説明

電子機器

【課題】この発明は、外部機器を接続するためのコネクターに対する確実な静電気対策を講じることができる電子機器を提供することを課題とする。
【解決手段】ノートPCに外部機器を接続するUSBポート18は、筐体16bの側壁16cに形成した開口部18aに対向して、ガスケットを収容配置するためのリブ構造体10を有する。リブ構造体10は、ガスケットを囲む枠部材1、および複数本のリブ4、5、6を有する。枠部材1の側壁16cから離間した側には、コネクターのソケットによって押し潰されて変形したガスケットの変形部分を逃がすための切り欠き3が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、SATA(Serial Advanced Technology Attachment)やUSB(Universal Serial Bus)などのコネクターのプラグを接続可能なソケットを有する電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、プラズマディスプレイパネル(PDP)の金属製のエスカッションと導電性のバックカバーを導電性のガスケットを挟んで接合してEMI(Electro Magnet Interference)対策を施したシールド筐体について開示されている。このシールド筐体のバックカバーは、加工が容易な導電性の樹脂によって形成されている。
【0003】
このように、バックカバーを樹脂によって形成することで、ガスケットの脱落防止機能を果すガスケット固定リブをバックカバーから突設せしめることができ、ガスケットがエスカッションとバックカバーとの間から脱落することを防止できる。
【0004】
上記のような導電性のガスケットは、この他に、例えば、ノート型のパーソナルコンピューター(以下、単にノートPCと称する)などの電子機器でも使用される。一般に、ノートPCは、SATAやUSBなどのコネクターを介してフラッシュメモリーなどの外部機器を接続するためのコネクターのソケットを備えている。また、ノートPCは、上述したPDPと同様に、EMI対策が必要とされており、通常、筐体の内面には、導電性塗料が塗布されている。
【0005】
コネクターを介してノートPCに外部機器を接続する場合、外部機器に帯電した静電気がコネクターを介してノートPCの回路基板に伝達されないよう、コネクターに静電気対策を講じる必要がある。このため、通常、EMI対策のため筐体に塗布してある導電性塗料に接触せしめた状態で導電性のガスケットを取り付けて、このガスケットを挟んでコネクターのソケットを筐体に導通させるように取り付けている。つまり、押し潰したガスケットの復元力を利用してソケットと導電性塗料との間の導通を確実なものにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−332886号公報([0017]段落、図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述したように、弾性を有するガスケットを押し潰すように2つの部材間に配置して導通を図る場合、ガスケットの復元力を利用して両者の間に必要な接触圧を発生させることができる反面、変形した状態のガスケットが接触する部材の形状に応じて接触圧に分布が生じる。例えば、変形したガスケットがリブなどに乗り上げて、その接触圧が局所的に大きくなると、ガスケットが塑性変形してしまう場合がある。このようにガスケットが部分的に塑性変形してしまうと、2つの部材に対する適切な接触圧を得ることができなくなる可能性がある。
【0008】
この発明の目的は、外部機器を接続するためのコネクターに対する確実な静電気対策を講じることができる電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の電子機器は、導電性の内面を有する筐体と、弾性を有する導電性のガスケットと、上記筐体の内面に連続した導電性の表面を有して上記内面から突設され、上記ガスケットをその表面に接触せしめて収容配置したリブ構造体と、上記ガスケットを上記リブ構造体に押し付けるように、上記ガスケットを上記リブ構造体との間に挟んで、該ガスケットに接触して取り付けられた、外部機器を接続するためのコネクターのソケットと、を有し、上記リブ構造体は、該リブ構造体と上記ソケットとの間に挟まれて押し潰されて弾性変形された上記ガスケットの変形部分を逃がすための切り欠きを有する。
【0010】
