説明

電子機器およびヒンジユニット

【課題】騒音の発生を回避することができる電子機器およびヒンジユニットを提供する。
【解決手段】支持部材31は第1筐体12に組み込まれる。支持部材31には第1仮想軸22回りに回転自在に回転部材32が支持される。回転部材32は、第1筐体12に区画される開口18から突出する。回転部材32には所定の弾性復元力を有するヒンジキャップ21が覆い被さる。ヒンジキャップ21は開口18から突き出る。ヒンジキャップ21の突片45はヒンジキャップ21の弾性復元力に基づき回転部材に係り合う。こうした電子機器11では、ヒンジキャップ21は弾性復元力に基づき突片45で回転部材32に係り合う。ヒンジキャップ21のがたつきは回避されることができる。騒音の発生は回避されることができる。しかも、回転部材32からヒンジキャップ21の脱落は確実に回避される。電子機器11の組み立て作業は効率的に実施されることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばノートブックパーソナルコンピュータといった電子機器に関し、特に、第1筐体と、第1軸回りおよび第1軸に直交する1平面内で規定される第2軸回りで第1筐体に対して相対回転する第2筐体とを備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ノートブックパーソナルコンピュータ(以下、「ノートパソコン」)は、表面にキーボードを露出させる本体筐体と、表面に液晶ディスプレイパネルを露出させるディスプレイ用筐体とを備える。本体筐体およびディスプレイ用筐体は回転機構で連結される。回転機構は、ディスプレイ用筐体および本体筐体の間で水平軸回りの回転を実現する。こうしてディスプレイ用筐体および本体筐体は水平軸回りで折り畳まれる。
【0003】
回転機構は、本体筐体およびディスプレイ用筐体の間で、水平軸に直交する1平面内で規定される垂直軸回りの回転を実現する。こうして水平軸は垂直軸回りで回転することができる。その結果、ディスプレイ用筐体および本体筐体が折り畳まれると、ディスプレイ用筐体は表面で本体筐体の表面に受け止められることができると同時に裏面で本体筐体の表面に受け止められることができる。
【0004】
本体筐体は、ベースと、ベースに結合されるカバーとを備える。回転機構はベースに固定されるとともに、カバーに区画される開口から突出する。回転機構には、開口から突き出るヒンジキャップが覆い被さる。ヒンジキャップの下端には外側に広がるフランジが形成される。フランジはヒンジキャップの抜けを防止する。回転機構内には、本体筐体からディスプレイ用筐体に向かって延びる配線が通り抜ける。
【特許文献1】実開平05−40566号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ヒンジキャップは開口内に緩やかにはめ込まれる。その結果、例えばノートパソコンの運搬時などにヒンジキャップは開口に対して相対的にがたつく。このとき、ヒンジキャップのフランジは筐体に衝突する。衝突に基づきかちゃかちゃと騒音が発生する。こういった騒音はノートパソコンの利用者に不快感を与える。
【0006】
こうしたノートパソコンの組み立てにあたって、回転機構内には配線が通される。その後、回転機構にはヒンジキャップが被せられる。このとき、ヒンジキャップには例えば配線から押し上げ力が作用する。押し上げ力に基づきヒンジキャップは回転機構から浮き上がる。その後、カバーはベースに結合される。このとき、ヒンジキャップはカバーの開口に受け入れられる。配線の押し上げ力でヒンジキャップは回転機構から浮き上がることから、カバーの取り付けにあたって、ヒンジキャップは例えば手で回転機構に向かって押さえ付けられなければならない。組み立て作業の効率は低下してしまう。
