説明

電気湯沸かし器

【課題】本体を所定の向きにすることが出来、且つ本体の着脱性が良く、さらに本体との接触不良を防止する給電台を備えた電気湯沸かし器を提供する。
【解決手段】本体1と給電台11が着脱可能な電気湯沸かし器において、給電台11を回動自在に備え、本体1を所定の向きとし、給電台11を回転させることで、使用者から本体1と給電台11の接続部である電極ピン9と対向電極13が見えるように、本体1と給電台11の接続部の電極ピン9と対向電極13を使用者に対向する位置にでき、接続部の不完全な接触を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本体を給電台に着脱自在に載置する電気湯沸かし器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電気湯沸かし器では、本体の着脱性を良くする為、また本体を自由な向きに回転出来るように、本体と給電台の接続部は給電台の中央に設けていた(例えば、特許文献1)。
【0003】
また、本体の状態表示において、本体を直接容器としたものでは、本体側面に透明な成形部品を設けていた。また、容器を本体と別に設けたものでは、容器にパイプを取り付け容器の状態を表示していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−41855号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、従来の構成では、本体を回転させる為に、本体と給電台の接続部を給電台の中央部に配置する必要があり、この構造では接続部を垂直に接触させることは難しく、水平方向で接触させる為、接触性が容易に悪化し、安全性に問題があった。
【0006】
また、従来の状態表示において、本体を直接容器としたものは、本体が外部に直接接している為、保温性能が悪く、さらに成形部品の為、表面処理が出来なくて清掃性に難点があった。さらに、容器と本体を別に設けたものでは、容器にパイプを取り付け、容器の状態を表示することが必要であり、構造・製造的に難しく、コストが高くなる難点があった。
【0007】
本発明は、本体を所定の向きにすることが出来、且つ本体の着脱性が良く、さらに本体との接触不良を防止する給電台を備えた電気湯沸かし器を提供することを第1の目的とする。
【0008】
また、本発明は、構造・製造性が簡単で、容器の状態が分かる給電台を備えた電気湯沸かし器を提供することを第2の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明の電気湯沸かし器では、本体と給電台が着脱可能な電気湯沸かし器において、前記給電台を回動自在に備え、前記本体を所定の向きとすることを特徴とする。
【0010】
請求項2の発明の電気湯沸かし器では、本体と給電台を着脱可能とし、前記本体内に容器を備えた電気湯沸かし器において、前記給電台に重量センサを設け、前記給電台により前記容器の状態を検知する構成としたことを特徴とする。
【0011】
請求項3の発明の電気湯沸かし器では、前記容器の所定状態を知らせる報知手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
請求項4の発明の電気湯沸かし器では、前記所定状態では、前記本体の操作手段を不能としたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の発明によれば、給電台を回転させることで、使用者から本体と給電台の接続部が見えるように、本体と給電台の接続部を使用者に対向する位置にでき、接続部の不完全な接触を防止できる。
【0014】
請求項2の発明によれば、容器にパイプを取り付ける必要が無く、電気湯沸かし器の構造を簡単にし、安価に容器の状態表示が出来る。
【0015】
請求項3の発明によれば、報知手段により容器の所定状態を知らせることにより、空炊き防止ができる。
【0016】
請求項4の発明によれば、所定状態での本体の操作手段を不能とすることにより、空炊きを更に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施例1における全体縦断面図である。
【図2】本発明の実施例2における全体縦断面図である。
