説明

電子機器用スライド装置

【課題】利便性と操作性を両立させて商品性を高めることができる電子機器用スライド装置を提供すること。
【解決手段】本発明による電子機器用スライド装置D1は、前後方向に延びる平面を有して前後方向及び平面の表裏方向に垂直な幅方向の両側に左端部及び右端部を有する基板1と、左端部及び右端部のそれぞれに対して第一摺動機構2を介して前後方向に摺動可能に連結される左右一対の中間板3、4と、左右一対の中間板3、4に第二摺動機構5を介して前後方向に摺動可能に連結される摺動板6と、を含むとともに、第一摺動機構2及び第二摺動機構5の少なくとも一方である第二摺動機構5が、前後方向に延在する摺動部材51と、摺動部材51を表裏方向の両側及び幅方向の両側から摺動自在に支持する被摺動部材52と、を含んで構成されること、を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば本体部と副体部とを具備して、副体部を本体部に対してスライド可能とする電子機器用スライド装置であって、特には携帯電話、携帯端末等の機器に適用されて好適なものに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話や携帯端末を構成する電子機器として、テンキー又はマイク等を有した本体部と、液晶表示装置又はスピーカを有した副体部とを備えて、さらに、本体部に対して副体部をスライド動作させることを可能とする電子機器用スライド装置を具備したものが知られている。
【0003】
このような電子機器のうち携帯電話においては、本体部に対して電子機器用スライド装置を介して連結された副体部をスライドさせるスライド操作を行うことにより、スピーカをユーザの耳に位置させ、マイクをユーザの口又は顎近傍に位置させる開状態を選択することができる。同様に、携帯端末に適用された場合おいては、非使用時にテンキーを収納する閉状態を選択し、使用時にテンキーを液晶表示装置の手前に露出させる開状態を選択することができる。
【0004】
この電子機器用スライド装置においては、ヒンジ機構を用いたものに比べて、副体部を本体部に対してスライドさせる開閉操作において、操作自体を片手で行うことをより容易なものとすることができる。加えて、開閉操作の途中において回動に伴う副体部及び本体部のヒンジ中心に対する径方向外側端部の径方向へのふくらみを招くことがないという利点をも有している。このため、ユーザは開閉操作のためのスライド操作をより容易に、かつ、周囲を気にすることなく行うことができる。
【0005】
この種の電子機器として特許文献1に開示されたものがある。特許文献1に示される電子機器用スライド装置は、副体部に固定されるスライド板を本体部の基板にガイドとレールを有してスライド可能に接続する構成が採用されている。
【0006】
また、スライド板は基板にストロークの中間で付勢力方向が反転するスプリングを介して連結されており、これにより開く方向のスライド前半においてはユーザの操作に対する反力を付与し、スライド後半においては、ユーザの操作に対する補助力を付与している。この反力と補助力により、ユーザのスライド操作に伴う操作力を、実質的にはスライド前半のみにおいて必要なものとして、ユーザの操作性を高めている。
【0007】
このような構成の電子機器用スライド装置においては、全体形状が特には横長の長方形を底面とした直方体状であって、スライド方向が縦方向である条件で、副体部を本体に縦方向にスライドさせる場合において、伸長状態における副体部と本体部との重なり量をなるべく小さくすることが要請される。
【0008】
特に上述したように電子機器においては、本体部にテンキーやキーボード等の入力装置が設置されるケースが多く、ユーザの利便性確保の観点から開状態つまり伸長状態の露出面をより大きくする要請がより大きくなる。すなわち、副体部を本体部に対してスライドさせて伸長させた状態では、副体部と本体部のスライド方向の重なり量はできるだけ小さくして、副体部の開く方向のスライドに伴う本体部の露出面を極力大きくする、換言すれば副体部により隠される本体部の面積をなるべく小さくすることが要請される。
【0009】
ところが、伸長状態においてはユーザの操作時の副体部の安定性やガイドとレールを含むスライドに寄与する部分の堅牢性を確保する必要も生じることから、ガイドとレールの抱え込み量すなわちオーバーラップ量をある程度長くすることも同時に要請されることとなる。このことは、副体部と本体部の重なり量をある程度確保することが必須となることをも招くこととなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2008−113067号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
すなわち、重なり量つまり抱え込み量を確保すると言う要請は、伸長状態における本体部のユーザに指向する露出面の面積を十分に大きく確保するという要請を制限することを招く。つまり伸長状態において、本体部の露出面積を所望される面積に確保してユーザの利便性を確保することと、副体部の安定性を確保して操作性を確保することの双方を両立させて商品性を高めることが必ずしも容易でないという問題が生じる。
