説明

非対称性を有する分岐冠部

長手方向に延びる軸線の周囲に配置された管状構造と、複数の指部(24)とを備えた経皮的処置のための拡張可能なステント(10)。ステントが拡張すると、複数の指部は管状構造から、第一の長手方向に延びる軸線に対して角度をなす第二の長手方向に延びる軸線の周囲において延伸する。複数の指部のうちの少なくとも1個は、他の指部に比較して長い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
一般に、ステント、グラフト、ステントグラフト、大静脈フィルタ及びそれらに類似する、以後集合的にステントと称される埋め込み可能な医療装置は、経腔的に埋め込まれることが可能で、経皮的に導入された後、径方向に拡張され得る脈管内インプラントである。ステントは、血管系、尿路、胆管、ファローピウス管、冠動脈、第二血管等の様々な身体管腔又は脈管内に埋め込まれる。ステントは脈管を補強して、脈管系内での脈管形成術後の再狭窄を防止するよう使用され得る。ステントは自己拡張型であってもよく、バルーン上に装着されてバルーン内部の径方向に向かう力により拡張されてもよいし、または自己拡張型とバルーン拡張型との混合型であってもよい。
【背景技術】
【0002】
血管内にて血管分岐部に狭窄が形成されることは珍しい事ではない。分岐部とは、第一血管(即ち、親血管)が二つ以上の血管の管状要素に分岐した血管の領域、又は身体の他の部分の領域のことである。分岐部にて狭窄病変が発生すると、該病変はこれら血管のうちの一つのみ(即ち、親血管又は血管管状要素)に、または血管のうちの二つ、もしくは三つの全血管に対して影響を与え得る。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
現在までに開示されている分岐ステントの多数は、2個のバルーンを用いて留置される。第一のバルーンはステントの主要部を拡張し、第二のバルーンは枝部を拡張する。
多数の分岐ステントが開示されているにも係わらず、バルーン1個のみを用いて主要部を拡張して、かつ代替的な機構を用いて枝部を拡張することによって留置され得る革新的な分岐ステントが、今尚必要とされている。さらに、分岐部の領域内で竜骨を十分に包囲する革新的な構造を備えた分岐ステントも今尚必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願中、任意の箇所に言及されている全ての米国特許、米国特許出願及び他の刊行物は、その全容が参照により本願に援用される。本発明の請求された実施形態の数個の概略を、本発明の範囲を限定することなく以下に説明する。本発明の概略された実施形態の付加的な詳細、及び/又は本発明の付加的な実施形態は、以下の発明を実施するための最良の形態にて見出し得る。
【0005】
本発明の一実施形態は、第一の長手方向に延びる軸線の周囲に配置された管状構造と、ステントの拡張によって該管状構造から第二の長手方向に延びる軸線の周囲において延伸する複数の指部とを備えた拡張可能なステントに関する。第二の長手方向軸線は、第一の長手方向軸線に対して角度をなす。複数の指部のうちの少なくとも1個は、他の指部に比較して長い。指部は未拡張状態において、実質的にステント表面上に横たわっている。
【0006】
指部は、ステント開口部の周辺に配置されていることが好ましい。指部とステント開口部とが冠部を形成する。
本発明の別の一実施形態は、指部を有する冠部を備えたステントに関する。冠部の一部分は、冠部のその他の部分上の指部の平均長と比較して短い平均長を有する指部を備える。
【0007】
本発明の別の一実施形態は、指部を有する冠部を備えたステントに関する。冠部の基端部は、冠部の先端部上の指部の平均長と比較して長い平均長を有する指部を備える。
本発明の別の一実施形態は、指部を有する冠部を備えたステントに関する。冠部の基端部は、冠部の先端部上の指部の平均長と比較して短い平均長を有する指部を備える。
【0008】
本発明の別の一実施形態は、冠部を備えた未拡張状態のステントに関する。冠部のさらなる先端部の指部は基端方向へ延びる結果、先端部上の少なくとも1個の指部の一部が基端部上の少なくとも1個の指部の一部よりも基端方向へ配置されて、指部同士が重なり合っている。別の一実施形態は、互いに組み合わされた指部に関する。
【0009】
本発明の別の一実施形態は、長さが0.5〜10.0mm、好ましくは1.0〜7.0mm、より好ましくは1.5〜5.5mmの指部を有する冠部を備えたステントに関する。
【0010】
本発明の別の一実施形態は、様々な長さの指部を有する冠部を備えたステントに関する。
本発明の別の一実施形態は、ステントの主本体が完全に留置されるに先立って、第二管腔内へ開放を開始する冠部を備えたステントに関する。