【図3】同上、電気湯沸かし器の電気的構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しながら、本発明における電気湯沸かし器の好ましい各実施例を説明する。なお、これらの各実施例において、同一箇所には同一符号を付し、共通する部分の説明は重複するため極力省略する。
【実施例1】
【0019】
図1は本発明の第1実施例を示すもので、図中における本体1は、プラスチック製の外装ケース2で外郭が形成され、内部には有底筒状をなすステンレス製の容器3を備えている。液体である水を収容する容器3の外底面には、円環状のシーズヒータなどからなる加熱装置4がブレージング(ろう付け)などで設けてあり、この加熱装置4の加熱量は、交流100Vの入力電圧に対し900〜1400Wで、交流200V系の入力電圧よりも大きな電流を流すことができ、短時間で湯沸かしが可能な構成となっている。
【0020】
本体1の上部開口には、蓋体5が着脱自在に設けられる一方で、本体1の前方側面上部には、嘴状に形成した液体の注ぎ口6が設けられる。この注ぎ口6とは反対側の本体1の後方側面には、外装ケース2と一体化したハンドル7が設けられる。ハンドル7の内部には、加熱装置4のオン/オフ制御を行うための制御装置8が内蔵される。図示しないが、制御装置8は制御処理部としてのマイコンや、そのマイコンからの制御信号を受けて加熱装置4のオン/オフを切り替えるリレーや、マイコンやリレーを含む各種電子部品を実装する基板などで構成される。
【0021】
本実施例におけるハンドル7は、垂直方向に延びて、その上端部と下端部が本体1の後方側面につながっており、手で握って本体1を持ち運びやすいようななだらかな形状に形成される。ハンドルの下方底部には、加熱装置4や制御装置8に電力を供給する2本の電極ピン9がいずれも下向きに突出して設けられる。また、電極ピン9は、本体1の後方底面に形成した凹部10に設けられており、この凹部10が電極ピン9を保護するようになっている。ここでの電極ピン9は下端に至るまで垂直に突出させても、さもなければ垂直から途中で傾斜させてもよい。ライブとニュートラルの電極ピンの他に、アースの電極ピン(図示せず)を付加し、電極ピンを3本としても構わない。
【0022】
11は、本体1と分離して設けられ、必要に応じて上面の載置面12に本体1を着脱自在に載置する給電台である。また、給電台11は電源コード(図示せず)を巻取るための巻取り手段として、その内部にコードリール(図示せず)を内蔵してもよい。こうすれば、コードリールにより電源コードの収納が容易な構造とし、電気湯沸かし器としてより実用性が向上する。給電台11の上面後方には、給電台11に本体1を載置したときに、電極ピン9に対向する位置に2本の対向電極13が設けられ、これらの対向電極13は、図示しない接点バネなどの弾性部材で常時上方向へ付勢される。また対向電極13は、給電台11の内部で電源コードの基端と電気的に接続する。電極ピン9の先端には、厚さが0.5mm以上の銀材料からなる接点が接合すると共に、対向電極13にも同様に、厚さが0.5mm以上の銀材料からなる対向接点が接合し、高電流での電気的接触性を良好にしており、本体1を給電台11に載置したときに、本体1の自重で電極ピン9を対向電極13に弾性的に当接させ、給電台11の電源コードから、何れも導電性の電極ピン9と対向電極13を介して本体1の各部へ給電を行うようになっている。
【0023】
前述したように、電極ピン9は凹部10に設けられているが、本体1の後方側面から視認できるように配置される。これにより、ハンドル7を持って本体1を持ち上げたときに、先端部の接点を含めて電極ピン9の状態を容易に視認できるようになる。
【0024】
給電台11の上面は、対向電極13に電極ピン9が対向して、本体1が自然に載置面13に載置されるような形状を有している。具体的には、給電台11の上面外周囲に、上方へ隆起する立上壁17が形成される。また、立上壁17から給電台11の上面内方へ向けて傾斜面18が形成される。この傾斜面18は、本体1の外底面に沿った形状にするのが好ましい。こうすることで、給電台11に本体1を載せようとするときに本体1の底部外周が立上壁17にガイドされ、給電台11に対する本体1の位置決めがなされて、水平方向における給電台11と本体1との位置ずれが防止される。また、傾斜面18によって、本体1を給電台11に載せたときに、その傾斜面18に沿って本体1の外底面が給電台11の中央に案内され、給電台11と本体1との位置合わせの精度が向上し、位置ずれの防止効果がより有効なものとなる。