上記発明によると、筐体の内面から突設されたリブ構造体がガスケットの変形部分を逃がすための切り欠きを有するため、変形部分がリブ構造体とソケットとの間に挟まれて局所的に強く潰されることを防止でき、ガスケットの変形部分における塑性変形を防止できる。これにより、コネクターのソケットを筐体に確実に導通させることができ、外部機器を接続するコネクターに対する確実な静電気対策を講じることができる。
【発明の効果】
【0011】
この発明の電子機器は、上記のような構成および作用を有しているので、外部機器を接続するためのコネクターに対する確実な静電気対策を講じることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1は、この発明の実施の形態に係る電子機器の一例を示す外観斜視図である。
【図2】図2は、図1の電子機器の筐体内面に形成したリブ構造体を示す部分拡大斜視図である。
【図3】図3は、図2のリブ構造体、ガスケット、およびソケットの組立体を図2の線III-IIIの位置で切断した部分拡大断面図である。
【図4】図4は、図2のリブ構造体とソケットの間に配置するガスケットを二点鎖線で示した組立体を図2の線IV-IVの位置で切断した部分拡大断面図である。
【図5】図5は、図4のリブ構造体とソケットの間にガスケットを取り付けた状態を示す部分拡大断面図である。
【図6】図6は、図1の電子機器の筐体の一部を示す外観斜視図である。
【図7】図7は、図6の筐体の要部を部分的に拡大した部分拡大斜視図である。
【図8】図8は、図7の線IIX-IIXで切断した部分拡大断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、この発明の実施の形態に係る電子機器の一例として、ノート型のパーソナルコンピューター100(以下、単にノートPC100と称する)の外観斜視図を示してある。
【0014】
図1に示すように、ノートPC100は、表面11aにキーボード12やタッチパッド13などの入力装置を備えたPC本体11、およびこのPC本体11の後端にヒンジ14を介して回動自在に取り付けられた表示パネル15を有する。表示パネル15は、矩形板状の表示筐体を有し、その内面側に露出した表示画面15aを有し、図示のようにPC本体11の表面11aを開放した開位置と、表面11aを閉塞した不図示の閉位置と、の間で開閉可能となっている。
【0015】
PC本体11は、上記入力装置12、13を備えた表面11a側の筐体16aと裏面側の筐体16b(図6参照)を嵌め合わせた矩形板状の筐体16を有する。裏面側の筐体16bの図中右側の側壁16cには、図示しない外部機器を接続するためのUSBコネクターのための2つのポート18が並設されている。また、筐体16bの左側の側壁16e(図6、図7に図示)にも、USB用のポート18が設けられている。さらに、左側の筐体16eには、この他に、USB用のポート18より幅の広いSATA用のポート19が設けられている。
【0016】
以下、上述したUSBポート18の構造、およびこのUSBポート18を介して接続するUSBコネクターの静電気対策について、図2乃至図5を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、USBコネクターについて代表して説明するが、本発明は、これ以外のコネクター、例えば、図6乃至図8に示すSATAコネクターなどの他のコネクターの静電気対策としても適用可能であることは言うまでも無い。
【0017】
USBポート18を介してノートPC100に接続される外部機器は、静電気を帯電する場合があり、この静電気がUSBコネクターを介してノートPC100に内蔵された回路基板32(後述する)に伝達されると、種々の不具合を生じる。このため、通常、ノートPCに外部機器を接続するコネクター類には、以下に説明するような静電気対策を講じる必要がある。
【0018】
図2には、上述したようにPC本体11の裏面側の筐体16bの側壁16c(16e)に形成したUSBポート18の開口部18aに対向して、筐体16b内の底壁16dの内面から突設したリブ構造体10の外観斜視図を示してある。また、図3には、図2のリブ構造体10にガスケット20を介してソケット30を押し付けた組立体を図2の線III-IIIの位置で切断した部分拡大断面図を示してある。また、図4には、押し潰される前のガスケット20を二点鎖線で示した組立体を図2の線IV-IVの位置で切断した部分拡大断面図を示してある。さらに、図5には、ガスケット20をリブ構造体10とソケット30の間に挟んで押し潰した状態の組立体図2の線IV-IVの位置で切断した部分拡大断面図を示してある。
