電話交換装置
【課題】ボタン着信に関わる着信履歴情報をボタン電話機に表示可能にした電話交換装置を提供する。
【解決手段】内線番号に対応した着信応答ボタン11AをMFT4に備え、内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応する着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えた電話交換装置1であって、ボタン着信判定部44Aを通じてボタン着信を検出した場合、ボタン着信履歴情報を作成するボタン着信履歴情報作成部44Cと、このボタン着信履歴情報を記憶するボタン着信履歴記憶部23と、ボタン着信履歴記憶部に記憶中の同一着信履歴グループに関わるボタン着信履歴情報を同一着信履歴グループ内のMFTのLCD表示部12に表示可能にした表示制御部42B及び制御部とを有している。
【解決手段】内線番号に対応した着信応答ボタン11AをMFT4に備え、内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応する着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えた電話交換装置1であって、ボタン着信判定部44Aを通じてボタン着信を検出した場合、ボタン着信履歴情報を作成するボタン着信履歴情報作成部44Cと、このボタン着信履歴情報を記憶するボタン着信履歴記憶部23と、ボタン着信履歴記憶部に記憶中の同一着信履歴グループに関わるボタン着信履歴情報を同一着信履歴グループ内のMFTのLCD表示部12に表示可能にした表示制御部42B及び制御部とを有している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内線番号毎に、同内線番号への着信に応答可能な着信応答ボタンを備えたボタン電話機、例えば多機能電話機(MFT)を収容接続し、同内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応した着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えた電話交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような電話交換装置としては、MFTを収容接続する内線回路(MTLIN回路)に内線番号を付与し、内線番号毎に、同内線番号への着信に応答可能な着信応答ボタンをMFTに備え、同内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応した着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えたものが広く採用されている。
【0003】
また、電話交換装置としては、ボタン着信機能を採用してはいないが、外線からMFTへの端末着信を検出した場合は、同外線の発信者情報及び着信時刻を含む着信履歴を記憶、同MFTが端末着信に応答した場合は、同MFTの応答履歴を記憶、同MFTが端末着信に不応答の場合は、同MFTの不応答履歴を記憶し、例えばMFT側の応答履歴表示操作を検出すると、記憶中の応答履歴をMFTの表示部に画面表示すると共に、不応答履歴表示操作を検出すると、記憶中の不応答履歴をMFTの表示部に画面表示するようにしたので、MFT側のユーザは、所定表示操作に応じて、MFTへの端末着信に関わる着信履歴、応答履歴及び不応答履歴を認識することができる(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−97235号公報(要約書及び図2参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の電話交換装置によれば、例えばMFT毎に内線番号を付与し、同内線番号のMFTへの外線着信、すなわちMFTへの端末着信に関わる着信履歴及び不応答履歴を記憶するようにしたが、内線回路毎に内線番号を付与し、同内線番号の着信に応答可能な着信応答ボタンをMFTに備え、同内線番号の着信を検出すると、同内線番号に対応する各MFTの着信応答ボタンに外線着信するボタン着信に関わる着信履歴や不応答履歴等の履歴情報を記憶しておらず、MFT(ボタン電話機)側のユーザでは、ボタン着信に関わる履歴情報を確認することができないのが実情である。
【0005】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボタン着信に関わる着信履歴情報をボタン電話機に表示可能にした電話交換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本願請求項1記載の電話交換装置は、ボタン電話機を収容接続する各内線回路に内線番号を付与し、内線番号毎に、同内線番号への着信に応答可能な着信応答ボタンを前記ボタン電話機に備え、同内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応した着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えた電話交換装置であって、前記ボタン着信を検出したか否かを判定するボタン着信検出判定手段と、このボタン着信検出判定手段にて前記ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成する着信履歴情報作成手段と、この着信履歴情報作成手段にて作成した着信履歴情報を記憶する着信履歴情報記憶手段と、この着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にするべく、各ボタン電話機を表示制御する表示制御手段とを有するようにした。
【0007】
従って、本願請求項1記載の電話交換装置によれば、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成し、この作成したボタン着信に関わる着信履歴情報を着信履歴情報記憶手段に記憶し、この記憶中のボタン着信に関わる着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にしたので、ボタン電話機のユーザは、表示手段に表示中のボタン着信に関わる着信履歴情報を見て、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を認識することができる。
【0008】
また、本願請求項2記載の電話交換装置は、本願請求項1記載の構成において、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理する着信履歴グループ管理手段を有し、前記表示制御手段は、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同着信履歴情報を表示可能にすべく、同ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0009】
従って、本願請求項2記載の電話交換装置によれば、本願請求項1記載の効果に加えて、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理しておき、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同ボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にしたので、ボタン電話機側のユーザは、自分の属する着信履歴グループ内の同ボタン着信に関わる着信履歴情報を認識することができる。
【0010】
また、本願請求項3記載の電話交換装置は、本願請求項1記載の構成において、前記ボタン着信検出判定手段にて前記ボタン着信を検出した場合、前記ボタン着信に対する不応答を検出したか否かを判定する不応答検出判定手段と、この不応答検出判定手段にて前記ボタン着信に対する不応答を検出した場合、前記着信履歴情報作成手段にて同不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を作成し、この作成した不応答着信履歴情報を記憶する不応答着信履歴情報記憶手段とを有し、前記表示制御手段は、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にすべく、各ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0011】
従って、本願請求項3記載の電話交換装置によれば、本願請求項1記載の効果に加えて、ボタン着信に対する不応答を検出した場合、不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を作成し、この作成した不応答着信履歴情報を不応答着信履歴情報記憶手段に記憶し、この不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にしたので、ボタン電話機側のユーザは、表示手段に表示中の不応答着信履歴情報を見て、ボタン着信に関わる不応答着履歴情報を認識することができる。
【0012】
また、本願請求項4記載の電話交換装置は、本願請求項3記載の構成において、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理する着信履歴グループ管理手段を有し、前記表示制御手段は、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答着信履歴情報を表示可能にすべく、同ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0013】
従って、本願請求項4記載の電話交換装置によれば、本願請求項3記載の効果に加えて、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理しておき、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答着信履歴情報を表示可能にしたので、ボタン電話機側のユーザは、自分の属する着信履歴グループ内の同ボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を認識することができる。
【0014】
また、本願請求項5記載の電話交換装置は、本願請求項3記載の構成において、前記表示制御手段は、前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応する前記着信応答ボタンを備えた前記ボタン電話機に同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0015】
従って、本願請求項5記載の電話交換装置によれば、本願請求項3記載の効果に加えて、前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応する前記着信応答ボタンを備えた前記ボタン電話機に同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるようにしたので、ボタン電話機側のユーザは、識別表示を見て、自分のボタン電話機が着信応答可能な内線番号に関わる不応答のボタン着信の発生を認識することができる。
【0016】
また、本願請求項6記載の電話交換装置は、本願請求項4記載の構成において、前記表示制御手段は、前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0017】
従って、本願請求項6記載の電話交換装置によれば、本願請求項4記載の効果に加えて、前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるので、ボタン電話機側のユーザは、識別表示を見て、自分の属する着信履歴グループ内で不応答のボタン着信の発生を認識することができる。
【0018】
また、本願請求項7記載の電話交換装置は、本願請求項2記載の構成において、前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに、前記着信履歴情報を前記表示手段に表示する履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成するボタン割当手段を有し、前記表示制御手段は、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにした。
【0019】
従って、本願請求項7記載の電話交換装置によれば、本願請求項2記載の効果に加えて、前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成し、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにしたので、ボタン電話機側のユーザは、履歴表示ボタンのボタン操作に応じて同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を表示画面上で認識することができる。
【0020】
また、本願請求項8記載の電話交換装置は、本願請求項4又は6記載の構成において、前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに、前記不応答着信履歴情報を前記表示手段に表示する履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成するボタン割当手段を有し、前記表示制御手段は、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにした。
【0021】
従って、本願請求項8記載の電話交換装置によれば、本願請求項4又は6記載の効果に加えて、前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成し、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにしたので、ボタン電話機側のユーザは、履歴表示ボタンのボタン操作に応じて同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を表示画面上で認識することができる。
【0022】
また、本願請求項9記載の電話交換装置は、本願請求項7記載の構成において、前記着信履歴グループ毎に認証パスワードを管理する認証パスワード管理手段と、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機の入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合するパスワード照合手段とを有し、前記表示制御手段は、前記パスワード照合手段にて入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにした。
【0023】
従って、本願請求項9記載の電話交換装置によれば、本願請求項7記載の効果に加えて、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機の入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合し、これら入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにしたので、着信履歴グループ内の着信履歴情報に関わる第三者の不正アクセスを確実に防止することができる。
【0024】
また、本願請求項10記載の電話交換装置は、本願請求項8記載の構成において、前記着信履歴グループ毎に認証パスワードを管理する認証パスワード管理手段と、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機からの入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合するパスワード照合手段とを有し、前記表示制御手段は、前記パスワード照合手段にて入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにした。
【0025】
従って、本願請求項10記載の電話交換装置によれば、本願請求項8記載の効果に加えて、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機からの入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合し、これら入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにしたので、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報に関わる第三者の不正アクセスを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0026】
上記のように構成された本発明の電話交換装置によれば、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成し、この作成したボタン着信に関わる着信履歴情報を着信履歴情報記憶手段に記憶し、この記憶中のボタン着信に関わる着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にしたので、ボタン電話機のユーザは、表示手段に表示中のボタン着信に関わる着信履歴情報を見て、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を示す電話交換装置について説明する。図1は本実施の形態を示す電話交換装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示す電話交換装置1は、ISDN網2との通信インタフェースを司るISDN通信インタフェース(ITC)3と、複数のMFT4を収容接続する複数のMTLIN5と、ITC3及びMTLIN5間で通話路を形成する通話路スイッチ(TSW)6と、局データや局プログラム等の各種情報を記憶管理する記憶装置(MM)7と、電話交換装置1全体を制御する制御装置(CC)8とを有している。
【0029】
MTLIN5は、複数のMTLIN回路5Aを収容し、同MTLIN回路5Aにて複数のMFT4を収容接続すると共に、同MTLIN回路5A毎に内線番号が付与されているものである。
【0030】
MFT4は、図示せぬハンドセット及びダイヤルボタンの他に、複数の機能ボタン11と、様々な情報を表示するLCD表示部12と、機能ボタン11毎に機能内容に対応した各種情報を識別表示するLED13とを備え、複数の機能ボタン11は、例えば内線番号毎に備え、同内線番号の外線着信に応答可能な着信応答ボタン11Aと、後述するボタン着信のボタン着信履歴情報をLCD表示部12に対して表示可能にする履歴表示ボタン11Bとを備えている。
【0031】
着信応答ボタン11Aは、MTLIN回路5Aの内線番号毎に割り当てられ、同内線番号への外線着信、すなわちボタン着信に応答可能にするものである。尚、着信応答ボタン11AのLED13は、同着信応答ボタン11Aに対応する内線番号への外線着信を検出すると、緑色点滅するものである。
【0032】
