説明

顕微鏡システム

【課題】バーチャルスライド画像の生成を短時間で行う。
【解決手段】標本Aの部分的な小領域を順次撮影する顕微鏡2と、該顕微鏡2を制御するとともに該顕微鏡2により撮影された画像データに基づいて各小領域の拡大画像を生成する第1の処理装置3と、該第1の処理装置3により生成された複数枚の拡大画像を継ぎ合わせてバーチャルスライド画像を生成する第2の処理装置4とを備える顕微鏡システム1を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顕微鏡システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、高倍率の対物レンズを使用した場合に、一度に観察できる観察範囲が標本のごく一部に限られるため、標本の画像を予め小区分に分割し、各小区分に対応する標本の部分の高解像度の画像を高倍率の対物レンズを使用して撮影し、取得された小区分に対応する標本部分の画像を貼り合わせることにより、標本の全体画像を構築する、いわゆるバーチャルスライド顕微鏡システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−191427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、このようなバーチャルスライド顕微鏡システムにおいては、バーチャルスライド画像の生成時における画像の継ぎ合わせ処理に多大な処理能力が要求されるため、生成処理がボトルネックとなって、短時間でバーチャルスライド画像を生成することができないという問題がある。すなわち、バーチャルスライド画像を構成する最初の拡大画像の取得時刻と最後の拡大画像の取得時刻とに大きな時間差が発生し、単一の標本内において標本の状態が変化してしまうという不都合がある。
【0005】
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであって、バーチャルスライド画像の生成を短時間で行うことを可能とする顕微鏡システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提供する。
本発明は、標本の部分的な小領域を順次撮影する顕微鏡と、該顕微鏡を制御するとともに該顕微鏡により撮影された画像データに基づいて各小領域の拡大画像を生成する第1の処理装置と、該第1の処理装置により生成された複数枚の拡大画像を継ぎ合わせてバーチャルスライド画像を生成する第2の処理装置とを備える顕微鏡システムを提供する。
【0007】
本発明によれば、第1の処理装置によって制御された顕微鏡により、標本の小領域の拡大画像が順次取得され、取得された複数枚の拡大画像が第2の処理装置によって継ぎ合わせられてバーチャルスライド画像が生成される。
顕微鏡を制御して行われる拡大画像の取得作業と、取得された拡大画像を継ぎ合わせるバーチャルスライド画像の生成作業とを別個の処理装置によって行わせることにより、バーチャルスライドの生成作業に処理能力を奪われることなく、多数枚の拡大画像を迅速に取得することができる。その結果、最初の拡大画像と最後の拡大画像との取得時間差を軽減し、標本の状態が変化しない内に拡大画像を取得し終えることができる。
【0008】
上記発明においては、前記第1の処理装置が、前記拡大画像をシェーディング補正、ベイヤー変換およびカラーマトリックス変換の少なくとも一つの処理を行うこととしてもよい。
また、上記発明においては、前記第2の処理装置により生成されたバーチャルスライド画像を記憶する画像記憶サーバを備え、前記第1の処理装置および前記第2の処理装置の少なくとも一方と前記画像記憶サーバとがネットワークを介して接続されていてもよい。
このようにすることで、第2の処理装置により生成されたバーチャルスライド画像が、ネットワークを介して画像記憶サーバに転送されて記憶されるので、第2の処理装置に膨大な容量の記憶装置を備えずに済む。
【0009】
また、上記発明においては、前記第2の処理装置が、生成されたバーチャルスライド画像を圧縮して前記画像記憶サーバに転送することとしてもよい。
このようにすることで、膨大な容量のバーチャルスライド画像が第2の処理装置によって生成された後に圧縮され、画像容量を低減した状態で転送されるので、転送時間を短縮できる。
また、上記発明においては、前記第2の処理装置が、生成されたバーチャルスライド画像を分割して、その分割画像を圧縮して前記画像記憶サーバに転送することとしてもよい。
