説明

食材購入支援方法及びそのシステム

【課題】 手持ち食材を用いて経済的に調理可能なレシピを選択し、そのレシピに必要な食材を確実に入手する。
【解決手段】 店頭端末7から特定食材の品目と調理対象人数との指定を受けた際にこれらの品目を含むレシピ一覧をレシピ情報DB4から検索し、その検索されたレシピで食材一覧をレシピ情報DB4から索引して各食材の指定人数に見合う必要量を演算し、入力された特定食材の品目ごとの所有量からレシピの全品目に対して必要量の過不足を演算し、不足分について在庫情報DB2を検索して所定数量以上の在庫を確認したうえ、単価から合計価格を演算して一覧画面に作成し店頭端末7に画面表示し、そのレシピの詳細を店頭端末7で画像表示すると共にプリンタ8から印刷出力するレシピ提供サーバ5を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食材を購入する利用者に、全ての食材がその店舗内で調達可能なレシピの確認が容易でその食材の購入が確実な食材購入支援方法及びそのシステムに関し、特に、入手済みなど手持ちの食材を配慮した食材購入支援方法及びそのシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
昨今、食材とその調理方法を含むレシピが、インターネットなどのネットワークを用いてパーソナルコンピュータ又は携帯電話機など携帯型端末のディスプレイで容易に閲覧可能である。
【0003】
そこで、スーパーマーケット又は各種量販店では、ディスプレイに利用者の購買意欲を促進し又は同じ店内で必要な材料が揃うような商品情報を提供することで、利用者の利便性を向上させ、店舗の在庫商品の販売を促進させている。このため、実際に店頭で販売している商品を管理し、それらの商品を用いたデータベースと比較して在庫商品を用いた情報を作成し、買い物客にそのメニュー及び部材等に関する情報を表示する店頭設置のディスプレイシステムが、例えば、特開2005−250616号公報(特許文献1)に開示されている。
【0004】
図8を参照し特許文献1を説明すれば、商品に関する情報を管理する在庫DB(データベース)114と会計機であるレジ端末111のPOSシステム(販売時点管理)機能とが連携して、店内に陳列してある商品、例えば食材の在庫の有無を管理するPOS管理サーバ115が備えられる。別に、店頭に陳列してある商品を利用したメニュー、又は部材を集めて完成させることができる商品のデータベース、食材に関してはレシピに関するレシピDB123が備えられる。レシピ提供サーバ122は、POS管理サーバ115と提携して実際に店頭で販売している食材を管理し、顧客が操作する店頭のレシピ端末124からの要求で、それらの食材を用いたレシピをレシピDB123から検索比較して在庫商品を用いた情報を作成し、買い物客にそのレシピ及び食材に関する情報をレシピ端末124と共に店頭に設置された画面表示装置121に表示している。
【0005】
顧客がレシピ端末124でレシピを要求した際に、レシピ提供サーバ122がレシピDB123から所定の選択内容を画面表示装置121に画面表示し、顧客から検索条件の入力を得る。レシピ提供サーバ122は、その検索結果を画面表示装置121に表示する。その表示データには、レシピ名に対応して、食材名、その食材ごとの必要量、合計値段、及び特売情報に加えて、調理方法手順及び栄養情報などが表示される。更に、レシピ提供サーバ122は、インターネットなどのネットワークに接続され、携帯電話機からのアクセスが可能である。
【0006】
従って、店頭でレシピを含むコンテンツをディスプレイに表示し、そのレシピで使われる食材の購買を促すと共に、利用者に店内の在庫商品でまかなうことができる調理レシピをディスプレイに表示する。また、同じ店内で必要な材料が揃うようなレシピを用意立てることによって利用者の利便性を向上させ、店舗の在庫商品の販売を促進させている。また、利用者は、携帯端末を利用するなどの方法で、自宅にある食材と組み合わせたレシピを採用することもできる。また、タイムセールス品の調理レシピなどの適切な用途を正確かつタイムリーに表示することで、利用者に強くアピールできる。このように、スーパー等の販売者にとっては利用者に対して購買意欲を誘発するような拡販活動を行うことができる一方、利用者はその日の食事のメニューを考案する手間が省け、さらに特売などのリーズナブルな機会を有効に活用できるとされている。
【0007】
更に、利用者が、入手済みで自宅にある食材を含めた調理レシピのメニュー検索を行うこと、あらかじめ利用者がメニュー名や使用する食材を決めてからメニューの検索を行うことができるなど、顧客の利便性を考慮した柔軟なサービスを提供することができるとしている。しかしながら、入手したい食材の必要量と在庫量との関連で、入手したい食材が在庫不足のため、該当するレシピの食材が揃わない場合があるなど、木目の細かさが不足している。
【0008】
この改善策として、例えば、特開2002−203048号公報(特許文献2)で開示されたメニュー提案装置及び方法、又は、特開2006−215837号公報(特許文献3)で開示された店頭でディスプレイ表示されるレシピ・リコメンド・システムがある。
【0009】
