説明

電柱設置機器用補助具

【課題】足場ボルトとは別の箇所に電柱設置機器を吊下可能にすることにより、その電柱設置機器の設置に適さない電柱にも有効利用可能に設置することを実現して、電柱設置機器の使用可能な範囲を広げることのできる電柱設置機器用補助具を提供すること。
【解決手段】電柱Dの外周面に固設されている足場ボルトBを吊金具103の係合穴に挿通して吊り下げる状態に取り付ける電柱昇降器100の該足場ボルトBへの取付を補助する補助具10であって、電柱昇降器の吊金具の係合穴に挿通して蝶ネジ16を螺合させることにより吊下可能に係合可能なボルト15が立設されているホルダ11と、該ホルダが中間に取り付けられているとともに荷重に応じて変形可能なワイヤ12と、該ワイヤの両端側に配設されて電柱の足場ボルトに引っ掛ける引掛部17と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電柱設置機器用補助具に関し、詳しくは、電柱の足場ボルトに吊り下げる電柱設置機器を、その足場ボルトの位置による制限なく電柱の外周面に取付可能にするものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、電柱の外周面には足場ボルトが固設されており、その足場ボルトを利用することにより作業者が電柱の登り降りをすることができる。しかるに、この足場ボルトは、作業者の体重を支えるために一定以上の強度が必要であるために金属製であるのが一般的であり、そのために、歩行者などの頭などがぶつからないように、通常、1.8m以上の高さの電柱の外周面に固設されている。
【0003】
このことから、電柱に作業者が登る際には、一般的な梯子を利用してもよいが、簡易に携行することができてその足場ボルトに引っ掛けることのできる各種の昇降器(電柱設置機器)が多用されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【特許文献1】実開平5−96399号公報
【特許文献2】実開平6−49699号公報
【特許文献3】実用新案登録3050872号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このような従来の昇降機にあっては、足場ボルトに直接引っ掛ける構成であることから、その足場ボルトの設置側が壁などである場合には、その昇降機を足場ボルトに取り付けることができても、作業者が登ることができないなどの不都合が生じる場合があった。
【0005】
そこで、本発明は、足場ボルトとは別の箇所に電柱設置機器を吊下可能にすることにより、その電柱設置機器の設置に適さない電柱にも有効利用可能に設置することを実現して、電柱設置機器の使用可能な範囲を広げることのできる電柱設置機器用補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する電柱設置機器用補助具の第1の発明は、電柱の外周面に固設されている足場ボルトに吊り下げる状態に取り付ける電柱設置機器の該足場ボルトへの取付を補助する補助具であって、電柱の足場ボルトに係合させる電柱設置機器の係合部に係合させて該電柱設置機器を吊下可能な吊下部と、該吊下部が中間に取り付けられているとともに荷重に応じて変形可能な線状部材と、該線状部材の両端側に配設されて電柱の外周面に固設されている足場ボルトに引っ掛ける引掛部と、を備えることを特徴とするものである。
【0007】
この発明では、線状部材の中間部分の吊下部に電柱設置機器の係合部を係合させるとともに、線状部材の両端側の引掛部を電柱の2箇所に固設されている足場ボルトに引っ掛けることにより(作業順序はどちらでも良い)、その電柱設置機器を吊り下げることができる。したがって、足場ボルトに係合させる係合部を利用して、その足場ボルトの固設箇所以外に電柱設置機器を吊り下げることができる。
【0008】
上記課題を解決する電柱設置機器用補助具の第2の発明は、上記第1の発明の特定事項に加え、前記吊下部は、電柱設置機器の係合部を離脱不能に係合可能な構造に設計されていることを特徴とするものである。
【0009】
この発明では、電柱設置機器の係合部を離脱不能に吊下部に係合させた状態で、この吊下部に取り付けられている線状部材の両端側の引掛部を足場ボルトに引っ掛けることができる。したがって、電柱設置機器を利用して、引掛部を電柱の足場ボルト近傍まで持って行って容易に引っ掛けることができる。
【0010】
上記課題を解決する電柱設置機器用補助具の第3の発明は、上記第1または第2の発明の特定事項に加え、前記吊下部は、線状部材の両端間を自在にスライド可能に該線状部材に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0011】
この発明では、線状部材の両端側の引掛部に対して吊下部をその延在方向の任意の箇所にスライドさせて電柱設置機器を吊り下げることができる。したがって、例えば、高さの異なる2箇所の足場ボルトに引掛部を引っ掛けた場合でも、線状部材の最下の位置で湾曲する箇所に吊下部をスライドさせて電柱設置機器を安定する状態で吊り下げることができる。
【0012】
