説明

非常用発電機の常用運転化制御装置およびその制御方法

【課題】非常用発電機の常用運転化制御装置とその制御方法を提供する。
【解決手段】防災負荷306と一般負荷308とを備えた負荷部300と、負荷部300に対してスイッチSW1を介して接続される電力会社100と、負荷部300にスイッチSW2を介して接続される常用発電機202と、負荷部300にスイッチSW3を介して接続される非常用発電機204と、常用発電機202と非常用発電機204とを接続するスイッチSW4と、防災負荷306とスイッチSW1間に設けられたスイッチSW5と、常用発電機202と非常用発電機204の出力の位相同期をとるための横流補償装置206と、電力会社100、常用発電機202、非常用発電機204の出力状態を検出するピックアップセンサP1、P2、P3と、統合制御部400とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非常用発電機の常用運転化制御装置とその制御方法とに関し、特に、非常用発電装置を有効に活用できるように工夫したものである。
【背景技術】
【0002】
非常用発電機は、事故や災害などによって発電所からの電気供給が停止した時に、自ら電気を発電し、電力を供給する設備である。一般的に、非常用発電機は停電時の消火設備用電源として1000m以上の公衆が出入する建物等に設置が義務付けられている。非常用発電機を常用発電に利用することは認められていないが、近年、常用発電機を2台設置して非常用発電機としての機能を持たせることによって、非常用発電機として認められるようになった。普段はほとんど使用しない非常用発電機を設置するよりも、日常的に使用する常用発電機を2台設置する方が投資回収も早く、省エネにも貢献する。そのため、常用発電機を2台設置して、非常用発電機として申請する場合も増えてきている。
【0003】
一方、我が国での非常用発電機の設置台数は約142000台で、その発電容量は1800万kWとなっている。これは、国内の総発電容量の約10%に相当する電力が利用されていないことになる。しかも、非常用発電機は、日常的に使用されていないため非常時に起動しなかったり、起動してもすぐに停止したりするものが約40%を占めている。
【0004】
従来、バッテリーの放電電流を常に計測することによって、充電電流を放電電流と同量に制御してバッテリーの寿命を短くすることを防ぎ、非常時に確実に起動する非常用発電機が提案されている。(特許文献1参照)
【特許文献1】特開平10−285824
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、既存の非常用発電機に常用発電機の機能を追加し、非常用と常用との兼用とするには以下のような問題がある。
【0006】
非常用発電機は、本来、電力会社からの電力供給が停止したときに起動し、消火設備等に電力を供給する機能のため、単独運転型であり系統連系運転型にはなっていない。また、非常用発電機はエンジン、発電機、バッテリー等の型式認定がないと使用することが許可されない。このために発電機を改造することは、費用や時間を費やす。非常用発電機の運転時間は、非常時に2時間維持できれば良いとされているため、燃料タンクが2時間の容量で内蔵型となっているため常用として使用することが難しい。同様に、潤滑油タンクも通常は設置されていない。
【0007】
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、非常用発電機を常用としても利用可能なように、制御方法を改良した非常用発電機の常用運転化制御装置と、その制御方法とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の様態による非常用及び常用発電機の制御装置は、防災負荷と一般負荷とを備えた負荷部と、前記負荷部に対して第1スイッチを介して接続される商用電源と、前記負荷部に第2スイッチを介して接続される常用発電機と、前記負荷部に第3スイッチを介して接続される非常用発電機と、前記常用発電機と前記非常用発電機とを接続する第4スイッチと、前記防災負荷と前記第1スイッチ間に設けられた第5スイッチと、前記常用発電機と非常用発電機の出力の位相同期をとるための横流補償装置と、前記商用電源、常用発電機、非常用発電機の出力状態を検出する第1、第2、第3ピックアップセンサと、統合制御部とを有し、前記統合制御部は、前記第1スイッチがオン、第2スイッチと第3スイッチとがオフ状態のとき、前記第1ピックアップセンサを介して停電を検出したとき、前記非常用発電機を起動し、前記第1スイッチと第5スイッチとをオフし、第3スイッチをオンする手段を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、非常用発電機を常用としても利用可能なように、制御方法を改良した非常用及び常用発電機の制御装置と、その制御方法とを提供し。