【0025】
また、本体1の凹部10に対応するように、給電台11の上面後方には対向電極13を有する電極台19が、上方に突起させた状態で設けられる。この電極台19の周囲は、立上壁17を含む他の給電台11の上面部位よりも部分的に高く配置した立上壁20が形成され、給電台11の対向電極13周囲近傍をガードしている。
【0026】
電極ピン9とは反対方向にあって、ハンドル7の上面部には、シート状の押動可能な加熱開始スイッチ21が操作部として設けられる。加熱開始スイッチ21の表面を、ハンドル7の上面と面一なシート状に形成するのは、水などがかかった場合に制御装置8を内蔵するハンドル7内への侵入を防止するためである。また、加熱開始スイッチ21の近傍に位置して、同じくハンドル7の上面部には、加熱装置4が容器3の加熱を開始すると表示を行う例えばLEDランプなどの表示部22が設けられる。ここでの表示部22は加熱表示LEDとして、制御装置8からの制御信号を受けて、加熱装置4による容器3の加熱中に点灯または点滅し、加熱装置4が容器3を加熱していないときに消灯するものであるが、その表示形態については特に限定しない。
【0027】
本実施例では、ほぼ水平な容器3の底面3Aおよび開口した上面3Bに対して、容器3の側面3Cは前方に傾斜している。また、この容器3の形状に合わせて、本体1の外装ケース2も前方に傾斜した形状を有している。
【0028】
また、容器3の外底面の略中央部分には、温度検出手段としての温度センサ23が設けられている。
【0029】
さらに本実施例の特徴的部分としては、給電台11の底面に回転台24を備えている。回転台24は円環状に形成され、回転台24の内周面に形成された係合凸条部25を、給電台11の底面に形成された円環状の凹条部26の内周面に連続して形成されたフランジ状の係合受部27に係合させて、回転台24と凹条部26を嵌合している。回転台24の上面に連続して形成された摺動凸条部28上を、凹条部26の内上面27が摺動することで、回転台24は給電台11を水平方向に回動自在に保持している。このように、給電台11の底面に回転台24を備え、回転台24上で給電台11を水平方向に回動自在に備えたことにより、給電台11の載置面13に載置された本体1を水平方向に回動自在にし、本体1を所定の向きに変更可能に備えている。
【0030】
上記構成における電気湯沸かし器を使用するには、ハンドル7を手で握って本体1を保持しながら、蓋体5を設けた本体1の上部開口から水を投入する。必要量の水を容器3内に入れた後、本体1の上部開口を蓋体5で閉じ、給電台11の上面後方にある電極台19を目標として、この電極台19を目標として、この電極台19の上部にハンドル7が位置するように、給電台11に本体1を載せる。
【0031】
このとき、本体1の底部外周が立上壁17にガイドされ、水平方向における給電台11に対する本体1の位置決めがされると共に、傾斜面18に沿って本体1の外底面が給電台11の中央に案内され、給電台11と本体1との位置合わせ精度が一層向上する。さらに、突出した電極台19が本体1の凹部10に入り込んで、本体1の電極ピン9が自ずと給電台11の対向電極13に対向する。給電台11の載置面12に本体1を載せた状態では、本体1の自重で電極ピン9の先端にある接点が、対向電極13の先端にある対向接点に弾性的に当接し、大電流が流れる電極ピン9と対向電極13との間で確実な導通が図られる。これにより、給電台11の電源コード(図示せず)から本体1の各部に対する電力の供給が可能になる。
【0032】
その後、ハンドル7を手で持った状態のまま、加熱開始スイッチ21を押動操作すると、温度センサ23からの検知信号に基づいた制御装置8からの制御信号によって加熱装置4が動作し、所定の加熱量で容器3ひいては容器3内の水を加熱する。それと共に、加熱開始スイッチ21の近傍に設けられた表示部22が点灯し、使用者は加熱開始を容易に視認することができる。
【0033】
上記一連の動作に関連して、本実施例の電気湯沸かし器では、本体1または容器3が前方に傾斜しているので、本体1の後方に備えたハンドル7を手で持って、本体1を前方に傾けながら本体1の前方上部に形成した注ぎ口6から湯を注ぐときに、従来の直立した円筒状の容器よりも本体1の重心が前側に移動して注ぎやすくなる。同じくハンドル7を手で持って、水道水を容器3へ給水する際にも、容器3が前方に傾いている分、水道の蛇口がハンドル7から離れていて給水しやすくなり、実用性を高めることが可能となる。さらに、電極ピン9をハンドル7の下方に設けた構造により、電極ピン9に対して容器3から湯を注いだり、容器3へ水を供給したりする位置が最大限離れたものとなり、電極ピン9に液体がかかりにくくなって安全性がさらに向上する。
