説明

電子機器

【課題】付属部品の盗難を防止するとともに、厚み寸法の増大を防止できる電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、貫通孔22を有する筐体21と、筐体21から分離できるように筐体21に取り付けられる付属部品と、筐体21に対してスライド移動可能に設けられるとともに、付属部品に引っかかって分離を阻止したり、付属部品から外れたりするロック部材29と、貫通孔22の縁部21Bに引っかかったり、貫通孔22の縁部21Bから外れたりする引掛部37を有する引掛部付きワイヤ30と、を具備する。貫通孔22は、貫通孔22の縁部21Bに引っかかった引掛部37をロック部材29の移動経路の途中に配置するように、筐体21に形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、盗難防止用の引掛部付きワイヤを備えた電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、いわゆるケンジントンロックによって盗難を防止した電子機器が知られている。この電子機器は、本体と、本体に対して着脱可能に装着されるフロッピー(登録商標)ディスクドライブと、フロッピーディスクドライブがスライドできるように本体に「C」字状に形成された保持部と、ケンジントンロックに接続されるアタッチメント金具と、を有している。フロッピーディスクドライブは、底面に凹部を有している。保持部は、フロッピーディスクドライブの凹部に対応する位置に、貫通孔を有している。アタッチメント金具は、本体の底面に近接して設けられている。アタッチメント金具は、先端部にフックを有し、フックは、貫通孔を通って凹部に嵌ることができる。
【0003】
この電子機器では、フロッピーディスクドライブの凹部を介してセキュリティロックワイヤと固定されるため、電子機器自体の盗難のみならず、フロッピーディスクドライブの盗難も防止されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−75669号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の電子機器では、別途にアタッチメント金具が必要となるため、部品点数が増大している。また、アタッチメント金具が本体の底面から下方に突出してしまうため、電子機器の厚み寸法が増大するのみならず、平らな机などに設置した場合に、電子機器にがたつきを生ずるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、付属部品の盗難を防止するとともに、厚み寸法の増大を防止できる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態にかかる電子機器は、貫通孔と、この貫通孔の周囲を規定する縁部と、を有する筐体と、前記筐体から分離できるように前記筐体に取り付けられる付属部品と、前記筐体に対してスライド移動可能に設けられるとともに、前記付属部品に引っかかって前記付属部品の分離を阻止したり、前記付属部品から外れたりするロック部材と、前記貫通孔の縁部に引っかかったり、前記貫通孔の縁部から外れたりする引掛部を有する引掛部付きワイヤと、を具備し、前記貫通孔は、前記貫通孔の縁部に引っかかった前記引掛部を前記ロック部材の移動経路の途中に配置するように、前記筐体に形成される。
【0007】
前記目的を達成するため、本発明の他の形態にかかる電子機器は、貫通孔を有する筐体と、前記筐体から分離できるように前記筐体に取り付けられる付属部品と、前記筐体の内部に設けられる錠であって、前記付属部品に引っかかって前記付属部品の分離を阻止する第1の位置になったり、前記付属部品から外れる第2の位置になったりするラッチ部と、前記ラッチ部を動作させるための鍵穴と、前記鍵穴の周囲を規定する縁部と、を有する錠と、前記貫通孔を通って前記鍵穴の縁部に引っかかったり、前記鍵穴の縁部から外れたりする引掛部を有する引掛部付きワイヤと、を具備し、前記引掛部は、前記鍵穴の縁部に引っかかったり外れたりすることにより、前記錠のラッチ部を前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、付属部品の盗難を防止するとともに、厚み寸法の増大を防止することが可能な電子機器を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下に、図1から図4を参照して、電子機器の第1の実施形態について説明する。図1に示すように、電子機器の一例であるポータブルコンピュータ11は、いわゆるノートブック型のパーソナルコンピュータである。
【0010】
ポータブルコンピュータ11は、本体ユニット12と、表示ユニット13と、本体ユニット12と表示ユニット13との間に設けられるヒンジ部14と、を備えている。ヒンジ部14は、表示ユニット13を支持しており、表示ユニット13を本体ユニット12に対して回動させることができる。図1に示すように、表示ユニット13は、液晶ディスプレイ15と、液晶ディスプレイ15の周囲を囲むカバー16と、を有している。
【0011】
