説明

頑強な家庭用電子デバイス

方法は、入力突起、出力デバイス接点を含む出力デバイス受入面、そして電源接点を含むバッテリー受入凹みを成形エラストマーマットに付与する工程を含んでいる。その方法は、さらに、回路キャリヤ端子を出力デバイス接点に電気的に連結する出力導電性パスを上記エラストマーマットにインサート成形する工程、回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パスを上記エラストマーマットにインサート成形する工程を含んでいる。その方法は、エラストマーマットを少なくとも1つの回路キャリヤに結合する工程、入力突起を回路キャリヤ入力接点と合わせる工程、表示デバイスを出力デバイス接点に電気的に結合させるように表示デバイスを出力デバイス受入面に結合する工程、およびエラストマーマットをハウジング内に配置する工程を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術分野は、限定されるものではないが、概して、携帯家庭用電子デバイスのような小型電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
小型家庭用電子デバイスは、定期的に、厳しい電気機械的環境を経験する。デバイスは、機械的な衝撃(例えば、落下)、極端な温度や湿度、液体との接触や液体内に浸かること、振動、および/または静電放電にさらされる。さらに、消費者の嗜好によって、可能な限り小型で軽量に設計されたデバイスへの誘引が創出されている一方で、そのことは多くのデバイスにおいて現在利用可能ないくつかの保護機構が削減され、あるいは排除されることを意味している。さらに、機械部品の各々のジョイント、連結(coupling)または嵌合(mating)は、液体、粒子または帯電など好ましくない環境因子による潜在的な破壊点および/または浸入点を発生させる。したがって、この分野においては、さらなる技術開発が求められている。
【発明の概要】
【0003】
1つの実施形態は、家庭用電子デバイスの電子部品を保護する独自の方法である。さらなる実施形態は、頑強な(robust)家庭用電子デバイスを含む製品を含んでいる。さらなる実施形態、構造、目的、特徴、利点、外観、利益は以下の記載と図面により明らかにする。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】エラストマーマットを有する電子デバイスの概略図である。
【図2】エラストマーマット、第一PCBおよび第二PCBの概略図である。
【図3】エラストマーマットの概略図である。
【図4】PCBのまわりに折り畳まれ、ハウジング内に配置されるエラストマーマットの概略図である。
【図5】ハウジングの閉じ目の間に差し込まれたシールリップを有するエラストマーマットの図である。
【図6】加速度計を収納するデバイス内における方向性の衝撃吸収のためのエラストマーマットを含む加速度計の図である。
【図7】頑強な電子デバイスを製造する手順の概略フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
発明原理の理解を促すために、図面に示された実施形態を参照し、実施形態を説明するために特定の用語を使用する。しかしながらそれによって発明の範囲が限定されることは意図しておらず、また、発明と関連がある技術分野における当業者に通常想起されるような、実施形態におけるあらゆる変更やさらなる修正、ならびにここで示された発明の原理のあらゆる一層の応用はここでは予期されている。
【0006】
図1は、エラストマーマット102を有する電子デバイス1000の概略図である。エラストマーは成形可能で柔軟な材料であればいかなるものであっても良い。特定の実施形態において、エラストマーまたはエラストマーの一部が非導電性および/または通水性のないものであっても良い。特定の実施形態において、エラストマーマット102はラミネートされたエラストマー、積み重ねられたエラストマー、骨材を含むエラストマー、均一な混合物および/または複合材料を含んでいる。エラストマーマット102は、特定の実施形態では、エラストマーマット102の中の様々な位置において異なる物質を含んでいる。たとえば、エラストマーマット102はある部分では合成物を含み、シールリップ(たとえば図5のシールリップ402参照)においてはゴムまたはゴムのようなポリマーを含んでもよい。
【0007】
エラストマーマット102は貫通した出力導電性パス104を含んでおり、そこで出力導電性パス104は回路キャリヤ(circuit carrier)出力接点216を出力デバイス接点114に電気的に連結している。デバイス1000は、出力デバイス接点114を含む出力デバイス受入面112を含んでいる(例えば図2参照)。ある例では、出力導電性パス104は、エラストマーマット102を貫通した導電性パスを形成し、出力デバイス受入面112の一部をなしている出力デバイス接点114に液晶ディスプレイ(LCD)画面を受け入れることができる一対の「ゼブラ細片」を含んでいる。しかし、出力導電性パス104は、導電性エラストマー部材、エラストマーマット102にインサート成形された金属構造、または出力デバイス受入面の一部として形成することができ、回路キャリヤ202と出力デバイス206の間の電子のやり取りができるあらゆる他の導電構造を含んでも良い。
【0008】