【0034】
電極ピン9をハンドル7の下方に設けた構造により、使用者の手元近くに電極ピン9が配置され、電極ピン9と対向電極13との接触の際の位置決め精度が向上する。
【0035】
ここで使用者がハンドル7を持つ際には、回転台24を介して給電台11ごと本体1を回動させて、本体1のハンドル7が使用者に対向するように本体1の向きを変えてからハンドル7を持つと、ハンドル7が持ち易くなり、本体1の着脱が容易となる。
【0036】
また、加熱開始スイッチ21を操作する際にも、回転台24を介して給電台11ごと本体1を回動させて、本体1の加熱開始スイッチ21が使用者に対向するように本体1の向きを変えてから、加熱開始スイッチ21を操作するようにすれば、加熱開始スイッチ21の視認性が高まるとともに、加熱開始スイッチ21近傍の表示部22も確認し易いため、表示部22を確認しながら加熱開始スイッチ21を操作することで、加熱開始スイッチ21の操作ミスを防止できる。
【0037】
さらに、給電台11から離脱させた本体1を、給電台の載置面12に載置する際には、予め回転台24を介して給電台11を回転させて、使用者から対向電極13が視認できるように給電台11の後部の電極台19が使用者に対向するように給電台11の向きを変えてから、本体1を載置面12に載置させれば、使用者はハンドル7下の電極ピン9と電極台11の対向電極13の両方を見ながら、電極ピン9を対向電極13に垂直に接触させて、本体1と給電台11との接続部である電極ピン9と対向電極13の接触を正確に行うことで、電極ピン9と対向電極13の接触が不十分なことにより電極9と対向電極13間で放電が発生して高電圧異常を起す電気的な半接触状態のような電極ピン9と対向電極13間の接触不良を防止できる。
【0038】
以上のように本実施例は請求項1に対応しており、本体1と給電台11が着脱可能な電気湯沸かし器において、給電台11を回動自在に備え、本体1を所定の向きとする。
【0039】
この場合、給電台11を回転させることで、使用者から本体1と給電台11の接続部である電極ピン9と対向電極13が見えるように、本体1と給電台11の接続部の電極ピン9と対向電極13を使用者に対向する位置にでき、接続部の不完全な接触を防止できる。
【0040】
また、実施例上の効果として、加熱装置4を設けた電気湯沸かし器の本体1を載置する載置面12を有すると共に、本体1に取り付けられると共に加熱装置4に接続された一方の接続器である電極ピン9に着脱可能に接続される他方の接続器である対向電極13を有する給電台11を備えた電気湯沸かし器において、給電台11の底面に回転台24を設けたことにより、従来の電気湯沸かし器は本体と給電台を有し、給電台の向きにより、本体のハンドルの向きが制約されているため、本体を持つ際、向きが変えづらかったが、本実施例の電気湯沸かし器では回転台24を介して給電台11及び本体1を水平方向に回転させ、本体1の向きを自由に変えることが可能になる。これによって、本体1を回転させることでハンドル7の向きが自在となり、ハンドル7を使用者に対向させることでハンドル7が持ち易くなり、電気湯沸かし器の本体1の操作性が向上する。
【0041】
さらに、電極台19を載置面12の中心から離れた給電台11の上面後方に配置したことにより、立上壁17,20に囲まれた載置面12に水が溢れても、載置面12より高く設けた電極台19にある対向電極13に水がかかる心配が無く、漏電の危険を防止できる。
【実施例2】
【0042】
次に本発明の第2実施例における電気湯沸かし器について、図2及び図3に基づいて説明する。なお、第1実施例と共通する部分には共通の符号を付し、同一箇所の説明は重複を避けるため極力量略する。
【0043】
本実施例では、ハンドル7内の上部における加熱開始スイッチ21と表示部22間には、警告ブザーからなる報知手段31を備えている。
【0044】
給電台11には、電極台19側の載置面12後部から上向きに突出させた端子部32に連結された重量センサ33を備えている。
【0045】
