説明

電子装置および電子時計

【課題】表示の維持に電力を要せず表示の更新時に電力を要する電子ペーハーデバイスなどを用いた電子装置および電子時計において、電子ペーパーデバイスの表示の修正や変更を行う際に、良好な操作性が得られ、かつ、全体的に消費電力の増大を招かない装置を提供する。
【解決手段】電子ペーパーディスプレイ4と、液晶ディスプレイ等の第2表示部5とを備えた電子装置1において、電子ペーパーディスプレイ4の表示内容を変更させる第1訂正モードにおける変更途中の表示内容を第2表示部5に表示させ、表示の変更内容が確定したらこの確定した表示内容を電子ペーパーディスプレイ4に表示させることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、表示の更新時に電源を要し表示を保つのに電源を要さない表示部を有する電子装置および電子時計に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子ペーパーデバイスと呼ばれる表示デバイスが実用化されている。電子ペーパーデバイスは、例えば、表示ドットを構成するマイクロセルにトナーを注入し、このトナーを電気泳動によりマイクロセル内で移動させることで各表示ドットの出力を制御するように構成されたものである。従って、電子ペーパーデバイスにおいては、表示内容を更新する際には電流消費が発生するが、表示内容を維持するだけであれば電流消費が発生しないという特徴を有する。従って、例えば、表示面積の大きなものでも、表示の更新数が少なければ全体として電力消費は余り大きくならないという特徴を有する。
【0003】
その他、電子ペーパーデバイスは、輝度に指向性を有する液晶表示デバイスと違って、視野角が広く、視認性に優れ、表示部のデザインやレイアウトの自動度が大きいという利点を有する。
【0004】
また、本願発明に関連する従来技術として、次のような技術の開示があった。例えば、特許文献1には、外装部分が電子ペーパーからなる携帯端末について開示されている。この携帯端末では、内部の液晶画面のメニューを選択することで、電子ペーパーの表示内容を変更して外装部分の模様が変えられるという機能を有している。また、特許文献2には、電子ペーパーからなる表示部を備えた携帯端末について開示されている。この携帯端末では、電子ペーパーの表示部に待受け画面やカレンダー表示を行う機能を有している。
【特許文献1】特開2004−192497号公報
【特許文献2】特開2005−128406号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電子ペーパーデバイスには、表示の更新に0.5s〜1s程度の比較的長い時間を要し、さらに、表示の更新時に比較的大きな電流消費が生じるという欠点がある。
【0006】
従って、電子ペーパーの表示内容をユーザ操作で変更又は修正するような場合、変更途中の表示を電子ペーパーで行ったのでは、変更操作時に良好な応答性が得られない、変更処理の際に多大な消費電力が生じるという課題が生じた。
【0007】
例えば、外装部を電子ペーパーで構成し、携帯電話の外装部分の模様を液晶画面のメニュー選択で変更するような場合には、メニュー選択によりユーザが模様の変更操作を行った後、1秒程度経過してから外装部分がその模様へ更新される。さらに、ユーザが模様を確認し、所望の模様と違うものであれば、再度、メニュー選択により外装部の模様を変更操作するという処理を繰り返えす必要があった。このような処理は煩雑で多大な電力消費が発生する。
【0008】
この発明の目的は、電子ペーハーデバイスのように表示の維持には電力を消費しないが表示の更新時に電力を消費するような表示デバイスを用いた電子装置および電子時計において、電子ペーパーデバイスの表示の修正や変更を行う際に、良好な操作性が得られ、かつ、全体的に消費電力の増大を招かない装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、上記目的を達成するため、表示の更新時に電源を要し表示を保つのに電源を要さない電子表示素子からなる第1表示部と、電気的な駆動により表示出力を行う第2表示部とを備えた電子装置であって、前記第1表示部の表示内容を変更させる第1訂正モードの処理制御を行う制御手段を備え、前記制御手段は、前記第1訂正モードにおける変更途中の表示内容を前記第2表示部に表示させ、表示の変更内容が確定したらこの確定した表示内容を前記第1表示部に表示させることを特徴としている。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の電子装置において、前記第2表示部には、前記第1訂正モードにおいて、前記第1表示部の表示形態と同一の形態で前記変更途中の表示が行われることを特徴としている。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1または2に記載の電子装置において、外部からの操作入力を受ける操作入力手段を備え、前記制御手段は、前記操作入力手段からの入力に基づいて前記第1訂正モードにおける表示内容の変更処理を行うことを特徴としている。