説明

頭髪用組成物

【課題】 整髪保持性に優れ、特に、乾燥などによるうねりやはねの発生を防止して毛髪のまとまり性に優れると共に、ごわつきやべたつきを低減し、毛髪に自然な艶を付与することができる頭髪用組成物を提供することを課題とする。
【解決手段】 常温で固形の油剤、陽イオン界面活性剤、及び式I(化1)で表されるベンジルエーテル誘導体を含有してなる頭髪用組成物とする。
【化1】


〔式中、Rは直鎖又は分岐の炭素数9〜17のアルキル基、Rは水素又はメチル基、nは2〜5の整数を表す。〕

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭髪用組成物に関する。更に詳しくは、整髪保持性に優れるとともに、ごわつき、べたつきを低減する頭髪用組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、整髪保持性を付与する手段の一つとして、被膜形成剤により毛髪上に皮膜を形成し毛髪を固定する方法がある。しかし、この方法では、毛髪の手触りにおいて自然さに欠け、ごわつき感や不自然な艶が生じるといった問題があった。
【0003】
このような問題点を解決するために、形成される皮膜を柔軟にする試みがなされている。例えば、形成される被膜に可塑性を付与するため、多価アルコールを含有させたセット剤が提案されている(特許文献1、及び2参照)。しかしながら、これらは少量では、可塑効果が小さく、また、多量に配合すると、べたつき感が生じ整髪保持性に悪影響を与えてしまうという欠点がある。
【0004】
また、ロウ類やワックス類などの固形油分を用い、毛髪を固定する方法がある。この方法は、皮膜形成剤を用いた場合に比べ、整髪保持性に若干劣るが、再整髪が容易であることが最大の特徴である。しかし、これら試みに拠っても、手触りに関して自然さに欠け、油分特有のべたつき感が生じると言った問題や、乾燥などによるうねり、はねが発生し、毛髪がまとまりにくいといった問題があった。
【0005】
このような問題点を解決するために、油分特有のべたつきを低減させる試みがなされている。例えば、ワックス類とシリコーンオイルを含有させたヘアクリームが提案されている(特許文献3参照)。しかしながら、べたつきは改善できるものの、整髪保持性や再整髪性を著しく低下させてしまい、うねりやはねが発生し毛髪がまとまりにくいという欠点がある。
【0006】
【特許文献1】特開平11−71244号公報
【特許文献2】特開平11−100312号公報
【特許文献3】特開2002−370937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、整髪保持性に優れ、特に、乾燥などによるうねりやはねの発生を防止して毛髪のまとまり性に優れると共に、ごわつきやべたつきを低減し、毛髪に自然な艶を付与することができる頭髪用組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
即ち、本発明は、
〔1〕常温で固形の油剤、陽イオン界面活性剤、及びベンジルエーテル誘導体を含有してなる頭髪用組成物、
〔2〕多価アルコールを含有してなる前記〔1〕に記載の頭髪用組成物、並びに
〔3〕非イオン界面活性剤を含有してなる前記〔1〕又は〔2〕に記載の頭髪用組成物組成物、
に関する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の頭髪用組成物は、毛髪の整髪性、及び整髪保持性に優れ、特に、乾燥などによるうねりやはねの発生を防止し、毛髪にまとまりを付与するといった優れた効果を奏する。また、ごわつきやべたつきを抑え、毛髪に自然な美しい艶を付与するといった優れた効果も奏する。更に、非イオン界面活性剤で乳化した組成物にすると、更に優れた毛髪のまとまりや艶の付与効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の頭髪用組成物は、常温で固形の油剤、陽イオン界面活性剤、及びベンジルエーテル誘導体を含有してなる。
【0011】
本発明に用いられる常温で固形の油剤としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウなどのロウ類;パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリンなどの炭化水素;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸などの脂肪酸;ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコールなどを挙げることができる。本発明においては、乾燥などによるうねりやはねの発生を防止し、毛髪にまとまりを付与する観点から、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコールなどの常温で固形の高級アルコールを用いるのが好ましく、なかでも、セチルアルコールがより好ましく用いられる。尚、本発明における常温とは、15〜25℃の温度範囲を表す。
【0012】
常温で固形の油剤は、1種を単独で用いてもよく、また、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。また、その含有量は、本発明の効果が発揮されれば特に限定されないが、毛髪にまとまり性を付与する観点から、組成物中1重量%以上が好ましく、より好ましくは2重量%以上である。また、整髪力の低下、及びべたつきを抑制する観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは8重量%以下である。これらの観点から、常温で固形の油剤の含有量は、組成物中1〜10重量%が好ましく、より好ましくは2〜8重量%である。
【0013】
陽イオン界面活性剤としては、アルキルアミン塩、脂肪酸アミドアミン塩、塩化ベンザルコニウム型塩などを例示することができる。具体的には、アルキルアミン塩としては、例えば、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ミリスチルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化オレイルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ココイルトリメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウムなどを挙げることができる。脂肪酸アミドアミンとしては、例えば、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジプロピルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノプロピルアミドなどを挙げることができる。塩化ベンザルコニウム型塩としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどを挙げることができる。
【0014】
本発明においては、ごわつき感を低減させる観点から、脂肪酸アミドアミン塩を用いるのが好ましく、なかでも、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド塩、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド塩などを用いるのがより好ましい。尚、脂肪酸アミドアミン塩の中和塩は、有機酸又は無機酸により中和された塩である。具体的には、グリコール酸、乳酸、ヒドロキシアクリル酸、オキシ酪酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸などの有機酸;塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸による塩を挙げることができる。
【0015】
陽イオン界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく、また、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。また、その含有量は、本発明の効果が発揮されれば特に限定されないが、ごわつきを低減させ、柔軟性を付与する観点から、組成物中0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、整髪力の低下を抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは3重量%以下である。これらの観点から、陽イオン界面活性剤の含有量は、組成物中0.01〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3重量%である。
【0016】
本発明で用いられるベンジルエーテル誘導体としては、下記式I(化1)で表されるベンジルエーテル誘導体である。
【化1】