【0011】
本発明の更なる実施形態は、第一の管状要素と、第二の管状要素とを有する分岐ステントに関する。第一の管状要素は長手方向に延びる軸線を有し、第二の管状要素は、該第一の長手方向軸線に対して角度をなす長手方向に延びる軸線を有する。第二の管状要素は、第一の管状要素から延びる。第二の管状要素は複数の指部を有し、該複数の指部のうちの少なくとも1個は、他の指部に比較して長い。
【0012】
別の一実施形態は、第一の長手方向に延びる軸線を有する管状構造と、該管状構造から延伸する指部とを有する分岐ステントに関する。指部は第二の長手方向に延びる軸線の周囲に配置されており、少なくとも1個の指部は、隣接する指部に比較して長い。指部は、開口部の周辺に配置されていることが好ましい。
【0013】
別の実施形態は、ステントを搬送するカテーテルに関する。このカテーテルは、ステント冠部を拡張させる装置を備える。この装置は、基端領域と先端領域とを有する押圧具を有する。基端領域は、カテーテルの基端と一致し、先端領域は、ステントと隣接して配置されて、押圧具が前進される際に冠部部材を拡張させるように構成配置されている。
【0014】
押圧具は、棒体、又はハイポチューブであり得る。
別の一実施形態において、カテーテルはバルーンを備え、ステントは該バルーンの一部の周囲に配置されている。押圧具の先端領域の少なくとも一部は、取付領域において該バルーンに対して堅固に取付けられている。押圧具の先端は、可撓性を備えた離間された部分を該取付領域の基端側にて有し、押圧具に対して先端方向の力が付与されると、該離間された部分は押圧具から外方向へ屈曲して冠部の冠部部材と係合し、冠部を拡張させる。
【0015】
別の一実施形態において、カテーテルはバルーンを備え、ステントは該バルーンの一部の周囲に配置されている。押圧具の先端は、ニ個の部材からなるカンチレバー機構を有する。第一の部材は、カテーテルの長手方向軸線とほぼ平行に延び、第二の部材は、第一部材の先端の取付領域から鈍角をなして基端方向に延びている。第一部材と第二部材とは、連結領域において互いに堅固に連結されている。連結領域はバルーンに対して堅固に取付けられ、押圧具の先端領域は、第一部材と第二部材との間にて延びている。押圧具が前進されると、第二部材が回動して複数の冠部部材と係合して、冠部を拡張させる。
【0016】
別の一実施形態は、押圧具がリング部分を有するカテーテルに関する。リングは第一部分と第二部分とを有する。第一部分は、押圧具の先端領域の基端側に配置され、第二部分
は押圧具の先端領域の先端側に配置されている。リング部分は回動して複数の冠部部材と係合して、冠部を拡張させる。
【0017】
別の一実施形態は、押圧具が複数のウエブ状の糸体を有するカテーテルに関する。複数のウエブ状糸体は、押圧具が先端方向へ第一所定距離だけ前進されると、複数の冠部部材と係合するように構成配置されている。押圧具が第二所定距離だけ前進されると、複数のウエブ状糸体は冠部部材を牽引して、冠部を拡張させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は多数の異なる形態で実体化され得るが、本願では本発明の特定の実施形態の詳細を説明する。この説明は、本発明の原理の例示であり、本発明を開示されている特定の実施形態に限定することを意図するものではない。
【0019】
上述したように、本発明は様々な分岐ステントに関する。本願に開示された実施形態のステントは、バルーン拡張型、自己拡張型又はこれらの複合型であり得る。
図1に、本発明の第一実施形態を示す。ここで、ステントが符号10にて示されている。ステント10は、自己拡張型、バルーン拡張型、又はこれらの複合型のいずれであってもよく、基端14と先端16とを備える。ステント10の先端と基端との間には、冠部20が存在している。冠部20は先端部21と基端部22とを有し、セル開口部23により画成され、開口部23の周辺には指部24が配置されている。拡張によってこれら指部は分岐部内へ延伸し得る。図1に示すように、指部24は様々な長さを有してもよく、大部分の指部24は、冠部から長手方向にて、先端方向及び基端方向のいずれかへ延び、一部の指部24は、長手方向とは異なる角度の方向へ延びている。しかしながら、本実施形態の目的において、長手方向に延びる指部24は、冠部23から延びる指部24が基端方向に延びている場合、冠部20の先端部21上に存在し、冠部23から延びる指部24が先端方向に延びている場合、冠部20の基端部22上に存在するものと想定される。先端方向に延びる指部24は、概して基端方向に延びる指部24と比較して長い。
【0020】