【0012】
本発明は、上記問題に鑑み、利便性と操作性を両立させて商品性を高めることができる電子機器用スライド装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の問題を解決するため、本発明による電子機器用スライド装置は、
前後方向に延びる平面を有して当該前後方向及び当該平面の表裏方向に垂直な幅方向の両側に左端部及び右端部を有する基板と、
前記左端部及び右端部のそれぞれに対して第一摺動機構を介して前記前後方向に摺動可能に連結される左右一対の中間板と、
前記左右一対の中間板に第二摺動機構を介して前記前後方向に摺動可能に連結される摺動板と、を含むとともに、
前記第一摺動機構及び前記第二摺動機構の少なくとも一方が、前記前後方向に延在する摺動部材と、当該摺動部材を前記表裏方向の両側及び前記幅方向の両側から摺動自在に支持する被摺動部材とを含んで構成されること、を特徴とする。
【0014】
なお、前記電子機器用スライド装置を前記前後方向から視た場合に、左右方向を前記幅方向とし、上下方向を前記表裏方向とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、利便性と操作性を両立させて商品性を高めることができる電子機器用スライド装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る電子機器用スライド装置D1の主要な構成要素を分解して前後方向に並列して示す模式図である。
【図2】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てて本体部10及び副体部11に組み込んだ状態において副体部11を後方向にスライドさせて開状態とした態様を斜め表方向(上方向)から視て示す模式図である。
【図3】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てて本体部10及び副体部11に組み込んだ状態において副体部11を後方向にスライドさせて開状態とした態様を表方向(上方向)右方向前方向の三方向から視て示す模式図である。
【図4】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てて本体部10及び副体部11に組み込んだ状態において副体部11を前方向にスライドさせて閉状態とした態様を斜め表方向から視て示す模式図である。
【図5】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てて本体部10及び副体部11に組み込んだ状態において副体部11を前方向にスライドさせて閉状態とした態様を表方向(上方向)右方向前方向の三方向から視て示す模式図である。
【図6】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てた状態においてスライドプレート6を前方向にスライドさせて閉状態とした態様を斜め表方向(上方向)から視て示す模式図である。
【図7】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てた状態においてスライドプレート6を前方向にスライドさせて閉状態とした態様を上方向右方向前方向の三方向から視て示す模式図である。
【図8】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てた状態においてスライドプレート6を前方向にスライドさせて閉状態とした態様を上方向から視て示すとともに前後方向に垂直な断面AA及び断面BBにて示す模式図である。
【図9】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てた状態においてスライドプレート6を後方向にスライドさせて開状態とした態様を斜め表方向から視て示す模式図である。
【図10】本発明に係る電子機器用スライド装置D1を組み立てた状態においてスライドプレート6を後方向にスライドさせて開状態とした態様を上方向右方向前方向の三方向から視て示す模式図である。
【図11】本発明に係る電子機器用スライド装置D1が含むシャフト51とシャフトガイド52の他の実施形態を斜め表方向から視て示す模式図である。
【図12】本発明に係る電子機器用スライド装置D2の主要な構成要素を分解して示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について、上述した図1〜図12の添付図面を参照しながら説明する。以下に述べる実施例1及び実施例2の説明に用いる図1〜図12中において、Fは前後方向の前方向を指し、Uは表裏方向の表方向(上方向)を指し、Rは幅方向のうち右方向を指す。
【実施例1】
【0018】