履歴表示ボタン11Bは、同履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて、同履歴表示ボタン11BのMFT4が属する、後述する着信履歴グループと同一グループ内の内線番号に関わるボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示するものである。
【0033】
図2は電話交換装置1内部の要部であるMM7及びCC8内部の概略構成を示すブロック図である。
【0034】
図2に示すMM7は、各MFT4の機能ボタン11及びLED13を管理制御するためのボタン管理テーブル21と、着信履歴グループを管理する着信履歴グループ管理テーブル22と、内線番号へのボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を記憶管理するボタン着信履歴記憶部23と、内線番号へのボタン着信の内、不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を記憶管理する不応答着信履歴記憶部24とを有している。
【0035】
ボタン管理テーブル21は、図3に示すように、各MFT4を識別する端末番号21A毎に、各機能ボタン11を識別するボタン番号21B及び、同機能ボタン11に対応するLED13を識別するLED番号21Dを管理し、ボタン番号21B毎に、同機能ボタン11に割り当てる機能内容を示す機能割当内容21Cを管理し、例えば端末番号“01”のMFT4のボタン番号“B1”には内線番号“1000”(回線1)のボタン着信に応答する着信応答ボタン11Aとして機能するボタン着信応答機能、ボタン番号“B2”には内線番号“1001”(回線2)のボタン着信に応答する着信応答ボタン11Aとして機能するボタン着信応答機能、ボタン番号“Bn”には履歴表示ボタン11Bとして機能する履歴表示機能を管理していることになる。
【0036】
また、着信履歴グループ管理テーブル22は、図4に示すように、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にするMFT4のグループを着信履歴グループとし、この着信履歴グループを識別するグループ番号22A毎に、同グループの着信履歴管理対象の内線番号22Bと、同グループに属するMFT4を識別する端末番号22Cと、同グループのボタン着信履歴情報の表示提供を受けるための認証パスワード22Dとを管理し、例えば着信履歴グループ“001”は、着信履歴管理対象の内線番号を“1000”及び“1001”、同グループに属するMFT4の端末番号を“01”及び“02”、同グループの表示提供の認証パスワードを“ABCD”、また、着信履歴グループ“002”は、着信履歴管理対象の内線番号を“1000”、“1001”、“2001”及び“2002”、同グループに属するMFT4の端末番号を“03”及び“08”、同グループの表示提供の認証パスワードを“BBBB”を管理していることになる。
【0037】
すなわち、“01”及び“02”のMFT4は、着信履歴グループ“001”に属し、内線番号“1000”及び“1001”のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にしたものである。また、同様に、“03”及び“08”のMFT4は、着信履歴グループ“002”に属し、内線番号“1000”、“1001”、“2001”及び“2002”のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にしたものである。
【0038】
また、ボタン着信履歴記憶部23に記憶するボタン着信履歴情報及び不応答着信履歴記憶部24に記憶する不応答着信履歴情報は、図5に示すように、ボタン着信に関わる発生日時を示す着信日時31A、ボタン着信の着信先を内線番号を示す着信先内線番号31B、ボタン着信の発信先を示す発信者番号31C、ボタン着信の発信者を示す発信者名称31D、ボタン着信の“応答”又は“不応答”の種別を示す履歴種別31E、同ボタン着信の内線番号の着信履歴グループを識別するグループ番号31Fを含み、ボタン着信履歴情報の履歴種別31Eは応答又は不応答の何れかであるが、不応答着信履歴情報の履歴種別31Eは不応答の場合にのみ限定している。
【0039】
また、図2に示すCC8は、TSW6を通じてMTLIN5及びITC3間の通信を制御する通信制御部41と、MTLIN5を通じて各MFT4との制御インタフェースを司るMFT端末インタフェース42と、MM7を記憶制御する記憶制御部43と、CC8全体を制御する制御部44とを有している。
【0040】
MFT端末インタフェース42は、ボタン管理テーブル21のテーブル内容に基づき、MTLIN5を通じて各MFT4のボタンを管理制御するボタン制御部42Aと、同MFT4のボタンに内蔵したLED13やLCD表示部12を表示制御する表示制御部42Bとを有している。
【0041】
制御部44は、通信制御部41を通じて外線着信を検出すると、同外線着信が内線番号へのボタン着信であるか否かを判定するボタン着信判定部44Aと、このボタン着信判定部44Aにて同外線着信がボタン着信の場合、同ボタン着信の不応答を検出したか否かを判定する不応答検出判定部44Bと、不応答検出判定部44Bの判定結果に基づき、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を作成するボタン着信履歴情報作成部44Cと、着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報の表示提供を受けるための認証パスワードを照合するパスワード照合部44Dと、MFT4側の複数の機能ボタン11の内、任意の機能ボタン11に各種機能を割り当てるべく、ボタン管理テーブル21のテーブル内容を書換制御するボタン割当部44Eとを有している。
【0042】
ボタン着信履歴情報作成部44Cは、ボタン着信の着信日時、着信先内線番号、発信者番号、発信者名称、履歴種別及び履歴グループ番号を含むボタン着信履歴情報(図6参照)を作成し、不応答検出判定部44Bにてボタン着信の不応答を検出しなかった場合、すなわちボタン着信の応答を検出した場合、同ボタン着信履歴情報内の履歴種別を“応答”に設定し、記憶制御部43を通じて、このボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶するものである。
【0043】
また、ボタン着信履歴情報作成部44Cは、不応答検出判定部44Bにてボタン着信の不応答を検出した場合、同ボタン着信履歴情報内の履歴種別を“不応答”に設定し、記憶制御部43を通じて、同ボタン着信履歴情報を不応答着信履歴情報として不応答着信履歴記憶部24に記憶すると共に、同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶するものである。
【0044】
尚、記憶制御部43では、デフォルト設定でボタン着信履歴記憶設定フラグがON中のため、ボタン着信履歴情報作成部44Cにて作成したボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23又は不応答着信履歴記憶部24に記憶するようにしたが、ボタン着信履歴記憶設定フラグがOFF中の場合、ボタン着信履歴情報作成部44Cにてボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報を作成したとしても、同ボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23又は不応答着信履歴記憶部24への記憶を禁止するものである。
【0045】
また、パスワード照合部44Dは、MFT4が所属する着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報の表示提供を要求する同MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、MFT4に対して同着信履歴グループの認証パスワードを要求し、同パスワード入力を検出すると、同着信履歴グループに対応した認証パスワードを着信履歴グループ管理テーブル22から読み出し、この読み出した同着信履歴グループの認証パスワードと入力パスワードとを照合し、これら認証パスワード及び入力パスワードが合致した場合にのみ、同MFT4に対して同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報をLCD表示部12に画面表示可能にするものである。
【0046】
また、パスワード照合部44Dは、同着信履歴グループの認証パスワード及び入力パスワードが合致しなかった場合、同MFT4のLCD表示部12にエラー表示し、同MFT4に対して同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報及び不応答着信履歴情報の表示を禁止するものである。
【0047】
尚、パスワード照合部44Dは、デフォルトでパスワード要求設定フラグがON中のため、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、同MFT4の着信履歴グループに対応したパスワード入力を要求するものであるが、パスワード要求設定フラグがOFF中の場合、パスワード入力を要求することなく、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、同MFT4の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報の表示を許可するものである。
【0048】
ボタン割当部44Eは、MFT4側の操作に応じて、MFT4の複数の機能ボタン11の内、任意の機能ボタン11に所定機能内容を割り当てるように、記憶制御部43を通じて、ボタン管理テーブル21のテーブル内容を書換制御するものである。
【0049】
尚、請求項記載の電話交換装置は電話交換装置1、ボタン電話機はMFT4、内線回路はMTLIN回路5A、着信応答ボタンは着信応答ボタン11A、ボタン着信検出判定手段はボタン着信判定部44Aと、着信履歴情報作成手段はボタン着信履歴情報作成部44C、着信履歴情報記憶手段はボタン着信履歴記憶部23、表示手段はLCD表示部12、表示制御手段は制御部44及び表示制御部42B、着信履歴グループ管理手段は着信履歴グループ管理テーブル22、不応答検出判定手段は不応答検出判定部44B、不応答着信履歴情報記憶手段は不応答着信履歴記憶部24、ボタン割当手段はボタン割当部44E、履歴表示ボタンは履歴表示ボタン11B、認証パスワード管理手段は着信履歴グループ管理テーブル22、パスワード照合手段はパスワード照合部44Dに相当するものである。
【0050】
次に本実施の形態を示す電話交換装置1の動作について説明する。図7は電話交換装置1の着信検出処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0051】
図7に示す着信検出処理は、外線着信の内、ボタン着信を検出した場合に、同ボタン着信のボタン着信履歴に関わるボタン着信履歴情報及び不応答着信履歴情報を記憶するための処理である。
【0052】
図7においてCC8の制御部44は、通信制御部41を通じて外線着信を検出すると、ボタン着信判定部44Aを通じて同外線着信がボタン着信であるか否かを判定する(ステップS11)。
【0053】
制御部44は、外線着信がボタン着信の場合、ボタン着信履歴情報作成部44Cを通じて同ボタン着信に関わる着信日時、着信先内線番号、発信者番号、発信者名称、履歴種別及びグループ番号を含むボタン着信履歴情報を作成し(ステップS12)、このボタン着信履歴情報を一時的に保持する(ステップS13)。
【0054】
制御部44は、ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を一時的に保持すると、不応答検出判定部44Bを通じて同ボタン着信の不応答を検出したか否かを判定する(ステップS14)。
【0055】
制御部44は、同ボタン着信の不応答を検出した場合、ボタン着信履歴情報作成部44Cを通じて保持中の同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報内の履歴種別を“不応答”に設定し(ステップS15)、通信制御部41を通じて、同ボタン着信の回線切断が完了するまで、回線切断が完了したか否かを継続判定する(ステップS16)。
【0056】
制御部44は、同ボタン着信の回線切断が完了した場合、記憶制御部43を通じて着信履歴記憶設定フラグがONであるか否かを判定する(ステップS17)。尚、着信履歴記憶設定フラグはデフォルト状態でON設定である。
【0057】
制御部44は、着信履歴記憶設定フラグがONの場合、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報内の履歴種別が“不応答”であるか否かを判定する(ステップS18)。
【0058】
制御部44は、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報内の履歴種別が“不応答”の場合、記憶制御部43を通じて、同ボタン着信履歴情報を不応答着信履歴情報として不応答着信履歴記憶部24に記憶する(ステップS19)。
【0059】
制御部44は、同不応答着信履歴記憶部24に不応答着信履歴情報を記憶すると、不応答着信履歴表示要求を設定し(ステップS20)、記憶制御部43を通じて、同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶し(ステップS21)、この処理動作を終了する。
【0060】
また、制御部44は、ステップS11にて外線着信がボタン着信ではない、すなわち端末着信の場合、通常の端末着信処理を実行し(ステップS22)、この処理動作を終了する。
【0061】
また、制御部44は、ステップS14にてボタン着信が“不応答”ではない、すなわち“応答”と判断し、ステップS13にて保持中のボタン着信履歴情報内の履歴種別を“応答”に設定し(ステップS23)、同ボタン着信の回線切断が完了したか否かを判定すべく、ステップS16に移行する。
【0062】
また、制御部44は、ステップS17にて着信履歴記憶設定フラグがONでない、すなわちOFFの場合、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を記憶することなく、この処理動作を終了する。
【0063】
また、制御部44は、ステップS18にて同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報内の履歴種別が“不応答”でない、すなわち“応答”の場合、記憶制御部43を通じて同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶すべく、ステップS21に移行する。
【0064】
図7に示す着信検出処理によれば、ボタン着信を検出すると、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を作成し、同ボタン着信に対して応答した場合、同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶すると共に、同ボタン着信に対して不応答の場合、同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴情報に記憶し、さらに、同ボタン着信履歴情報を不応答着信履歴情報として不応答着信履歴記憶部24に記憶するようにしたので、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に対して応答又は不応答を問わず、ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を全て記憶することができる。
【0065】
図8は電話交換装置1の不応答着信履歴識別表示処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0066】
図8に示す不応答着信履歴識別表示処理は、図7に示す着信検出処理のステップS20にて不応答着信履歴表示要求が設定済みの場合、同不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報の着信履歴グループに属する全MFT4の履歴表示ボタン11BのLED13に識別表示する処理である。
【0067】
図8においてCC8内部の制御部44は、不応答着信応答表示要求が設定済みであるか否かを判定する(ステップS31)。尚、不応答着信応答表示要求の設定は、図7に示す着信検出処理のステップS20にて行われる処理である。
【0068】
制御部44は、不応答着信応答表示要求が設定済みの場合、記憶制御部43を通じて不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報内の着信履歴グループに対応したグループ番号を抽出し(ステップS32)、このグループ番号に対応した着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定する(ステップS33)。
【0069】
制御部44は、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にある場合、図4に示す着信履歴グループ管理テーブル22のテーブル内容を参照して同着信履歴グループ内の全MFT4の端末番号を抽出し、図3に示すボタン管理テーブル21のテーブル内容を参照して、表示制御部42Bを通じて、同着信履歴グループ内の全MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応したLED13を赤色点滅するように表示制御することで(ステップS34)、この処理動作を終了する。尚、MFT4のユーザは、同MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応する赤色点滅中のLED13を目視することで、同着信履歴グループ内で不応答のボタン着信を発生したことを認識することができる。
【0070】
また、制御部44は、ステップS31にて不応答着信履歴表示要求が設定済みでない場合、又はステップS33にて同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報がない場合、この不応答着信履歴識別表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0071】
尚、制御部44は、ステップS34にて同着信履歴グループ内の全MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応するLED13の赤色点滅中に、ボタン制御部42Aを通じて解除操作を検出すると、同不応答着信履歴表示要求の設定を解除し、表示制御部42Bを通じて赤色点滅中のLED13を消灯するようにしても良い。
【0072】
図8に示す不応答着信履歴識別表示処理によれば、不応答着信履歴表示要求が設定済みの場合、同不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報が属する着信履歴グループ内の全MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応するLED13を赤色点滅するようにしたので、MFT4側のユーザは、確認操作を実行することなく、自動的に履歴表示ボタン11Bの赤色点滅中のLED13を見て、同一着信履歴グループ内に不応答のボタン着信が発生したことを認識することができる。