エラストマーマット102は、さらに、回路キャリヤ電力接点214を電源接点110に電気的に連結する電源導電性パス106を含んでいる。特定の実施形態において、エラストトマーマット102は、さらに、バッテリー受入凹部108を含んでいる。示されているバッテリー受入凹部108は、コインタイプのバッテリーを受け入れるように形成されたエラストマーを含んでいるが、さまざまな実施形態において、いかなるタイプのバッテリー、燃料電池または他の電力供給カートリッジが収容されても良い。特定の実施形態において、電源導電性パス106は、その代わりにまたは追加で、デバイス1000の電力入力に接続され、その電力入力は外部電源をデバイス1000に接続させることを許容してもよい(例えば、DC電源ジャック、デバイス1000から伸びるAC電源コードまたはこの技術分野で理解されるあらゆる他の電源接続)。図1において、電源導電性パス106は電源接点110(バッテリー端子)に接続している。電源導電性パス106は、導電性エラストマー部材、エラストマーマット102にインサート成形された金属構造、または形成でき、回路キャリヤ1002と電源接点110で供給される電力の間の電子のやり取りができるあらゆる他の導電構造を含んでもよい。
【0009】
エラストマーマット102は、さらに、回路キャリヤ入力接点212に位置する入力伝達パス116を備えている。入力伝達パス116は、入力デバイス(図示せず)から回路キャリヤ入力接点212へ入力信号(図示せず)を伝達している。入力信号は、機械的な信号(例えば、ユーザーによって押されるボタン)または電気的信号(例えば、ネットワークもしくはデータリンク上で受け取られる通信、またはスイッチ、ダイヤルなどにより提供される電気値)であっても良い。入力伝達パス116は、入力信号を、回路キャリヤ入力接点212へ機械的または電気的いずれかにより伝達する。図1では、入力伝達パス116は、エラストマーマット102からの入力突起を備えており、そして突起上に加えられる力は、入力突起と回路キャリヤ入力接点212の間に介在する金属ドーム118をつぶして、回路キャリヤ202上の電気接続を閉じる。
【0010】
例示の入力伝達パス116は、エラストマーマット102の両面上に突き出ている。入力伝達パス116は、示されるように、エラストマーマット102に同じ材料で一体的に形成されても良い。ある例では、入力伝達パス116は、入力を伝えるために、外部刺激を回路キャリヤ入力接点212に伝達する。ある例では、入力伝達パス116に加えられる圧力は金属ドーム118を圧縮し、回路キャリヤ202上の電極間でスイッチを閉じ、それが認識され、回路キャリヤ202上のハードウェアまたはソフトウェアに応じて回路キャリヤ202が応答する。別の実施形態においては、電気値、例えば電圧、電流または電子メッセージは、外部刺激に応じた入力伝達パス116によって回路キャリヤ入力接点212において提供され、回路キャリヤ202上のハードウェアまたはソフトウェアに応じて回路キャリヤ202は電気値に応答する。
【0011】
電子デバイス1000は、少なくとも1つの回路キャリヤ202、1002を含んでいる。その回路キャリヤ202、1002は回路キャリヤ出力接点216、回路キャリヤ電力接点214および回路キャリヤ入力接点212を含んでいる。各々の回路キャリヤ202、1002は、接点212、214、216のいずれかまたは全部を含んでも良く、特定の実施形態においては、デバイス1000は1つの回路キャリヤだけを含んでも良い。回路キャリヤは、本技術分野で理解されるいかなる回路を支持するデバイスでもよく、限定されることはないが、プリント回路基板(PCB)または基板上の論理回路を含んでいる。
【0012】
エラストマーマット102はハウジング204内に配置される。デバイス1000は、さらに、出力デバイス受入面112と係合し、出力デバイス接点114に電気的に接続する出力デバイス206を含んでいる。出力デバイス206は、LCDスクリーン、LEDスクリーン、光、または本技術分野で知られているあらゆる他のタイプの出力表示を含んでいる。
【0013】
エラストマーマット102は、ハウジング204の少なくとも2つの対向面と係合する大きさにされても良い。特定の実施形態において、エラストマーマット102は、ハウジング204上に生じる所定の機械的衝撃に応じて、回路キャリヤ202、1002が閾値加速度よりも低い加速度を受けるような衝撃吸収手段を含んでいる。閾値加速度は、特定の衝撃事象(例えば所定の反発係数を有する表面上への所定高さの落下)の観点から定義されても良く、または、所定の「g」評価を下回る加速度値のような数値の点で定義されても良い。衝撃吸収手段は、閾値加速度を越えないような量の、ハウジング204と回路キャリヤ202、1002の間での衝撃吸収材料を備えているエラストマーマット102を含んでいる。エラストマーマット102は、回路キャリヤ202、1002が所定の機械的な衝撃に応じた閾値加速度と一致して減速されるような適切なバネ定数および反発係数を有するように選択される材料を含んでも良い。さらに、エラストマーマット102は、回路キャリヤ202、1002の周辺を、機械的な衝撃事象の間で衝撃吸収のためにエラストマーマット102が適切に位置できるように流れる(flow)ことができるクリープ速度を有していても良い。特定の材料および構成の選択は、ここで開示した利益を有する当業者にとって、機械的なステップである。一般的に、より重いデバイス1000および/またはより高い所定の機械的な衝撃(高速衝突および/または衝突面の高い反発係数)は、より低いバネ定数およびより低い反発係数を有する多量のエラストマー材料を必要とし、それにより、より大きなハウジング204を必要とすることになる。一般的に、より軽いデバイス1000および/またはより低い所定の機械的な衝撃(より低速の衝突および/または衝突面のより低い反発係数)は、より高いバネ定数およびより高い反発係数を有するより少量のエラストマー材料が許容され、それにより、より小さなハウジング204で許容される。
【0014】