ここで、給電台11の重量センサ33と本体1の制御装置8間には、重量センサ33からの検知信号を本体1の制御装置8に送信する信号線(図示せず)を備えたものとする。
【0046】
本実施例では、本体1を給電台11の載置面12に載置させると、本体1の外装ケース2の底面後部により端子部32に荷重が加えられ、本体1の重量に応じて端子部32が下降することにより、その変位量が重量センサ33により検出され、その検出信号が重量センサ33から信号線を介して制御装置8へと送信される。
【0047】
制御装置8内のマイコン等に備えた容量判定手段34では、重量センサ33からの検出信号に基づいて、容器3内の水等の容量が予め制御装置8の記憶手段(図示せず)に記憶された所定の設定容量より多いか少ないかどうかの判定を行っており、容器3内のお湯などの容量(残湯量)が所定の設定容量より少なく「空状態」と判定されると、制御装置8は報知手段31を作動させて、使用者に報知手段31から発せられるブザー音によって容器3内の水等が不足していることを警告する。
【0048】
また、制御装置8の容量判定手段34によって「空状態」と判定されると、制御装置8では加熱開始スイッチ21からの制御信号を受け付けない制御が行われ、加熱開始スイッチ21が不能となる。
【0049】
尚、「空状態」から容器3内へ水等が補充されて本体1の重量が増加して、容量判定手段34により容器3内の容量が所定の設定容量より多いと判定されると、制御装置8では報知手段31の停止制御が行われるとともに、加熱開始スイッチ21からの制御信号を受け付けるように制御が行われ、加熱開始スイッチ21の機能が回復する。
【0050】
以上のように本実施例は請求項2に対応しており、本体1と給電台11を着脱可能とし、本体1内に容器3を備えた電気湯沸かし器において、給電台11に重量センサ33を設け、給電台11により容器3の状態を検知する構成としており、容器3に水を通すパイプを取り付ける必要が無く、電気湯沸かし器の構造を簡単にし、安価に容器3の状態表示が出来る。
【0051】
また請求項3に対応しており、容器3の所定状態である空状態を知らせる報知手段31を備えたことにより、報知手段31により容器3の空状態を知らせることにより、空炊き防止ができる。 さらに請求項4に対応しており、空状態では、本体1の湯沸かし用の操作手段である加熱開始スイッチ21を不能としたことにより、容器3が空状態での本体1の加熱開始スイッチ21を不能とすることにより、空炊きを更に防止できる。
【0052】
また実施例上の効果として、重量センサ33の端子部32を電極台19側の載置面12後部に備えたことにより、本体1と重量センサ33の接続部が本体1の電極ピン9と給電台11の対向電極13との接続部の近傍に設けられている。このため、電極ピン9と対向電極13を接触する際に、重量センサ33の端子部32を視覚的に確認しながら、本体1を端子部32に垂直に接触させることが可能となるので、本体1と重量センサ33の接触が正確に行われ、重量センサ33による本体1の残量判定の精度が向上する。
【0053】
本発明は、前記各実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 本体
3 容器
11 給電台
13 対向電極
21 加熱開始スイッチ(操作手段)
31 報知手段
33 重量センサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体と給電台が着脱可能な電気湯沸かし器において、
前記給電台を回動自在に備え、前記本体を所定の向きとすることを特徴とする電気湯沸かし器。
【請求項2】
本体と給電台を着脱可能とし、前記本体内に容器を備えた電気湯沸かし器において、
前記給電台に重量センサを設け、前記給電台により前記容器の状態を検知する構成としたことを特徴とする電気湯沸かし器。
【請求項3】
前記容器の所定状態を知らせる報知手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の電気湯沸かし器。
【請求項4】
前記所定状態では、前記本体の操作手段を不能としたことを特徴とする請求項2又は3に記載の電気湯沸かし器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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