飲料保持装置
飲料保持装置は、首部を設けられた実質的にプラスチック製の容器を備え、容器の内部空間に液体が提供され、かつ首部にまたはその中に弁が設けられており、弁を貫通して分注手段が延在し、この弁は首部内または首部に固定され、容器内の液体を加圧するために容器内の飲料の加圧用に加圧装置が設けられ、首部内または首部に要素が設けられ、この要素は少なくとも部分的に容器の内部空間内に延び、少なくとも部分的に分注手段を包囲している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料を貯蔵する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
炭酸飲料のような飲料、例えば清涼飲料またはビールが、例えば瓶、缶もしくは樽(ケグ)入りで提供することができる。飲料がプラスチック瓶に包装される場合、通常はブロー成形された瓶であってスクリューキャップによって閉じられた首部を有するものが用いられる。飲料を注ぎ出すには、このキャップを回して外す。その際、飲料の一部分を注ぎ出すことができ、キャップは首部に再び回し戻すことができる。
【0003】
飲料が缶または樽に包装されている場合、通常はガスシリンダのような外部圧力源と、缶または樽内の圧力を調節する注入装置とが用いられる。その後、飲料は加圧下に当該目的用に構成されたタップ器具(tapping device)を介して分注される。
【0004】
欧州特許第1064221号公報明細書から、プラスチックまたは金属製の容器に圧力調節器が例えば容器の底部に貼り付けられることによって、またはカバーから吊されることによって設けられている装置が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、構造および使用法が簡単な飲料保持装置を提供することにある。本発明の別の目的は、飲料を加圧下に分注することができる飲料保持装置を提供することにある。本発明のさらに別の目的は、飲料がコンタミネーションのような外界の影響から保護される飲料保持装置を提供することにある。これらおよび/または他の目的は本発明による保持装置または方法により達成することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本明細書による飲料保持装置は、開口部を有する首部を設けられた実質的にプラスチック製の容器を備え、この容器の内部空間に液体が供給され、かつ首部にまたはその中に弁が設けられている。弁を貫通して分注手段が延在する。弁は少なくとも溶接技術を用いて首部内または首部に固定され、容器中のを加圧するために加圧装置が設けられている。首部内または首部に要素が欠陥され、容器の内部空間内に少なくとも部分的に延在し、少なくとも部分的に分注手段を包囲している。
【0007】
別の態様では、保持装置の製造方法が説明される。首部を有する容器内に、首部を通って液体が導入され、首部は弁により少なくとも部分的に閉鎖される。分注装置が容器の内部空間内に挿入され、容器の内部空間内に首部からまたは首部内に要素が懸架される。要素は少なくとも部分的に分注装置を包囲し、飲料が容器から分注装置のみを通って分注されるようにしている。保持装置保持装置保持装置
【0008】
本発明の説明において、保持装置または分注装置およびそれらの部品並びに方法が図面を参照してさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】保持装置の第1の実施の形態の部分断面側面図である。
【図2】図1の保持装置の一部分の拡大図であり、分注管の概略を示す。
【図3】保持装置の第2の実施の形態の部分断面側面図である。
【図4】図3の保持装置の一部分の拡大図である。
【図5】本発明による保持装置の一部分の概略図であり、圧力装置が溶接装置、特に超音波溶接装置の支援により保持装置上に固定されている。
【図6】図1と同様の保持装置を示す図であり、代替締結手段を有する。
【図7】図2と同様の保持装置の一部分を示す図であり、さらなる代替締結手段を有する。
【図8】図1による締結手段と別の実施の形態の締結手段とを隣接して示す図である。
【図9】第1の代替ブラケットを示す図である。
【図10】第2の代替ブラケットを示す図である。
【図11】図10の代替ブラケットを有する、図11Aに斜視図で示す保持装置の一部分を示す図である。
【図11A】図10の代替ブラケットを有する保持装置の斜視図である。
【図12】保持装置の首部に懸架または指示された内部要素の締着のさらなる代替実施形態を示す図である。
【図13】保持装置の首部に懸架または指示された内部要素の締着のさらなる代替実施形態を示す図である。
【図14】部分的に透明な実施の形態の保持装置を示す図であり、スタンドリングが底部に隣接している。
【図15】2つの保持装置が上下にちゅみかさなった部分を示す図である。
【図16】2つの齟齬に結合された保持装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、同じ部品または関連する部品は同じまたは関連する参照符号を有する。図示された実施の形態は説明の目的のためにのみ示されており、いかなる意味においても制限的に解釈されてはならない。本明細書では、実施例はビール、特にラガータイプのビールについて説明される。しかしながら、他のタイプの飲料も本明細書による装置から分注することができる。本明細書において「下方(lower)」という語は図において底部に表されている保持装置の側を指す。「上方(upper)」という語は、従って、その反対側であると理解される。
【0011】
本明細書では、就中、保持装置に全体的にまたは部分的に挿入され、懸架されおよび/または指示され、あるいはその他の態様で係止または配置される要素が説明される。ある実施の形態では、この内部要素は圧力調節装置を備えていてもよい。他の実施の形態では、この要素は内部瓶、内部ジャケット、バッグ、ウィジェット等を備えていてもよい。保持装置に配置することができる他の要素の多数の変形例が可能であり、ここに開示されているものと了解される。
【0012】
図1は保持装置1の概略を一部断面側面図で示す。保持装置1は、例えば飲料3で全部または一部充填された容器2と、分注装置4とを備える。飲料3はビールであってもよい。一実施の形態では、保持装置容器2はブロー成形されたプラスチック製瓶として形成してもよい。別の実施の形態では、容器2は全体または一部分をプラスチックから回転成形、射出成形その他により形成されてもよい。容器は全体または一部分を金属のような異なる材料から製造してもよい。容器2は本体5、首部6および底部7を設けられている。底部7は、例えば、3、4または5個の支持足部を有する「花弁状」(“petal”)底部であってもよい。このようにして、自立型瓶を得ることができ、それは比較的高い、例えば5バール以上の内部圧力、に対してさらに抵抗性が高い。別の実施の形態では、瓶は、例えばその上に瓶を立てることができるスタンドリング(図示しない)を設けられていてもよい。このリングは、例えば、形成され、接着され、、一体的射出成形その他の方法により設けられる。本体5は単純な方法で内部圧力に抵抗することができるように球状であってもよい。しかしながら、異なる形状であってもよい。本体5と、底部7と首部6とで実質的に内部空間8を規定しており、この内部空間8内に飲料が受け入れられる。内部空間8内に実質的に分注装置4が延在している。
