説明

電気調理器の安全装置

【課題】調理プレートの装着穴に補助プレートを着脱自在に載置したホットプレートにおいて、前記補助プレートが載置されない状態で通電される不都合を無くすることである。
【解決手段】調理プレート5の装着穴に着脱自在に載置される補助プレート49の底面に感熱棒24の挿入部55を設け、前記感熱棒24の挿入経路の途中に上下動自在に突出し、かつ上向きに付勢された検知部材38を設け、前記補助プレート49を載置した場合はその挿入部55によって検知部材38が押し下げられて前記感熱棒24の挿入が可能となるが、これを載置しない場合は感熱棒24が検知部材38に当って挿入が不可能となるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はホットプレート、グリル鍋等の電気調理器の安全装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般家庭において各種の炒め料理、焼き料理等にホットプレートが用いられているが、料理の種類により調理プレートを取り替える便宜のため、また調理プレートの手入れの便宜のために、調理プレートは取り外し自在に載置される。この場合、調理プレートを取り外した状態ではヒーターが露出するため、そのままで通電することは安全上問題がある。このため、調理プレートを取り外した状態ではヒーターに通電できないようにする安全装置が従来から装備されている。
【0003】
また、前記のヒーターやその下方に設置される遮熱板等も手入れの便宜のために分解できるように組み合わされているので、遮熱板を装着しないままヒーターに通電することがないように配慮した安全装置も従来から装備されている(特許文献1)。
【0004】
上記の安全装置は、一般に電気調理プレートの外装体の外側面に設けたプラグ受けの部分に、プラグに設けた感熱棒の挿入穴を設けるともに、その挿入穴にそれぞれ調理プレートに関連した検知部材を上下動自在に介在し、調理プレートと遮熱板が正規の状態に装着された場合は、各検知部材に設けた穴が挿入穴に合致することにより、感熱棒を所定深さまで挿入することができる。これによってプラグがプラグ受けに正規の状態に嵌合され通電できるようにしている。調理プレート又は遮熱板の両方又はいずれか一方しか装着されない場合は、感熱棒の挿入が阻止され、これによってプラグを正規の深さまで差し込みができないようにして通電を遮断し安全を図るようにしている。
【0005】
一方、調理プレートの多様な使用方法を可能にするために、調理プレートの中央部分に四角形の大きな装着穴を設け、その装着穴に補助プレートを着脱自在に載置できるようにすることが知られている(特許文献1参照)。調理プレートの調理面は装着穴の周りに形成されるので、その調理面と補助プレートの調理面を用いて2種類の調理が一度にできるようになっている。このような電気調理プレートにおいても、前述のような安全装置は当然のこととして採用される。
【特許文献1】特開2002−282132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、従来の安全装置は前述のように、調理プレートと遮熱板の装着の有無の検知を目的としているものであるため、前記のように補助プレートを組み合わせた場合においては、補助プレートは調理プレートの中央部分に載置される位置関係があることから、感熱棒がその補助プレートの位置まで届かない構造となっている。このため、従来のように感熱棒の挿入を阻止することにより補助プレートの装着の有無を検知する安全装置を構成することはできない。従って、前記特許文献1の場合は、補助プレートの検知手段は設けられていない。
【0007】
しかしながら、調理プレートの装着穴の下面には補助プレートを加熱するためのヒーター部分が存在することから、万一補助プレートを装着しない状態で通電したとすると、調理プレートの装着穴の部分から露出したヒーターに通電されることになる不都合がある。
【0008】
そこで、この発明は、補助プレートの位置を限定することにより、その装着の有無を感熱棒の挿入の可否により検知できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明は、外装体と、その内底面に取付けられた遮熱板と、該遮熱板上に着脱自在に載置されたヒーターセットと、そのヒーターセットのヒーターに着脱自在に装着された調理プレートとからなり、前記調理プレートに設けた装着穴上に補助プレートを取替え自在に載置し、温度調節機能を有するプラグを前記ヒーターセットのプラグ受けに差し込むとともに、該プラグに設けた感熱棒を前記調理プレートの一部に側方から挿入するようにした電気調理器において、前記調理プレートの装着穴を前記プラグ側に片寄った位置に設け、前記補助プレートに前記感熱棒の挿入部を設け、該補助プレートの載置の有無を前記挿入部への感熱棒の挿入の可否によって検知する検知手段を設けた構成を採用した。
