説明

非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システム

【課題】 近年、GPSを用いて位置情報を取得し、様々なサービスの提供が始まっているが、GPSではその誤差が10メートル程度になる場合もあるほか、位置情報を不正に外部者に取得される可能性があり、この位置情報を用いた会社内、遊園地内、迎賓館セキュリティなどのサービスに利用できなかった。
【解決手段】 本発明では、非接触型ICカードの通信機能を利用し、特定領域内での位置情報を取得する。ICカード認識装置とICカード間の通信距離とICカード認識装置の配置を制御することで、特定の領域内でのICカード保持者の正確な位置情報を把握すると共に、その位置情報を外部からアクセスできないという利点がある。
更に、正確に取得できる位置情報と、ICカードの持つ情報保持および情報処理機能とを組み合わせることによって、会社内における入出管理のほかコンピュータシステムの利用セキュリティや、遊園地の来園者管理、VIPの警備システムなどを実現することを目的とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムであって、特定領域内にICカード認識装置を配することで、会社における社員の移動範囲を限定するための管理や、会社における情報のセキュリティを保持するため、アクセスできる情報や、利用できる端末装置の限定するための用途に使用可能である。また、遊園地など特定の領域における来客者の管理などにも適用可能であると共に、迎賓館などVIPを向かえ警備する必要のある施設内でもセキュリティ管理のために利用することが可能な非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムである。
【背景技術】
【0002】
従来の非接触型ICカードシステムは、ICカードをICカード認識装置に対して直接刺し組むことでデータ通信するものが一般的であった。また近年では、数センチの至近距離にて、ICカードとICカード認識装置間でデータ通信する非接触型のものが製品化されている。また最近では、数十メートルの範囲でICカードとICカード認識装置間でデータ通信するものも実用化されている。
【0003】
ICカードをICカード認識装置に対して直接刺し組むことでデータ通信するものは、銀行におけるキャッシュディスペンサーにおけるキャッシュカードや、クレジットカードとクレジットカード読取装置など、もはや今日の生活において必要不可欠なものである。
【0004】
しかし、ICカードをICカード認識装置に対して直接刺し組むことでデータ通信する接触型のICカードシステムでは、使い勝手の面で不自由が多いため、数センチの至近距離にてICカードとICカード認識装置間でデータ通信する非接触型のICカードシステムが実用化されている。この接触型のICカードシステムは鉄道における改札にて乗降客の管理などに既に適用されている。
【0005】
更に近年では、接触型のICカードシステムを企業などのセキュリティシステムとして実用化されており、会社への入出や、会社内における入出できる部屋の管理などに用いられている。また、会社への入出をICカードにより管理する場合、出社時間と退社時間を取得することが可能となるため、勤怠管理にも利用されるなど、その利用方法は徐々に広まりつつあるのが実情である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、接触型のICカードシステムの利用は、まだまだ数センチの至近距離にてICカードとICカード認識装置間でデータ通信するものが、
【0004】

【0005】
に示すように利用されているだけであり、数十メールの距離でデータ通信するICカードとICカード認識装置は、技術的には実用化可能ではあるがその利用方法については、未知数な部分が多い。
【0007】
この1つの要因としては、数十メールの距離でデータ通信するICカードとICカード認識装置の製造コストがまだまだ高価な事に起因している点が多いと言われている。しかし、ここの人にも持たせるICカードは現状の数センチの至近距離でデータ通信するものと、ほとんど変更しなくとも、ICカード認識装置の通信精度を向上させれば技術的には実現可能である。1つのICカードシステムにおいてICカードとは比較にならない数であるため、ICカードシステム全体のコストで見れば、現状の数センチの至近距離にてデータ通信するICカードシステムと比較しても、大きな差がないコストで数十メートルの距離でデータ通信するICカードシステムは十分実現可能である。更には、今後の技術革新に伴うコストダウンや、利用方法の提案・実現による大量生産効果によるコストダウンも十分可能である。
【0008】
数センチの至近距離にてICカードとICカード認識装置間でデータ通信するICカードシステムは
【0005】
に示すとおり、会社内においては徐々に浸透しつつあるが、データ通信可能な距離が数センチと短いため、例えば特定のコンピュータの利用制限をこのICカードシステムで行おうとした場合、コンピュータの利用開始時にICカードをコンピュータ端末に認識させるなどの手段しか用いられなかった。そのため、利用権限者がトイレなどで席を立った場合に、利用できない人がその端末を利用し、不正にコンピュータを利用するということもあった。