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の電子装置において、アナログ時計の表示窓と前記第1表示部とが前面に設けられ、前記第2表示部が裏面に設けられ、前記第1表示部には、カレンダー表示および/またはアラーム設定表示が行われ、前記第1訂正モードにより前記カレンダー表示および/またはアラーム設定表示の変更が可能にされていることを特徴としている。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか1項に記載の電子装置において、前記第1表示部は、電子ペーパーディスプレイであることを特徴としている。
【0014】
請求項6記載の発明は、アナログ時計の表示窓と、表示の更新時に電源を要し表示を保つのに電源を要さない電子表示素子からなる第1表示部とを備えた電子時計であって、外部からの操作入力を受ける操作入力手段と、この操作入力手段からの入力に基づいて前記第1表示部の表示内容を変更する第1訂正モードの処理制御を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記第1訂正モードにおける変更内容の表示を前記アナログ時計の針の移動により行わせ、修正内容が確定した場合に、修正後の表示内容を前記第1表示部に表示させることを特徴としている。
【0015】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の電子時計において、前記第1表示部には、カレンダー表示および/またはアラーム設定表示が行われ、前記第1訂正モードにより前記カレンダー表示および/またはアラーム設定表示の変更が可能にされていることを特徴としている。
【0016】
請求項8記載の発明は、請求項6または7に記載の電子時計において、前記第1表示部は、電子ペーパーディスプレイであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明に従うと、表示の更新時に電源を要し表示を保つのに電源を要さない第1表示部を用いて種々の表示出力を行うことが出来るとともに、第1表示部の表示内容を変更したいときに、他の表示手段(例えば第2表示部やアナログ時計の表示窓)を用いて変更途中の表示を行わせ、変更内容が確定したらその表示内容を第1表示部に出力させるので、表示内容の変更操作に良好な応答性が得られるとともに、変更処理にかかる消費電力もさほど大きくならないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態の電子装置としての電子時計の内部構成を示すブロック図、図2と図3は、この電子時計の外観を示す正面図と背面図である。
【0020】
この実施形態の電子時計1は、例えば、アラーム機能を有した置時計であり、図2に示すように、秒針、分針、時針とを有しこれらの運動により時刻を表示するアナログ式の時計表示部3と、カレンダー表示やアラーム設定の表示を行う第1表示部としての電子ペーパーディスプレイ4と、電子ペーパーディスプレイ4の表示修正に使用される第2表示部としてのサブLCD(液晶ディスプレイ)5と、ユーザからの操作入力を受ける操作キー6と、アラームの音量調整を行うスライドスイッチ7と、電池を収容する電池収容部8と、時計表示部3の針を駆動する針駆動回路9と、アラーム出力を行うアラーム部15と、時計の全体的な制御を行うコントローラ10等を備えている。
【0021】
時計表示部3と電子ペーパーディスプレイ4とは装置の前面側に設けられ、サブLCD5や操作キー6等は装置の背面側に設けられている。
【0022】
コントローラ10は、制御プログラムを実行する制御手段としてのCPU(中央演算処理装置)11と、CPU11に作業用のメモリ領域を提供するRAM(Random Access Memory)12と、制御プログラムや制御データを格納したROM(Read Only Memory)13と、現在時刻の計時を行う内部時計14等を備えている。ROM13には、時計表示部の針の位置を内部時計14が指し示す時刻に合わせる時計表示処理や、所定時刻になった場合にアラーム出力を行うアラーム処理などの制御プログラムが格納されるほか、ユーザの操作入力に基づいて電子ペーパーディスプレイ4の表示内容を修正するデータ訂正プログラムなどが格納されている。
【0023】
電子ペーパーディスプレイ4は、例えば、表示ドットを構成する多数のマイクロセルが表示面内に配されてなるものである。マイクロセル内にはトナーが封入され各マイクロセルごとに電気泳動によりトナーを移動させることで、各表示ドットの表示出力制御を行うものである。このような構成により、電子ペーパーディスプレイ4は、表示内容の更新時には電流消費を発生させるが、同一の表示内容を維持する場合には電流消費が発生しないという特徴を有する。また、表示内容の更新には0.5秒〜1秒程度の比較的長い時間を要するという特徴を有している。その他、液晶ディスプレイに比べて視野角が広く、視認性に優れ、デザイン自由度も高いという特徴を有している。