【0019】
筐体16bの底壁16dの内面には、EMI対策として導電性の塗料2が略全面に塗布されている。リブ構造体10は、この導電性の内面2に連続した導電性の表面を形成するように、その表面に導電性の塗料2が塗布されている。本実施の形態では、リブ構造体10は、筐体16bの底壁16dの内面から一体に突設されているが、リブ構造体10を筐体16bとは別体に用意して接着剤などで内面に貼り付けても良い。
【0020】
ガスケット20は、図5に示すように、弾性を有する矩形ブロック状のスポンジ22を導電性の矩形帯状の布24で巻いた構造を有する。ガスケット20は、布24が筐体16bの側壁16cにある開口部18aに対面する姿勢で、リブ構造体10に収容配置される。ガスケット20がリブ構造体10内に収容配置されると、外側に巻かれた布24がリブ構造体10の表面2に接触して、両者が電気的に導通される。
【0021】
一方、リブ構造体10は、ガスケット20の周囲を囲む略矩形枠状の枠部材1(枠部)を有する。枠部材1は、筐体16bの側壁16cの開口部18aから内側に離間した側に、切り欠き3を有する。つまり、切り欠き3は、枠部材1の開口部18aから離間した部位を不連続に分断することで形成されている。言い換えると、ガスケット20は、その外側に巻いた布22が枠部材1に形成した切り欠き3に対向する姿勢で枠部材1内に収容配置されていることになる。なお、このリブ構造体10の枠部材1は、ガスケット20をちょうど収容可能な大きさを有し、ガスケット20を位置決めする機能をも有する。
【0022】
また、枠部材2の内側で、筐体16bの底壁16dの内面2(底部)には、ガスケット20に向けて突出した井桁状の複数本の細長いリブ4、5、6が設けられている。つまり、開口部18aから離れる方向(筐体16bの側壁16cと直交する方向)に互いに平行に離間して延びた2本のリブ4、およびこれら2本のリブ4と略直交する方向(側壁16cと平行な方向)に互いに離間して延びた2本のリブ5、6が、筐体16bの内面2から突設されている。これら4本のリブ4、5、6の突出高さは、上述した枠部材1の高さより低い。また、これら4本のリブ4、5、6の表面にも導電性の塗料2が塗布されている。
【0023】
筐体16bの側壁16cと平行に配置された2本のリブ5、6のうち側壁16cに近いリブ5は、もう一方のリブ6や他の2本のリブ4より突出高さが高くされており、ガスケット20の側壁側の下端を係合して位置決めする。また、突出高さの比較的低い3本のリブ4、5は、ガスケット20を載置するよう機能する。これら3本のリブ4、6の突出高さは、枠部材1の内側にガスケット20を収容配置した状態で、ガスケット20の上端面が枠部材1の上端より僅かに上方に突出する高さに設計されている。つまり、ガスケット20は、布24を3本のリブ4、6の上端に接触させた状態でこれら3本のリブ4、6上に載置されることになる(図4)。
【0024】
また、側壁16bと直交する方向に延びた2本のリブ4の側壁16bから離間した先端4a(図4)は、枠部材1に形成した切り欠き3を介して枠部材1の外側まで延出している。そして、この枠部材1の外まで延出した2本のリブ4の先端4aは、筐体16bの底壁16dの内面に向けて集束するように傾斜されている。
【0025】
上述した姿勢(布24が切り欠き3に対向する姿勢)で、ガスケット20をリブ構造体10の枠部材1の内側に収容配置した後、USBコネクターのソケット30がガスケット20を押し潰すようにリブ構造体10の上に取り付けられる。このとき、ソケット30は、PC本体11内に収容配置される回路基板32に固設された状態で、回路基板32の取り付けによってガスケット20に押し付けられる。ソケット30は、回路基板32から離間した平らな押付面34を有する。なお、ガスケット20は、両面テープなどを用いてリブ4、6の上端辺に接着されている。
【0026】
回路基板32をPC本体11の裏面側の筐体16bの内側に取り付ける場合、ソケット30が取り付けられた側の回路基板32の端縁が先に筐体16bの側壁16cに近付けられ、ソケット30の開口側の端部が側壁16cに形成された開口部18aに嵌め込まれる。そして、この後、ソケット30の平らな押付面34によってガスケット20が徐々に押し潰されながら、回路基板32が筐体16bの底部内面2と平行な姿勢まで回動されて回路基板32の取り付けが完了される。
【0027】