図1aに、冠部20上に配置された指部24が拡張状態にあるときの、本発明の実施形態を示す。とりわけ、比較的長い指部24と比較的短い指部24との組み合わせによる構成は、竜骨をより良好に包囲する。好ましい実施形態では、指部24の長さは、冠部20の基端から先端に向かって減少し、また、冠部20の先端から基端に向かって減少するものと想定される。より好ましい実施形態では、指部24の長さは同様の割合で減少するものと想定される。
【0021】
図2は、分岐部に配置された拡張されたステント10の断面側面図である。ステント10は、比較的長い指部24aと、比較的短い指部24bとを有する冠部20を備えている。これら指部は、分岐部の第二管腔内に延伸している。図2に示すように、比較的短い指部24bは、分岐部の竜骨26上に配置されている。比較的長い指部24aと比較的短い指部24bとは、該指部が延伸している状態にて同指部が分岐部にて支持されるよう形成されている。また図2aに示すように、第二管腔内の別のステント100に連結されることが所望される場合、包囲部分に空隙が形成されない。
【0022】
図3及び図3aに、比較的狭い包囲部分を有する二つの実施例を示す。図3に、ステント10の指部24が、短い同一長を有する分岐部を示す。第二管腔内のステント100は、一ヶ所のみにて指部24と係合し得る。従って、分岐部において第二管腔の一部は包囲されていない。図3aに、ステント10の指部24が、長い同一長を有する分岐部を示す。本実施例では、指部24は分岐部において第二管腔内に延伸している。しかしながら、この実施例の場合も、包囲を完全なものにするため、第二管腔内において指部24の一部上にステント100を重ねる必要がある。
【0023】
図4aに、冠部20を有するステント10を示す。冠部20の指部24は互いに重なっている。本実施形態では、基端方向に延びる指部24が、先端方向に延びる指部24上に重なっている。図4bに、冠部20を有するステント10を示す。冠部20の指部24は組み合ている。
【0024】
図5aに、身体管腔内の分岐部地点における、その先端部上に比較的長い指部を備えた冠部20を有するステント10を示す。本実施形態では、冠部20の指部24は、ステント10の主本体が完全に留置されるに先だって開放を開始する。一般に、処置済みの分岐部は2.0mm以上の管腔の開口寸法を有する。指部は約10.0mm迄の長さを有し得るが、分岐部の第二管腔内に反転される指部24については、該指部24の長さを約1.5mm迄に限定して、ステント10の配置時の任意の不整合を防止することが有利であり得る。指部24は、第二管腔の竜骨壁を障害のないものにする必要があるため、ステント10の完全留置前に冠部20の開放が開始されるように同冠部20を形成することによって、ステント10の完全留置後に指部24が第二管腔内に延伸する場合と比較して、比較的長く形成される。ステントの完全留置に先だって、指部24は第一管腔内で開放を開始し得るため、竜骨頂部を障害のないものにする予備空間が存在する。図5bに、完全留置後の図5aのステントを示す。図示するように、竜骨の先端部は非常に良好に包囲されている。ここで、第二管腔内に第二ステント100が存在している。
【0025】
図6に、冠部20を有するステント10を分岐部にて留置するための装置28を示す。このステント留置は自己拡張型ステントでも実行され得るが、装置28と共にバルーン40が図示されている。ステント10は、ガイドワイヤ50に沿って誘導される。押圧具30は、押圧板尖端35を有し、カテーテル、及びバルーン40の側部に配置されて、ステント10の下部にてステント10の冠部20まで延びている。押圧具30は、ガイドワイヤ55によって誘導される。
【0026】
図7に示すように、押圧具の一実施形態にて、押圧具30は尖頭を有する押圧板30aを備えている。本実施形態による押圧板30aは、ガイドワイヤ55に沿って誘導されて、前方に押圧されて冠部20を貫通する。押圧板30aは指部を外方向へ圧迫して、該指部を第二管腔内に配置する。図7aに、押圧板30aが貫通された後の第二管腔の内部を示す。
【0027】
図8に、別の一実施形態を示す。本実施形態では、押圧具30は、バルーン40と押圧板30bとの間にて移動可能に配置された係合機構60を備えている。係合機構60はバルーン40の少なくとも一部に沿って延び、かつカンチレバー部材62を有する長手方向部材68を備える。押圧板30bは、長手方向部材68に沿って先端方向に移動されるとカンチレバー部材62に係合し、枢軸位置65を中心としてカンチレバー部材62を回転させる。カンチレバー部材62が回転すると、カンチレバー部材62はステント10の冠部20に係合して、冠部を開放する。図8aに、この動作の結果を示す。
【0028】