【0024】
この電子ペーパーディスプレイ4は、文字表示が可能な構成であり、特に制限されるものではないが、月、日、曜日などを表わすカレンダー表示H1と、アラーム時間とアラーム出力のオン/オフ設定の内容を表わすアラーム設定表示H2とが行われるようになっている。
【0025】
サブLCD5は、液晶ディスプレイであり、電子ペーパーディスプレイ4の表示形態とほぼ同一の形態で文字表示が可能な構成である。このサブLCD5は、通常モードでは表示駆動がなされずに消費電力の低減が図られているが、ユーザが操作キー6を操作することで、電子ペーパーディスプレイ4の表示内容を修正すべく、電子ペーパーディスプレイ4の表示形態と同様の表示がなされるようになっている。例えば、月、日などを表わすカレンダー表示J1と、アラーム時間とアラーム出力のオン/オフ設定の内容を表わすアラーム設定表示J2とが行われるようになっている。なお、サブLCD5の表示は、データ訂正用のものなので、例えばカレンダー表示J1において曜日の表示が省略されるなど、電子ペーパーディスプレイ4の表示形態と完全に同一の表示が行われなくても良い。但し、電子ペーパーディスプレイ4の表示形態と似かよわせることで、サブLCD5を用いたデータ修正時に、ユーザが、電子ペーパーディスプレイ4の表示内容がどのように訂正されるのか認識しやすくなるため効果的である。
【0026】
このような電子時計1によれば、時計表示を行う通常モードにおいては、内部時計14で現在を表わす年月日時分秒の計時がなされるとともに、針駆動回路9により時計表示部3の針が所定の運動を行って時計表示部3で現在時刻の表示が行われる。また、電子ペーパーディスプレイ4においては、上記のようにカレンダー表示H1やアラーム設定表示H2が行われるとともに、内部時計14で年月日が更新されるタイミングで、コントローラ10から表示更新の信号が出力され、この表示更新の信号に基づいてカレンダー表示H1が1日分進められる等の表示更新がなされるようになっている。
【0027】
また、アラームの設定時刻の情報やアラームのオン/オフの設定情報がRAM12等に登録され、アラームの設定時刻が内部時計14の時分データと一致したときに、それがCPU11により検出されて、コントローラ10からアラーム部15に駆動信号が出力されるようになっている。それにより、アラーム部15からアラーム出力がなされる。このアラームの設定情報は、通常モード時において電子ペーパーディスプレイ4に表示出力されているものである。
【0028】
次に、電子ペーパーディスプレイ4に表示されるカレンダー表示H1と、アラームの設定表示H2を変更するデータ訂正処理について説明する。
【0029】
図4は、CPUにより実行されるデータ訂正処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0030】
このデータ訂正処理においては、最初に、操作キー6のうち訂正モードスイッチの入力操作の監視が行われ(ステップS1)、訂正モードスイッチの入力があった場合に、ステップS2以降のデータ訂正処理に移行して、訂正モードの処理が実行されるようになっている。
【0031】
訂正モードスイッチの入力操作がなされてステップS2に移行したら、該ステップで訂正モードへ移行する初期化処理を実行する。すなわち、先ず、サブLCD5の表示駆動をオンさせて、電子ペーパーディスプレイ4に現在表示されているカレンダー表示と同様の月日の表示J1、および、アラーム設定情報の表示J2とをサブLCD5に行う。また、訂正モードに入っていることをユーザに分からせるために、電子ペーパーディスプレイ4に例えば「SET」などの表示を行わせる。なお、電子ペーパーディスプレイ4の表示の変更には電力消費が発生するので、ここでの電子ペーパーディスプレイ4の表示変更は省略するようにしても良い。
【0032】
次に、ステップS3に移行して、電子ペーパーディスプレイ4の表示更新が行われないようにデータセットを行う。具体的には、電子ペーパーディスプレイ4の表示更新の可否を表わす制御レジスタ中のフラグを「0」にセットすることで、表示更新が行われないようにする。従って、この間に、日付の変更があって、他の処理プログラムから電子ペーパーディスプレイ4の表示更新の処理が行われようとしても、電子ペーパーディスプレイ4の表示更新は行われない。
【0033】
次に、ステップS4において、操作キー6の入力の監視がなされ、カレンダー表示の月日やアラーム設定の時間等を変更する訂正スイッチの操作があった場合には、ステップS5に移行する。
【0034】
