説明

非水性インクジェットインキ、およびインキセット

【課題】低臭気で安全衛生性に優れ、樹脂溶解性に優れ、印刷安定性に優れ、乾燥性に優れ、プリンターへの腐食がなく、非吸収性基材への密着性が良好な非水性インクジェットインキ、およびインキセットを提供する。
【解決手段】少なくとも顔料、樹脂、混合溶剤を含む非水性インクジェットインキにおいて、混合溶剤がジエチレングリコールジアルキルエーテルとテトラエチレングリコールジアルキルエーテルであることを特徴とする非水性インクジェットインキ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔料、樹脂、混合溶剤からなる低臭気で安全衛生性に優れ、樹脂溶解性に優れ、印刷安定性に優れ、乾燥性に優れ、プリンターへの腐食がなく、非吸収性基材への密着性が良好な非水性インクジェットインキ、およびインキセットを提供することを目的とする。
【背景技術】
【0002】
従来、非吸収性基材を対象とした印刷方式として、軟包材用グラビア印刷、サニタリー用フレキソ印刷、金属版用シルクスクリーン印刷、屋内外広告用インクジェット印刷などが一般的に知られている。しかし、これらの印刷方式に用いられるインキ組成物は第二種有機溶剤に該当するトルエン、酢酸エチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等の溶剤を用いることが一般的であり、環境濃度設定、臭気等から局所排気装置の設置、又は定期健康診断等の義務が発生するなど取り扱いが難しく、より安全衛生性の高いインキが求められてきた。特にインキジェットは専用工場で印刷されるグラビア印刷、フレキソ印刷、シルクスクリーン印刷と異なり、一般オフィスなどの事務所で使用されるため、より安全性、有害性、臭気を配慮しなければならない。
【0003】
安全性向上のため、軟包材グラビア印刷、サニタリー用フレキソ印刷では、環境濃度設定値が低いトルエンを使用しないノントルエンインキやアルコールを主成分とする水性インキが開発された。
【0004】
一方、インキジェット印刷でも、第二種有機溶剤に非該当であるポリアルキレングリコール系溶剤、又は炭化水素系溶剤を用いたインキが開発された。(特許文献1)しかし、ポリアルキレングリコール系溶剤、又は炭化水素系溶剤からなるインキでは印刷基材表面を溶解させることができないため定着性、耐候性等が劣るなどの問題があった。
そこで、最近ではポリアルキレングリコール系溶剤と同じく第二種有機溶剤に非該当である2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドンなどの含窒素複素環化合物、DMSOなどの含硫黄化合物、又はラクトン系化合物を副溶剤として併用することで、定着性、耐候性等を改善した溶剤系インクジェットインキが開発されてきた。(特許文献1、特許文献2)。しかし、これらのインキは溶解性の強さから顔料の溶解やプリンターヘッド材料の腐食がみられたり、臭気が強いなどの問題点があった。
【特許文献1】特表2005−330298号公報
【特許文献2】特表2000−515920号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、低臭気で安全衛生性に優れ、樹脂溶解性に優れ、印刷安定性に優れ、乾燥性に優れ、プリンターへの腐食がなく、非吸収性基材への密着性が良好な非水性インクジェットインキ、およびインキセットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわち本発明は、少なくとも顔料、樹脂、混合溶剤を含む非水性インクジェットインキにおいて、混合溶剤がジエチレングリコールジアルキルエーテルとテトラエチレングリコールジアルキルエーテルであることを特徴とする非水性インクジェットインキに関する。
【0007】
さらに本発明は、混合溶剤の混合比がジエチレングリコールジアルキルエーテル100重量部に対して、テトラエチレングリコールジアルキルエーテルが1〜100重量部であることを特徴とする上記非水性インクジェットインキに関する。
【0008】
さらに本発明は、混合溶剤がジエチレングリコールジエチルエーテルとテトラエチレングリコールジメチルエーテルであることを特徴とする上記非水性インクジェットインキに関する。
【0009】
さらに本発明は、N−アルキルオキサゾリジノンを1〜20重量%含有することを特徴とする上記非水性インクジェットインキに関する。
【0010】
さらに本発明は、顔料がジメチルキナクリドン、ジクロルキナクリドン、および無置換キナクリドンから選ばれる1種であることを特徴とする上記非水性インクジェットインキに関する。
【0011】
さらに本発明は、下記一般式1で示される化合物を含有することを特徴とする上記非水性インクジェットインキに関する。
【0012】
一般式(1) Q−SO3-[NH3−R]+
(式中、Qはキナクリドン残基、Rは炭素数10〜20のアルキル基を示す)
さらに本発明は、顔料としてジメチルキナクリドン、ジクロルキナクリドン、および無置換キナクリドンから選ばれる1種と、混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、およびテトラエチレングリコールジメチルエーテルを含むマゼンタインキと、少なくとも混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、およびN−アルキルオキサゾリジノンを含むブラックインキ、シアンインキ、およびイエローインキを組み合わせることを特徴とする非水性インクジェットインキセットに関する。
【0013】
