ここでは電子機器(BDレコーダ)30に構成される。録画再生部(BD、HDD)16はSSDでも構成可能である。
【0020】
録画再生部(BD、HDD)16は、トランスポートストリーム(TS)のフォーマットで送信された映像信号を連続的に受信し、受信した放送番組を録画再生部(BD、HDD)16に録画する。
【0021】
録画再生部(BD、HDD)16に録画された放送番組は、適宜再生可能である。録画された映像信号の中から再生のために抽出された番組に係る映像信号は信号処理部4でデコード処理され、それぞれ音声信号と映像信号を抽出し、出力する。音声信号は音声処理部6に出力される。映像信号は映像処理部5に出力される。
【0022】
音声処理部6は出力された音声信号にデコード処理を行い、HDMIケーブル30を介して電子機器(TV)1に出力する。また、電子機器(TV)1は図示しないスピーカを備え、上記デコード処理された音声信号を受信し、音声に変換して出力する。
【0023】
映像処理部5は出力された映像信号にデコード処理を行い、表示処理部7へ出力する。表示処理部7は色や表示位置等の表示処理を行い、HDMIケーブル30を介して電子機器(TV)1に構成される表示装置(図示せず)に出力する。
【0024】
上記のように、この実施の形態においては、電子機器(BDレコーダ)30はHDMI端子17を介し、HDMI(登録商標)ケーブル18bで電子機器(TV)1と接続される。
【0025】
また、電子機器(BDレコーダ)30は、操作受信部19を介して、リモートコントローラやキーボード等の操作機器20が接続され、映像出力装置1のユーザ操作が可能である。
【0026】
また、電子機器(BDレコーダ)30は、送受信部21を介して、インターネット26に接続され、インターネット通信が可能である。
図3は、実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)の機能構成を説明する図である。
上記のように、この実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)30は、HDMI端子17を備え、HDMI端子17に接続されたHDMIケーブル30bを介して電子機器(TV)1に接続される。
【0027】
符号31はモード管理部、符号32は電源制御部、符号33はアクティブ制御部、符号34はHDMI−CEC制御部である。
HDMI−CEC制御部34は、図に示すように、HDMI−CEC信号でHDMI端子17に接続される。
モード管理部31は、例えば、電子機器(BDレコーダ)30がBDやHDDに記録されているコンテンツの再生を開始した、あるいは再生中である、あるいは再生を終了した、あるいはBDやHDDにコンテンツの記録(録画)を開始した、あるいは録画中である、あるいは録画を終了した等の、動作モードを検出する。
【0028】
例えば、録画の終了を検出した場合に、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにできると判断することが可能である。
そして、後述するように、録画の終了を検出することによって、自機器である電子機器(BDレコーダ)30自身の電源をOFFにすることが可能であるかを検出し、電源がOFFになるように制御する。
【0029】
電源制御部32は、HDMI−CEC制御部34の指示により、電子機器(BDレコーダ)30の電源がONまたはOFFとなるように制御する。また、電子機器(BDレコーダ)30の電源の変化(例えば、ONからOFF、またはOFFからON)を検出し、出力する。
【0030】
アクティブ制御部33は、後述するように、自機器である電子機器(BDレコーダ)30自身の状態がアクティブであるかインアクティブであるかを検出し、例えば制御部11に構成される保持部(図示せず)に保持する。
【0031】
電子機器(BDレコーダ)30は、これらのモード管理部31、電源制御部32、アクティブ制御部33、HDMI−CEC制御部34を備えている。
これらは、例えば、上記図2で説明した電子機器(BDレコーダ)30の制御部11に構成される。
そして、モード管理部31はHDMI−CEC制御部34に接続し、HDMI−CEC制御部34に向けて上記検出された動作モードを出力する。
電源制御部32はHDMI−CEC制御部34に接続され、HDMI−CEC制御部34から上記電子機器(BDレコーダ)30の電源を制御する信号が送信される。
【0032】
また、アクティブ制御部33はHDMI−CEC制御部34と接続され、上記自機器のアクティブ状態(アクティブであるかインアクティブであるか)の検出結果をHDMI−CEC制御部34に出力する。
【0033】
図4は、実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)のアクティブ制御部33において、電子機器(BDレコーダ)のアクティブ状態(アクティブ(Active)またはインアクティブ(Inactive))を検出する検出ルーチンの一例を説明する図である。