【0073】
図9は電話交換装置1のボタン着信履歴表示処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0074】
図9に示すボタン着信履歴表示処理は、MFT4の履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて同MFT4のLCD表示部12上に表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報を表示可能にした処理である。
【0075】
図9においてCC8内部の制御部44は、ボタン制御部42Aを通じてMFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出したか否かを判定する(ステップS41)。
【0076】
制御部44は、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループの認証パスワードを要求するパスワード要求設定フラグがONであるか否かを判定する(ステップS42)。
【0077】
制御部44は、パスワード要求設定フラグがONの場合、ボタン制御部42Aを通じてMFT4側の入力パスワードを検出し(ステップS43)、パスワード照合部44Dを通じて着信履歴グループ管理テーブル22のテーブル内容に基づき、同着信履歴グループに対応する認証パスワードを読み出し、この認証パスワード及び入力パスワードを照合し(ステップS44)、同着信履歴グループの認証パスワード及び入力パスワードが合致したか否かを判定する(ステップS45)。
【0078】
制御部44は、同着信履歴グループの認証パスワード及び入力パスワードが合致した場合、記憶制御部43を通じて、表示対象の着信履歴グループに対応した不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定する(ステップS46)。
【0079】
制御部44は、表示対象の着信履歴グループに対応した不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にある場合、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に画面表示すべく、図10に示すグループ内不応答着信履歴表示処理に移行し(ステップS47)、このボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0080】
また、制御部44は、ステップS41にて履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出しなかった場合、この処理動作を終了する。
【0081】
また、制御部44は、ステップS42にて表示対象の着信履歴グループのパスワード要求設定フラグがONでない、すなわちOFFの場合、パスワード認証動作を行うことなく、表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定すべく、ステップS46に移行する。
【0082】
また、制御部44は、ステップS45にて着信履歴グループの認証パスワード及び入力パスワードが合致しなかった場合、表示制御部42Bを通じて履歴表示ボタン11Bのボタン操作を実行したMFT4のLCD表示部12にエラー表示し(ステップS48)、この処理動作を終了する。尚、MFT4側のユーザは、エラー表示でMFT4側のパスワード不一致を認識することができる。
【0083】
また、制御部44は、ステップS46にて表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にない場合、記憶制御部43を通じて、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にあるか否かを判定する(ステップS49)。
【0084】
制御部44は、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にある場合、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に画面表示すべく、図11に示すグループ内ボタン着信履歴表示処理に移行し(ステップS50)、このボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0085】
制御部44は、ステップS49にて表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にない場合、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報なし表示を、表示制御部42Bを通じて、同履歴表示ボタン11Bのボタン操作を実行したMFT4のLCD表示部12に表示し(ステップS51)、このボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。尚、MFT4側のユーザは、ボタン着信履歴なし表示で同グループ内のボタン着信に関わるボタン着信履歴情報がないことを認識することができる。
【0086】
図9に示すボタン着信履歴表示処理によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出して同表示対象の着信履歴グループのパスワード認証が完了した場合、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報がある場合、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示するグループ内不応答着信履歴表示処理を実行すると共に、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がある場合、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示するグループ内ボタン着信履歴表示処理を実行するようにしたので、MFT4側のユーザは、履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報及びボタン着信履歴情報を認識することができる。
【0087】
また、図9に示すボタン着信履歴表示処理によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出して同表示対象の着信履歴グループのパスワード認証が不一致の場合、同表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報の表示提供を禁止するようにしたので、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報に関わる第三者の不正アクセスを確実に防止することができる。
【0088】
図10は電話交換装置1のグループ内不応答着信履歴表示処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0089】
図10に示すグループ内不応答着信履歴表示処理は、MFT4側の要求操作(履歴表示ボタン11Bのボタン操作)に応じて、着信履歴グループ内の全ての不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にする処理である。
【0090】
図10においてCC8内部の制御部44は、図9に示すステップS47で起動を開始し、記憶制御部43を通じて表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報の内、着信日時が最新の不応答着信履歴情報を不応答着信履歴記憶部24から読み出し、表示制御部42Bを通じて同最新の不応答着信履歴情報(図6参照)をMFT4側のLCD表示部12に表示する(ステップS61)。尚、LCD表示部12は、図6に示すように、着信日時32A、発信者番号32C、発信者名称32D、履歴種別32E及びグループ番号32Fを含む不応答着信履歴情報を画面表示するものである。
【0091】
制御部44は、不応答着信履歴情報をMFT4側のLCD表示部12に表示すると、ボタン制御部42Aを通じて、同LCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報の発信者番号宛に履歴発信すべく、同MFT4のオフフック操作を検出したか否かを判定する(ステップS62)。
【0092】
制御部44は、MFT4側のオフフック操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同LCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報を削除すべく、同MFT4側の削除指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS63)。
【0093】
制御部44は、MFT4側の削除指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、次の不応答着信履歴情報をLCD表示部12に表示させるべく、MFT4側の不応答着信履歴情報指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS64)。
【0094】
制御部44は、MFT4側の不応答着信履歴情報指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報をLCD表示部12に表示させるべく、MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS65)。
【0095】
制御部44は、MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同グループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了すべく、MFT4側の表示終了指示操作を検出したか否かを判定する(ステップS66)。
【0096】
制御部44は、MFT4側の表示終了指示操作を検出した場合、このグループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0097】
また、制御部44は、ステップS66にてMFT4側の表示終了指示操作を検出しなかった場合、オフフック操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS62に移行する。
【0098】
また、制御部44は、ステップS62にてMFT4側のオフフック操作を検出した場合、通信制御部41を通じて、同MFT4のLCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報の発信者番号に基づく履歴発信処理を実行し(ステップS67)、このグループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0099】
また、制御部44は、ステップS63にてMFT4側の削除指定操作を検出した場合、記憶制御部43を通じて、同MFT4のLCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報を不応答着信履歴記憶部24から削除し(ステップS68)、表示制御部42Bを通じて、同MFT4のLCD表示部12に削除完了を表示させ(ステップS69)、記憶制御部43を通じて、不応答着信履歴記憶部24内に同着信履歴グループ内の次の不応答着信履歴情報があるか否かを判定する(ステップS70)。尚、ユーザは、削除完了表示で、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報の削除完了を認識することができる。
【0100】
制御部44は、不応答着信履歴記憶部24内に同着信履歴グループ内の次の不応答着信履歴情報がある場合、記憶制御部43を通じて同不応答着信履歴情報を不応答着信履歴記憶部24から読み出し、この読み出した不応答着信履歴情報を、表示制御部42Bを通じて同MFT4側のLCD表示部12に表示させ(ステップS71)、同MFT4側のオフフック操作を検出したか否かを判定すべく、図10中のM1に移行する。
【0101】
また、制御部44は、ステップS70にて不応答着信履歴記憶部24内に同着信履歴グループ内の次の不応答着信履歴情報がない場合、MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を監視する操作監視タイマをスタートし(ステップS72)、ボタン制御部42Aを通じて同MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS73)。
【0102】
制御部44は、同MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にあるか否かを判定すべく、図9に示すM2に移行する。
【0103】
また、制御部44は、ステップS73にて同MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出しなかった場合、ステップS72にて計時動作を開始した操作監視タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS74)。
【0104】
また、制御部44は、操作監視タイマがタイムアップした場合、このグループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0105】
また、制御部44は、ステップS74にて操作監視タイマがタイムアップしなかった場合、ボタン制御部42Aを通じてボタン着信履歴表示指定操作を検出したか否かを監視すべく、ステップS73に移行する。
【0106】
また、制御部44は、ステップS64にてMFT4側の不応答着信履歴情報指定操作を検出した場合、不応答着信履歴記憶部24内に同着信履歴グループ内の次の不応答着信履歴情報があるか否かを判定すべく、ステップS70に移行する。
【0107】
また、制御部44は、ステップS65にてMFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にあるか否かを判定すべく、図9に示すM2に移行する。
【0108】
また、制御部44は、ステップS66にてMFT4側の表示終了指示操作を検出した場合、このグループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0109】
図10に示すグループ内不応答着信履歴表示処理によれば、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に順次に表示可能にしたので、同MFT4側のユーザは、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報を順次認識することができる。
【0110】
図11は電話交換装置1のグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0111】
図11に示すグループ内ボタン着信履歴表示処理は、MFT4側の要求操作(履歴表示ボタン11Bのボタン操作)に応じて、着信履歴グループ内の全てのボタン着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部に表示可能にする処理である。
【0112】
図11においてCC8内部の制御部44は、図9に示すステップS50で起動を開始し、記憶制御部43を通じて表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報の内、着信日時が最新のボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23から読み出し、表示制御部42Bを通じて同最新のボタン着信履歴情報をMFT4側のLCD表示部12に表示する(ステップS81)。
【0113】
制御部44は、ボタン着信履歴情報をMFT4側のLCD表示部12に表示すると、ボタン制御部42Aを通じて、同LCD表示部12に表示中のボタン着信履歴情報の発信者番号宛に履歴発信すべく、同MFT4のオフフック操作を検出したか否かを判定する(ステップS82)。
【0114】
制御部44は、MFT4側のオフフック操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、次のボタン着信履歴情報をLCD表示部12に表示させるべく、MFT4側のボタン着信履歴情報指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS83)。
【0115】
制御部44は、MFT4側のボタン着信履歴情報指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報をLCD表示部12に表示させるべく、MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS84)。
【0116】
制御部44は、MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同グループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了すべく、MFT4側の表示終了指示操作を検出したか否かを判定する(ステップS85)。
【0117】
制御部44は、MFT4側の表示終了指示操作を検出した場合、このグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0118】
また、制御部44は、ステップS85にてMFT4側の表示終了指示操作を検出しなかった場合、オフフック操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS82に移行する。
【0119】
また、制御部44は、ステップS82にてMFT4側のオフフック操作を検出した場合、通信制御部41を通じて、同MFT4のLCD表示部12に表示中のボタン着信履歴情報の発信者番号に基づく履歴発信処理を実行し(ステップS86)、このグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0120】
また、制御部44は、ステップS83にてMFT4側のボタン着信履歴情報指定操作を検出した場合、記憶制御部43を通じて、ボタン着信履歴記憶部23内に同着信履歴グループ内の次のボタン着信履歴情報があるか否かを判定する(ステップS87)。
【0121】
制御部44は、ボタン着信履歴記憶部23内に同着信履歴グループ内の次のボタン着信履歴情報がある場合、記憶制御部43を通じて同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23から読み出し、この読み出したボタン着信履歴情報を、表示制御部42Bを通じて同MFT4側のLCD表示部12に表示させ(ステップS88)、同MFT4側のオフフック操作を検出したか否かを判定すべく、図11中のM3に移行する。
【0122】
