電子機器の充電用置台
【課題】電子機器の充電用置台を対象とし、製造に関わるコストの低減を達成し得るとともに、操作性および安全性の更なる向上をも達成し得る、電子機器の充電用置台を提供する。
【解決手段】電子機器の一方端を支持する本体側支持部を有する置台本体と、電子機器の他方端を支持するスライド体側支持部を有するスライド体とを備え、スライド体側支持部が本体側支持部に対して近接・離反できるように設置されたスライド体と、本体側支持部に相対向するとともに爪部を有するスライド体側支持部と、本体側支持部に対して没入・突出する充電端子バネと、スライド体側支持部が本体側支持部に近接する方向へ付勢手段によって付勢されるスライド体とを有し、スライド体側支持部に置台本体に装着される電子機器の挙動により付勢手段の付勢力に抗してスライド体側支持部を本体側支持部から離反させ充電端子バネを本体側支持部から突出させる押子部を形成している。
【解決手段】電子機器の一方端を支持する本体側支持部を有する置台本体と、電子機器の他方端を支持するスライド体側支持部を有するスライド体とを備え、スライド体側支持部が本体側支持部に対して近接・離反できるように設置されたスライド体と、本体側支持部に相対向するとともに爪部を有するスライド体側支持部と、本体側支持部に対して没入・突出する充電端子バネと、スライド体側支持部が本体側支持部に近接する方向へ付勢手段によって付勢されるスライド体とを有し、スライド体側支持部に置台本体に装着される電子機器の挙動により付勢手段の付勢力に抗してスライド体側支持部を本体側支持部から離反させ充電端子バネを本体側支持部から突出させる押子部を形成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば携帯電話機の如き充電式の電子機器に対して充電を行なう際に使用される電子機器の充電用置台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図10に示す電子機器の一態様であるスライド開閉式の携帯電話機Aは、本体筐体Bと蓋体筐体Cとを開閉自在にスライド連結したもので、上記本体筐体Bに収納された充電可能な二次電池によって駆動される。
【0003】
また、上記携帯電話機Aにおける本体筐体Bの一方端Baには、充電端子板Eが設けられているとともに、本体筐体Bにおける他方端Bbには、ロック凹部Brが形成されている。
【0004】
一方、上述の如き携帯電話機(電子機器)Aを充電する置台として、本体筐体Bの充電端子板Eに当接する充電端子バネと、本体筐体Bのロック凹部Brに係合するロック爪部とを備えて成る充電用置台が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
図10および図11に示す如く、携帯電話機Aを充電するための充電用置台Gには、携帯電話機Aを収容保持する一方支持部Jと他方支持部Kとが形成されており、一方支持部Jには携帯電話機Aの充電端子板E当接する充電端子バネLが設けられ、他方支持部Kには携帯電話機Aのロック凹部Brと係合するロック爪部Mが設けられている。
【0006】
上記充電端子バネLは、充電用置台G内にスライド自在に設置されたスライド体Hに支持され、一方支持部Jに対して出没自在に設置されているとともに、コイルスプリングSによって常に一方支持部Jに没入する方向(図中の左方向)へ付勢されている。
【0007】
一方、上記ロック爪部Mは、一方支持部Jに近接離反する方向へ移動自在に設けられ、バネNによって他方支持部Kから突出する方向(図中の左方向)へ常時付勢されている。
【0008】
また、一方支持部Jと他方支持部Kとの間には、スライド体Hをスライド動作させる押子Pが出没自在に設置されており、携帯電話機Aが装着されていない状況において、上記押子PはコイルスプリングSにより付勢されたスライド体Hを介して、充電用置台Gから突出した状態に在る。
【0009】
上述した充電用置台Gに携帯電話機Aを装着して充電を行う際には、図10中の矢印aに示す如く、作業者の手操作によって携帯電話機Aを充電用置台Gに押し入れて装着する。
【0010】
図11に示す如く、携帯電話機Aを充電用置台Gの一方支持部Jと他方支持部Kとの間に装着すると、携帯電話機Aによって矢印b(図10)の如く押下げられた押子Pの回動動作により、スライド体HがコイルスプリングSの付勢力に抗して矢印c(図10)の如く図中右方へスライドし、上記スライド体Hに支持された充電端子バネLが一方支持部Jから突出し、携帯電話機Aの充電端子板Eと圧接する。
【0011】
また、バネNによって矢印dの如く付勢されたロック爪部Mが、携帯電話機Aのロック凹部Brと係合することにより、充電用置台Gに携帯電話機Aが装着保持されることとなる。
【0012】
このように、携帯電話機Aが充電用置台Gに装着保持された状態で、携帯電話機Aの充電端子板Eに、充電用置台Gの充電端子バネLが当接することで、この状態において携帯電話機Aに対する充電が行なわれることとなる。
【特許文献1】特開2004−304978号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、上述した如き従来の充電用置台Gでは、一方支持部Jに対して充電端子バネLを出没させるためにスライド体H、コイルスプリングS、押子P等の部品を用い、さらに携帯電話機Aを保持するためにロック爪部MおよびバネN等の部品を用いているため、構成部品の点数が多いことから管理が繁雑となり、また組立て作業も工数の多いものと成るために、製造に関わるコストの増大を招いてしまう問題があった。