このとき、リブ構造体10内に収容配置されたガスケット20がソケット30の押付面34によって押し潰されて弾性変形する。これにより、ガスケット20の外側の導電性の布24がリブ構造体10の底部に押圧接触されるとともにソケット30の押付面34に押し付けられ、ソケット30とリブ構造体10(すなわち筐体の底壁の内面2)が電気的に導通される。
【0028】
このとき、ガスケット20の変形した部分は、リブ構造体10の枠部材1に形成した切り欠き3からはみ出る。この状態を図5に示す。つまり、このとき、枠部材1の切り欠き3は、ガスケット20の変形部分を逃がすように機能し、ガスケット20の塑性変形を防止する。
【0029】
ガスケット20の変形部分は、この他に、ガスケット20の側壁16c側の下端辺を係止するリブ6の上端を乗り越える。しかし、この部分は、リブ6の上端とソケット30の押付面34との間に隙間があるため、強く押し潰されることはなく、塑性変形することもない。
【0030】
また、リブ構造体10の枠部材1がソケット30の押付面34に対向した上端には、ガスケット20の変形部分を逃がすための凹み部1a(図2、3)が形成されている。この凹み部1aは、切り欠き3に連続して形成されており、切り欠き3の縁をなだらかに傾斜させている。
【0031】
上述した切り欠き3や凹み部1aは、押し潰されたガスケット20が枠部材1から膨出した変形部分を逃がす手段として機能する。逆に、これら切り欠き3や凹み部1aを設けない場合、変形したガスケット20が枠部材1の上端を乗り越えて枠部材1から膨出することになる。この場合、枠部材1の上端に僅かな隙間を開けて近接したソケット30の押付面34によって、ガスケット20の枠部材1を乗り越えた変形部分が強く潰されて、塑性変形してしまう可能性がある。
【0032】
このため、本実施の形態では、ガスケット20を収容配置したリブ構造体10の枠部材1に切り欠き3や凹み部1aを形成して、ガスケット20の変形部分を逃がすようにした。これにより、ガスケット20の変形部分に不所望な応力が集中することを防止でき、ガスケット20の塑性変形を防止することができ、長期間にわたってガスケット20の良好な接触状態を維持することができる。
【0033】
言い換えると、本実施の形態によると、ガスケット20を収容して取り付けるリブ構造体10に切り欠き3を設けることで、コネクターのソケット30を筐体16bの底壁16dの内面2に確実に導通させることができ、十分な静電気対策を講じることができる。また、このとき、リブ構造体10の底部に突設した2本のリブ4の先端4aを切り欠き3から外側に延設して傾斜させたため、この部分においても、切り欠き3から膨出したガスケット20の変形部分に対する接触を保つことができ、より良好な接触状態を維持することができる。
【0034】
特に、本実施の形態では、ガスケット20の導電性の布24の巻き方向に関連して、ガスケット20を収容配置するリブ構造体10の枠部材1に形成する切り欠き3の位置を設定した。つまり、ガスケット20を潰すと、中のスポンジ22は布24が巻かれていない端部から膨出しようとするが、外側の布24はその巻回方向に変形しようとする。言い換えると、布24を巻いたガスケット20の変形方向は、布24の巻回方向に略依存する。このため、本実施の形態では、ガスケット20が変形して膨出する方向に切り欠き3を位置させるように、枠部材1に形成する切り欠き3の位置を設定した。
【0035】
特に、回路基板32の取り付け時には、上述したように、回路基板32を傾斜させた状態から底面と平行な状態まで回動させるため、始めは、ソケット30の押付面34がガスケット20の上面に対して傾斜した状態で押し付けられる。このため、押付面34からの押圧力がガスケット20に対して斜めに作用し、側壁16cから離れる方向にガスケット20が押圧されることになる。つまり、この方向に切り欠き3を設けることで、ガスケット20の変形部分を切り欠き3から逃がすことができる。
【0036】
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
【0037】
例えば、上述した実施の形態では、ノートPCの静電気対策として本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、PDAなどの他の電子機器に本発明を適用しても良い。
【0038】
また、上述した実施の形態では、USB用のコネクターに本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、図6乃至図8に示すように、サイズの異なるコネクターに本発明を適用することもできる。ここで、上述したUSB用のコネクターより少し幅の広いSATA用のコネクターに本発明を適用する場合について説明する。