特定の実施形態において、エラストマーマット102は、ハウジング上の所定の方向性の機械的な衝撃に応じて、(1または複数の)回路キャリヤが閾値加速度より低い加速度を受けるような方向性衝撃吸収手段を含んでいる。方向性衝撃吸収手段は、特定の方向においてより多くの材料を利用し、および/または特定の方向において異なる衝撃吸収特性を有する材料を利用することを含んでいる。図6を参照すると、所定の衝撃方向602には、方向602においてエラストマーマット102の材料を増量することで対応される。ある例では、デバイス600は、所定の方向の衝撃(例えばハンマー)を受けるデバイス用の加速度計であっても良く、そして、エラストマーマット102は方向性の衝撃吸収を提供する。特定の実施形態において、デバイス600は、異方性の衝撃吸収を含む方向性衝撃吸収手段を含んでいる。たとえば、複合材料粒子、エラストマーマット102内での事前の応力誘導、またはエラストマーマット102の他の特徴は、材料上の応力の方向に応じて、エラストマーマット102の材料に異なる反発係数とバネ定数をもたらす。
【0015】
図5を参照すると、デバイス400は、ハウジング204の閉じ目404に介装されたシールリップ402を有するエラストマーマット102を含んでいる。シールリップ402は、通水性がない材料および/または非導電性材料を含み、デバイス400への静電荷の進入を許容する。さらに、リップ402のシール能力の決定において、閉じ目404の閉めつけ応力が含まれても良い。エラストマーマット102は、さらに、ハウジング204の少なくとも2つの面と係合し、ハウジング内にエラストマーマット102を固定する離れて立つ突起218を含んでいる。
【0016】
図1を参照すると、エラストマーマット102は、第一回路キャリヤ202とマットの第一の面で、第二回路キャリヤ1002とマットの第二の面で係合している。図4を参照すると、エラストマーマット102は、回路キャリヤ202と回路キャリヤ202の両面で係合している。図3に例示されたエラストマーマット102は、さらに、一対の折り畳み用切込み120を含んでおり、そこで、エラストマーマット102は、一対の折り畳み用切込み120の部分で回路キャリヤ202の周りに折り畳まれる(図4)。折り畳み用切込み120は、エラストマーマット102を識別可能な場所で、そして容易に折り畳むことを可能にする。図3の具体例100は、エラストマーマット102が一回の折り畳みで回路キャリヤの周りに折り畳まれるような、一対の折り畳み用切込み120を示している。しかし、エラストマーマット102は、特定の実施形態において、複数回の折り畳みで回路キャリヤの周りに折り畳まれても良い。たとえば、エラストマーマット102が回路キャリヤより幅が広くそして長くても良く、エラストマーマット102が回路キャリヤの各々の縁(または複数の縁)に折り重ねられても良い。エラストマーマット102が回路キャリヤのいかなる部分にでも折り重なるいかなる構成もここでは予期されている。
【0017】
1または2以上の回路キャリヤ202、1002を備えたエラストマーマット102の記述された配置は単に例示であり、これに限定されるものではない。
【0018】
図1を参照すると、デバイス1000は、第一プリント回路基板(PCB)202および第二PCB1002を含んでおり、そこでは、第一および第二PCB202、1002は、回路キャリヤ入力接点212、回路キャリヤ出力接点216および回路キャリヤ電力接点214を含んでいる。図1において、第一PCB202は回路キャリヤ入力接点212および回路キャリヤ出力接点216を含み、そして、第二PCB1002は回路キャリヤ電力接点214を含んでいる。しかし、回路キャリヤに含まれるいずれもがいずれかの接点を含むか、すべての接点を含むか、あるいは何も含まなくても良い。エラストマーマット102はハウジング204内に配置され、出力デバイス206は出力デバイス受入面112と係合し(図2参照)、電気的に出力デバイス接点114に接続している。いくつかのさらなる実施形態において、エラストマーマット102は、さらに、第一PCB202と第二PCB1002を、電気接点1006、1008を介して、電気的に連結するPCB導電性パス1004を含んでいる。PCB導電性パス1004は、第一PCB202と第二PCB1002の間における、電源、コミュニケーションメッセージおよび/または電気値(例えば電圧、電流、センサー値、入力値など)の分配の伝達を許容している。エラストマーマット102は、さらに、電源接点110を有する(バッテリー208を受入れるための)バッテリー受入凹部108および/または、ハウジング(図5参照)の閉じ目に介装されたシールリップ402(図5参照)を含んでいる。導電性パス104、106、1004または付加的な導電性パス(例えば入力が機械的ではなく電気的に受け取られる入力伝達パス116)のいずれかまたは全ては、限定されることはないが、インサート成形された導電性材料および/または導電場所における導電性エラストマー材料を含有することによって形成されても良い。
【0019】
特定の実施形態において、エラストマーマット102はさらに配置調整機構(図示せず)を含んでおり、そこで、配置調整機構は、第一PCB202、第2PCB1002および/またはハウジング204とのエラストマーマットの配置ズレを防いでいる。たとえば、エラストマーマット102は、エラストマーマット102を第一PCB202、第二PCB1002および/またはハウジング204に誤った配置で嵌合させるのを防ぐ非対称のツメまたはキザミを含んでいても良い。非対称のツメまたはキザミは形状的に不可逆の特徴を有しており、一方の面において他方とは異なった間隔で離間したツメまたはキザミ、一方の面において他方とは異なる数のツメまたはキザミ、および/または、間違ったツメまたはキザミの嵌合を許容しない鍵状のツメまたはキザミを含んでいる。本技術分野で理解され、エラストマーマット102に組み込まれるいかなる他の配置調整機構もここでは予期される。