〔式中、Rは直鎖又は分岐の炭素数9〜17のアルキル基、Rは水素又はメチル基、nは2〜5の整数を表す。〕
【0017】
なかでも、Rが炭素数11〜15の直鎖又は分岐のアルキル基、Rがメチル基であり、nが3〜4の整数の化合物が好ましく、特にINCI名(CTFA辞典、第10版、2004年):PPG−3 Benzyl Ether Myristate(ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテル)と表記される、Rが炭素数13の直鎖のアルキル基、Rがメチル基、nが3である化合物が好ましい。
【0018】
尚、本発明に用い得る市販のベンジルエーテル誘導体としては、例えば、CRODAMOL STS−P(商品名,クローダジャパン社製)などを例示することができる。
【0019】
ベンジルエーテル誘導体の含有量は、本発明の効果が発揮されれば特に限定されないが、ごわつきやべたつきを抑制し、毛髪に自然な艶を付与する観点から、組成物中1重量%以上が好ましく、より好ましくは2重量%以上である。また、べたつき、及び整髪保持性の低下を抑制する観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは8重量%以下である。これらの観点から、ベンジルエーテル誘導体の含有量は、組成物中1〜10重量%が好ましく、より好ましくは2〜8重量%である。
【0020】
また、本発明の頭髪用組成物には、多価アルコールを含有させることができる。用いられる多価アルコールとしては、グリセリン;ジグリセリン、トリグリセリン、ペンタグリセリンなどのポリグリセリン;エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどのアルキレングリコール;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール;ソルビトール、マルチトールなどの糖アルコールなどを挙げることができる。本発明においては、まとまり性を付与し、ごわつき感を低減させる観点から、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどのアルキレングリコールを用いるのが好ましい。
【0021】
多価アルコールは、1種を単独で用いてもよく、また、2種以上を適宜組合せて用いることもできる。また、その含有量は、本発明の効果が発揮されれば特に限定されないが、毛髪にまとまり性を付与し、ごわつき感を低減させる観点から、1重量%以上が好ましく、より好ましくは3重量%以上である。また、べたつきや洗い落ちの悪化を抑制する観点から、15重量%以下が好ましく、より好ましくは12重量%以下である。これらの観点から、多価アルコールの含有量は、1〜15重量%が好ましく、より好ましくは3〜12重量%である。
【0022】
更に、本発明の頭髪用組成物には、上記した成分の他、非イオン界面活性剤を含有させることができる。これにより該組成物を乳化することで、毛髪のまとまりをより優れたものにすることができる。用いられる非イオン界面活性剤としては、特に限定されないが、モノステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタンなどのソルビタン脂肪酸エステル;モノステアリン酸グリセリン、モノカプリル酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリンなどのグリセリン脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシピロピレンオレイルエーテルなどのポリオキシアルキレンアルキルエーテル;モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール脂肪酸エステル;ポリオキシエチレンヒマシ油;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などを挙げることができる。尚、非イオン界面活性剤は、1種を単独で用いてもよく、また、2種以上を適宜組合せて用いてもよい。
【0023】