【0013】
分注装置4は、本実施の形態では、例えば、オランダ国特許第1008601号公報明細書から公知の装置、例えば図1〜3に図示された装置を備えていてもよい。本実施の形態で使用されるべき分注装置4および/または加圧装置9の可能な実施の形態の他の例は例えば欧州特許第EP1140658号明細書、国際特許出願公開第WO2005/095229号パンフレット、欧州特許第1642861号公報明細書、米国特許第5368207号公報明細書、または本出願人の2008年3月31日出願の未公開特許出願「圧力調節器およびこれを設けたタップ装置」または「加圧器を設けたタップ装置」から知られている。これらの装置4,9は単なる説明のためにだけ言及されており、いかなる意味においても限定的に解釈されるべきではない。これらの装置は、すべて、内部空間8内の内部圧力に基づいて、および/またはユーザーによる操作により、内部空間8内の圧力を圧力調節器具11に制御されて、貯蔵タンク10からの加圧ガスを内部空間8に導入することにより調節するように構成されている。
【0014】
本実施形態の加圧装置9はエアロゾル容器10を貯蔵タンクとして備え、エアロゾル弁(図示しない)により閉じられている。圧力調節装置としての圧力制御された調整ユニット11が、内部空間8の圧力が所望の圧力未満に低下するとエアロゾル弁が調整ユニット11によって開くことができるように、エアロゾル容器10に固定されている。好ましくは、その結果、加圧装置9は内部空間の圧力を飲料中のCO2の所望の温度における平衡圧力、例えば約1.2バール絶対と2バール絶対の間、特に例えば0と15℃の間、例えば6℃において、約1.4バールと1.6バールの間の圧力に作用的に調節する。例えば、ビル以外の飲料については、もちろん、それぞれの場合、適切な圧力を設定することができる。
【0015】
図1に示す実施の形態では、容器10を有する加圧装置9は、例えば金属製であってもよいが、底部12により首部6の側から吊されている。図1に示される位置の調整ユニット11は、従って、下向きであり、底部7に向き合っている。しかしながら、使用時の実際の位置は当然保持装置1の向きによっても決まることが明らかである。図1において、保持装置1は底部7上に据え付けられている。加圧装置9は例えばプラスチック製のブラケット13に懸架される。このブラケット13は底部12に接続する容器10の部分45を締め付け包囲する。別の実施の形態では、容器10または加圧装置9はそれ自体は異なる方法で、例えば接着により、締着手段と協働することにより、ブラケット13および/または容器10および/または調整ユニット11に固定することができる。
【0016】
首部6の側でブラケット13が懸架リング15に取り付けられているか、あるいは懸架リング15を設けられている。一実施の形態では、懸架リング15は実質的に円盤状であり、下方側の縁部16により首部6の上方側18に載置されている。懸架リング15の下方側17には、リング6内に締着リング19が設けられている。締着リング19内に、ブラケット13の上側に取り付けられたリング20が締着されている。別の実施の形態では、ブラケット13は懸架リング15に一体に形成されていてもよく、あるいは懸架リング15に別の仕方で、例えば溶接、接着、スナップ式取り付け、ネジ止め等により固定されていてもよい。
【0017】
懸架リング15は中央開口部21を設けられており、その周囲に懸架リング15の上側において縁部(エッジ)22が延在している。図2に明瞭に示されているように、弁23、特にエアロゾル弁型の弁23が配置されている。これは例えば欧州特許出願第99960036.4号明細書に記載されているように、オランダ国ハイネケン社のタプバット(Tapvat(登録商標))ケグにも使用されている。CO2または他の噴射剤が外側から容器2の内部空間8内に導入される場合は、その目的のために、上述の弁に加えて、例えば第2のエアロゾル型弁のような第2の弁、一方弁または開放入口が設けられてもよい。その場合、国際特許出願公開第WO2008/048098号パンフレット明細書(同明細書は少なくとも弁および圧力調節器に関して本明細書において参照される)に記載されているように、エアロゾル弁のような二重動作弁が使用されてもよい。
【0018】
図示の実施の形態では、弁23にはスリーブ24が設けられ、スリーブ24内にばね35が支持されている。ばね25は弁本体26を例えばプラスチックまたはゴム製の弁座27に押しつける。弁本体26が押し下げられ、弁座27から離れると、飲料が弁26を通過し分配され得る。スリーブ24の下側にはライザー管28が取り付けられており、ライザー管28は底部7まで延びている。例えば金属製であってもよいスリーブ24はクリンチ板29内に固定される。クリンチ板29はその外縁30によって縁部22に固定される。外縁30は、例えば縁部22に絡みつかせることができる。意外にも、これはクリンチ板29が鋼またはアルミニウムのような金属から製造され、リング15がプラスチックから製造される場合に非常によく実行できる。
【0019】
懸架リング15は下側17において溝31が設けられており、首部6の上側18と比較的密に嵌合して摺動することができる。溝31内において縁部32、例えばやや先の尖った、例えば実質的に三角形または放物線状の断面を有する縁部32が設けられていてもよい。その結果、懸架リング15は、首部の上側18の上に置かれると、縁部31上に支持されるので、比較的に小さな接触面が得られる。縁部32は、好ましくは溝31の深さより小さな高さを有し、それによりその位置で溝31は首部6の内側および外側に当接するそれぞれの縦縁部33を有する。それにより首部6は適切に位置決めされる。この状態で、懸架リング15を首部6に固定することができる。そのために、好ましくは溶接技術を用いて首部6および/または懸架リング、存在する場合は縁部32を含み、その材料の一部が懸架リング15少なくとも溶融する。その結果、良好な接触面が得られ、この材料の冷却時に首部と懸架リング15との間に堅固な結合が得られる。有利な一実施の形態では、図5に概略を示すように、超音波溶接技術が用いられ、超音波溶接機47のホーン(ラウドスピーカー)46が懸架リング15および首部6に向けられている。溶接技術、特に超音波溶接技術を使用する場合の利点は、例えば容器2に飲料を充填した結果、例えばリング15および/または首部6が湿っているときでも、特に良好な結合が得られることである。その結果、保持装置が充填された後に接続を得ることもできる。接続は可逆的でないことが好ましい。これは、ユーザーが懸架リング15を首部から分離することにより保持装置を開けることができないことを意味する。このようにして、コンタミネーションその他のビールの改ざんの機会が防止される。懸架リング15は密封を形成する。本実施の形態の懸架リングは、開口部21の周りに縁部16よりも肉薄の中央領域を持っていてもよい。この中央領域は閉鎖表面を形成することができ、縁部は場合により中央領域から立ち上がっている。
【0020】