【0020】
図7の概略フロー図およびこれに関連した以下の記載は、頑強な電子デバイスを製造するための手順の例示の実施形態を提供する。例示された工程は例にすぎないものとして理解され、ここで明確に反対に述べられない限り、工程は組み合わせ、または分割され、そして追加または排除されても良く、全体的または部分的に並び替えることもできる。例示されているいくつかの工程は、コンピューター読み取り可能な媒体上のコンピュータープログラム製品を実行しているコンピューターにより実行されても良く、そこでは、コンピュータープログラム製品は、コンピューターに1または2以上の工程を実行させ、または1または2以上の工程を実行させるために他のデバイスにコマンドを出す指令を含んでいる。
【0021】
頑強な電子デバイスを生産する手順700は、入力突起、出力デバイス接点を含む出力デバイス受入面、および電源接点を含むバッテリー受入凹部を有する成形されたエラストマーマットを提供する工程702を含んでいる。手順700は、さらに、物理的な衝撃が所定のエネルギーを有しているとき、加速度が閾値より小さくなるようなバネ定数、反発係数およびクリープ速度をエラストマーマットに付与する工程703を含んでいる。特定の実施形態において、工程703はエラストマーマットに異方性の加速度低減をもたらす工程を含んでおり、そこでは、エラストマーマットは所定の衝撃方向に対して優先的に加速度を減少させる。手順700は、さらに、回路キャリヤ出力接点と出力デバイス接点を電気的に連結させる出力導電性パスをエラストマーマットにインサート成形する工程706、および回路キャリヤ電力接点と電源接点を電気的に連結させる電源導電性パスをエラストマーマットにインサート成形する工程708を含んでいる。特定の実施形態において、手順700は、エラストマーマットを少なくとも1つの回路キャリヤに結合させる工程710、入力突起を回路キャリヤ入力接点と合わせる工程712を含んでいる。工程712は、さらに、金属ドームの凸面が入力突起に面するように、入力突起と回路キャリヤ入力接点の間に金属ドームを介装する工程を含んでいる。手順700は、さらに、表示デバイスを出力デバイス受入面に結合させ、それにより表示デバイスを出力デバイス接点に電気的に結合させる工程714、およびエラストマーマットをハウジング内に配置する工程720を含んでいる。
【0022】
特定の実施形態において、手順700は、エラストマーマットに配置調整機構および/またはシールリップを付与する工程704、配置調整機構に応じて、エラストマーマットを回路キャリヤ、表示デバイスおよび/またはハウジングに結合させる工程716、シールリップをハウジングの閉じ目に介装する工程718、ならびにエラストマーマットをハウジング内に配置する工程720を含んでいる。特定の実施形態において、手順700は、さらに、物理的な衝撃をハウジングで受ける工程722、および回路キャリヤで受ける加速度に応じてその加速度を減少させる工程724を含んでいる。
【0023】
上記の図および本文から明らかなように、本発明の多様な実施形態が予期されている。
【0024】
1つの例示の実施形態は、回路キャリヤ出力接点を出力デバイス接点に電気的に連結する貫通した出力導電性パスを有するエラストマーマットを含む製品である。エラストマーマットは、さらに、回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パス、出力デバイス接点を含み、出力デバイスを受け入れる出力デバイス受入面、および回路キャリヤ入力接点の場所に配置された入力伝達パスを含んでいる。入力伝達パスは入力信号を入力デバイスから回路キャリヤ入力接点に伝達し、そこでは、入力信号は機械的または電気的信号であり、機械的にまたは電気的に伝達される。
【0025】
製品は、さらに、回路キャリヤ出力接点、回路キャリヤ電力接点および回路キャリヤ入力接点を含む少なくとも1つの回路キャリヤを含んでいる。回路キャリヤは、本技術分野で理解されるどのような回路支持デバイスであっても良く、その回路は、限定されないが、プリント回路基板または基板上の論理回路を含んでいる。エラストマーマットはハウジング内に配置される。製品は、さらに、出力デバイス受入面と係合し、出力デバイス接点と電気的に結合している出力デバイスを含んでいる。
【0026】
特定の実施形態において、エラストマーマットは、さらに、電源接点を含み、バッテリーを受入れられるよう構築されたバッテリー受入凹部を含んでいる。エラストマーマットはハウジングの少なくとも2つの対向面に係合する大きさにされても良い。特定の実施形態において、エラストマーマットは、ハウジングへの所定の機械的衝撃に応じて閾値加速度よりも小さい加速度を回路キャリヤが受けるような衝撃吸収手段を含んでいる。限定されない所定の機械的衝撃の例には、所定の反発係数を有する表面上への所定高さからの落下が含まれている。特定の実施形態において、エラストマーマットは、ハウジングへの所定の方向性の機械的な衝撃に応じた閾値加速度よりも小さい加速度を回路キャリヤが受けるような方向性衝撃吸収手段を含んでいる。方向性衝撃吸収手段は異方性の衝撃吸収を含んでも良い。
【0027】
製品の特定の実施形態は、ハウジングの閉じ目に介装されたシールリップをさらに有しているエラストマーマット、マットの第一の面で第一回路キャリヤと、マットの第二の面で第二回路キャリヤと係合しているエラストマーマット、および回路キャリヤの2つの面で回路キャリヤと係合しているエラストマーマットを含んでいる。特定の実施形態においては、エラストマーマットは、さらに、一対の折り畳み用切込みを含んでおり、そこではエラストマーマットは一対の折り畳み用切込みの部分で回路キャリヤの周りに折り畳まれる。