【0009】
これまで、携帯電話などの携帯情報端末や、コンピュータのおけるPCMCIAカードなど常に携帯できるサイズの物品では、GPSシステムを用いて位置情報を確定する技術は、実用化されていた。しかし、その位置の誤差は、10メートルを超える場合もあり、遊園地などの施設における来園者が、とあるアトラクション施設に入場のため並んでいるかなどの詳細な位置情報の把握は不可能であった。
【0010】
また、警備における警備対象者の位置確定などにおいては、不十分な精度でしかなかった。また、GPSシステムは衛星からの電波の送受信により位置情報を把握するものであり、その電波は当該特定の領域外でも不正入手することは理論的かつ物理的に可能なため、特に警備システムにおいては利用上の欠点となるという問題点があった。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するために、本発明では、非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第1の手段として、特定の周波数と電波強度のもとで情報の受信および送信の通信を行うことのできる非接触通信手段と、非接触通信手段にて受信した情報や、あらかじめ記憶させようとする情報を記憶できる情報記憶手段と、非接触通信手段で受信した情報を解読できる情報解読手段と、情報解読手段で解読した情報に制御命令が含まれていた場合、情報記憶手段で記憶している情報と受信情報とを活用し照合や、処理、送信などの制御を実行できる情報処理手段を有することを特徴とするICカードシステムを採用する。
【0012】
非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第2の手段として、上記第1の手段に示すICカードシステムに加え、情報表示手段を有することで、情報処理手段で制御した結果を、ICカード上に表示することを可能とし、ICカード保有者に情報を提示できることを特徴とする表示機能付ICカードシステムを採用する。
【0013】
非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第3の手段として、上記第1の手段および上記第2の手段に示すに示すICカードシステムとの情報送信や、情報受信などの通信ができることを特徴するICカード認識装置と、複数のICカード認識装置間を接続する認識装置間ネットワークと、認識装置間ネットワークに接続された個々のICカード認識装置に対して、特定のICカードシステムに対して照合や、処理、通信などの制御を実行させる指令を出すことができるサーバを有し、認識装置間ネットワーク全体を制御することを可能とする認識装置制御システムを採用する。
【0014】
非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第4の手段として、特定の施設内などの固有の特定領域において、上記第1の手段または上記第2の手段に示すICカードシステムを特定領域に入る人に持たせると共に、上記第3の手段に示す認識装置制御システム中のICカード認識装置を特定領域内にメッシュ上に配置することで、ICカードシステムを社員の現存位置を認識装置制御システムで認識できることを特徴とする領域内における人員位置取得システムを採用する。
【0015】
非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第5の手段として、個別の会社や役所などの特定領域において、上記第1の手段または上記第2の手段に示すICカードシステムを特定領域に入る社員に持たせると共に、上記第3の手段に示す認識装置制御システム中のICカード認識装置を各部屋やゲートなどに設けることで、個々の社員が立ち入ることのできる領域を特定させると共に、上記第3の手段に示す認識装置制御システム中のICカード認識装置をコンピュータなどの設備に設けることで、個々の社員がアクセスできる情報を制御すると共に、上記第4の手段に示す特定領域内の人員位置取得システムを活用することで、特定領域内で社員の現在の位置情報をつかむことができることで社員などの人員管理を行えることを特徴とする会社などにおける非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムを採用する。
【0016】
非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第6の手段として、遊園地などにおいて、上記第1の手段または上記第2の手段に示すICカードシステムを遊園地への来場者に持たせると共に、上記第3の手段に示す認識装置制御システム中のICカード認識装置を各設備のゲート付近に配置することで、来場者の利用できる設備か否かを自動で判別するサービスを提供できると共に、上記第4の手段に示す特定領域内の人員位置取得システムを活用することで、迷子が出た場合、迷子になった子供の位置を取得し、素早く探し出せるサービスを提供できると共に、ICカードシステム中に身体障害者やVIP顧客であるという情報を入園時に登録しておけば、当該来園者が設備利用時に事前に特定サービスを受けられるように係員への指令を素早く伝達することが可能となる遊園地内における非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムを採用する。