【0034】
この実施の形態においては、上記図1に示すように、電子機器(ゲーム機)18はHDMIケーブル18bを介して、電子機器(BDレコーダ)30はHDMIケーブル30bを介して、それぞれ電子機器(TV)1に接続されている。
【0035】
そして、電子機器(TV)1、電子機器(ゲーム機)18、電子機器(BDレコーダ)30は、上記HDMI−CEC規格に準拠した関係で接続され、HDMI−CEC信号を用いた通信を行う。
【0036】
図4(a)は、例えば、図1に示す接続関係における電子機器(BDレコーダ)のアクティブ状態(アクティブ(Active)またはインアクティブ(Inactive))を検出する検出ルーチンの一例を説明する図である。
【0037】
ここでは、例えばリモコン20を用いたユーザ操作によって、電子機器(TV)1の入力選択が電子機器(BDレコーダ)30に切り替えられる(符号41)。
このとき、HDMI規格に則り、電子機器(TV)1から、アドレスを電子機器(BDレコーダ)30とした、符号41aを付した「RoutingChangeコマンド」または「SetStreamPathコマンド」が出力される。
【0038】
このとき、電子機器(BDレコーダ)30は、この電子機器(BDレコーダ)30をアドレスとした「RoutingChangeコマンド」または「SetStreamPathコマンド」41aを受信し、上記アクティブ制御部33において、電子機器(BDレコーダ)30がアクティブ(Active)であることを検出し、保持する。
【0039】
このとき、電子機器(BDレコーダ)30はアクティブ(Active)であることが検出される。
図4(b)は、同じく、図1に示す接続関係における電子機器(BDレコーダ)のアクティブ状態(アクティブ(Active)またはインアクティブ(Inactive))を検出する検出ルーチンの一例を説明する図である。
【0040】
ここでは、例えば、リモコン20を用いたユーザ操作あるいは、電子機器(TV)1の図示しないリモコンを用いたユーザ操作によって、電子機器(TV)1のチューナで受信された映像が、電子機器(TV)1の図示しない映像表示部に表示される(符号42)。
【0041】
このとき、HDMI規格に則り、電子機器(TV)1から、電子機器(TV)1がアクティブ(Active)であることを示す、符号42aを付した「ActiveSourceコマンド」が出力される。
【0042】
このとき、電子機器(BDレコーダ)30は、この電子機器(TV)1がアクティブ(Active)であることを示す、「ActiveSourceコマンド」42aを受信し、上記アクティブ制御部33において、電子機器(TV)1がアクティブ(Active)であること、すなわち、電子機器(BDレコーダ)30はインアクティブ(Inactive)であることを検出し、保持する。
【0043】
このとき、電子機器(BDレコーダ)30はインアクティブ(Inactive)であることが検出される。
なお、電子機器(ゲーム機)18も同様に、電子機器(TV)1から出力された「ActiveSourceコマンド」42aを受信し、電子機器(TV)1がアクティブ(Active)であること、すなわち、電子機器(ゲーム機)18はインアクティブ(Inactive)であることを検出することが可能である。
【0044】
図4(c)は、同じく、図1に示す接続関係における電子機器(BDレコーダ)のアクティブ状態(アクティブ(Active)またはインアクティブ(Inactive))を検出する検出ルーチンの一例を説明する図である。
【0045】
HDMI端子に接続された電子機器(BDレコーダ)30等、ソース機器がアクティブになった場合にはそのソース機器から「ActiveSourceコマンド」が出力される。このとき、電子機器(TV)1は「ActiveSourceコマンド」を受信した場合に、入力選択を「ActiveSourceコマンド」を送信した機器(ここでは電子機器(BDレコーダ)30)に切替える。
【0046】
ここでは、例えば、リモコン20を用いたユーザ操作によって、電子機器(BDレコーダ)30がアクティブにされる操作(例えば、電子機器(BDレコーダ)30のBDやHDDに録画されたコンテンツの再生等)が行なわれる(符合43)。
【0047】
このとき、HDMI規格に則り、電子機器(BDレコーダ)30から、電子機器(BDレコーダ)30がアクティブ(Active)であることを示す、符号43aを付した「ActiveSourceコマンド」が出力される。
【0048】
また、同様に、電子機器(BDレコーダ)30から、電子機器(BDレコーダ)30がアクティブ(Active)であることを示す、符号43aを付した「ActiveSourceコマンド」が出力される。
【0049】