【0007】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、騒音の発生を回避することができる電子機器およびヒンジユニットを提供することを目的とする。本発明はさらに、組み立て作業を効率的に実施することができる電子機器およびヒンジユニットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明によれば、第1筐体と、第1筐体に組み込まれる支持部材と、支持部材に第1仮想軸回りに回転自在に支持され、第1筐体に区画される開口から突出する回転部材と、第1仮想軸に直交する平面に沿って延びる第2仮想軸回りで回転自在に回転部材に連結される第2筐体と、所定の弾性復元力を有し、開口から突き出て回転部材に覆い被さるヒンジキャップと、ヒンジキャップに形成されて、ヒンジキャップの弾性復元力に基づき回転部材に係り合う突片とを備えることを特徴とする電子機器が提供される。
【0009】
こうした電子機器によれば、回転部材に基づき第2筐体は第1仮想軸回りで第1筐体に対して相対回転することができる。同時に、第2筐体は第2仮想軸回りで第2筐体に対して相対回転することができる。その結果、第1筐体および第2筐体が折り畳まれると、第2筐体は表面で第1筐体の表面に受け止められることができると同時に裏面で第1筐体の表面に受け止められることができる。こうした電子機器では、ヒンジキャップは弾性復元力に基づき突片で回転部材に係り合う。例えば電子機器の運搬時に、ヒンジキャップのがたつきは回避されることができる。騒音の発生は回避されることができる。
【0010】
しかも、ヒンジキャップは弾性復元力に基づき突片で回転部材に係り合うことから、ヒンジキャップは回転部材に確実に保持されることができる。電子機器の組み立てにあたって、ヒンジキャップの脱落は確実に回避される。組み立て作業は効率的に実施されることができる。加えて、ヒンジキャップは弾性復元力に基づき回転部材に着脱自在に構成されることができる。例えば電子機器の修理にあたって、ヒンジキャップは回転部材から比較的に簡単に取り外されることができる。
【0011】
こういった電子機器は、第1仮想軸に沿って回転部材を貫通する貫通孔と、貫通孔内に配置されて第1筐体内から第2筐体内に延びる配線とをさらに備えてもよい。配線は、回転部材を貫通する貫通孔内に配置される。その一方で、ヒンジキャップは回転部材に覆い被さる。ヒンジキャップは突片に基づき回転部材に係り合う。例えば第1仮想軸に沿って配線の押し上げ力がヒンジキャップに作用しても、ヒンジキャップは回転部材に確実に保持されることができる。ヒンジキャップの浮き上がりは確実に回避される。電子機器の組み立て作業は効率的に実施されることができる。
【0012】
以上のような電子機器の実現にあたってヒンジユニットが提供されればよい。ヒンジユニットは、電子機器の第1筐体に組み込まれる支持部材と、支持部材に第1仮想軸回りに回転自在に支持されて第1筐体に区画される開口から突出し、第1仮想軸に直交する平面に沿って延びる第2仮想軸回りで電子機器の第2筐体を回転自在に連結する回転部材と、所定の弾性復元力を有し、前記開口から突き出て回転部材に覆い被さるヒンジキャップと、ヒンジキャップに形成されて、ヒンジキャップの弾性復元力に基づき回転部材に係り合う突片とを備えればよい。こういったヒンジユニットが電子機器に組み込まれる場合、前述と同様に、ヒンジキャップのがたつきは回避されることができる。電子機器の組み立て作業は効率的に実施されることができる。
【0013】
こうしたヒンジユニットでは、回転部材は、第1仮想軸に沿って回転部材を貫通し、第1筐体内から前記第2筐体内に延びる配線が配置される貫通孔を備えてもよい。こうしたヒンジユニットが電子機器に組み込まれる場合、前述と同様に、例えば配線の押し上げ力がヒンジキャップに作用しても、ヒンジキャップは回転部材に確実に保持されることができる。電子機器の組み立て作業は効率的に実施されることができる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように本発明によれば、騒音の発生を回避することができる電子機器およびヒンジユニットが提供されることができる。本発明によれば、組み立て作業を効率的に実施することができる電子機器およびヒンジユニットが提供されることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0016】
