説明

電気活性光デバイス

光デバイスは、第1および第2表面を含む軟質ポリマー膜を有する。第1コンプライアント電極は第1表面に接続され、第2コンプライアント電極は第2表面に接続される。剛性の光素子は、第1および/または第2表面に接続されるか、または、ポリマー膜に組み込まれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、調整可能な光デバイス、特に電気活性光スクランブラ、光デバイスを動作させる方法およびデバイスの製造方法、および、光スクランブリングまたはレンズの位置決めのための光デバイスの使用に関する。
【0002】
背景技術
電気活性光デバイスは、電気活性効果を利用する光デバイスである。
【0003】
電気活性効果との用語は、固体または液体の変形を誘発する電場を表す。この変形は、電場における、電極間のクーロン力によるもの、および/または、電気イオンおよび/または多極子、特には双極子の再配列によるものがある。電気活性材料の例としては、誘電エラストマー、電歪リラクサ強誘電体ポリマー、圧電性ポリマー(PVDF)、(熱的)液晶エラストマー、イオン性ポリマー金属複合材、メカノケミカルポリマー/ゲルがある。
【0004】
これまでに多様な光スクランブラが公知となっている。
【0005】
例えば、スペックル雑音を抑制するために、特開平07−297111号公報のレーザ光を使用する露光照明装置は、散乱板がコヒーレント光をインコヒーレント光に変換できるように、光学システム内において回転可能な散乱板を有する。
【0006】
さらに、特開平06−208089号公報のレーザ光を使用する投射型のディスプレイ装置は、拡散素子がコヒーレント光をインコヒーレント光に変換できるように、光学システムにおいて(回転および/または振動することなどが可能な)可動の拡散素子を有する。
【0007】
例えば、WO2006/098281(US2008/198334)には、コリメートされたコヒーレント光を反射し、かつ、反射素子の反射表面の法線方向に対して平行に振動することが可能な反射素子と、この振動動作のために反射素子を駆動する反射素子駆動ユニットとが記載されている。この装置は、複雑で製造に際してコストのかかる反射素子駆動ユニットと、透過光スクランブラよりもさらに複雑な光学設計が要求される反射素子とからなる。
【0008】
WO2007/072411には、電気活性のカメラダイアフラムが記載されており、ここでは、アパーチャが印加された電場により接触または延伸される。アパーチャは、デバイスの軟質で不透明な電極により形成されている。同文献には、レンズまたはリングがポリマー膜の平面を横切る方向に変位するデバイスが記載されている。
【0009】
発明の目的と要約
本発明の目的は、改良された光デバイス、特に光スクランブラを提案することである。本目的は、請求項1の電気活性デバイスによって達成される。
【0010】
本目的を達成するために、本発明による光デバイスは、
所定の平面に配置され、第1表面および第2表面を有する、好ましくは予延伸されたポリマー膜と、
前記第1表面上に配置された第1電極と、
前記第2表面上に配置された第2電極と、
第1および/または第2表面、または、ポリマー膜に接続された剛性の光素子と、
を有する。
【0011】
電極に電圧が印加されると、光素子が実質的にポリマー膜の面に沿って変位する。つまり、デバイスは、第1および第2電極間に電圧が印加されると、電極間の軸方向距離が変化するように構成されている。すなわち、クーロン力(マクスウェル応力)により軸方向距離が増加または減少し、ポリマー膜は面方向、すなわち、ポリマー膜に平行な方向に面積を変化させる。この平面変形は、剛性の光素子を有する領域に伝達され、横方向の変位、すなわち、剛性の光素子のポリマー膜に対して平行な方向における変位を生じさせて、その結果デバイスの光特性の変化がもたらされる。
【0012】
光素子は、電気活性ポリマー膜と直接接触しているため、本発明の光デバイスのサイズは小さい。さらに、クーロン力によりポリマー膜に大きな横方向の変形が生じ得るため、光素子の変位は、例えば光スクランブリングのために、低周波数で達成される。これにより、駆動周波数が可聴領域に入ることが防止され、ノイズのない動作が保証される。
【0013】
ポリマー膜の平面伸長は電極間に印加された電圧に依存するため、光素子の変位は容易に制御できる。
【0014】
特に、光素子は、光拡散性、屈折性、反射性、または、回折性の構造体である。
【0015】
光デバイスは、従って、剛性の光素子の横方向の位置を変えることにより、光スクランブリング、または、他の任意の光操作のために使用できる。
【0016】
有利な実施形態において、光素子はプラスチックからなり、特に、ポリマー(例えば、ポリメチルメタクリレートまたはポリカーボネート)、またはガラスからなる。これらの材料は、光学的品質とポリマーの変形耐力との間に良好な妥協点をもたらす特性を有している。所期の用途によって、光素子は例えば、結晶質材料、特に、単結晶からなっていてもよい。
【0017】
有利には、ポリマー膜の厚みは、100nmより大きくおよび/または1mmより小さい。厚みが100nmを下回る場合はデバイスの製造が困難になり、また一方で、厚みが1mmを上回る場合は所定の変位を得るために電極に大きな電圧を印加することが必要となる。