【0014】
また、上述した従来の充電用置台Gにおいて、携帯電話機Aを装着した状態では、コイルスプリングSにより矢印eの如く付勢されるスライド体Hを介して、押子Pが矢印fの如く上動しようとするので、携帯電話機Aを確実に装着保持するには、ロック爪部Mを付勢するバネNのバネ荷重を高く設定する必要があるため、携帯電話機Aを装着する際の挿入荷重(ロック爪部Mを押し遣る力)が大きくなり、大きな操作力を必要とすることから、充電用置台Gに携帯電話機Aを装着する際の操作性が損なわれる虞れがあった。
【0015】
さらに、上述した従来の充電用置台Gでは、例えば使用者の手が不用意に押子Pに触れて動作させた場合、充電端子バネLが一方支持部Jから突出して、使用者の手に近接することとなるために、上記充電端子バネが使用者に触れてしまう虞れを免れなかった。
【0016】
本発明の目的は上記実状に鑑みて、製造に関わるコストの低減を達成し得るとともに、操作性およぴ安全性の更なる向上をも達成し得る、電子機器の充電用置台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台は、電子機器の一方端に設けた充電端子板と当接する充電端子バネと、電子機器の他方端に設けた凹部に係合する爪部とを具備し、爪部を凹部に係合させるとともに充電端子バネを充電端子板に当接させた状態で電子機器を保持し、電子機器に対して充電を行なうよう構成した電子機器の充電用置台であって、
電子機器の一方端を支持する本体側支持部を有する置台本体と、電子機器の他方端を支持するスライド体側支持部を有するスライド体とを備え、
スライド体は、スライド体側支持部が本体側支持部に対して近接・離反できるように設置され、
スライド体側支持部は、本体側支持部に相対向するとともに爪部を有し、
充電端子バネは、本体側支持部に対して没入・突出し、
スライド体は、スライド体側支持部が本体側支持部に近接する方向へ付勢手段によって付勢され、
スライド体側支持部に、置台本体に装着される電子機器の挙動により、付勢手段の付勢力に抗して、スライド体側支持部を本体側支持部から離反させ、充電端子バネを本体側支持部から突出させる押子部を形成したことを特徴としている。 請求項2の発明に関わる電子機器の充電用置台は、請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台において、スライド体側支持部における押子部を、スライド体側支持部の爪部と一体に形成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台によれば、スライド体に設けたスライド体側支持部に爪部と押子部とを形成し、これらの構成要素を一部品化することによって部品点数を削減することができ、さらに共通の付勢手段によって充電端子バネの付勢と爪部の付勢とを行うことで、従来の充電用置台に比較して部品点数を大幅に削減することができ、もって製造に関わるコストの低減を達成することが可能となる。
【0019】
また、請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台では、装着された電子機器を押子部が取外し方向に付勢することがなく、爪部の付勢手段は充電用置台に電子機器を保持し得る必要最低限の付勢力を備えていれば良いので、電子機器を装着する際の挿入荷重(爪
部を押し遣る力)が小さくて済み、もって軽い操作力で電子機器を装着(および取外し)で
きるため、操作性の大幅な向上を達成することが可能となる。
【0020】
また、請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台によれば、スライド体に充電端子バネとスライド体側支持部とを設置しているので、使用者の手が不用意にスライド体側支持部に触れて動作させ、充電端子バネが本体側支持部から突出した場合でも、スライド体側支持部と充電端子バネとの間隔は変わらないので、上記充電端子バネが使用者の手に近接することがなく、もって安全性の更なる向上を達成することが可能となる。
【0021】
請求項2の発明に関わる電子機器の充電用置台によれば、スライド体側支持部における押子部を爪部と一体に形成したことで、上記スライド体側支持部の形状を単純化することができ、もって充電用置台の製造に関わるコストを低減させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明を電子機器の一態様である携帯電話機の充電用置台に適用した一実施例を示し、この実施例における充電用置台1は、後に詳述する置台本体2とスライド体側支持部3とを備え、上記置台本体2に取付けられたスタンドベース4により、仰向けに傾斜した姿勢で机上T等に載置される。
【0023】
一方、上記充電用置台1を用いて充電される携帯電話機10は、いわゆるスライド開閉式の携帯電話機であって、本体筐体11と蓋体筐体12とを開閉自在にスライド連結して成り、本体筐体11に収納された充電可能な二次電池(図示せず)によって駆動される。
【0024】
また、上記携帯電話機10における本体筐体11の左側面(一方端)11lには、支持凹部11hを挟んで一対の充電端子板11E,11Eが設けられており、本体筐体11の右側面(他方端)11rには、一対のロック凹部(凹部)11R,11Rが陥没形成されている。
【0025】
図1および図3〜図8に示す如く、本実施例における充電用置台1の置台本体2は、下ケース2Lと上ケース2Uとを互いに組付けて構成され、正面側の下方部には、携帯電話機1の左側面(一方端)11lを支持する本体側支持部2Hが突出形成されている。