【0028】
特定の実施形態では、エラストマーマットはラミネートされたエラストマー、積み重ねられたエラストマー、骨材を含むエラストマー、均一な混合物および/または複合材料を含んでいる。いくつかのさらなる実施形態において、エラストマーは、エラストマーの中の様々な位置で異なる材料を含んでいる。出力導電性パス、電源導電性パスおよび/または入力伝達パスの限定されない例は、インサート成形された電気的に導電性のある要素を含んでいる。典型的な入力伝達パスは、外部の機械的な入力を回路キャリヤ入力接点に伝達するためのエラストマーマットの突起を含んでいる。製品は、さらに、入力突起と連結する金属ドームを含んでいる。
【0029】
別の典型的な実施形態は、入力突起、出力デバイス接点を含む出力デバイス受入面、そして電源接点を含むバッテリー受入凹部を有する成形されたエラストマーマットを提供する工程を含む方法である。その方法は、さらに、回路キャリヤ出力接点を出力デバイス接点に電気的に連結する出力導電性パスをエラストマーマットにインサート成形し、回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パスをインサート成形する工程を含んでいる。特定の実施形態において、その方法は、エラストマーマットを少なくとも1つの回路キャリヤに結合する工程、入力突起を回路キャリヤ入力接点と合わせる工程、表示デバイスを出力デバイス接点に電気的に結合させるように表示デバイスを出力デバイス受入面に結合する工程、およびエラストマーマットをハウジング内に配置する工程を含んでいる。
【0030】
その方法の特定の実施形態は、さらに、エラストマーマットに配置調整機構を設ける工程、その配置調整機構に応じて、エラストマーマットを回路キャリヤ、表示デバイスおよび/またはハウジングに結合する工程を含んでいる。さらなる実施形態において、その方法は、エラストマーマットにシールリップを付与する工程、およびハウジングの閉じ目にシールリップを介装する工程を含んでいる。さらなる実施形態は、金属ドームの凸面を入力突起に面するように入力突起と回路キャリヤ入力接点の間に金属ドームを介装する工程を含んでいる。
【0031】
例示の方法は、さらに、ハウジングで物理的な衝撃を受ける工程、および回路キャリヤが受ける加速度に応じてその加速度を減少させる工程を含んでいる。その方法は、エラストマーマットに、物理的な衝撃が所定のエネルギーを有しているときに閾値よりも小さい加速度となるようなバネ定数、反発係数およびクリープ速度をエラストマーマットに付与する工程を含んでいる。特定の実施形態において、その方法は、エラストマーマットに異方性の加速度減少をもたらす工程を含んでおり、そこでは、エラストマーマットは所定の衝撃の方向に対して優先的に加速度を減少させる。
【0032】
別の典型的な実施形態は、回路キャリヤ出力接点を出力デバイス接点に電気的に連結している出力導電性パスを有するエラストマーマットを含んでいる製品である。エラストマーマットは、さらに、回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パス、出力デバイス接点を含み、出力デバイスを受け入れるように構築された出力デバイス受入面、および回路キャリヤ入力接点に配置され、入力信号を入力デバイスから回路キャリヤ入力に転送する入力伝達パスを含んでいる。入力信号は電気的または機械的であり、そして入力伝達パスは入力信号を機械的および/または電気的に伝達しても良い。
【0033】
製品は、さらに、第一プリント回路基板(PCB)および第二PCBを含んでおり、第一および第二PCBは、回路キャリヤ入力接点、回路キャリヤ出力接点および回路キャリヤ電力接点を含んでいる。エラストマーマットはハウジング内に配置され、出力デバイスは出力デバイス受入面を係合し、出力デバイス接点に電気的に結合している。さらに特定の実施形態において、エラストマーマットは、さらに、第一PCBと第二PCBを電気的に連結するPCB導電性パスを含んでいる。エラストマーマットは、さらに、電源接点を有するバッテリー受入凹部および/またはハウジングの閉じ目に介装されるシールリップを含んでいる。
【0034】
特定の実施形態において、出力導電性パス、電源導電性パスおよび/または入力伝達パスが導電性要素としてインサート成形されている。特定の実施形態において、入力伝達パスは、外部の機械的な入力を回路キャリヤ入力接点に伝達するエラストマーマットの突起であり、製品はさらに入力突起に連結する金属ドームを含んでいる。特定の実施形態において、エラストマーマットは、さらに、配置調整機構を含んでおり、そこで、配置調整機構は、第一PCB、第二PCBおよび/またはハウジングの付属するエラストマーマットの配置ズレを防いでいる。
【0035】
本発明について、図面および前述の記載において例示し、詳細に述べてきたが、それは例示的であり、文字に限定されるものではなく、当然のことながら、いくつかの典型的な実施形態のみが示され、述べられてきたものであり、発明の趣旨の範囲内のすべての変更および修正は保護されることが求められるものである。特許請求の範囲に関して、特許請求の範囲において特に記載がない限り、「1つの(a、an)」、「少なくとも1つの(at least one)」または「少なくとも1つの部分(at least one portion)」のような用語が使用されるとき、特許請求の範囲をただ1つの事項に限定する意図はない。「少なくとも1つの部分(at least a portion)」および/または「1つの部分(a portion)」という用語が使われているとき、特に記載がない限り、その事項は1つの部分および/または全体の事項を含み得るものである。