このとき、電子機器(BDレコーダ)30は、自身が出力した電子機器(BDレコーダ)30がアクティブ(Active)であることを示す、「ActiveSourceコマンド」43aを用い、上記アクティブ制御部33において、電子機器(BDレコーダ)30がアクティブ(Active)であることを検出し、保持する。
【0050】
このとき、電子機器(BDレコーダ)30はアクティブ(Active)であることが検出される。
また、このとき、電子機器(TV)1は「ActiveSourceコマンド」43aを受信し、入力選択を電子機器(BDレコーダ)30に切り替える(符号44)。
【0051】
図4(d)は、同じく、図1に示す接続関係における電子機器(BDレコーダ)のアクティブ状態(アクティブ(Active)またはインアクティブ(Inactive))を検出する検出ルーチンの一例を説明する図である。
【0052】
ここでは、例えば、リモコン20を用いたユーザ操作あるいは、図示しない電子機器(TV)1のリモコンを用いたユーザ操作によって、電子機器(TV)1の入力選択が電子機器(ゲーム機)18に切り替えられる(符号45)。
【0053】
このとき、HDMI規格に則り、電子機器(TV)1から、アドレスを電子機器(ゲーム機)18とした、符号41aを付した「RoutingChangeコマンド」または「SetStreamPathコマンド」が出力される。
【0054】
このとき、電子機器(BDレコーダ)30は、この電子機器(BDレコーダ)30をアドレスとした「RoutingChangeコマンド」または「SetStreamPathコマンド」41aを受信し、上記アクティブ制御部33において、電子機器(ゲーム機)18がアクティブ(Active)であること、すなわち、電子機器(BDレコーダ)30はインアクティブ(Inactive)であることを検出し、保持する。
【0055】
このとき、電子機器(BDレコーダ)30はインアクティブ(Inactive)であることが検出される。
すなわち、この実施の形態においては、アクティブ制御部33は、電子機器(BDレコーダ)30がアクティブ(Active)状態かインアクティブ(Inactive)状態であるかを判断し、保持する。そして、例えば、電子機器(BDレコーダ)30の電源をONにした場合とBDディスク再生を開始した場合にアクティブ(Active)状態として保持する。
【0056】
また、上記のように、電子機器(TV)1から出力された「SetStreamPathコマンド」のアドレス(ここではアドレスは電子機器(BDレコーダ)30)が実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスと一致した場合にアクティブ(Active)状態として保持する。
【0057】
また、他の電子機器(例えば電子機器(TV)1)が「ActiveSourceコマンド」を出力した場合には、電子機器(BDレコーダ)30は、インアクティブ(Inactive)状態として保持する。
【0058】
また、「SetStreamPathコマンド」のアドレス(アドレスは電子機器(BDレコーダ)30)が実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスと一致しない場合に、インアクティブ(Inactive)状態として保持する。
【0059】
また、例えば、電子機器(TV)1から出力された「RoutingChangeコマンド」のNewアドレスが実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスと一致しない場合には、インアクティブ(Inactive)状態として保持する。
【0060】
図5は、実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)のアクティブ制御部33におけるアクティブ状態(アクティブ(Active)またはインアクティブ(Inactive))の検出に係る処理を説明するフローチャートである。
【0061】
符号S100はここでの開始ステップである。続いて、ステップS101に進む。
ステップS101は、例えば、上記電源制御部32において検出された、電子機器(BDレコーダ)30の電源は、OFFからONに変化したかを判別するステップである。電子機器(BDレコーダ)30の電源は、OFFからONに変化したと判別される場合はステップS104に進む(ステップS101のYes)。電子機器(BDレコーダ)30の電源は、OFFからONに変化しないと判別される場合はステップS102に進む(ステップS101のNo)。
【0062】
ステップS102は、例えば、上記モード管理部31において、BDディスクまたはHDDの再生または録画動作を開始したかを検出し、判別するステップである。再生または録画動作を開始したと判別される場合はステップS104に進む(ステップS102のYes)。再生または録画動作を開始したと判別されない場合はステップS103に進む(ステップS102のNo)。
【0063】