図1は本発明の一実施形態に係る電子機器すなわちノートブックパーソナルコンピュータ11(以下「ノートパソコン」)の外観を概略的に示す。このノートパソコン11は、第1筐体すなわち本体筐体12と、本体筐体12に連結される第2筐体すなわちディスプレイ用筐体13とを備える。本体筐体12やディスプレイ用筐体13は例えばポリカーボネートといった強化樹脂材料から構成されればよい。
【0017】
本体筐体12には例えばマザーボードが組み込まれる。マザーボード上には例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリといった電子回路素子が搭載される。CPUは、例えばメモリに一時的に格納されるソフトウェアプログラムやデータに基づき様々な演算処理を実行する。ソフトウェアプログラムやデータは、同様に本体筐体12内に収容されるハードディスク駆動装置(HDD)といった大容量記憶装置に格納されればよい。
【0018】
本体筐体12の表面には、キーボード14や入力ボタン15といった入力装置が配置される。キーボード14には、複数のキーパッドが任意の仮想平面に沿って配列される。こういった入力装置14、15の働きで、ノートパソコン11の利用者はCPUに向けて様々な指令やデータを入力することができる。
【0019】
ディスプレイ用筐体13には、例えば液晶ディスプレイ(LCD)パネル16といった平面ディスプレイパネルが組み込まれる。LCDパネル16の表示画面はディスプレイ用筐体13の表面に露出する。表示画面にはCPUの演算処理に基づき様々なテキストやグラフィックスが表示されることができる。
【0020】
LCDパネル16の表面にはタッチパネル17といった入力装置が配置される。例えばスタイラスペンの操作や利用者の指に基づきタッチパネル17からCPUに向けて様々な指令やデータが入力されることができる。
【0021】
本体筐体12とディスプレイ用筐体13とは、本体筐体12の表面に区画される開口18から部分的に突出する二軸回り回転機構19(以下、「回転機構」)で相互に連結される。この回転機構19はヒンジキャップ21で覆われる。ヒンジキャップ21は開口18から突出する。こうしたヒンジキャップ21は例えば樹脂材料から成型されればよい。
【0022】
回転機構19は、本体筐体12およびディスプレイ用筐体13の間で第1仮想軸すなわち垂直軸22回りの回転および第2仮想軸すなわち水平軸23回りの回転を実現する。垂直軸22は本体筐体12の表面に直交する。水平軸23は、垂直軸22に直交する平面に沿って延びる。この回転機構19およびヒンジキャップ21は本発明のヒンジユニットを構成する。
【0023】
いま、水平軸23回りの相対回転に基づきディスプレイ用筐体13の表面が本体筐体12の表面に重ね合わせられる場面を想定する。図1に示されるように、ディスプレイ用筐体13は垂直軸22回りで特定位置に位置決めされる。この特定位置では、例えば図2に示されるように、ディスプレイ用筐体13は水平軸23回りで本体筐体12に重ね合わせられる。ディスプレイ用筐体13の表面は本体筐体12の表面に向き合わせられる。ディスプレイ用筐体13の輪郭は本体筐体12の輪郭に重なる。こうしてノートパソコン11は折り畳まれる。
【0024】
例えば図3に示されるように、ディスプレイ用筐体13は例えば180度の相対回転角で垂直軸22回りに本体筐体12に対して相対回転することができる。こうしてディスプレイ用筐体13は垂直軸22回りで特定位置に位置決めされる。この特定位置では、例えば図4に示されるように、ディスプレイ用筐体13は水平軸23回りで本体筐体12に重ね合わせられる。ディスプレイ用筐体13の裏面は本体筐体12の表面に向き合わせられる。こうしてノートパソコン11は折り畳まれる。
【0025】
図5に示されるように、回転機構19は、本体筐体12に組み込まれる支持部材31と、垂直軸22回りで支持部材31に回転自在に支持される回転部材32とを備える。支持部材31は例えば本体筐体12の内壁面に固定される。支持部材31の固定にあたって例えばねじ33が用いられる。ねじ33は、本体筐体12の内壁面から直立するボスに受け入れられればよい。回転部材32には前述のヒンジキャップ21が覆い被さる。
【0026】