図1および図2に示す実施の形態において、懸架ブラケット13は、加圧装置9が首部6の中心線H、かつ図示の実施の形態では、保持装置1の縦軸線または中心線H1に関して偏心した位置に懸架されるように設計される。このために、締着リング14はブラケット13に対して偏心して載置されている。加圧装置9は、例えば、充填装置(図示しない)の充填管34(図2に破線で示されている)が開口部21を通って首部6および/または保持装置1の縦軸線H1に平行に、加圧装置9がそれらに触れられることなく挿入され得るように懸架される。これにより、加圧装置9は保持装置1の充填に先立って充填装置が適合されることを必要とすることなく配置することもできる。充填管34は保持装置1に底部7近傍の地点まで挿入することができる。充填語、弁23が配置され、例えばクリンチング(clinching)その他により固定することができる。首部6は好ましくは半径が13mmを越える円形断面または530mm2を越える断面積を持つ通過領域を有する。半径は例えば約13mmと約20mmの間、好ましくは約13mmと16mmの間であってもよく、あるいは表面は匹敵する割合からなる。このようにして、十分な堆積を持つ加圧装置9が首部6を通って簡単に導入することができるが、一方その容器10は円筒状であってもよい。溶接技術、特に超音波溶接により、スクリュー・キャップを使用する必要がない。
【0021】
図1および図2に示す実施の形態では、ブラケット13と懸架リング15の間に少なくとも1つの立上り面(rising surface)36が設けられ、立上がり面36は傾斜縁37を有する。側面図で見ると、立上がり面36は、例えば、懸架リング15に隣接する首部の縦軸線Hのほぼ近傍から保持装置1の高さ方向から見てブラケット13のほぼ中央に隣接するところまで延在する。1つまたはそれぞれの立上がり面36が好ましくは加圧装置が首部6を通って挿入され、かつ例えば解放されると、加圧装置9は重力の影響下で内部空間8内に押し込まれると同時に、立上がり面36により側方に押され懸架リング15が首部6に当接する。このようにして、加圧装置9は特に簡単かつ実質的に自動的に適正な位置に配置される。
【0022】
図示の実施の形態では、懸架リング15は首部6の上側に支持される。このような構造の利点は、加圧装置が重力によってその位置に移動することができ、それ以上は容器内に落下しないことである。さらに、これにより溶接が簡単になる。しかしながら、懸架手段と首部6が相互に溶接可能である限り、当然、他の構造を用いることも可能である。
【0023】
図2において、分注チューブ40の概略が示されており、分注チューブ40は操作ボタン41により流路部分(channel part)42とともに弁23、特に弁本体26内に挿入される。操作ボタン41が押し下げられると、弁23が開き、飲料が内部空間8から分配チューブ40を介して分注され得る。
【0024】
図3および図4において、本発明による保持装置1の一部分の別の実施の形態が図示されている。大体の輪郭は図1および図2による保持装置と同じであるが、加圧装置9は首部6の直下に懸架されている。この場合も懸架リング15は首部6に例えば溶接技術、特に超音波溶接により固定される。この実施の形態におけるブラケット13は実質的に管状であり、傾斜面37が配設されているため、ライザー管28が開口部21を通って挿入されるとライザー管は押し退けられて曲がり、簡単に加圧装置9に沿ってかつ少なくとも容器10に沿って移動することを強いられるようになっている。開口部38を面37の下側近傍に設け、この開口部38にチューブ39を接続してライザー管が正しい方向に案内されるようにしてもよい。容器は加圧装置を載置する前に充填してもよいが、開口部21を通して充填してもよい。開口部47が設けられ、これらを通してビールのような飲料が管状ブラケット13を介して内部空間8内に流入することが可能である。
【0025】
一実施の形態では、保持装置2または少なくともその首部6を溶接可能な、特に超音波溶接可能なプラスチック、例えばPET、PEN、PE、PP等から製造することができる。このプラスチックはその上好ましくはリサイクル可能である。前述の圧力またはそれより高い圧力において耐圧性の容器2を得るためには、特に、比較的厚い壁厚、例えば、限定されないが、数十分の1ミリメートルと数ミリメートルの間の厚さを有する容器2をブロー成型することが可能なプラスチックを使用することが好ましい。懸架リング15はそれと適合性を有するプラスチックから製造してもよい。ここに、適合性という用語は、首部6のプラスチックと溶接可能、特に超音波溶接可能であることを指すものと了解される。一実施の形態では、容器2および懸架リング15はPETまたはそのブレンドから製造される。ブラケット13は異なるプラスチックまたは同じプラスチックから製造してもよい。容器2中の加圧装置の全体的懸架は、例えば2K以上の射出成形により製造することができる。これらの例は単に説明のためであり、いかなる意味においても限定的に解釈されるべきでない。
【0026】
有利な一実施の形態では、懸架リング15は特に懸架装置15が容器2に接続される部分において少なくとも部分的に透明である。このようにすると、懸架リング15と容器2、特に首部6との間の溶接を特に光学式に、例えば目視検査により、容易にチェックすることができる。そのような検査は裸眼で行なうことができるが、例えばCCDカメラのようなカメラと画像認識ソフトウエアにより行なってもよい。また、実地上それ自体知られている他のシステムを用いてそのような溶接を(半)自動的にチェックしてもよい。ここでは、透明という用語は、少なくとも、それに限らないが、上述の接合をチェックするのに適切な光の周波数に対して透過性であることを意味する。
【0027】
詳細な説明においては、懸架リングの協働する縁部と容器の首部、特にその上側の構造の一例を提示したが、例えばミルフォード市ソニテック−ソニック・アンド・サーマル・テクノロジーズ社(Sonitek−Sonic&Thermal Technologies, Inc.)の刊行物から知られているように、多くの変更が可能である。これらおよび類似の構造を本発明による保持装置1において使用してもよい。可能な複数の構造からの選択は選択された使用に基づいて当業者により容易に行ない得る。例示的な一実施の形態では、懸架リング15は縁部17において厚さが3.0mmであり、縁部32は高さ0.6mmのほぼ三角形上の断面を有する。懸架リング15および首部6はPETから製造された。テルソニック(Telsonic)社のソノトロード(Sonotrode)TE20 104B2/1を備えた超音波溶接機USP−3000/5KW型を用いて、溶接圧力2.9バール、最大パワー5562W、エネルギー300Ws、保持時間0.5秒、超音波照射時間110msの設定で、懸架リング15を首部6に溶接した。当然、他の超音波溶接機も使用可能であり、設定は、就中、使用された材料および使用された形状による。
【0028】
図6に保持装置1の一実施の形態が図示されている。図1による実施の形態と同様であるが、ブラケット13は首部6および内部空間8内に、懸架リング15を覆って首部に締着された保持リング48により、係止されている。この実施の形態では、首部6は内側にショルダー49が設けられており、この肩部49上に保持リング15が置かれている。肩部49の周りに直立縁部50が延びており、直立縁部50の高さは懸架リング15厚さにほぼ等しい。このようにして、懸架リングが保持リング48と肩部49の間に係止される。保持リング48は中央開口部51を有し、この中央開口部51を貫通して分注装置4の一部分が延びていてもよい。首部6は外側に2つの補強縁部52、53を設けられている。これらにより、首部の寸法安定性が向上される。保持リング48は、2つの補強縁部52の上側のものに嵌合する環状溝54を有し、そのため強固な結合が得られ、ブラケット13が適切に容器2に係止される。この結合は溶接することもできるが、必須ではないという利点がある。従って、プラスチックおよび/または他の材料の任意の所望の組み合わせを使用することができる。