【0026】
上記本体側支持部2Hには、携帯電話機10の充電端子板11E,11Eと当接する一対の充電端子バネ5,5が、後に詳述する態様で収容されているとともに、携帯電話機10の支持凹部11hと係合する支持凸部2pが形成されている。
【0027】
また、上記置台本体2には、携帯電話機10に対応した略矩形状を呈する正面板2Fを有し、該正面板2Fにおける下方の左右隅部には、携帯電話機10のコーナー部を保持するサポート2S,2Sが形成されている。
【0028】
一方、実施例における充電用置台1は、上述した置台本体2の本体側支持部2Hと相対向するスライド体側支持部3を具備しており、該スライド体側支持部3は、上記本体側支持部2Hに対して近接・離反自在に設置されている。
【0029】
上記スライド体側支持部3は、図5〜図8に示す如く、置台本体2に収容設置されたスライド自在なスライド体6の一方端に形成されており、上記スライド体6の他方端には上述した一対の充電端子バネ5,5が取り付けられている。
【0030】
上記充電端子バネ5,5は、上述した置台本体2における本体側支持部2Hの内部に収容されており、上記スライド体6のスライド移動に伴って、本体側支持部2Hに対して突出・没入することとなる。因みに、上記充電端子バネ5,5は、図5中の電源部8に接続されている。
【0031】
上記スライド体6と置台本体2との間、具体的には下ケース2Lに形成されたリブ2wとの間には、一対のコイルスプリング(付勢手段)7,7が介装されており、これらコイルスプリング7によってスライド体6が図7の中矢印cの如く付勢され、充電端子バネ5,5は本体側支持部2Hに没入する方向、且つスライド体側支持部3は本体側支持部2Hに近接する方向へ付勢されている。
【0032】
すなわち、常態において充電端子バネ5,5は本体側支持部2Hに没入した初期位置に在り、且つスライド体側支持部3は本体側支持部2Hに近接した初期位置に在り、図7および図8中の矢印oの如く、コイルスプリング7,7の付勢力に抗して、スライド体側支持部3を本体側支持部2Hから離隔する方向へ移動させると、スライド体6を介してスライド体側支持部3と一体に動作する充電端子バネ5,5は、本体側支持部2Hから突出する方向へ移動することとなる。
【0033】
また、上記スライド体側支持部3における本体側支持部2Hと対向する面には、携帯電話機10における右側面(他方端)11rのロック凹部11R,11Rと係合する一対のロック爪部(爪部)3R,3Rが一体に突出形成されており、これらロック爪部3R,3Rの上縁部には、それぞれ傾斜したガイドスロープ3g,3gが形成されている。
【0034】
ここで、ロック爪部3Rにガイドスロープ3gを形成したことにより、上記ロック爪部3Rは押子部としての機能、詳しくは、充電用置台1に対する携帯電話機10の装着動作に伴って、スライド体側支持部3を置台本体2の本体側支持部2Hから離反させ、且つ充電端子バネ5,5を本体側支持部2Hから突出させる機能を有することとなる。
【0035】
すなわち、実施例の充電用置台1においては、ロック爪部3Rにガイドスロープ3gを形成することで、スライド体側支持部3に対して押子部をロック爪部3Rと一体に形成したものである。
【0036】
上述した構成の充電用置台1に携帯電話機10を装着するには、先ず図9(a)に示す如く、作業者の手操作によって携帯電話機10を誘導し、置台本体2における本体側支持部2Hの支持凸部2p(図8参照)を、携帯電話機10の支持凹部11h(図2参照)と係合させ、次いで図9(a)中の矢印fに示す如く、携帯電話機10を充電用置台1に対して押圧する。
【0037】
このとき、携帯電話機10がロック爪部3Rのガイドスロープ3gと摺接することで、スライド体側支持部3がコイルスプリング7,7の付勢力に抗して本体側支持部2Hから離隔する方向へ移動し、上記ロック爪部3Rが携帯電話機10のロック凹部11Rと係合することで、図9(a)中の矢印cの如く付勢されるロック爪部3Rによって、充電用置台1に携帯電話機10が装着保持されることとなる。
【0038】
また、携帯電話機10がロック爪部3Rのガイドスロープ3gと摺接して、スライド体側支持部3が本体側支持部2Hから離隔する方向へ移動することで、本体側支持部2Hに没入していた充電端子バネ5,5が突出し、充電用置台1に装着保持された携帯電話機10の充電端子板11E,11Eと圧接することとなる。
【0039】
このようにして、図9(b)に示す如く、ロック爪部3Rと支持凸部2p(図8参照)とにより、携帯電話機10が充電用置台1の所定位置に装着保持されるとともに、充電端子バネ5と充電端子板11Eとが確実に接触した状態において、上記充電用置台1の稼動によって携帯電話機10に対する充電が行なわれることとなる。
【0040】
上述した構成の充電用置台1によれば、充電端子バネ5を支持するスライド体6にスライド体側支持部3を設けるとともに、上記スライド体側支持部3に押子部を兼ねるロック爪部3Rを形成し、構成要素を一部品化することによって部品点数を削減することができ、さらに共通するコイルスプリング(付勢手段)7によって、充電端子バネ5の没入方向への付勢と、ロック爪部3Rの係合方向への付勢とを行うことで、従来の充電用置台に比較して部品点数を大幅に削減することができ、もって製造に関わるコストの低減を達成することが可能となる。
【0041】