【0018】
有利な実施形態において、ポリマー膜は、ポリマー(例えば、ダウコーニング社のPDMS Sylgard 186、または、Liteway社の光ゲルOG−1001)、または、アクリル性誘電エラストマーからなる。これらの物質により実質的な変形が可能となり、光素子は大きな距離で変位することが可能となる。
【0019】
極めてコンパクトな実施形態においては、第1および第2電極は、横方向で光素子に近接しており、および/または、周囲の保持フレームまでの距離d>0に位置する。
【0020】
代替の実施形態では、第1および第2電極が、光素子および周囲の保持フレームまでの横方向距離d>0に配置される。この構造は、ポリマー膜の機械的応力を低減するという有利な点を有する。
【0021】
本発明はまた、電圧を受けるように意図された、2つの電極間に挟まれたポリマー膜に関する。この電圧によってポリマー膜に接触している剛性の光素子が横方向に変位する。
【0022】
当該膜の電気活性特性および電極に関するポリマー膜の特別な配置は、有利には、電気制御のもとで剛性の光素子を変位させるために使用される。
【0023】
下記の実施形態に示されるように、有利には、ポリマーの1つの面は、重なり合わない第1および第2の部分を有し、電極が第1部分に配置され、光素子が第2部分に配置されている。これにより、電極に電圧が印加された際に最大の変位量を得ることができる。電極と光素子が実質的に任意に重なると、ポリマー膜が剛性の光素子の領域で変形しないため、デバイスの効率が低下する。
【0024】
本発明はまた、光デバイスを動作させる方法に関し、光デバイスは、第1表面および第2表面を有するポリマー膜と、第1表面上に配置された第1電極と、第2表面上に配置された第2電極と、ポリマー膜に接続された変形しない剛性の光素子と、を有する。上記方法は、第1電極および第2電極間に電圧を印加するステップを有し、それにより剛性の光素子をポリマー膜に対して平行な面に沿って実質的に変位させる。
【0025】
本発明による光デバイスの実施形態は、以下のステップを有する手順によって得たものであってもよい。
【0026】
すなわち、ポリマー膜を所定量、例えば、x方向に200%およびy方向に300%延伸させるステップと、
ポリマー膜を保持手段、例えば包囲フレームに取り付けるステップと、
ポリマー膜の第1表面上に第1電極を設けるステップと、
ポリマー膜の第2表面上に第2電極を設けるステップと、
ポリマー膜よりも機械的に硬質な材料からなる剛性の光素子を、電極の少なくとも1つに近接するポリマー膜の少なくとも1つの表面に設けるステップと、
を有する手順である。
【0027】
製造方法の第2実施形態は以下のステップを有する。
【0028】
すなわち、a)支持表面上に剛性の光素子を配置するステップと、
b)剛性の光素子上に亘ってポリマーを分布させ、少なくともポリマーを部分的に硬化させてポリマー膜を形成するステップと、
c)ステップa)およびb)によって得られた集成体を支持表面から取り外し、剛性の光素子と共にポリマー膜を延伸させるステップと、
d)ポリマー膜を保持手段、例えば包囲フレームに取り付けるステップと、
e)ポリマー膜の第1表面上に第1電極を設けるステップと、
d)ポリマー膜の第2表面上に第2電極を設けるステップと、
を有する。
【0029】
本発明の詳細な説明と他の態様について以下に述べる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1A】本発明による、光デバイスの第1実施形態(第1状態)を示す図
【図1B】第1実施形態(第2状態)を示す図
【図1C】第1実施形態の上面図
【図1D】第1実施形態の代替の形態を示す図
【図2A】本発明による、光デバイスの第2実施形態(第1状態)を示す図
【図2B】第2実施形態(第2状態)を示す図
【図2C】第2実施形態(第3状態)を示す図
【図2D】第3実施形態の上面図
【図2E】第3実施形態(第2状態)の上面図
【図2F】第2実施形態の代替の形態側面図
【図2G】第2実施形態の代替の形態上面図
【0031】
発明の詳細な説明
本発明は、以下の詳細な説明を考慮することでよりよく理解され、上記説明した以外の目的についても明白になるであろう。本実施形態は添付の図面を参照して記載される。
【0032】
定義
「軸方向」との用語は、弛緩状態にあるポリマー膜表面に垂直な方向、すなわち、いくつかの図面に示される光軸AAに平行な方向に一致する方向を示すために広く用いられる。「横方向」との用語は、軸方向に垂直な方向、すなわち、ポリマーフィルムに平行な方向を示すために用いられる。
【0033】
「変形しない剛性の光素子」との用語は、ポリマー膜よりも実質的に硬い、すなわち、ポリマー膜の1つのヤング率に比して少なくとも10倍、特に少なくとも100倍を超えるヤング率を有している素子のことを示す。
【0034】
イントロダクション
本発明は、変形を引き起こすマクスウェル応力による変形を利用するものである。この現象は、2つのコンプライアント電極間に挟まれたポリマー物質の変形に関連している。電極間に電圧が印加されると、自由電荷から生じる静電力によりポリマーは圧搾および延伸される。本発明は、様々な形態、例えば、電気活性光スクランブラまたは電気活性光素子変位デバイスとして実施可能である。以下では、これらの用途のうちいくつかを説明する。