ステップS5では、サブLCD5の表示において、上記訂正スイッチの操作に基づく変更途中の表示を行う。例えば、操作キー6のうち訂正位置を変更する訂正スイッチが操作されたのであれば、例えば、カレンダー表示の月、日、アラーム設定の時、分、アラームのオン・オフの表示のうち、何れが訂正対象なのか分かるように、何れか一個を点滅表示させるとともに、この点滅表示の位置を順番でサイクリックに変更していく表示処理を行う。
【0035】
また、操作キー6のうち内容を変更する訂正スイッチが操作されたのであれば、点滅表示の部分の表示をサイクリックに1ずつ可算したり(数字表示の場合)、ONとOFFとをトグル表示したり(アラーム設定の場合)して、その表示内容を変更する表示処理を行う。数字表示を1ずつ可算して更新する場合には、変更スイッチが押し続けられている場合に、最初はゆっくりと更新を行い、その後、段階的に更新スピードが増すというような表示制御を行う。訂正スイッチの操作によりデータ値が変更された場合には、その変更データが例えばRAM12中の所定領域に格納される。
【0036】
また、ステップS4の入力監視の処理で、何も操作キー6の入力がないと判断された場合、ならびに、ステップS5の表示変更の処理をしたら、次の、ステップS6に移行する。ステップS6では、再び、操作キー6の入力の監視がなされ、訂正モードの解除スイッチの入力の有無を判別する。そして、訂正モードの解除スイッチの入力があったら訂正モードの操作が終了したものと判断してステップS8へ移行するが、訂正モードの解除スイッチの入力がなければステップS7に移行する。
【0037】
ステップS7では、操作キー6の最後の入力から所定時間(例えば2〜3分)が経過しているか判別し、所定時間が経過していなければ、ステップS4に戻って、再び、ユーザからの変更操作を受け付ける処理を繰り返す。一方、所定時間が経過していると判別されたら、訂正モードの操作が終了したものと判断して、ステップS8に移行する。
【0038】
従って、訂正モードに入ったのち、ユーザが操作キー6のうち内容を変更する訂正スイッチを操作しつづけることで、ステップS4〜S7のループ処理が繰り返されて、カレンダーのデータやアラーム設定のデータをサブLCD5の表示を見ながら訂正していくことが出来る。また、このループ処理の間で、訂正モードの解除スイッチが操作されるか、何も操作がなくなって所定時間経過したら、訂正モードから抜けるための処理(ステップS8,S9)へ移行するようになっている。
【0039】
ステップS8では、訂正モードから抜けるための後処理、例えば、サブLCD5の表示駆動をオフする処理を行う。次いで、ステップS9に移行して、電子ペーパーディスプレイ4の表示内容を更新する処理を行う。すなわち、ステップS3でセットしたフラグの値を表示更新可を示す「1」にセットするとともに、その表示内容を上記の操作で変更されたカレンダーデータやアラーム設定データの内容に更新する処理を行う。そして、電子ペーパーディスプレイ4の表示の更新が完了したら、このデータ訂正処理を終了する。
【0040】
以上のように、この実施の形態の電子時計1によれば、装置前面に設けられた電子ペーパーディスプレイ4により、良好な視認性で、且つ、デザインやレイアウトの自由度の高い態様で、カレンダー表示H1やアラーム設定表示H2の出力を行うことができる。また、電子ペーパーディスプレイ4の表示内容を訂正する処理に主に使用されるサブLCD5が装置背面に設けられているので、電子時計1の正面側の視認性やデザイン性に悪影響を与えることがない。
【0041】
さらに、この電子ペーパーディスプレイ4の表示内容を変更する訂正モードの際に、変更途中の表示内容が背面側に設けられたサブLCD5に表示され、その間、電子ペーパーディスプレイ4の表示更新は停止されるので、変更途中の表示を電子ペーパーディスプレイ4で行う場合と比較して、訂正モードにおける操作の良好な応答性を得ることができるとともに、消費電力の低減を図ることが出来る。
【0042】
また、サブLCD5に表示される変更途中の表示態様は、電子ペーパーディスプレイ4に表示される態様とほぼ同一にされているので、電子ペーパーディスプレイ4の表示内容の変更処理をしていることをユーザに認識させやすく、ユーザにとって分かりやすい訂正モードの処理を提供できるという効果がある。
【0043】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、上記実施携帯では、電子機器として電子時計1を例示したが、例えば、折りたたみ式の携帯電話に本発明を適用することも出来る。すなわち、折りたたみ式の携帯電話の外面側の表示部に電子ペーパーディスプレイ(第1表示部)を、内面側の表示部に液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ(第2表示部)を設ける。そして、外面側の表示部に待ち受け用のカレンダー表示などを行わせ、その模様、表示形式、日付等の変更を行う際に、同一の態様で待ち受け用の表示を内面側の表示部に行わせる。そして、ユーザからの操作により、内面側の表示部を用いて外面用の待ち受け表示を変更させて、ユーザにその変更内容を確認させる。そして、変更処理を終えたら、その確定した表示内容を外面側の表示部にて表示させる。このような構成により、上記の実施形態と同様の効果が奏される。