また、上述した構成の充電用置台1においては、装着した携帯電話機10を取外し方向に付勢していた従来の押子(図10、図11参照)が存在せず、ロック爪部3Rを付勢するコイルスプリング7は、充電用置台1に対して携帯電話機10を保持し得る必要最低限の付勢力を備えていれば良いので、携帯電話機10を装着する際の挿入荷重(ロック爪部を
押し遣る力)が小さくて済み、もって軽い操作力で携帯電話機10を装着(および取外し)
できるため、操作性の大幅な向上を達成することが可能となる。
【0042】
また、図10および図11に示した従来の充電用置台Gにおいて、押子Pは一方支持部Jと他方支持部Kとの間に露出しており、充電用置台Gに対する携帯電話機Aの装着方向と同方向に動作するので、使用者の手が触れることで押子Pが誤動作し易く、不用意に充電端子バネLが一方支持部Jから突出する虞れがあったのに対し、上述した本実施例の充電用置台1において、押子部として機能するロック爪部3Rは、スライド体側支持部3に形成されているために使用者の手が触れ難く、さらに上記スライド体側支持部3は充電用置台1に対する携帯電話機10の装着方向と交差する方向に動作するので、敢えてスライド体側支持部3を動作させない限りは、充電端子バネ5が本体側支持部2Hから突出することがなく、もって十分な安全性が確保されることとなる。
【0043】
さらに、上述した構成の充電用置台1においては、スライド体6に充電端子バネ5とスライド体側支持部3とを設置しているので、万が一、使用者の手が不用意にスライド体側支持部3に触れて動作させてしまった場合でも、充電端子バネ5が本体側支持部2Hから突出するものの、スライド体側支持部3と充電端子バネ5との間隔は変わらないので、上記充電端子バネ5が使用者の手に近接することがなく、もって安全性の更なる向上を達成することが可能となる。
【0044】
また、上述した構成の充電用置台1においては、スライド体側支持部3に設置したロック爪部3Rにガイドスロープ3gを形成し、ロック爪部3Rと押子部とを一体に形成したこと、言い換えればロック爪部3Rに押子部としての機能を持たせたことで、「ロック爪部」と「押子部」とを有するスライド体側支持部3の形状を単純化することができ、もって充電用置台1の製造に関わるコストを低減させることが可能となる。因みに、スライド体側支持部3にロック爪部3Rとは独立させて、別個に押子部を形成しても良いことは言うまでもない。
【0045】
なお、上述した実施例においては、本発明を電子機器の一態様である携帯電話機の充電用置台に適用した例を示したが、携帯電話機やPHS(パーソナル・ハンディホン・シス
テム)等の通信機器、あるいは電子辞書やPDA(パーソナル・データ・アシスタンス)等
の携帯情報端末に限らず、充電によって駆動する様々な電子機器の充電用置台に対しても、本発明が極めて有効に適用し得るものであることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】(a)および(b)は、本発明を携帯電話機の充電用置台に適用した一実施例を外観正面図および外観側面図。
【図2】(a),(b)および(c)は、図1に示した充電用置台に装着される携帯電話機の左側面図、正面図および右側面図。
【図3】(a)および(b)は、図1の充電用置台に図2の携帯電話機を装着した状態を示す外観正面図および外観側面図。
【図4】図1に示した充電用置台の外観斜視図。
【図5】図1に示した充電用置台の分解斜視図。
【図6】図1の充電用置台における上カバーを取り外して示す正面正対図。
【図7】(a)および(b)は、図1の充電用置台におけるスライド体側支持部等の動作態様を示す分解斜視図。
【図8】(a)および(b)は、図1の充電用置台におけるスライド体側支持部等の動作態様を示す概念的な断面側面図。
【図9】(a)および(b)は、図1の充電用置台に携帯電話機を装着する際におけるスライド体側支持部等の移動態様を示す側面図。
【図10】従来の充電用置台を携帯電話機と共に示す概念的な断面側面図。
【図11】従来の充電用置台に携帯電話機を装着した状態を示す概念的な断面側面図。
【符号の説明】
【0047】
1…充電用置台、
2…置台本体、
2H…本体側支持部、
3…スライド体側支持部、
3R…ロック爪部(爪部)/押子部、
3g…ガイドスロープ、
4…スタンドベース、
5…充電端子バネ、
6…スライド体、
7…コイルスプリング(付勢手段)、
10…携帯電話機(電子機器)、
11…本体筐体、
11l…左側面(一端部)、
11E…充電端子板、
11r…右側面(他端部)、
11R…ロック凹部(凹部)。
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば携帯電話機の如き充電式の電子機器に対して充電を行なう際に使用される電子機器の充電用置台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図10に示す電子機器の一態様であるスライド開閉式の携帯電話機Aは、本体筐体Bと蓋体筐体Cとを開閉自在にスライド連結したもので、上記本体筐体Bに収納された充電可能な二次電池によって駆動される。
【0003】
また、上記携帯電話機Aにおける本体筐体Bの一方端Baには、充電端子板Eが設けられているとともに、本体筐体Bにおける他方端Bbには、ロック凹部Brが形成されている。
【0004】
一方、上述の如き携帯電話機(電子機器)Aを充電する置台として、本体筐体Bの充電端子板Eに当接する充電端子バネと、本体筐体Bのロック凹部Brに係合するロック爪部とを備えて成る充電用置台が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
