説明

音声入力ワープロにおける連想候補選択方式

【課題】音声入力ワープロにおいて、音声認識エンジンが音声認識困難な単語、文章の入力を可能とする。
また、音声のみによる音声ワープロを可能にする。
【解決手段】(1)あらかじめ、音声認識が容易な単語、文章と音声認識困難な単語、文章は、対で登録しておく。
(2)音声入力者は、音声認識困難な単語、文章のかわりに、よく使用される音声認識が容易な単語、文章を連想文言として発声する。
(3)音声認識エンジンは、音声認識が容易な単語、文章のため、認識結果群を返却し、それらが音声認識が容易な単語、文章と一致する確率が高くなる。
(4)ひとつでも一致した場合、音声認識困難な単語、文章を表示させ、選択候補とする。これにより、音声認識エンジンでは、認識困難な語彙の入力が可能になる。
(5)選択候補のキー(番号など)を音声により、発声し、その認識結果が選択候補のキーと一致した場合、選択確定とする。
これにより、音声の発声のみによる音声ワープロが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、音声認識エンジンの後方に配置され、音声認識がしにくい単語、文章を音声認識のしやすい単語、文章(連想候補)に関連付けて登録しておき、音声認識のしやすい単語、文章を発声して音声認識エンジンに認識させ、関連付けられた音声認識がしにくい単語、文章を選択候補として浮かび上がらせその選択を、選択キーを発声させることにより選択させ確定させる方式である。
【背景技術】
【0002】
米国Google社は、すでに音声データから、文字データに変換するサービスを公に提供している。
ただし、この文字データは、選択候補の羅列にすぎず、音声から100%の確率で正しい文字列に変換されるわけではない。正しいとの判断は、あくまでも主観がはいるためであり、正しい可能性のある候補を有限個提示せざるを得ない。
また、認識精度も語彙によりばらつきがあり、使用頻度の低い語彙は、どうしても浮かび上がってこないという問題がある。
また、音声認識エンジンからの候補の選択においても現在は、画面のクリック・タッチによる選択方式となり音声での選択はとられていない。
【先行技術文献】

【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
解決しようとする課題は、音声認識において認識精度も語彙によりばらつきがあり、使用頻度の低い語彙は、どうしても浮かび上がってこない問題である。
また、検索結果の選択も手動選択となり、音声のみでのワープロが実現できていない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、音声認識がしにくい単語、文章を音声認識のしやすい単語、文章(連想候補)に関連付けて登録しておく。
音声認識のしやすい単語、文章を発声することにより、複数の認識結果が音声認識エンジンの出力として、返却されるが、これらは、音声認識がしやすいため、返却候補は、音声認識のしやすい単語、文章(連想候補)を含んでいる可能性が高い。含まれていた場合、関連付けて登録しておいた音声認識がしにくい単語、文章を選択候補として表示させそれを選択する。
または選択キー(番号など)を発声させその認識結果をもとに選択を確定させる。
以上を最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明により、認識性能に限りがある音声認識エンジンを使用して、認識が困難な単語、文章を連想入力により入力可能とできるという利点がある。
また、選択候補の選択を音声にて行うことで、音声のみによる音声入力ワープロが可能となる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
あらかじめ、音声認識が容易な単語、文章と音声認識困難な単語、文章は、対で登録しておく。
音声入力者は、音声認識困難な単語、文章のかわりに、よく使用される音声認識が容易な単語、文章を連想文言として発声する。
音声認識エンジンは、音声認識が容易な単語、文章のため、認識結果群を返却し、それらが音声認識が容易な単語、文章と一致する確率が高くなる。
ひとつでも一致した場合、音声認識困難な単語、文章を表示させ、選択候補とする。
【請求項2】
選択候補のキー(番号など)を音声により、発声し、その認識結果が選択候補のキーと一致した場合、選択確定とする。
これにより、音声の発声のみによる音声ワープロが可能となる。

【公開番号】特開2013−25303(P2013−25303A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−172341(P2011−172341)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(510226886)制御情報株式会社 (2)
【Fターム(参考)】