さらに本発明は、顔料としてジメチルキナクリドン、ジクロルキナクリドン、および無置換キナクリドンから選ばれる1種と、混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、およびテトラエチレングリコールジメチルエーテルを含むマゼンタインキと、少なくとも混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、およびN−アルキルオキサゾリジノンを含むブラックインキ、シアンインキ、およびイエローインキを組み合わせることを特徴とする非水性インクジェットインキセットに関する。
【0014】
さらに本発明は、ブラックインキの顔料がカーボンブラック、シアンインキの顔料が銅フタロシアニン系顔料、イエローインキの顔料がニッケルアゾ錯体顔料、もしくはベンズイミダゾロン系顔料であることを特徴とする上記非水性インクジェットインキセットに関する。
【発明の効果】
【0015】
顔料、樹脂、混合溶剤を含む非水性インクジェットインキにおいて、混合溶剤としてジエチレングリコールジアルキルエーテルとテトラエチレングリコールジアルキルエーテルを使用したマゼンタインキと、さらにN−アルキルオキサゾリジノンを含有するブラックインキ、シアンインキ、イエローインキを用いることによって、低臭気で安全衛生性に優れ、樹脂溶解性に優れ、印刷安定性に優れ、乾燥性に優れ、プリンターへの腐食がなく、非吸収性基材への密着性が良好な非水性インクジェットインキ、およびインキセットを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明に使用する混合溶剤はジエチレングリコールジアルキルエーテルとテトラエチレングリコールジアルキルエーテルであることが良いが、両者のジアルキルエーテルのアルキル基は炭素数が1〜4であることが好ましく、更に好ましくは炭素数が1または2であることが良い。また、具体的な組み合わせとしてはジエチレングリコールジエチルエーテルとテトラエチレングリコールジメチルエーテルであることが最良である。
【0017】
混合溶剤としてジエチレングリコールジアルキルエーテルとテトラエチレングリコールジアルキルエーテルの組み合わせが良い効果を得られる理由としては、非吸収性基材の代表例であるポリ塩化ビニル樹脂シートの溶解性と揮発乾燥性のバランスである。ジエチレングリコールジアルキルエーテルはポリ塩化ビニル樹脂シートの溶解性が殆ど無いか低いのに対し、テトラエチレングリコールジアルキルエーテルの溶解性が非常に高い。また、乾燥性はその逆で、ジエチレングリコールジアルキルエーテルの揮発性が高いのに対し、テトラエチレングリコールジアルキルエーテルの揮発性は非常に低い。この効果をが最も良く反映される組み合わせが、上記ジエチレングリコールジエチルエーテルとテトラエチレングリコールジメチルエーテルである。
【0018】
また、混合溶剤の配合比としてはジエチレングリコールジアルキルエーテル100重量部に対して、テトラエチレングリコールジアルキルエーテルが1〜100重量部であることが良いが、ジエチレングリコールジアルキルエーテル100重量部に対して、テトラエチレングリコールジアルキルエーテルが5〜50重量部であることが好ましく、さらに好ましくはジエチレングリコールジアルキルエーテル100重量部に対して、テトラエチレングリコールジアルキルエーテルが10〜40重量部であることが良い。
【0019】
さらに安全衛生性を考慮した場合も、ジエチレングリコールジエチルエーテルとテトラエチレングリコールジメチルエーテルの組み合わせが、急性毒性、変異原性、発癌性、生殖毒性といった有害性の観点でも非常に有利である。
【0020】
本発明における混合溶剤であるジエチレングリコールジアルキルエーテルとテトラエチレングリコールジアルキルエーテルの組み合わせに追加してN−アルキルオキサゾリジノンを添加すると、更に非吸収性基材への密着性を向上させることができる。添加量としては1〜20%が良いが、好ましくは1〜10%、さらに好ましくは3〜7%が良い。
【0021】
本発明における顔料は種々の有機顔料、無機顔料を使用することができるが、本発明における混合溶剤を使用する場合は、キナクリドン系顔料との相性が非常に良い。非吸収性基材へ印刷する非水性インクジェットインキの場合、溶剤の溶解性を高める必要があるが、キナクリドン系顔料の場合は他の顔料と異なって有機溶剤へ微量に溶解する傾向があるため、インクジェットプリントヘッド内部に顔料の再結晶による異物が付着し、ノズルの閉塞を招く。混合溶剤中のテトラエチレングリコールジアルキルエーテルは非吸収性基材は溶解するがキナクリドン系顔料は溶解しないため、マゼンタインキとしては最良の溶剤であると言える。使用可能なキナクリドン系顔料としてはジメチルキナクリドン、ジクロルキナクリドン、および無置換キナクリドンが良いが、好ましくはジメチルキナクリドンと無置換キナクリドン、さらに好ましくはジメチルキナクリドンが良い。
【0022】
本発明におけるマゼンタインキにはキナクリドン系顔料を使用するが、顔料の分散安定性を良くするために下記一般式1で示される化合物を添加するのが良い。
【0023】
一般式(1) Q−SO3-[NH3−R]+
(式中、Qはキナクリドン残基、Rは炭素数10〜20のアルキル基を示す)
この化合物の添加量は顔料100重量部に対して1〜20重量部であることが良いが、好ましくは1〜10部、さらに好ましくは3〜7部であることが良い。化合物中のRはアルキル基を示すが、アルキル基の炭素数は10〜20であることが良いが、好ましくは5〜15、さらに好ましくは10〜15であることが良い。なお、この化合物は顔料の分散時に添加するのが効果的だが、予め処理された顔料を使用することもできる。また、この化合物は上記キナクリドン系顔料より有機溶剤への溶解性が高いため、本発明の混合溶剤を使用しなければプリントヘッド内部への異物を防ぐことができない。
【0024】