図10および図11に示す如く、携帯電話機Aを充電するための充電用置台Gには、携帯電話機Aを収容保持する一方支持部Jと他方支持部Kとが形成されており、一方支持部Jには携帯電話機Aの充電端子板E当接する充電端子バネLが設けられ、他方支持部Kには携帯電話機Aのロック凹部Brと係合するロック爪部Mが設けられている。
【0006】
上記充電端子バネLは、充電用置台G内にスライド自在に設置されたスライド体Hに支持され、一方支持部Jに対して出没自在に設置されているとともに、コイルスプリングSによって常に一方支持部Jに没入する方向(図中の左方向)へ付勢されている。
【0007】
一方、上記ロック爪部Mは、一方支持部Jに近接離反する方向へ移動自在に設けられ、バネNによって他方支持部Kから突出する方向(図中の左方向)へ常時付勢されている。
【0008】
また、一方支持部Jと他方支持部Kとの間には、スライド体Hをスライド動作させる押子Pが出没自在に設置されており、携帯電話機Aが装着されていない状況において、上記押子PはコイルスプリングSにより付勢されたスライド体Hを介して、充電用置台Gから突出した状態に在る。
【0009】
上述した充電用置台Gに携帯電話機Aを装着して充電を行う際には、図10中の矢印aに示す如く、作業者の手操作によって携帯電話機Aを充電用置台Gに押し入れて装着する。
【0010】
図11に示す如く、携帯電話機Aを充電用置台Gの一方支持部Jと他方支持部Kとの間に装着すると、携帯電話機Aによって矢印b(図10)の如く押下げられた押子Pの回動動作により、スライド体HがコイルスプリングSの付勢力に抗して矢印c(図10)の如く図中右方へスライドし、上記スライド体Hに支持された充電端子バネLが一方支持部Jから突出し、携帯電話機Aの充電端子板Eと圧接する。
【0011】
また、バネNによって矢印dの如く付勢されたロック爪部Mが、携帯電話機Aのロック凹部Brと係合することにより、充電用置台Gに携帯電話機Aが装着保持されることとなる。
【0012】
このように、携帯電話機Aが充電用置台Gに装着保持された状態で、携帯電話機Aの充電端子板Eに、充電用置台Gの充電端子バネLが当接することで、この状態において携帯電話機Aに対する充電が行なわれることとなる。
【特許文献1】特開2004−304978号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、上述した如き従来の充電用置台Gでは、一方支持部Jに対して充電端子バネLを出没させるためにスライド体H、コイルスプリングS、押子P等の部品を用い、さらに携帯電話機Aを保持するためにロック爪部MおよびバネN等の部品を用いているため、構成部品の点数が多いことから管理が繁雑となり、また組立て作業も工数の多いものと成るために、製造に関わるコストの増大を招いてしまう問題があった。
【0014】
また、上述した従来の充電用置台Gにおいて、携帯電話機Aを装着した状態では、コイルスプリングSにより矢印eの如く付勢されるスライド体Hを介して、押子Pが矢印fの如く上動しようとするので、携帯電話機Aを確実に装着保持するには、ロック爪部Mを付勢するバネNのバネ荷重を高く設定する必要があるため、携帯電話機Aを装着する際の挿入荷重(ロック爪部Mを押し遣る力)が大きくなり、大きな操作力を必要とすることから、充電用置台Gに携帯電話機Aを装着する際の操作性が損なわれる虞れがあった。
【0015】
さらに、上述した従来の充電用置台Gでは、例えば使用者の手が不用意に押子Pに触れて動作させた場合、充電端子バネLが一方支持部Jから突出して、使用者の手に近接することとなるために、上記充電端子バネが使用者に触れてしまう虞れを免れなかった。
【0016】
本発明の目的は上記実状に鑑みて、製造に関わるコストの低減を達成し得るとともに、操作性およぴ安全性の更なる向上をも達成し得る、電子機器の充電用置台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台は、電子機器の一方端に設けた充電端子板と当接する充電端子バネと、電子機器の他方端に設けた凹部に係合する爪部とを具備し、爪部を凹部に係合させるとともに充電端子バネを充電端子板に当接させた状態で電子機器を保持し、電子機器に対して充電を行なうよう構成した電子機器の充電用置台であって、
電子機器の一方端を支持する本体側支持部を有する置台本体と、電子機器の他方端を支持するスライド体側支持部を有するスライド体とを備え、
スライド体は、スライド体側支持部が本体側支持部に対して近接・離反できるように設置され、
スライド体側支持部は、本体側支持部に相対向するとともに爪部を有し、
充電端子バネは、本体側支持部に対して没入・突出し、
スライド体は、スライド体側支持部が本体側支持部に近接する方向へ付勢手段によって付勢され、
スライド体側支持部に、置台本体に装着される電子機器の挙動により、付勢手段の付勢力に抗して、スライド体側支持部を本体側支持部から離反させ、充電端子バネを本体側支持部から突出させる押子部を形成したことを特徴としている。 請求項2の発明に関わる電子機器の充電用置台は、請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台において、スライド体側支持部における押子部を、スライド体側支持部の爪部と一体に形成したことを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台によれば、スライド体に設けたスライド体側支持部に爪部と押子部とを形成し、これらの構成要素を一部品化することによって部品点数を削減することができ、さらに共通の付勢手段によって充電端子バネの付勢と爪部の付勢とを行うことで、従来の充電用置台に比較して部品点数を大幅に削減することができ、もって製造に関わるコストの低減を達成することが可能となる。