非イオン界面活性剤の含有量は、所望の効果が充分に付与されるのであれば特に限定されないが、毛髪のまとまりを向上させる観点から、組成物中0.01重量%以上含有するのが好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、べたつきや洗い落ち悪化を抑制する観点から、5重量%以下の含有が好ましく、より好ましくは3重量%以下である。これらの観点から、非イオン界面活性剤の含有量は、組成物中0.01〜5重量%が好ましく、より好ましくは0.1〜3重量%である。
【0024】
本発明の頭髪用組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記した成分の他、液状油、低級アルコール、シリコーン類、界面活性剤、紫外線吸収剤、増粘剤、香料、色素、防腐剤、キレート剤、抗菌剤、酸化防止剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤などを目的に応じて適宜配合することができる。
【0025】
また、本発明の頭髪用組成物は、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアクリームなどの種々の剤型に適用することが出来る。
【実施例】
【0026】
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は、特記しない限り「重量%」を表す。
【0027】
(試料の調製)
表1、及び2に記した組成に従い、実施例1〜5、及び比較例1〜3の各試料を常法に準じてそれぞれ調製し、下記評価に供した。結果を表1、及び2に記する。尚、表中、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドは、SWANOLアミドアミンS(商品名,日光ケミカルズ社製)を、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドは、SWANOLアミドアミンMPS(商品名,日光ケミカルズ社製)を、ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテルは、CRODAMOL STS−P(商品名,クローダジャパン社製)をそれぞれ用いた。また、評価はすべて、23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。
【0028】
(試験例1:毛髪まとまり性、及び艶の評価)
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した試験用ウェーブ毛束(長さ20cm、重量2.5g)に各実施例、及び各比較例で得られた頭髪用組成物1gを均一に塗布した後、目の粗いコームを用いて10回コーミングした。評価は評価パネル20名により、毛髪のまとまり性、ならびに、毛髪の艶について下記の評価基準に従って評価した。
【0029】
<まとまり性の評価基準>
◎:20名中16名以上がコームによる形状が保持され、まとまりがあると回答
○:20名中11〜15名がコームによる形状が保持され、まとまりがあると回答
△:20名中6〜10名がコームによる形状が保持され、まとまりがあると回答
×:20名中5名以下がコームによる形状が保持され、まとまりがあると回答
<艶の評価基準>
◎:20名中16名以上が自然な艶があると回答
○:20名中11〜15名が自然な艶があると回答
△:20名中6〜10名が自然な艶があると回答
×:20名中5名以下が自然な艶があると回答
【0030】
(試験例2:使用感評価)
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した試験用直毛毛束(長さ30cm、重量10g)に各実施例、及び各比較例で得られた頭髪用組成物1gを均一に塗布した後、目の細かいコームを用いて10回コーミングした。評価は官能評価パネル20名により、毛束を触った際のべたつき、及びごわつきを下記の評価基準に従って評価した。
<べたつきの評価基準>
◎:20名中16名以上がべたつかないと回答
○:20名中11〜15名がべたつかないと回答
△:20名中6〜10名がべたつかないと回答
×:20名中5名以下がべたつかないと回答
<ごわつきの評価基準>
◎:20名中16名以上がごわつきなしと回答
○:20名中11〜15名がごわつきなしと回答
△:20名中6〜10名がごわつきなしと回答
×:20名中5名以下がごわつきなしと回答
【0031】
【表1】