【0017】
非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第7の手段として、VIPの警備などを行う必要のある迎賓館などにおいて、上記第1の手段または上記第2の手段に示すICカードシステムを迎賓館内へ来場したVIPの人に持たせると共に、上記第4の手段に示す特定領域内の人員位置取得システムを活用することで、守るべきVIPの位置情報を正確に把握できることで、警備の集中化を実現し、警備の質を向上できることを特徴とする警備システムにおける非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムを採用する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第1の手段および第3の手段に示す事項は、既に数センチの距離にて通信機能を有するICカードとICカード認識装置を用いたICカードシステムは実用化されており、このICカードシステム中のICカードの通信出力の改変や、ICカード認識装置の通信精度の向上などの多少の改良にて機器の実現は可能である。また、
【0019】
本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第2の手段は、既存のICカードに表示機能を設けるだけであり、カード型電卓や、コンピュータにおけるPCMCIAカードなので実用化されている液晶表示部品を用いれば容易に実現可能である。
【0020】
本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第4の手段は、ICカード認識装置を等間隔で配置することで、どのICカード認識装置が当該ICカードと通信可能かという情報を制御サーバで分析すれば、容易に実現可能である。
【0021】
本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムに係わる第5の手段から第7の手段に示すサービスは、提供するサービスによりICカード認識装置の設定を行うことで通信可能な距離を制御することで、同一のICカードにて様々なサービスを提供可能である。
【実施例】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明に係わる本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムの実施例を説明する。
【0023】
図1は、ICカード1と、ICカード制御システム2の校正を示した図である。ICカード1内には、ICカード制御システム2内のICカード認識装置21と通信を行うための非接触通信手段11、非接触通信手段11から読み込んだ情報を解読する情報解読手段12、情報解読手段12が解読した受信情報やあらかじめICカード1に記憶させておく情報を記憶保持する情報記憶手段13、情報解読手段12からの情報や情報記憶手段13に記憶させた情報から何らかの制御を行うため情報を処理する情報処理手段14、情報処理手段14が処理した情報を元にICカード1を保有している人に情報を伝えるため情報を表示する情報表示手段15から構成される。
【0024】
ICカード制御システム2は、ICカード1との通信を行うICカード認識装置21を、管理すべき特定領域内に複数配置し、それらを制御サーバ22とネットワーク接続した構成となる。ICカード認識装置21は、簡単なサービスの提供においては個々に制御を行うことのできる機能を付加させることも可能である。また、提供するサービスによって、ICカード1との通信距離を設定する機能もしくは、通信距離の設定はできなくとも、個々のICカード認識装置21で同一距離での通信距離ではなく、提供するサービスごとに通信距離の異なるICカード認識装置21を配置することで、ICカード制御システム2を構築してもよい。
【0025】
例えば、会社や役所などの特定領域においては、個々の社員が立ち入ることのできる部屋の管理においては、数センチの至近距離で通信可能なICカード認識装置21を各部屋の入口付近にゲートなどに設け、ICカード所持者がICカード認識装置21にICカード1を翳すことで、その部屋の鍵が開くという方式で管理されているのが一般的であった。
【0026】
しかし、この方法では当該部屋のへ立ち入る際には、ICカード1をICカード認識装置21に翳すためにICカード認識装置21の至近距離までICカードを移動させねばならないため、部屋へ入るたびにいちいち面倒な作業が必要であった。
【0027】
更には、ICカード認識装置21にICカード1を翳すことで当該部屋の鍵を開けるという制御のため、当該部屋への入出を許可されたものが一人でも居れば、鍵を開けることが可能であり、不心得者で本来その部屋に入出できないものを導くことも可能であると共に、多数の人間が当該部屋の前で待っている場合、その中に当該部屋への入出が許可されてないものが含まれていても識別できないと言う問題点があった。
【0028】