常用発電機と非常用発電機とが連系動作するように制御するので、非常用発電機の有効利用を実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は電力供給装置として用いられる本発明の一実施形態に係る非常用及び常用発電機の制御装置の概略を示す図である。図1に示すように、商用電源としての電力会社100からの出力ラインは、スイッチ1を介して負荷部300に接続されている。負荷部300には、自家発電部200からの出力ラインがさらに接続されている。自家発電部200は統合制御部400によって制御されている。
【0011】
負荷部300は、防災負荷306と一般負荷308とを有している。防災負荷306は、変圧器302を介して電力会社100と自家発電部200との出力ラインに接続されている。一般負荷308は変圧器304およびスイッチSW5を介して電力会社100と自家発電部200との出力ラインに接続されている。ここで、防災負荷は、例えば消火設備、病院の手術室等といった非常時にも継続して電力供給が必要な負荷施設および負荷設備等である。一方、一般負荷308は、防災負荷以外の負荷施設および負荷設備等である。
【0012】
自家発電部200は、常用発電機202と非常用発電機204と常用発電機202および非常用発電機204間に接続された横流補償装置206とを有している。横流補償装置206は、常用発電機202と非常用発電機204の並列運転時に、常用発電機202と非常用発電機204との間で電流が互いに流れ込まないよう(横流がゼロとなるよう)電圧、周波数、位相を制御する。横流補償装置206が上記の制御を行うことで、常用発電機202と非常用発電機204とは一体となって運転する。
【0013】
このことにより、常用発電機202と非常用発電機204との出力が、相殺されることなく自家発電部200の出力として負荷部300に供給される。
【0014】
常用発電機202および非常用発電機204の出力ラインは、それぞれスイッチSW2、スイッチSW3を介して自家発電部200の出力ラインとして負荷部300に接続されている。
【0015】
常用発電機202と非常用発電機204とは、燃料タンク210を共有している。このため、非常用発電機204は、常用発電機202に用いられる燃料に対応した燃料フィルタを備えている。なお、この燃料タンク210は常用発電機用であるため、燃料供給が途切れても1週間から10日間程度の連続運転が可能である。
【0016】
電力会社100、常用発電機202、および非常用発電機204の出力ラインには、それぞれピックアップセンサP1、P2、P3が取り付けられている。このピックアップセンサP1、P2、P3は、交流信号の電圧・周波数・位相を検出する。ピックアップセンサP1、P2、P3の検出信号は、統合制御部400に入力されている。
【0017】
防災負荷306および一般負荷308の消費電力量は、電力消費量計測装置402により計測されて、その計測データは統合制御部400に入力されている。
【0018】
統合制御部400は、電力消費計測装置402から入力された電力消費量に応じて、常用発電装置202の出力の電圧、周波数、および位相の制御を行う。また、常用発電装置202および非常用発電機204の起動状態によって、所定の条件のもとで、スイッチSW1乃至スイッチSW6のオンオフ制御を行う。
【0019】
統合制御部400には、単独運転検出装置406からの制御信号、およびタイマー404からの運転情報も与えられている。また、各種の設定を行う場合、その設定情報を与えるための操作部(図示せず)の出力も統合制御部400に与えられている。
【0020】
単独運転検出装置406は、電力系統のインピーダンス上昇を負荷側から検知し、停電状態であることを検出する。この時、単独運転検出装置406は統合制御部400に制御信号を送信し、統合制御部400がスイッチSW1をオフ制御し、自家発電部200による単独運転にする。
【0021】
図2は、上記の電力供給装置を制御する統合制御部400の動作の一実施形態を説明するフローチャートである。