上記課題を解決する電柱設置機器用補助具の第4の発明は、上記第3の発明の特定事項に加え、前記吊下部は、線状部材をスライド自在に挿通して保持する保持部が離隔する2箇所に設置されていることを特徴とするものである。
【0013】
この発明では、吊下部の2箇所の保持部に線状部材の両端側の引掛部を近接させた状態にスライドさせることができ、その吊下部の保持部に線状部材が吊り下げられた状態にして、電柱の足場ボルトにその引掛部を引っ掛ける作業を行うことができる。したがって、一方の引掛部を一つの足場ボルトの近傍まで持って行って容易に引っ掛けた後に、保持部内で線状部材をスライドさせつつ他方の引掛部の位置を変えて、もう一つの足場ボルトの近傍まで持って行って容易に引っ掛けることができる。
【0014】
上記課題を解決する電柱設置機器用補助具の第5の発明は、上記第1から第4のいずれかの発明の特定事項に加え、前記吊下部は、湾曲形状に形成されて線状部材を離脱不能に収装する溝部を備えることを特徴とするものである。
【0015】
この発明では、電柱の足場ボルトに両端側の引掛部が引っ掛けられた線状部材には、吊下部を介して電柱設置機器や作業者の荷重が掛かる。このとき、その線状部材は、電柱設置機器などの荷重により、吊下部の溝部内に離脱不能に収装されて、その溝部の形状に沿うように湾曲する。したがって、線状部材が不用意に外れて(ずれて)しまうことを回避することができるとともに、再利用不能に屈折してしまうことを防止することができる。
【0016】
上記課題を解決する電柱設置機器用補助具の第6の発明は、上記第1から第5のいずれかの発明の特定事項に加え、前記引掛部は、荷重に応じて変形可能なリング形状に形成されているとともに、引っ掛けた足場ボルトのヘッドよりも幅狭に変形することを制限する部材が該リング形状内に内装されていることを特徴とするものである。
【0017】
この発明では、電柱の足場ボルトに引っ掛けられた線状部材の両端側の引掛部には、吊下部を介して電柱設置機器や作業者の荷重が掛かる。このとき、その引掛部は、電柱設置機器などの荷重により、足場ボルトの外面に接近する方向にリング形状が変形しようとするが、その足場ボルトのヘッドよりも小さな幅狭に変形することが制限される。したがって、引掛部を足場ボルトに引っ掛ける際に、その引掛部のリング形状が足場ボルトのヘッドよりも小さくなって引っ掛け難くなってしまうことを防止することができる。
【0018】
上記課題を解決する電柱設置機器用補助具の第7の発明は、上記第1から第6のいずれかの発明の特定事項に加え、前記吊下部は、電柱に固設されている足場ボルトと地面との間を昇降するために該足場ボルトに係合させる電柱昇降器の係合部に、該足場ボルトに代えて挿通する棒状部材を備えていることを特徴とするものである。
【0019】
この発明では、電柱昇降器の係合部に吊下部の棒状部材を挿通・係合させて吊り下げることができる。したがって、足場ボルトの固設箇所以外に電柱昇降器を吊り下げることができる。
【発明の効果】
【0020】
このように本発明によれば、電柱の2箇所の足場ボルトに線状部材の引掛部を引っ掛けて吊下部を介して電柱設置機器を足場ボルトの固設箇所以外に吊り下げることができる。したがって、例えば、足場ボルトの固設位置が電柱設置機器を有効利用不能な場所である場合でも、その足場ボルトと異なる箇所にその電柱設置機器を設置して有効使用することができる。この結果、電柱設置機器の利用可能な範囲を広げることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、本発明の最良の実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4は本発明に係る電柱設置機器の電柱昇降器用の補助具の一実施形態を示す図である。
【0022】
図1において、電柱昇降器用補助具10は、ホルダ11およびワイヤ12が組み立てられて作製されており、図2に示す電柱昇降器100を図3に示す電柱Dの足場ボルトBに間接的に設置して吊り下げることを補助するように設計されている。
【0023】
ここで、電柱昇降器100は、図2に示すように、主柱101と、蝶番102と、吊金具103と、足場104と、振れ止めバンド105と、バンド押さえ106と、滑り止め板107と、を備えて構成されている。
【0024】
主柱101は、第1〜第3分柱101a〜101cに概略3分割されており、その第1、第2分柱101a、101bの間や第2、第3分柱101b、101cbの間が蝶番102によりそれぞれで屈折可能に連結されている。これにより、電柱昇降器100は、蝶番102の位置で主柱101を屈折させてコンパクトに畳むことができる。
【0025】
吊金具103は、主柱101の第1分柱101aの先端に固設されており、主柱101側には足場ボルトBのヘッドHを挿通可能な径で開口する挿通穴103aが形成されているとともに、主柱101から離隔する側には足場ボルトBから離脱不能に足場部bのみを挿通可能な(ヘッドHよりも小さな)径で開口する係合穴103bが形成されている。これにより、電柱昇降器100は、電柱Dの足場ボルトBのヘッドHを吊金具103の挿通穴103aに挿通してその足場部bを係合穴103bに係合させることができ、電柱Dと平行な鉛直の姿勢で主柱101を足場ボルトBに脱落不能に吊り下げて設置することができる。