ステップS103は、例えば、上記図4(a)に示すように、電子機器(TV)1から送信された「SetStreamPathコマンド」のアドレス(ここではアドレスは電子機器(BDレコーダ)30)が実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスと一致するかを判別するステップである。
【0064】
電子機器(TV)1から送信された「SetStreamPathコマンド」のアドレスが実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスと一致すると判別される場合はステップS104に進む(ステップS103のYes)。電子機器(TV)1から送信された「SetStreamPathコマンド」のアドレスが実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスと一致しないと判別される場合はステップS105に進む(ステップS104のNo)。
【0065】
ステップS104は、電子機器(BDレコーダ)30のアクティブ状態を”アクティブ(Active)”で保持するステップである。続いて、ステップS109に進む。
【0066】
ステップS105は、TV1やゲーム機18等、他の電子機器から出力された「ActiveSourceコマンド」を電子機器(BDレコーダ)30が受信したかを判別するステップである。
【0067】
そして、TV1やゲーム機18等、他の電子機器から出力された「ActiveSourceコマンド」を電子機器(BDレコーダ)30が受信したと判別される場合はステップS108に進む(ステップS105のYes)。TV1やゲーム機18等、他の電子機器から出力された「ActiveSourceコマンド」を電子機器(BDレコーダ)30が受信しないと判別される場合はステップS106に進む(ステップS105のNo)。
【0068】
ステップS106は、TV1から送信された「SetStreamPathコマンド」は実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスとは一致しないかを判別するステップである。TV1から送信された「SetStreamPathコマンド」は実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスとは一致しないと判別される場合はステップS108に進む(ステップS106のYes)。TV1から送信された「SetStreamPathコマンド」は実際の電子機器(BDレコーダ)30のアドレスとは一致すると判別される場合はステップS107に進む(ステップS106のNo)。
【0069】
ステップS107は、TV1から送信された「RoutingChangeコマンド」のnewアドレスは、電子機器(BDレコーダ)30のアドレスとは一致しないかを判別するステップである。TV1から送信された「RoutingChangeコマンド」のnewアドレスは、電子機器(BDレコーダ)30のアドレスとは一致しないと判別される場合はステップS108に進む(ステップS107のYes)。TV1から送信された「RoutingChangeコマンド」のnewアドレスは、電子機器(BDレコーダ)30のアドレスとは一致すると判別される場合はステップS109に進む(ステップS107のNo)。
【0070】
ステップS108は、電子機器(BDレコーダ)30のアクティブ状態を”インアクティブ”で保持するステップである。続いて、ステップS109に進む。
ステップS109は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
この実施形態においては、上記のように電子機器(BDレコーダ)30のアクティブ状態(アクティブ(Active)またはインアクティブ(Inactive))を検出し、保持する。
【0071】
図6は、実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)の動作を説明するフローチャートである。
符号S200はここでの開始ステップである。続いて、ステップS201へ進む。
ステップS201は、上記モード管理部31が、録画媒体(BDやHDD)への録画の終了を監視するステップである。ここでは、録画は、例えば、視聴番組の録画、予約録画、裏番組の録画(裏録)、ダビング録画等である。続いて、ステップS202へ進む。
【0072】
ステップS202は、電子機器(BDレコーダ)30の動作中は電源をOFFにできない動作、例えば録画処理動作は終了したかを判別するステップである。電子機器(BDレコーダ)30の動作中は電源をOFFにできない動作は終了したと判別される場合は、ステップS203へ進む(Yes)。電子機器(BDレコーダ)30の動作中は電源をOFFにできない動作は終了しないと判別される場合は、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0073】