図1に示すように、本実施例1の電子機器用スライド装置D1は、前後方向に延びる平面部1aを幅方向中央近傍に有して前後方向及び平面の表裏方向に垂直な幅方向の両側に左端部及び右端部を有するベースプレート1(基板)と、ベースプレート1の左端部及び右端部のそれぞれに対して第一摺動機構2L(3c+7)、2R(4c+7)を介して前後方向に摺動可能に連結される左右一対のサブスライドプレート3、4(中間板)を備える。
【0019】
さらに、電子機器用スライド装置D1は、左右一対のサブスライドプレート3、4に第二摺動機構5を介して前後方向に摺動可能に連結されるスライドプレート6(摺動板)と、ガイド7と、スプリング8と、スプリング9と、スプリングピン10を備える。
【0020】
加えて、電子機器用スライド装置D1は、第一摺動機構2L、2R及び第二摺動機構5の少なくとも一方、ここでは、第二摺動機構5が、前後方向に延在するシャフト51(摺動部材)と、シャフト51を表裏方向の両側及び幅方向の両側から摺動自在に支持するシャフトガイド52(被摺動部材)と、を備えて構成されている。
【0021】
本実施例1においては、シャフト51は例えば金属製の円柱状に構成されるとともに、四角柱状のシャフトガイド52は、シャフト51を円柱状のシャフト51に対応する内周面形状を有して挿通する挿通穴52aを備えている。シャフト51は一のシャフトガイド52に対して二条設けられており、二条のシャフト51及び挿通穴52aは幅方向に並列されている。
【0022】
つまり、本実施例1においては、シャフトガイド52の挿通穴52aは、シャフト51の前後方向の周方向に延在する外周面に周方向の全領域に渡って接触する内周面を構成している。シャフト51の前後方向の長さはシャフトガイド52のほぼ二倍程度に設定される。
【0023】
ここで、左側のサブスライドプレート3は、二条のシャフト51の前後方向の両端部を固定する固定部としてシャフトホルダ3aを前後方向に一対備える。同様に右側のサブスライドプレート4は、二条のシャフト51の前後方向の両端部を固定する固定部としてシャフトホルダ4aを前後方向に一対備える。
【0024】
ベースプレート1は、金属製の板材をプレス加工及び折り曲げ加工することにより構成され、幅方向の中央近辺に前後方向に延びる平面部1aを含む。ベースプレート1の平面部1aよりも幅方向外側に位置する部分は、表方向に向けて一旦垂直に折り曲げられ、ガイド7の厚みとほぼ同じ程度の厚みだけ表方向に指向した後さらに表方向に位置する部分が、幅方向の内側に向けて再度折り曲げられて、ガイドホルダ1bが形成される。なお、ガイドホルダ1bは平面部1a近傍よりも前後方向に二倍以上程度長くかつ前方向に延出するように形成される。
【0025】
サブスライドプレート3、4についてもベースプレート1と同様に、金属製の板材をプレス加工及び折り曲げ加工することにより構成される。サブスライドプレート3、4は、幅方向の中央に対して相互に左右対称となる形状を有しており、相互に独立した構成を有する。サブスライドプレート3、4は、幅方向に垂直な前後方向に長い長方形状の平面をなす側面部3b、4bを有しており、この側面部3b、4bの裏側縁から幅方向外側に延出して前後方向に延在するレール3c、4cを有している。
【0026】
側面部3bの裏側縁の前後方向中央近傍においては、裏方向に突出するリアストッパ受部3d、4dが形成され、この側面部3bの前端部及び後端部から幅方向外側に延出する前後一対のシャフトホルダ3a、4aが形成されている。シャフトホルダ3a、4aは、シャフト51の前後方向の両端部が嵌合可能な幅方向に並列された二個の嵌合穴3aa、4aaをそれぞれ具備している。前方側に位置するシャフトホルダ3a、4aの裏面側に位置する側面部3bの前方側の壁面には、フロントストッパ受部3e、4eが形成されている。
【0027】
レール3c、4cの前後方向の端部と、シャフトホルダ3a、4aとの間には前後方向から視た場合に幅方向に延びるスリット状の隙間が形成される。この隙間により、レール3c、4cが左右一対のガイド7に対して前後方向にスライドされた場合に、サブスライドプレート3、4が左右一対のガイド7及びガイドホルダ1bと干渉することが回避される。
【0028】
スライドプレート6についても、前後方向に対して幅方向の寸法が長い金属製の板材をプレス加工及び折り曲げ加工することにより構成され、幅方向の中央を含む中間に位置する平板部6aは、ベースプレート1の平面部1aに対して表方向にオフセットされて平行をなす平面をなしている。
【0029】
板材の平板部6aよりも幅方向外側に位置する部分は裏方向に向けて一旦垂直に折り曲げられて、さらに幅方向の外側に位置する部分が、平板部6aに対して平行をなすように幅方向内側に再度折り曲げられて、シャフトガイド52を把持するシャフトガイドホルダ6bが形成される。シャフトガイドホルダ6bの前後方向の長さはシャフトガイド52よりも若干短く形成される。これにより、シャフトガイド52の前後方向の端面とシャフトホルダ3a、4aとの当接を確保している。
【0030】