【0019】
また、請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台では、装着された電子機器を押子部が取外し方向に付勢することがなく、爪部の付勢手段は充電用置台に電子機器を保持し得る必要最低限の付勢力を備えていれば良いので、電子機器を装着する際の挿入荷重(爪
部を押し遣る力)が小さくて済み、もって軽い操作力で電子機器を装着(および取外し)で
きるため、操作性の大幅な向上を達成することが可能となる。
【0020】
また、請求項1の発明に関わる電子機器の充電用置台によれば、スライド体に充電端子バネとスライド体側支持部とを設置しているので、使用者の手が不用意にスライド体側支持部に触れて動作させ、充電端子バネが本体側支持部から突出した場合でも、スライド体側支持部と充電端子バネとの間隔は変わらないので、上記充電端子バネが使用者の手に近接することがなく、もって安全性の更なる向上を達成することが可能となる。
【0021】
請求項2の発明に関わる電子機器の充電用置台によれば、スライド体側支持部における押子部を爪部と一体に形成したことで、上記スライド体側支持部の形状を単純化することができ、もって充電用置台の製造に関わるコストを低減させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、実施例を示す図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。
図1〜図3は、本発明を電子機器の一態様である携帯電話機の充電用置台に適用した一実施例を示し、この実施例における充電用置台1は、後に詳述する置台本体2とスライド体側支持部3とを備え、上記置台本体2に取付けられたスタンドベース4により、仰向けに傾斜した姿勢で机上T等に載置される。
【0023】
一方、上記充電用置台1を用いて充電される携帯電話機10は、いわゆるスライド開閉式の携帯電話機であって、本体筐体11と蓋体筐体12とを開閉自在にスライド連結して成り、本体筐体11に収納された充電可能な二次電池(図示せず)によって駆動される。
【0024】
また、上記携帯電話機10における本体筐体11の左側面(一方端)11lには、支持凹部11hを挟んで一対の充電端子板11E,11Eが設けられており、本体筐体11の右側面(他方端)11rには、一対のロック凹部(凹部)11R,11Rが陥没形成されている。
【0025】
図1および図3〜図8に示す如く、本実施例における充電用置台1の置台本体2は、下ケース2Lと上ケース2Uとを互いに組付けて構成され、正面側の下方部には、携帯電話機1の左側面(一方端)11lを支持する本体側支持部2Hが突出形成されている。
【0026】
上記本体側支持部2Hには、携帯電話機10の充電端子板11E,11Eと当接する一対の充電端子バネ5,5が、後に詳述する態様で収容されているとともに、携帯電話機10の支持凹部11hと係合する支持凸部2pが形成されている。
【0027】
また、上記置台本体2には、携帯電話機10に対応した略矩形状を呈する正面板2Fを有し、該正面板2Fにおける下方の左右隅部には、携帯電話機10のコーナー部を保持するサポート2S,2Sが形成されている。
【0028】
一方、実施例における充電用置台1は、上述した置台本体2の本体側支持部2Hと相対向するスライド体側支持部3を具備しており、該スライド体側支持部3は、上記本体側支持部2Hに対して近接・離反自在に設置されている。
【0029】
上記スライド体側支持部3は、図5〜図8に示す如く、置台本体2に収容設置されたスライド自在なスライド体6の一方端に形成されており、上記スライド体6の他方端には上述した一対の充電端子バネ5,5が取り付けられている。
【0030】
上記充電端子バネ5,5は、上述した置台本体2における本体側支持部2Hの内部に収容されており、上記スライド体6のスライド移動に伴って、本体側支持部2Hに対して突出・没入することとなる。因みに、上記充電端子バネ5,5は、図5中の電源部8に接続されている。
【0031】
上記スライド体6と置台本体2との間、具体的には下ケース2Lに形成されたリブ2wとの間には、一対のコイルスプリング(付勢手段)7,7が介装されており、これらコイルスプリング7によってスライド体6が図7の中矢印cの如く付勢され、充電端子バネ5,5は本体側支持部2Hに没入する方向、且つスライド体側支持部3は本体側支持部2Hに近接する方向へ付勢されている。
【0032】
すなわち、常態において充電端子バネ5,5は本体側支持部2Hに没入した初期位置に在り、且つスライド体側支持部3は本体側支持部2Hに近接した初期位置に在り、図7および図8中の矢印oの如く、コイルスプリング7,7の付勢力に抗して、スライド体側支持部3を本体側支持部2Hから離隔する方向へ移動させると、スライド体6を介してスライド体側支持部3と一体に動作する充電端子バネ5,5は、本体側支持部2Hから突出する方向へ移動することとなる。
【0033】
また、上記スライド体側支持部3における本体側支持部2Hと対向する面には、携帯電話機10における右側面(他方端)11rのロック凹部11R,11Rと係合する一対のロック爪部(爪部)3R,3Rが一体に突出形成されており、これらロック爪部3R,3Rの上縁部には、それぞれ傾斜したガイドスロープ3g,3gが形成されている。