さらに本発明の非水性インクジェットインキを使用して、非吸収性基材に印刷する際、上記の様に、顔料としてジメチルキナクリドン、ジクロルキナクリドン、および無置換キナクリドンから選ばれる1種と、混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、およびテトラエチレングリコールジメチルエーテルを含むマゼンタインキを使用した場合、ブラックインキ、シアンインキ、イエローインキについては、少なくとも混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、およびN−アルキルオキサゾリジノンを含む非水性インクジェットインキをセットとして用いることが良い。
【0025】
さらに乾燥性のバランスや非吸収性基材への密着性をコントロールするためには上記インキセットのブラックインキ、シアンインキ、イエローインキにもテトラエチレングリコールジメチルエーテルを加えることができる。添加量についてはこれまでの説明に準ずる。
【0026】
なお、本発明の非水性インクジェットインキ中の混合溶剤はインキ全体の95重量%〜60重量%であることが良い。好ましくは95重量%〜70重量%、さらに好ましくは95重量%〜80重量%であることが良い。当然ながら混合溶剤以外の溶剤も粘度調整や乾燥性の調整のために添加することができる。添加可能な溶剤は特に限定されるものではないが以下実例を挙げる。
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルプロピオネート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルプロピオネート、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート、エチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、エチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノエチルエーテルブチレート、ジエチレングリコールモノブチルエーテルブチレート、プロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルブチレート等のグリコールモノアセテート類、エチレングリコールジアセテート、ジエチレングリコールジアセテート、プロピレングリコールジアセテート、ジプロピレングリコールジアセテート、エチレングリコールアセテートプロピオネート、エチレングリコールアセテートブチレート、エチレングリコールプロピオネートブチレート、エチレングリコールジプロピオネート、エチレングリコールアセテートジブチレート、ジエチレングリコールアセテートプロピオネート、ジエチレングリコールアセテートブチレート、ジエチレングリコールプロピオネートブチレート、ジエチレングリコールジプロピオネート、ジエチレングリコールアセテートジブチレート、プロピレングリコールアセテートプロピオネート、プロピレングリコールアセテートブチレート、プロピレングリコールプロピオネートブチレート、プロピレングリコールジプロピオネート、プロピレングリコールアセテートジブチレート、ジプロピレングリコールアセテートプロピオネート、ジプロピレングリコールアセテートブチレート、ジプロピレングリコールプロピオネートブチレート、ジプロピレングリコールジプロピオネート、ジプロピレングリコールアセテートジブチレート等のグリコールジアセテート類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール等のグリコール類、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールn−プロピルエーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル等のグリコールエーテル類、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル等の乳酸エステル類が好ましい。
【0027】
本発明のマゼンタインキ以外のインキに使用する顔料は特に制限を受けるものではないが、ブラックインキとしてはカーボンブラックが良く、酸性、中性、塩基性いずれのカーボンブラックでも使用することができる。シアンインキとしては銅フタロシアニン顔料が良く、カラーインデックスで示すと、C.I.ピグメントブルー15、15:1、15:2、15:3、15:4が好ましい。イエローインキとしてはニッケルアゾ錯体顔料、もしくはベンズイミダゾロン系顔料が良いが、カラーインデックスで示すと、C.I.ピグメントイエロー150、151、154、180であることが良い。またこれら顔料は非水性インクジェットインキ中に0.1〜10重量%含有することが好ましい。
本発明では非吸収性基材への密着性向上のために樹脂を添加する。使用できる樹脂としては、アクリル系樹脂、スチレン−アクリル系樹脂、スチレン−マレイン酸系樹脂、ロジン系樹脂、ロジンエステル系樹脂、エチレン−酢ビ系樹脂、石油樹脂、クマロンインデン系樹脂、テルペンフェノール系樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、塩酢ビ系樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、脂肪族炭化水素樹脂、ブチラール樹脂、マレイン酸樹脂、フマル酸樹脂等が挙げられる。樹脂の具体例としては、荒川化学社製のスーパーエステル75、エステルガムHP、マルキッド 33、安原社製のYS ポリスター T80、三井化学社製のHiretts HRT200X、ジョンソンポリマー社製のジョンクリル586、ダウケミカルズ社製のユーカーソリューションビニル樹脂VYHD、VYHH、VMCA、VROH、VYLF−X、日信科学工業製のソルバイン樹脂CL、CNL、C5R、TA5Rを例示することができる。樹脂はインキ中に0.1〜10重量%含まれることが好ましい。
