説明

電話機部及びファクシミリ装置部を有する通信端末装置

【課題】従来技術よりも簡単な構成及び制御で、ファクシミリ装置部が優先されている場合に電話機部を呼び出すことのできる通信端末装置を提供する。
【解決手段】本発明の通信端末装置は、電話機部7及びファクシミリ装置部と、これらを択一的に回線8に接続する切替手段6と、着信したことを通知する着信通知手段4とを有する通信端末装置であって、回線8を介して発呼側端末からの呼出信号を受信すると、着信応答信号を生成する着信応答手段14を有し、着信応答手段14で生成された着信応答信号を前記発呼側端末及び前記着信通知手段4に出力する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電話機部及びファクシミリ装置部と、これらを択一的に回線に接続する切替手段とを有する通信端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電話機部とファクシミリ装置部とを有する通信端末装置は、回線が一つしかない環境では、電話機部とファクシミリ装置部とを切替手段によって択一的に接続し、音声通信とデータ通信とを切り替えて行う。通信端末装置が、その機能として、電話機部とファクシミリ装置部とを自動的に切り替える自動切替手段を有する場合には、ユーザーの要望に応じて電話機部又はファクシミリ装置部のいずれか一方を優先させることができる。ファクシミリ装置部が優先される場合には、ファクシミリ装置部が発呼側からの呼び出しに応答(着呼)するが、その際、通信端末装置は、発呼側端末に対して音声メッセージを出力すると共に、発呼側から送られてくる発呼識別信号(CNG信号)の有無によって、発呼側端末が電話機又はファクシミリ装置のいずれであるのかを識別する。通信端末装置は、発呼側端末が電話機であると識別した場合には、疑似リングバックトーンを発生して発呼側に送出し、これによって発呼側に着呼側の電話機を呼び出していることを擬似的に知らせる。同時に、通信端末装置は、ユーザーに着信があったことを知らせるために、電話機部に具備されたスピーカー等の呼出装置に代わって、疑似ベルを用いて電話機部を鳴動させる。ユーザーが電話機部をオフフックすると、通信端末装置は、このオフフックを検出し、メカリレー等の切替手段によって回線接続をファクシミリ装置部から電話機部に切り替える。電話機部とファクシミリ装置部とを有する従来の通信端末装置は、このような一連の動作により、回線を開放することなく自動的に接続切り替えを行っている。
【0003】
例えば、特開昭63−148750号公報(特許文献1参照。)に開示されているCNG信号検出による電話機・ファクシミリ切替方式で動作する通信端末装置は、発呼側端末に着呼側が電話機を呼出中である旨を知らせる疑似リングバックトーンを出力するRBT発生回路(呼出通知手段)と、電話機部への着信を知らせる呼出音をスピーカーから発生させる呼出音発生回路とを有する。
【特許文献1】特開昭63−148750号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の通信端末装置は、疑似ベルを用いて電話機部を鳴動させるために、昇圧回路等の付加的な回路を必要とする。これは、疑似ベルを用いて電話機部を鳴動させるためには通常の呼出音相当の電圧が必要とされるにも関わらず、ファクシミリ装置部の電源ユニットで生成される電圧では不十分であることに起因する。
【0005】
特許文献1に記載された通信端末装置においても、発呼側端末に着呼側が電話機呼出中であることを通知する疑似リングバックトーンのような通知信号を出力するためのRBT発生回路と、同時に電話機部への着信を知らせる呼出音をスピーカーから発生させる呼出音発生回路とが独立して構成されている。このため、夫々の回路に対して信号生成手段を設ける必要がある上、夫々の回路を制御しなければならないという問題があった。
【0006】
従って、本発明は、従来技術よりも簡単な構成及び制御で、ファクシミリ装置部が優先されている場合に電話機部を呼び出すことのできる通信端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の通信端末装置は、電話機部及びファクシミリ装置部と、これらを択一的に回線に接続する切替手段と、着信したことを通知する着信通知手段とを有する通信端末装置であって、前記回線を介して発呼側端末からの呼出信号を受信すると、着信応答信号を生成する着信応答手段を有し、該着信応答手段で生成された着信応答信号を前記発呼側端末及び前記着信通知手段に出力することを特徴とする。