【0010】
上記の構成によると、補助プレートが正規の位置に載置されると、挿入部が検知部材を押し下げるので、感熱棒の先端部をその挿入部に挿入することが可能となり、プラグがプラグ受けに対し正規の状態で嵌合される結果ヒーターに通電される。しかし、補助プレートを載置しない状態においては感熱棒の挿入が検知部材で阻止され、通電が不可能になることにより安全が図られる。
【0011】
なお、前記の補助プレートを、調理プレートのプラグ側に片寄った部分の実質的に半分の範囲を占める大きさに形成することができる。これにより、調理プレートの調理面と補助プレートの調理面が実質的に同一の大きさのものが左右に並んだ状態となる。勿論、両方の調理面の大きさに差を持たせてもよい。
【0012】
また、前記の検知手段が、前記感熱棒の挿入経路の途中に上下動自在に突出し、かつ上向きに付勢された検知部材により構成され、前記挿入部が該検知部材の上方に対向して設けられ、該検知部材の通常状態における高さを前記挿入部底面の位置より高く形成するとともに該検知部材を前記調理プレートに接触しない位置に設けることにより、前記補助プレートを載置した場合はその挿入部によって検知部材が押し下げられて前記感熱棒の挿入が可能となり、これを載置しない場合は感熱棒が検知部材に当って挿入が不可能となるようにした構成を採ることもできる。
【0013】
また、前記調理プレートに前記挿入部に対向する穴を設け、前記調理プレート上に補助プレートを載置した場合にその挿入部を該穴に嵌合せしめ、該穴に嵌合した挿入部によって前記検知部材を押し下げるようにした構成や、前記検知部材の高さを調理プレートに接触しない位置に設ける構成として、該検知部材を前記穴の下面に臨ませた構成を採ることもできる。
【発明の効果】
【0014】
以上のように、この発明の電気調理器の安全装置によれば、補助プレートを外した状態では感熱棒の挿入が阻止されプラグをプラグ受けに嵌合させることが不可能となる。その結果、補助プレートの装着穴から露出状態にあるヒーターへ通電される危険がなく安全である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、添付図面に基づいてこの発明の実施形態を説明する。図1及び図2に示したように、実施形態の電気調理プレートは、外装体1と、その内底面に設置された遮熱板2と、該遮熱板2上に載置されたヒーターセット3と、そのヒーターセット3のヒーター4上に装着される調理プレート5等からなる。
【0016】
外装体1は合成樹脂製であり、底面6の周縁にガード部7が設けられ全体として4コーナー部が円弧状に形成された長方形をなす(図2参照)。ガード部7の対向した短辺部の中央部分に内外に開放された凹部8、9が設けられ、一方の凹部8が調理プレート5の取手11の嵌合部となり、他方の凹部9がヒーターセット3のヒーター4に接続されたプラグ受け12と、調理プレート5の他方の取手13の嵌合部となっている。
【0017】
遮熱板2は金属製であり、底面14の外周縁に前記のガード部7に沿った周壁15が形成される。その周壁15の短辺部において前記の凹部8,9に対向した切欠き部17が設けられる。遮熱板2の底面14上に金属製の浅い水受皿18が着脱自在に載置される。水受皿18の中央部には外装体1の長さ方向に長い目印用の突起19が裏面からの打ち出しによって設けられる。突起19の稜線が水受皿18内の水量の目印となる。このように長い稜線をもった突起19とすることにより、後述の焼き肉用の調理面46を有する調理プレート5のように、穴の明いた調理プレートを使用する場合にその穴を通して突起が見易くなり、水位を確認し易いメリットがある。
【0018】
ヒーターセット3は、シーズヒーターを遮熱板2の底面14に沿う平面内で屈曲して前記のヒーター4を形成し、その両端部を前記のプラグ受け12に差し込み、その内部において図示省略の電極に接続している。
【0019】
図3及び図4に詳細に示したように、プラグ受け12の両側面には上下方向のガイド用突条21が設けられ、そのガイド用突条21が前記凹部9の内側面に設けられたガイド溝21’に嵌合される。プラグ受け12を凹部9に嵌合した状態で、該プラグ受け12は、図4に示したように凹部9のほぼ下半分を占有し、その上半分に調理プレート5の前記取手13を嵌合する余裕が残される。なお、前記のヒーター4は、遮熱板2に設けたヒーター受け具22により支持固定される。
【0020】
プラグ受け12の内部には、図5に示したように、温度調節ダイヤル20を有するプラグ23から前方に突き出した感熱棒24の挿入穴25が設けられ、その挿入穴25を含む挿入経路の途中に第1の検知プレート26が上下動自在に設けられる。第1の検知プレート26は、図10に示したように、前記挿入穴25と同一中心の穴27が設けられ、通常はばね28で上向きに付勢されている。このため、その穴27は挿入穴25と一致しない。検知プレート26のガイド穴の上端は開放され、その開口29に対向した突起31が前記取手13の下面に設けられる。