また、制御部44は、ステップS87にてボタン着信履歴記憶部23内に同着信履歴グループ内の次のボタン着信履歴情報がない場合、MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を監視する操作監視タイマをスタートし(ステップS89)、ボタン制御部42Aを通じて同MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS90)。
【0123】
制御部44は、同MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定すべく、図9に示すM4に移行する。
【0124】
また、制御部44は、ステップS90にて同MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出しなかった場合、ステップS89にて計時動作を開始した操作監視タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS91)。
【0125】
また、制御部44は、操作監視タイマがタイムアップした場合、このグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0126】
また、制御部44は、ステップS91にて操作監視タイマがタイムアップしなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて不応答着信履歴表示指定操作を検出したか否かを監視すべく、ステップS90に移行する。
【0127】
また、制御部44は、ステップS84にてMFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定すべく、図9に示すM4に移行する。
【0128】
また、制御部44は、ステップS85にてMFT4側の表示終了指示操作を検出した場合、このグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0129】
図11に示すグループ内ボタン着信履歴表示処理によれば、着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に順次に表示可能にしたので、同MFT4側のユーザは、着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報を順次認識することができる。
【0130】
本実施の形態によれば、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を作成し、この作成したボタン着信に関わるボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶し、この記憶中のボタン着信に関わるボタン着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、LCD表示部12に表示中の表示内容を見て、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を認識することができる。
【0131】
また、本実施の形態によれば、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を表示可能にするMFT4のグループを着信履歴グループとして管理しておき、ボタン着信履歴記憶部23に記憶中のボタン着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全MFT4に対して同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、自分の属する着信履歴グループ内の同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を認識することができる。
【0132】
また、本実施の形態によれば、ボタン着信に対する不応答を検出した場合、不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を作成し、この作成した不応答着信履歴情報を不応答着信履歴記憶部24に記憶し、この不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、LCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報を見て、ボタン着信に関わる不応答着履歴情報を認識することができる。
【0133】
また、本実施の形態によれば、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を表示可能にするMFT4のグループを着信履歴グループとして管理しておき、不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全MFT4に対して同不応答着信履歴情報を表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、自分の属する着信履歴グループ内の同ボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を認識することができる。
【0134】
また、本実施の形態によれば、不応答着信履歴記憶部24に不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属するMFT4に対して同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同MFT4の履歴表示ボタン11BのLED13を赤色点滅させるようにしたので、MFT4側のユーザは、履歴表示ボタン11BのLED13の赤色点滅を見て、自分の属する着信履歴グループ内で不応答のボタン着信の発生を認識することができる。
【0135】
また、本実施の形態によれば、MFT4の複数の機能ボタンの内、任意のボタンに履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタン11Bとして構成し、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、ボタン着信履歴記憶部23に記憶中の同MFT4が属する着信履歴グループに関わるボタン着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて同MFT4が属する着信履歴グループに関わるボタン着信履歴情報を表示画面上で認識することができる。
【0136】
また、本実施の形態によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、不応答着信履歴記憶部24に記憶中の同MFT4が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示させるようにしたので、MFT4側のユーザは、履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて同MFT4が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を表示画面上で認識することができる。
【0137】
また、本実施の形態によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、同MFT4の入力パスワードと、表示対象の着信履歴グループの認証パスワードとを照合し、これら入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、ボタン着信履歴記憶部23に記憶中の同MFT4が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報に関わる第三者の不正アクセスを確実に防止することができる。
【0138】
また、本実施の形態によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、同MFT4からの入力パスワードと、表示対象の着信履歴グループの認証パスワードとを照合し、これら入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、不応答着信履歴記憶部24に記憶中の同MFT4が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報に関わる第三者による不正アクセスを確実に防止することができる。
【0139】
尚、上記実施の形態においては、着信履歴グループ単位で同グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にしたが、着信履歴グループ単位に限定しなくても、同MFT4のLCD表示部12に同ボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報等を表示可能にしても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0140】
また、上記実施の形態においては、ISDN網2から内線番号へのボタン着信に関わるボタン着信履歴情報及び不応答着信履歴情報を記憶するようにしたが、ISDN網2でなくても、着信先に発信者番号を通知する回線網であれば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0141】
また、上記実施の形態においては、該当着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同着信履歴グループに属する全MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応したLED13を赤色点滅するようにしたが、着信履歴グループに関係なく、同不応答着信履歴情報を検出した場合、同不応答着信履歴情報に関わる内線番号のボタン着信に応答可能な着信応答ボタンを備えたMFT4にのみ、同MFT4の履歴表示ボタン11BのLED13を赤色点滅するようにしても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本発明の電話交換装置によれば、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成し、この作成したボタン着信に関わる着信履歴情報を着信履歴情報記憶手段に記憶し、この記憶中のボタン着信に関わる着信履歴情報をボタン電話機の表示手段に表示可能にしたので、ボタン電話機のユーザは、表示手段に表示中の表示内容を見て、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を認識することができるため、ボタン着信を採用した電話交換装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】本発明の実施の形態を示す電話交換装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態を示す電話交換装置内部の要部であるCC及びMM内部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に関わるMM内部のボタン管理テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。
【図4】本実施の形態に関わるMM内部の着信履歴グループ管理テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。
【図5】本実施の形態に関わるMM内部のボタン着信履歴記憶部及び不応答着信履歴記憶部に記憶中のボタン着信履歴情報(不応答着信履歴情報)のデータ構成を端的に示す説明図である。
【図6】本実施の形態に関わるMFT上の表示部の表示内容である不応答着信履歴情報を端的に示す説明図である。
【図7】本実施の形態を示す電話交換装置の着信検出処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態を示す電話交換装置の不応答着信履歴識別表示処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態を示す電話交換装置のボタン着信履歴表示処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態を示す電話交換装置のグループ内不応答着信履歴表示処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】本実施の形態を示す電話交換装置のグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0144】
1 電話交換装置
4 MFT(ボタン電話機)
5A MTLIN回路(内線回路)
11A 着信応答ボタン
11B 履歴表示ボタン
12 LCD表示部(表示手段)
22 着信履歴グループ管理テーブル(着信履歴グループ管理手段及び認証パスワード管理手段)
23 ボタン着信履歴記憶部(着信履歴情報記憶手段)
24 不応答着信履歴記憶部(不応答着信履歴情報記憶手段)
42B 表示制御部(表示制御手段)
44 制御部(表示制御手段)
44A ボタン着信判定部(ボタン着信検出判定手段)
44B 不応答検出判定部(不応答検出判定手段)
44C ボタン着信履歴情報作成部(着信履歴情報作成手段)
44D パスワード照合部(パスワード照合手段)
44E ボタン割当部(ボタン割当手段)
【技術分野】
【0001】
本発明は、内線番号毎に、同内線番号への着信に応答可能な着信応答ボタンを備えたボタン電話機、例えば多機能電話機(MFT)を収容接続し、同内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応した着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えた電話交換装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、このような電話交換装置としては、MFTを収容接続する内線回路(MTLIN回路)に内線番号を付与し、内線番号毎に、同内線番号への着信に応答可能な着信応答ボタンをMFTに備え、同内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応した着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えたものが広く採用されている。
【0003】
また、電話交換装置としては、ボタン着信機能を採用してはいないが、外線からMFTへの端末着信を検出した場合は、同外線の発信者情報及び着信時刻を含む着信履歴を記憶、同MFTが端末着信に応答した場合は、同MFTの応答履歴を記憶、同MFTが端末着信に不応答の場合は、同MFTの不応答履歴を記憶し、例えばMFT側の応答履歴表示操作を検出すると、記憶中の応答履歴をMFTの表示部に画面表示すると共に、不応答履歴表示操作を検出すると、記憶中の不応答履歴をMFTの表示部に画面表示するようにしたので、MFT側のユーザは、所定表示操作に応じて、MFTへの端末着信に関わる着信履歴、応答履歴及び不応答履歴を認識することができる(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−97235号公報(要約書及び図2参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の電話交換装置によれば、例えばMFT毎に内線番号を付与し、同内線番号のMFTへの外線着信、すなわちMFTへの端末着信に関わる着信履歴及び不応答履歴を記憶するようにしたが、内線回路毎に内線番号を付与し、同内線番号の着信に応答可能な着信応答ボタンをMFTに備え、同内線番号の着信を検出すると、同内線番号に対応する各MFTの着信応答ボタンに外線着信するボタン着信に関わる着信履歴や不応答履歴等の履歴情報を記憶しておらず、MFT(ボタン電話機)側のユーザでは、ボタン着信に関わる履歴情報を確認することができないのが実情である。
【0005】
本発明は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ボタン着信に関わる着信履歴情報をボタン電話機に表示可能にした電話交換装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために本願請求項1記載の電話交換装置は、ボタン電話機を収容接続する各内線回路に内線番号を付与し、内線番号毎に、同内線番号への着信に応答可能な着信応答ボタンを前記ボタン電話機に備え、同内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応した着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えた電話交換装置であって、前記ボタン着信を検出したか否かを判定するボタン着信検出判定手段と、このボタン着信検出判定手段にて前記ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成する着信履歴情報作成手段と、この着信履歴情報作成手段にて作成した着信履歴情報を記憶する着信履歴情報記憶手段と、この着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にするべく、各ボタン電話機を表示制御する表示制御手段とを有するようにした。
【0007】
従って、本願請求項1記載の電話交換装置によれば、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成し、この作成したボタン着信に関わる着信履歴情報を着信履歴情報記憶手段に記憶し、この記憶中のボタン着信に関わる着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にしたので、ボタン電話機のユーザは、表示手段に表示中のボタン着信に関わる着信履歴情報を見て、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を認識することができる。
【0008】
また、本願請求項2記載の電話交換装置は、本願請求項1記載の構成において、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理する着信履歴グループ管理手段を有し、前記表示制御手段は、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同着信履歴情報を表示可能にすべく、同ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0009】
従って、本願請求項2記載の電話交換装置によれば、本願請求項1記載の効果に加えて、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理しておき、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同ボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にしたので、ボタン電話機側のユーザは、自分の属する着信履歴グループ内の同ボタン着信に関わる着信履歴情報を認識することができる。
【0010】