平板部6aのシャフトガイドホルダ6bよりも幅方向内側に位置する部分は、舌片状に打ち抜かれた後、裏方向に折り曲げられ、さらに幅方向の内側に再度折り曲げられて、スプリングフロントホルダ6cが形成される。
【0031】
シャフトガイドホルダ6bによって前後方向に延びる左右一対の隅部が形成されて、この隅部にシャフトガイド52が係合止め、インサート成形等の適宜の手段により接合される。シャフトガイド52は、シャフト51に対する滑性を良好とするため、ポリアセタール等の樹脂により形成されている。
【0032】
本実施例1においては、サブスライドプレート3、4の左右一対のレール3c、4cを前後方向に摺動可能に挟持する左右一対のガイド7は、ベースプレート1の左右一対のガイドホルダ1bに係合止め、インサート成形等の適宜の手段により接合されそれぞれ把持されている。ガイド7についても、例えば上述したレール3c、4cに対する滑性を良好とするため、ポリアセタール等の樹脂により形成されている。
【0033】
ベースプレート1の幅方向両側部の後方側には表方向に突出するリアストッパ1cが形成され、ガイドホルダ1bの表方向側の前方向端部には幅方向内側に突出するフロントストッパ1dが形成され、裏方向側の前方後端部には幅方向内側に突出する、耳部1eが形成される。
【0034】
以上述べた電子機器用スライド装置D1の組立態様は以下の通りである。スライドプレート6の左右一対のシャフトガイドホルダ6bにそれぞれ対応する左右一対のシャフトガイド52を取り付ける。この後、シャフトガイド52の幅方向内側からサブスライドプレート3を被せて、シャフトホルダ3aの二条の嵌合穴3aaとシャフトガイド52の二条の挿通穴52aの幅方向における位置を一致させて、その状態で、二条のシャフト51の後端側を、前側のシャフトホルダ3aの二条の嵌合穴3aaから挿入する。
【0035】
さらに、二条のシャフト51を嵌合穴3aaの後方に挿入し、シャフトガイド52の挿通穴52aを挿通させて、後側のシャフトホルダ3aの二条の嵌合穴3aaに、二条のシャフト51の後端側を挿通した後、二条のシャフト51の、後側のシャフトホルダ3aの二条の嵌合穴3aaから後方に突出した後端側の頭頂部をカシメて、二条のシャフト51をシャフトホルダ3aに固定する。
【0036】
この後、ベースプレート1の左右一対のガイドホルダ1bに、左右一対のガイド7をそれぞれ取り付けて、左側のサブスライドプレート3の左側のレール3cを左側のガイド7の溝部に挿入するとともに、右側のレール4cを右側のガイド7の溝部に挿入する。
【0037】
ここで、スプリング8、9を、スプリングピン10により、一方側についてはベースプレート1の平面部1aの幅方向中央よりに位置する孔部1fに連結し、他方側についてはスライドプレート6のスプリングフロントホルダ6cに形成された孔部6dに連結することで、本実施例1の電子機器用スライド装置D1が構成される。
【0038】
ベースプレート1の平面部1a及び耳部1eに形成された前後左右四箇所の孔部1gには、図示しないネジが挿通されて、図2〜図5に示す電子装置Sの本体部11側に形成された図示しないタップにこのネジが螺合されて、ベースプレート1は本体部11に固定される。スライドプレート6の前後左右四箇所の孔部6eには、図示しないネジが挿通されて、図2〜図5に示す電子装置Sの副体部12側に形成された図示しないタップにこのネジが螺合されて、スライドプレート6は副体部12に固定される。
【0039】
ここで、図1中に示す前後方向のうち前方向は、図4及び図5に示す、副体部12が本体部11に対して前後方向に完全にオーバーラップする閉位置に向かう方向であり、電子機器用スライド装置D1を含む電子機器Sをユーザが使用している場合にはユーザに向かう方向である。
【0040】
本体部11の表側面は、図2及び図3に示すように、スライドプレート6のシャフトガイドホルダ6bの裏方向側に延びる壁面部分を挿入して前後方向に摺動可能とするスリット11aが形成され、スリット11aよりも幅方向内側にはスプリングフロントホルダ6cの裏向側に延びる壁面部分を挿入して前後方向に摺動可能とするスリット11bが形成される。
【0041】
図4及び図5に示すように、シャフトガイドホルダ6bと、スプリングフロントホルダ6cは本体部11の内部に収納され、閉状態においてはサブスライドプレート3、4も本体部11の内部に収納される。図2及び図3に示すように、サブスライドプレート3、4は閉状態から開状態に移行する最終段階で本体部11の後方向端から後方向側のシャフトホルダ3a、4a、レール3c、4c、シャフトガイドホルダ6bの後方向側部分の一部が本体部11から露出される。
【0042】
本体部11はシャフトガイドホルダ6b及びスプリングフロントホルダ6cとサブスライドプレート3の前後方向の摺動と、スプリング8及びスプリング9の伸縮に伴う変形と偏奇を許容するのに必要な空間を含む。
【0043】