【0026】
足場104は、主柱101の第1〜第3分柱101a〜101cの下端側で側方に突出するように配設されており、主柱101に沿うように上方に屈折させて畳むことができる。これにより、電柱昇降器100は、作業者が3箇所の足場104に順次に足を掛けることにより電柱Dの足場ボルトBの設置高さまで登ることを容易にする。なお、この足場104は、作業者が両手で把持可能に最上部の位置のみに両側方に設置されている。
【0027】
振れ止めバンド105は、主柱101の第2、第3分柱101b、101cの上側にバンド押さえ106により取り付けられており、電柱Dに巻き付けることができる。これにより、電柱昇降器100は、作業者が登る際に、主柱101が振れてしまうことを防止する。
【0028】
滑り止め板107は、足場104付近の背面側に配設されており、電柱D側にゴム材料などの滑り止め材料が固着されている。これにより、電柱昇降器100は、作業者が足場104を利用して登る際に、電柱Dの外周面に滑り止め材料を圧接させて横ずれなどしてしまうことを防止する。
【0029】
この電柱昇降器100に対して電柱昇降器用補助具10は、電柱Dの足場ボルトBに代えて、電柱昇降器100の吊金具103の係合穴103b内に挿通可能なボルト(棒状部材)15がホルダ11の一面側に立設されているとともに、そのホルダ11をワイヤ12が吊り下げるように設計・組立されており、このワイヤ12の両端側には電柱Dの足場ボルトBを挿通可能にリング形状に形成された引掛部17が連設されている。すなわち、ホルダ11が電柱昇降器100の吊金具103に係合して吊り下げる吊下部を構成するとともに、ワイヤ12が両端側に電柱Dの外周面に固設されている足場ボルトBに引っ掛ける引掛部17を形成されて荷重に応じて変形する線状部材を構成している。
【0030】
これにより、電柱昇降器用補助具10は、図3に示すように、電柱Dの足場ボルトB(足場部b)と同様に、ホルダ11のボルト15を電柱昇降器100の吊金具103の係合穴103b内に挿通して蝶ネジ16を螺合させることにより離脱不能に取り付けることができ、また、ワイヤ12の両端側の引掛部17をその電柱Dの外周面の反対側に固設されている足場ボルトBに引っ掛けることにより電柱昇降器100(主柱101)を電柱Dと平行な鉛直の姿勢で間接的に足場ボルトBに吊り下げた状態に設置することができる。これによって、その電柱昇降器100は、足場104を利用して電柱Dの足場ボルトBの設置高さまで登る際に利用することができる。なお、このときには、振れ止めバンド105は電柱Dに巻き付けることができ、また、滑り止め板107は電柱Dの外周面に滑り止め材料を圧接させて、作業者が登る際に主柱101を安定させることができる。
【0031】
また、この電柱昇降器用補助具10のホルダ11は、概略半月形状に形成されて湾曲形状の円弧部21にワイヤ12を沿わせるように設計されており、その円弧部21にはワイヤ12の横ずれを制限して離脱することなく収装可能な溝部22が刻設されている。また、このホルダ11は、円弧部21の両端側の溝部22の両岸部分に板部材23が溶接などされて固設されており、その溝部22と板部材23により画成された両端側の2箇所の通路(保持部)内にワイヤ12を自在にスライド可能な状態で外れないよう挿通させて吊り下げることができる。
【0032】
これにより、電柱昇降器用補助具10は、図4に示すように、両端側の引掛部17をホルダ11に接近させるようにワイヤ12を円弧部21の溝部22内から引き出して2箇所の板部材23との間で保持させることができ、その引掛部17がワイヤ12の先端でぶらぶらしてしまうことを制限した状態で取り扱うことができる。この状態で、ワイヤ12の両端側の引掛部17が上側に位置する姿勢のホルダ11を、ボルト15から外れてしまうことのないように係合させた電柱昇降器100の主柱101を掴んで持ち上げることができ、ワイヤ12の一方の引掛部17を電柱Dの高い位置に固設されている足場ボルトBに容易に引っ掛けることができる。この後には、同様に、そのまま電柱昇降器100の主柱101を下げるのに応じて、ホルダ11の円弧部21の溝部22と板部材23の間からワイヤ12がスライドされて引き出されることを許容しつつ他方の引掛部17を電柱Dの反対側に固設されている足場ボルトBに容易に引っ掛けることができる。
【0033】
また、このように、電柱Dの足場ボルトBにワイヤ12を介して電柱昇降器100を吊り下げた状態では、ホルダ11はそのワイヤ12の最下の位置にスライドすることができるとともに、そのワイヤ12はホルダ11の円弧部21の溝部22内で滑らかに湾曲する状態で収装保持されることにより、その電柱昇降器100の足場104を使って作業者が登る際には、ワイヤ12を電柱昇降器100の吊金具103の係合穴103bに直接通した場合と異なって、作業者などの荷重によりそのワイヤ12が鋭角に屈折して再利用不能になってしまうことがない。
【0034】