本発明では、顔料の分散性およびインクジェットインキの保存安定性を向上させるために分散剤を添加することが出来る。分散剤としては、水酸基含有カルボン酸エステル、長鎖ポリアミノアマイドと高分子量酸エステルの塩、高分子量ポリカルボン酸の塩、長鎖ポリアミノアマイドと極性酸エステルの塩、高分子量不飽和酸エステル、高分子共重合物、変性ポリウレタン、変性ポリアクリレート、ポリエーテルエステル型アニオン系活性剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物塩、芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物塩、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ステアリルアミンアセテート等を用いることができる。
【0028】
分散剤の具体例としては、BYK Chemie社製「Anti−Terra−U(ポリアミノアマイド燐酸塩)」、「Anti−Terra−203/204(高分子量ポリカルボン酸塩)」、「Disperbyk−101(ポリアミノアマイド燐酸塩と酸エステル)、107(水酸基含有カルボン酸エステル)、110、111(酸基を含む共重合物)、130(ポリアマイド)、161、162、163、164、165、166、170(高分子共重合物)」、「400」、「Bykumen」(高分子量不飽和酸エステル)、「BYK−P104、P105(高分子量不飽和酸ポリカルボン酸)」、「P104S、240S(高分子量不飽和酸ポリカルボン酸とシリコン系)」、「Lactimon(長鎖アミンと不飽和酸ポリカルボン酸とシリコン)」が挙げられる。
【0029】
また、Efka CHEMICALS社製「エフカ44、46、47、48、49、54、63、64、65、66、71、701、764、766」、「エフカポリマー100(変性ポリアクリレート)、150(脂肪族系変性ポリマー)、400、401、402、403、450、451、452、453(変性ポリアクリレート)、745(銅フタロシアニン系)」、共栄社化学社製「フローレン TG−710(ウレタンオリゴマー)、「フローノンSH−290、SP−1000」、「ポリフローNo.50E、No.300(アクリル系共重合物)」、楠本化成社製「ディスパロン KS−860、873SN、874(高分子分散剤)、#2150(脂肪族多価カルボン酸)、#7004(ポリエーテルエステル型)」が挙げられる。
【0030】
さらに、花王社製「デモールRN、N(ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩)、MS、C、SN−B(芳香族スルホン酸ホルマリン縮合物ナトリウム塩)、EP」、「ホモゲノールL−18(ポリカルボン酸型高分子)、「エマルゲン920、930、931、935、950、985(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)、「アセタミン24(ココナッツアミンアセテート)、86(ステアリルアミンアセテート)」、ルーブリゾール社製「ソルスパーズ5000(フタロシアニンアンモニウム塩系)、13940(ポリエステルアミン系)、17000(脂肪酸アミン系)、24000」、日光ケミカル社製「ニッコール T106(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート)、MYS−IEX(ポリオキシエチレンモノステアレート)、Hexagline 4−0(ヘキサグリセリルテトラオレート)」、味の素ファインテクノ社製「アジスパーPB821、PB822(塩基性分散剤)」等が挙げられる。分散剤はインキ中に0.1〜10重量%含まれることが好ましい。
【0031】
本発明の非水性インクジェットインキには可塑剤、表面調整剤、紫外線防止剤、光安定化剤、酸化防止剤、加水分解防止剤等の種々の添加剤を使用することができる。
【0032】
本発明の非水性インクジェットインキは被印刷体として非吸収性基材を利用する。具体的な基材としては、ポリ塩化ビニル樹脂シート、ポリオレフィン系シート、ガラス、金属等が挙げられ、特に好ましくはポリ塩化ビニル樹脂シートである。
【0033】
本発明の非水性インクジェットインキは、まず始めにペイントシェーカー、サンドミル、ロールミル、メディアレス分散機等によって、単一もしくは混合溶剤中に顔料を樹脂または分散剤によって分散し、得られた顔料分散体を本発明の配合になるように溶剤等で希釈して製造されるものである。
【0034】
[実施例]
以下、実施例をあげて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に特に限定されるものではない。なお、実施例中、「部」は「重量部」を表す。
【0035】
まず、下記のような配合で顔料分散体Aを作成した。この分散体は溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約2時間分散して作成した。
YELLOW PIGMENT E4GN(ランクセス社製、ニッケルアゾ錯体顔料)
37.0部
アジスパーPB821(味の素ファインテクノ社製、顔料分散剤) 18.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 45.0部
【0036】
更に下記のような配合で顔料分散体Bを作成した。この分散体は溶剤中に顔料、下記一般式1で示される化合物の代表例として式中のRが炭素数12である化合物a、および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約2時間分散して作成した。