回転部材32は、本体34と、本体34から相互に反対向きに延びる1対のアーム35、35とを備える。アーム35、35の先端には水平軸23回りで回転自在に回転片36、36が連結される。回転片36はディスプレイ用筐体13の内壁面に固定される。固定にあたって例えばねじ37が用いられる。ねじ37は、ディスプレイ用筐体13の内壁面から直立するボスに受け入れられればよい。ここでは、回転部材32はステンレス鋼といった金属材料から成型されればよい。
【0027】
図6に示されるように、回転部材32の本体34には、垂直軸22に沿って回転部材32を貫通する貫通孔38が形成される。貫通孔38の上端では、一方のアーム35から他方のアーム35に向かって延びる窪み39が回転部材32に形成される。この窪み39とヒンジキャップ21との間には、垂直方向に延びる貫通孔38から水平方向に延びる空間41が形成される。この空間41は、アーム35上でディスプレイ用筐体13内に開口する。その一方で、貫通孔38の下端は本体筐体12内で開口する。貫通孔38および空間41内には配線42が配置される。貫通孔38および空間41の働きで配線42は筐体本体12内からディスプレイ用筐体13内まで延びることができる。
【0028】
ヒンジキャップ21は、回転部材32の本体34およびアーム35を挟み込む1対の側壁43、43を備える。側壁43、43同士は湾曲壁44で相互に接続される。湾曲壁44は所定の弾性復元力を有する。図7に示されるように、ヒンジキャップ21の側壁43、43には、相互に向き合う突片45、45が形成される。突片45は、アーム35に形成される下向きの半円筒面35aに接触する。湾曲壁44の弾性復元力に基づき突片45はアーム35に係り合う。こうして突片45はヒンジキャップ21の抜けを防止する。
【0029】
突片45は垂直軸22に平行に延びる。突片45は、側壁43の内壁面から立ち上がる第1および第2傾斜面46、47を備える。第1および第2傾斜面46、47は連続する。第1傾斜面46は例えば平坦面から形成されればよい。その一方で、第2傾斜面47は、例えばアーム35の半円筒面35aに沿って規定される湾曲面から形成されればよい。こうして第2傾斜面47はアーム35を確実に受け止めることができる。
【0030】
ヒンジキャップ21の取り付けにあたって、突片45は第1傾斜面46でアーム35を受け止める。ヒンジキャップ21が支持部材31に向かって押し込まれると、湾曲壁44の弾性変形に基づき第1傾斜面46はアーム35の角に沿って移動する。こうしてヒンジキャップ21は本体34およびアーム35に覆い被さる。湾曲壁43の弾性復元力に基づき第2傾斜面47はアーム35の半円筒面35aを受け止めることができる。
【0031】
その一方で、ヒンジキャップ21の取り外しにあたって、ヒンジキャップ21が垂直軸22に沿って持ち上げられると、突片45は第2傾斜面47でアーム35の半円筒面35aを受け止める。ヒンジキャップ21がさらに持ち上げられると、湾曲壁44の弾性変形に基づき第2傾斜面47はアーム35の半円筒面35aに沿って移動する。こうしてヒンジキャップ21は取り外されることができる。
【0032】
図7から明らかなように、支持部材31は本体筐体12内に完全に収容される。その一方で、回転部材32は、本体筐体12の開口18から突出する。同様に、ヒンジキャップ21は開口18から突出する。ヒンジキャップ21は、その下端から外側に突き出るフランジ48で本体筐体12の内壁面に向き合わせられる。フランジ48および本体筐体12の内壁面の間には所定の隙間が形成される。こうしてフランジ48はヒンジキャップ21の本体筐体12からの抜けを防止する。
【0033】
以上のようなノートパソコン11では、ヒンジキャップ21では湾曲壁44の弾性復元力に基づき側壁43は本体34およびアーム35を挟み込む。側壁43の突片45はアーム35に係り合う。突片45の第2傾斜面47はアーム35の半円筒面35aを受け止める。例えばノートパソコン11の運搬時でもヒンジキャップ21のがたつきは回避される。騒音の発生は回避される。
【0034】