【0022】
今、スイッチSW1とスイッチSW5とが閉じた状態で、負荷部300は電力会社100から電力を供給されている。この状態で、ピックアップセンサP1で検知された電力会社100の出力の電圧、周波数、位相のデータによって統合制御部400が停電を検知すると(ステップA1)、統合制御部400は非常用発電機204を起動する(ステップA2)。統合制御部400は、ピックアップセンサP3によって非常用発電装置204の出力の電圧および周波数のデータを検知し(ステップA3)、非常用発電機204の出力を確立させる。
【0023】
ここで、再びピックアップセンサP1で検知された電力会社100の出力の各データから、停電が続いているかどうか判断する(ステップA4)。この時点で、復電していれば、非常用発電装置204を停止して(スッテプA5)このフローを終了する。停電が続いていればスイッチSW1とスイッチSW5とを開放する(ステップA6)。スイッチSW1とスイッチSW5とが開放されたことを確認したら、スイッチSW3を閉じる(ステップA7)。これによって、非常用発電機204の出力電力が、防災負荷302に供給される。
【0024】
つづいて、統合制御部400は常用発電機202を起動する(ステップA8)。ピックアップセンサP2とピックアップセンサP3によって、常用発電機202の出力と非常用発電機204の出力との電圧、周波数、位相が検知され(ステップA9)、統合制御部400は、常用発電機202の出力と非常用発電機204の出力との同期をとる(ステップA10)。常用発電機202の出力と非常用発電機204の出力との同期がとれたら(ステップA11)、スイッチSW2、スイッチSW4、およびスイッチSW6とを閉じる(ステップA12)。以上のことから、常用発電機202と非常用発電機204とが並列運転され(ステップA13)、防災負荷306と一般負荷308との両方に電力が供給される。
【0025】
ピックアップセンサP1によって、電力会社100の復電が検知されると(ステップA15)、ピックアップセンサP2によって常用発電機202の出力データを検知し(ステップA15)、ピックアップセンサP1によって検知された電力会社100の出力と、同期をとる(ステップA16)。常用発電機202と非常用発電機204(非常用発電機204は横流補償装置206により常用発電機202と並列発電している。)と電力会社100との出力の同期がとれたら(ステップA17)、スイッチSW1を閉じて(ステップA18)電力会社100と自家発電部200との連系運転とする(ステップA19)。
【0026】
このとき、ステップA2で非常用発電機204が故障等の理由によって起動しなかった場合には、常用発電機202を代替として起動させ、スイッチSW3を閉じる代わりにスイッチSW2を閉じる。常用発電機202と非常用発電機204とを並列運転させないため、スイッチSW5は開放したままとし、防災負荷306にのみ電力を供給する。
【0027】
図3に、統合制御部400の動作の第2実施形態を説明するフローチャートを示す。今、スイッチSW1、スイッチSW2、およびスイッチSW5が閉じた状態で、負荷部300は電力会社100と常用発電機202とから電力を供給されている。
【0028】
このとき、単独運転検出装置406が停電を検知すると(ステップB1)、統合制御部400はスイッチSW1とスイッチSW5とを開放する(ステップB2)。この状態では、常用発電機202が防災負荷306に電力を供給している(スッテプB3)。つづいて、統合制御部400は、非常用発電機204を起動する(ステップB4)。ここで、ピックアップセンサP2およびピックアップセンサP3によって、非常用発電機204の出力の電圧、周波数、位相を検知し(ステップB5)、常用発電機202の出力の電圧、周波数、および位相を非常用発電機204に合わせる(ステップB6)。常用発電機202と非常用発電機204との同期がとれたら(ステップB7)、スイッチSW3、スイッチSW5、およびスイッチSW6を閉じる(ステップB8)。このことにより、常用発電機202と非常用発電機204とが並列運転され(ステップB9)、防災負荷306と一般負荷308とに電力が供給される。
【0029】
このとき、ピックアップセンサP1が復電したことを検知すると(ステップB10)、ピックアップセンサP2により、常用発電機202の出力と電力会社100の出力との同期をとる(ステップB11)。電力会社100の出力と常用発電機202の出力との同期がとれたら(ステップB12)、スイッチSW1を閉じて(ステップB13)、電力会社100と自家発電部200との連系運転とする(ステップB14)。