図9を参照してこの特許文献3について説明すれば、利用者が特定の食材情報、例えば入手済み食材を入力してそれを利用するレシピ検索を要求すると、システムは、それを受付け(手順S101)して入手済み食材を含むレシピの一覧をディスプレイ表示(手順S102)する。次いで、利用者から一つのレシピを指定された際に、そのレシピの食材一覧を表示出力(手順S103)する。この食材一覧に上記入手済み食材以外の食材(以後、他食材と呼称する)あり(手順S104のYES)の場合、システムは、その他食材の在庫を検索(手順S105)して在庫あり(手順S106のYES)を判断する。在庫があることにより、利用者はその食材を購入し、入手済みの食材と併せて選択したレシピで調理することができる。そして、揃えられた食材の静止画およびレシピに関する動画を可視情報として画面に出力し、かつ静止画を印刷出力している。
【0010】
上記手順S106の在庫判断では、検索結果である在庫情報が所定の条件を満たすか否かを判断するものであり、「所定の条件」とは、主に、在庫が有ること、又は在庫が無いことを意味するが、在庫が少ない場合には、在庫が無いと見なすことができ、更に、同時に特売品であるかどうかを条件にすることもできるとしている。
【0011】
このような構成により、入手済みの食材に関する情報が入力されると、その食材を利用したレシピを検索できる。更に、そのレシピに関連した入手済み以外の他食材は在庫があるものを選択することで、利用者が確実に商品を購入することが可能となる。
【0012】
しかしながら、上述した構成では、他食材として購入対象の食材の購入価格が画面表示されない。また、画面表示されるレシピの食材必要量は、在庫量との比較により確実に購入できることを条件にしているのみであり、調理の人数分が考慮されていないなどの問題がある。また、入手済み食材をその人数分で使い切るようなレシピデータの作成は想定されていない。更に特売情報はあっても、品切れに対する具体的な方法又は手段が開示されていない。すなわち、従来の食材購入支援方法及びそのシステムは、主として店頭でのディスプレイ表示による店舗側の販売促進から生じたものであり、利用者支援に向けたレシピに関する木目細かい情報の提供が欠如している。
【0013】
また、例えば特開平08−123857号公報(特許文献4)で開示された電子献立作成装置では、この装置の使用者が指定した調理時間に合うような献立を容易に作成することができるように、所望の料理分類、調理時間などが入力された際に、献立の候補となる料理名を選択して調理時間を算出し、所望の調理時間に不適当な場合には再選択させている。この特許文献4においては、全ての食材がその店舗内で調達可能なレシピの確認が容易でその食材の購入が確実な食材購入を支援するものではなく、従って、調理対象人数に見合う献立の経済的な選択は可能ではない。
【0014】
更に、例えば特開2003−178165号公報(特許文献5)で開示された売り場案内システムでは、商品の買い忘れを防ぐと共に目的の売り場に誘導するシステムとして、来店者の情報端末が店舗の管理サーバと通信してメニューの一覧及び選択された商品の売り場を案内している。この情報端末は、携帯型端末であり、表示画面が狭いので、広い売り場で、多種目にわたる食材品目の場合、その操作とその目視とが困難であることは免れない。更に、個人の端末でない場合、店舗側での経済性に問題がある。すなわち、この特許文献5においては、食材を購入する利用者に、全ての食材がその店舗内で調達可能なレシピの確認及びその食材の購入が容易であるが、メニューの経済的な選択は困難である。
【0015】
【特許文献1】特開2005−250616号公報
【特許文献2】特開2002−203048号公報
【特許文献3】特開2006−215837号公報
【特許文献4】特開平08−123857号公報
【特許文献5】特開2003−178165号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
上述したように、従来の食材購入支援方法及びそのシステムは、入手済みの手持ち食材を用いるレシピを検索できて、在庫との関連でその確実な購入が保証されるというが、所要条件に調理対象人数を指定したとしても、購入を必要とする食材の品目、必要量、その合計価格などの情報のみは確定できるが、レシピとの連携が不十分であり、レシピが必要とする食材と本システムで選択された食材との関連、特に購入を必要とする食材に対する経済効果が不明確であることは避けられない。
【0017】
解決しようとする課題は、入手済みの手持ち食材を用いて経済的に調理可能なレシピを選択し、そのレシピに必要な食材を確実に入手することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明は、利用者が入手済みすなわち手持ちの食材を用いて経済的に調理可能なレシピを選択し、そのレシピに必要とする食材を確実に入手することを目的として、レシピごとに使用する食材の品目及び所定人数分の必要量を含むレシピ情報データベースと、食材ごとの単価を含む食材情報データベースと、店舗の在庫を常時把握する在庫情報データベースと、利用者からレシピの要求を受けた際に店舗内でレシピの調達可能な食材一覧を作成し画面表示するレシピ提供サーバとを備え、利用者から手持ち食材又は調理したい食材を特定食材としてその品目を受けた際にその食材で調理可能なレシピを提供する食材購入支援方法又はそのシステムに関するものである。
【0019】