一般式(1) Q−SO3-[NH3−R]+
(式中、Qはキナクリドン残基、Rは炭素数10〜20のアルキル基を示す)
CROMOPHTAL PINK PT(チバ・スペシャルティー・ケミカルズ社製、ジメチルキナクリドン顔料) 30.0部
化合物a 1.5部
ソルスパーズ32000(ルーブリゾール社製、顔料分散剤) 15.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 53.5部
【0037】
更に下記のような配合で顔料分散体Cを作成した。この分散体は溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1時間分散して作成した。
LIONOL BLUE FG−7400−G(東洋インキ製造社製、銅フタロシアニン顔料) 40.0部
アジスパーPB821(味の素ファインテクノ社製、顔料分散剤) 14.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 46.0部
【0038】
更に下記のような配合で顔料分散体Dを作成した。この分散体は溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約1時間30分分散して作成した。
リーガル400R(キャボット社製、カーボンブラック顔料) 42.0部
ソルスパーズ17000(ルーブリゾール社製、顔料分散剤) 14.7部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 43.3部
【0039】
更に下記のような配合で顔料分散体Eを作成した。この分散体は溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約2時間分散して作成した。
LIONOL BLUE FG−7400−G(東洋インキ製造社製、銅フタロシアニン顔料) 40.0部
アジスパーPB821(味の素ファインテクノ社製、顔料分散剤) 14.0部
ジエチレングリコールメチルエチルエーテル 46.0部
【0040】
更に下記のような配合で顔料分散体Fを作成した。この分散体は溶剤中に顔料および分散剤を投入し、ハイスピードミキサー等で均一になるまで撹拌後、得られたミルベースを横型サンドミルで約2時間分散して作成した。
YELLOW PIGMENT E4GN(ランクセス社製、ニッケルアゾ錯体顔料)
37.0部
ソルスパーズ32000(ルーブリゾール社製、顔料分散剤) 20.0部
ジエチレングリコールジブチルエーテル 43.0部
【0041】
[実施例1]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してイエローインクジェットインキを作成した。
顔料分散体A 10.8部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 6.5部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.0部
N−メチルオキサゾリジノン 5.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 62.2部
【0042】
[実施例2]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してマゼンタインクジェットインキを作成した。
顔料分散体B 16.7部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 5.5部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 20.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 57.3部
【0043】
[実施例3]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してシアンインクジェットインキを作成した。
顔料分散体C 10.0部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 6.7部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 10.0部
N−メチルオキサゾリジノン 4.5部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 68.3部
【0044】
[実施例4]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してブラックインクジェットインキを作成した。
顔料分散体D 11.9部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 6.0部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 20.0部
N−メチルオキサゾリジノン 4.5部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 57.1部
【0045】
[実施例5]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してシアンインクジェットインキを作成した。
顔料分散体E 10.0部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 6.2部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.0部