次に本実施例1の電子機器用スライド装置D1のスライド動作について説明する。図4及び図5に示すように、図2及び図3に示す開状態から、副体部12を本体部11に対して前後方向の前方向に最大限移動させた閉状態が選択されると、図6〜図8に示すように、スライドプレート6がベースプレート1に対して最も近接する位置まで前方向にスライドする。図2及び図3に示すように、副体部12を本体部11に対して前後方向の後方向に最大限移動させて開状態が選択されると、図9及び図10に示すように、スライドプレート6がベースプレート1から最も離隔する位置まで後方向にスライドする。
【0044】
図6〜図8に示される閉状態から図9及び図10に示される開状態へ移行するにあたっては、左側の第一摺動機構2Lを構成するレール3cが左側のガイド7に対して後方向にスライドされて、ベースプレート1の左側のリアストッパ1cに、左側のサブスライドプレート3のリアストッパ受部3dが当接される。これとともに、右側の第一摺動機構2Rを構成するレール4cが、右側のガイド7に対して後方向にスライドされて、ベースプレート1の右側のリアストッパ1cに、右側のサブスライドプレート4のリアストッパ受部4dが当接される。
【0045】
同様に、左側の第二摺動機構5を構成するシャフトガイド52が左側の二条のシャフト51に対して後方向にスライドされ、左側のシャフトガイド52の後方向側の端面が左側のサブスライドプレート3の後方向側のシャフトホルダ3aに当接される。これとともに、右側の第二摺動機構5を構成するシャフトガイド52が右側の二条のシャフト51に対して後方向にスライドされ、右側のシャフトガイド52の後方向側の端面が右側のサブスライドプレート4の後方向側のシャフトホルダ4aに当接される。
【0046】
なお閉状態から開状態への移行にあたって、第一摺動機構2L及び第一摺動機構2Rのスライド動作と、左右一対の第二摺動機構5のスライド動作は、いずれが先に行われてもよい。本実施例1の電子機器用スライド装置D1においては、スプリング8及びスプリング9により、閉状態から開状態への移行にあたり、中間まではユーザの操作力に対して操作反力を付与し、中間以降はユーザの操作力に対して補助力を付与している。また、スプリング8及びスプリング9は、開状態において操作力が入力されない場合には開状態を保持する保持力を作用させている。
【0047】
図9及び図10に示される開状態から図6〜図8に示される閉状態へ移行するにあたっては、左側の第一摺動機構2Lを構成するレール3cが左側のガイド7に対して前方向にスライドされて、ベースプレート1の左側のフロントストッパ1dに、左側のサブスライドプレート3のフロントストッパ受部3eが当接される。これとともに、右側の第一摺動機構2Rを構成するレール4cが、右側のガイド7に対して前方向にスライドされて、ベースプレート1の右側のフロントストッパ1dに、右側のサブスライドプレート4のフロントストッパ受部4eが当接される。
【0048】
同様に、左側の第二摺動機構5を構成するシャフトガイド52が左側の二条のシャフト51に対して前方向にスライドされ、左側のシャフトガイド52の前方向側の端面が左側のサブスライドプレート3の前方向側のシャフトホルダ3aに当接される。これとともに、右側の第二摺動機構5を構成するシャフトガイド52が右側の二条のシャフト51に対して前方向にスライドされ、右側のシャフトガイド52の前方向側の端面が右側のサブスライドプレート4の前方向側のシャフトホルダ4aに当接される。
【0049】
なお開状態から閉状態への移行にあたっても、第一摺動機構2L及び第一摺動機構2Rのスライド動作と、左右一対の第二摺動機構5のスライド動作は、いずれが先に行われてもよい。本実施例1の電子機器用スライド装置D1においては、スプリング8及びスプリング9により、開状態から閉状態への移行にあたっても、中間まではユーザの操作力に対して操作反力を付与し、中間以降はユーザの操作力に対して補助力を付与している。また、スプリング8及びスプリング9は、閉状態において操作力が入力されない場合には閉状態を保持する保持力を作用させている。
【0050】
以上述べた本実施例1の電子機器用スライド装置D1及び電子機器用スライド装置D1を含む電子機器Sによれば、以下のような作用効果を得ることができる。すなわち、電子機器用スライド装置D1においては、ベースプレート1に対してスライドプレート6を前後方向の後方向に最大限移動させた場合において、まず、ベースプレート1とスライドプレート6の前後方向の重なり量を、図2〜図3に示すように、できるだけ小さくすることができる。
【0051】
これにより、電子機器Sにおいて、本体部11に対して副体部12を後方向に最大限移動させた場合の、本体部11の露出される面の面積をより大きなものとして、ユーザの利便性を高めることができる。特に、露出面にテンキーや小型のキーボード等の入力装置を設置する場合に、個々のキーをなるべく大きくし、キー配列の制約もなるべく少なくしてファンクションキー等の配列数を増加させることができ、ユーザの高い利便性を確保することができる。
【0052】