その主要な特徴は、レシピ提供サーバを用いて、利用者から特定食材の品目と調理対象人数との指定を受けた際にこれらの品目を含むレシピの一覧を前記レシピ情報データベースから検索し、更に、その検索されたレシピそれぞれで食材の一覧を前記レシピ情報データベースから索引して各食材の指定人数に見合う必要量を演算し、利用者から入力された特定食材の品目ごとの所有量に基づきレシピに含まれる全ての品目に対して必要量の過不足を演算し、不足分については前記在庫情報データベースを検索して所定数量以上の在庫を確認したうえで、単価から合計価格を演算し、その結果を一覧画面に作成して画面表示し、利用者により少なくとも一つのレシピが選択された際には、その選択されたレシピの詳細をディスプレイ画面、プリンタ印刷用紙などに可視出力することである。
【0020】
このような構成により、利用者が特定食材を入手済みの手持ち食材とした場合、食事する人数分に対して食材の不足分のみについて、所定数量以上の在庫が確認されたうえで可視出力されるので、必要とする最低量の食材が確実に入手でき、かつ経済的である。
【0021】
また、一覧画面に作成する際、必要量の過不足を演算した際に手持ち食材の所有量が過剰の場合、レシピ情報データベースから手持ち食材の所有量を使い切る量を必要量とするレシピを検索することにより、手持ち食材の無駄を回避できる。
【0022】
一方、前記在庫情報データベースには食材の品目ごとに単位時間の売上量から品切れを生じない十分な在庫量の在庫量区分が設定されており、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際、当該在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピを選択することができる。また、前記在庫情報データベースには食材の品目ごとに、在庫なし、在庫僅少、在庫十分との少なくとも三つの在庫量区分が設けられてよい。その在庫量区分は、食材の品目ごとに単位時間の売上量から定期的に設定され、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際に在庫なし以外の在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピが選択できる。更に、品目ごとにその在庫量区分を併記すること、又は複数のレシピが選択された場合には在庫十分の区分の食材品目が多い順序で一覧を作成することが好ましい。このような構成により、不足食材が売り切れることなくその取得を確実にする木目細かな対応が可能である。また、在庫僅少からの順序付けにより、店舗側の僅少な在庫量の食材を有効に販売できるという効果も生じる。
【0023】
また、更に特売食材ごとの品目、特売価格、特売陳列場所、及び特売期間を常時把握する特売情報データベースを備え、前記在庫情報データベースの食材の品目に、特売品目が含まれてよい。これにより、単価から合計価格を演算する品目で特売食材に含まれかつ特売期間にある場合には、その特売条件を加味して演算し、複数のレシピがある場合には、利用者により指定される特売条件、価格条件、在庫条件などを含む条件の所定順序で一覧を作成することができる。更に、必要な食材が安く入手できるのみならず、利用者の条件選択によりレシピの指定が容易になる。
【0024】
これらの機能を具体的に実現するシステムでは、店舗の販売時点管理システムと接続して食材の在庫を常時把握し前記在庫情報データベースを更新する在庫情報管理サーバと、利用者が操作入力し可視出力を受ける端末と、その端末からレシピの要求を受けた際に店舗内でレシピの調達可能な食材一覧を作成するものであって、前記端末から特定食材の品目を受けた際にその食材で調理可能なレシピを前記端末に可視出力して提供するレシピ提供サーバと、を備える。このレシピ提供サーバが、プログラム制御で動作する各種手段を有し、前記端末から入手済み又は手持ち及び使用希望のような特定食材の品目と調理対象人数とを受けた際にその指示条件で調理可能なレシピを可視出力により提供している。また、前記在庫情報管理サーバは、食材の品目ごとに単位時間の売上量から、品切れを生じない十分な在庫量の在庫量区分、又は、在庫なし、在庫僅少、在庫十分との少なくとも三つの在庫量区分を演算して前記在庫情報データベースに設定している。
【発明の効果】
【0025】
本発明の食材購入支援方法及びそのシステムは、レシピ提供サーバを用いて、利用者から特定食材の品目と調理対象人数との指定を受けた際にこれらの品目を含むレシピの一覧を前記レシピ情報データベースから検索し、更に、その検索されたレシピそれぞれで食材の一覧を前記レシピ情報データベースから索引して各食材の指定人数に見合う必要量を演算する。次いで、利用者から入力された特定食材の品目ごとの所有量に基づきレシピに含まれる全ての品目に対して必要量の過不足を演算し、不足分については前記在庫情報データベースを検索して所定数量以上の在庫を確認したうえで、単価から合計価格を演算し、その結果を一覧画面に作成して画面表示する。次いで、利用者により少なくとも一つのレシピが選択された際には、その選択されたレシピの詳細をディスプレイ画面、プリンタ印刷用紙などに可視出力している。
【0026】
そのため、利用者は、例えば手持ちの食材を特定食材とし食事の人数を調理対象人数として入力した際に、購入の必要な不足食材とその必要量を容易に知ることができると共に十分な在庫量から確実に入手でき、かつ、手持ち食材を使い切るレシピを可視出力により取得することができる。その結果、利用者にとって、経済的かつ確実な食材購入に対する支援が可能であるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