【0036】
以下は本発明の実施形態の一覧である。
【0037】
1.エラストマーマットを備えた製品であって、
前記エラストマーマットが、
前記エラストマーマットを貫通し、回路キャリヤ出力接点を出力デバイス接点に電気的に連結する出力導電性パスと、
回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パスと、
前記出力デバイス接点を備え、出力デバイスを受け入れるように構築された出力デバイス受入面と、
回路キャリヤ入力接点の位置に配置され、機械的伝達および電気的伝達のうちの1つによって、入力信号を入力デバイスから前記回路キャリヤ入力接点に伝達する入力伝達パスと、
前記回路キャリヤ出力接点、前記回路キャリヤ電力接点および前記回路キャリヤ入力接点を含む少なくとも1つの回路キャリヤとを備え、
前記エラストマーマットがハウジング内に配置され、
前記出力デバイスが、前記出力デバイス受入面と係合し、前記出力デバイスと電気的に結合していることを特徴とする製品。
【0038】
2.前記エラストマーマットが、前記電源接点を含み、バッテリーを受入れるよう構築されたバッテリー受入凹部を備えていることを特徴とする実施形態1に記載の製品。
【0039】
3.前記エラストマーマットが、前記ハウジングの少なくとも2つの対向面に係合する大きさであることを特徴とする実施形態1に記載の製品。
【0040】
4.前記エラストマーマットが、ハウジングへの所定の機械的な衝撃に応じて、少なくとも1つの回路キャリヤが閾値加速度よりも小さい加速度を受けるような衝撃吸収手段を備えることを特徴とする実施形態3に記載の製品。
【0041】
5.前記所定の機械的な衝撃が、所定の反発係数を有する表面上への所定高さからの落下を含むことを特徴とする実施形態4に記載の製品。
【0042】
6.前記エラストマーマットが、ハウジングへの所定の方向性の機械的な衝撃に応じて、前記少なくとも1つの回路キャリヤが閾値加速度よりも小さい加速度を受けるような方向性衝撃吸収手段を備えることを特徴とする実施形態3に記載の製品。
【0043】
7.前記方向性衝撃吸収手段が、異方性の衝撃吸収を含んでいることを特徴とする実施形態6に記載の製品。
【0044】
8.前記エラストマーマットが、前記ハウジング内の閉じ目に介装されたシールリップをさらに備えることを特徴とする実施形態1に記載の製品。
【0045】
9.前記エラストマーマットが、第一の面で第一回路キャリヤと係合し、第二の面で第二回路キャリヤと係合していることを特徴とする実施形態1に記載の製品。
【0046】
10.前記エラストマーマットが、前記少なくとも1つの回路キャリヤを両面に係合していることを特徴とする実施形態1に記載の製品。
【0047】
11.前記エラストマーマットが、一対の折り畳み用切込みをさらに含んでおり、前記エラストマーマットが前記一対の折り畳み用切込みの位置で前記回路キャリヤの周りに折り畳まれることを特徴とする実施形態10に記載の製品。
【0048】
12.前記エラストマーマットが、ラミネートされたエラストマー、積み重ねられたエラストマー、骨材を含むエラストマー、均一な混合物および複合材料からなる材料から選択される少なくとも1つの材料を備えていることを特徴とする実施形態1に記載の製品。
【0049】
13.前記エラストマーマットが、前記エラストマーマット内の様々な位置で異なる材料を備えていることを特徴とする実施形態12に記載の製品。
【0050】
14.前記出力導電性パス、前記電源導電性パスおよび前記入力伝達パスの少なくとも1つが、インサート成形された電気的に伝導性のある要素を備えていることを特徴とする実施形態1に記載の製品。
【0051】
15.前記入力伝達パスが、外部の機械的な入力を前記回路キャリヤ入力接点に伝達するために構築された前記エラストマーマットの突起を備えていることを特徴とする実施形態1に記載の製品。
【0052】
16.前記突起と連結する金属ドームをさらに備えていることを特徴とする実施形態15に記載の製品。
【0053】
17.入力突起、出力デバイス接点を備える出力デバイス受入面、および電源接点を備えるバッテリー受入凹部を成形エラストマーマットに付与する工程を含む方法であって、
回路キャリヤ出力接点を出力デバイス接点に電気的に連結する出力導電性パスを前記エラストマーマットにインサート成形する工程と、
回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パスを前記エラストマーマットにインサート成形する工程と、
前記エラストマーマットを少なくとも1つの回路キャリヤに結合させ、前記入力突起を回路キャリヤ入力接点と合わせる工程と、
表示デバイスを前記出力デバイス受入面に結合させ、前記表示デバイスを前記出力デバイス接点に電気的に結合させる工程と、
前記エラストマーマットをハウジング内に配置する工程と
を含むことを特徴とする方法。
【0054】
18.前記方法が、複数の配置調整機構を前記エラストマーマットに設ける工程と、
前記エラストマーマットに少なくとも1つの回路キャリヤを結合する工程、前記表示デバイスを前記出力デバイス受入面に結合する工程、および前記エラストマーマットを前記ハウジング内に配置する工程のうち少なくとも1つを前記配置調整機構に応じて実行する工程
をさらに含むことを特徴とする実施形態17に記載の方法。
【0055】
19.前記エラストマーマットにシールリップを付与する工程と、
ハウジングの閉じ目にシールリップを介装する工程
をさらに含むことを特徴とする実施形態17に記載の方法。
【0056】