【0044】
また、上記実施の形態においては、電子ペーパーディスプレイ4にカレンダー表示とアラーム設定情報の表示とを行わせているが、例えば、カレンダー表示と現在の時分の表示を行わせたり、模様などのデザイン表示を行わせるなど、頻繁に更新されることのない表示内容であれば適宜変更可能である。また、サブLCD5の配置を装置背面としているが、側面など他の配置としても良い。
【0045】
[第2実施形態]
図5は、本発明の第2実施形態の電子時計の内部構成を示すブロック図、図6は、この電子時計の外観を示す正面図である。
【0046】
第2実施形態の電子時計20は、例えば、腕時計の本体となるもので、秒針lと分針mと時針nとを有する表示窓としての時計表示部23と、時計表示部23の文字盤の3時の位置に設けられた第1表示部としての電子ペーパーディスプレイ24と、装置の左右側面に突出して設けられた操作入力手段としての操作スイッチSW1〜SW3と、時計表示部3の針l〜nを駆動する針駆動回路29と、アラーム出力を行うアラーム部35と、時計の全体的な制御を行うコントローラ30等を備えている。
【0047】
コントローラ30は、制御プログラムを実行する制御手段としてのCPU31と、CPU31に作業用のメモリ領域を提供するRAM32と、制御プログラムや制御データを格納したROM33と、現在時刻の計時を行う内部時計34等を備えている。ROM33には、内部時計34の時刻に同期させて針l〜nを駆動したり、所定時刻になった場合にアラーム出力を行うアラーム制御処理などの制御プログラムが格納されるほか、ユーザの操作入力に基づき電子ペーパーディスプレイ24の表示内容を修正するデータ訂正プログラムが格納されている。
【0048】
電子ペーパーディスプレイ24は、表示素子の構造は第1実施形態のものと同様である。この実施形態において、電子ペーパーディスプレイ24には、例えば、月、日、曜日のカレンダー表示が出力されるようになっている。
【0049】
時計表示部23の針l〜nは、通常モードでは、時分秒をそれぞれ表示するようになっているが、ユーザによる操作スイッチSW1〜SW3の操作に基づきカレンダー表示の訂正モードに移行した場合には、秒針lによりカレンダー表示のデータ値が示されるようになっている。すなわち、例えばマニュアル等に、訂正モードに移行したら、秒針lの指し示す秒位置の値により、内部時計34の年月日が順次指し示されることを表記しておき、ユーザは、このマニュアルの表記に基づいて訂正モードにおける秒針lの指し示す値の意味を認識可能にされる。その他、時計表示部23の文字盤に、訂正モード時の秒針lが表わす内容を表記しておいたり、また、音声出力により訂正モード時の秒針lの意味を解説出力するような構成を付加するようにしても良い。
【0050】
針駆動回路29は、ステッピングモータなどにより針l〜nを駆動するとともに、秒針lのみを時針nや分針mと独立して動かすことが可能になっている。また、秒針lの1針分の駆動は、電子ペーパーディスプレイ24の表示更新にかかる時間と比較して、十分に早いスピードで行うことが可能になっている。
【0051】
このような電子時計20によれば、通常モードにおいては、内部時計34で現在を表わす年月日時分秒の計時がなされるとともに、針駆動回路29により時計表示部23の針l〜nが所定の運動を行って、これら針l〜nの位置により、時計表示部23にて現在時刻の表示が行われるようになっている。また、電子ペーパーディスプレイ24においては、カレンダー表示がなされるとともに、内部時計34で月日が更新されるタイミングにコントローラ30から電子ペーパーディスプレイ24へ表示更新の信号が出力され、この信号に基づいてカレンダー表示が1日分進められる等の表示更新処理がなされるようになっている。
【0052】
次に、電子ペーパーディスプレイ24に表示されるカレンダー表示の内容を変更するデータ訂正処理について説明する。
【0053】
図7〜9には、CPU31により実行されるデータ訂正処理のフローチャートを示す。
【0054】
このデータ訂正処理においては、データ訂正モードに移行するための操作スイッチSW1のオン操作の監視が行われ(ステップS11)、このオン操作があった場合に、ステップS12に移行して、カレンダー表示の内容を変更する訂正モードの処理が実行されるようになっている。
【0055】
操作スイッチSW1のオン操作があってステップS12に移行したら、まず、訂正モードの初期化処理として、電子ペーパーディスプレイ24が表示更新されないようにデータセットする処理を行う。ここで、電子ペーパーディスプレイ24を全不灯表示や「SET中」などの表示とし、ユーザに訂正モードに移行したことを示すようにしても良い。
【0056】