N−メチルオキサゾリジノン 5.0部
ジエチレングリコールメチルエチルエーテル 63.3部
【0046】
[実施例6]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してイエローインクジェットインキを作成した。
顔料分散体F 10.8部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 5.9部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールジエチルエーテル 20.0部
N−メチルオキサゾリジノン 5.0部
ジエチレングリコールジブチルエーテル 57.8部
【0047】
[実施例7]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してイエローインクジェットインキを作成した。
顔料分散体A 10.8部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 5.2部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 23.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 57.8部
【0048】
[比較例1]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してイエローインクジェットインキを作成した。
顔料分散体A 10.8部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 5.0部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
トリエチレングリコールジメチルエーテル 20.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 63.7部
【0049】
[比較例2]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してマゼンタインクジェットインキを作成した。
顔料分散体B 16.7部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 5.6部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールジメチルエーテル 15.0部
N−メチルオキサゾリジノン 5.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 57.2部
【0050】
[比較例3]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してシアンインクジェットインキを作成した。
顔料分散体C 10.0部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 5.0部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 84.5部
【0051】
[比較例4]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してブラックインクジェットインキを作成した。
顔料分散体D 11.9部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 4.3部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
テトラエチレングリコールモノブチルエーテル 20.0部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 63.3部
【0052】
[比較例5]
上記顔料分散体を下記配合で混合し、1μのポリプロピレン製フィルターで濾過してイエローインクジェットインキを作成した。
顔料分散体A 10.8部
VYHD(ダウケミカル社製、塩酢ビ樹脂) 5.9部
BYK−361N(BYK−Chemie社製、表面調整剤) 0.5部
トリエチレングリコールジメチルエーテル 20.0部
N−メチルオキサゾリジノン 4.5部
ジエチレングリコールジエチルエーテル 58.3部
【0053】
実施例1〜7、および比較例1〜5で作成したインクジェットインキについて以下のような方法で評価した。評価結果については表1に示した。
【0054】
<臭気>
それぞれのインクジェットインキを25℃、湿度30%の恒温恒湿室でNo.6ワイヤーバー(東洋精機社製)を用いて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに塗布。塗布直後後に無作為に選定した20人にて官能臭気試験を実施。20人ののち0人から5人が不快臭と感じたものを◎、6人から10人が不快臭と感じたものを○、11人から15人が不快臭と感じたものを△、15人から20人が不快臭と感じたものを×と評価した。
<保存安定性>
それぞれのインクジェットインキの粘度について、E型粘度計(東機産業製)を用いて、70℃4週間の経時促進前後にて評価を実施し、粘度の変化率が5%未満であるものを◎、変化率が5%以上10%未満であるものを○、変化率が10%以上15%未満であるものを△、変化率が15%以上であるものを×と評価した。
<印字安定性>