【0035】
電気活性光スクランブラ
本発明の可能な一実施形態は、図1A乃至1Cに示される電気活性光スクランブラである。本実施形態は、第1表面102および第2表面103を有するポリマー膜101を有する。ポリマー膜101は、有利にはシリコーンゴムなどのエラストマー、アクリル誘電体エラストマー、デュロプラストエラストマー、熱可塑性エラストマー、または、ポリウレタンを含む。誘電ポリマーの特徴としては、軟性(コンプライアント)で、比較的高い誘電率(約2またはそれ以上)を有し、高い絶縁破壊強度(数十から数百kV/mm)を有することなどがある。
【0036】
本実施形態は、また、
第1表面上102上に配置された第1電極105と、
第2表面上103上に配置された第2電極106と、
第1もしくは第2表面に接続された、または、ポリマー膜101に埋め込まれた変形しない剛性の光素子104と、を有している。光素子は、拡散(屈折、反射、回折、または、吸収)構造に対応している。光素子は、接着剤もしくは溶接の手段により第1もしくは第2表面に直接固定されてもよく、または、圧着手段によりポリマー膜に接続されてもよい。光構造体は、剛性で、動作中変形しない。
【0037】
ポリマー膜101は、好ましくは、予延伸されており、ポリマー膜の保持手段を形成する第1および第2保持フレーム107および108のそれぞれに接続されている。本実施形態では、ポリマー膜101のエッジ領域は、第1および第2保持フレーム107,108間に圧着され、従って、保持手段に保持される。
【0038】
当業者に知られているように、「予延伸」(または、予歪み)との用語は、引張り歪み、すなわち、ポリマー膜を水平に保つようにする張力下で、ポリマー膜を保持フレーム107,108に懸架することであると理解されよう。
【0039】
ポリマー膜は、保持手段に自由懸架されている、すなわち、(光素子104を除いて)ポリマー膜の表面に接触する静止した剛性の構成要素をさらに用いることなく、保持手段によって支持されているのみである。
【0040】
第1電極105は第1導線109に接続され、第2電極106は第2導線110に接続されている。導線109および110は、電圧Vに接続される。
【0041】
電極はコンプライアント、すなわち、損傷することなくポリマー膜101の変形に追随可能である必要がある。従って、有利には、電極は下記材料のうちの1つから作製される。
【0042】
・カーボンナノチューブ("Self-clearable carbon nanotube electrodes for improved performance of dielectric elastomer actuators", Proc. SPIE, Vol. 6927, 69270P (2008)を参照)
・カーボンブラック("Low voltage, highly tunable diffraction grating based on dielectric elastomer actuators", Proc. SPIE, Vol. 6524, 65241N (2007)を参照)
・カーボングリース/導電グリース
・金属イオン(Au,Cu,Cr,…)("Mechanical properties of electroactive polymer microactuators with ion-implanted electrodes", Proc. SPIE, Vol. 6524, 652410 (2007)を参照)
・流体金属(例えば、ガリンスタン)
・金属粉末、特に金属ナノ粒子(金、銀、銅)
・(真性導電体であるかまたは複合体である)導電性ポリマー
【0043】
電極は、以下のいずれかの技術を使用して付着されてもよい。
【0044】
・吹き付け
・イオン注入("Mechanical properties of electroactive polymer microactuators with ion-implanted electrodes", Proc. SPIE, Vol. 6524, 652410 (2007)を参照)
・PVD,CVD
・蒸着
・スパッタリング
・フォトリソグラフィ
・印刷、特に密着印刷、インクジェット印刷、レーザ印刷、スクリーン印刷
・フィールドガイド自動アセンブリ(例えば、"Local surface charges direct the deposition of carbon nanotubes and fullerenes into nanoscale patterns", L. Seemann, A. Stemmer, and N. Naujoks, Nano Letters 7, 10, 3007-3012, 2007を参照)
・ブラッシング
・電極プレーティング
【0045】
付加的に、光素子104が構造化されていてもよい。適切な形状は、例えば、以下のものであればよい。
【0046】
・球面レンズ(凹面および凸面)
・フレネルレンズ
・円筒レンズ
・非球面レンズ(凹面および凸面)
・平面
・方形形状、三角形状、ライン状またはピラミッド状