【0010】
また、上記発明においては、前記第2の処理装置が、バーチャルスライド画像の生成時に各小領域の拡大画像の画像品質を判定する品質判定部を備え、該品質判定部により、拡大画像の画像品質が所定の閾値より低いと判定された場合に、前記顕微鏡により当該拡大画像を撮り直すように前記第1の処理装置に指令するフィードバック部を備えていてもよい。
【0011】
このようにすることで、バーチャルスライド画像が生成される際に、品質判定部によって各小領域の拡大画像の画像品質が判定される。例えば、複数枚の拡大画像を継ぎ合わせて行く際に、その継ぎ目が目立ってしまう場合に、継ぎ目が目立たないような拡大画像を取得し直した方がいい場合がある。このような場合には、フィードバック部が、第1の処理装置に対して、該当する拡大画像の取り直しを指令し、第1の処理装置が、顕微鏡を制御して該当する拡大画像を取得することにより、高い品質のバーチャルスライド画像を生成することが可能となる。
【0012】
また、上記発明においては、前記第1の処理装置および前記第2の処理装置が、各処理装置において生成された拡大画像またはバーチャルスライド画像を表示する画像表示部を備えていてもよい。
このようにすることで、生成された各小領域の拡大画像や生成されたバーチャルスライド画像を画像表示部によって表示して作業者に確認させることができる。
【0013】
また、上記発明においては、前記第1の処理装置および前記第2の処理装置の少なくとも一方が、前記画像表示部に表示する画像の画像表示用の補正の要求を操作者に入力させる入力部を備え、前記画像記憶サーバが、前記第1の処理装置および第2の処理装置の少なくとも一方からの要求に応じて記憶しているバーチャルスライド画像に画像表示用の補正を施して要求のあった処理装置に転送することにしてもよい。
【0014】
このようにすることで、画像表示部を有する第1の処理装置や第2の処理装置に画像処理の負担を負わせることなく、画像記憶サーバによって画像表示用の補正が施されたバーチャルスライド画像を表示することができる。画像表示用の補正としては、例えば、ガンマ補正を挙げることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、バーチャルスライド画像の生成を短時間で行うこととができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る顕微鏡システムを示す全体構成図である。
【図2】図1の顕微鏡システムの第2の処理部を示すブロック図である。
【図3】図2の第2の処理部による処理を説明するフローチャートである。
【図4】本発明の他の実施形態に係る顕微鏡システムの一部を示す部分構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の一実施形態に係る顕微鏡システム1について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム1は、図1に示されるように、標本Aの小領域を拡大して順次撮影する顕微鏡2と、該顕微鏡2に接続された第1の処理装置(フロントエンドPC)3と、該第1の処理装置3に接続された第2の処理装置(バックエンドPC)4と、これら処理装置3,4にネットワーク5を介して接続されたサーバ(画像記憶サーバ)6とを備えている。
【0018】
顕微鏡2は、標本Aを搭載するステージ7を備えていて、ステージ7の水平方向移動によって撮影する小領域の位置を切り替えることができるようになっている。また、顕微鏡2は、標本Aからの光を集光する対物レンズ8を備え、該対物レンズ8とステージ7との距離を調節する合焦機構(図示略、例えば、ステージ7の昇降機構)によって、対物レンズ8の焦点深度の範囲内に標本Aを配置することができるようになっている。また、顕微鏡2は、光源9から出射された照明光を標本Aに照射し、対物レンズ8によって集光された標本Aからの光を撮影して画像信号を出力するCCDのような撮像素子10を備えている。具体的には、画像の取得は、エリアスキャンCCDあるいはラインスキャンCCDで行うようになっている。
【0019】
第1の処理装置3は、顕微鏡2におけるステージ7の移動、合焦機構による合焦動作、および撮像素子10により撮影等を制御するとともに、撮像素子10から出力された画像信号を処理して小領域の拡大画像(以下、タイル画像という。)を生成し、第2の処理装置4に出力するようになっている。