図9に、押圧具30にリング27が連結されている別の一実施形態を示す。リング27の先端が冠部20と接触してリングの基端を回動させ、該基端が冠部20の指部と係合して指部を外方向へ圧迫する。図9aに、第二管腔の内部を示す。リング27は指部と完全に係合しており、かつ指部を管腔29内へ延伸させている。
【0029】
図10に別の一実施形態を示す。本実施形態では、押圧具30は管材、又は棒材からなり、その先端は中空で、かつ周囲に離間された開口部31を有する。各開口部31の間に、可撓性材料からなる細長片33が存在する。図10aに示すように、押圧具30が先端方向に移動されると、バルーン、又は図8の実施形態の長手方向部材68に堅固に取付け
られた取付部37の取付領域を有する管材、又は棒材の端部により生成された圧縮力によって、細長片33は外方向に屈曲する。細長片33が外方向に拡張すると、指部は細長片33に接触されて外方向へ圧迫され、第二管腔28内に配置される。図10bに、この動作の結果を示す。
【0030】
図11及び図11aに、別の一実施形態を示す。本実施形態では、押圧具30はウエブ状の糸体43を備えている。押圧具30が先端方向に移動されると、押圧具30の先端部は冠部40を通過して、糸体43は冠部40の指部24と係合するであろう。このようにして、指部24に牽引動作が付与されて同指部24が展開される。図11bに、指部24を牽引して身体管腔70内にて展開させる装置を示す。ウエブ状糸体43は、一定距離を移動された後に破断して、指部24から解放される。このことは数々の材料を使用して実行され得る。一実施形態では、所定の緊張が付与されると破断する新生元素(biophilial)材料を使用する。別の一実施形態では、面ファスナー材料と同様に作用する材料を使用する。
【0031】
上述した本発明の開示は説明を意図し、網羅的なものではない。本説明は、当業者に多数の別例と代替例とを提示するであろう。これらの別例と代替例の全ては、特許請求の範囲内に包含されるものとする。当業者は本願にて説明された特定の実施形態の他の等価物を認識し得るが、そのような等価物も特許請求の範囲内に包含されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】冠部を有するステントの側面図。
【図1a】冠部が拡張されたステントの側面図。
【図2】冠部の非対称な指部が管腔内に延伸されている、拡張ステントの断面図。
【図2a】冠部の非対称な指部が延伸されて第二管腔内のステントと係合している、拡張ステントの断面図。
【図3】冠部の同一長の指部が延伸されて第二管腔内のステントの一部のみと係合するとともに、片側上に空隙を残している拡張ステントの断面図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の長手方向に延びる軸線の周囲に配置される管状構造と、
複数の指部とを備えるステントであって、前記ステントの拡張によって、前記複数の指部は管状構造から第一の長手方向軸線に対して角度をなす第二の長手方向に延びる軸線の周囲において延伸し、複数の指部のうちの少なくとも1個は、他の指部に比較して長いステント。
【請求項2】
外側面を有し、前記指部は未拡張状態において管状構造の該外側面上に配置されている請求項1に記載のステント。
【請求項3】
前記複数の指部はステント内に設けられた開口部の周辺に配置され、前記開口部と指部とが冠部を形成している請求項1に記載のステント。
【請求項4】
前記複数の指部は、該指部の第一グループと第二グループとを備え、冠部の基端部上に配置された指部の第一グループは平均長を有し、冠部の先端部上に配置された指部の第二グループは平均長を有し、前記冠部の基端部上に配置された指部の第一グループの平均長は、冠部の先端部上に配置された指部の第二グループの平均長に比較して長い請求項3に記載のステント。
【請求項5】
前記先端部上に配置された指部のうちの少なくとも1個は、基端部上に配置された任意の指部に比較して短い請求項4に記載のステント。
【請求項6】
前記複数の指部は、該指部の第一グループと第二グループとを備え、冠部の先端部上に配置された指部の第一グループは平均長を有し、冠部の基端部上に配置された指部の第二グループは平均長を有し、前記冠部の先端部上に配置された指部の第一グループの平均長は、冠部の基端部上に配置された指部の第二グループの平均長に比較して長い請求項3に記載のステント。
【請求項7】
前記基端部上に配置された指部のうちの少なくとも1個は、先端部上に配置された任意の指部と比較して短い請求項6に記載のステント。
【請求項8】
前記管状構造が未拡張状態のとき、冠部上に配置された指部のうちの少なくとも1個は、冠部上に配置された他の指部のうちの少なくとも1個の上に重なる請求項3に記載のステント。
