説明

静止状態で高度計を自己試験するためにドップラー信号をシミュレートするための方法および装置

静止状態の下でドップラー信号をシミュレートするための方法が記述される。この方法は、反射信号周波数の整数倍数と反射信号周期の分数との和でレーダー反射信号をサンプリングするステップ(154)と、サンプルからベースバンド信号(152)を生成するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ドップラー周波数を求めるためのサンプリング技法に関し、より具体的には、ゼロドップラー反射を克服するサンプリング技法を組み込むレーダー高度計に関する。
【背景技術】
【0002】
知られているパルスドップラーレーダー高度計は、処理されるデータの量を最小にするため、およびレーダー反射を正確に処理するのに必要とされる処理速度を最小にするために、受信されるレーダー反射をベースバンド周波数で処理する。そのようなレーダー高度計では、レーダー反射信号がベースバンド周波数に変換された後に、ドップラーシフト周波数のみが残る。しかし、静止状態の下では、例えば航空機が滑走路に停められているときには、ゼロドップラー周波数シフトが存在する。ゼロドップラー周波数シフトにより、DCレベル信号がベースバンド処理回路に提供される。その結果、ベースバンド処理回路は、高度を求めるために利用することができるデータを提供しない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
飛行前試験および較正を可能にするために、航空機が地上に静止している状態でレーダー高度計が適切に動作することが望ましい。ゼロドップラー周波数シフトの問題を修正するために他の試みが行われている。ゼロドップラー周波数シフトの問題に対する1つの知られている解決策は、RFミキサ局部発振器の出力を、飛行中に通常生じるドップラーシフトの周波数にほぼ等しい信号出力を有する信号源とミックスすることを含む。しかし、この解決策は、レーダー高度計に追加のRF回路を追加することを必要とし、これは、レーダー高度計にかなりの費用を追加する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、静止状態の下でドップラー信号をシミュレートするための方法が提供される。この方法は、反射信号周波数の整数倍数と反射信号周期の分数(フラクション、fraction)との和でレーダー反射信号をサンプリングするステップと、サンプルからベースバンド信号を生成するステップとを含む。
【0005】
別の態様では、レーダー高度計が提供される。このレーダー高度計は、メモリと、第1の信号を変調するためのシーケンサと、変調された第1の信号を含むレーダー信号を地上に向けて送信するための、シーケンサに結合された送信機と、地上から反射されたレーダー信号を受信するための受信機であって、受信されるレーダー信号が、変調された第1の信号を含む受信機とを備える。また、高度計は、変調された第1の信号のデジタルサンプルを中間周波数(IF)で生成するための、受信機に結合されたデジタイザであって、IFデジタルサンプルがメモリに記憶されるデジタイザと、記憶されたIFデジタルサンプルの周期の整数倍数と記憶されたIFデジタルサンプルの周期の分数との和で、記憶されたIFデジタルサンプルをサンプリングする、メモリに結合された処理装置とを備える。
【0006】
さらに別の態様では、レーダー高度計用のデシメーション周波数論理ユニットが提供される。このユニットは、IF信号を受信する外部デバイスにサンプリングレートを提供するように構成され、このサンプリングレートは、IF信号の周期の整数倍数とIF信号の周期の選択された分数との和の周期を有する周波数である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
図1に、中間周波数(IF)からベースバンド周波数へのダウンコンバージョンを例示する。そのようなダウンコンバージョンは、レーダー高度計によって受信されるレーダー反射信号に関する処理シーケンスの一部であり、時としてベースバンド周波数へのデシメーションと呼ばれる。例えば、知られているレーダー高度計では、ベースバンド周波数へのダウンコンバージョンは、通常、処理装置で、反射信号10の周期の整数倍数の長さの周期で反射信号10をサンプリングすることによって達成される。いくつかの高度計では、ベースバンド周波数は、それがIFのドップラーシフトの結果であるので、ドップラー周波数と呼ばれる。
【0008】