しかし、本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムを図2に示すように部屋のドア上部に設置し入口周辺にICカード1を所持した人が居るかを検出するように用いれば、セキュリティで管理でも入室が許可されている人は、鍵など無いようにスムースに入出できるよう管理ができる。また、セキュリティで管理されている部屋の前に多くのICカード1所持者がいる場合、その人の中で当該部屋への入出が禁止されている人がいる場合、部屋を空けないような制御も可能であるため、より厳密なセキュリティ管理が可能となる。
【0029】
更には、図3に示すようにセキュリティで管理されている部屋の前に多くの人が居て、ICカード1すら所持していない人がいる場合、本発明に係わる非接触ICカード1を用いた施設アクセス自動管理システムと、赤外線体温センサーなど特定領域内に居る人の人数を識別できる装置と組み合わせて使用すれば、ICカードを所持しない人も認識できるため、セキュリティで管理されている部屋の前に多くの人が居ても、その全ての人が入出可能な場合にのみドアの鍵を開けるなど、高度なセキュリティ管理が可能となる。
【0030】
会社において利用できるコンピュータやアクセスできるデータの管理を行う場合、図3に示すようにコンピュータの近隣に1−2メートルの距離で通信できるよう設定したICカード認識装置21を配置すれば、当該コンピュータの利用を許可され、その旨登録されたICカードた人がコンピュータに向かい合っている場合にのみ、コンピュータを使用できるように管理することが可能となる。これにより、これまでIDとパスワードによるコンピュータのセキュリティ管理の最大の欠点であった正規の利用者がトイレなどで一時的にコンピュータの前を離れた場合にも対処可能となる。
【0031】
本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムは、遊園地などの来園者の管理にも適用可能である。遊園地の来園者に対して入園時にチケットとしてICカード1を持ってもらうようにする。チケットとして配布するICカード1には、来園者が購入した園内の利用できるアトラクションなどの施設情報や、来園者がVIPなのか、身体的な障害を持つ人で何らかの援助作業を要する人なのか、要する人の場合はどの程度の援助が必要なのかなどの情報を、あらかじめICカード1に入力しておく。これにより当該来園者が園内で何が出来るのか、どの程度の援助が必要なのかという情報をICカード1によって一元管理することが可能となる。
【0032】
その後、ICカードを持った来園者が、図4に示すように、利用したいアトラクション3に並んだ際など、図4に示すようにICカード認識装置21をアトラクション利用者の待合列の領域を全て認識できるように配置しておけば、列に並んでいる人が当該アトラクション3を利用できる人なのか、はたまたVIPや身体的な障害を有する人で援助が必要なのかなどの情報を瞬時に得ることが出来るため、遊園地の従業員は、アトラクション利用者の待合列に並んだ来園者に対して適切なサービスを提供できる。
【0033】
また、園内にICカード認識装置21をメッシュ上に等間隔に配置すれば来園者個々の位置情報を常に把握することが可能となる。これにより来園者の迷子などにも迅速に対応することが可能となる。
【0034】
本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムは、VIPの警備などを行う必要のある迎賓館などの施設でも適用可能である。VIPなどの警護では、対象となるVIPの位置情報を正確に把握しておくことは必要条件となる。位置情報取得には衛星を利用するGPSシステムが一般的であるが、これには10メートル以上の誤差が出たり、衛星を用いるためVIPの位置情報を、部外者の人から不正に察知される可能性があるため利用できない。しかし、ICカード認識装置21を
【0033】
に示すように、迎賓館などの施設内にメッシュ上に配置すると共に、VIPにICカード1を常に保持させれば、VIPの位置を正確に把握できると共に、部外者からVIPの位置を察知される可能性もない。
【0035】
さらに、迎賓館などの施設内に入っている全ての人にICカードを持たせれば、VIPに近づく人を察知でき、よりセキュリティ向上した保安システムを実現することが可能である。
【0036】
その上、赤外線センサーなど、人の存在を検地できるシステムと平行で用いれば、ICカード1を所持しない人が迎賓館などの施設内にいるか、ということも把握でき、よりセキュリティ向上した保安システムを実現することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0037】
以上のように、本発明に係わる非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムを用いれば、会社でのセキュリティシステム、遊園地での来園者管理システム、迎賓館などにおけるセキュリティシステムなど、特定の領域内で様々なサービスを提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】 本発明の非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムの概略システムの構成を示した図である。
【図2】 本発明の非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムを会社などの入出チェックシステムに適用した場合のイメージ図である。