第1の処理装置3による小領域の撮影は、予め定められた順序に従って順次行われ、当該小領域の位置を示す情報と、生成されたタイル画像とが対応づけられた情報Bが、第2の処理装置4に順次出力されるようになっている。
【0020】
第2の処理装置4は、第1の処理装置3から出力された複数枚のタイル画像を含む情報Bを受け取って、該タイル画像に対応づけられている小領域の位置を示す情報に基づいて、これらのタイル画像を継ぎ合わせることにより、バーチャルスライド画像を生成するようになっている。
【0021】
バーチャルスライド画像の生成においては、各タイル画像のシェーディング補正、複数のタイル画像のスティッチングによるバーチャルスライド画像の生成および生成されたバーチャルスライド画像の圧縮等の画像処理を施すようになっている。そして、圧縮されたバーチャルスライド画像Cはネットワーク5を介してサーバ6へ転送されるようになっている。
第1の処理装置3および第2の処理装置4には、生成されたタイル画像やバーチャルスライド画像を表示するモニタ(画像表示部)11,12がそれぞれ接続されている。また、図中、符号13は入力部である。
【0022】
サーバ6は、第2の処理装置4から転送されてきたバーチャルスライド画像Cを保存するとともに、第1の処理装置3または第2の処理装置4からの要求に応じて、保存しているバーチャルスライド画像Cを、ネットワーク5を介して要求のあった処理装置3,4に対して送信するようになっている。
【0023】
このように構成された本実施形態に係る顕微鏡システム1の作用について以下に説明する。
本実施形態に係る顕微鏡システム1を用いてバーチャルスライド画像を生成するには、第1の処理装置3の作動によって顕微鏡2が制御され、予め定められた順序に従って、ステージ7が移動して標本Aの所定の小領域が対物レンズ8の光軸上に順次配置される。そして、対物レンズ8を介して光源9からの照明光が標本Aに照射されるとともに、標本からの光が対物レンズ8によって集光され、撮像素子10によって撮影される。
【0024】
撮像素子10は、小領域を撮影して得られた画像信号を出力し、第1の処理装置3に送る。第1の処理装置3においては、送られてきた画像信号を処理してタイル画像を生成する。そして第1の処理装置3は、生成されたタイル画像を、該タイル画像に対応する小領域の位置を示す情報と共に、これらを含む情報Bを第2の処理装置4に転送する。また、生成されたタイル画像は、第1の処理装置3に接続されたモニタ11に表示される。
【0025】
第2の処理装置4においては、第1の処理装置3から順次転送されてくるタイル画像にシェーディング補正を施すと共に、タイル画像に対応づけて送られてくる位置を示す情報に基づいて複数のタイル画像をスティッチング処理して繋ぎ合わせ、バーチャルスライド画像を生成する。また、生成されたバーチャルスライド画像は第2の処理装置4に接続されたモニタ12に表示される。
そして、第2の処理装置4において、生成されたバーチャルスライド画像が圧縮された後に、ネットワーク5を介してサーバ6に転送され、サーバ6に保存される。
【0026】
このように本実施形態に係る顕微鏡システム1によれば、顕微鏡2の制御とタイル画像の生成が第1の処理装置3で行われ、バーチャルスライド画像の生成および画像処理が第2の処理装置4で行われるので、第1の処理装置3では、バーチャルスライド画像生成のための画像処理を待つことなく、定められた順序に従ってタイル画像を生成し続けることができる。また、第2の処理装置4では、第1の処理装置3からタイル画像が送られてくる都度に、シェーディング補正およびスティッチング処理を行うので、一の標本Aの所望範囲にわたるタイル画像の生成終了から大きく遅れることなくバーチャルスライド画像を生成し終えることができる。
【0027】
すなわち、本実施形態に係る顕微鏡システム1においては、タイル画像の生成とバーチャルスライド画像の生成を別個の処理装置3,4に分けて行うことにより、バーチャルスライド画像を生成するための膨大な画像処理に時間をとられることなく、短期間の内にタイル画像を取り終えることができる。したがって、標本Aの状態が急激に変化する場合においても、最初のタイル画像と最後のタイル画像の取得における時間差を低減することができる。
【0028】
また、本実施形態によれば、第1の処理装置3におけるタイル画像の生成と、第2の処理装置4におけるバーチャルスライド画像の生成を並列して行うことができ、タイル画像の生成終了から大きく遅れること無くバーチャルスライド画像を得ることができる。