図1に示されるように、反射信号10は、40ナノ秒よりもわずかに小さい周期を有し、すなわち、25MHzとベースバンド(ドップラー)周波数との和の周波数である。25MHzのIF周波数を利用するレーダー高度計は、例えば、5MHz、または25kHz、または10kHzなどでサンプリングすることができる。したがって、反射信号10に関するサンプリング間隔は、数学的には、nを整数として、n×40ナノ秒と表される。やはり図1に示されるように、反射信号10は、反射信号10の約4サイクル毎にサンプリングされる。したがって、サンプル点12によって示されるサンプリングレートは、整数倍数の約4×40ナノ秒、すなわち160ナノ秒毎であり、これは6.25MHzのレートである。図1では、説明を容易にするために、6.25MHzサンプリングレートが利用される。他のサンプリングレート、例えば25kHzのサンプリングレートを使用することもでき、これは、25MHzのIF周波数の1000サイクルに1回のサンプルである。知られているように、より低いサンプリング周波数は、信号処理をより少なくするが、しかし、エイリアシングを防止するために、サンプリング周波数は、最大期待ドップラー周波数の少なくとも2倍にすべきである。
【0009】
反射信号10は、例えば約1000Hzのドップラーシフトを含み、それにより反射信号10の周波数は約25.001MHzになる。時として、ドップラー周波数に加えられる中間周波数は、シフトIFと呼ばれる。ドップラーシフトにより、反射信号10は、反射信号10を構成する個々のサイクルのわずかに異なる点でサンプリングされるようになる。反射信号10のわずかに異なる点でのサンプル12を利用して、ドップラーシフトの周波数で信号を生成する。そのような信号は、ベースバンド信号14と呼ばれ、この信号14は、ドップラー周波数であり、その後、例えば航空機の振幅の変化を求めるためにレーダー高度計によって処理される。
【0010】
図2に、反射信号20にドップラーシフトがない状態での、上の図1のサンプリングを例示する。信号20がIF周波数のドップラーシフトを含まないので、信号20の周波数は、25MHzの中間周波数で一定である。信号10(図1に示される)と同様に、信号20は、6.25MHzのレートで、すなわち160ナノ秒に1回サンプリングされる。しかし、信号20は25MHzであり、160ナノ秒は、信号20の周期(40ナノ秒)の整数倍数であるので、サンプリング点22は、反射信号20の個々のサイクル内のほぼ同じ位置に生じる。したがって、そのようなサンプルから生成される信号24はDC信号であり、これは、ベースバンド周波数が生じないので、知られているレーダー高度計処理装置によって処理することができない。上述したように、信号24は、時としてゼロ反射信号と呼ばれる。ゼロ反射信号がレーダー高度計の処理装置で受信される場合の一例は、レーダー高度計が静止しているとき、例えば航空機が滑走路に停められているときである。しかし、ゼロ反射信号は、飛行前試験および較正処置を実施するのを困難にする。
【0011】
図3は、上述したゼロ反射信号の問題を補償するレーダー高度計50のブロック図である。一実施形態では、レーダー高度計50は、航空機内に組み込まれる。レーダー高度計50は、フィルタ/ドライバ52と、クロック54と、温度センサ56と、送信アンテナ58と、送信機60と、ドライバ61と、シーケンサ62と、処理装置64と、受信アンテナ66と、受信機68と、ドライバ/感度範囲制御(SRC)フィルタ69と、中間周波数(IF)増幅器フィルタ70と、デジタイザ72と、メモリ74と、送信パワーフィルタ/ドライバ76とを含む。
【0012】
送信機60が、RFエネルギーのパルスを、アンテナ58を介して地上に向けて送信する。RFエネルギーは、シーケンサ62によって生成されるパルス圧縮バイフェーズ符号化形式で変調され、変調レーダー信号を生じる。送信機20の出力パワーは、送信パワーフィルタ/ドライバ76に結合された処理装置64によって、閉ループの形で制御される。送信機60の出力パワーは、低い検出確率に対して、処理装置64によって最小にされる。
【0013】
アンテナ66が、地上から反射された変調レーダー信号を受信する。受信された信号は、受信機68によって増幅されて、IFにミックスダウンされ、さらに、IF増幅器フィルタ70によって増幅されて、帯域制限される。デジタイザ72が、図1および2に関して上述したように、受信信号をデジタル化し、デジタル化されたサンプルをメモリ74に出力する。
【0014】