利用者が特定食材として入手済みすなわち手持ちの食材、使用したい食材などを用いて経済的に調理可能なレシピを選択し、その必要とされる食材を確実に入手できるという目的を、レシピ情報データベースと食材ごとの単価を含む食材情報データベースと店舗の在庫を常時把握する在庫情報データベースと在庫情報管理サーバと、レシピ提供サーバとを備えて実現する。レシピ情報データベースは、レシピごとに、使用したい食材の品目及び所定人数分の必要量を含む。在庫情報管理サーバは、店舗の販売時点管理システムと接続して食材の在庫を常時把握して前記在庫情報データベースを更新する。レシピ提供サーバは、利用者からレシピの要求を受けた際に店舗内でレシピの調達可能な食材一覧を作成するものであって、利用者から特定食材の品目を受けた際にその食材で調理可能なレシピを可視出力して提供する。
【0028】
このレシピ提供サーバは、利用者から特定食材の品目を受けた際にこれらの品目を含むレシピの一覧を前記レシピ情報データベースから検索し、検索されたレシピで食材の一覧を必要量と共に前記レシピ情報データベースから検索する。次に、各食材の指定の人数に見合う必要量が演算される。利用者から特定食材の品目ごとの所有量の入力を受けた際にはレシピに含まれる全ての品目に対して必要量の過不足が演算され、不足分については在庫情報データベースを検索して所定数量以上の在庫が確認されたうえ、前記食材情報データベースから得られる単価から合計価格が演算され、結果が一覧画面に作成される。そして、利用者により少なくとも一つのレシピが選択された際にはその選択されたレシピの詳細が可視出力される。
【0029】
以下に、実施態様について図面を参照して説明する。図面では、本発明に係る部分は示されるが、機能上必須の構成要素でも図示の省略されたものがある。以下の説明に対する機能ブロックの分離・併合又は手順の入替えなどの変更は本発明の趣旨、説明などから明確な機能を実現するものであれば自由であり、以下の説明が本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0030】
本発明の実施例1について図1を参照して説明する。
【0031】
図1は、本発明による食材購入支援システムの実施の一形態をブロックで示す説明図である。
【0032】
本発明による食材購入支援システムは、在庫情報管理サーバ1、在庫情報DB(データベース)2、特売情報DB3、レシピ情報DB4、レシピ提供サーバ5、LAN(ローカルエリアネットワーク)6A,6B、店頭端末7、プリンタ8、携帯端末9、及び無線ネットワーク10を含み構成される。
【0033】
在庫情報管理サーバ1は、プログラム制御のプロセッサ、メモリ、及び入出力用情報端末を有し、店舗の販売時点管理システム(POSシステム、図示省略)と接続して食材の販売状況をオンラインで受信し、食材の在庫を常時把握しつつ在庫情報DB2の在庫情報を更新する。また、在庫情報管理サーバ1は、食材の品目ごとに例えば定期的な単位時間の売上量から、品切れを生じない十分な適正在庫量、又は、在庫なし、在庫僅少、及び在庫十分との少なくとも三つの在庫量区分を演算して在庫情報DB2に設定する。これらの在庫区分は、商品別かつそのリードタイムにもよるが、例えば、適正在庫の5%未満を「在庫なし」とし、5%から20%未満を「在庫僅少」とし、かつ60%以上を「在庫十分」と設定することができる。在庫情報DB2の在庫量はタイムラグがあるので、適正在庫の数パーセントまで低下した際に「在庫なし」としている。この場合、20%以上60%未満が適正在庫である。在庫情報管理サーバ1は、また、その情報端末から特売情報DB3のデータを入力し更新すると共に、そのデータを在庫情報DB2に反映する。
【0034】
図2は、在庫情報DB2の実施の一形態をテーブルで示す説明図である。図示される例では、食材ごとにコード化され、単価、在庫量、在庫余裕度、陳列場所、特売情報などが含まれる。単価は所定の単位数量に基づき、陳列場所、特売情報と同様、在庫情報管理サーバ1の情報端末から入力される。在庫量は、入庫情報とPOSシステムから受ける販売情報に基づき在庫情報管理サーバ1から随時更新される。在庫余裕度は、在庫情報管理サーバ1から受ける在庫区分に従って、更新される在庫量に対してそのフラグを立てる。図示のフラグ「P/I/N」はそれぞれ「在庫十分・在庫僅少・在庫なし」を意味する。すなわち、在庫情報DB2には食材の品目ごとに、在庫なし、在庫僅少、在庫十分との少なくとも三つの在庫量区分が設けられており、その在庫量区分を、食材の品目ごとに単位時間の売上量から定期的に設定し、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際に在庫なし以外の在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピがレシピ提供サーバ5により選択される。更に、特売情報は特売情報DB3の記録データを反映する。
【0035】
特売情報DB3は、在庫情報管理サーバ1により更新され、例えば、食材コードごとに特売用の食材名、単価、販売量、陳列場所、特売期間などを含む。同一食材でも、その管理のため食材コード陳列場所などを変えることにしてよいが、変えなくてもよい。