それぞれのインクジェットインキについて、25℃環境下にてIP−6600(セイコーアイ・インフォテック社製、大判インクジェットプリンタ)にて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートに連続印刷し、ドット抜け、飛行曲がり又はインクの飛び散りの発生頻度を評価し、50時間の連続印字試験にてドット抜け、飛行曲がり又はインクの飛び散りの発生が5回未満であったものを◎、5回以上10回未満であったものを○、10回以上20回未満であったものを△、20回以上のものを×と評価した。
<乾燥性>
それぞれのインクジェットインキを25℃環境下にてIP−6600(セイコーアイ・インフォテック社製、大判インクジェットプリンタ)にて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートにベタ印刷し、40℃で乾燥するまでの時間を計測。2分以内に乾燥するものを◎、2分以上3分未満で乾燥するものを○、3分以上5分未満で乾燥するものを△、乾燥に5分以上要するものを×と評価した。
<密着性>
それぞれのインクジェットインキを25℃環境下にてIP−6600(セイコーアイ・インフォテック社製、大判インクジェットプリンタ)にて、表面が無処理のポリ塩化ビニル樹脂シートにベタ印刷し、印刷面をラビングテスター(テスター産業製、型式AB301)にて密着性を評価。評価条件としては試験用布片(金巾3号)にて加重200g、50往復で実施し、塗布面が全く剥ぎ取られなかったものを◎、試験用布片が着色するが印刷面が剥がれなかったものを○、印刷面が一部落ちたものを△、印刷面が剥ぎ取られ完全に基材が露出したものを×と評価した。
<安全性>
それぞれのインクジェットインキの構成原料について、変異原性、発癌性、生殖毒性、いわゆるCMR物質が含まれているかいないかを確認し、全く含まれていないものを○、ひとつでも含まれているものを×と評価した。
【0055】
【表1】

【0056】
以上のように本発明の非水性インクジェットインキ、およびインキセットを使用することによって低臭気で安全衛生性に優れ、樹脂溶解性に優れ、印刷安定性に優れ、乾燥性に優れ、プリンターへの腐食がなく、非吸収性基材への密着性が優れ、且つ印刷適性が良好な非水性インクジェットインキ、およびインキセットを得ることができた。






























【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも顔料、樹脂、混合溶剤を含む非水性インクジェットインキにおいて、混合溶剤がジエチレングリコールジアルキルエーテルとテトラエチレングリコールジアルキルエーテルであることを特徴とする非水性インクジェットインキ。
【請求項2】
混合溶剤の混合比が、ジエチレングリコールジアルキルエーテル100重量部に対して、テトラエチレングリコールジアルキルエーテルが1〜100重量部であることを特徴とする請求項1記載の非水性インクジェットインキ。
【請求項3】
混合溶剤がジエチレングリコールジエチルエーテルとテトラエチレングリコールジメチルエーテルであることを特徴とする請求項1または請求項2記載の非水性インクジェットインキ。
【請求項4】
更にN−アルキルオキサゾリジノンを1〜20重量%含有することを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の非水性インクジェットインキ。
【請求項5】
顔料がジメチルキナクリドン、ジクロルキナクリドン、および無置換キナクリドンから選ばれる1種であることを特徴とする請求項1〜4いずれか記載の非水性インクジェットインキ。
【請求項6】
更に下記一般式1で示される化合物を含有することを特徴とする請求項5記載の非水性インクジェットインキ。

一般式(1) Q−SO3-[NH3−R]+
(式中、Qはキナクリドン残基、Rは炭素数10〜20のアルキル基を示す)

【請求項7】
顔料としてジメチルキナクリドン、ジクロルキナクリドン、および無置換キナクリドンから選ばれる1種と、混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、およびテトラエチレングリコールジメチルエーテルを含むマゼンタインキと、少なくとも混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、およびN−アルキルオキサゾリジノンを含むブラックインキ、シアンインキ、およびイエローインキを組み合わせることを特徴とする非水性インクジェットインキセット。
【請求項8】
顔料としてジメチルキナクリドン、ジクロルキナクリドン、および無置換キナクリドンから選ばれる1種と、混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、およびテトラエチレングリコールジメチルエーテルを含むマゼンタインキと、少なくとも混合溶剤としてジエチレングリコールジエチルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテル、およびN−アルキルオキサゾリジノンを含むブラックインキ、シアンインキ、およびイエローインキを組み合わせることを特徴とする非水性インクジェットインキセット。
【請求項9】
ブラックインキの顔料がカーボンブラック、シアンインキの顔料が銅フタロシアニン系顔料、イエローインキの顔料がニッケルアゾ錯体顔料、もしくはベンズイミダゾロン系顔料であることを特徴とする請求項7または請求項8記載の非水性インクジェットインキセット。

【公開番号】特開2008−101153(P2008−101153A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−286062(P2006−286062)
【出願日】平成18年10月20日(2006.10.20)
【出願人】(000222118)東洋インキ製造株式会社 (2,229)
【Fターム(参考)】