【0030】
上記の実施形態において、ステップB4で非常用発電機204が故障等の理由によって起動しなかった場合、常用発電機202と非常用発電機204とを並列運転させないため、スイッチSW5は開放したままとし、防災負荷306にのみ電力を供給する。
【0031】
図4に、統合制御部400の動作の第3実施形態を説明するフローチャートを示す。今、スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW3、およびスイッチSW5が閉じた状態で、負荷部300は電力会社100と常用発電機202と非常用発電機204とから電力を供給されている。
【0032】
このとき、単独運転検出装置406が停電を検知すると(ステップC1)、統合制御部400はスイッチSW1を開放する(ステップC2)。この状態では、常用発電機202と非常用発電機204とが並列運転され(ステップC3)、防災負荷306と一般負荷308とに電力が供給されている。
【0033】
ここで、ピックアップセンサP1が復電したことを検知すると(ステップC4)、ピックアップセンサP2によって常用発電機202の電圧、周波数、位相を検知する(ステップC5)。統合制御部400は、常用発電機202の出力と、電力会社100の出力との同期をとり(ステップC7)、同期がとれたらスイッチSW1を閉じ(ステップC8)、電力会社100と自家発電部200との連系運転とする(ステップC9)。
【0034】
図5に、統合制御部400の動作の第4実施形態を説明するフローチャートを示す。ここでは、非常用発電機204を常用の発電機として使用している。今、スイッチSW1、およびスイッチSW5が閉じた状態で、負荷部300は電力会社100から電力を供給されている。
【0035】
このとき、電力消費計測装置402が負荷部300の消費電力量を計測し(ステップD1)、負荷部300での消費電力量がある設定値以上になると(ステップD2)、統合制御部400は非常用発電機204と常用発電機202とを起動する(ステップD3)。ここで、ピックアップセンサP2及びピックアップセンサP3によって常用発電機202と非常用発電機204との出力の電圧、周波数、位相を検知する(ステップD4)。常用発電機202の出力は、非常用発電機204に電圧、周波数、及び位相を合わせて同期をとる(ステップD5)。常用発電機202と非常用発電機204との出力の同期がとれたら(ステップD6)、スイッチSW4とスイッチSW6とを閉じて(ステップD7)、常用発電機202と非常用発電機204との並列運転とする(ステップD8)。次に、ピックアップセンサP1によって電力会社100の出力の電圧、周波数、位相を検知する(ステップD9)。統合制御部400は常用発電機202の出力の電圧、周波数、及び位相を電力会社100と同期をとり(ステップD10)、同期がとれたら(ステップD11)、スイッチSW2を閉じる(ステップD12)。このことより、電力会社100と自家発電部200との連系運転とする(ステップD13)。この時、非常用発電機204は、横流補償装置206により常用発電機202と一体となって並列運転となっている。これにより、非常用発電機204は電力会社100と連系運転となる。
【0036】
なお上記の実施形態で、非常用発電機204を常用として利用するためには、電力会社100および常用発電機206と連系運転するため、リミッタをかけて、その発電容量を非常用発電機204の定格の約80%となるように変更する。非常用発電機204を非常用として利用する場合にはリミッタを解除し、非常用発電機204の定格で発電する。
【0037】
上記のように、本発明は非常用発電機204を常用の発電機としても利用可能にするために非常用発電機204は常用の燃料タンク210接続しているとともに、横流補償装置206を介して常用発電機202と接続し、常用発電機202の出力と同期した1/2ずつの電力を出力する。よって、非常用発電機204は、発電基板を改造せずに電力会社100との連系運転することができ、また、常用の燃料タンク210に接続しているため長時間の運転も可能である。このことから、本発明によれば、既設の非常用発電機を常用としても使用可能な電力供給装置およびその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態に係る電力供給装置の概略を示す図。