【0036】
図3は、レシピ情報DB4の実施の一形態をテーブルで示す説明図である。レシピ情報DB4は、レシピ提供サーバ5の制御を受け、図示されるように、一つのレシピ名に対して複数のレシピコード、一つのレシピコードに複数の食材コードが通常列挙される。一つのレシピ名に対応して、異なる食材、単純な例では通常食材に対する高級食材又は代用食材を使用できる場合などが想定される。また、食材コードごとに調理対象となる所定人数に対応する必要量が記録されている。更に、利用者又は顧客の便宜を図り、レシピコードごとに、調理方法、人数対応の調理時間、栄養情報が記録されている。勿論、レシピ情報DB4に含まれる全ての食材はこの店舗で調達入手可能であり、在庫情報DB2に列挙されている。
【0037】
レシピ提供サーバ5は、プログラム制御のプロセッサ、メモリ、及び入出力用情報端末を有し、所定画面生成出力、レシピ検索、食材検索、食材必要量演算、レシピ情報作成、選択レシピ履歴制御などの機能を有する。すなわち、レシピ提供サーバ5は、利用者の操作により例えば店頭端末7又は携帯端末9からレシピの検索要求を受けた際にその店舗内で調達可能な食材を使用するレシピの一覧を作成する。このため、このレシピ提供サーバ5が、プログラム制御で動作する各種手段を有し、店頭端末7から入手済み又は手持ちのような特定食材の品目と調理対象人数との指定を受けた際にその食材で調理可能なレシピを可視出力により提供している。その機能のため、レシピ提供サーバ5は、在庫情報DB2から在庫情報、特売情報DB3から特売情報、レシピ情報DB4からその食材情報を含むレシピ情報をそれぞれ検索する。動作手順の実施の一形態については後にフローチャートを参照して説明する。
【0038】
更に、レシピ提供サーバ5は、複数レシピの一覧を作成する際、利用者からの指定により、合計価格、予算額、入手確実性、調理時間、販売人気、特売品割合などによる順序付けをしている。無指定の場合、例えば合計価格の安い順序が選択される。また、予算限度額、調理限度時間などの指定もできる。入手確実性は、在庫情報DB2に記録される在庫余裕度から決定され、余裕度が僅少の場合、確実な購入のため買い物を急がせる効果がある。また、販売人気の順序付けのため、購入決定されたレシピの履歴を記録している。更に、店舗内の陳列場所案内図を記録しており、レシピが決定された際には、対応する食材の陳列場所を記した販売支援用案内図が作成される。
【0039】
LAN6Aは、在庫情報管理サーバ1、在庫情報DB2、特売情報DB3、レシピ情報DB4、及びレシピ提供サーバ5を接続して相互間のデータ伝送路を提供する。LAN6Bは、レシピ提供サーバ5、店頭端末7、プリンタ8、及び無線ネットワーク10を介する携帯端末9と接続して相互間のデータ伝送路を提供する。
【0040】
店頭端末7は、例えば店頭に設置される少なくとも一つ、できれば複数の情報端末であり、入店する顧客を利用者としている。従って、店頭端末7は、利用者による操作入力部と画像表示画面とを少なくとも有する。店頭端末7はプリンタ8を含むことができる。利用者が店頭端末7で操作入力することにより、画面表示されている画像をプリンタ8から印刷出力することができる。
【0041】
携帯端末9は携帯電話機でもよいが、携帯型情報端末の場合、表示画面が大きいので望ましい。無線ネットワーク10がインターネット又は公衆網の場合、店舗内部のみならず店舗外部でも検索できるので望ましい。
【0042】
図4は、店頭端末7に常時画面表示されるレシピ検索画面21の一形態を示す説明図である。店頭端末7の画面はタッチパネルによる入力及びキーボードからの入力が可能であるとする。画面上では、レシピのジャンル、特定食材、複数レシピの並び順序、手持分のある場合にはその消費割合などの枠指定と、特定食材の手持量、予算限度額、調理分人数などの数字とが入力可能である。並び順序には、無指定、価格、予算限度、在庫余裕度で決まる入手確実性、調理時間、選択された履歴数により決まる販売人気、特売品割合などが列挙される。手持分の消費割合では、手持分を完全に消費できるか否かが指定できる。指定終了の際に、利用者は「確認画面へ」の操作指示によりその指定内容が画面(図示省略)で確認できる。ちなみに、上記特定食材は、手持ち分だけではなく、例えば使用したい食材を手持ち量「ゼロ」で指定可能である。
【0043】
図5は、図示されていない確認画面で利用者による「確定」指示を受けた際に画面表示されるレシピ一覧選択用画面22の一形態を示す説明図である。この図は、レシピ提供サーバ5により、在庫情報DB2及びレシピ情報DB4から対応食材のデータを索引して作成される。図示される例では、レシピ名で分類されているが、例えば順序指定により合計価格の安い順に並び替えが可能である。利用者が、画面上で一つのレシピコードを選択指定することにより選択レシピが確定する。図示される必要量には、手持食材量を加味した各食材の必要量が演算されている。
【0044】
図6は、選択指定されたレシピコードに対する詳細を画面表示した選択レシピ詳細画面23の一形態を示す説明図である。ここで、各食材の陳列場所、特価情報などの詳細が表示される。陳列場所は、例えば、店舗案内図に示される記号である。
【0045】
次に、図6に図1から図5までを併せ参照してレシピ提供サーバ5の主要動作手順について説明する。利用者入力は店頭端末7からとする。