【0021】
前記挿入穴25を含む挿入経路の出口側に第2の検知プレート32が上下動自在に設けられる。この検知プレート32にも穴33が設けられ(図3、図7参照)、通常の状態においては検知プレート32は自重で下がっており、穴33は挿通穴25に一致しない状態にある。この第2の検知プレート32の下方には、前記遮熱板2の切欠き部17に内接して検知片34が固定され、その検知片34にも穴35が設けられている(図3、図4参照)。
【0022】
前記の検知片34は、環状の取付け基部36を有し、左右一対のビス37により遮熱板2の底面14に固定される(図3参照)。その取付け基部36の内側の遮熱板2の底面14は開放されており、その開放部分に上端閉塞・下端開放の円筒状の検知部材38が上下動自在に挿入される。遮熱板2の裏面には、図6(a)(b)に示したようなつば付き升形のばね受け部材39が検知部材38に対向して設けられ、前記のビス37によって遮熱板2の底面に固定される。前記の検知部材38の内部に収納されたばね41がばね受け部材39により支持され、該検知部材38に上向きの付勢力が付加される。
【0023】
検知部材38の通常の高さは、図9に示したように、プラグ受け12の挿入穴25の中心より若干高く形成される。従って、その状態で感熱棒24が挿入穴25に挿入されると、その先端がその検知部材38の上端部側面に突き当たる。
【0024】
一方、前記の調理プレート5は、図2に示したように、全体として前記外装体1の内部に収まる長方形の板状のものであり、通常の場合と同様の大きさに形成され、周壁44を設けるとともに、対向した短辺の周壁44の中央部外側面に前記の取手11、13が取付けられる。従来の場合と相違する部分は、底面部43の中央部分において短辺と平行の区画リブ45が対向する長辺の周壁44間に設けられ、その区画リブ45から取手11側の半分は多数のスリットを配列した穴明きの調理面46(例えば、焼肉調理に利用される。)となっている。前記区画リブ45から取手13側の半分においては、底面部43に四角形の装着穴47が設けられる。装着穴47の周りにおいては、底面部43が所定幅だけ残され支持縁48となっている。なお、調理面46は、前記の他に炒め料理に適した平坦面のもの、たこ焼き料理に適した多数の半円形凹所を設けたものなどがある。
【0025】
前記装着穴47上に補助プレート49が着脱自在に載置される。補助プレート49は、調理面51と周壁52を有し、前記調理プレート5のおよそ半分の大きさに形成され、前記区画リブ45と前記支持縁48に沿った取手13側の周壁44に密着するように支持縁48上に載置される。補助プレート49の区画リブ45に沿った部分においては、周壁52に設けた外向きつば縁53が区画リブ45上に重なり、区画リブ45と周壁52間に生じるすき間から調理物の一部が落下するのを防いでいる。補助プレート49の調理面51は図示の場合は平坦面であって炒め料理等に利用されるが、その他に、焼肉料理用、たこ焼き料理用のもの等がある。
【0026】
前記補助プレート49の区画リブ45に沿った辺と反対側の辺に取手54が設けられ、また、その取手54を設けた部分の裏面に前記感熱棒24の挿入部55が下方に突き出して設けられる。挿入部55の側面には感熱棒24の先端部の挿入穴56が水平方向に設けられる(図5参照)。
【0027】
前記挿入部55に対向した支持縁48に該挿入部55を嵌入し得る穴57が設けられる(図2参照)。この穴57は、調理プレート5を所定位置に載置した状態で、前記の検知部材38の上端面上に位置する(図9参照)。このため、調理プレート5を載置しても検知部材38がこれに接触することがない。しかし、調理プレート5上に前記の補助プレート49を正規の位置に載置すると、その挿入部55が前記の穴57に嵌入される。挿入部55は調理プレート5の下面より下方に突き出す高さを有するように形成されているため(図5参照)、その穴57の下方に存在する検知部材38を押し下げる。挿入部55が最大限に穴57の下方に突き出した状態で挿入穴56が調理プレート5の下面において側方に開放され、その中心が前記挿入穴25の中心と一致する。
【0028】
前記の調理プレート5の左右の取手11、13には、図2に示したように外装体1の前記凹部8,9の内側面に設けられたガイド用突条75、76に合致するガイド溝77、78が設けられる。
【0029】
前記の調理プレート5及びその装着穴47に補助プレート49を載置・装着した状態で、これらの裏面には、前記ヒーター4の形状に合致する形状のヒーター溝50(図1、図2参照)が設けられる。調理プレート5及び補助プレート49の左右の向きが反対になった場合は、ヒーター溝50にヒーター4が嵌合されず収まりが悪いことから、使用者に反対向きであることを知らせる。これによって、補助プレート49がプラグ受け12と反対側に配置されるような取付け状態となることが避けられる。