ステップS203は、例えば、モード管理部31が上記録画の終了を検出し、上記HDMI−CEC制御部34に向け、録画が終了した旨の通知を出力するステップである。続いて、ステップS204へ進む。
【0074】
ステップS204は、上記HDMI−CEC制御部34は、上記録画終了通知を受信したかを判別するステップである。HDMI−CEC制御部34が、録画終了通知を受信したと判別される場合はステップS205へ進む(Yes)。HDMI−CEC制御部34が、録画終了通知を受信しないと判別される場合は、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0075】
ステップS205は、上記アクティブ制御部33に保持されたアクティブ状態は”インアクティブ”であるかを判別するステップである。アクティブ制御部33に保持されたアクティブ状態は”インアクティブ”であると判別される場合は、ステップS206へ進む(Yes)。アクティブ制御部33に保持されたアクティブ状態は”インアクティブ”ではない(アクティブである)と判別される場合は、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0076】
ステップS206は、HDMI−CEC制御部34が電源制御部32に向け、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにする要求を通知するステップである。続いて、ステップS207へ進む。
【0077】
ステップS207は、HDMI−CEC制御部34が電源制御部32に向けて電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにする指示を出力し、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにするステップである。続いて、ステップS208へ進む。
【0078】
ステップS208は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
すなわち、この実施の形態においては、上記モード管理部31は、電子機器(BDレコーダ)30の録画もしくはダビング等の、電子機器(BDレコーダ)30の電源ONを継続する必要があるモードが終了し、電源をOFFにできる状態であることを上記HDMI−CEC制御部34に通知する。
【0079】
また、このHDMI−CEC制御部34は、上記アクティブ制御部33から電子機器(BDレコーダ)30のアクティブ状態(アクティブ(Active)またはインアクティブ(Inactive))を取得する。
【0080】
そして、電子機器(BDレコーダ)30がインアクティブ(Inactive)の状態の場合は、上記電源制御部32に電子機器(BDレコーダ)30電源をOFFにする要求を通知するようにする。
【0081】
また、電子機器(BDレコーダ)30がアクティブ(Active)の状態の場合は、電子機器(BDレコーダ)30電源をOFFにする要求は通知しないようにする。
【0082】
図7は、他の実施形態に係わる電子機器(BDレコーダ)の動作を説明するフローチャートである。
符号S300は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS301へ進む。
ステップS301は、例えば、HDMI−CEC制御部34が、アクティブ制御部33に保持されたアクティブ状態の変化を検出し、アクティブ制御部33に保持された電子機器(BDレコーダ)30のアクティブ状態が、”アクティブ”から”インアクティブ”に変化したことを検出するステップである。続いて、ステップS302へ進む。
【0083】
ステップS302は、アクティブ制御部33に保持された電子機器(BDレコーダ)30のアクティブ状態は”インアクティブ”に変化したかを判別するステップである。電子機器(BDレコーダ)30のアクティブ状態が”インアクティブ”に変化したと判別される場合は、ステップS303へ進む(ステップS302のYes)。電子機器(BDレコーダ)30のアクティブ状態が”インアクティブ”に変化しないと判別される場合は、ここでの処理を繰り返す(ステップS302のNo)。
【0084】
ステップS303は、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにすることができない、例えば、「録画中」ではないような状態、すなわち、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFすることが可能な状態かを判別するステップである。電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFすることが可能な状態であると判別される場合は、ステップS304へ進む(ステップS303のYes)。電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFすることが可能な状態ではないと判別される場合は、ここでの処理を繰り返す(ステップS303のNo)。