【0046】
まず、店頭端末7の画面には、図4に示されるレシピ検索先頭画面21が表示(手順S1)されているものとする。携帯端末9の場合では、例えばインターネットのURLアドレスによりその画面を表示することができる。利用者は、店頭端末7でレシピ検索先頭画面21に対応して、例えば手持ち食材の品名、所有量、調理分人数、などを入力操作する。
【0047】
レシピ提供サーバ5は、レシピ検索先頭画面21に対する店頭端末7からの操作入力を受けて画面表示(手順S2)するが、例えば「確認画面へ」の指定入力を受けた際に、店頭端末7からの指定を整理した確認画面(図示省略)を表示する。この画面でよければ、端末操作による「確定」の指示入力があるので、レシピ提供サーバ5は、これをレシピ検索要求と受付け(手順S3)し、レシピ情報DB4から指定された手持ち食材などの特定食材を含む複数のレシピを順次検索(手順S4)し、各レシピで手持所有量を加味した食材の必要量を演算すると共に、在庫情報DB2でその食材の在庫を調査(手順S5)する。必要量とは勿論、購入を必要とする量である。
【0048】
検索された全てのレシピそれぞれで一つでも食材在庫なし(手順S6のNO)があった場合には「指定条件のレシピなし」としてレシピ条件を記したレシピ検索先頭画面21が表示(手順S7)されて、手順は画面での指定を受付けする上記手順S2に戻る。図示された手順S7は、手順S6の「NO」に続いて指定変更の手順S2に戻るとしたが、図5のレシピ一覧で在庫量情報欄に在庫なし食材を記して画面表示した後に、端末の指示によりレシピ検索先頭画面21を表示するという手順にすることもできる。
【0049】
上記手順S6が「YES」で検索されたうちの少なくとも一つのレシピで全食材に在庫ありの場合、レシピ提供サーバ5は、手持ち分を加味した食材の必要量から価格の合計を演算(手順S8)し、食材の必要量、在庫状況、価格などを示したレシピ一覧選択用画面22を指定された順序で表示(手順S9)する。
【0050】
レシピ提供サーバ5は、レシピ一覧選択用画面22から利用者により選択されたレシピを受付け(手順S10のYES)した際、図6に示されるような選択レシピ詳細画面23を表示(手順S11)する。次いで、レシピ提供サーバ5は、選択レシピ詳細画面23から利用者により「確定」指示入力を受付けするので、表示された画面をプリンタ8から印刷出力する一方、予め記録された店舗案内図に食材の陳列場所位置を記した購買支援用の店舗案内図を作成し、レシピに続いてプリンタ8から印刷出力(手順S12)する。
【0051】
上記手順S10が「NO」で画面表示されたレシピが選択されず、利用者により選択レシピ詳細画面23から「一つ前」指示入力を受付け(手順S13のYES)の場合には、手順は上記手順S9に戻り、レシピ一覧選択用画面22が画面表示される。上記手順S13が「NO」で画面表示されたレシピが選択されず、利用者により選択レシピ詳細画面23から「確認」指示入力を受付け(手順S14のYES)の場合には、手順は上記手順S2に戻り、レシピ条件を記したレシピ検索先頭画面21が画面表示される。
【0052】
更に、上記手順S14が「NO」で画面表示されたレシピが選択されず、利用者により選択レシピ詳細画面23から「取消」指示入力を受付けの場合、レシピ提供サーバ5は、画面表示を含む処理データを消去して初期化(手順S15)し、手順S1のレシピ検索先頭画面21を表示し、店頭端末7からの入力を待つ。
【0053】
このような構成を採用したので、利用者から特定食材の品目と調理対象人数との指定を受けた際にこれらの品目を含むレシピの一覧をレシピ情報データベースから検索し、各食材の指定人数に見合う必要量と特定食材の品目ごとの所有量とから検索のレシピに含まれる全ての品目に対する不足量に応じた所定数量以上の在庫を確認したうえ、単価から演算された合計価格を含め、その結果を一覧画面に作成して可視出力している。
【0054】
そのため、利用者は、例えば手持ちの食材を特定食材とし食事の人数を調理対象人数として入力した際に、購入が必要な不足食材とその必要量を容易に知ることができると共に十分な在庫量の確認からその不足食材を確実に入手でき、かつ、手持ち食材を使い切るレシピを可視出力により取得することができる。すなわち、本構成は、利用者にとって、経済的かつ確実な食材購入に対する支援を可能にしている。
【0055】
更に、食材情報データベースでは各食材の陳列場所を含み、かつレシピ提供サーバでは店舗内の各食材の陳列場所を説明する店舗案内図を予め記録して有し、選択されたレシピに関し購入対象食材一覧が決定された際には、店舗案内図にその食材陳列場所を記した支援用案内図を作成して可視出力することにより、必要食材を効率よく入手できるので、食材の確実な取得に効果的である。
【産業上の利用可能性】
【0056】
端末から、調理対象人数と使用したい食材に手持ちの食材の名称及び所有量とを含めてレシピを検索した際、購入が必要な食材の名称及び量がその購入価格と共にて容易に可視表示でき、その在庫量との割合を判断することによって、手持ちの食材の経済的かつ確実な調達が可能であるので、物を作成するための材料をその利用者が経済的かつ確実に調達することが必要な用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明による食材購入支援システムの実施の一形態をブロックで示した説明図である(実施例1)。