・任意のマイクロ(例えば、マイクロレンズアレイ、回折格子、ホログラム)構造またはナノ(例えば、反射防止コーティング)構造111,211を、光素子104およびポリマー層を有するコンプライアント電極に組み込むことができる。反射防止層が光デバイスの少なくとも1つの表面に形成される場合、反射防止層は、有利には、透過光の波長よりも小さいサイズを有する微細構造によって形成される。典型的には、このサイズは、赤外線を使用する装置では5μmより小さく、近赤外線を使用する装置では1μmより小さく、可視光を使用する装置では200nmより小さい。
【0047】
光素子104を形成および構造化するために、例えば、以下の任意の方法を利用できる。
【0048】
・成形、特に射出成形/注型成形処理
・例えば、熱エンボス加工がされたナノメータサイズの構造による、ナノインプリンティング
・(例えば、化学もしくはプラズマ)エッチング
・スパッタリング
・熱エンボス加工
・ソフトリソグラフィ(すなわち、ポリマーを予成形した基板上に成形する)
・化学的自動アセンブリ(例えば、"Surface tension-powered self-assembly of microstructures − the state-of-the-art", R.R.A. Syms, E. M. Yeatman, V.M. Bright, G.M. Whitesides, Journal of Microelectromechanical Systems 12(4), 2003, pp. 387-417を参照)
・電磁場ガイドパターン形成(例えば、"Electro-magnetic field guided pattern forming", L. Seemann, A. Stemmer, and N. Naujoks, Nano Lett., 7(10), 3007-3012, 2007. 10.1021/nl0713373を参照)
【0049】
光素子104は、例えば、以下の材料を有しているか、または、以下の材料からなる。
【0050】
・PMMAまたはPC
・ガラス
・プラスチック
・ポリマー
・結晶質、特に、単一結晶材料
【0051】
ポリマー膜101は、例えば、以下の材料を有しているか、または、以下の材料からなる。
【0052】
・ゲル(Liteway社の光ゲルOG−1001)
・エラストマー(TPE,LCE,例えばPDMS Sylgard186などのシリコーン、アクリル、ウレタン)
・熱可塑性材料すなわちサーモプラスト(ABS,PA,PC,PMMA,PET,PE,PP,PS,PVC,…)
・デュロプラスト
【0053】
電極の形状は、円形、四角形、または任意の他の適切な形状であればよい。
【0054】
図1Aは、電圧を印加しない状態のデバイスを示す。図1Bに示される第2状態においては、導線109,110を介して電極105,106間に電圧V≠0が印加される。電極105,106間のポリマー膜101は圧縮される。ポリマー膜の体積非圧縮率により、コンプライアント電極間にあるポリマー膜の領域は、横方向に広がる。その結果、光素子は、距離d1だけ横方向に変位する。ポリマー膜が予延伸されることにより、第1および第2電極105,106の間にない領域、および、光素子に接続されていない領域は、横方向に収縮する。これにより、デバイスは面外座屈から保護される。
【0055】
ポリマー膜の歪み(一般的に、数十パーセントのオーダである)は、電圧Vと二次的な関係にある。電圧Vは、ポリマー膜の厚みに依存して数kVのオーダであればよい。電圧を低減するために、有利には、複数のコンプライアント電極を有する多層構造が形成されてもよい。複数のコンプライアント電極は、互いに重なり合って積層され、かつ、交互に2つの異なる電位が印加される、すなわち、第1,第3,第5などの電極に第1電位が接続され、第2,第4,第6電極に第2電位が接続される。
【0056】
図1Cは、図1Aおよび図1Bの第1実施形態の上面図を示す。ポリマー膜は、有利には、長方形型保持フレーム107,108に取り付けられる。
【0057】
図からわかるように、ポリマー膜101の平面は、3つの部分領域120,121,122に分割される。電極105,106は、第1部分領域120に配置される。光素子は、第2部分領域に配置される。第1部分領域120は、光素子104の端からフレーム108の第1側端108aまで延びている。電極が配置されていない第3部分領域122は、光素子104の対向するエッジからフレーム108の第2側端108bまで延びている。第1側端108aおよび第2側端108bは、互いに対向して配置されている。複数の電極が光素子104の第1側面104a(すなわち、第1側端108aに対向している側面)に配置されるが、光素子104の第2側面104b(すなわち、第2側端108bに対向している側面)には配置されないというこの構成により、光素子104は、一つの次元に沿って効率的に変位することが可能になる。
【0058】
図1Dは、本発明による第1実施形態の代替形態の上面図を示す。図1Dは、いくつかの、本実施例では2組の、第1および第2電極がポリマー膜101の表面102および103上に配置されている点で、図1A、図1B、および、図1Cと異なっている。電極105aおよび106a間に印加された電圧により、x方向における剛性の光素子104の横方向への変位が制御される。電極105bおよび106b間に印加された電圧により、y方向における剛性の光素子104の横方向への変位が制御される。