シーケンサ62は、現行高度遅延(処理装置64によって求められ、内部レンジラインでシーケンサ62に通信される)に対応する地上反射サンプルを選択し、選択されたサンプルをメモリ74から処理装置64に移す。次いで、処理装置64が、レンジ内で、サンプルの次の組をより近付けて取るべきか遠ざけて取るべきかを判定し、新たな内部レンジコマンドを生成する。その結果、閉ループの高度追跡サーボが得られ、したがって、高度が変化するときに、処理装置64が、レンジ追跡エラーの尺度を生成し、これを使用して、シーケンサ62にフィードバックされる内部レンジコマンドを変える。処理装置64は、内部レンジから出力高度を生成する。一実施形態では、処理装置64は、デシメーション周波数論理を含み、これは、ドップラーシフトを含む場合があるIF周波数をベースバンド周波数までダウンサンプリングする際に利用される。
【0015】
図4は、処理装置64の部分ブロック図である。上述したように、処理装置64は、デジタル化されたIF周波数の選択されたサンプルをメモリ74から受信し、さらに、クロック信号を受信する。処理装置64は、狭帯域フィルタ80と、ベースバンドへのデシメーション機能82と、レーダー高度計処理機能84と、デシメーション周波数論理86とを含む。サンプルがメモリ74から受信されると、狭帯域フィルタ80は、サンプルから雑音を除去し、このサンプルが、ベースバンドへのデシメーション機能82に渡される。ベースバンドへのデシメーション機能82は、デシメーション周波数論理86からデシメーション周期を受信し、生じ得るゼロドップラー反射を補償するベースバンド信号を提供して、レーダー高度計処理機能84による高度処理を可能にする。生じ得るゼロドップラー反射を補償するために、デシメーション周波数論理86は、ベースバンドへのデシメーション機能82に、中間周波数の周期の整数倍数と中間周波数の周期の選択された分数との和の周期を有する周波数で、狭帯域フィルタ80から受信されるIFデジタルサンプルをサンプリングさせる。
【0016】
さらに、デシメーション周波数論理86の動作が一例によって例示されている。最大期待ドップラー周波数が約12kHzである場合、ベースバンドへのデシメーション用に25kHzサンプリング周波数を利用することができ、これはエイリアシングを防止する。25MHzのIF周波数では、周期が40ナノ秒であり、1サイクルにつき4個の10ナノ秒サンプルが存在する。25kHzのサンプリング周波数では、周期が40000ナノ秒であり、1サイクルにつき4000個の10ナノ秒サンプルが存在する。しかし、デシメーション周波数論理86は、1つの説明的な例では、IF周波数のサンプル間に別途の10ナノ秒遅延を追加することによってサンプリングレートを変化させる。別途の10ナノ秒遅延の追加は、デシメーション周期を40010ナノ秒(約24993Hz)に変え、すなわち、IF周波数の4000周期よりもわずかに大きい周期毎に1サンプルである。デシメーション周波数論理86は、一実施形態では、IF信号の周期の他の分数を利用することができるようにプログラム可能であり、例えば、約24981Hzのサンプリングレートのために、IF周波数のサンプル間に30ナノ秒遅延を追加する。
【0017】
中間周波数のサンプル間の遅延を低減することによる他の実施形態も存在する。そのような実施形態は、本明細書では、反射信号周波数の整数倍数への反射信号周期の負の分数の追加と呼ぶ。例えば、上述した24993Hzでのサンプリングではなく、39990ナノ秒へのデシメーション周期の短縮は、サンプリング周波数を約25006Hzにして、同様の結果を提供する。サンプリング周期の他の分数の短縮も、サンプルから信号を生成させ、例えば39970ナノ秒へのデシメーション周期の短縮は、サンプリング周波数を約25018Hzにする。
【0018】
デシメーション周波数論理86によってサンプリングレートを調整することによって、レーダー高度計50(図3に示される)はゼロドップラー反射を補償することができ、その際、調整されたサンプリングレートにより、非ゼロベースバンド周波数がレーダー高度計処理機能84に提供され、機能84が次いで、知られている高度処理技法の利用によって、レーダー高度計50が設置されている乗物の高度を求める。変えられたデシメーション周期に加えてドップラーシフトを含むIF周波数のサンプルの処理では、レーダー高度計処理装置84は、レーダー高度計50を組み込む乗物の高度を求める際に実際のドップラー周波数が利用されるように、変えられたデシメーション周期に起因する周波数を差し引くように構成される。
【0019】