【図2】図1における在庫情報DBの実施の一形態をテーブル形式で示した説明図である(実施例1)。
【図3】図1におけるレシピ情報DBの実施の一形態をテーブル形式で示した説明図である(実施例1)。
【図4】本発明による食材購入支援システムのレシピ検索先頭画面の実施の一形態を示した説明図である(実施例1)。
【図5】本発明による食材購入支援システムのレシピ一覧選択用画面の実施の一形態を示した説明図である(実施例1)。
【図6】本発明による食材購入支援システムの選択レシピ詳細画面の実施の一形態を示した説明図である(実施例1)。
【図7】本発明による食材購入支援システムの主要動作手順の実施の一形態をフローチャートで示した説明図である(実施例1)。
【図8】参照される食材購入支援システムの一例をブロックで示した説明図である。
【図9】参照される食材購入支援システムの主要動作手順の一例をフローチャートで示した説明図である。
【符号の説明】
【0058】
1 在庫情報管理サーバ
2 在庫情報DB
3 特売情報DB
4 レシピ情報DB
5 レシピ提供サーバ
6A、6B LAN
7 店頭端末
8 プリンタ
9 携帯端末
10 無線ネットワーク
21 レシピ検索先頭画面
22 レシピ一覧選択用画面
23 選択レシピ詳細画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レシピごとに、使用する食材の品目及び所定人数分の必要量を含むレシピ情報データベースと、食材ごとの単価を含む食材情報データベースと、店舗の在庫を常時把握する在庫情報データベースと、利用者からレシピの要求を受けた際に店舗内でレシピの調達可能な食材一覧を作成し画面表示するレシピ提供サーバとを備え、利用者から特定食材の品目を受けた際にその食材で調理可能なレシピを提供する食材購入支援方法において、
レシピ提供サーバを用いて、利用者から特定食材の品目と調理対象人数との指定を受けた際にこれらの品目を含むレシピの一覧を前記レシピ情報データベースから検索し、検索された各レシピで食材の一覧を前記レシピ情報データベースから索引して各食材の指定の人数に見合う必要量を演算し、利用者から入力された特定食材の品目ごとの所有量に従ってレシピに含まれる全ての品目に対して必要量の過不足を演算し、不足分については前記在庫情報データベースを検索して所定数量以上の在庫を確認したうえ単価から合計価格を演算し、結果を一覧画面に作成して画面表示し、かつ、利用者により少なくとも一つのレシピが選択された際にはその選択レシピの詳細を用紙に印刷出力することを特徴とする食材購入支援方法。
【請求項2】
請求項1に記載の食材購入支援方法において、前記特定食材が手持ち食材であり、一覧画面に作成する際、前記手持ち食材の所有量が必要量の過不足を演算して過剰の場合、レシピ情報データベースから手持ち食材の所有量を使い切る量を必要量とするレシピを可視出力するように検索することを特徴とする食材購入支援方法。
【請求項3】
請求項1に記載の食材購入支援方法において、前記在庫情報データベースには食材の品目ごとに単位時間の売上量から品切れを生じない十分な在庫量の在庫量区分が設定されており、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際、当該在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピを可視出力するように選択することを特徴とする食材購入支援方法。
【請求項4】
請求項1に記載の食材購入支援方法において、前記在庫情報データベースには食材の品目ごとに、在庫なし、在庫僅少、在庫十分との少なくとも三つの在庫量区分が設けられており、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際、在庫なし以外の在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピを選択し、品目ごとにその在庫量区分を併記することを特徴とする食材購入支援方法。
【請求項5】
請求項1に記載の食材購入支援方法において、前記在庫情報データベースには食材の品目ごとに、在庫なし、在庫僅少、在庫十分との少なくとも三つの在庫量区分が設けられており、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際、在庫なし以外の在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピを選択し、複数のレシピが選択された場合、在庫十分の区分の食材品目が多い順序で一覧を作成することを特徴とする食材購入支援方法。
【請求項6】
請求項4から請求項5までの一つに記載の食材購入支援方法において、前記在庫情報データベースの前記在庫量区分を、食材の品目ごとに単位時間の売上量から定期的に設定することを特徴とする食材購入支援方法。
【請求項7】
請求項1から請求項6までの一つに記載の食材購入支援方法において、更に特売食材ごとの品目、特売価格、特売陳列場所、及び特売期間を常時把握する特売情報データベースを備え、前記在庫情報データベースの食材の品目に、特売品目を含むことを特徴とする食材購入支援方法。
【請求項8】
請求項7に記載の食材購入支援方法において、単価から合計価格を演算する品目で特売食材に含まれかつ特売期間にある場合には、その特売条件を加味して演算し、複数のレシピがある場合には、利用者により指定される条件に基づく順序で一覧を作成することを特徴とする食材購入支援方法。