【0029】
ブラケットおよび/または懸架リング15は容器2とおよび/または相互に接着または融合により結合されていてもよい。
【0030】
図7は、図2に示すものと同様の保持装置の一部を示す図である。保持リング48は首部6と懸架リング15を覆ってねじ込まれる。そのとき、懸架リング15は前述のように首部6の上側に置かれ保持リング48によって首部6に対して締着される。
【0031】
図8は、図1および図2による保持装置1の一部分(左)と、別の実施の形態による保持装置の一部分とを弁23およびライザー管28を省いて、隣り合わせに図示したものである。懸架ブラケット13は図6と同様に肩部49上のリング20に懸架されている。保持リング48−ここでは、図1による懸架リング15と同様の設計であるが縁部19を持たない−がリング20を覆って首部6上に置かれ、溶接または接着のような連結技術により首部6に連結される。リング20の外形Drは肩部48の上方で首部6の内径Dbよりもわずかに大きくなっていてもよく、その場合、リング20はラジアル方向にわずかに締着される。このように、ブラケット13保持リング48の締結の際に、保持リング48をその目的のために押しつける必要なく、適切な位置により良く保持されることが可能である。弁は縁部22に、例えば締着またはクリンチにより固定することができる。
【0032】
図9は、懸架ブラケット13の斜視図、上面図および側面図である。懸架ブラケット13はプラスチックから製造されるのが好ましく、締着リング14と通過開口部99を有するリング20とを備え、結合部分55により相互に結合されている。結合部分55は2つの立上がり面36を設けられており、これら立上がり面36は、さらに、リング20と結合部分55の間の補強要素として機能する。リング20は内側リング56、中央リング57及び外側r4イング58を設けられ、スポーク59により相互に結合されている。これらのスポーク59は、例えばラジアル方向に、例えば、内側リング56から外側リング58までまたはこれを越えたところまで延びている。外側リング58に、例えばスポーク59により部分的に突起が形成されており、これら突起は肩部49の上方の縁部50に対してまたは保持リング48に対して係合することができる。それらは、縁部50または保持リング内にリング20が締着されるように、好ましくは、僅かに変形が可能であるような大きさになっている。このようにして、ブラケットの運動、例えばガタつき、揺動または転動を、少なくとも保持リング48が載置および/または締結される前に防止することができる。少なくとも内側リング56は開放されており、そのため分注装置4の一部分がル値側リング56を通って延在することができる。
【0033】
図10にブラケット13の別の実施の形態の斜視図、底面図、上面図および側面図を示す。この実施の形態でも、たとえば圧力調節器を保持するために、締着リング14が設けられており、結合要素55によりリング20に結合されている。この実施の形態では、リング20は、スポーク59により相互に結合された2つの同心リング56、58と面61を備える。面には、スポーク間に、開口部62が設けられている。内側リングはこの場合も開いている。この実施例では、結合部分55はわずかに管状かつ実質的に真っ直ぐであり、そのためブラケットはブラケット13は引き抜き可能であり、単純な開閉モールドを用いて製造することができる。リング20は、底面図および上面図で見ると、それぞれ締着リング14のわずかに上方および下方に延びており、結合部分55は2つのリング14、20の仮想交差面に等しい形状を有する。また、リング20首部内にまたは首部に適合および/または締着するために突起60を保持リング48の下方または保持リング48内に設けてもよい。
【0034】
図11Aに、容器2を示す。容器2はその中にブラケット13を懸架しており、ブラケット13は図10に示すように設計されている。明らかに視認できるように、突起6−は首部6の内側、特に肩部49の上方の縁部50に当接している。図11Aには、保持リング48が図示され、リング20の上に置かれているが、図11では保持リング48は省略されている。
【0035】
図12は、保持リング15を用いたブラケット13の懸架の代替手段を示す。この代替手段は図1および図2によるものと同様であるが、保持リング15の外側縁部63に下方に延びる縁部64が設けられ、縁部64は、首部6の外側ねじ山66と協働することができる内側ねじ山65を設けられている。当然、これもそれ自体公知の異なる結合、例えば差し込み式(bayonet)結合であってもよい。所望により、保持リング15と首部6の結合は、締めることはできるが緩めることはできないように、例えば使い捨てねじまたはラチェット結合を用いることにより設計してもよい。
【0036】
図13に、図12に示したものと同様の結合が図示されているが、ブラケット13のリング20は肩部49に置かれ、保持リング48は首部6にねじ込まれ、それによりリング20、ひいてはブラケット13が係止される。
【0037】
図14は、容器2の底部7上に支持体またはスタンドリング67を設けた保持装置1の一部仮想図である。この支持体またはスタンドリング68は、特に容器の底部7が突如宇にできるという利点を得られる。別の利点保持装置をより良く、特により安定して立てることができるとともに、積み重ね可能にできる。さらに、リング67は容器を保護することができる。リングは好ましくはプラスチックから製造される。
【0038】
図15に2つの保持装置1の積み重ね方法の概略が示されている。下の保持装置1は首部6を覆うキャップ88を、例えば下端53の下にスナップフィンガー89を用いて締着することにより、設けられている。キャップ88は弁23を覆い、それにより弁23が保護され、さらに意図されない使用がなされないようにされている。キャップ88は、従って、改ざん防止機能を有する。キャップ88上にグリップ90を設けることができる。グリップ90は、図15に示す貯蔵位置から、上方に保持装置1から遠ざかる方向に延びている持ち運び位置に曲げることが可能であり、そのため、保持装置1はグリップにより担持可能である。また、キャップ上または首部の周りにバッグ、ブリスターその他の包装材91を設けることができ、例えば注ぎ口部分40、41、42を包装紙、保持装置1と一緒に供給することができる。例えば紙、段ボールまたはプラスチックから製造された中間シート92を多数の相互に隣接して配置された保持装置1上に置いてもよい。この中間シートは変形部93または開口部を設けられていてもよく、これらは保持装置のキャップ88にまたはその周りに配置されていてもよい。次の保持装置または保持装置1の層は、次いで、中間シート92上に変形部93または開口部を覆って下にある保持装置1の上方に置くことができる。それらについて多くの変形例が可能であり、これらは当業者にはただちに明らかである。
【0039】