加えて、レール3c又はレール4cとガイド7との前後方向におけるオーバーラップ量と、シャフト51とシャフトガイド52の前後方向におけるオーバーラップ量を、ともにできるだけ大きな数値とすることができる。このことにより、電子機器Sにおける本体部11に対する副体部12の相対変位と相対回転をできるだけ抑制することができる。特に本実施例1においては、表裏方向を中心としたモーメントによるガタツキを防止してユーザの利便性を高めることができる。
【0053】
ここで、平板の左右一対の側縁を利用したレールとレールの表裏方向と幅方向の外側を覆うコの字状断面のガイドを組み合わせた摺動機構においては、ガイドはレールの表裏方向の両側から及び幅方向の外側からの三方向から支持している。この形態では、一方のレールにおける幅方向の内側からの支持は、他方のレールにおける幅方向の外側からの支持力に依拠することが必要であり、左右一対のレールを連結することが必須であって、連結する部材すなわち平板の前後方向の摺動のためのスペース確保も必須となる。
【0054】
この点についても本実施例1の電子機器用スライド装置D1では、第一摺動機構2L、2R及び第二摺動機構5の一方である第二摺動機構5が、前後方向に延在する二条のシャフト51と、二条のシャフト51を表裏方向の両側及び幅方向の両側の前後方向を中心として90度毎に位置する四方向から摺動自在に支持するシャフトガイド52とを含んで構成されることによって解消することができる。
【0055】
すなわち、第二摺動機構5が含むシャフト51はシャフトガイド52により、幅方向の内側からも支持されるので、サブスライドプレート3、4を左右一対備えることとし相互に独立させることができる。つまり、一対のサブスライドプレート3、4を幅方向に連結する部材をなくすことができるので、本体部11内においてサブスライドプレート3、4を移動させるための空間を、左右両側に集約させてより小さいものとすることができる。
【0056】
またサブスライドプレート3、4を幅方向に垂直な側面部3b、4bを有して、前後方向の両端縁から幅方向外側に突出させてシャフトホルダ3a、4aを形成し、同様に裏方向側の縁部から幅方向の外側にレール3c、4cを突出させて形成しているので、図8に示すように、レール3c、4cとシャフト51を幅方向にオーバーラップさせて配置することができる。
【0057】
このことは、シャフトガイド52とガイド7をも幅方向にオーバーラップさせて配置することをも導くことができ、第二摺動機構5と第一摺動機構2とを幅方向の外側に集約させて配置することを可能とし、幅方向内側のスペースをより有効に活用することができる。本実施例1においては、左右一対のサブスライドプレート3、4を左右に独立させて配置しており、幅方向に連結する部材を具備しないことと併せて、スライドに寄与しない部品の配置や配線の配策を幅方向の内側に集約させることができるので、内部配置や配策をより有利に行うことができる。
【0058】
加えて本実施例1の電子機器用スライド装置D1においては、シャフトガイド52の挿通穴52aが幅方向に並列された円柱状の二条のシャフト51の外周面を周方向の全領域に渡って接触しているので、シャフト51に対するシャフトガイド52の拘束力を増大させることができる。
【0059】
この拘束力の増大によって、ベースプレート1に対してスライドプレート6が表裏方向を中心として相対回転することに対する相対回転を極力抑制することができる。これにより、スライドプレート6に固定される副体部12の主に表裏方向を中心とした上述した相対回転が抑制され、操作性を高めることができる。
【0060】
なお、本実施例1においては、シャフト51を幅方向に二条並列したが、三条以上並列することもできる。また、円柱状のシャフト51を幅方向に複数条並列することに換えて、図11(a)に示すように、シャフト51を表裏方向に垂直で前後方向に長辺を有する長方形平板形状とすることもでき、シャフトガイド52の挿通穴についても長方形平板形状のシャフト51の周面を周方向の全領域に渡って外包する形態とすることもできる。
【0061】
さらに、図11(b)に示すように、図11(a)に示した長方形平板状のシャフト51の四隅について適宜R加工を施して、前後方向に垂直な断面内における形状を、R部を有する方形状に形成し、シャフトガイド52の挿通穴もそれに対応した形状とすることもできる。
【0062】
なお、本実施例1の電子機器用スライド装置D1においては、左右一対のサブスライドプレート3、4を区別して符号を付したが、リアストッパ受部3dがサブスライドプレート3の前後方向の中央に位置させ、リアストッパ受部4dがサブスライドプレート4の前後方向の中央に位置させる場合には、左右のサブスライドプレート3、4は相互に共通の部品とすることができる。
【0063】
上述した実施例1においては、第一摺動機構を通常のレールとコの字状のガイドを用いた形態とし、第二摺動機構をシャフトとシャフトを表裏方向の両側及び幅方向の両側から支持するシャフトガイドを用いた形態としたが、この組合せは適宜変更することができる。すなわち、第二摺動機構を通常のレールとコの字状のガイドを用いた形態とし、第一摺動機構をシャフトとシャフトを表裏方向の両側及び幅方向の両側から支持するシャフトガイドを用いた形態とすることもできる。以下、それについての実施例2について述べる。