図5に、ゼロドップラー状態での、例えばレーダー高度計50(図3に示される)における中間周波数(IF)信号150からベースバンド周波数へのダウンコンバージョンを例示する。上述したように、レーダー高度計50は、処理装置64(図4に示される)を組み込む。処理装置64に関して、より詳細にはデシメーション周波数論理86(図4に示される)に関して上述したように、ベースバンド信号152は、ゼロドップラー状態の下で、IF信号150の周期の整数倍数とIF信号150の周期の慎重に選択された分数との和の周期を有する周波数でIF信号150をサンプリングすることによって生成される。生じるベースバンド周波数(例えば信号152)は、実際のドップラーオフセットの周波数からずれる。
【0020】
デシメーション周波数論理86の動作を、以下の例でさらに説明する。選択されたIF信号150の分数周期とIF信号150の整数倍数との和が、2.9kHzベースバンド信号152をもたらす。したがって、ゼロドップラー状態の下では、ベースバンド信号152を構成するサンプル154は、信号152を2.9kHzの周波数にする。例えば1000Hzのドップラーシフトが生じるとき、ベースバンド信号152を構成するサンプル154は、3.9kHz信号をもたらす。レーダー高度計50およびデシメーション周波数論理86に関して上で説明したように、IF信号150のサンプリング周波数へのオフセットの提供は、ゼロドップラー状態の下で信号152の非ゼロベースバンド周波数をもたらし、航空機が地上に静止した状態でレーダー高度計50を操作できる性能を提供する。
【0021】
静止した状態でのレーダー高度計の動作を可能にする性能は、以前には達成されていない飛行前試験および較正処置を簡単にする。知られているゼロドップラー補償技法に勝る上述した改良は、知られているゼロドップラー補償技法の場合のように費用がかかり複雑なRF回路の追加を必要とせずに、レーダー高度計50がこれらの性能を提供できるようにする。
【0022】
本発明を様々な特定の実施形態に関して説明してきたが、特許請求の範囲の精神および範囲内で修正を加えて本発明を実施することができることを当業者は理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】サンプリングによる中間周波数(IF)からベースバンド周波数へのダウンコンバージョンを例示する図である。
【図2】IF信号にドップラーシフトが存在しない場合の、上の図1のIF信号のサンプリングを例示する図である。
【図3】レーダー高度計のブロック図である。
【図4】図3のレーダー高度計の、デシメーション周波数論理を含む処理部分のブロック図である。
【図5】図4のデシメーション周波数論理に基づく、ゼロドップラー状態の下でのベースバンド信号の生成を例示する図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーダー高度計(50)において、静止状態の下でドップラー信号をシミュレートするための方法であって、
反射信号周波数の整数倍数と反射信号周期の分数との和でレーダー反射信号をサンプリングするステップ(154)と、
前記サンプルからベースバンド信号(152)を生成するステップと
を含む方法。
【請求項2】
レーダー反射信号をサンプリングするステップが、
レーダー反射信号を中間周波数(IF)信号(150)にダウンサンプリングするステップと、
前記IF信号の周期の整数倍数と前記IF信号周期の分数との和で前記IF信号をサンプリングするステップ(154)と
を含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記IF信号(150)をサンプリングするステップが、
前記IF信号の周期の整数倍数と前記IF信号周期の分数との和であるデシメーション周期を受信するステップと、
前記IF信号を前記デシメーション周期でサンプリングするステップ(154)と、
前記IF信号サンプルからベースバンド信号(152)を提供するステップと
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記反射信号周期の前記分数が、前記反射信号周期の負の分数である請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記レーダー高度計(50)が、IF信号(150)を受信する処理装置(64)を含み、前記処理装置が、ベースバンドへのデシメーション機能と、デシメーション周波数論理(86)と、レーダー高度計処理機能(84)とを含み、前記方法が、
前記デシメーション周波数論理で、前記IF信号(150)の周期の整数倍数と前記IF信号周期の分数との和であるデシメーション周期を求めるステップと、
前記デシメーション周期を前記ベースバンドへのデシメーション機能に提供するステップと、
前記ベースバンドへのデシメーション機能を用いて、前記デシメーション周期で前記IF信号をサンプリングするステップ(154)と、