続いて、ステップS13では、内部時計34の年データを訂正する年訂正モードへ移行する。年訂正モードになったら、まず、針駆動回路29により秒針lの位置を動かして、秒針lを内部時計34の年データの値を表わす位置まで移動させる。次に、ステップS14にて、訂正用の操作スイッチSW2のオン操作の有無を判別し、操作スイッチSW2のオン操作があったらステップS15に移行して、内部時計34の年データを「1」更新し、また、針駆動回路29にコマンドを出力して秒針lを1針進める。
【0057】
内部時計34の年データは、特に制限されるものではないが、例えば、西暦年「2000年」〜「2059年」をサイクリックに「1年」ずつ更新可能なものとし、西暦年の下2桁の値が秒針lが指し示す秒の値と一致するように定義しておく。なお、分針mと秒針lとを使用して西暦年を表わすようにすることで、もっと広い範囲の西暦年の年データを時計表示部23の針により表示できるように設定しても良い。
【0058】
一方、ステップS14の判別処理で訂正用の操作スイッチSW2のオン操作がないと判別されたり、オン操作があってステップS15のデータ更新が行われた場合には、続くステップS16に移行する。ステップS16に移行すると、順次、データ訂正位置(「年」、「月」、「日」)を変更する操作スイッチ(訂正モード移動スイッチ)SW3のオン操作の有無の判別(ステップS16)と、訂正モード中に訂正モードを抜けるための操作スイッチSW1のオン操作の判別(ステップS17)と、最後の訂正用操作スイッチSW2のオン操作から所定時間(例えば2〜3分)が経過したか否かの判別(ステップS18)とを行う。
【0059】
そして、ステップS16の判別処理で訂正モード移動スイッチSW3のオン操作ありと判別されたら、内部時計34の月データを訂正する月訂正モード(ステップS19)へ移行する。また、ステップS17,S18の判別処理で、訂正モードを抜けるための操作スイッチSW1のオン操作ありと判別されるか、最後の訂正用操作スイッチSW2のオン操作から所定時間が経過したと判別されれば、訂正モードを終了するために図9のステップS31へジャンプする。また、これらステップS16〜S18の判別処理で、操作スイッチSW1,SW3のオン操作もなく、最後の訂正用操作スイッチSW2のオン操作から所定時間も経過していないと判別されれば、ステップS14に戻って、再び、ステップS14からの処理を繰り返す。
【0060】
つまり、訂正モードに入ったのち、ユーザが操作スイッチSW2を操作しつづけることで、ステップS14〜S18のループ処理が繰り返されて、カレンダーの年データを秒針lを連続して進めることで訂正することが可能になっている。例えば、操作スイッチSW2を複数回オン操作することで秒針lが複数針進んで、内部時計34の年データを秒針lにより示される値に訂正することが出来る。
【0061】
また、上記のループ処理により年データの訂正が終了した場合には、ユーザが操作スイッチSW3をオン操作して月データの訂正モードに移行するか、或いは、ユーザが操作スイッチSW1をオン操作して訂正モードを終了する等の選択が可能になっている。また、訂正モードのまま、操作スイッチSW1〜SW3がともにオン操作されずに所定時間経過したら、自動的に訂正モードが終了するようになっている。
【0062】
その結果、操作スイッチSW3がオン操作されてステップS19に移行したら、該ステップで、内部時計34の月データを訂正する月訂正モードへの移行処理を行う。すなわち、針駆動回路29により秒針lの位置を動かして、秒針lが内部時計34の月データの値を指し示す位置まで移動させる。
【0063】
月データについては、例えば、秒針lが1〜12秒の位置にあるときに、それぞれ1月〜12月を表わすように定義され、訂正用操作スイッチSW2がオン操作されるごとに、秒針lが1針ずつ進むとともに、秒針lが12秒の位置にあるときに訂正用操作スイッチSW2が押された場合には、秒針lが1秒の位置まで戻されるというように、秒針lの位置により1月〜12月の表示がサイクリックに切り換わるようにされている。
【0064】
月訂正モードへ移行して秒針lにより現在の月データが表示されたら、続く、ステップS20〜S24(図8)において、上記の年データの場合と同様に、月データについての訂正処理を行う。ステップS20〜S24の処理は、訂正する対象が年データから月データに変更されるだけで、ステップS14〜S18のループ処理と同様のものである。すなわち、このループ処理の期間中に、ユーザは、訂正用の操作スイッチSW2をオン操作して月データの訂正を行ったり、操作スイッチSW1をオン操作して訂正モードを抜けるようにしたり、訂正モード移動スイッチSW3をオン操作して、ステップS25の日訂正モードに移行することが可能になっている。
【0065】
その結果、操作スイッチSW3がオン操作されてステップS25に移行したら、該ステップで、内部時計34の日データを訂正する日訂正モードへの移行処理を行う。すなわち、針駆動回路29により秒針lの位置を動かして、秒針lが内部時計34の日データの値を指し示す位置まで移動させる。
【0066】