また、本願請求項3記載の電話交換装置は、本願請求項1記載の構成において、前記ボタン着信検出判定手段にて前記ボタン着信を検出した場合、前記ボタン着信に対する不応答を検出したか否かを判定する不応答検出判定手段と、この不応答検出判定手段にて前記ボタン着信に対する不応答を検出した場合、前記着信履歴情報作成手段にて同不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を作成し、この作成した不応答着信履歴情報を記憶する不応答着信履歴情報記憶手段とを有し、前記表示制御手段は、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にすべく、各ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0011】
従って、本願請求項3記載の電話交換装置によれば、本願請求項1記載の効果に加えて、ボタン着信に対する不応答を検出した場合、不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を作成し、この作成した不応答着信履歴情報を不応答着信履歴情報記憶手段に記憶し、この不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にしたので、ボタン電話機側のユーザは、表示手段に表示中の不応答着信履歴情報を見て、ボタン着信に関わる不応答着履歴情報を認識することができる。
【0012】
また、本願請求項4記載の電話交換装置は、本願請求項3記載の構成において、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理する着信履歴グループ管理手段を有し、前記表示制御手段は、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答着信履歴情報を表示可能にすべく、同ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0013】
従って、本願請求項4記載の電話交換装置によれば、本願請求項3記載の効果に加えて、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理しておき、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答着信履歴情報を表示可能にしたので、ボタン電話機側のユーザは、自分の属する着信履歴グループ内の同ボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を認識することができる。
【0014】
また、本願請求項5記載の電話交換装置は、本願請求項3記載の構成において、前記表示制御手段は、前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応する前記着信応答ボタンを備えた前記ボタン電話機に同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0015】
従って、本願請求項5記載の電話交換装置によれば、本願請求項3記載の効果に加えて、前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応する前記着信応答ボタンを備えた前記ボタン電話機に同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるようにしたので、ボタン電話機側のユーザは、識別表示を見て、自分のボタン電話機が着信応答可能な内線番号に関わる不応答のボタン着信の発生を認識することができる。
【0016】
また、本願請求項6記載の電話交換装置は、本願請求項4記載の構成において、前記表示制御手段は、前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同ボタン電話機を表示制御するようにした。
【0017】
従って、本願請求項6記載の電話交換装置によれば、本願請求項4記載の効果に加えて、前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるので、ボタン電話機側のユーザは、識別表示を見て、自分の属する着信履歴グループ内で不応答のボタン着信の発生を認識することができる。
【0018】
また、本願請求項7記載の電話交換装置は、本願請求項2記載の構成において、前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに、前記着信履歴情報を前記表示手段に表示する履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成するボタン割当手段を有し、前記表示制御手段は、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにした。
【0019】
従って、本願請求項7記載の電話交換装置によれば、本願請求項2記載の効果に加えて、前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成し、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにしたので、ボタン電話機側のユーザは、履歴表示ボタンのボタン操作に応じて同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を表示画面上で認識することができる。
【0020】
また、本願請求項8記載の電話交換装置は、本願請求項4又は6記載の構成において、前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに、前記不応答着信履歴情報を前記表示手段に表示する履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成するボタン割当手段を有し、前記表示制御手段は、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにした。
【0021】
従って、本願請求項8記載の電話交換装置によれば、本願請求項4又は6記載の効果に加えて、前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成し、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにしたので、ボタン電話機側のユーザは、履歴表示ボタンのボタン操作に応じて同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を表示画面上で認識することができる。
【0022】
また、本願請求項9記載の電話交換装置は、本願請求項7記載の構成において、前記着信履歴グループ毎に認証パスワードを管理する認証パスワード管理手段と、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機の入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合するパスワード照合手段とを有し、前記表示制御手段は、前記パスワード照合手段にて入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにした。
【0023】
従って、本願請求項9記載の電話交換装置によれば、本願請求項7記載の効果に加えて、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機の入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合し、これら入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにしたので、着信履歴グループ内の着信履歴情報に関わる第三者の不正アクセスを確実に防止することができる。
【0024】
また、本願請求項10記載の電話交換装置は、本願請求項8記載の構成において、前記着信履歴グループ毎に認証パスワードを管理する認証パスワード管理手段と、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機からの入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合するパスワード照合手段とを有し、前記表示制御手段は、前記パスワード照合手段にて入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにした。
【0025】
従って、本願請求項10記載の電話交換装置によれば、本願請求項8記載の効果に加えて、前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機からの入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合し、これら入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させるようにしたので、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報に関わる第三者の不正アクセスを確実に防止することができる。
【発明の効果】
【0026】
上記のように構成された本発明の電話交換装置によれば、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成し、この作成したボタン着信に関わる着信履歴情報を着信履歴情報記憶手段に記憶し、この記憶中のボタン着信に関わる着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にしたので、ボタン電話機のユーザは、表示手段に表示中のボタン着信に関わる着信履歴情報を見て、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を認識することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を示す電話交換装置について説明する。図1は本実施の形態を示す電話交換装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【0028】
図1に示す電話交換装置1は、ISDN網2との通信インタフェースを司るISDN通信インタフェース(ITC)3と、複数のMFT4を収容接続する複数のMTLIN5と、ITC3及びMTLIN5間で通話路を形成する通話路スイッチ(TSW)6と、局データや局プログラム等の各種情報を記憶管理する記憶装置(MM)7と、電話交換装置1全体を制御する制御装置(CC)8とを有している。
【0029】
MTLIN5は、複数のMTLIN回路5Aを収容し、同MTLIN回路5Aにて複数のMFT4を収容接続すると共に、同MTLIN回路5A毎に内線番号が付与されているものである。
【0030】
MFT4は、図示せぬハンドセット及びダイヤルボタンの他に、複数の機能ボタン11と、様々な情報を表示するLCD表示部12と、機能ボタン11毎に機能内容に対応した各種情報を識別表示するLED13とを備え、複数の機能ボタン11は、例えば内線番号毎に備え、同内線番号の外線着信に応答可能な着信応答ボタン11Aと、後述するボタン着信のボタン着信履歴情報をLCD表示部12に対して表示可能にする履歴表示ボタン11Bとを備えている。
【0031】
着信応答ボタン11Aは、MTLIN回路5Aの内線番号毎に割り当てられ、同内線番号への外線着信、すなわちボタン着信に応答可能にするものである。尚、着信応答ボタン11AのLED13は、同着信応答ボタン11Aに対応する内線番号への外線着信を検出すると、緑色点滅するものである。
【0032】
履歴表示ボタン11Bは、同履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて、同履歴表示ボタン11BのMFT4が属する、後述する着信履歴グループと同一グループ内の内線番号に関わるボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示するものである。
【0033】
図2は電話交換装置1内部の要部であるMM7及びCC8内部の概略構成を示すブロック図である。
【0034】
図2に示すMM7は、各MFT4の機能ボタン11及びLED13を管理制御するためのボタン管理テーブル21と、着信履歴グループを管理する着信履歴グループ管理テーブル22と、内線番号へのボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を記憶管理するボタン着信履歴記憶部23と、内線番号へのボタン着信の内、不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を記憶管理する不応答着信履歴記憶部24とを有している。
【0035】
ボタン管理テーブル21は、図3に示すように、各MFT4を識別する端末番号21A毎に、各機能ボタン11を識別するボタン番号21B及び、同機能ボタン11に対応するLED13を識別するLED番号21Dを管理し、ボタン番号21B毎に、同機能ボタン11に割り当てる機能内容を示す機能割当内容21Cを管理し、例えば端末番号“01”のMFT4のボタン番号“B1”には内線番号“1000”(回線1)のボタン着信に応答する着信応答ボタン11Aとして機能するボタン着信応答機能、ボタン番号“B2”には内線番号“1001”(回線2)のボタン着信に応答する着信応答ボタン11Aとして機能するボタン着信応答機能、ボタン番号“Bn”には履歴表示ボタン11Bとして機能する履歴表示機能を管理していることになる。
【0036】
また、着信履歴グループ管理テーブル22は、図4に示すように、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にするMFT4のグループを着信履歴グループとし、この着信履歴グループを識別するグループ番号22A毎に、同グループの着信履歴管理対象の内線番号22Bと、同グループに属するMFT4を識別する端末番号22Cと、同グループのボタン着信履歴情報の表示提供を受けるための認証パスワード22Dとを管理し、例えば着信履歴グループ“001”は、着信履歴管理対象の内線番号を“1000”及び“1001”、同グループに属するMFT4の端末番号を“01”及び“02”、同グループの表示提供の認証パスワードを“ABCD”、また、着信履歴グループ“002”は、着信履歴管理対象の内線番号を“1000”、“1001”、“2001”及び“2002”、同グループに属するMFT4の端末番号を“03”及び“08”、同グループの表示提供の認証パスワードを“BBBB”を管理していることになる。
【0037】
すなわち、“01”及び“02”のMFT4は、着信履歴グループ“001”に属し、内線番号“1000”及び“1001”のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にしたものである。また、同様に、“03”及び“08”のMFT4は、着信履歴グループ“002”に属し、内線番号“1000”、“1001”、“2001”及び“2002”のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にしたものである。
【0038】
また、ボタン着信履歴記憶部23に記憶するボタン着信履歴情報及び不応答着信履歴記憶部24に記憶する不応答着信履歴情報は、図5に示すように、ボタン着信に関わる発生日時を示す着信日時31A、ボタン着信の着信先を内線番号を示す着信先内線番号31B、ボタン着信の発信先を示す発信者番号31C、ボタン着信の発信者を示す発信者名称31D、ボタン着信の“応答”又は“不応答”の種別を示す履歴種別31E、同ボタン着信の内線番号の着信履歴グループを識別するグループ番号31Fを含み、ボタン着信履歴情報の履歴種別31Eは応答又は不応答の何れかであるが、不応答着信履歴情報の履歴種別31Eは不応答の場合にのみ限定している。
【0039】
また、図2に示すCC8は、TSW6を通じてMTLIN5及びITC3間の通信を制御する通信制御部41と、MTLIN5を通じて各MFT4との制御インタフェースを司るMFT端末インタフェース42と、MM7を記憶制御する記憶制御部43と、CC8全体を制御する制御部44とを有している。
【0040】
MFT端末インタフェース42は、ボタン管理テーブル21のテーブル内容に基づき、MTLIN5を通じて各MFT4のボタンを管理制御するボタン制御部42Aと、同MFT4のボタンに内蔵したLED13やLCD表示部12を表示制御する表示制御部42Bとを有している。
【0041】
制御部44は、通信制御部41を通じて外線着信を検出すると、同外線着信が内線番号へのボタン着信であるか否かを判定するボタン着信判定部44Aと、このボタン着信判定部44Aにて同外線着信がボタン着信の場合、同ボタン着信の不応答を検出したか否かを判定する不応答検出判定部44Bと、不応答検出判定部44Bの判定結果に基づき、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を作成するボタン着信履歴情報作成部44Cと、着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報の表示提供を受けるための認証パスワードを照合するパスワード照合部44Dと、MFT4側の複数の機能ボタン11の内、任意の機能ボタン11に各種機能を割り当てるべく、ボタン管理テーブル21のテーブル内容を書換制御するボタン割当部44Eとを有している。
【0042】
ボタン着信履歴情報作成部44Cは、ボタン着信の着信日時、着信先内線番号、発信者番号、発信者名称、履歴種別及び履歴グループ番号を含むボタン着信履歴情報(図6参照)を作成し、不応答検出判定部44Bにてボタン着信の不応答を検出しなかった場合、すなわちボタン着信の応答を検出した場合、同ボタン着信履歴情報内の履歴種別を“応答”に設定し、記憶制御部43を通じて、このボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶するものである。
【0043】
また、ボタン着信履歴情報作成部44Cは、不応答検出判定部44Bにてボタン着信の不応答を検出した場合、同ボタン着信履歴情報内の履歴種別を“不応答”に設定し、記憶制御部43を通じて、同ボタン着信履歴情報を不応答着信履歴情報として不応答着信履歴記憶部24に記憶すると共に、同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶するものである。
【0044】
尚、記憶制御部43では、デフォルト設定でボタン着信履歴記憶設定フラグがON中のため、ボタン着信履歴情報作成部44Cにて作成したボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23又は不応答着信履歴記憶部24に記憶するようにしたが、ボタン着信履歴記憶設定フラグがOFF中の場合、ボタン着信履歴情報作成部44Cにてボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報を作成したとしても、同ボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23又は不応答着信履歴記憶部24への記憶を禁止するものである。
【0045】