前記IF信号サンプルに基づいて、前記ベースバンドへのデシメーション機能から前記レーダー高度計処理機能にベースバンド信号(152)を提供するステップと
を含む請求項2に記載の方法。
【請求項6】
メモリ(74)と、
第1の信号を変調するためのシーケンサ(62)と、
前記変調された第1の信号を含むレーダー信号を地上に向けて送信するための、前記シーケンサに結合された送信機(60)と、
地上から反射されたレーダー信号を受信するための受信機であって、前記受信されるレーダー信号が、前記変調された第1の信号を含む受信機(68)と、
前記変調された第1の信号のデジタルサンプル(154)を中間周波数(IF)(150)で生成するための、前記受信機に結合されたデジタイザであって、前記IFデジタルサンプルが前記メモリに記憶されるデジタイザ(72)と、
前記メモリに結合された処理装置であって、前記記憶されたIFデジタルサンプルの周期の整数倍数と前記記憶されたIFデジタルサンプルの周期の分数との和で、前記記憶されたIFデジタルサンプルをサンプリングする処理装置(64)と
を備えるレーダー高度計(50)。
【請求項7】
前記処理装置(64)が、
前記メモリに記憶された前記IFデジタルサンプル(154)を受信する狭帯域フィルタ(80)と、
前記狭帯域フィルタから、前記フィルタされたIFデジタルサンプルを受信するベースバンドへのデシメーション機能(82)と、
前記ベースバンドへのデシメーション機能に、前記IF信号(150)の周期の整数倍数と前記IF信号の周期の選択された分数との和の周期を有する周波数で、前記狭帯域フィルタから受信される前記IFデジタルサンプルをサンプリングさせるデシメーション周波数論理(86)と、
前記ベースバンドへのデシメーション機能から受信されたベースバンド信号(152)に基づいて高度を求めるためのレーダー高度計処理装置であって、前記ベースバンド信号が、前記ベースバンドへのデシメーション機能によって取られたサンプル(154)であるレーダー高度計処理装置(84)と
を備える請求項6に記載のレーダー高度計(50)。
【請求項8】
前記IF信号(150)の周期の前記選択された分数が、前記デシメーション周波数論理(86)でプログラム可能である請求項7に記載のレーダー高度計(50)。
【請求項9】
前記IF信号(150)の周期の前記整数倍数が、前記デシメーション周波数論理(86)でプログラム可能である請求項7に記載のレーダー高度計(50)。
【請求項10】
前記記憶されたIFデジタルサンプル(154)の周期の前記分数が、前記記憶されたIFデジタルサンプルの周期の負の分数である請求項6に記載のレーダー高度計(50)。
【請求項11】
レーダー高度計(50)用のデシメーション周波数論理ユニットであって、IF信号(150)を受信する外部デバイスにサンプリングレートを提供するように構成され、前記サンプリングレートが、前記IF信号の周期の整数倍数と前記IF信号の周期の選択された分数との和の周期を有する周波数であるデシメーション周波数論理ユニット(86)。
【請求項12】
前記IF信号(150)の周期の前記選択された分数がプログラム可能である請求項11に記載のデシメーション周波数論理ユニット(86)。
【請求項13】
前記IF信号(150)の周期の前記選択された分数が負である請求項12に記載のデシメーション周波数論理ユニット(86)。
【請求項14】
IF信号(150)の周期の前記整数倍数がプログラム可能である請求項11に記載のデシメーション周波数論理ユニット(86)。
【請求項15】
ゼロ反射を回避するように信号(150)をサンプリングするための方法であって、前記信号の周期の整数倍数と前記信号周期の分数との和で信号をサンプリングするステップを含む方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−500857(P2007−500857A)
【公表日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−533652(P2006−533652)
【出願日】平成16年6月9日(2004.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2004/018336
【国際公開番号】WO2005/001506
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(500575824)ハネウェル・インターナショナル・インコーポレーテッド (1,504)
【Fターム(参考)】