日データについては、例えば、秒針lが1〜31秒の位置にあるときに、それぞれ1日〜31日を表わすように定義される。そして、訂正用操作スイッチSW2がオン操作されるごとに、秒針lが1針ずつ進むとともに、秒針lが月の最終日を指し示す位置にあるときに訂正用操作スイッチSW2が押された場合には、秒針lが1秒の位置まで戻されるというように、秒針lの位置により1日〜月の最終日の表示がサイクリックに切り換わるようにされている。
【0067】
日訂正モードへ移行して秒針lにより現在の日データが表示されたら、続く、ステップS26〜S30(図9)において、上記の年データや月データの場合と同様に、日データについての訂正処理を行う。ステップS26〜S30の処理は、訂正する対象が年データや月データから日データに変更されるだけで、ステップS14〜S18やステップS20〜S24のループ処理と同様のものである。すなわち、このループ処理の期間中に、ユーザは、訂正用の操作スイッチSW2をオン操作して日データの訂正を行ったり、操作スイッチSW1や訂正モード移動スイッチSW3をオン操作して訂正モードを抜けることが可能になっている。
【0068】
訂正モードから抜ける操作等が行われてステップS31に移行したら、まず、訂正モードの後処理として、秒針lを内部時計34の秒データと同期した位置へ戻し、秒データと同期して動作するように通常モードの動作状態へと戻す。次いで、ステップS32で、電子ペーパーディスプレイ24の表示内容を更新する処理を行う。すなわち、ステップS12でセットされた更新停止状態を解除し、内部時計34の年月日のデータに従った月日曜日の表示内容で、電子ペーパーディスプレイ24の表示更新を行う。そして、このデータ訂正処理を終了する。
【0069】
以上のように、この実施の形態の電子時計20によれば、時計表示部23の文字盤内に設けられた電子ペーパーディスプレイ24により、良好な視認性で、且つ、デザインやレイアウトの自由度の高い態様でカレンダー表示を行うことが出来る。例えば、液晶ディスプレイで同様の表示を行う場合、液晶ディスプレイでは常に駆動電流を要するため、高精細で大きめの画面とすると消費電力が多くなるが、この実施の形態の電子時計20では、1日に1回の表示更新時に消費電力が発生するだけなので、総合的に消費電力の低減を図ることが出来る。また、日車式のカレンダー表示を設けたのでは、複雑な機械的機構を要するためコスト高となるが、この電子時計20によればフルオートカレンダー機能を、複雑な機械的機構を持たずに、低コストに且つ装置全体の小型化に逆行することなく実現することが出来る。
【0070】
また、電子ペーパーディスプレイ24のカレンダー表示の訂正を行う際には、訂正途中の表示は電子ペーパーディスプレイ24で行わず、秒針lを用いてカレンダーデータの訂正を行うとともに、さらに、訂正が確定してから訂正後のカレンダー表示を電子ペーパーディスプレイ24に行わせるように構成されているので、訂正処理の操作に良好な応答性が得られるとともに、訂正処理にかかる消費電力の低減が図れるという効果が得られる。
【0071】
なお、本発明は、上記実施の形態に限られるものではなく、様々な変更が可能である。例えば、上記第2実施形態では、電子ペーパーディスプレイ24にカレンダー表示を行っているが、アラーム時刻やアラームのオン・オフを示すアラーム設定表示を行うようにしても良い。また、アラーム設定表示とカレンダー表示とを操作スイッチSW1〜SW3により切り換えられるようにしても良い。従来、アナログ時計でアラーム設定情報の確認をする場合、針をアラーム設定時刻を示す位置まで動かす必要があったが、電子ペーパーディスプレイ24に表示可能とすることで、アナログ時計でも1秒程度でアラーム設定情報の確認をすることが出来る。
【0072】
また、電子ペーパーディスプレイ24にアラーム設定情報の表示を行う場合には、アラーム設定情報の変更を行う場合に上記実施形態で示したような秒針l等を用いた訂正を行い、訂正確定後にその表示を電子ペーパーディスプレイ24に反映させるようにすることで、データ訂正処理に関して上記実施形態で示した同様の効果を得ることができる。
【0073】
また、上記第2実施形態では、操作スイッチSW1のオン操作により訂正モードに移行すると説明したが、例えば、操作スイッチSW1を3秒連続でオン操作することで訂正モードに移行するようにしたり、複数の操作スイッチSW1,SW2を同時にオン操作することで訂正モードに移行するように構成しても良い。
【0074】
また、上記第2実施形態では、操作スイッチSW2のオン操作により、秒針lが一針ずつ進められてデータ更新されるという制御内容を示したが、例えば2個の操作スイッチを用いて、秒針lを進めたり後退させたりできるようにしても良いし、操作スイッチSW2を連続的にオン操作することで、秒針lの移動スピードが段階的に速くなるような制御処理を取り入れるようにしても良い。
【0075】