図6では、2つの保持装置1がグリップ90により相互に連結された状態が概略側面図で示される。この実施の形態のグリップ90は、例えば射出成形により一緒に成形することができ、相互に破壊部分94、例えば比較的薄い橋かけ部により結合されている。連結されたグリップ90は、貯蔵および輸送の際に保持装置に安定性を提供することができるが、一方それらは2つの保持装置を機械によりまたは手動で一緒に持ち上げることを可能にする。手は、保持装置1を持ち上げるための、2つの連結されたグリップを包含する。さらに、グリップは保持装置1が積まれるとき、特に保持装置が相互に噛合ったパターンで積まれる場合に安定性を与える。さらに、グリップは保持装置1が積まれるときに安定性を与えることができる。
【0040】
本発明は詳細な説明および図面に表された実施の形態に何ら限定されない。特許請求の範囲に概要を記載された本発明の枠内で多くの変形例が可能である。
【0041】
変形例はこれらは示された実施の形態の部分の全ての組み合わせを含む。例えば、容器は全体的または部分的に異なって形成してもよく、異なる質量または他の飲料を包装してもよく、さらに、保持装置および加圧装置は任意の所望の形状および寸法を有していてもよい。また、圧力調節装置は容器の外側にまたは容器と内側容器との間に配置してもよい。
【技術分野】
【0001】
本発明は、飲料を貯蔵する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
炭酸飲料のような飲料、例えば清涼飲料またはビールが、例えば瓶、缶もしくは樽(ケグ)入りで提供することができる。飲料がプラスチック瓶に包装される場合、通常はブロー成形された瓶であってスクリューキャップによって閉じられた首部を有するものが用いられる。飲料を注ぎ出すには、このキャップを回して外す。その際、飲料の一部分を注ぎ出すことができ、キャップは首部に再び回し戻すことができる。
【0003】
飲料が缶または樽に包装されている場合、通常はガスシリンダのような外部圧力源と、缶または樽内の圧力を調節する注入装置とが用いられる。その後、飲料は加圧下に当該目的用に構成されたタップ器具(tapping device)を介して分注される。
【0004】
欧州特許第1064221号公報明細書から、プラスチックまたは金属製の容器に圧力調節器が例えば容器の底部に貼り付けられることによって、またはカバーから吊されることによって設けられている装置が知られている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、構造および使用法が簡単な飲料保持装置を提供することにある。本発明の別の目的は、飲料を加圧下に分注することができる飲料保持装置を提供することにある。本発明のさらに別の目的は、飲料がコンタミネーションのような外界の影響から保護される飲料保持装置を提供することにある。これらおよび/または他の目的は本発明による保持装置または方法により達成することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本明細書による飲料保持装置は、開口部を有する首部を設けられた実質的にプラスチック製の容器を備え、この容器の内部空間に液体が供給され、かつ首部にまたはその中に弁が設けられている。弁を貫通して分注手段が延在する。弁は少なくとも溶接技術を用いて首部内または首部に固定され、容器中のを加圧するために加圧装置が設けられている。首部内または首部に要素が欠陥され、容器の内部空間内に少なくとも部分的に延在し、少なくとも部分的に分注手段を包囲している。
【0007】
別の態様では、保持装置の製造方法が説明される。首部を有する容器内に、首部を通って液体が導入され、首部は弁により少なくとも部分的に閉鎖される。分注装置が容器の内部空間内に挿入され、容器の内部空間内に首部からまたは首部内に要素が懸架される。要素は少なくとも部分的に分注装置を包囲し、飲料が容器から分注装置のみを通って分注されるようにしている。保持装置保持装置保持装置
【0008】
本発明の説明において、保持装置または分注装置およびそれらの部品並びに方法が図面を参照してさらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】保持装置の第1の実施の形態の部分断面側面図である。
【図2】図1の保持装置の一部分の拡大図であり、分注管の概略を示す。
【図3】保持装置の第2の実施の形態の部分断面側面図である。
【図4】図3の保持装置の一部分の拡大図である。
【図5】本発明による保持装置の一部分の概略図であり、圧力装置が溶接装置、特に超音波溶接装置の支援により保持装置上に固定されている。
【図6】図1と同様の保持装置を示す図であり、代替締結手段を有する。
【図7】図2と同様の保持装置の一部分を示す図であり、さらなる代替締結手段を有する。
【図8】図1による締結手段と別の実施の形態の締結手段とを隣接して示す図である。
【図9】第1の代替ブラケットを示す図である。
【図10】第2の代替ブラケットを示す図である。
【図11】図10の代替ブラケットを有する、図11Aに斜視図で示す保持装置の一部分を示す図である。
【図11A】図10の代替ブラケットを有する保持装置の斜視図である。
【図12】保持装置の首部に懸架または指示された内部要素の締着のさらなる代替実施形態を示す図である。
【図13】保持装置の首部に懸架または指示された内部要素の締着のさらなる代替実施形態を示す図である。
【図14】部分的に透明な実施の形態の保持装置を示す図であり、スタンドリングが底部に隣接している。
【図15】2つの保持装置が上下にちゅみかさなった部分を示す図である。
【図16】2つの齟齬に結合された保持装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、同じ部品または関連する部品は同じまたは関連する参照符号を有する。図示された実施の形態は説明の目的のためにのみ示されており、いかなる意味においても制限的に解釈されてはならない。本明細書では、実施例はビール、特にラガータイプのビールについて説明される。しかしながら、他のタイプの飲料も本明細書による装置から分注することができる。本明細書において「下方(lower)」という語は図において底部に表されている保持装置の側を指す。「上方(upper)」という語は、従って、その反対側であると理解される。
【0011】
本明細書では、就中、保持装置に全体的にまたは部分的に挿入され、懸架されおよび/または指示され、あるいはその他の態様で係止または配置される要素が説明される。ある実施の形態では、この内部要素は圧力調節装置を備えていてもよい。他の実施の形態では、この要素は内部瓶、内部ジャケット、バッグ、ウィジェット等を備えていてもよい。保持装置に配置することができる他の要素の多数の変形例が可能であり、ここに開示されているものと了解される。
【0012】
図1は保持装置1の概略を一部断面側面図で示す。保持装置1は、例えば飲料3で全部または一部充填された容器2と、分注装置4とを備える。飲料3はビールであってもよい。一実施の形態では、保持装置容器2はブロー成形されたプラスチック製瓶として形成してもよい。別の実施の形態では、容器2は全体または一部分をプラスチックから回転成形、射出成形その他により形成されてもよい。容器は全体または一部分を金属のような異なる材料から製造してもよい。容器2は本体5、首部6および底部7を設けられている。底部7は、例えば、3、4または5個の支持足部を有する「花弁状」(“petal”)底部であってもよい。このようにして、自立型瓶を得ることができ、それは比較的高い、例えば5バール以上の内部圧力、に対してさらに抵抗性が高い。別の実施の形態では、瓶は、例えばその上に瓶を立てることができるスタンドリング(図示しない)を設けられていてもよい。このリングは、例えば、形成され、接着され、、一体的射出成形その他の方法により設けられる。本体5は単純な方法で内部圧力に抵抗することができるように球状であってもよい。しかしながら、異なる形状であってもよい。本体5と、底部7と首部6とで実質的に内部空間8を規定しており、この内部空間8内に飲料が受け入れられる。内部空間8内に実質的に分注装置4が延在している。