【0030】
実施形態の電気調理器の安全装置は以上のように構成され、次にその作用を説明する。
【0031】
まず、調理プレート5が載置される前は、図7に示したように、第1の検知プレート26が上向きに付勢されたままの状態にあるため、感熱棒24の挿入が阻止される。このため、プラグ23がプラグ受け12に対し正規に嵌合されず通電されることがない。また、前記調理プレート5を載置したとしても、遮熱板2の装着がされていない場合は、図8に示したように、第2の検知プレート32がその自重で下がったままであるので、感熱棒24の挿入が阻止され、この場合もプラグ23がプラグ受け12に嵌合されず通電されることがない。
【0032】
また、遮熱板2及び調理プレート5が装着されていても補助プレート49が載置されない状態では、図9に示したように、感熱棒24の先端が検知部材38に当ってそれ以上の挿入が阻止されるので、この場合もプラグ23がプラグ受け12に正規に嵌合されず通電されることがない。
【0033】
逆に、遮熱板2、調理プレート5及び補助プレート49の三者が正規の状態に載置された場合は、感熱棒24は最も深く挿入される(図5参照)。このため、プラグ23がプラグ受け12に正規の状態に嵌合され、内部電極相互の接触により通電可能な状態となる。
【0034】
なお、以上の実施形態においては、調理プレート5の調理面46と補助プレート49の調理面51の大きさはほぼ同一であるが、その大きさの比は任意に選定することができる。しかし、いずれの場合も、補助プレート49がプラグ受け12側に位置し、しかも挿入部55がプラグ受け12側に位置するように補助プレート49の位置と向きを規定する。これによって、感熱棒24が補助プレート49の一部である挿入部55に到達することができるので、その感熱棒24の挿入経路に前記挿入部55によって作動される検知部材38を設けることにより、補助プレート49の載置の有無を感熱棒24の挿入の可否により検知することができる。
【0035】
ところで、前記の調理プレート5と補助プレート49は、調理面46、51の種類の異なるものを複数種組み合わせて用いられるため、保管収納のコンパクト性が要求される。そこで、この実施形態の場合は、図11から図14に示したワイヤーラックを用いることとしている。このワイヤーラックは金属杆製のラック本体58と、一対のプラスチック製の収納ケース59、59とからなる。ラック本体58は、前記の外装体1と遮熱板2、ヒーターセット3、複数枚の調理プレート5、蓋60をこの順に重ねて一まとめに収納するものであり、収納ケース59は補助プレート49を収納するものであり、補助プレート49を収納した収納ケース59はラック本体58に搭載される。
【0036】
ラック本体58は、蓋60側の左右両側に沿った前面縦杆61、61と、外装体1の底面左右両側に沿った後面縦杆62,62(図12参照)、前記前面縦杆61、61の下端相互を連結する前面下端横杆63、後面縦杆62,62の下端相互を連結する後面下端横杆64、前記の前面縦杆61と後面縦杆62のそれぞれ上端相互を連結する平面視コの字形の前後方向の側杆65,65を有する。また、前面下端横杆63、後面下端横杆64相互を前後に連結する平行2本の基杆66を設け、その基杆66により全体を支持するようにしている。また、前面側縦杆61、61の中間部分を相互に連結する補強連結杆73が設けられる。
【0037】
さらに、補助的な部材として、前記基杆66にその前端に片寄って下向きコの字形の支持杆67、67が設けられ(図14参照)、外装体1と調理プレート5の側面における段差を解消するようにしている。また、前記補強連結杆73の下方においてその長さ方向に長い支持枠68が設けられ、左右に区画された部分に前記の収納ケース59、59を上方から差し込んで収納するようになっている。また、前記基杆66、66の前端に前記前面下端横杆63より前方に突き出して両方の基杆66,66間にわたるコの字形の支持座杆69が設けられる。
【0038】
収納ケース59、59の対向した開口部前面に相互に係合するフック71、71が設けられ、そのフック71、71の外周部を囲む保護壁72、72が開口部から前面側に突き出した取手54、54を保護する。
【0039】
ワイヤ−ラックは以上のように構成され、これを用いて収納する場合は、図15に示したように、ラック本体58の上端開口部が側方を向くように横向きに倒し、予め重ねた外装体1、調理プレート5、蓋60等の側方に嵌合し(矢印参照)全体をラック本体58に収めた後に図11の状態にラック本体58を起立させ、その後に補助プレート49を入れた収納ケース59を支持枠68に差し込んで全体の収納を完了する。収納ケース59はフック71や保護壁72が支持枠68に掛かることなく挿入され、支持座杆69上に載る(図14参照)。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】実施形態の断面図