さらに、電柱昇降器用補助具10のワイヤ12は、ワイヤ材料が電柱Dの足場ボルトBを挿通可能にリング形状に形成した引掛部17が両端側に配設されているが、その引掛部17内には変形不能な金属リング25が装着されており、その引掛部17と金属リング25との間に電柱Dの足場ボルトBのヘッドHを挿通するように設計されている。
【0035】
これにより、電柱昇降器用補助具10は、吊り下げた電柱昇降器100に作業者が登ることによる荷重がワイヤ12の引掛部17に掛かったとしても、その引掛部17のワイヤ材料が鋭角に屈折して幅狭に変形してしまうことを金属リング25により制限することができ、電柱Dの足場ボルトBのヘッドHを挿通し難くなってしまうことを防止することができる。なお、この金属リング25は、足場ボルトBのヘッドHを内部に挿通して引っ掛けるように設計してもよいことは言うまでもない。
【0036】
このように本実施形態においては、電柱Dの2箇所の足場ボルトBにワイヤ12の引掛部17を引っ掛けてホルダ11に取り付けた電柱昇降器100を足場ボルトB以外の箇所に吊り下げることができ、足場ボルトB側に壁があるような場合でも電柱昇降器用補助具10を介して間接的に電柱昇降器100を電柱Dに設置して使用することができる。したがって、従来には電柱昇降器100が使用不能であった場所でも、電柱昇降器用補助具10を使用するだけで利用可能にすることができ、作業者は電柱Dの足場ボルトBの位置まで安全かつ容易に登ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明に係る電柱設置機器の電柱昇降器用の補助具の一実施形態を示す図であり、その概略全体構成を示す分解平面図である。
【図2】その補助具を利用する電柱昇降器の全体構成を示す図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図である。
【図3】その補助具と電柱昇降器を電柱に取り付けた状態を示す立面図である。
【図4】その補助具の使用を説明する一部拡大正面図である。
【符号の説明】
【0039】
10……電柱昇降器用補助具 11……ホルダ 12……ワイヤ 15……ボルト 16……蝶ネジ 17……引掛部 21……円弧部 22……溝部 23……板部材 25……金属リング 100……電柱昇降器 101……主柱 101a〜101c……分柱 102……蝶番 103……吊金具 103a……挿通穴 103b……係合穴 104……足場 105……振れ止めバンド 106……バンド押さえ 107……滑り止め板 B……足場ボルト b……足場部 D……電柱 H……ヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電柱の外周面に固設されている足場ボルトに吊り下げる状態に取り付ける電柱設置機器の該足場ボルトへの取付を補助する補助具であって、
電柱の足場ボルトに係合させる電柱設置機器の係合部に係合させて該電柱設置機器を吊下可能な吊下部と、該吊下部が中間に取り付けられているとともに荷重に応じて変形可能な線状部材と、該線状部材の両端側に配設されて電柱の外周面に固設されている足場ボルトに引っ掛ける引掛部と、を備えることを特徴とする電柱設置機器用補助具。
【請求項2】
前記吊下部は、電柱設置機器の係合部を離脱不能に係合可能な構造に設計されていることを特徴とする請求項1に記載の電柱設置機器用補助具。
【請求項3】
前記吊下部は、線状部材の両端間を自在にスライド可能に該線状部材に取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電柱設置機器用補助具。
【請求項4】
前記吊下部は、線状部材をスライド自在に挿通して保持する保持部が離隔する2箇所に設置されていることを特徴とする請求項3に記載の電柱設置機器用補助具。
【請求項5】
前記吊下部は、湾曲形状に形成されて線状部材を離脱不能に収装する溝部を備えることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の電柱設置機器用補助具。
【請求項6】
前記引掛部は、荷重に応じて変形可能なリング形状に形成されているとともに、引っ掛けた足場ボルトのヘッドよりも幅狭に変形することを制限する部材が該リング形状内に内装されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の電柱設置機器用補助具。
【請求項7】
前記吊下部は、電柱に固設されている足場ボルトと地面との間を昇降するために該足場ボルトに係合させる電柱昇降器の係合部に、該足場ボルトに代えて挿通する棒状部材を備えていることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の電柱設置機器用補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−143232(P2007−143232A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−330856(P2005−330856)
【出願日】平成17年11月15日(2005.11.15)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】