【0059】
図1Dからわかるように、本実施形態において、フレーム108は4つの側端108a〜dを有する。複数の電極が光素子104の第1側面104aおよび第3側面104cに配置されているが、第2側面104bおよび第4側面104dには配置されていない。ここで、側面104aおよび104b間の接続ラインは、側面104cおよび104d間の接続ラインに対して横切るように、特には、垂直に延びている。これにより、光素子104は、ポリマー膜面の二つの次元に沿って効率的に変位することが可能になる。
【0060】
図1Dのデバイスを動作させるために、例えば90°の相互位相シフトを有する2つの振動信号を形成可能である発振器130が用いられる。
【0061】
一般的に、光スクランブラなどの周期的な往復運動を行うために、光素子104が変位しなければならないようなデバイスを動作させる際には、周期的に変化する電気信号を形成する信号源130が設けられなければならない。有利には、信号の周波数は、光素子104の運動の共振周波数であるべきで、従って、比較的小さな信号で大きな機械的振動を得ることができる。数mmのサイズのデバイスを有する典型的な適用例において、電気信号の周波数は、デバイスのサイズ、光素子の重量、および、ポリマー膜の弾性特性に依存して100−10000Hzのオーダである。
【0062】
このタイプの共振振動は、光素子が一方向にのみ変位する図1Cのタイプの光スクランブラ、または、光素子が二方向に変位する図1Dのタイプの光スクランブラにおいて使用できる。
【0063】
しかし、共振振動は、光スクランブラ以外のデバイスにも使用可能である。
【0064】
デバイスを光スクランブラとして使用する場合には、光素子104は、往復運動をする際に可視スペックル効果の破壊を行えるように成形されていなければならない。例えば、光素子104は、その表面にレンズアレイを有するかまたは他の光拡散器を有する、透明材料の平板であってもよい。このようなスクランブル素子は、当業者には公知である。
【0065】
しかし、表面にレンズアレイを有する光素子は、ビーム散乱を生成することがわかっている。これは、レーザビームを用いる画像プロジェクタなど、多くの用途において不利益である。よりよい解決策が図1Aに点線104"で示されており、ここで、光素子の表面は湾曲している。レーザビームによって接触されている領域のほぼ全体において、光素子は、完全に凸のまたは完全に凹のいずれかの表面を有している必要がある(凸または凹との用語は、非球面も含むことに注意が必要である)。上記のように、湾曲部にはマイクロ構造111が重ねられている(湾曲部104"に対しては図示されていない)。マイクロ構造111は凸または凹であってもよいが、曲率は小さくなければならない。すなわち、素子の焦点距離は、小さな散乱角を得るために、大きくなければならない。このタイプの素子は、周期的に振動する場合、好ましくないビーム散乱効果を避けると同時に、任意のスペックルを除去するのに十分であることがわかっている。
【0066】
一般的に、光ビームをスクランブリングするために、光素子104が振動している間、光ビームは光素子104を通して送信されるか、光素子104によって反射される。光素子104を通過する光ビームの光路長(すなわち、その延在方向は光ビームに平行である)は、光素子104の変位方向に沿って変化する。
【0067】
電気活性光素子変位デバイス
上記の技術は、電気活性光スクランブラだけではなく、レンズ位置決めデバイスなどの他の多様な電気活性光デバイスにも適用できる。「レンズ位置決め」とは、本文中では横方向、すなわち、レンズの光軸AAに対して垂直な方向のレンズの変位のことを示す。
【0068】
レンズ位置決めデバイスの例を図2A乃至2Cに示す。これらの図は、4組の第1および第2電極が、ポリマー膜201上の表面202および203上に配置されている点で、図1A、図1B、および、図1Cと異なっている。光素子104は、例えば、レンズもしくはミラーなどの屈折性、回折性、反射性、または、吸収性の光素子204で置き換えられている。
【0069】
図2Aは、本発明による第1状態における光デバイスの実施形態を示す。この実施形態には、以下が含まれる。
【0070】
・第1表面202および第2表面203を有するポリマー膜201。ポリマー膜201は、有利には、シリコーンゴム、アクリル誘電体エラストマー、ポリウレタン、または、他の変形可能なエラストマーで作製されている。誘電体ポリマーの特徴は、軟質であり(コンプライアント)、比較的高い誘電率(約2またはそれ以上)を有し、高い絶縁破壊強度(数十から数百kV/mm)を有することなどがある。
・第1表面202上に配置された2つ以上の第1電極205a〜b
・第2表面203上に配置された2つ以上の第2電極206a〜b
・第1もしくは第2表面に接続された、または、ポリマー膜201に埋め込まれた、例えば、レンズなどの剛性の光素子204。光素子は、屈折構造もしくは反射構造に対応している。光素子は、接着剤もしくは溶接の手段によりポリマー膜の表面のうちの1つに直接固定されていてもよい。代替として、光素子は、接着または圧着の手段によりポリマー膜に固定されていてもよい。剛性の光素子204は、変形しないか、または少なくとも動作中は実質的に変形しない。