【請求項9】
レシピごとに、使用する食材の品目及び所定人数分の必要量を含むレシピ情報データベースと、食材ごとの単価を含む食材情報データベースと、店舗の在庫を常時把握する在庫情報データベースと、店舗の販売時点管理システムと接続して食材の在庫を常時把握し前記在庫情報データベースを更新する在庫情報管理サーバと、利用者が操作入力し可視出力を受ける端末と、その端末からレシピの要求を受けた際に店舗内でレシピの調達可能な食材一覧を作成するものであって、前記端末から特定食材の品目を受けた際にその食材で調理可能なレシピを前記端末に可視出力して提供するレシピ提供サーバと、を備え、利用者に対し食材購入を支援するシステムにおいて、
前記レシピ提供サーバが、前記端末から特定食材の品目と調理対象人数とを受けた際にこれらの品目を含むレシピの一覧を前記レシピ情報データベースから検索する手段と、その検索された各レシピで食材の一覧を前記レシピ情報データベースから検索して各食材の指定人数に見合う必要量を演算する手段と、前記端末から入力された特定食材の品目ごとの所有量に基づいてレシピに含まれる全ての品目に対して必要量の過不足を演算する手段と、不足分については前記在庫情報データベースを検索して所定数量以上の在庫を確認したうえ、前記食材情報データベースから得られる単価から合計価格を演算する手段と、それらの結果を一覧画面に作成して画面表示する手段と、前記端末から少なくとも一つのレシピが選択された際にはその選択レシピの詳細を前記端末に画面表示すると共に用紙に印刷出力する手段とを有することを特徴とする食材購入支援システム。
【請求項10】
請求項9に記載される食材購入支援システムにおいて、前記特定食材が手持ち食材であり、前記レシピ提供サーバは、必要量の過不足を演算した際に手持ち食材の所有量が過剰の場合、前記レシピ情報データベースから手持ち食材の所有量を使い切る量を必要量とするレシピを検索して一覧画面に作成し、前記端末に可視出力する手段を有することを特徴とする食材購入支援システム。
【請求項11】
請求項9に記載の食材購入支援システムにおいて、前記在庫情報管理サーバは、食材の品目ごとに単位時間の売上量から品切れを生じない十分な在庫量の在庫量区分を演算して前記在庫情報データベースに設定する手段を有し、前記レシピ提供サーバは、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際、当該在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピを選択する手段を有することを特徴とする食材購入支援システム。
【請求項12】
請求項9に記載の食材購入支援システムにおいて、前記在庫情報データベースは食材の品目ごとに、在庫なし、在庫僅少、在庫十分との少なくとも三つの在庫量区分を設け、前記レシピ提供サーバは、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際、在庫なし以外の在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピを選択し、品目ごとにその在庫量区分を併記する手段を有することを特徴とする食材購入支援システム。
【請求項13】
請求項9に記載の食材購入支援システムにおいて、前記在庫情報データベースは食材の品目ごとに、在庫なし、在庫僅少、在庫十分との少なくとも三つの在庫量区分を設け、前記レシピ提供サーバは、レシピの調達可能な食材一覧を作成する際には在庫なし以外の在庫量区分の在庫量を有する品目のみを含むレシピを選択し、複数のレシピが選択された場合には在庫十分の区分の食材品目が多い順序で一覧を作成する手段を有することを特徴とする食材購入支援システム。
【請求項14】
請求項12又は請求項13に記載の食材購入支援システムにおいて、前記在庫情報管理サーバは、前記在庫情報データベースで食材の品目ごとに単位時間の売上量から定期的に前記在庫量区分を設定する手段を有することを特徴とする食材購入支援システム。
【請求項15】
請求項9から請求項14までの一つに記載の食材購入支援システムにおいて、更に特売食材ごとの品目、特売価格、特売陳列場所、及び特売期間を常時把握する特売情報データベースを備え、前記在庫情報データベースの食材の品目に、特売品目を含むことを特徴とする食材購入支援システム。
【請求項16】
請求項15に記載の食材購入支援システムにおいて、前記レシピ提供サーバは、単価から合計価格を演算する際、当該特売情報データベースからその品目が特売食材に含まれかつ特売期間にある場合には、その特売条件を加味して演算し、複数のレシピがある場合には、前記端末から指定される条件に基づく順序で一覧を作成する手段を有することを特徴とする食材購入支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−108053(P2008−108053A)
【公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−290051(P2006−290051)
【出願日】平成18年10月25日(2006.10.25)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】