【0034】
ここで、ロック爪部3Rにガイドスロープ3gを形成したことにより、上記ロック爪部3Rは押子部としての機能、詳しくは、充電用置台1に対する携帯電話機10の装着動作に伴って、スライド体側支持部3を置台本体2の本体側支持部2Hから離反させ、且つ充電端子バネ5,5を本体側支持部2Hから突出させる機能を有することとなる。
【0035】
すなわち、実施例の充電用置台1においては、ロック爪部3Rにガイドスロープ3gを形成することで、スライド体側支持部3に対して押子部をロック爪部3Rと一体に形成したものである。
【0036】
上述した構成の充電用置台1に携帯電話機10を装着するには、先ず図9(a)に示す如く、作業者の手操作によって携帯電話機10を誘導し、置台本体2における本体側支持部2Hの支持凸部2p(図8参照)を、携帯電話機10の支持凹部11h(図2参照)と係合させ、次いで図9(a)中の矢印fに示す如く、携帯電話機10を充電用置台1に対して押圧する。
【0037】
このとき、携帯電話機10がロック爪部3Rのガイドスロープ3gと摺接することで、スライド体側支持部3がコイルスプリング7,7の付勢力に抗して本体側支持部2Hから離隔する方向へ移動し、上記ロック爪部3Rが携帯電話機10のロック凹部11Rと係合することで、図9(a)中の矢印cの如く付勢されるロック爪部3Rによって、充電用置台1に携帯電話機10が装着保持されることとなる。
【0038】
また、携帯電話機10がロック爪部3Rのガイドスロープ3gと摺接して、スライド体側支持部3が本体側支持部2Hから離隔する方向へ移動することで、本体側支持部2Hに没入していた充電端子バネ5,5が突出し、充電用置台1に装着保持された携帯電話機10の充電端子板11E,11Eと圧接することとなる。
【0039】
このようにして、図9(b)に示す如く、ロック爪部3Rと支持凸部2p(図8参照)とにより、携帯電話機10が充電用置台1の所定位置に装着保持されるとともに、充電端子バネ5と充電端子板11Eとが確実に接触した状態において、上記充電用置台1の稼動によって携帯電話機10に対する充電が行なわれることとなる。
【0040】
上述した構成の充電用置台1によれば、充電端子バネ5を支持するスライド体6にスライド体側支持部3を設けるとともに、上記スライド体側支持部3に押子部を兼ねるロック爪部3Rを形成し、構成要素を一部品化することによって部品点数を削減することができ、さらに共通するコイルスプリング(付勢手段)7によって、充電端子バネ5の没入方向への付勢と、ロック爪部3Rの係合方向への付勢とを行うことで、従来の充電用置台に比較して部品点数を大幅に削減することができ、もって製造に関わるコストの低減を達成することが可能となる。
【0041】
また、上述した構成の充電用置台1においては、装着した携帯電話機10を取外し方向に付勢していた従来の押子(図10、図11参照)が存在せず、ロック爪部3Rを付勢するコイルスプリング7は、充電用置台1に対して携帯電話機10を保持し得る必要最低限の付勢力を備えていれば良いので、携帯電話機10を装着する際の挿入荷重(ロック爪部を
押し遣る力)が小さくて済み、もって軽い操作力で携帯電話機10を装着(および取外し)
できるため、操作性の大幅な向上を達成することが可能となる。
【0042】
また、図10および図11に示した従来の充電用置台Gにおいて、押子Pは一方支持部Jと他方支持部Kとの間に露出しており、充電用置台Gに対する携帯電話機Aの装着方向と同方向に動作するので、使用者の手が触れることで押子Pが誤動作し易く、不用意に充電端子バネLが一方支持部Jから突出する虞れがあったのに対し、上述した本実施例の充電用置台1において、押子部として機能するロック爪部3Rは、スライド体側支持部3に形成されているために使用者の手が触れ難く、さらに上記スライド体側支持部3は充電用置台1に対する携帯電話機10の装着方向と交差する方向に動作するので、敢えてスライド体側支持部3を動作させない限りは、充電端子バネ5が本体側支持部2Hから突出することがなく、もって十分な安全性が確保されることとなる。
【0043】
さらに、上述した構成の充電用置台1においては、スライド体6に充電端子バネ5とスライド体側支持部3とを設置しているので、万が一、使用者の手が不用意にスライド体側支持部3に触れて動作させてしまった場合でも、充電端子バネ5が本体側支持部2Hから突出するものの、スライド体側支持部3と充電端子バネ5との間隔は変わらないので、上記充電端子バネ5が使用者の手に近接することがなく、もって安全性の更なる向上を達成することが可能となる。
【0044】
また、上述した構成の充電用置台1においては、スライド体側支持部3に設置したロック爪部3Rにガイドスロープ3gを形成し、ロック爪部3Rと押子部とを一体に形成したこと、言い換えればロック爪部3Rに押子部としての機能を持たせたことで、「ロック爪部」と「押子部」とを有するスライド体側支持部3の形状を単純化することができ、もって充電用置台1の製造に関わるコストを低減させることが可能となる。因みに、スライド体側支持部3にロック爪部3Rとは独立させて、別個に押子部を形成しても良いことは言うまでもない。
【0045】
なお、上述した実施例においては、本発明を電子機器の一態様である携帯電話機の充電用置台に適用した例を示したが、携帯電話機やPHS(パーソナル・ハンディホン・シス