また、上記実施形態では、電子ペーパーディスプレイ4,24の表示内容を変更させるのに一つの訂正モードのみを有するように説明したが、実施形態で示した訂正モードを第1訂正モードとし、電子ペーパーディスプレイ4,24に変更途中の表示も行わせる訂正モードを第2訂正モードとし、これら第1訂正モードと第2訂正モードとを選択して使用できるような構成としても良い。その他、上記第1実施形態および第2実施形態で示した細部等は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】本発明の第1実施形態の電子装置としての電子時計の内部構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電子時計の前面側の外観を示す正面図である。
【図3】図1の電子時計の背面側の外観を示す背面図である。
【図4】CPUにより実行されるデータ訂正処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施形態の電子時計の内部構成を示すブロック図である。
【図6】図5の電子時計の外観を示す平面図である。
【図7】CPUにより実行されるデータ訂正処理の処理手順を示すフローチャートの第1部である。
【図8】同、データ訂正処理の処理手順を示すフローチャートの第2部である。
【図9】同、データ訂正処理の処理手順を示すフローチャートの第3部である。
【符号の説明】
【0077】
1 電子時計
4 電子ペーパーディスプレイ
5 サブLCD
6 操作キー
10 コントローラ
11 CPU
14 内部時計
15 アラーム部
H1 カレンダー表示
H2 アラーム設定表示
20 電子時計
23 時計表示部
24 電子ペーパーディスプレイ
29 針駆動回路
30 コントローラ
31 CPU
SW1〜SW3 操作スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示の更新時に電源を要し表示を保つのに電源を要さない電子表示素子からなる第1表示部と、電気的な駆動により表示出力を行う第2表示部と、を備えた電子装置であって、
前記第1表示部の表示内容を変更させる第1訂正モードの処理制御を行う制御手段を備え、
前記制御手段は、
前記第1訂正モードにおける変更途中の表示内容を前記第2表示部に表示させ、表示の変更内容が確定したらこの確定した表示内容を前記第1表示部に表示させることを特徴とする電子装置。
【請求項2】
前記第2表示部には、前記第1訂正モードにおいて、前記第1表示部の表示形態と同一の形態で前記変更途中の表示が行われることを特徴とする請求項1記載の電子装置。
【請求項3】
外部からの操作入力を受ける操作入力手段を備え、
前記制御手段は、
前記操作入力手段からの入力に基づいて前記第1訂正モードにおける表示内容の変更処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の電子装置。
【請求項4】
アナログ時計の表示窓と前記第1表示部とが前面に設けられ、
前記第2表示部が裏面に設けられ、
前記第1表示部には、カレンダー表示および/またはアラーム設定表示が行われ、
前記第1訂正モードにより前記カレンダー表示および/またはアラーム設定表示の変更が可能にされていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項5】
前記第1表示部は、電子ペーパーディスプレイであることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電子装置。
【請求項6】
アナログ時計の表示窓と、表示の更新時に電源を要し表示を保つのに電源を要さない電子表示素子からなる第1表示部と、を備えた電子時計であって、
外部からの操作入力を受ける操作入力手段と、
この操作入力手段からの入力に基づいて前記第1表示部の表示内容を変更する第1訂正モードの処理制御を行う制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記第1訂正モードにおける変更内容の表示を前記アナログ時計の針の移動により行わせ、修正内容が確定した場合に、修正後の表示内容を前記第1表示部に表示させることを特徴とする電子時計。
【請求項7】
前記第1表示部には、カレンダー表示および/またはアラーム設定表示が行われ、
前記第1訂正モードにより前記カレンダー表示および/またはアラーム設定表示の変更が可能にされていることを特徴とする請求項6記載の電子時計。
【請求項8】
前記第1表示部は、電子ペーパーディスプレイであることを特徴とする請求項6または7に記載の電子時計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−8621(P2009−8621A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−172493(P2007−172493)
【出願日】平成19年6月29日(2007.6.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】