【0008】
このように、着信応答信号を従来の疑似リングバックトーンとして用いるだけでなく、ユーザーに着信を知らせるために用いることで、従来技術よりも簡単な構成及び制御であるにも関わらず、ファクシミリ装置部が優先されている場合に電話機部を容易に呼び出すことが可能な通信端末装置を提供することができる。また、従来の通信端末装置で必要とされた電話機部を鳴動させるための昇圧回路のような付加的な回路を削除することができるので、低コストな通信端末装置を提供することができる。
【0009】
また、上記目的を達成するために、本発明の通信端末装置は、前記着信応答手段から前記着信応答信号が出力される前に、前記回線から前記着信応答手段に入力される信号をミュートするミュート手段を更に有することを特徴とする。
【0010】
これにより、着信応答信号に対する回線からの入力信号のクロストークを低減することが可能な通信端末装置を提供することができる。
【0011】
また、上記目的を達成するために、本発明の通信端末装置は、前記着信応答手段がモデムであることを特徴とする。
【0012】
これにより、更に容易にその構成を簡単化されることが可能な通信端末装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、着信応答信号を従来の疑似リングバックトーンとして用いるだけでなく、ユーザーに着信を知らせるために用いることにより、従来技術よりも簡単な構成及び制御であるにも関わらず、ファクシミリ装置部が優先されている場合に電話機部を呼び出すことのできる通信端末装置を提供することを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明の実施例を、図面を参照して以下で詳細に説明する。
【実施例】
【0015】
〔構成〕
図1は、本発明による通信端末装置の全体構成の一例を表す図である。
【0016】
図1において、通信端末装置は、音声及びデータ通信を択一的に行う装置であって、ファクシミリ制御手段1と、着信応答手段2と、信号増幅手段3と、スピーカー4と、直流ループ生成手段5と、回線切替手段6と、電話機部7とを有し、回線8に接続されている。
【0017】
ファクシミリ制御手段1は、回線8を介して外部端末とデータ通信(所謂、ファクシミリ通信)を行うファクシミリ装置部の一部であり、ファクシミリ装置部の各構成要素を制御する中央演算処理装置(CPU)等の制御手段であって、着信信号検出手段9と、CNG信号検出手段10と、電話機オフフック検出手段11と、タイムカウンタ手段12とを有する。着信信号検出手段9は、発呼側端末から回線8を介して送られてくる呼出信号を検出する手段である。CNG信号検出手段10は、発呼側端末がファクシミリ装置である場合に発呼側端末から出力される発呼識別信号(CNG信号)を検出する手段である。電話機オフフック検出手段11は、電話機部7がオフフックされたことを検出する手段である。タイムカウンタ手段12は、CNGが検出されるまでの所定のCNG監視時間又は電話機部7がオフフックされるまでの所定のオフフック監視時間を計時する手段である。
【0018】
着信応答手段2は、発呼側端末からの呼出信号に応じて、発呼側端末に送信信号を出力する手段であって、音声応答出力手段13と、着信応答信号出力手段14と、ミュート手段15とを有する。また、着信応答手段2は、ファクシミリ制御手段1によってその動作を制御される。音声応答出力手段13は、発呼側端末に対して音声にて所定のメッセージを通知するための音声通知信号を出力する手段である。着信応答信号出力手段14は、発呼側端末が電話機である場合に発呼側に着呼側の電話機を呼び出していることを擬似的に知らせる着信応答信号を生成し、出力する手段である。ミュート手段15は、発呼側端末から入力される受信信号及び発呼側端末に出力する送信信号をミュートする手段であり、ファクシミリ制御手段1によってその動作を制御される。発呼側端末は、音声応答出力手段13によって出力された音声通知信号及び着信応答信号出力手段14によって出力された着信応答信号が送信される。