本体ユニット12は、筐体21と、筐体21の側面に形成された貫通孔22と、筐体21の底部に設けられる開口部23と、筐体21の内部に収容されるプリント回路板24と、筐体21に取り付けられたキーボード25と、ポインティングデバイスであるタッチパッド26およびボタン27と、筐体21に取り付けられる付属部品であるバッテリパック28と、筐体21に対してスライド移動可能に設けられるロック部材29と、貫通孔22に取り付けられる引掛部付きワイヤ30と、を有している。プリント回路板24は、CPU(central processing unit)などの主要な回路部品を実装している。
【0012】
バッテリパック28は、筐体21から分離できるように筐体21に取り付けられる付属部品の一例である。バッテリパック28は、後述するロック部材29の爪部29Aが引っかかるための受け部28Aと、バッテリ本体28Bと、を有している。付属部品としては、バッテリパック28に限定されるものではない。付属部品は、フロッピーディスクドライブやハードディスクドライブ、拡張メモリであってもよい。
【0013】
筐体21は、例えば、合成樹脂によって箱状に形成されている。筐体21は、バッテリパック28を装着するための装着部21Dを有している。貫通孔22は、筐体21の側面21Aに形成されている。貫通孔22は、いわゆるセキュリティロックスロットと呼ばれるものである。貫通孔22は、幅方向に長くなった長円状に形成されている。筐体21は、さらに、貫通孔22の周囲を規定する縁部21Bを有し、この縁部21Bに後述する引掛部付きワイヤ30の引掛部37が引っかかるようになっている。
【0014】
引掛部付きワイヤ30は、いわゆるケンジントンロックやセキュリティワイヤロックと呼ばれるものある。図3に示すように、引掛部付きワイヤ30は、金属製のワイヤ本体33と、ワイヤ本体33の先端部に設けられた錠部34と、を有している。錠部34は、例えば、円筒形状に形成されている。錠部34は、錠部本体35と、錠部本体35に形成された図示しない鍵孔と、鍵孔に専用の鍵が挿入されることで回転する引掛部37と、を有している。引掛部37は、軸部37Aと、軸部37Aの先端から左右の両側に延びる腕部37Bと、を有する「T」字状に形成されている。引掛部37は、腕部37Bを縦方向に配置した状態において、貫通孔22の周囲の縁部21Bに引っかかる。この状態において、引掛部37は、後述するロック部材29の移動経路の途中に配置される。引掛部37は、腕部37Bを横方向に配置した状態において、縁部21Bから外れて貫通孔22を通過することができる。
【0015】
ロック部材29は、筐体21の側面21Aの近傍に配置されている。ロック部材29は、筐体21の開口部23から筐体21の底部21Cに露出する指掛部29Bと、指掛部29Bから「L」字形に延びる爪部29Aと、指掛部29Bおよび爪部29Aを閉じ方向に向けて付勢するばね29Cと、を有している。ユーザは、指掛部29Bに指を掛けることによって、ロック部材29を操作することができる。ロック部材29の爪部29Aは、付属部品であるバッテリパック28に引っかかってバッテリパック28の分離を阻止したり、バッテリパック28から外れたりすることができる。ばね29Cは、爪部29Aの基部と、筐体21の内面との間に掛け渡されている。
【0016】
続いて、図3と図4を参照して、本実施形態のロック部材29の作用について説明する。図3に示すように、引掛部付きワイヤ30の引掛部37が貫通孔22の内部に挿入されて、貫通孔22の周囲の縁部21Bに引っかかっている状態では、引掛部37は、ロック部材29の移動経路の途中に配置されている。このため、この状態でユーザが指掛部29Bに指を掛けたとしても、ロック部材29は引掛部37と干渉する。このため、ロック部材29をスライド移動させることができない。つまり、引掛部付きワイヤ30が貫通孔22に固定されている状態では、バッテリパック28は、筐体21から分離できないようになっている。
【0017】
図4に示すように、貫通孔22から引掛部付きワイヤ30を取り除いた状態では、ロック部材29の移動経路中には、障害となるものが存在しない。このため、ユーザは、指掛部29Bに指を掛けてロック部材29をスライドさせることができる。これと同時に、図2に示す第2のロック部材38をスライド移動させる。この状態で、ユーザは、バッテリパック28を筐体21から分離させることができる。
【0018】
なお、バッテリパック28を固定する際には、上記と逆の手順で行う。すなわち、筐体21の装着部21Dにバッテリパック28を装着する。そして、バッテリパック28の受け部28Aにロック部材29の爪部29Aを挿入して、バッテリパック28をロックする。さらに、貫通孔22に引掛部付きワイヤ30を装着して作業が終了する。
【0019】
以上が、電子機器の一例であるポータブルコンピュータ11の実施形態である。第1の実施形態によれば、ポータブルコンピュータ11は、貫通孔22と、この貫通孔22の周囲を規定する縁部21Bと、を有する筐体21と、筐体21から分離できるように筐体21に取り付けられる付属部品と、筐体21に対してスライド移動可能に設けられるとともに、付属部品に引っかかって付属部品の分離を阻止したり、付属部品から外れたりするロック部材29と、貫通孔22の縁部21Bに引っかかったり、貫通孔22の縁部21Bから外れたりする引掛部37を有する引掛部付きワイヤ30と、を具備し、貫通孔22は、貫通孔22の縁部21Bに引っかかった引掛部37をロック部材29の移動経路の途中に配置するように、筐体21に形成される。