【図2】同上の分解斜視図
【図3】同上の一部拡大分解斜視図
【図4】図3の部分の組立状態の斜視図
【図5】実施形態のプラグ受け部分の断面図
【図6】(a)同上の検知部材部分の断面図、(b)(a)図のばね受け部材の斜視図
【図7】実施形態の調理プレート装着前の一部断面図
【図8】図7の調理プレート装着後の一部断面図
【図9】実施形態の補助プレート装着前の一部断面図
【図10】実施形態の第1の検知プレートの部分の断面図
【図11】ワイヤーラックに収納する場合の斜視図
【図12】ワイヤーラックに収納完了状態の斜視図
【図13】同上の横断平面図
【図14】同上の側面図
【図15】同上の収納時の斜視図
【符号の説明】
【0041】
1 外装体
2 遮熱板
3 ヒーターセット
4 ヒーター
5 調理プレート
6 底面
7 ガード部
8 凹部
9 凹部
11 取手
12 プラグ受け
13 取手
14 底面
15 周壁
17 切欠き部
18 水受皿
19 突起
20 温度調節ダイヤル
21 ガイド用突条
21’ ガイド溝
22 ヒーター受け具
23 プラグ
24 感熱棒
25 挿入穴
26 検知プレート
27 穴
28 ばね
29 開口
31 突起
32 検知プレート
33 穴
34 検知片
35 穴
36 取付け基部
37 ビス
38 検知部材
39 ばね受け部材
41 ばね
43 底面部
44 周壁
45 区画リブ
46 調理面
47 装着穴
48 支持縁
49 補助プレート
50 ヒーター溝
51 調理面
52 周壁
53 つば縁
54 取手
55 挿入部
56 挿入穴
57 穴
58 ラック本体
59 収納ケース
60 蓋
61 前面縦杆
62 後面縦杆
63 前面下端横杆
64 後面下端横杆
65 側杆
66 基杆
67 支持杆
68 支持枠
69 支持座杆
71 フック
72 保護壁
73 補強連結杆
75,76 ガイド用突条
77、78 ガイド溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外装体と、その内底面に取付けられた遮熱板と、該遮熱板上に着脱自在に載置されたヒーターセットと、そのヒーターセットのヒーターに着脱自在に装着された調理プレートとからなり、前記調理プレートに設けた装着穴上に補助プレートを取替え自在に載置し、温度調節機能を有するプラグを前記ヒーターセットのプラグ受けに差し込むとともに、該プラグに設けた感熱棒を前記調理プレートの一部に側方から挿入するようにした電気調理器において、前記調理プレートの装着穴を前記プラグ側に片寄った位置に設け、前記補助プレートに前記感熱棒の挿入部を設け、該補助プレートの載置の有無を前記挿入部への感熱棒の挿入の可否によって検知する検知手段を設けたことを特徴とする電気調理器の安全装置。
【請求項2】
前記補助プレートが、前記調理プレートのプラグ側に片寄った部分の実質的に半分の範囲を占めることを特徴とする請求項1に記載の電気調理器の安全装置。
【請求項3】
前記の検知手段が、前記感熱棒の挿入経路の途中に上下動自在に突出し、かつ上向きに付勢された検知部材により構成され、前記挿入部が該検知部材の上方に対向して設けられ、該検知部材の通常状態における高さを前記挿入部底面の位置より高く形成するとともに該検知部材を前記調理プレートに接触しない位置に設けることにより、前記補助プレートを載置した場合はその挿入部によって検知部材が押し下げられて前記感熱棒の挿入が可能となり、これを載置しない場合は感熱棒が検知部材に当って挿入が不可能となるようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電気調理器の安全装置。
【請求項4】
前記調理プレートに前記挿入部に対向する穴を設け、前記調理プレート上に補助プレートを載置した場合にその挿入部を該穴に嵌合せしめ、該穴に嵌合した挿入部によって前記検知部材を押し下げるようにしたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電気調理器の安全装置。
【請求項5】
前記検知部材の高さを調理プレートに接触しない位置に設ける構成として、該検知部材を前記穴の下面に臨ませた構成を採用したことを特徴とする請求項4に記載の電気調理器の安全装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2006−20965(P2006−20965A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−203710(P2004−203710)
【出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000002473)象印マホービン株式会社 (440)
【Fターム(参考)】