【0019】
信号増幅手段3は、着信応答出力手段2から出力される着信応答信号を増幅する手段である。スピーカー4は、電話機部への着信を通知する着信通知手段であって、信号増幅手段3によって増幅された着信応答信号を呼出音として出力する。直流ループ生成手段5は、ファクシミリ装置部をオン又はオフフックさせる一種のスイッチである。回線切替手段6は、回線8に対してファクシミリ装置部と電話機部7とを択一的に接続するスイッチである。また、直流ループ生成手段5及び回線切替手段6は、ファクシミリ制御手段1によってその動作を制御される。電話機部7は、通信端末装置において、回線8を介して外部端末と音声通信を行うためのモジュールである。
【0020】
〔動作〕
次に、図2を参照して、ファクシミリ装置部が優先されている場合の発呼側からの呼び出しに対する図1の通信端末装置の動作について説明する。図2は、本発明による通信端末装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
【0021】
発呼側端末から回線8を介して呼出信号が送信されると、通信端末装置は、ステップS1において、ファクシミリ制御手段1内の着信信号検出手段9によってその呼出信号を検出する。ファクシミリ制御手段1は、発呼側端末からの呼出信号を検出すると、ステップS2において、ファクシミリ装置部を回線8に接続するように、直流ループ生成手段5をオンとして直流ループを生成する。ステップS3において、ファクシミリ制御手段1は、内蔵のタイムカウンタ手段12によって計時を開始する。次に、ステップS4において、ファクシミリ制御手段1は、着信応答手段2に対して、例えば「お電話の方はそのままお待ち下さい。FAXの方はスタートボタンを押してください。」のように、音声にて操作説明を通知するための音声通知信号を発呼側端末へ出力するよう指令する。これを受けて、着信応答手段2は、音声応答出力手段13により音声通知信号を生成し、発呼側端末に出力する。ステップS4と同時に実行されるステップS5において、ファクシミリ制御手段1は、発呼側端末から送られてくるCNG信号の有無をCNG検出手段10によって検出する。
【0022】
CNG信号が検出された場合、即ち、発呼側端末がファクシミリ装置である場合には、ステップはS6に移り、ファクシミリ制御手段1は、タイムカウンタ手段12による計時を停止し、更に、着信応答手段2に音声応答出力手段13からの音声通知信号の出力を停止させる。その後、ステップS7において、通信端末装置は、発呼側からのデータをファクシミリ装置部にて受信する。
【0023】
あるいは、CNG信号が検出されない場合、即ち、発呼側端末が電話機である場合には、ステップはS5からS8に移り、ファクシミリ制御手段1は、タイムカウンタ手段12によって、ステップS3において計時を開始してから所定のCNG監視時間を経過したか否かを監視する。所定のCNG監視時間を経過した場合には、ステップはS9に移り、経過していない場合には、ステップはS5に戻り、再びCNG信号の検出動作が実行される。
【0024】
ステップS9において、ファクシミリ制御手段1は、タイムカウンタ手段12による計時を停止し、更に、着信応答手段2に音声応答出力手段13からの音声通知信号の出力を停止させ、ステップS10において、タイムカウンタ手段12によって再び計時を開始する。同時に、ステップS11において、ファクシミリ制御手段1は、着信応答手段2に対して、例えば疑似リングバックトーンのような、着呼側の電話機を呼び出していることを擬似的に知らせるための着信応答信号を、発呼側端末及びスピーカー4へ出力するよう指令する。これを受けて、着信応答手段2は、着信応答信号出力手段14により着信応答信号を生成し、発呼側端末及びスピーカー4に出力する。スピーカー4は、着信応答信号を用いて呼出音を発生させる。その後、ステップS12において、ファクシミリ制御手段1は、電話機部7がオフフックされたか否かを電話機オフフック検出手段11によって監視する。
【0025】