また、生成されたバーチャルスライド画像は圧縮された後にサーバ6に転送されるので、転送時間が短縮されるとともに、少ない記憶容量でサーバ6に保存することができる。
【0029】
また、第1の処理装置3および第2の処理装置4はネットワーク5を介してサーバ6に接続されているので、第1の処理装置3あるいは第2の処理装置4において、作業者が入力部13からサーバ6に対して転送要求を行うことにより、圧縮されたバーチャルスライド画像を呼び出してモニタ11,12に表示することができる。
【0030】
なお、本実施形態においては、第1の処理装置3においてタイル画像を生成し、生成されたタイル画像を1枚ずつ第2の処理装置4に送ることとしたが、これに代えて、第1の処理装置3の処理能力に余裕が有る場合には、複数枚のタイル画像に対するシェーディング補正およびスティッチング処理を施した部分的なバーチャルスライド画像を生成して第2の処理装置4に送ることにしてもよい。第1の処理装置3と第2の処理装置4の処理能力に応じて処理量をバランスさせることができ、より無駄のないバーチャルスライド画像の生成を行うことができるという利点がある。
【0031】
また、第1の処理装置3および第2の処理装置4の少なくとも一方に設けられた入力部13から、作業者がサーバ6に対して転送要求を入力した場合には、サーバ6が、保存されているバーチャルスライド画像に対してガンマ補正を施したものを要求されたいずれかの処理装置3,4に転送することとし、処理装置3,4が、転送されてきたバーチャルスライド画像をモニタ11,12に表示することにしてもよい。このようにすることで、作業者がより自然に近い状態で標本Aを観察することができるという利点がある。また、処理が膨大となるガンマ補正をサーバ6に任せることで、第1または第2の処理装置3,4の負荷を軽減することができる。
【0032】
さらに、図2および図3に示されるように、第2の処理装置4が、複数枚のタイル画像を受信(ステップS1)した後に、各タイル画像の画像品質を判定(ステップS2)する品質判定部14と、該品質判定部14において、所定の品質を満たしていないと判断されたタイル画像について、これを再度取得し直すように第1の処理装置3に指示(ステップS3)するフィードバック部15とを備えていてもよい。
【0033】
品質判定部14は、例えば、スティッチング処理した際に、タイル画像どうしの継ぎ目に明確な明度差が発生したり、継ぎ合わせようとするタイル画像間で合焦状態が大きく変動したりして継ぎ目が目立ってしまうか否かを判定するようになっている。判定は境界部分における輝度値の差が所定の閾値を超えているか否かを検出することにより行えばよい。
【0034】
品質判定部14において、画像品質が所定の閾値以上と判定された場合には、シェーディング補正部16によるシェーディング補正(ステップS4)およびスティッチング処理部17によるスティッチング処理(ステップS5)が施される。そして、受信されたタイル画像が終了するまでステップS1〜S5が繰り返される(ステップS6)。
【0035】
第1の処理装置3は、第2の処理装置4のフィードバック部15から指令を受けると、対応する位置の小領域が対物レンズ8の光軸に一致するようにステージ7を移動させるとともに、対物レンズ8の合焦状態や照明光の光量を調節することとすればよい。
このようにすることで、継ぎ目の目立たない品質の高いバーチャルスライド画像を取得することができるという利点がある。
【0036】
次に、本発明の他の実施形態に係る顕微鏡システムについて図面を参照して以下に説明する。
この実施形態に係る顕微鏡システムは、図4に示されるように、顕微鏡に接続された第1の処理装置3と、該第1の処理装置3に接続された第2の処理装置4とによって処理する内容が上記実施形態とは異なっている。その他の構成は、上記実施形態と同一であるので説明を省略する。
【0037】
第1の処理装置3は、タイル画像を生成するタイル画像生成部21と、タイル画像生成部21で生成されたタイル画像をシェーディング補正するシェーディング補正部22と、タイル画像生成部21で生成されたタイル画像をベイヤー変換するベイヤー変換部23と、タイル画像生成部21で生成されたタイル画像をカラーマトリックス変換するカラーマトリックス変換部24と、を備えている。