【0071】
第1実施形態と同様の理由により、ポリマー膜は有利には、第1保持フレーム207および第2保持フレーム208の間の端部領域においてそれぞれ予延伸および圧着される。第1電極205a〜bは第1導線209a〜bに接続され、第2電極206a〜bは第2導線210a〜bに接続されている。導線209および210は、電圧Vに接続されることが意図される。
【0072】
電気活性光素子変位デバイスの材料および製造プロセスは、電気活性光スクランブラの材料および製造プロセスと同じである。
【0073】
図2Aは、電圧がない状態のデバイスを示す。図2Bに示される第2状態において、導線209aおよび210aを介してそれぞれ電極205aおよび206a間に電圧Vが印加される。電極205a〜206a間のポリマー膜201は圧縮される。ポリマー膜の体積非圧縮率により、コンプライアント電極間にあるポリマー膜の領域は、横方向に広がる。その結果、光素子204は、距離d2だけ横方向に変位する。ポリマー膜が予延伸されることにより、駆動される第1および第2電極205a〜206a間にない領域、および/または、光素子に接続されている領域は、横方向に縮む。これにより、デバイスは面外座屈から保護される。
【0074】
図2Cに示す第3状態において、導線209bを介して電圧が電極205bに、および210bを介して電圧が206bに印加される。電極205b〜206b間にあるポリマー膜201は圧縮される。ポリマー膜の体積非圧縮率により、コンプライアント電極205bおよび206b間にあるポリマー膜の領域は、横方向に広がる。その結果、光素子204は、距離d3だけ横方向に変位する。ポリマー膜が予延伸されることにより、駆動される第1および第2電極205b〜206bの間にない領域、または、光素子に接続されている領域は、横方向に収縮する。これにより、デバイスは面外座屈から保護される。
【0075】
図2Dは、電圧を印加しない状態の、本発明による第3実施形態の代替形態の上面図を示す。これらの図は、4組の第1および第2電極が、ポリマー膜上の表面202および203上に配置されている点で、図2A、図2B、および、図2Cと異なっている。電極205a〜bおよび206a〜b間に印加される電圧により、x方向における剛性の光素子204の横方向への変位が制御される。電極205c〜dおよび206c〜d間に印加される電圧により、y方向における剛性の光素子204の横方向への変位が制御される。
【0076】
図2Eは、第3実施形態の第2状態を示す。導線209aおよび210aを介して、電圧Vが電極205aおよび206a間に印加される。電極205a〜206a間にあるポリマー膜201は圧縮される。ポリマー膜の体積非圧縮率により、コンプライアント電極間にあるポリマー膜の領域は横方向に広がる。従って、光素子は、x方向において横方向に変位する。ポリマー膜が予延伸されることにより、駆動される第1および第2電極205a〜206a間にない領域、および/または、光素子に接続されている領域は、横方向に縮む。
【0077】
図2Fおよび2Gは、本発明の第2実施形態の代替を示す。これらの図は、例えば、レンズまたはスクランブリング素子などの剛性の光素子204が、中間素子212を介してポリマー膜201に接続されているという点で、図2Dおよび2Eと異なっている。中間素子212は、ポリマー膜201の対向する側面に接続されている一対の剛性のリング212a、212bを有している。中間素子212は、接着剤または圧着によりポリマー膜201に接続されてもよい。剛性の光素子204は、例えば、接着剤または中間素子212に押し付けるなどの手段により、中間素子212に装着される。図2Fおよび2Gの実施形態において、剛性の光素子204は、電極205a〜205dおよび206a〜206dに電圧を印加することにより、ポリマー膜201に対して平行に変位可能な、レンズである。
【0078】
電極205a〜205dおよび206a〜206dは、ここでも剛性の光素子204周囲のセグメントとして配置されている。電極205aおよび206a間に印加された電圧により、x方向における剛性の光素子204の横方向への変位が制御される。電極205bおよび206b間に印加された電圧により、y方向における剛性の光素子204の横方向への変位が制御される。
【0079】
図2Fおよび2Gのデバイスを製造するために、ポリマー膜はまず、フレーム208または他のより大きなフレームのいずれかのフレーム内で延伸される。ついで、例えば、プリント技術により、電極が形成される。ここで、2つの剛性リング212a,212bはポリマー膜に取り付けられ、それにより、中間素子212が形成される。付加的に、ポリマー膜にフレーム208が取り付けられていてもよい。最後に、光素子204が、中間素子212に挿入される。
【0080】
注記
一般的に、図に示されているように、有利には、デバイスは、平面に配置されているポリマー膜を有している。1つのポリマー膜の表面には、電極が設けられている。剛性で、変形しない光素子がポリマー膜に接続されている。電極に電圧を印加することで、横方向、すなわち、ポリマー膜の平面に平行な方向に光素子が変位する。