【0020】
この構成によれば、ポータブルコンピュータ11自体の盗難のみならず、筐体21に取り付けられる付属部品も盗難から守ることができる。また、付属部品の盗難を防止するために、別途に処置を施す必要がなく、付属部品の固定を簡単かつ迅速に行うことができる。さらに、付属部品を固定するためにアタッチメント金具のような部品を必要としないため、部品点数の削減に貢献することができる。
【0021】
この場合、ロック部材29は、指を掛けるための指掛部29Bを筐体21の底部21Cに対応する位置に有し、貫通孔22は、筐体21の側面21Aに形成される。この構成によれば、引掛部付きワイヤ30が固定される貫通孔22を筐体21の側面21Aに配置できるため、ユーザが貫通孔22にアクセスしやすくすることができる。
【0022】
この場合、ロック部材29は、筐体21の側面21Aの近傍に配置される。この構成によれば、ロック部材29の移動経路の途中に引掛部37を配置するレイアウトを容易にとることができる。
【0023】
続いて、図5を参照して、電子機器の第2の実施形態について、ポータブルコンピュータに適用した場合を例に説明する。第2の実施形態の電子機器の一例であるポータブルコンピュータ41は、シリンダー錠42を有する点などが第1の実施形態と異なっているが、他の部分は共通している。このため、主として第1の実施形態と異なる部分について説明し、第1の実施形態と共通する箇所については共通の符号を付して説明を省略する。
【0024】
第2の実施形態のポータブルコンピュータ41は、図1に示すものと同様の外観を有している。図5に示すように、ポータブルコンピュータ41は、筐体21の内部に錠の一例であるシリンダー錠42を有している。シリンダー錠42は、ケース43と、付属部品であるバッテリパック28に引っかかるラッチ部44と、ラッチ部44を動作させるためにケース43に形成された鍵穴45と、鍵穴45の周囲を規定する縁部43Aと、を有している。本実施形態では、筐体21の貫通孔22は、シリンダー錠42の鍵穴45に対応する位置に形成されている。引掛部付きワイヤ30の引掛部37は、貫通孔22を通って、ケース43の縁部43Aに引っかかったり、縁部43Aから外れたりする。
【0025】
本実施形態では、鍵穴45に対して引掛部付きワイヤ30の引掛部37が挿入されるため、ロック部材29の移動経路の途中に引掛部37が配置することはない。シリンダー錠42は、さらに、図示しない作動機構を有し、作動機構は、引掛部37がケース43の縁部43Aにひっかかったり、縁部43Aから外れたりすることに対応してラッチ部44を進退させる。作動機構によって、ラッチ部44は、バッテリパック28に引っかかってバッテリパック28の分離を阻止する第1の位置P1になったり、バッテリパック28から外れる第2の位置P2になったりする。
【0026】
図5を参照して、シリンダー錠42およびロック部材29の作用について説明する。同図に示すように、ユーザは、ロック部材29の指掛部29Bに指を掛けて、ロック部材29をスライド移動させることができる。しかし、シリンダー錠42のラッチ部44がバッテリパック28の受け部28Aに引っかかっているため、バッテリパック28を筐体21から分離することはできない。
【0027】
筐体21の貫通孔22およびシリンダー錠42の鍵穴45から引掛部付きワイヤ30を取り除いた状態では、シリンダー錠42のラッチ部44は、ケース43の内部に収容され、バッテリパック28の受け部28Aから外れる。この状態で、ユーザが指掛部29Bに指を掛けてロック部材29をスライド移動させると、バッテリパック28のロック状態が解除される。こうして、バッテリパック28は、筐体21から分離することができる。
【0028】
逆に、バッテリパック28を筐体21に取り付ける際には、ロック部材29をスライド移動させた状態で、バッテリパック28を筐体21の装着部21Dに装着する。そして、ロック部材29から指を離すと、ロック部材29の爪部29Aは、バッテリパック28の受け部28Aに引っかかる。さらに、筐体21の貫通孔22およびシリンダー錠42の鍵穴45に引掛部付きワイヤ30の引掛部37を挿入する。引掛部付きワイヤ30の鍵孔に図示しない専用の鍵を挿入し、引掛部37を90度回転させる。これによって、引掛部37はシリンダー錠42のケース43の縁部43Aに引っかかるとともに、作動機構が作動してラッチ部44をバッテリパック28の受け部28Aに引っ掛けるようにする。以上によって、バッテリパック28の装着が完了する。
【0029】
第2の実施形態によれば、ポータブルコンピュータ41は、貫通孔22を有する筐体21と、筐体21から分離できるように筐体21に取り付けられる付属部品と、筐体21の内部に設けられる錠であって、付属部品に引っかかって付属部品の分離を阻止する第1の位置P1になったり、付属部品から外れる第2の位置P2になったりするラッチ部44と、ラッチ部44を動作させるための鍵穴45と、鍵穴45の周囲を規定する縁部43Aと、を有する錠と、貫通孔22を通って鍵穴45の縁部43Aに引っかかったり、鍵穴45の縁部43Aから外れたりする引掛部37を有する引掛部付きワイヤ30と、を具備し、引掛部37は、鍵穴45の縁部43Aに引っかかったり外れたりすることにより、錠のラッチ部44を第1の位置P1と第2の位置P2との間で移動させる。