電話機部7がオフフックされた場合には、ステップはS13に移り、ファクシミリ制御手段1は、タイムカウンタ手段12による計時を停止し、更に、着信応答手段2に着信応答信号出力手段14からの着信応答信号の出力を停止させ、次にステップS14において、電話機部7が回線8に接続されるよう回線切替手段6を切り替える。その後、ステップS15において、通信端末装置は、電話機部7にて発呼側と通話する。
【0026】
あるいは、電話機部7がオフフックされない場合には、ステップはS12からS16に移り、ファクシミリ制御手段1は、タイムカウンタ手段12によって、ステップS10において計時を開始してから所定のオフフック監視時間を経過したか否かを監視する。所定のオフフック監視時間を経過した場合には、ステップはS17に移り、経過していない場合には、ステップはS12に戻り、再び電話機部7に対するオフフック監視動作が実行される。
【0027】
ステップS17において、ファクシミリ制御手段1は、タイムカウンタ手段12による計時を停止し、更に、着信応答手段2に着信応答信号出力手段14からの着信応答信号の出力を停止させる。次に、ステップS18において、ファクシミリ制御手段1は、着信応答手段2に対して、例えば、「呼び出しましたが近くにおりません。FAXに切り替えます。」のような、音声にて電話機部7が応答しなかった旨を通知するための音声通知信号を発呼側端末へ出力するよう指令する。これを受けて、着信応答手段2は、音声応答出力手段13により音声通知信号を生成し、発呼側端末に出力する。最後に、ステップS19において、通信端末装置は、ファクシミリ装置部によるファクシミリ通信に移行する。
【0028】
上述したように、本発明の通信端末装置は、発呼側端末に対して着呼側の電話機を呼び出していることを擬似的に知らせるための着信応答信号を、ユーザーに電話機部への着信を知らせるための呼出音としてスピーカーから出力することで、従来よりも構成及び制御を簡単化される。
【0029】
なお、着信応答手段として、モデム(変復調器)が用いられても良い。
【0030】
〔信号増幅手段を付加した場合の動作〕
図2を参照して説明した上記動作は、図1の通信端末装置において、信号増幅手段3が用いられない場合又は組み込まれていない場合の動作であった。図3を参照して、信号増幅手段3が用いられた(又は、組み込まれた)場合の動作について説明する。図3は、図2のように動作する通信端末装置に信号増幅手段を付加した場合の動作の一例を説明するフローチャートである。
【0031】
図1の通信端末装置の動作は、信号増幅手段3を用いない場合と用いた場合とで、図2においてステップS11のみが異なる。残りのステップについては、どちらの場合も同じである。信号増幅手段3を用いる場合には、図2のステップS11は、図3のステップS11−1に置き換えられる。
【0032】
S1からS10までのステップによって発呼側端末が電話機であることが検出された後、ステップS11−1において、ファクシミリ制御手段1は、着信応答手段2に対して、例えば疑似リングバックトーンのような、着呼側の電話機を呼び出していることを擬似的に知らせるための着信応答信号を、発呼側端末及びスピーカー4へ出力するよう指令する。着信応答手段2は、着信応答信号出力手段14により着信応答信号を生成し、発呼側端末に出力し、更に、信号増幅手段3を介してスピーカー4に出力する。スピーカー4は、信号増幅器3によって増幅された着信応答信号を用いて呼出音を発生させる。その後、ステップはS12に移る。
【0033】
スピーカーの前に信号増幅手段を設け、着信応答信号を増幅させることにより、呼出音の音量を増大させることができる。即ち、より確実にユーザーに対して電話機部への着信があったことを知らせることができる。
【0034】
なお、信号増幅手段として、演算増幅器が用いられても良い。
【0035】
〔ミュート手段を付加した場合〕
また、図2を参照して説明した上記動作は、図1の通信端末装置において、ミュート手段15が用いられない場合又は組み込まれていない場合の動作であった。図4を参照して、ミュート手段15が用いられた(又は、組み込まれた)場合の動作について説明する。図4は、図2のように動作する通信端末装置にミュート手段を付加した場合の動作の一例を説明するフローチャートである。
【0036】
図1の通信端末装置の動作は、ミュート手段15を用いた場合では、図2においてステップS10とS11との間に更なるステップS11−0が加えられる。残りのステップについては、どちらの場合も同じである。