20.金属ドームの凸面が前記入力突起に面するように、前記入力突起と前記回路キャリヤ入力接点の間に金属ドームを介装する工程をさらに含むことを特徴とする実施形態17に記載の方法。
【0057】
21.前記ハウジングで物理的な衝撃を受ける工程と、
前記回路キャリヤが受ける加速度に応じてその加速度を減少させる工程
をさらに含むことを特徴とする実施形態17に記載の方法。
【0058】
22.物理的な衝撃が所定のエネルギーを有しているときに閾値よりも小さい加速度となるようなバネ定数、反発係数およびクリープ速度をエラストマーマットに付与する工程をさらに含むことを特徴とする実施形態21に記載の方法。
【0059】
23.前記エラストマーマットが所定の衝撃の方向において優先的に加速度を減少させるように、エラストマーマットに異方性の加速度減少をもたらす工程をさらに含むことを特徴とする実施形態21に記載の方法。
【0060】
24.エラストマーマットを備えた製品であって、
前記エラストマーマットが、
前記エラストマーマットを貫通し、回路キャリヤ出力接点を出力デバイス接点に電気的に連結する出力導電性パスと、
回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パスと、
前記出力デバイス接点を備え、出力デバイスを受け入れるよう構築された出力デバイス受入面と、
回路キャリヤ入力接点の位置に配置され、機械的伝達および電気的伝達のうちの1つによって、入力信号を入力デバイスから前記回路キャリヤ入力接点に伝達する入力伝達パスと、
前記回路キャリヤ入力接点、回路キャリヤ出力接点および回路キャリヤ電力接点を含む、第一プリント回路基板(PCB)および第二PCBとを備え、
前記エラストマーマットがハウジング内に配置され、
前記出力デバイスが、前記出力デバイス受入面と係合し、前記出力デバイスと電気的に結合していることを特徴とする製品。
【0061】
25.前記エラストマーマットが、第一PCBと第二PCBを電気的に連結するPCB導電性パスをさらに備えることを特徴とする実施形態24に記載の製品。
【0062】
26.前記エラストマーマットが、電源接点を含むバッテリー受入凹部をさらに備えることを特徴とする実施形態24に記載の製品。
【0063】
27.前記エラストマーマットが、ハウジングの閉じ目に介装されたシールリップをさらに備えることを特徴とする実施形態24に記載の製品。
【0064】
28.出力導電性パス、電源導電性パスおよび入力伝達パスのうち少なくとも1つがインサート成形された電気的に伝導性のある要素を備えることを特徴とする実施形態24に記載の製品。
【0065】
29.前記入力伝達パスが、外部の機械的な入力を回路キャリヤ入力接点に伝達するように構築された前記エラストマーマットの突起を備えることを特徴とする実施形態24に記載の製品。
【0066】
30.前記突起に連結する金属ドームをさらに備えることを特徴とする実施形態29に記載の製品。
【0067】
31.前記エラストマーマットが、複数の配置調整機構をさらに備え、前記配置調整機構が、第一PCB、第二PCBおよびハウジングのうち少なくとも1つと、前記エラストマーマットの配置ズレを防ぐように構築されることを特徴とする実施形態24に記載の製品。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エラストマーマットを備えた製品であって、
前記エラストマーマットが、
前記エラストマーマットを貫通し、回路キャリヤ出力接点を出力デバイス接点に電気的に連結する出力導電性パスと、
回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パスと、
前記出力デバイス接点を備え、出力デバイスを受け入れるように構築された出力デバイス受入面と、
回路キャリヤ入力接点の位置に配置され、機械的伝達および電気的伝達のうちの1つによって、入力信号を入力デバイスから前記回路キャリヤ入力接点に伝達する入力伝達パスと、
前記回路キャリヤ出力接点、前記回路キャリヤ電力接点および前記回路キャリヤ入力接点を含む少なくとも1つの回路キャリヤとを備え、
前記エラストマーマットがハウジング内に配置され、
前記出力デバイスが、前記出力デバイス受入面と係合し、前記出力デバイスと電気的に結合していることを特徴とする製品。
【請求項2】
前記少なくとも1つの回路キャリヤが、第一プリント回路基板(PCB)および第二プリント回路基板(PCB)を備えていることを特徴とする請求項1記載の製品。
【請求項3】
前記エラストマーマットが、前記第一PCBと前記第二PCBを電気的に連結するPCB導電性パスをさらに備えることを特徴とする請求項2記載の製品。
【請求項4】
前記エラストマーマットが、複数の配置調整機構をさらに備え、前記配置調整機構が、前記第一PCB、前記第二PCBおよび前記ハウジングのうち少なくとも1つと、前記エラストマーマットの配置ズレを防ぐよう構築されることを特徴とする請求項2記載の製品。
【請求項5】
前記エラストマーマットが、前記電源接点を含み、バッテリーを受け入れるよう構築されたバッテリー受入凹部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の製品。
【請求項6】
前記エラストマーマットが、前記ハウジングの少なくとも2つの対向面に係合する大きさであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の製品。
【請求項7】
前記エラストマーマットが、前記ハウジングへの所定の機械的な衝撃または方向性の機械的な衝撃に応じて、前記少なくとも1つの回路キャリヤが閾値加速度よりも小さい加速度を受けるような衝撃吸収手段または方向性衝撃吸収手段を備えることを特徴とする請求項6記載の製品。