【0032】
【表2】

【0033】
表1、及び2に示された結果から、各実施例で得られた頭髪用組成物は、各比較例で得られたものと対比して、毛髪の形状を保持し、まとまり性といった整髪性、整髪保持性に優れていることがわかる。また、本発明の頭髪用組成物を適用した毛髪は、べたつきやごわつきを生じないことがわかる。更に、非イオン界面活性剤を配合して乳化組成物とすることで、毛髪のまとまり効果が更に優れることがわかる。
【0034】
以下、本発明に係る頭髪用組成物の処方例を示す。尚、含有量は重量%である。
【0035】
(処方例1:ヘアワックス)
セタノール 5.0
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 1.0
1,3−ブチレングリコール 9.0
ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテル 5.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0
親油性モノステアリン酸グリセリン 1.0
乳酸 0.4
エタノール 10.0
フェノキシエタノール 0.5
精製水 残 部
合 計 100.0
【0036】
(処方例2:ヘアジェル)
ステアリルアルコール 6.0
ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド 0.5
プロピレングリコール 10.0
ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテル 4.0
ホホバ油 0.5
カルボキシビニルポリマー 0.6
トリエタノールアミン 0.6
乳酸 0.2
エタノール 10.0
フェノキシエタノール 0.5
精製水 残 部
合 計 100.0
【0037】
(処方例3:ヘアクリーム)
セタノール 3.0
ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド 0.5
ジプロピレングリコール 3.0
ミリスチン酸PPG−3ベンジルエーテル 3.0
ポリオキシエチレンセチルエーテル 0.5
モノステアリン酸ソルビタン 0.5
流動パラフィン 3.0
乳酸 0.2
フェノキシエタノール 0.5
精製水 残 部
合 計 100.0
【産業上の利用可能性】
【0038】
本発明の頭髪用組成物は、毛髪のべたつきやごわつきを抑えながら、毛髪のまとまり性に優れ、乾燥などによるうねりやはねの発生を防止することから、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアクリームなど、種々の剤型の頭髪用組成物、特に整髪剤に好適に使用することができる。



【特許請求の範囲】
【請求項1】
常温で固形の油剤、陽イオン界面活性剤、及び式I(化1)で表されるベンジルエーテル誘導体を含有してなる頭髪用組成物。
【化1】


〔式中、Rは直鎖又は分岐の炭素数9〜17のアルキル基、Rは水素又はメチル基、nは2〜5の整数を表す。〕
【請求項2】
前記油剤が、高級アルコールである請求項1記載の頭髪用組成物。
【請求項3】
陽イオン界面活性剤が、脂肪酸アミドアミン塩である請求項1又は2記載の頭髪用組成物。
【請求項4】
多価アルコールを含有してなる請求項1〜3の何れか記載の頭髪用組成物。
【請求項5】
非イオン界面活性剤を含有してなる請求項1〜4の何れか記載の頭髪用組成物。



【公開番号】特開2007−31378(P2007−31378A)
【公開日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−218887(P2005−218887)
【出願日】平成17年7月28日(2005.7.28)
【出願人】(390011442)株式会社マンダム (305)
【Fターム(参考)】