【0037】
S1からS10までのステップによって発呼側端末が電話機であることが検出された後、ステップS11−0において、ファクシミリ制御手段1は、ミュート手段15に対して、発呼側端末から入力される受信信号をミュートするよう指令する。これを受けて、ミュート手段15は、発呼側端末から入力される音声等の受信信号をミュートする。次に、ステップS11において、ファクシミリ制御手段1は、着信応答手段2に対して、例えば疑似リングバックトーンのような、着呼側の電話機を呼び出していることを擬似的に知らせるための着信応答信号を、発呼側端末及びスピーカー4へ出力するよう指令する。これを受けて、着信応答手段2は、着信応答信号出力手段14により着信応答信号を生成し、発呼側端末及びスピーカー4に出力する。スピーカー4は、着信応答信号を用いて呼出音を発生させる。その後、ステップはS12に移る。
【0038】
ミュート手段によって発呼側から入力される音声等の受信信号をミュートすることによって、着信応答信号に対するクロストークを低減することができる。即ち、通信端末装置から発呼側端末へ送られる疑似リングバックトーン及びスピーカーから出力される呼出音に、発呼側端末から入力される受信信号が重畳されることを回避することができる。
【0039】
また、ミュート手段によって発呼側から入力される受信信号に対するクロストークを低減するように、通信端末装置から発呼側端末に出力される音声通知信号及び着信応答信号をミュートしても良い。
【0040】
〔変形例〕
本発明は、上述した実施例に限定されるものではない。
【0041】
例えば、電話機部とファクシミリ装置部とは分離独立した装置であっても良く、あるいは、電話機部がファクシミリ装置に内蔵された一体型の装置であっても良い。また、本発明の通信端末装置は、複合機能複写機(MFP)等の画像形成装置に組み込まれても良い。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明による通信端末装置の全体構成の一例を表す図である。
【図2】本発明による通信端末装置の動作の一例を説明するフローチャートである。
【図3】図2のように動作する通信端末装置に信号増幅手段を付加した場合の動作の一例を説明するフローチャートである。
【図4】図2のように動作する通信端末装置にミュート手段を付加した場合の動作の一例を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0043】
1 ファクシミリ制御手段
2 着信応答手段
3 信号増幅手段
4 スピーカー
5 直流ループ生成手段
6 回線切替手段
7 電話機部
8 回線
9 着信信号検出手段
10 CNG検出手段
11 電話機オフフック検出手段
12 タイムカウンタ手段
13 音声応答出力手段
14 着信応答信号出力手段
15 ミュート手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話機部及びファクシミリ装置部と、これらを択一的に回線に接続する切替手段と、着信したことを通知する着信通知手段とを有する通信端末装置において、
前記回線を介して発呼側端末からの呼出信号を受信すると、着信応答信号を生成する着信応答手段を有し、
該着信応答手段で生成された着信応答信号を前記発呼側端末及び前記着信通知手段に出力することを特徴とする通信端末装置。
【請求項2】
前記着信応答手段から前記着信応答信号が出力される前に、前記回線から前記着信応答手段に入力される信号をミュートするミュート手段を更に有することを特徴とする、請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
前記着信応答手段は、モデムであることを特徴とする、請求項1記載の通信端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−235714(P2007−235714A)
【公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−56406(P2006−56406)
【出願日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】