【0013】
分注装置4は、本実施の形態では、例えば、オランダ国特許第1008601号公報明細書から公知の装置、例えば図1〜3に図示された装置を備えていてもよい。本実施の形態で使用されるべき分注装置4および/または加圧装置9の可能な実施の形態の他の例は例えば欧州特許第EP1140658号明細書、国際特許出願公開第WO2005/095229号パンフレット、欧州特許第1642861号公報明細書、米国特許第5368207号公報明細書、または本出願人の2008年3月31日出願の未公開特許出願「圧力調節器およびこれを設けたタップ装置」または「加圧器を設けたタップ装置」から知られている。これらの装置4,9は単なる説明のためにだけ言及されており、いかなる意味においても限定的に解釈されるべきではない。これらの装置は、すべて、内部空間8内の内部圧力に基づいて、および/またはユーザーによる操作により、内部空間8内の圧力を圧力調節器具11に制御されて、貯蔵タンク10からの加圧ガスを内部空間8に導入することにより調節するように構成されている。
【0014】
本実施形態の加圧装置9はエアロゾル容器10を貯蔵タンクとして備え、エアロゾル弁(図示しない)により閉じられている。圧力調節装置としての圧力制御された調整ユニット11が、内部空間8の圧力が所望の圧力未満に低下するとエアロゾル弁が調整ユニット11によって開くことができるように、エアロゾル容器10に固定されている。好ましくは、その結果、加圧装置9は内部空間の圧力を飲料中のCO2の所望の温度における平衡圧力、例えば約1.2バール絶対と2バール絶対の間、特に例えば0と15℃の間、例えば6℃において、約1.4バールと1.6バールの間の圧力に作用的に調節する。例えば、ビル以外の飲料については、もちろん、それぞれの場合、適切な圧力を設定することができる。
【0015】
図1に示す実施の形態では、容器10を有する加圧装置9は、例えば金属製であってもよいが、底部12により首部6の側から吊されている。図1に示される位置の調整ユニット11は、従って、下向きであり、底部7に向き合っている。しかしながら、使用時の実際の位置は当然保持装置1の向きによっても決まることが明らかである。図1において、保持装置1は底部7上に据え付けられている。加圧装置9は例えばプラスチック製のブラケット13に懸架される。このブラケット13は底部12に接続する容器10の部分45を締め付け包囲する。別の実施の形態では、容器10または加圧装置9はそれ自体は異なる方法で、例えば接着により、締着手段と協働することにより、ブラケット13および/または容器10および/または調整ユニット11に固定することができる。
【0016】
首部6の側でブラケット13が懸架リング15に取り付けられているか、あるいは懸架リング15を設けられている。一実施の形態では、懸架リング15は実質的に円盤状であり、下方側の縁部16により首部6の上方側18に載置されている。懸架リング15の下方側17には、リング6内に締着リング19が設けられている。締着リング19内に、ブラケット13の上側に取り付けられたリング20が締着されている。別の実施の形態では、ブラケット13は懸架リング15に一体に形成されていてもよく、あるいは懸架リング15に別の仕方で、例えば溶接、接着、スナップ式取り付け、ネジ止め等により固定されていてもよい。
【0017】
懸架リング15は中央開口部21を設けられており、その周囲に懸架リング15の上側において縁部(エッジ)22が延在している。図2に明瞭に示されているように、弁23、特にエアロゾル弁型の弁23が配置されている。これは例えば欧州特許出願第99960036.4号明細書に記載されているように、オランダ国ハイネケン社のタプバット(Tapvat(登録商標))ケグにも使用されている。CO2または他の噴射剤が外側から容器2の内部空間8内に導入される場合は、その目的のために、上述の弁に加えて、例えば第2のエアロゾル型弁のような第2の弁、一方弁または開放入口が設けられてもよい。その場合、国際特許出願公開第WO2008/048098号パンフレット明細書(同明細書は少なくとも弁および圧力調節器に関して本明細書において参照される)に記載されているように、エアロゾル弁のような二重動作弁が使用されてもよい。
【0018】
図示の実施の形態では、弁23にはスリーブ24が設けられ、スリーブ24内にばね35が支持されている。ばね25は弁本体26を例えばプラスチックまたはゴム製の弁座27に押しつける。弁本体26が押し下げられ、弁座27から離れると、飲料が弁26を通過し分配され得る。スリーブ24の下側にはライザー管28が取り付けられており、ライザー管28は底部7まで延びている。例えば金属製であってもよいスリーブ24はクリンチ板29内に固定される。クリンチ板29はその外縁30によって縁部22に固定される。外縁30は、例えば縁部22に絡みつかせることができる。意外にも、これはクリンチ板29が鋼またはアルミニウムのような金属から製造され、リング15がプラスチックから製造される場合に非常によく実行できる。
【0019】
懸架リング15は下側17において溝31が設けられており、首部6の上側18と比較的密に嵌合して摺動することができる。溝31内において縁部32、例えばやや先の尖った、例えば実質的に三角形または放物線状の断面を有する縁部32が設けられていてもよい。その結果、懸架リング15は、首部の上側18の上に置かれると、縁部31上に支持されるので、比較的に小さな接触面が得られる。縁部32は、好ましくは溝31の深さより小さな高さを有し、それによりその位置で溝31は首部6の内側および外側に当接するそれぞれの縦縁部33を有する。それにより首部6は適切に位置決めされる。この状態で、懸架リング15を首部6に固定することができる。そのために、好ましくは溶接技術を用いて首部6および/または懸架リング、存在する場合は縁部32を含み、その材料の一部が懸架リング15少なくとも溶融する。その結果、良好な接触面が得られ、この材料の冷却時に首部と懸架リング15との間に堅固な結合が得られる。有利な一実施の形態では、図5に概略を示すように、超音波溶接技術が用いられ、超音波溶接機47のホーン(ラウドスピーカー)46が懸架リング15および首部6に向けられている。溶接技術、特に超音波溶接技術を使用する場合の利点は、例えば容器2に飲料を充填した結果、例えばリング15および/または首部6が湿っているときでも、特に良好な結合が得られることである。その結果、保持装置が充填された後に接続を得ることもできる。接続は可逆的でないことが好ましい。これは、ユーザーが懸架リング15を首部から分離することにより保持装置を開けることができないことを意味する。このようにして、コンタミネーションその他のビールの改ざんの機会が防止される。懸架リング15は密封を形成する。本実施の形態の懸架リングは、開口部21の周りに縁部16よりも肉薄の中央領域を持っていてもよい。この中央領域は閉鎖表面を形成することができ、縁部は場合により中央領域から立ち上がっている。