【図3】 本発明の非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムをコンピュータシステムの利用およびアクセスチェックシステムに適用した場合のイメージ図である。
【図4】 本発明の非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システムを遊園地などにおける来園者管理システムに適用した場合のイメージ図である。
【符号の説明】
【0033】
1 ICカード
11 非接触通信手段
12 情報解読手段
13 情報記憶手段
14 情報処理手段
15 情報表示手段
2 ICカード制御システム2
21 ICカード認識手段
22 制御サーバ
3 アトラクション

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の周波数と電波強度のもとで情報の受信および送信の通信を行うことのできる非接触通信手段と、
非接触通信手段にて受信した情報や、あらかじめ記憶させようとする情報を記憶できる情報記憶手段と、
非接触通信手段で受信した情報を解読できる情報解読手段と、
情報解読手段で解読した情報に制御命令が含まれていた場合、情報記憶手段で記憶している情報と受信情報とを活用し照合や、処理、送信などの制御を実行できる情報処理手段を
有することを特徴とするICカードシステム
【請求項2】
上記ICカードシステムに加え、情報表示手段を有することで、情報処理手段で制御した結果を、ICカード上に表示することを可能とし、
ICカード保有者に情報を提示できることを特徴とする表示機能付ICカードシステム。
【請求項3】
請求項1および請求項2に示すICカードシステムとの情報送信や、情報受信などの通信ができることを特徴するICカード認識装置と、
複数のICカード認識装置間を接続する認識装置間ネットワークと、
認識装置間ネットワークに接続された個々のICカード認識装置に対して、特定のICカードシステムに対して照合や、処理、通信などの制御を実行させる指令を出すことができる制御サーバを有し、
認識装置間ネットワーク全体を制御することを可能とする認識装置制御システム。
【請求項4】
特定の施設内などの固有の特定領域において、
請求項1または請求項2に示すICカードシステムを特定領域に入る人に持たせると共に、
請求項3に示す認識装置制御システム中のICカード認識装置を特定領域内にメッシュ上に配置することで、
ICカードシステムを社員の現存位置を認識装置制御システムで認識できることを特徴とする領域内における人員位置取得システム。
【請求項5】
個別の会社や役所などの特定領域において、
請求項1または請求項2に示すICカードシステムを特定領域に入る社員に持たせると共に、
請求項3に示す認識装置制御システム中のICカード認識装置を各部屋やゲートなどに設けることで、個々の社員が立ち入ることのできる領域を特定させると共に、
請求項3に示す認識装置制御システム中のICカード認識装置をコンピュータなどの設備に設けることで、個々の社員がアクセスできる情報を制御すると共に
請求項4に示す特定領域内の人員位置取得システムを活用することで、特定領域内で社員の現在の位置情報をつかむことができることで
社員などの人員管理を行えることを特徴とする会社などにおける非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システム。
【請求項6】
遊園地などにおいて、
請求項1または請求項2に示すICカードシステムを遊園地への来場者に持たせると共に、
請求項3に示す認識装置制御システム中のICカード認識装置を各設備のゲート付近に配置することで、来場者の利用できる設備か否かを自動で判別するサービスを提供できると共に、
請求項4に示す特定領域内の人員位置取得システムを活用することで、迷子が出た場合、迷子になった子供の位置を取得し、素早く探し出せるサービスを提供できると共に
ICカードシステム中に身体障害者やVIP顧客であるという情報を入園時に登録しておけば、当該来園者が設備利用時に事前に特定サービスを受けられるように係員への指令を素早く伝達することが可能となる
遊園地内における非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システム。
【請求項7】
VIPの警備などを行う必要のある迎賓館などにおいて、
請求項1または請求項2に示すICカードシステムを迎賓館内へ来場したVIPの人に持たせると共に、
請求項4に示す特定領域内の人員位置取得システムを活用することで、守るべきVIPの位置情報を正確に把握できることで、
警備の集中化を実現し、警備の質を向上できることを特徴とする警備システムにおける非接触ICカードを用いた施設アクセス自動管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2006−228175(P2006−228175A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−78052(P2005−78052)
【出願日】平成17年2月18日(2005.2.18)
【出願人】(504334278)
【Fターム(参考)】