【0085】
ステップS304は、上記のように電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFすることが可能な状態であると判別されてから、予め決めた時間経過したかを判別するステップである。
【0086】
ここで、この予め決めた時間は、一例として、0秒間から3分間程度が好ましい。しかし、電子機器の使用状況は種々異なることが考えられることから、この3分間を超える長時間にすることも可能である。
【0087】
そして、上記電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFすることが可能な状態であると判別されてから、予め決めた時間経過したと判別される場合は、ステップS305へ進む(ステップS304のYes)。電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFすることが可能な状態であると判別されてから、予め決めた時間経過したと判別されない場合は、ここでの処理を繰り返す(ステップS304のNo)。
【0088】
ステップS305は、例えば、HDMI−CEC制御部34が、電源制御部32に向け、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにする要求を通知するステップである。続いて、ステップS306へ進む。
【0089】
ステップS306は、この通知を受けた電源制御部32が、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにするように制御するステップである。続いて、ステップS307へ進む。
【0090】
ステップS307は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
この実施の形態においては、上記のように、HIDMI−CEC制御部34は、電子機器(BDレコーダ)30がアクティブ(Acitve)状態からインアクティブ(Inactive)状態に変化したことを確認する。
【0091】
また、電子機器(BDレコーダ)30がインアクティブ(Inactive)状態に変化したことを確認すると、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにすることができないモード(例えば、録画やダビング等)であるか否かを確認する。
【0092】
そして、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにすることができるモードである場合は、上記予め決められた一定時間経過後に、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにする要求を通知する。
【0093】
上記のように、この実施の形態においては、例えば、接続されている他の電子機器から、電源OFFが可能である旨のコマンドが送信されている場合に、電源制御を適切に行い、電子機器(BDレコーダ)30の電力消費を低減することが可能になる。
【0094】
また、この実施の形態においては、電子機器(BDレコーダ)30が、例えば、録画停止した場合やダビングを終了した場合に、上記のように電子機器(BDレコーダ)30がインアクティブ(Inctive)状態であることを確認した上で、電子機器(BDレコーダ)30の電源がOFFになるようにする。これによって、電子機器(BDレコーダ)30の電源を、確実にOFFにすることが可能である。
【0095】
しかも、例えば、ユーザが電子機器(BDレコーダ)30から出力される映像コンテンツをTV1で視聴中(電子機器(BDレコーダ)30はアクティブ(Active)状態)の場合は、電子機器(BDレコーダ)30の電源をONのまま継続することが可能になる。このため、ユーザの意思に反して電子機器(BDレコーダ)30電源がOFFになってしまうことを防止することが可能となる。
【0096】
すなわち、この実施の形態においては、電子機器(BDレコーダ)30から出力される映像コンテンツを視聴していない場合は、電子機器(BDレコーダ)30の電源ONの継続が不要となったことを検出し、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにすることが可能になる。このため、ユーザの利便性を向上させ、電子機器(BDレコーダ)30の消費電力を低減させることが可能になる。
【0097】
また、他の実施の形態として、例えば、電子機器(BDレコーダ)30が、電子機器(BDレコーダ)30に接続された映像表示装置(TV)1が電源OFFまたはスタンバイ状態であるかを検出する状態検出部(図示せず)を備え、また、上記と同様に、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにすることが可能であるかを検出し、電源をOFFにすることが可能な場合に、映像表示装置(TV)1が電源OFFまたはスタンバイ状態に変化した場合に、自機器(電子機器(BDレコーダ)30)の電源をOFFにするよう制御することが可能である。