また、パスワード照合部44Dは、MFT4が所属する着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報の表示提供を要求する同MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、MFT4に対して同着信履歴グループの認証パスワードを要求し、同パスワード入力を検出すると、同着信履歴グループに対応した認証パスワードを着信履歴グループ管理テーブル22から読み出し、この読み出した同着信履歴グループの認証パスワードと入力パスワードとを照合し、これら認証パスワード及び入力パスワードが合致した場合にのみ、同MFT4に対して同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報をLCD表示部12に画面表示可能にするものである。
【0046】
また、パスワード照合部44Dは、同着信履歴グループの認証パスワード及び入力パスワードが合致しなかった場合、同MFT4のLCD表示部12にエラー表示し、同MFT4に対して同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報及び不応答着信履歴情報の表示を禁止するものである。
【0047】
尚、パスワード照合部44Dは、デフォルトでパスワード要求設定フラグがON中のため、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、同MFT4の着信履歴グループに対応したパスワード入力を要求するものであるが、パスワード要求設定フラグがOFF中の場合、パスワード入力を要求することなく、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、同MFT4の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報又は不応答着信履歴情報の表示を許可するものである。
【0048】
ボタン割当部44Eは、MFT4側の操作に応じて、MFT4の複数の機能ボタン11の内、任意の機能ボタン11に所定機能内容を割り当てるように、記憶制御部43を通じて、ボタン管理テーブル21のテーブル内容を書換制御するものである。
【0049】
尚、請求項記載の電話交換装置は電話交換装置1、ボタン電話機はMFT4、内線回路はMTLIN回路5A、着信応答ボタンは着信応答ボタン11A、ボタン着信検出判定手段はボタン着信判定部44Aと、着信履歴情報作成手段はボタン着信履歴情報作成部44C、着信履歴情報記憶手段はボタン着信履歴記憶部23、表示手段はLCD表示部12、表示制御手段は制御部44及び表示制御部42B、着信履歴グループ管理手段は着信履歴グループ管理テーブル22、不応答検出判定手段は不応答検出判定部44B、不応答着信履歴情報記憶手段は不応答着信履歴記憶部24、ボタン割当手段はボタン割当部44E、履歴表示ボタンは履歴表示ボタン11B、認証パスワード管理手段は着信履歴グループ管理テーブル22、パスワード照合手段はパスワード照合部44Dに相当するものである。
【0050】
次に本実施の形態を示す電話交換装置1の動作について説明する。図7は電話交換装置1の着信検出処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0051】
図7に示す着信検出処理は、外線着信の内、ボタン着信を検出した場合に、同ボタン着信のボタン着信履歴に関わるボタン着信履歴情報及び不応答着信履歴情報を記憶するための処理である。
【0052】
図7においてCC8の制御部44は、通信制御部41を通じて外線着信を検出すると、ボタン着信判定部44Aを通じて同外線着信がボタン着信であるか否かを判定する(ステップS11)。
【0053】
制御部44は、外線着信がボタン着信の場合、ボタン着信履歴情報作成部44Cを通じて同ボタン着信に関わる着信日時、着信先内線番号、発信者番号、発信者名称、履歴種別及びグループ番号を含むボタン着信履歴情報を作成し(ステップS12)、このボタン着信履歴情報を一時的に保持する(ステップS13)。
【0054】
制御部44は、ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を一時的に保持すると、不応答検出判定部44Bを通じて同ボタン着信の不応答を検出したか否かを判定する(ステップS14)。
【0055】
制御部44は、同ボタン着信の不応答を検出した場合、ボタン着信履歴情報作成部44Cを通じて保持中の同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報内の履歴種別を“不応答”に設定し(ステップS15)、通信制御部41を通じて、同ボタン着信の回線切断が完了するまで、回線切断が完了したか否かを継続判定する(ステップS16)。
【0056】
制御部44は、同ボタン着信の回線切断が完了した場合、記憶制御部43を通じて着信履歴記憶設定フラグがONであるか否かを判定する(ステップS17)。尚、着信履歴記憶設定フラグはデフォルト状態でON設定である。
【0057】
制御部44は、着信履歴記憶設定フラグがONの場合、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報内の履歴種別が“不応答”であるか否かを判定する(ステップS18)。
【0058】
制御部44は、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報内の履歴種別が“不応答”の場合、記憶制御部43を通じて、同ボタン着信履歴情報を不応答着信履歴情報として不応答着信履歴記憶部24に記憶する(ステップS19)。
【0059】
制御部44は、同不応答着信履歴記憶部24に不応答着信履歴情報を記憶すると、不応答着信履歴表示要求を設定し(ステップS20)、記憶制御部43を通じて、同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶し(ステップS21)、この処理動作を終了する。
【0060】
また、制御部44は、ステップS11にて外線着信がボタン着信ではない、すなわち端末着信の場合、通常の端末着信処理を実行し(ステップS22)、この処理動作を終了する。
【0061】
また、制御部44は、ステップS14にてボタン着信が“不応答”ではない、すなわち“応答”と判断し、ステップS13にて保持中のボタン着信履歴情報内の履歴種別を“応答”に設定し(ステップS23)、同ボタン着信の回線切断が完了したか否かを判定すべく、ステップS16に移行する。
【0062】
また、制御部44は、ステップS17にて着信履歴記憶設定フラグがONでない、すなわちOFFの場合、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を記憶することなく、この処理動作を終了する。
【0063】
また、制御部44は、ステップS18にて同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報内の履歴種別が“不応答”でない、すなわち“応答”の場合、記憶制御部43を通じて同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶すべく、ステップS21に移行する。
【0064】
図7に示す着信検出処理によれば、ボタン着信を検出すると、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を作成し、同ボタン着信に対して応答した場合、同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶すると共に、同ボタン着信に対して不応答の場合、同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴情報に記憶し、さらに、同ボタン着信履歴情報を不応答着信履歴情報として不応答着信履歴記憶部24に記憶するようにしたので、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に対して応答又は不応答を問わず、ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を全て記憶することができる。
【0065】
図8は電話交換装置1の不応答着信履歴識別表示処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0066】
図8に示す不応答着信履歴識別表示処理は、図7に示す着信検出処理のステップS20にて不応答着信履歴表示要求が設定済みの場合、同不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報の着信履歴グループに属する全MFT4の履歴表示ボタン11BのLED13に識別表示する処理である。
【0067】
図8においてCC8内部の制御部44は、不応答着信応答表示要求が設定済みであるか否かを判定する(ステップS31)。尚、不応答着信応答表示要求の設定は、図7に示す着信検出処理のステップS20にて行われる処理である。
【0068】
制御部44は、不応答着信応答表示要求が設定済みの場合、記憶制御部43を通じて不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報内の着信履歴グループに対応したグループ番号を抽出し(ステップS32)、このグループ番号に対応した着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定する(ステップS33)。
【0069】
制御部44は、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にある場合、図4に示す着信履歴グループ管理テーブル22のテーブル内容を参照して同着信履歴グループ内の全MFT4の端末番号を抽出し、図3に示すボタン管理テーブル21のテーブル内容を参照して、表示制御部42Bを通じて、同着信履歴グループ内の全MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応したLED13を赤色点滅するように表示制御することで(ステップS34)、この処理動作を終了する。尚、MFT4のユーザは、同MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応する赤色点滅中のLED13を目視することで、同着信履歴グループ内で不応答のボタン着信を発生したことを認識することができる。
【0070】
また、制御部44は、ステップS31にて不応答着信履歴表示要求が設定済みでない場合、又はステップS33にて同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報がない場合、この不応答着信履歴識別表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0071】
尚、制御部44は、ステップS34にて同着信履歴グループ内の全MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応するLED13の赤色点滅中に、ボタン制御部42Aを通じて解除操作を検出すると、同不応答着信履歴表示要求の設定を解除し、表示制御部42Bを通じて赤色点滅中のLED13を消灯するようにしても良い。
【0072】
図8に示す不応答着信履歴識別表示処理によれば、不応答着信履歴表示要求が設定済みの場合、同不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報が属する着信履歴グループ内の全MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応するLED13を赤色点滅するようにしたので、MFT4側のユーザは、確認操作を実行することなく、自動的に履歴表示ボタン11Bの赤色点滅中のLED13を見て、同一着信履歴グループ内に不応答のボタン着信が発生したことを認識することができる。
【0073】
図9は電話交換装置1のボタン着信履歴表示処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0074】
図9に示すボタン着信履歴表示処理は、MFT4の履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて同MFT4のLCD表示部12上に表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報を表示可能にした処理である。
【0075】
図9においてCC8内部の制御部44は、ボタン制御部42Aを通じてMFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出したか否かを判定する(ステップS41)。
【0076】
制御部44は、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループの認証パスワードを要求するパスワード要求設定フラグがONであるか否かを判定する(ステップS42)。
【0077】
制御部44は、パスワード要求設定フラグがONの場合、ボタン制御部42Aを通じてMFT4側の入力パスワードを検出し(ステップS43)、パスワード照合部44Dを通じて着信履歴グループ管理テーブル22のテーブル内容に基づき、同着信履歴グループに対応する認証パスワードを読み出し、この認証パスワード及び入力パスワードを照合し(ステップS44)、同着信履歴グループの認証パスワード及び入力パスワードが合致したか否かを判定する(ステップS45)。
【0078】
制御部44は、同着信履歴グループの認証パスワード及び入力パスワードが合致した場合、記憶制御部43を通じて、表示対象の着信履歴グループに対応した不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定する(ステップS46)。
【0079】
制御部44は、表示対象の着信履歴グループに対応した不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にある場合、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に画面表示すべく、図10に示すグループ内不応答着信履歴表示処理に移行し(ステップS47)、このボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0080】
また、制御部44は、ステップS41にて履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出しなかった場合、この処理動作を終了する。
【0081】
また、制御部44は、ステップS42にて表示対象の着信履歴グループのパスワード要求設定フラグがONでない、すなわちOFFの場合、パスワード認証動作を行うことなく、表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定すべく、ステップS46に移行する。
【0082】
また、制御部44は、ステップS45にて着信履歴グループの認証パスワード及び入力パスワードが合致しなかった場合、表示制御部42Bを通じて履歴表示ボタン11Bのボタン操作を実行したMFT4のLCD表示部12にエラー表示し(ステップS48)、この処理動作を終了する。尚、MFT4側のユーザは、エラー表示でMFT4側のパスワード不一致を認識することができる。
【0083】
また、制御部44は、ステップS46にて表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にない場合、記憶制御部43を通じて、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にあるか否かを判定する(ステップS49)。
【0084】
制御部44は、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にある場合、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に画面表示すべく、図11に示すグループ内ボタン着信履歴表示処理に移行し(ステップS50)、このボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0085】
制御部44は、ステップS49にて表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にない場合、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報なし表示を、表示制御部42Bを通じて、同履歴表示ボタン11Bのボタン操作を実行したMFT4のLCD表示部12に表示し(ステップS51)、このボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。尚、MFT4側のユーザは、ボタン着信履歴なし表示で同グループ内のボタン着信に関わるボタン着信履歴情報がないことを認識することができる。
【0086】
図9に示すボタン着信履歴表示処理によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出して同表示対象の着信履歴グループのパスワード認証が完了した場合、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報がある場合、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示するグループ内不応答着信履歴表示処理を実行すると共に、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がある場合、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示するグループ内ボタン着信履歴表示処理を実行するようにしたので、MFT4側のユーザは、履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報及びボタン着信履歴情報を認識することができる。
【0087】
また、図9に示すボタン着信履歴表示処理によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出して同表示対象の着信履歴グループのパスワード認証が不一致の場合、同表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報の表示提供を禁止するようにしたので、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報に関わる第三者の不正アクセスを確実に防止することができる。
【0088】
図10は電話交換装置1のグループ内不応答着信履歴表示処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0089】
図10に示すグループ内不応答着信履歴表示処理は、MFT4側の要求操作(履歴表示ボタン11Bのボタン操作)に応じて、着信履歴グループ内の全ての不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にする処理である。
【0090】