【請求項9】
前記管状構造が未拡張状態のとき、前記指部は、少なくとも1個の指部の一部が少なくとも部分的に他の2個の指部間に配置されるように組み合わされている請求項1に記載のステント。
【請求項10】
前記管状部材が未拡張状態のとき、数個の前記指部は他の指部の基端側に配置されて先端方向に延び、数個の指部は他の指部の先端側に配置されて基端方向に延び、前記他の指部の基端側に配置された指部は、基端方向に延びる指部の任意の部分よりも基端側の長手方向地点まで延びる請求項1に記載のステント。
【請求項11】
前記各指部の長さは、10.0mmより短い請求項1に記載のステント。
【請求項12】
前記各指部は長さを有し、指部のうちの1個は他の指部に比較して短く、該比較的短い指部は、約1.0mmの長さを有する請求項1に記載のステント。
【請求項13】
前記ステントは自己拡張型である請求項1に記載のステント。
【請求項14】
前記ステントはバルーン拡張型である請求項1に記載のステント。
【請求項15】
未拡張状態にある前記複数の指部は、冠部の中心領域に向かって内側に延びる請求項1に記載のステント。
【請求項16】
前記複数の指部のうちの少なくとも1個を除いた全指部は、各々比較的短い指部に隣接し、かつ比較的長い指部に隣接している請求項1に記載のステント。
【請求項17】
前記ステント上の複数の指部は、2〜25個の指部を備える請求項1に記載のステント。
【請求項18】
第一の管状要素と第二の管状要素とを有し、前記第一の管状要素は第一の長手方向に延びる軸線を定義し、第二の管状要素は、第一の長手方向軸線に対して角度をなす第二の長手方向に延びる軸線を定義し、前記第二の管状要素は第一の管状要素から延び、かつ複数の指部を備え、前記複数の指部のうちの少なくとも1個は、他の指部に比較して長い分岐ステント。
【請求項19】
前記指部は、開口部の周辺に配置されている請求項18に記載のステント。
【請求項20】
第一の長手方向に延びる軸線を有する管状構造を備え、前記管状構造は該構造から延びる指部を有し、同指部は第一の長手方向軸線に対して角度をなす第二の長手方向に延びる軸線の周囲にて配置される分岐ステントであって、少なくとも1個の指部は、隣接する指部に比較して長い分岐ステント。
【請求項21】
前記指部は、開口部の周辺に配置されている請求項20に記載のステント。

【図3】冠部の同一長の指部が延伸されて第二管腔内のステントと係合するとともに、第二管腔内のステントの一部に重なっている拡張ステントの断面図。
【図4a】指部が互いに重なる冠部を有するステントの断面図。
【図4b】指部が組み合わされた冠部を有するステントの断面図。
【図5a】指部が第二管腔に向かって開放している、冠部を有する一部留置ステントの断面図。
【図5b】指部が第二管腔内に延伸して別の一ステントと係合する、完全留置ステントの断面図。
【図6】冠部とステント留置装置とを有するステントの側面図。
【図7】可能な押圧尖頭の構成を示す斜視図。
【図7a】第二管腔内の押圧尖頭の端面図。
【図8】可能な押圧板の構成を示す断面図。
【図8a】押圧板の終端部の断面図。
【図9】リングを用いる可能な押圧板の構成を示す断面図。
【図9a】第二管腔内の押圧板の端面図。
【図10】取付領域と、離間部分を有する先端とを備えた、可能な押圧尖頭の構成を示す斜視図。
【図10a】先端方向に指向される力が付与されて先端の離間部分が外方向に拡張している、可能な押圧尖頭の構成を示す斜視図。
【図10b】先端の離間部分が完全に拡張された、可能な押圧尖頭の構成を示す第二管腔内の端面図。
【図11】押圧尖頭が指部を外方向へ牽引している、冠部を有するステントと、ステント留置装置とを示す側面図。
【図11a】牽引ワイヤが冠部20の指部と係合して該指部を外方向へ牽引している、押圧尖頭の拡大図。
【図11b】押圧尖頭が指部を外方向へ牽引して第二管腔内に配置する、身体管腔内の冠部を有するステントとステント留置装置とを示す側面図。
【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公表番号】特表2006−505343(P2006−505343A)
【公表日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−551439(P2004−551439)
【出願日】平成15年8月22日(2003.8.22)
【国際出願番号】PCT/US2003/026382
【国際公開番号】WO2004/043297
【国際公開日】平成16年5月27日(2004.5.27)
【出願人】(500332814)ボストン サイエンティフィック リミテッド (627)
【Fターム(参考)】