しかも、例えば垂直軸22に沿って配線42の押し上げ力がヒンジキャップ21に作用しても、ヒンジキャップ21は回転部材32に確実に保持されることができる。ヒンジキャップ21の浮き上がりは回避される。同時に、ノートパソコン11の組み立てにあたって、回転部材32からヒンジキャップ21の脱落は確実に回避される。組み立て作業は効率的に実施されることができる。
【0035】
加えて、湾曲壁44の弾性復元力に基づき側壁43、43は弾性変形することができる。こうしてヒンジキャップ21は回転部材32に着脱自在に構成されることができる。例えば配線38に不具合が生じても、ヒンジキャップ21は比較的に簡単に取り外されることができる。このとき、第1傾斜面46はヒンジキャップ21の取り付けを容易にする。その一方で、第2傾斜面47はヒンジキャップ21の取り外しを容易にする。
【0036】
なお、本発明の電子機器には、前述のノートパソコン11の他、例えば携帯電話端末装置や情報処理端末(PDA)、タブレット型のパーソナルコンピュータといったその他の電子機器が含まれることができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子機器すなわちノートパソコンの構造を概略的に示す斜視図である。
【図2】ディスプレイ用筐体の表面が本体筐体の表面に重ね合わせられた状態を示すノートパソコンの斜視図である。
【図3】ディスプレイ筐体が垂直軸回りで回転した状態を示すノートパソコンの斜視図である。
【図4】ディスプレイ用筐体の裏面が本体筐体の表面に重ね合わせられた状態を示すノートパソコンの斜視図である。
【図5】回転機構の構造を概略的に示すノートパソコンの部分拡大斜視図である。
【図6】回転機構の構造を概略的に示す拡大分解斜視図である。
【図7】回転機構の構造を概略的に示す部分拡大側面図である。
【符号の説明】
【0038】
11 電子機器(ハードディスク駆動装置)、12 第1筐体(本体筐体)、13 第2筐体(ディスプレイ用筐体)、18 開口、21 ヒンジキャップ、22 第1仮想軸(垂直軸)、23 第2仮想軸(水平軸)、31 支持部材、32 回転部材、38 貫通孔、42 配線、45 突片。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1筐体と、第1筐体に組み込まれる支持部材と、支持部材に第1仮想軸回りに回転自在に支持され、第1筐体に区画される開口から突出する回転部材と、第1仮想軸に直交する平面に沿って延びる第2仮想軸回りで回転自在に回転部材に連結される第2筐体と、所定の弾性復元力を有し、開口から突き出て回転部材に覆い被さるヒンジキャップと、ヒンジキャップに形成されて、ヒンジキャップの弾性復元力に基づき回転部材に係り合う突片とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器において、前記第1仮想軸に沿って回転部材を貫通する貫通孔と、貫通孔内に配置されて前記第1筐体内から前記第2筐体内に延びる配線とをさらに備えることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
電子機器の第1筐体に組み込まれる支持部材と、支持部材に第1仮想軸回りに回転自在に支持されて第1筐体に区画される開口から突出し、第1仮想軸に直交する平面に沿って延びる第2仮想軸回りで電子機器の第2筐体を回転自在に連結する回転部材と、所定の弾性復元力を有し、前記開口から突き出て回転部材に覆い被さるヒンジキャップと、ヒンジキャップに形成されて、ヒンジキャップの弾性復元力に基づき回転部材に係り合う突片とを備えるヒンジユニット。
【請求項4】
請求項3に記載のヒンジユニットにおいて、前記回転部材は、前記第1仮想軸に沿って回転部材を貫通し、前記第1筐体内から前記第2筐体内に延びる配線が配置される貫通孔を備えることを特徴とするヒンジユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−277116(P2006−277116A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−92786(P2005−92786)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】