図10においてCC8内部の制御部44は、図9に示すステップS47で起動を開始し、記憶制御部43を通じて表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報の内、着信日時が最新の不応答着信履歴情報を不応答着信履歴記憶部24から読み出し、表示制御部42Bを通じて同最新の不応答着信履歴情報(図6参照)をMFT4側のLCD表示部12に表示する(ステップS61)。尚、LCD表示部12は、図6に示すように、着信日時32A、発信者番号32C、発信者名称32D、履歴種別32E及びグループ番号32Fを含む不応答着信履歴情報を画面表示するものである。
【0091】
制御部44は、不応答着信履歴情報をMFT4側のLCD表示部12に表示すると、ボタン制御部42Aを通じて、同LCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報の発信者番号宛に履歴発信すべく、同MFT4のオフフック操作を検出したか否かを判定する(ステップS62)。
【0092】
制御部44は、MFT4側のオフフック操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同LCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報を削除すべく、同MFT4側の削除指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS63)。
【0093】
制御部44は、MFT4側の削除指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、次の不応答着信履歴情報をLCD表示部12に表示させるべく、MFT4側の不応答着信履歴情報指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS64)。
【0094】
制御部44は、MFT4側の不応答着信履歴情報指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報をLCD表示部12に表示させるべく、MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS65)。
【0095】
制御部44は、MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同グループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了すべく、MFT4側の表示終了指示操作を検出したか否かを判定する(ステップS66)。
【0096】
制御部44は、MFT4側の表示終了指示操作を検出した場合、このグループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0097】
また、制御部44は、ステップS66にてMFT4側の表示終了指示操作を検出しなかった場合、オフフック操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS62に移行する。
【0098】
また、制御部44は、ステップS62にてMFT4側のオフフック操作を検出した場合、通信制御部41を通じて、同MFT4のLCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報の発信者番号に基づく履歴発信処理を実行し(ステップS67)、このグループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0099】
また、制御部44は、ステップS63にてMFT4側の削除指定操作を検出した場合、記憶制御部43を通じて、同MFT4のLCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報を不応答着信履歴記憶部24から削除し(ステップS68)、表示制御部42Bを通じて、同MFT4のLCD表示部12に削除完了を表示させ(ステップS69)、記憶制御部43を通じて、不応答着信履歴記憶部24内に同着信履歴グループ内の次の不応答着信履歴情報があるか否かを判定する(ステップS70)。尚、ユーザは、削除完了表示で、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報の削除完了を認識することができる。
【0100】
制御部44は、不応答着信履歴記憶部24内に同着信履歴グループ内の次の不応答着信履歴情報がある場合、記憶制御部43を通じて同不応答着信履歴情報を不応答着信履歴記憶部24から読み出し、この読み出した不応答着信履歴情報を、表示制御部42Bを通じて同MFT4側のLCD表示部12に表示させ(ステップS71)、同MFT4側のオフフック操作を検出したか否かを判定すべく、図10中のM1に移行する。
【0101】
また、制御部44は、ステップS70にて不応答着信履歴記憶部24内に同着信履歴グループ内の次の不応答着信履歴情報がない場合、MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を監視する操作監視タイマをスタートし(ステップS72)、ボタン制御部42Aを通じて同MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS73)。
【0102】
制御部44は、同MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にあるか否かを判定すべく、図9に示すM2に移行する。
【0103】
また、制御部44は、ステップS73にて同MFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出しなかった場合、ステップS72にて計時動作を開始した操作監視タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS74)。
【0104】
また、制御部44は、操作監視タイマがタイムアップした場合、このグループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0105】
また、制御部44は、ステップS74にて操作監視タイマがタイムアップしなかった場合、ボタン制御部42Aを通じてボタン着信履歴表示指定操作を検出したか否かを監視すべく、ステップS73に移行する。
【0106】
また、制御部44は、ステップS64にてMFT4側の不応答着信履歴情報指定操作を検出した場合、不応答着信履歴記憶部24内に同着信履歴グループ内の次の不応答着信履歴情報があるか否かを判定すべく、ステップS70に移行する。
【0107】
また、制御部44は、ステップS65にてMFT4側のボタン着信履歴表示指定操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報がボタン着信履歴記憶部23内にあるか否かを判定すべく、図9に示すM2に移行する。
【0108】
また、制御部44は、ステップS66にてMFT4側の表示終了指示操作を検出した場合、このグループ内不応答着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0109】
図10に示すグループ内不応答着信履歴表示処理によれば、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に順次に表示可能にしたので、同MFT4側のユーザは、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報を順次認識することができる。
【0110】
図11は電話交換装置1のグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わるCC8内部の処理動作を示すフローチャートである。
【0111】
図11に示すグループ内ボタン着信履歴表示処理は、MFT4側の要求操作(履歴表示ボタン11Bのボタン操作)に応じて、着信履歴グループ内の全てのボタン着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部に表示可能にする処理である。
【0112】
図11においてCC8内部の制御部44は、図9に示すステップS50で起動を開始し、記憶制御部43を通じて表示対象の着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報の内、着信日時が最新のボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23から読み出し、表示制御部42Bを通じて同最新のボタン着信履歴情報をMFT4側のLCD表示部12に表示する(ステップS81)。
【0113】
制御部44は、ボタン着信履歴情報をMFT4側のLCD表示部12に表示すると、ボタン制御部42Aを通じて、同LCD表示部12に表示中のボタン着信履歴情報の発信者番号宛に履歴発信すべく、同MFT4のオフフック操作を検出したか否かを判定する(ステップS82)。
【0114】
制御部44は、MFT4側のオフフック操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、次のボタン着信履歴情報をLCD表示部12に表示させるべく、MFT4側のボタン着信履歴情報指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS83)。
【0115】
制御部44は、MFT4側のボタン着信履歴情報指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報をLCD表示部12に表示させるべく、MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS84)。
【0116】
制御部44は、MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出しなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて、同グループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了すべく、MFT4側の表示終了指示操作を検出したか否かを判定する(ステップS85)。
【0117】
制御部44は、MFT4側の表示終了指示操作を検出した場合、このグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0118】
また、制御部44は、ステップS85にてMFT4側の表示終了指示操作を検出しなかった場合、オフフック操作を検出したか否かを判定すべく、ステップS82に移行する。
【0119】
また、制御部44は、ステップS82にてMFT4側のオフフック操作を検出した場合、通信制御部41を通じて、同MFT4のLCD表示部12に表示中のボタン着信履歴情報の発信者番号に基づく履歴発信処理を実行し(ステップS86)、このグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0120】
また、制御部44は、ステップS83にてMFT4側のボタン着信履歴情報指定操作を検出した場合、記憶制御部43を通じて、ボタン着信履歴記憶部23内に同着信履歴グループ内の次のボタン着信履歴情報があるか否かを判定する(ステップS87)。
【0121】
制御部44は、ボタン着信履歴記憶部23内に同着信履歴グループ内の次のボタン着信履歴情報がある場合、記憶制御部43を通じて同ボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23から読み出し、この読み出したボタン着信履歴情報を、表示制御部42Bを通じて同MFT4側のLCD表示部12に表示させ(ステップS88)、同MFT4側のオフフック操作を検出したか否かを判定すべく、図11中のM3に移行する。
【0122】
また、制御部44は、ステップS87にてボタン着信履歴記憶部23内に同着信履歴グループ内の次のボタン着信履歴情報がない場合、MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を監視する操作監視タイマをスタートし(ステップS89)、ボタン制御部42Aを通じて同MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出したか否かを判定する(ステップS90)。
【0123】
制御部44は、同MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定すべく、図9に示すM4に移行する。
【0124】
また、制御部44は、ステップS90にて同MFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出しなかった場合、ステップS89にて計時動作を開始した操作監視タイマがタイムアップしたか否かを判定する(ステップS91)。
【0125】
また、制御部44は、操作監視タイマがタイムアップした場合、このグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0126】
また、制御部44は、ステップS91にて操作監視タイマがタイムアップしなかった場合、ボタン制御部42Aを通じて不応答着信履歴表示指定操作を検出したか否かを監視すべく、ステップS90に移行する。
【0127】
また、制御部44は、ステップS84にてMFT4側の不応答着信履歴表示指定操作を検出した場合、表示対象の着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が不応答着信履歴記憶部24内にあるか否かを判定すべく、図9に示すM4に移行する。
【0128】
また、制御部44は、ステップS85にてMFT4側の表示終了指示操作を検出した場合、このグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わる処理動作を終了する。
【0129】
図11に示すグループ内ボタン着信履歴表示処理によれば、着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に順次に表示可能にしたので、同MFT4側のユーザは、着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報を順次認識することができる。
【0130】
本実施の形態によれば、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を作成し、この作成したボタン着信に関わるボタン着信履歴情報をボタン着信履歴記憶部23に記憶し、この記憶中のボタン着信に関わるボタン着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、LCD表示部12に表示中の表示内容を見て、同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を認識することができる。
【0131】
また、本実施の形態によれば、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を表示可能にするMFT4のグループを着信履歴グループとして管理しておき、ボタン着信履歴記憶部23に記憶中のボタン着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全MFT4に対して同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、自分の属する着信履歴グループ内の同ボタン着信に関わるボタン着信履歴情報を認識することができる。
【0132】
また、本実施の形態によれば、ボタン着信に対する不応答を検出した場合、不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を作成し、この作成した不応答着信履歴情報を不応答着信履歴記憶部24に記憶し、この不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報をMFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、LCD表示部12に表示中の不応答着信履歴情報を見て、ボタン着信に関わる不応答着履歴情報を認識することができる。
【0133】
また、本実施の形態によれば、複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を表示可能にするMFT4のグループを着信履歴グループとして管理しておき、不応答着信履歴記憶部24に記憶中の不応答着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属する全MFT4に対して同不応答着信履歴情報を表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、自分の属する着信履歴グループ内の同ボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を認識することができる。
【0134】
また、本実施の形態によれば、不応答着信履歴記憶部24に不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応した着信履歴グループを検索し、この着信履歴グループに属するMFT4に対して同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同MFT4の履歴表示ボタン11BのLED13を赤色点滅させるようにしたので、MFT4側のユーザは、履歴表示ボタン11BのLED13の赤色点滅を見て、自分の属する着信履歴グループ内で不応答のボタン着信の発生を認識することができる。
【0135】
また、本実施の形態によれば、MFT4の複数の機能ボタンの内、任意のボタンに履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタン11Bとして構成し、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、ボタン着信履歴記憶部23に記憶中の同MFT4が属する着信履歴グループに関わるボタン着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、MFT4側のユーザは、履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて同MFT4が属する着信履歴グループに関わるボタン着信履歴情報を表示画面上で認識することができる。
【0136】
また、本実施の形態によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、不応答着信履歴記憶部24に記憶中の同MFT4が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示させるようにしたので、MFT4側のユーザは、履歴表示ボタン11Bのボタン操作に応じて同MFT4が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を表示画面上で認識することができる。
【0137】