【0081】
典型的には、図に示されているように、ポリマー膜の平面は、デバイスの光軸AAに対して垂直な方向に延在している。光軸AAは、デバイスで処理される光に対して平行な軸である。従って、電極に電圧を印加することで、剛性の光素子は処理される光に対して垂直に変位する。
【0082】
さらに、示されるように、電極は有利には、横方向で見て剛性の光素子の外側に配置される。
【0083】
ポリマー膜の変形は、使用された材料の弾性率および誘電率、材料の形状、および、境界条件に依存する。
【0084】
光素子の形状、および、ポリマー膜および電極の形状も、これら様々な用途に適合させることが可能である。特に、電極、膜、および、光素子は任意の適切な形状、例えば、方形形状、三角形状、円形状、または、多角形状であってもよい。第1および第2電極は、アニュラス形状であってもよい。
【0085】
本発明は、上記のポリマー膜の形状に限定されるものではない。実際、xまたはy方向に対して平行ではない方向において光素子を変位させるための、他の形状も使用可能である。
【0086】
上述したように、剛性の光素子104,204は、ポリマー膜に組み込まれてもよく、すなわち、例示により図1Aの点線で示されている光素子104’で図示されているように、ポリマー膜に部分的または完全に埋め込まれていてもよい。
【0087】
適用例
光デバイスは、下記のような多岐にわたる用途に使用できる。
【0088】
・投射型デバイス、例えば、ビーム発生器におけるマクロおよびマイクロプロジェクタ、および、携帯デバイスのためのプロジェクタの光学部品用途
・レーザ計測システム
・ディスプレイ
・カメラにおける画像安定化
・工業システムにおける画像安定化
・レーザ切断または溶接を含む工業用途
・顕微鏡
・任意の種類のカメラを有する視覚システム
・研究アプリケーションにおける光スクランブリング
・遠隔通信の用途(振幅変調)
・発光素子の面に亘って吸収素子を位置決めすることによる色彩制御、発光のための指向性光制御、LED発光の輝度制御を含む、発光制御
【0089】
本発明の好ましい実施形態が示し記載してきたが、本発明がそれらに制限されるものではなく、下記の特許請求の範囲内で様々に具現化され実施されてもよいことは明白に理解されるであろう。
【図1A−1B】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
光デバイス、特に、光スクランブラにおいて、
所定の平面に配置され、第1表面(102,202)および第2表面(103,203)を有するポリマー膜(101,201)と、
前記第1表面上に配置された第1電極(105,205)と、
前記第2表面上に配置された第2電極(106,206)と、
前記ポリマー膜に接続された変形しない剛性の光素子(104,204)と、
を備え、
前記第1および前記第2電極(105,205;106,206)間に電圧が印加されると、前記光素子(104,204)が前記ポリマー膜の前記平面に対して平行に変位する、
ことを特徴とする、光デバイス。
【請求項2】
前記光素子(104,204)は、前記第1および/または前記第2表面に接続されていることを特徴とする、請求項1記載の光デバイス。
【請求項3】
前記剛性の光素子(104,204)は、接着剤を用いて、または、自己接着、または、溶接により、ポリマー膜に接続されていることを特徴とする、請求項1または2記載の光デバイス。
【請求項4】
前記剛性の光素子(104’)は、部分的または完全に前記ポリマー膜(101,201)に埋め込まれていることを特徴とする、請求項1または2記載の光デバイス。
【請求項5】
前記ポリマー膜(101,201)の前記平面は、重なり合わない第1および第2の領域を有し、前記電極(105,106,205,206)が前記第1領域に配置され、前記光素子(104,204)が前記第2領域に配置されていることを特徴とする、請求項1乃至4いずれか1項記載の光デバイス。
【請求項6】
前記ポリマー膜(101,201)は、ゲル、エラストマー、サーモプラスト、デュロプラスト、アクリル材料、エラストマーを含むグループから選択される材料を含んでいるか、または、前記材料からなっており、および/または、前記光素子(104,204)は、ポリマー、プラスチック、ガラス、または、結晶質材料であることを特徴とする、請求項1乃至5いずれか1項記載の光デバイス。
【請求項7】
前記ポリマー膜(101,201)は、保持手段(107,207,108,208)に自由懸架されていることを特徴とする、請求項1乃至6いずれか1項記載の光デバイス。
【請求項8】
前記ポリマー膜(101,201)は、予延伸されて前記保持手段に取り付けられていることを特徴とする、請求項7記載の光デバイス。
【請求項9】
前記電極(105,106;205,206)は、カーボンナノチューブ、カーボンブラック、導電グリース、金属イオン、流体金属、金属粉末、および、導電性ポリマーを含むグループから選択される少なくとも1つの材料を含むことを特徴とする、請求項1乃至8いずれか1項記載の光デバイス。
【請求項10】
前記光デバイスの少なくとも1つの表面上に反射防止層(111,211)をさらに備え、例えば、前記反射防止層は5μmより小さく、有利には1μmより小さく、有利には200nmより小さいサイズの構造体を有していることを特徴とする、請求項1乃至9いずれか1項記載の光デバイス。