なお、この実施形態では、第1の処理装置3は、シェーディング補正部22、ベイヤー変換部23およびカラーマトリックス変換部24の全てを備えているが、シェーディング補正部22、ベイヤー変換部23およびカラーマトリックス変換部24の少なくとも一つの画像処理部を備えていれば良い。
【0038】
一方、第2の処理装置4は、画像処理を行った複数枚のタイル画像を含む情報Bを受け取って、複数枚のタイル画像を継ぎ合わせて1枚のバーチャルスライド画像を生成するスティッチング処理部25と、スティッチング処理部25で生成された1枚のバーチャルスライド画像をデータとして扱いやすい大きさに分割する分割処理部26と、分割処理部26で分割された複数枚の分割画像をそれぞれ圧縮する圧縮処理部27と、を備えている。この圧縮処理部27で圧縮された複数枚の圧縮画像は、第2処理装置4から画像記憶サーバに転送される。
【0039】
この実施形態に係る顕微鏡システムによれば、第1の処理装置3と第2の処理装置4の処理量のバランスが良くなり、より無駄のないバーチャルスライド画像の生成および保存を行うことができるという利点がある。
なお、この実施形態では、2つのパソコンにそれぞれ第1の処理装置3と第2の処理装置4とを備える構成としたが、これに限らず、1つのパソコンに複数の処理装置(例えばCPU(中央演算処理装置))を備える構成としても良い。
【符号の説明】
【0040】
A 標本
1 顕微鏡システム
2 顕微鏡
3 第1の処理装置
4 第2の処理装置
5 ネットワーク
6 サーバ(画像記憶サーバ)
11,12 モニタ(画像表示部)
13 入力部
14 品質判定部
15 フィードバック部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
標本の部分的な小領域を順次撮影する顕微鏡と、
該顕微鏡を制御するとともに該顕微鏡により撮影された画像データに基づいて各小領域の拡大画像を生成する第1の処理装置と、
該第1の処理装置により生成された複数枚の拡大画像を継ぎ合わせてバーチャルスライド画像を生成する第2の処理装置とを備える顕微鏡システム。
【請求項2】
前記第1の処理装置が、前記拡大画像をシェーディング補正、ベイヤー変換およびカラーマトリックス変換の少なくとも一つの処理を行う請求項1に記載の顕微鏡システム。
【請求項3】
前記第2の処理装置により生成されたバーチャルスライド画像を記憶する画像記憶サーバを備え、
前記第1の処理装置および前記第2の処理装置の少なくとも一方と該画像記憶サーバとがネットワークを介して接続されている請求項1または請求項2に記載の顕微鏡システム。
【請求項4】
前記第2の処理装置が、生成されたバーチャルスライド画像を圧縮して前記画像記憶サーバに転送する請求項3に記載の顕微鏡システム。
【請求項5】
前記第2の処理装置が、生成されたバーチャルスライド画像を分割し、その分割画像を圧縮して前記画像記憶サーバに転送する請求項3に記載の顕微鏡システム。
【請求項6】
前記第2の処理装置が、バーチャルスライド画像の生成時に各小領域の拡大画像の画像品質を判定する品質判定部を備え、
該品質判定部により、拡大画像の画像品質が所定の閾値より低いと判定された場合に、前記顕微鏡により当該拡大画像を撮り直すように前記第1の処理装置に指令するフィードバック部を備える請求項1に記載の顕微鏡システム。
【請求項7】
前記第1の処理装置および前記第2の処理装置が、各処理装置において生成された拡大画像またはバーチャルスライド画像を表示する画像表示部を備える請求項1に記載の顕微鏡システム。
【請求項8】
前記第1の処理装置および前記第2の処理装置の少なくとも一方が、前記画像表示部に表示する画像の画像表示用の補正の要求を操作者に入力させる入力部を備え、
前記画像記憶サーバが、前記第1の処理装置および第2の処理装置の少なくとも一方からの要求に応じて記憶しているバーチャルスライド画像に画像表示用の補正を施して要求のあった処理装置に転送する請求項7に記載の顕微鏡システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−118107(P2011−118107A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−274467(P2009−274467)
【出願日】平成21年12月2日(2009.12.2)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】