【0098】
また、他の実施の形態として、例えば、電子機器(BDレコーダ)30が、電子機器(BDレコーダ)30に接続された映像表示装置(TV)1が電源OFFまたはスタンバイ状態であるかを検出する状態検出部(図示せず)を備え、また、上記と同様に、電子機器(BDレコーダ)30の電源をOFFにすることが可能であるかを検出し、電源をOFFにすることが可能な状態に変化した場合に、映像表示装置(TV)1が電源OFFまたはスタンバイ状態である場合に、自機器(電子機器(BDレコーダ)30)の電源をOFFにするよう制御することが可能である。
【0099】
上記のように構成することによって、この発明の実施の形態においては、電源制御を適切に行い、電子機器(BDレコーダ)30の電力消費を低減することが可能になる。
【0100】
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【符号の説明】
【0101】
1…電子機器(TV)、17…HDMI端子、18…電子機器(ゲーム機)、18b…ゲームコントローラ、30…電子機器(BDレコーダ)、30b…HDMIケーブル、31…モード管理部、32…電源制御部、33…アクティブ制御部、34…HDMI−CEC制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自機器の状態がアクティブであるかインアクティブであるかを検出する状態検出部と、
録画の終了を検出する録画終了検出部と、
前記録画の終了が検出された場合に、前記検出された自機器の状態がインアクティブであれば自機器の電源をOFFにするよう制御する電源制御部を備える電子機器。
【請求項2】
前記検出された自機器の状態を保持する保持部を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
自機器の状態がアクティブであるかインアクティブであるかを検出する状態検出部と、
前記自機器の状態がインアクティブに変化したことを検出する変化検出部と、
前記自機器の電源をOFFにすることが可能であるかを検出し、電源をOFFにすることが可能な場合は前記自機器の電源をOFFにするよう制御する電源制御部を備える電子機器。
【請求項4】
前記自機器の電源をOFFにすることが可能な場合に、予め決められた時間経過後に前記自機器の電源のOFF制御を行なう請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記自機器の状態はHDMI−CEC規格に基づいて検出される請求項1または3のいずれかに記載の電子機器。
【請求項6】
自機器の状態がアクティブであるかインアクティブであるかを検出するステップと、
録画の終了を検出するステップと、
前記録画の終了が検出された場合に、前記検出された自機器の状態がインアクティブであれば自機器の電源をOFFにするよう制御するステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項7】
自機器の状態がアクティブであるかインアクティブであるかを検出するステップと、
前記自機器の状態がインアクティブに変化したことを検出するステップと、
前記自機器の電源をOFFにすることが可能であるかを検出し、電源をOFFにすることが可能な場合は前記自機器の電源をOFFにするよう制御するステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項8】
自機器に接続された映像表示装置が電源OFFまたはスタンバイ状態であるかを検出する状態検出部と、
自機器の電源をOFFにすることが可能であるかを検出し、電源をOFFにすることが可能な場合に、前記映像表示装置が電源OFFまたはスタンバイ状態に変化した場合に、前記自機器の電源をOFFにするよう制御する電源制御部を備える電子機器。
【請求項9】
自機器に接続された映像表示装置が電源OFFまたはスタンバイ状態であるかを検出する状態検出部と、
自機器の電源をOFFにすることが可能であるかを検出し、電源をOFFにすることが可能な状態に変化した場合に前記映像表示装置が電源OFFまたはスタンバイ状態である場合に、前記自機器の電源をOFFにするよう制御する電源制御部を備える電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−174060(P2012−174060A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−36298(P2011−36298)
【出願日】平成23年2月22日(2011.2.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】