【0020】
図1および図2に示す実施の形態において、懸架ブラケット13は、加圧装置9が首部6の中心線H、かつ図示の実施の形態では、保持装置1の縦軸線または中心線H1に関して偏心した位置に懸架されるように設計される。このために、締着リング14はブラケット13に対して偏心して載置されている。加圧装置9は、例えば、充填装置(図示しない)の充填管34(図2に破線で示されている)が開口部21を通って首部6および/または保持装置1の縦軸線H1に平行に、加圧装置9がそれらに触れられることなく挿入され得るように懸架される。これにより、加圧装置9は保持装置1の充填に先立って充填装置が適合されることを必要とすることなく配置することもできる。充填管34は保持装置1に底部7近傍の地点まで挿入することができる。充填語、弁23が配置され、例えばクリンチング(clinching)その他により固定することができる。首部6は好ましくは半径が13mmを越える円形断面または530mm2を越える断面積を持つ通過領域を有する。半径は例えば約13mmと約20mmの間、好ましくは約13mmと16mmの間であってもよく、あるいは表面は匹敵する割合からなる。このようにして、十分な堆積を持つ加圧装置9が首部6を通って簡単に導入することができるが、一方その容器10は円筒状であってもよい。溶接技術、特に超音波溶接により、スクリュー・キャップを使用する必要がない。
【0021】
図1および図2に示す実施の形態では、ブラケット13と懸架リング15の間に少なくとも1つの立上り面(rising surface)36が設けられ、立上がり面36は傾斜縁37を有する。側面図で見ると、立上がり面36は、例えば、懸架リング15に隣接する首部の縦軸線Hのほぼ近傍から保持装置1の高さ方向から見てブラケット13のほぼ中央に隣接するところまで延在する。1つまたはそれぞれの立上がり面36が好ましくは加圧装置が首部6を通って挿入され、かつ例えば解放されると、加圧装置9は重力の影響下で内部空間8内に押し込まれると同時に、立上がり面36により側方に押され懸架リング15が首部6に当接する。このようにして、加圧装置9は特に簡単かつ実質的に自動的に適正な位置に配置される。
【0022】
図示の実施の形態では、懸架リング15は首部6の上側に支持される。このような構造の利点は、加圧装置が重力によってその位置に移動することができ、それ以上は容器内に落下しないことである。さらに、これにより溶接が簡単になる。しかしながら、懸架手段と首部6が相互に溶接可能である限り、当然、他の構造を用いることも可能である。
【0023】
図2において、分注チューブ40の概略が示されており、分注チューブ40は操作ボタン41により流路部分(channel part)42とともに弁23、特に弁本体26内に挿入される。操作ボタン41が押し下げられると、弁23が開き、飲料が内部空間8から分配チューブ40を介して分注され得る。
【0024】
図3および図4において、本発明による保持装置1の一部分の別の実施の形態が図示されている。大体の輪郭は図1および図2による保持装置と同じであるが、加圧装置9は首部6の直下に懸架されている。この場合も懸架リング15は首部6に例えば溶接技術、特に超音波溶接により固定される。この実施の形態におけるブラケット13は実質的に管状であり、傾斜面37が配設されているため、ライザー管28が開口部21を通って挿入されるとライザー管は押し退けられて曲がり、簡単に加圧装置9に沿ってかつ少なくとも容器10に沿って移動することを強いられるようになっている。開口部38を面37の下側近傍に設け、この開口部38にチューブ39を接続してライザー管が正しい方向に案内されるようにしてもよい。容器は加圧装置を載置する前に充填してもよいが、開口部21を通して充填してもよい。開口部47が設けられ、これらを通してビールのような飲料が管状ブラケット13を介して内部空間8内に流入することが可能である。
【0025】
一実施の形態では、保持装置2または少なくともその首部6を溶接可能な、特に超音波溶接可能なプラスチック、例えばPET、PEN、PE、PP等から製造することができる。このプラスチックはその上好ましくはリサイクル可能である。前述の圧力またはそれより高い圧力において耐圧性の容器2を得るためには、特に、比較的厚い壁厚、例えば、限定されないが、数十分の1ミリメートルと数ミリメートルの間の厚さを有する容器2をブロー成型することが可能なプラスチックを使用することが好ましい。懸架リング15はそれと適合性を有するプラスチックから製造してもよい。ここに、適合性という用語は、首部6のプラスチックと溶接可能、特に超音波溶接可能であることを指すものと了解される。一実施の形態では、容器2および懸架リング15はPETまたはそのブレンドから製造される。ブラケット13は異なるプラスチックまたは同じプラスチックから製造してもよい。容器2中の加圧装置の全体的懸架は、例えば2K以上の射出成形により製造することができる。これらの例は単に説明のためであり、いかなる意味においても限定的に解釈されるべきでない。
【0026】
有利な一実施の形態では、懸架リング15は特に懸架装置15が容器2に接続される部分において少なくとも部分的に透明である。このようにすると、懸架リング15と容器2、特に首部6との間の溶接を特に光学式に、例えば目視検査により、容易にチェックすることができる。そのような検査は裸眼で行なうことができるが、例えばCCDカメラのようなカメラと画像認識ソフトウエアにより行なってもよい。また、実地上それ自体知られている他のシステムを用いてそのような溶接を(半)自動的にチェックしてもよい。ここでは、透明という用語は、少なくとも、それに限らないが、上述の接合をチェックするのに適切な光の周波数に対して透過性であることを意味する。
【0027】
詳細な説明においては、懸架リングの協働する縁部と容器の首部、特にその上側の構造の一例を提示したが、例えばミルフォード市ソニテック−ソニック・アンド・サーマル・テクノロジーズ社(Sonitek−Sonic&Thermal Technologies, Inc.)の刊行物から知られているように、多くの変更が可能である。これらおよび類似の構造を本発明による保持装置1において使用してもよい。可能な複数の構造からの選択は選択された使用に基づいて当業者により容易に行ない得る。例示的な一実施の形態では、懸架リング15は縁部17において厚さが3.0mmであり、縁部32は高さ0.6mmのほぼ三角形上の断面を有する。懸架リング15および首部6はPETから製造された。テルソニック(Telsonic)社のソノトロード(Sonotrode)TE20 104B2/1を備えた超音波溶接機USP−3000/5KW型を用いて、溶接圧力2.9バール、最大パワー5562W、エネルギー300Ws、保持時間0.5秒、超音波照射時間110msの設定で、懸架リング15を首部6に溶接した。当然、他の超音波溶接機も使用可能であり、設定は、就中、使用された材料および使用された形状による。
【0028】