【0039】
この場合、USBコネクターのときと同じサイズ(幅)のガスケット20を利用するため、ガスケット20の幅方向(側壁16cに沿った方向)両端を押える構造が追加されている。つまり、図7に示すように、SATA用のコネクターのポート19に対向して底壁16dの内面2から突設されたリブ構造体40は、ガスケット20の幅方向両端(下端)を係止する2つのストッパー42を有する。
【0040】
ストッパー42は、上述したリブ6の両端を上方に折り曲げて一体に設けられており、ガスケット20の下端近くに接触するサイズを有する。つまり、上述したUSB用のリブ構造体10の枠部材1がガスケット20をちょうど収容可能な大きさに形成されているのに対し、このリブ構造体40は、ストッパー42を設けることで、ガスケット20の幅方向への移動を規制している。
【産業上の利用可能性】
【0041】
この発明は、ノートPCやPDAなどの電子機器に外部機器を接続するコネクターの静電気対策として利用可能である。
【符号の説明】
【0042】
1…枠部材、2…内面、3…切り欠き、4、5、6…リブ、4a…先端、10、40…リブ構造体、11…PC本体、16b…筐体、16c…側壁、16d…底壁、18…USBポート、18a…開口部、20…ガスケット、22…スポンジ、24…布、30…ソケット、32…回路基板、34…押付面、42…ストッパー、100…ノートPC。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性の内面を有する筐体と、
弾性を有する導電性のガスケットと、
上記筐体の内面に連続した導電性の表面を有して上記内面から突設され、上記ガスケットをその表面に接触せしめて収容配置したリブ構造体と、
上記ガスケットを上記リブ構造体に押し付けるように、上記ガスケットを上記リブ構造体との間に挟んで、該ガスケットに接触して取り付けられた、外部機器を接続するためのコネクターのソケットと、を有し、
上記リブ構造体は、該リブ構造体と上記ソケットとの間に挟まれて押し潰されて弾性変形された上記ガスケットの変形部分を逃がすための切り欠きを有することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
上記リブ構造体は、上記ガスケットを載置する底部、および上記ガスケットの周囲を囲む枠部を有し、上記切り欠きは上記枠部を不連続にして形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
上記リブ構造体の底部には、上記ガスケットに向けて突出したリブが設けられていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
上記リブ構造体の底部に設けられたリブは、上記枠部の上記切り欠きを通って上記筐体の内面に沿って上記枠部の外側まで延びていることを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
上記枠部の外側まで延びた上記リブの先端は、上記筐体の内面に向けて集束して傾斜していることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
上記枠部が上記ソケットに対向した上端には、押し潰されて変形された上記ガスケットの変形部分を逃がすための凹み部が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項7】
上記凹み部は、上記切り欠きに連続していることを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
上記ガスケットは、スポンジに導電性の布を巻いた構造を有し、上記布が上記切り欠きに対向する姿勢で、上記リブ構造体に収容配置されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−134499(P2011−134499A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−291295(P2009−291295)
【出願日】平成21年12月22日(2009.12.22)
【特許番号】特許第4703763号(P4703763)
【特許公報発行日】平成23年6月15日(2011.6.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】