【実施例2】
【0064】
本実施例2の電子機器用スライド装置D2において、サブスライドプレート3、4及びガイド7については、実施例1に示したものと同様である。但し、サブスライドプレート3、4は表裏方向において実施例1に示したものと延在方向が逆に設定されている。
【0065】
上述した実施例1の電子機器用スライド装置D1との主たる相違点は、第二摺動機構5を構成するガイド7を把持するガイドホルダ61bをスライドプレート61(摺動板)側が具備することと、第一摺動機構2を構成するシャフトガイド22を把持するシャフトガイドホルダ111bをベースプレート111(基板)が具備することである。
【0066】
この主たる相違点を具備することに伴って、実施例1に示した電子機器用スライド装置D1に対して相違する構成要素は、ベースプレート111及びスライドプレート61であるので、以下これらについて説明する。
【0067】
図12に示すように、ベースプレート111は、金属製の板材をプレス加工及び折り曲げ加工することにより構成され、幅方向の中央近辺に前後方向に延びる平面部111aを含む。
【0068】
ベースプレート111の平面部111aよりも幅方向外側に位置する部分のうち前方向側に位置する部分は、表方向に向けて一旦垂直に折り曲げられ、シャフトガイド22の表裏方向の厚みよりもほぼ二倍の厚みだけ表方向に指向した後さらに表方向に位置する部分が、幅方向の内側に向けて再度折り曲げられて、シャフトガイドホルダ111bが形成される。なお、シャフトガイドホルダ111bはシャフトガイド22よりも前後方向に若干短く形成されて、サブスライドプレート3、4のシャフトホルダ3a、4aとの当接を確保している。
【0069】
スライドプレート61についても、前後方向に対して幅方向の寸法が長い金属製の板材をプレス加工及び折り曲げ加工することにより構成され、幅方向の中央を含む中間に位置する平板部61aは、ベースプレート111の平面部111aに対して表方向にオフセットされて平行をなす平面をなしている。
【0070】
板材の平板部61aよりも幅方向外側に位置する部分は平板部61aよりも前方向に平板部61aのほぼ二倍程度突出して形成され、この幅方向外側の部分は裏方向に向けて一旦垂直に折り曲げられて、さらに幅方向の外側に位置する部分が、平板部61aに対して平行をなすように幅方向内側に再度折り曲げられて、ガイド7を把持するガイドホルダ61bが形成される。平板部61aのガイドホルダ61bよりも幅方向内側に位置する部分は、舌片状に打ち抜かれた後、裏方向に折り曲げられ、さらに幅方向の内側に再度折り曲げられて、スプリングフロントホルダ61eが形成される。
【0071】
ガイドホルダ61bにガイド7が係合止め、インサート成形等の適宜の手段により接合される。本実施例2においても左右一対のガイド7は、サブスライドプレート3、4の左右一対のレール3c、4cを前後方向に摺動可能に挟持している。
【0072】
スライドプレート61の幅方向両側部の後方側には裏方向に突出するリアストッパ61cが形成され、ガイドホルダ61bの裏方向側の前方向端部には幅方向内側に突出するフロントストッパ61dが形成される。ベースプレート111の前方向側端部には幅方向内側に突出する、耳部111cが形成される。
【0073】
以上述べた電子機器用スライド装置D2の組立態様は以下の通りである。まず、シャフトガイド22の二条の挿通穴22aに、二条のシャフト21を挿通する。その後、左側の二条のシャフト21の前後方向端部に、サブスライドプレート3の前後方向一対のシャフトホルダ3aの嵌合穴3aaを嵌合し、右側の二条のシャフト21の前後方向端部に、サブスライドプレート4の前後方向一対のシャフトホルダ4aの嵌合穴4aaを嵌合する。
【0074】
スライドプレート61の左右一対のガイドホルダ61bに、左右一対のガイド7をそれぞれ取り付けて、左側のレール3cを左側のガイド7の溝部に挿入するとともに、右側のレール4cを右側のガイド7の溝部に挿入する。この後、ベースプレート111の左右一対のシャフトガイドホルダ111bにそれぞれシャフトガイド22を取り付ける。
【0075】
ここで、スプリング8、9を、スプリングピン10により、一方側についてはベースプレート111の平面部111aの幅方向中央よりに位置する孔部111dに連結し、他方側についてはスライドプレート61のスプリングフロントホルダ61eに形成された孔部61fに連結することで、本実施例2の電子機器用スライド装置D2が構成される。
【0076】
ベースプレート111の平面部111a及び耳部111cに形成された前後左右四箇所の孔部111eには図示しないネジが挿通され、図2〜図5に示す電子装置Sの本体部11に形成された図示しないタップにこのネジが螺合されて、ベースプレート111が本体部11に固定される。スライドプレート61の前後左右四箇所の孔部61gには図示しないネジが挿通され、図2〜図5に示す電子装置Sの副体部12に形成された図示しないタップにこのネジが螺合されて、スライドプレート61は副体部12に固定される。