また、本実施の形態によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、同MFT4の入力パスワードと、表示対象の着信履歴グループの認証パスワードとを照合し、これら入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、ボタン着信履歴記憶部23に記憶中の同MFT4が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、着信履歴グループ内のボタン着信履歴情報に関わる第三者の不正アクセスを確実に防止することができる。
【0138】
また、本実施の形態によれば、MFT4側の履歴表示ボタン11Bのボタン操作を検出すると、同MFT4からの入力パスワードと、表示対象の着信履歴グループの認証パスワードとを照合し、これら入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、不応答着信履歴記憶部24に記憶中の同MFT4が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にしたので、着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報に関わる第三者による不正アクセスを確実に防止することができる。
【0139】
尚、上記実施の形態においては、着信履歴グループ単位で同グループ内のボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報を同MFT4のLCD表示部12に表示可能にしたが、着信履歴グループ単位に限定しなくても、同MFT4のLCD表示部12に同ボタン着信履歴情報や不応答着信履歴情報等を表示可能にしても同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0140】
また、上記実施の形態においては、ISDN網2から内線番号へのボタン着信に関わるボタン着信履歴情報及び不応答着信履歴情報を記憶するようにしたが、ISDN網2でなくても、着信先に発信者番号を通知する回線網であれば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0141】
また、上記実施の形態においては、該当着信履歴グループ内の不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同着信履歴グループに属する全MFT4の履歴表示ボタン11Bに対応したLED13を赤色点滅するようにしたが、着信履歴グループに関係なく、同不応答着信履歴情報を検出した場合、同不応答着信履歴情報に関わる内線番号のボタン着信に応答可能な着信応答ボタンを備えたMFT4にのみ、同MFT4の履歴表示ボタン11BのLED13を赤色点滅するようにしても、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0142】
本発明の電話交換装置によれば、ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成し、この作成したボタン着信に関わる着信履歴情報を着信履歴情報記憶手段に記憶し、この記憶中のボタン着信に関わる着信履歴情報をボタン電話機の表示手段に表示可能にしたので、ボタン電話機のユーザは、表示手段に表示中の表示内容を見て、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を認識することができるため、ボタン着信を採用した電話交換装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0143】
【図1】本発明の実施の形態を示す電話交換装置内部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態を示す電話交換装置内部の要部であるCC及びMM内部の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本実施の形態に関わるMM内部のボタン管理テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。
【図4】本実施の形態に関わるMM内部の着信履歴グループ管理テーブルのテーブル内容を端的に示す説明図である。
【図5】本実施の形態に関わるMM内部のボタン着信履歴記憶部及び不応答着信履歴記憶部に記憶中のボタン着信履歴情報(不応答着信履歴情報)のデータ構成を端的に示す説明図である。
【図6】本実施の形態に関わるMFT上の表示部の表示内容である不応答着信履歴情報を端的に示す説明図である。
【図7】本実施の形態を示す電話交換装置の着信検出処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【図8】本実施の形態を示す電話交換装置の不応答着信履歴識別表示処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態を示す電話交換装置のボタン着信履歴表示処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【図10】本実施の形態を示す電話交換装置のグループ内不応答着信履歴表示処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【図11】本実施の形態を示す電話交換装置のグループ内ボタン着信履歴表示処理に関わるCC内部の処理動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0144】
1 電話交換装置
4 MFT(ボタン電話機)
5A MTLIN回路(内線回路)
11A 着信応答ボタン
11B 履歴表示ボタン
12 LCD表示部(表示手段)
22 着信履歴グループ管理テーブル(着信履歴グループ管理手段及び認証パスワード管理手段)
23 ボタン着信履歴記憶部(着信履歴情報記憶手段)
24 不応答着信履歴記憶部(不応答着信履歴情報記憶手段)
42B 表示制御部(表示制御手段)
44 制御部(表示制御手段)
44A ボタン着信判定部(ボタン着信検出判定手段)
44B 不応答検出判定部(不応答検出判定手段)
44C ボタン着信履歴情報作成部(着信履歴情報作成手段)
44D パスワード照合部(パスワード照合手段)
44E ボタン割当部(ボタン割当手段)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボタン電話機を収容接続する各内線回路に内線番号を付与し、内線番号毎に、同内線番号への着信に応答可能な着信応答ボタンを前記ボタン電話機に備え、同内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応した着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えた電話交換装置であって、
前記ボタン着信を検出したか否かを判定するボタン着信検出判定手段と、
このボタン着信検出判定手段にて前記ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成する着信履歴情報作成手段と、
この着信履歴情報作成手段にて作成した着信履歴情報を記憶する着信履歴情報記憶手段と、
この着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にするべく、各ボタン電話機を表示制御する表示制御手段とを有することを特徴とする電話交換装置。
【請求項2】
複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理する着信履歴グループ管理手段を有し、
前記表示制御手段は、
前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同着信履歴情報を表示可能にすべく、同ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
【請求項3】
前記ボタン着信検出判定手段にて前記ボタン着信を検出した場合、前記ボタン着信に対する不応答を検出したか否かを判定する不応答検出判定手段と、
この不応答検出判定手段にて前記ボタン着信に対する不応答を検出した場合、前記着信履歴情報作成手段にて同不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を作成し、この作成した不応答着信履歴情報を記憶する不応答着信履歴情報記憶手段とを有し、
前記表示制御手段は、
前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にすべく、各ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
【請求項4】
複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を表示する前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理する着信履歴グループ管理手段を有し、
前記表示制御手段は、
前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答着信履歴情報を表示可能にすべく、同ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項3記載の電話交換装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応する前記着信応答ボタンを備えた前記ボタン電話機に同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項3記載の電話交換装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、
前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項4記載の電話交換装置。
【請求項7】
前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに、前記着信履歴情報を前記表示手段に表示する履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成するボタン割当手段を有し、
前記表示制御手段は、
前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させることを特徴とする請求項2記載の電話交換装置。
【請求項8】
前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに、前記不応答着信履歴情報を前記表示手段に表示する履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成するボタン割当手段を有し、
前記表示制御手段は、
前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させることを特徴とする請求項4又は6記載の電話交換装置。
【請求項9】
前記着信履歴グループ毎に認証パスワードを管理する認証パスワード管理手段と、
前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機の入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合するパスワード照合手段とを有し、
前記表示制御手段は、
前記パスワード照合手段にて入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させることを特徴とする請求項7記載の電話交換装置。
【請求項10】
前記着信履歴グループ毎に認証パスワードを管理する認証パスワード管理手段と、
前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機からの入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合するパスワード照合手段とを有し、
前記表示制御手段は、
前記パスワード照合手段にて入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させることを特徴とする請求項8記載の電話交換装置。
【請求項1】
ボタン電話機を収容接続する各内線回路に内線番号を付与し、内線番号毎に、同内線番号への着信に応答可能な着信応答ボタンを前記ボタン電話機に備え、同内線番号への外線着信を検出すると、同内線番号に対応した着信応答ボタンにボタン着信するボタン着信機能を備えた電話交換装置であって、
前記ボタン着信を検出したか否かを判定するボタン着信検出判定手段と、
このボタン着信検出判定手段にて前記ボタン着信を検出した場合、同ボタン着信に関わる着信履歴情報を作成する着信履歴情報作成手段と、
この着信履歴情報作成手段にて作成した着信履歴情報を記憶する着信履歴情報記憶手段と、
この着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にするべく、各ボタン電話機を表示制御する表示制御手段とを有することを特徴とする電話交換装置。
【請求項2】
複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる着信履歴情報を表示可能にする前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理する着信履歴グループ管理手段を有し、
前記表示制御手段は、
前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同着信履歴情報を表示可能にすべく、同ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
【請求項3】
前記ボタン着信検出判定手段にて前記ボタン着信を検出した場合、前記ボタン着信に対する不応答を検出したか否かを判定する不応答検出判定手段と、
この不応答検出判定手段にて前記ボタン着信に対する不応答を検出した場合、前記着信履歴情報作成手段にて同不応答のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を作成し、この作成した不応答着信履歴情報を記憶する不応答着信履歴情報記憶手段とを有し、
前記表示制御手段は、
前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報を前記ボタン電話機の表示手段に表示可能にすべく、各ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項1記載の電話交換装置。
【請求項4】
複数の内線番号の内、任意の内線番号のボタン着信に関わる不応答着信履歴情報を表示する前記ボタン電話機のグループを着信履歴グループとして管理する着信履歴グループ管理手段を有し、
前記表示制御手段は、
前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の不応答着信履歴情報に関わる内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答着信履歴情報を表示可能にすべく、同ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項3記載の電話交換装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、
前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応する前記着信応答ボタンを備えた前記ボタン電話機に同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項3記載の電話交換装置。
【請求項6】
前記表示制御手段は、
前記不応答着信履歴情報記憶手段に前記不応答着信履歴情報が記憶中の場合、同不応答着信履歴情報の内線番号に対応した着信履歴グループを前記着信履歴グループ管理手段から検索し、この着信履歴グループに属する全ボタン電話機に対して同不応答のボタン着信の発生を識別表示させるべく、同ボタン電話機を表示制御することを特徴とする請求項4記載の電話交換装置。
【請求項7】
前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに、前記着信履歴情報を前記表示手段に表示する履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成するボタン割当手段を有し、
前記表示制御手段は、
前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させることを特徴とする請求項2記載の電話交換装置。
【請求項8】
前記ボタン電話機の複数のボタンの内、任意のボタンに、前記不応答着信履歴情報を前記表示手段に表示する履歴表示機能を割り当て、同ボタンを履歴表示ボタンとして構成するボタン割当手段を有し、
前記表示制御手段は、
前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させることを特徴とする請求項4又は6記載の電話交換装置。
【請求項9】
前記着信履歴グループ毎に認証パスワードを管理する認証パスワード管理手段と、
前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機の入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合するパスワード照合手段とを有し、
前記表示制御手段は、
前記パスワード照合手段にて入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させることを特徴とする請求項7記載の電話交換装置。
【請求項10】
前記着信履歴グループ毎に認証パスワードを管理する認証パスワード管理手段と、
前記ボタン電話機側の前記履歴表示ボタンのボタン操作を検出すると、同ボタン電話機からの入力パスワードと、前記認証パスワード管理手段に管理中の同ボタン電話機の着信履歴グループの認証パスワードとを照合するパスワード照合手段とを有し、
前記表示制御手段は、
前記パスワード照合手段にて入力パスワード及び認証パスワードが合致した場合にのみ、前記不応答着信履歴情報記憶手段に記憶中の同ボタン電話機が属する着信履歴グループに関わる不応答着信履歴情報を同ボタン電話機の表示手段に表示させることを特徴とする請求項8記載の電話交換装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−81531(P2009−81531A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−247439(P2007−247439)
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000153465)株式会社日立コミュニケーションテクノロジー (770)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月25日(2007.9.25)
【出願人】(000153465)株式会社日立コミュニケーションテクノロジー (770)
【Fターム(参考)】
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