【0030】
この構成によれば、筐体21の内部に設けた錠によって、付属部品が筐体21から分離することを防止することができる。これによって、ポータブルコンピュータ41自体の盗難を防止するのみならず、付属部品の盗難も防止することができる。さらに、錠は、筐体21の内部に設けられ、アタッチメント金具のように筐体21の外部に配置されるものではない。このため、ポータブルコンピュータ41の厚み寸法が増大したり、ポータブルコンピュータ41にがたつきを生じたりすることを防止できる。
【0031】
この場合、筐体21に対してスライド移動可能に設けられるロック部材29をさらに具備し、ロック部材29は、付属部品に引っかかって分離を阻止したり、付属部品から外れたりする。この構成によれば、錠のラッチ部44が第2の位置P2になっている状態で、意図しないときに付属部品が筐体21から分離してしまうことを防止することができる。
【0032】
本発明の電子機器は、ポータブルコンピュータ11、41用に限らず、例えば携帯情報端末のようなその他の電子機器に対しても実施可能である。その他、電子機器は、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1の実施形態に係るポータブルコンピュータを示す斜視図。
【図2】図1に示すポータブルコンピュータを下側から示す斜視図。
【図3】図2に示すポータブルコンピュータの鉛直方向に沿った断面図。
【図4】図3に示すポータブルコンピュータから、引掛部付きワイヤを除去して、ロック部材をスライドさせた状態を示す断面図。
【図5】第2の実施形態に係るポータブルコンピュータの鉛直方向に沿った断面図。
【符号の説明】
【0034】
11、41…ポータブルコンピュータ、21…筐体、21A…側面、21B…縁部、21C…底部、22…貫通孔、28…バッテリパック、29…ロック部材、29B…指掛部、30…引掛部付きワイヤ、37…引掛部、42…シリンダー錠、43A…縁部、44…ラッチ部、45…鍵穴、P1…第1の位置、P2…第2の位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
貫通孔と、この貫通孔の周囲を規定する縁部と、を有する筐体と、
前記筐体から分離できるように前記筐体に取り付けられる付属部品と、
前記筐体に対してスライド移動可能に設けられるとともに、前記付属部品に引っかかって前記付属部品の分離を阻止したり、前記付属部品から外れたりするロック部材と、
前記縁部に引っかかったり、前記縁部から外れたりする引掛部を有する引掛部付きワイヤと、
を具備し、
前記貫通孔は、前記縁部に引っかかった前記引掛部を前記ロック部材の移動経路の途中に配置するように、前記筐体に形成されることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記ロック部材は、指を掛けるための指掛部を前記筐体の底部に対応する位置に有し、
前記貫通孔は、前記筐体の側面に形成されることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記ロック部材は、前記筐体の側面の近傍に配置されることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記付属部品は、バッテリパックであることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
貫通孔を有する筐体と、
前記筐体から分離できるように前記筐体に取り付けられる付属部品と、
前記筐体の内部に設けられる錠であって、前記付属部品に引っかかって前記付属部品の分離を阻止する第1の位置になったり、前記付属部品から外れる第2の位置になったりするラッチ部と、前記ラッチ部を動作させるための鍵穴と、前記鍵穴の周囲を規定する縁部と、を有する錠と、
前記貫通孔を通って前記縁部に引っかかったり、前記縁部から外れたりする引掛部を有する引掛部付きワイヤと、
を具備し、
前記引掛部は、前記縁部に引っかかったり外れたりすることにより、前記錠のラッチ部を前記第1の位置と前記第2の位置との間で移動させることを特徴とする電子機器。
【請求項6】
前記筐体に対してスライド移動可能に設けられるロック部材をさらに具備し、前記ロック部材は、前記付属部品に引っかかって前記付属部品の分離を阻止したり、前記付属部品から外れたりすることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記付属部品は、バッテリパックであることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−134553(P2009−134553A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−310643(P2007−310643)
【出願日】平成19年11月30日(2007.11.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】