【請求項11】
前記電極は、前記光素子(104)の第1側面(104a)に配置され、前記光素子の反対側の第2側面(104b)には配置されないことを特徴とする、請求項1乃至10いずれか1項記載の光デバイス。
【請求項12】
前記電極はさらに、前記光素子(104)の第3側面(104c)に配置され、前記光素子の第4側面(104d)には配置されず、前記第3および前記第4側面(104c,104d)は互いに対向していることを特徴とする、請求項11記載の光デバイス。
【請求項13】
所定の平面に配置され、第1表面(102,202)および第2表面(103,203)を有するポリマー膜(101,201)と、
前記第1表面上に配置された第1電極(105,205)と、
前記第2表面上に配置された第2電極(106,206)と、
前記ポリマー膜に接続された変形しない剛性の光素子(104,204)と、を備えた、
光デバイスを動作させる方法において、
前記第1電極(105,205)および前記第2電極(106,206)間に電圧を印加するステップを備え、これにより前記剛性の光素子(104,204)を前記ポリマー膜に対して平行な平面に沿って実質的に変位させる、
ことを特徴とする、光デバイスを動作させる方法。
【請求項14】
前記光素子(104,204)が変位して、所定の周波数で、前記平面に対して平行に周期的な往復運動を行い、前記周波数は、前記運動の共振周波数であることを特徴とする、請求項13記載の方法。
【請求項15】
光ビームをスクランブリングするために、前記光ビームが前記光素子(104,204)を通って送信され、または、前記光素子(104,204)によって反射され、
前記光素子(104,204)は、湾曲表面を有し、振動動作で振動し、
前記光素子(104,204)は、前記光ビームが接触する領域において、完全に凸のまたは完全に凹の表面を有する、
請求項13または14記載の方法。
【請求項16】
a)ポリマー膜(101,201)を延伸させるステップと、
b)前記ポリマー膜(101,201)を保持手段(107,207,108,208)に取り付けるステップと、
c)前記ポリマー膜(101,201)の第1表面(102,202)上に第1電極(105,205)を設けるステップと、
d)前記ポリマー膜(101,201)の第2表面(103,203)上に第2電極(106,206)を設けるステップと、
e)前記ポリマー膜よりも機械的に硬質な材料からなる剛性の光素子(104,204)を、前記ポリマー膜の少なくとも1つの前記表面に設ける、または、前記電極の少なくとも1つに近接する前記ポリマー膜に直接設けるステップと、
を備えることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【請求項17】
a)支持表面上に剛性の光素子(104,204)を配置するステップと、
b)前記剛性の光素子上に亘ってポリマーを分布させ、少なくとも前記ポリマーを部分的に硬化させてポリマー膜(101,201)を形成するステップと、
c)前記ステップa)およびb)によって得られた集成体を前記支持表面から取り外し、前記剛性の光素子(104,204)と共に前記ポリマー膜(101,201)を延伸させるステップと、
d)前記ポリマー膜(101,201)を保持手段(107,207,108,208)に取り付けるステップと、
e)前記ポリマー膜(101,201)の第1表面(102,202)上に第1電極(105,205)を設けるステップと、
f)前記ポリマー膜(101,201)の第2表面(103,203)上に第2電極(106,206)を設けるステップと、
を備えることを特徴とする、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光デバイスの製造方法。
【請求項18】
請求項1乃至12のいずれか1項に記載のデバイスの、光スクランブリングまたはレンズ位置決めのための使用。

【図1C】
image rotate

【図1D】
image rotate

【図2A−2C】
image rotate

【図2D】
image rotate

【図2E】
image rotate

【図2F】
image rotate

【図2G】
image rotate


【公表番号】特表2012−514764(P2012−514764A)
【公表日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−544760(P2011−544760)
【出願日】平成21年12月18日(2009.12.18)
【国際出願番号】PCT/CH2009/000404
【国際公開番号】WO2010/078666
【国際公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【出願人】(510038083)オプトチューン アクチエンゲゼルシャフト (3)
【氏名又は名称原語表記】Optotune AG
【住所又は居所原語表記】Ueberlandstrasse 129, CH−8600 Duebendorf , Switzerland
【Fターム(参考)】