【0077】
本実施例2の電子機器用スライド装置D2における閉状態及び開状態の相互間の移行に伴うスライド動作の概要と作用効果については、実施例1に示した電子機器用スライド装置D1と同等であるため説明は割愛する。
【0078】
なお、本実施例2で示したシャフト21とシャフトガイド22については、本実施例2においてはこれらの構成要素が第一摺動機構2に包含されることを示すため、実施例1に示したシャフト51とシャフトガイド52と符号を異ならせているが、部品としては共通化することができる。
【0079】
以上本発明の好ましい実施例について詳細に説明したが、本発明は上述した実施例に制限されることなく、本発明の範囲を逸脱することなく、上述した実施例に種々の変形および置換を加えることができる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明によれば、利便性と操作性を両立させて商品性を高めることができる電子機器用スライド装置を提供することができるので、本体部に対してある移動方向に移動可能な副体部を有する各種電子機器に適用して有益なものである。
【符号の説明】
【0081】
S 電子機器
D1 電子機器用スライド装置
1 ベースプレート(基板)
1a 平面部
1b ガイドホルダ
1c リアストッパ
1d フロントストッパ
1e 耳部
2L 第一摺動機構(左:3c+7)
2R 第一摺動機構(右:4c+7)
3 サブスライドプレート(中間板:左)
3a シャフトホルダ(固定部)
3aa 嵌合穴
3b 側面部
3c レール
3d リアストッパ受部
3e フロントストッパ受部
4 サブスライドプレート(中間板:右)
4a シャフトホルダ(固定部)
4aa 嵌合穴
4b 側面部
4c レール
4d リアストッパ受部
4e フロントストッパ受部
5 第二摺動機構(51+52)
51 シャフト(摺動部材)
52 シャフトガイド(被摺動部材)
52a 挿通穴
6 スライドプレート(摺動板)
6a 平板部
6b シャフトガイドホルダ
6c スプリングフロントホルダ
7 ガイド
8 スプリング(左)
9 スプリング(右)
10 スプリングピン
11 本体部
12 副体部
D2 電子機器用スライド装置
111 ベースプレート(基板)
111a 平面部
111b シャフトガイドホルダ
111c 耳部
2 第一摺動機構(21+22)
21 シャフト
22 シャフトガイド
22a 挿通穴
5L 第二摺動機構(左:3c+7)
5R 第二摺動機構(右:4c+7)
61 スライドプレート(摺動板)
61a 平板部
61b ガイドホルダ
61c リアストッパ
61d フロントストッパ
61e スプリングフロントホルダ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向に延びる平面を有して当該前後方向及び当該平面の表裏方向に垂直な幅方向の両側に左端部及び右端部を有する基板と、前記左端部及び右端部のそれぞれに対して第一摺動機構を介して前記前後方向に摺動可能に連結される左右一対の中間板と、前記左右一対の中間板に第二摺動機構を介して前記前後方向に摺動可能に連結される摺動板と、を含むとともに、前記第一摺動機構及び前記第二摺動機構の少なくとも一方が、前記前後方向に延在する摺動部材と、当該摺動部材を前記表裏方向の両側及び前記幅方向の両側から摺動自在に支持する被摺動部材と、を含んで構成されること、を特徴とする電子機器用スライド装置。
【請求項2】
前記被摺動部材が前記摺動部材の前記前後方向の周方向に延在する外周面に周方向の全領域に渡って接触する内周面を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器用スライド装置。
【請求項3】
前記中間板は前記摺動部材の前記前後方向の両端部を固定する固定部を含むことを特徴とする請求項2に記載の電子機器用スライド装置。
【請求項4】
前記摺動部材が円柱状に構成されるとともに、前記被摺動部材は前記摺動部材を挿通する挿通穴を含むことを特徴とする請求項3に記載の電子機器用スライド装置。
【請求項5】
前記摺動部材は一の前記被摺動部材に対して複数条設けられることを特徴とする請求項4に記載の電子機器用スライド装置。
【請求項6】
前記複数条の前記摺動部材は前記幅方向に並列されることを特徴とする請求項5に記載の電子機器用スライド装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−23438(P2012−23438A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−157780(P2010−157780)
【出願日】平成22年7月12日(2010.7.12)
【出願人】(000176833)三菱製鋼株式会社 (69)
【Fターム(参考)】