【図2】図1に示す電力供給装置の制御方法の第1実施形態を説明するフローチャート。
【図3】図1に示す電力供給装置の制御方法の第2実施形態を説明するフローチャート。
【図4】図1に示す電力供給装置の制御方法の第3実施形態を説明するフローチャート。
【図5】図1に示す電力供給装置の制御方法の第4実施形態を説明するフローチャート。
【符号の説明】
【0039】
100…電力会社、200…自家発電部、202…常用発電機、204…非常用発電機、206…横流補償装置、208…潤滑油タンク、210…燃料タンク、300…負荷部、302、304…変圧装置、306…防災負荷、308…一般負荷、400…統合制御部、402…電力消費量計測装置、404…タイマー、406…単独運転検出装置、P1〜P3…ピックアップセンサ、SW1〜SW6…スイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
防災負荷と一般負荷とを備えた負荷部と、
前記負荷部に対して第1スイッチを介して接続される商用電源と、
前記負荷部に第2スイッチを介して接続される常用発電機と、
前記負荷部に第3スイッチを介して接続される非常用発電機と、
前記常用発電機の出力端子と前記非常用発電機の出力端子とを接続する第4スイッチと、
前記防災負荷と前記第1スイッチ間に設けられた第5スイッチと、
前記常用発電機と前記非常用発電機の出力の位相同期をとるための横流補償装置と、
前記商用電源、前記常用発電機、前記非常用発電機の出力状態を検出する第1、第2、第3ピックアップセンサと、
統合制御部とを有し、
前記統合制御部は、前記第1スイッチがオン、第2スイッチと第3スイッチとがオフ状態のとき、前記第1ピックアップセンサを介して停電を検出したとき、前記非常用発電機を起動し、前記第1スイッチと第5スイッチとをオフし、第3スイッチをオンする手段を有する非常用発電機の制御装置。
【請求項2】
防災負荷と一般負荷とを備えた負荷部と、
前記負荷部に対して第1スイッチを介して接続される商用電源と、
前記負荷部に第2スイッチを介して接続される常用発電機と、
前記負荷部に第3スイッチを介して接続される非常用発電機と、
前記常用発電機の出力端子と前記非常用発電機の出力端子とを接続する第4スイッチと、
前記防災負荷と前記第1スイッチ間に設けられた第5スイッチと、
前記常用発電機と前記非常用発電機の出力の位相同期をとるための横流補償装置と、
前記商用電源、前記常用発電機、前記非常用発電機の出力状態を検出する第1、第2、第3ピックアップセンサと、
統合制御部とを有し、
前記統合制御部は、前記第1、第2、第5スイッチがオン、前記負荷部が前記商用電源と前記常用発電機からの出力で動作しているとき、
前記商用電源の停電が単独運転検出装置で検知されたとき、前記第1スイッチと前記第5スイッチとをオフする前記常用発電機の制御装置。
【請求項3】
防災負荷と一般負荷とを備えた負荷部と、
前記負荷部に対して第1スイッチを介して接続される商用電源と、
前記負荷部に第2スイッチを介して接続される常用発電機と、
前記負荷部に第3スイッチを介して接続される非常用発電機と、
前記常用発電機の出力端子と前記非常用発電機の出力端子とを接続する第4スイッチと、
前記防災負荷と前記第1スイッチ間に設けられた第5スイッチと、
前記常用発電機と前記非常用発電機の出力の位相同期をとるための横流補償装置と、
前記商用電源、前記常用発電機、前記非常用発電機の出力状態を検出する第1、第2、第3ピックアップセンサと、
統合制御部とを有し、
前記統合制御部は、前記第1、第2、第3、および第5スイッチがオン、前記負荷部が、前記商用電源と前記常用発電機と前記非常用発電機からの出力で動作しているとき、
前記商用電源の停電を単独運転検出装置が検出したとき、前記第1スイッチをオフし、前記常用発電機と前記非常用発電機との同期を維持しながら前記負荷部に電力を供給する手段を有する非常用及び常用発電機の制御装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2006−158159(P2006−158159A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−348914(P2004−348914)
【出願日】平成16年12月1日(2004.12.1)
【出願人】(501344614)株式会社日本ギャラクシーエンジニアリング (6)
【Fターム(参考)】