テム)等の通信機器、あるいは電子辞書やPDA(パーソナル・データ・アシスタンス)等
の携帯情報端末に限らず、充電によって駆動する様々な電子機器の充電用置台に対しても、本発明が極めて有効に適用し得るものであることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】(a)および(b)は、本発明を携帯電話機の充電用置台に適用した一実施例を外観正面図および外観側面図。
【図2】(a),(b)および(c)は、図1に示した充電用置台に装着される携帯電話機の左側面図、正面図および右側面図。
【図3】(a)および(b)は、図1の充電用置台に図2の携帯電話機を装着した状態を示す外観正面図および外観側面図。
【図4】図1に示した充電用置台の外観斜視図。
【図5】図1に示した充電用置台の分解斜視図。
【図6】図1の充電用置台における上カバーを取り外して示す正面正対図。
【図7】(a)および(b)は、図1の充電用置台におけるスライド体側支持部等の動作態様を示す分解斜視図。
【図8】(a)および(b)は、図1の充電用置台におけるスライド体側支持部等の動作態様を示す概念的な断面側面図。
【図9】(a)および(b)は、図1の充電用置台に携帯電話機を装着する際におけるスライド体側支持部等の移動態様を示す側面図。
【図10】従来の充電用置台を携帯電話機と共に示す概念的な断面側面図。
【図11】従来の充電用置台に携帯電話機を装着した状態を示す概念的な断面側面図。
【符号の説明】
【0047】
1…充電用置台、
2…置台本体、
2H…本体側支持部、
3…スライド体側支持部、
3R…ロック爪部(爪部)/押子部、
3g…ガイドスロープ、
4…スタンドベース、
5…充電端子バネ、
6…スライド体、
7…コイルスプリング(付勢手段)、
10…携帯電話機(電子機器)、
11…本体筐体、
11l…左側面(一端部)、
11E…充電端子板、
11r…右側面(他端部)、
11R…ロック凹部(凹部)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器の一方端に設けた充電端子板と当接する充電端子バネと、前記電子機器の他方端に設けた凹部に係合する爪部とを具備し、前記爪部を前記凹部に係合させるとともに前記充電端子バネを前記充電端子板に当接させた状態で前記電子機器を保持し、前記電子機器に対して充電を行なうよう構成した電子機器の充電用置台であって、
前記電子機器の一方端を支持する本体側支持部を有する置台本体と、
前記電子機器の他方端を支持するスライド体側支持部を有するスライド体とを備え、
前記スライド体は、前記スライド体側支持部が前記本体側支持部に対して近接・離反できるように設置され、
前記スライド体側支持部は、前記本体側支持部に相対向するとともに前記爪部を有し、 前記充電端子バネは、前記本体側支持部に対して没入・突出し、
前記スライド体は、前記スライド体側支持部が前記本体側支持部に近接する方向へ付勢手段によって付勢され、
前記スライド体側支持部に、前記置台本体に装着される前記電子機器の挙動により、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記スライド体側支持部を前記本体側支持部から離反させ、前記充電端子バネを前記本体側支持部から突出させる押子部を形成したことを特徴とする電子機器の充電用置台。
【請求項2】
前記スライド体側支持部における前記押子部を、前記スライド体側支持部における前記爪部と一体に形成したことを特徴とする、請求項1記載の電子機器の充電用置台。
【請求項1】
電子機器の一方端に設けた充電端子板と当接する充電端子バネと、前記電子機器の他方端に設けた凹部に係合する爪部とを具備し、前記爪部を前記凹部に係合させるとともに前記充電端子バネを前記充電端子板に当接させた状態で前記電子機器を保持し、前記電子機器に対して充電を行なうよう構成した電子機器の充電用置台であって、
前記電子機器の一方端を支持する本体側支持部を有する置台本体と、
前記電子機器の他方端を支持するスライド体側支持部を有するスライド体とを備え、
前記スライド体は、前記スライド体側支持部が前記本体側支持部に対して近接・離反できるように設置され、
前記スライド体側支持部は、前記本体側支持部に相対向するとともに前記爪部を有し、 前記充電端子バネは、前記本体側支持部に対して没入・突出し、
前記スライド体は、前記スライド体側支持部が前記本体側支持部に近接する方向へ付勢手段によって付勢され、
前記スライド体側支持部に、前記置台本体に装着される前記電子機器の挙動により、前記付勢手段の付勢力に抗して、前記スライド体側支持部を前記本体側支持部から離反させ、前記充電端子バネを前記本体側支持部から突出させる押子部を形成したことを特徴とする電子機器の充電用置台。
【請求項2】
前記スライド体側支持部における前記押子部を、前記スライド体側支持部における前記爪部と一体に形成したことを特徴とする、請求項1記載の電子機器の充電用置台。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2008−167539(P2008−167539A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−352422(P2006−352422)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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