【請求項8】
前記方向性衝撃吸収手段が、異方性の衝撃吸収を含んでいることを特徴とする請求項7記載の製品。
【請求項9】
前記エラストマーマットが、前記ハウジング内の閉じ目に介装されたシールリップをさらに備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の製品。
【請求項10】
前記エラストマーマットが、第一の面で第一回路キャリヤと係合し、第二の面で第二回路キャリヤと係合していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の製品。
【請求項11】
前記エラストマーマットが、前記少なくとも1つの回路キャリヤの両面に係合していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の製品。
【請求項12】
前記エラストマーマットが、一対の折り畳み用切込みをさらに備え、前記エラストマーマットは前記一対の折り畳み用切込みの位置で前記回路キャリヤの周りに折り畳まれることを特徴とする請求項11記載の製品。
【請求項13】
前記エラストマーマットが、ラミネートされたエラストマー、積み重ねられたエラストマー、骨材を含むエラストマー、均一な混合物および複合材料からなる材料から選択される少なくとも1つの材料を備えることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の製品。
【請求項14】
前記エラストマーマットが、前記エラストマーマット内の様々な位置で異なる材料を備えることを特徴とする請求項13記載の製品。
【請求項15】
前記出力導電性パス、前記電源導電性パスおよび前記入力伝達パスのうち少なくとも1つが、インサート成形された電気的に伝導性のある要素を備えることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の製品。
【請求項16】
前記入力伝達パスが、外部の機械的な入力を前記回路キャリヤ入力接点に伝達するよう構築されている前記エラストマーマットの突起を備えることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の製品。
【請求項17】
前記突起と連結する金属ドームをさらに備えていることを特徴とする請求項16記載の製品。
【請求項18】
入力突起、出力デバイス接点を備える出力デバイス受入面、および電源接点を備えるバッテリー受入凹部を成形エラストマーマットに付与する工程を含む方法であって、
回路キャリヤ出力接点を出力デバイス接点に電気的に連結する出力導電性パスを前記エラストマーマットにインサート成形する工程と、
回路キャリヤ電力接点を電源接点に電気的に連結する電源導電性パスを前記エラストマーマットにインサート成形する工程と、
前記エラストマーマットを少なくとも1つの回路キャリヤに結合させ、前記入力突起を回路キャリヤ入力接点と合わせる工程と、
表示デバイスを前記出力デバイス受入面に結合させ、前記表示デバイスを前記出力デバイス接点に電気的に結合させる工程と、
前記エラストマーマットをハウジング内に配置する工程と
を含むことを特徴とする方法。
【請求項19】
前記方法が、複数の配置調整機構を前記エラストマーマットに設ける工程と、
前記エラストマーマットに少なくとも1つの回路キャリヤを結合する工程、前記表示デバイスを前記出力デバイス受入面に結合する工程、および前記エラストマーマットを前記ハウジング内に配置する工程のうち少なくとも1つを前記配置調整機構に応じて実行する工程
をさらに含むことを特徴とする請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記エラストマーマットにシールリップを付与する工程と、
前記ハウジングの閉じ目に前記シールリップを介装する工程
をさらに含むことを特徴とする請求項18または19記載の方法。
【請求項21】
金属ドームの凸面が前記入力突起に面するように、前記入力突起と前記回路キャリヤ入力接点の間に金属ドームを介装する工程をさらに含むことを特徴とする請求項18〜20のいずれか1項に記載の方法。
【請求項22】
前記ハウジングで物理的な衝撃を受ける工程と、
前記回路キャリヤが受ける加速度に応じてその加速度を減少させる工程
をさらに含むことを特徴とする請求項18〜21のいずれか1項に記載の方法。
【請求項23】
物理的な衝撃が所定のエネルギーを有しているときに閾値よりも小さい加速度となるようなバネ定数、反発係数およびクリープ速度を前記エラストマーマットに付与する工程をさらに含むことを特徴とする請求項22記載の方法。
【請求項24】
前記エラストマーマットが所定の衝撃の方向に優先的に加速度を減少させるように、前記エラストマーマットに異方性の加速度減少をもたらす工程をさらに含むことを特徴とする請求項22または23記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2013−511138(P2013−511138A)
【公表日】平成25年3月28日(2013.3.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538236(P2012−538236)
【出願日】平成22年11月10日(2010.11.10)
【国際出願番号】PCT/EP2010/006844
【国際公開番号】WO2011/057775
【国際公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(501205108)エフ ホフマン−ラ ロッシュ アクチェン ゲゼルシャフト (285)
【Fターム(参考)】