図6に保持装置1の一実施の形態が図示されている。図1による実施の形態と同様であるが、ブラケット13は首部6および内部空間8内に、懸架リング15を覆って首部に締着された保持リング48により、係止されている。この実施の形態では、首部6は内側にショルダー49が設けられており、この肩部49上に保持リング15が置かれている。肩部49の周りに直立縁部50が延びており、直立縁部50の高さは懸架リング15厚さにほぼ等しい。このようにして、懸架リングが保持リング48と肩部49の間に係止される。保持リング48は中央開口部51を有し、この中央開口部51を貫通して分注装置4の一部分が延びていてもよい。首部6は外側に2つの補強縁部52、53を設けられている。これらにより、首部の寸法安定性が向上される。保持リング48は、2つの補強縁部52の上側のものに嵌合する環状溝54を有し、そのため強固な結合が得られ、ブラケット13が適切に容器2に係止される。この結合は溶接することもできるが、必須ではないという利点がある。従って、プラスチックおよび/または他の材料の任意の所望の組み合わせを使用することができる。
【0029】
ブラケットおよび/または懸架リング15は容器2とおよび/または相互に接着または融合により結合されていてもよい。
【0030】
図7は、図2に示すものと同様の保持装置の一部を示す図である。保持リング48は首部6と懸架リング15を覆ってねじ込まれる。そのとき、懸架リング15は前述のように首部6の上側に置かれ保持リング48によって首部6に対して締着される。
【0031】
図8は、図1および図2による保持装置1の一部分(左)と、別の実施の形態による保持装置の一部分とを弁23およびライザー管28を省いて、隣り合わせに図示したものである。懸架ブラケット13は図6と同様に肩部49上のリング20に懸架されている。保持リング48−ここでは、図1による懸架リング15と同様の設計であるが縁部19を持たない−がリング20を覆って首部6上に置かれ、溶接または接着のような連結技術により首部6に連結される。リング20の外形Drは肩部48の上方で首部6の内径Dbよりもわずかに大きくなっていてもよく、その場合、リング20はラジアル方向にわずかに締着される。このように、ブラケット13保持リング48の締結の際に、保持リング48をその目的のために押しつける必要なく、適切な位置により良く保持されることが可能である。弁は縁部22に、例えば締着またはクリンチにより固定することができる。
【0032】
図9は、懸架ブラケット13の斜視図、上面図および側面図である。懸架ブラケット13はプラスチックから製造されるのが好ましく、締着リング14と通過開口部99を有するリング20とを備え、結合部分55により相互に結合されている。結合部分55は2つの立上がり面36を設けられており、これら立上がり面36は、さらに、リング20と結合部分55の間の補強要素として機能する。リング20は内側リング56、中央リング57及び外側r4イング58を設けられ、スポーク59により相互に結合されている。これらのスポーク59は、例えばラジアル方向に、例えば、内側リング56から外側リング58までまたはこれを越えたところまで延びている。外側リング58に、例えばスポーク59により部分的に突起が形成されており、これら突起は肩部49の上方の縁部50に対してまたは保持リング48に対して係合することができる。それらは、縁部50または保持リング内にリング20が締着されるように、好ましくは、僅かに変形が可能であるような大きさになっている。このようにして、ブラケットの運動、例えばガタつき、揺動または転動を、少なくとも保持リング48が載置および/または締結される前に防止することができる。少なくとも内側リング56は開放されており、そのため分注装置4の一部分がル値側リング56を通って延在することができる。
【0033】
図10にブラケット13の別の実施の形態の斜視図、底面図、上面図および側面図を示す。この実施の形態でも、たとえば圧力調節器を保持するために、締着リング14が設けられており、結合要素55によりリング20に結合されている。この実施の形態では、リング20は、スポーク59により相互に結合された2つの同心リング56、58と面61を備える。面には、スポーク間に、開口部62が設けられている。内側リングはこの場合も開いている。この実施例では、結合部分55はわずかに管状かつ実質的に真っ直ぐであり、そのためブラケットはブラケット13は引き抜き可能であり、単純な開閉モールドを用いて製造することができる。リング20は、底面図および上面図で見ると、それぞれ締着リング14のわずかに上方および下方に延びており、結合部分55は2つのリング14、20の仮想交差面に等しい形状を有する。また、リング20首部内にまたは首部に適合および/または締着するために突起60を保持リング48の下方または保持リング48内に設けてもよい。
【0034】
図11Aに、容器2を示す。容器2はその中にブラケット13を懸架しており、ブラケット13は図10に示すように設計されている。明らかに視認できるように、突起6−は首部6の内側、特に肩部49の上方の縁部50に当接している。図11Aには、保持リング48が図示され、リング20の上に置かれているが、図11では保持リング48は省略されている。
【0035】
図12は、保持リング15を用いたブラケット13の懸架の代替手段を示す。この代替手段は図1および図2によるものと同様であるが、保持リング15の外側縁部63に下方に延びる縁部64が設けられ、縁部64は、首部6の外側ねじ山66と協働することができる内側ねじ山65を設けられている。当然、これもそれ自体公知の異なる結合、例えば差し込み式(bayonet)結合であってもよい。所望により、保持リング15と首部6の結合は、締めることはできるが緩めることはできないように、例えば使い捨てねじまたはラチェット結合を用いることにより設計してもよい。
【0036】
図13に、図12に示したものと同様の結合が図示されているが、ブラケット13のリング20は肩部49に置かれ、保持リング48は首部6にねじ込まれ、それによりリング20、ひいてはブラケット13が係止される。
【0037】
図14は、容器2の底部7上に支持体またはスタンドリング67を設けた保持装置1の一部仮想図である。この支持体またはスタンドリング68は、特に容器の底部7が突如宇にできるという利点を得られる。別の利点保持装置をより良く、特により安定して立てることができるとともに、積み重ね可能にできる。さらに、リング67は容器を保護することができる。リングは好ましくはプラスチックから製造される。
【0038】
図15に2つの保持装置1の積み重ね方法の概略が示されている。下の保持装置1は首部6を覆うキャップ88を、例えば下端53の下にスナップフィンガー89を用いて締着することにより、設けられている。キャップ88は弁23を覆い、それにより弁23が保護され、さらに意図されない使用がなされないようにされている。キャップ88は、従って、改ざん防止機能を有する。キャップ88上にグリップ90を設けることができる。グリップ90は、図15に示す貯蔵位置から、上方に保持装置1から遠ざかる方向に延びている持ち運び位置に曲げることが可能であり、そのため、保持装置1はグリップにより担持可能である。また、キャップ上または首部の周りにバッグ、ブリスターその他の包装材91を設けることができ、例えば注ぎ口部分40、41、42を包装紙、保持装置1と一緒に供給することができる。例えば紙、段ボールまたはプラスチックから製造された中間シート92を多数の相互に隣接して配置された保持装置1上に置いてもよい。この中間シートは変形部93または開口部を設けられていてもよく、これらは保持装置のキャップ88にまたはその周りに配置されていてもよい。次の保持装置または保持装置1の層は、次いで、中間シート92上に変形部93または開口部を覆って下にある保持装置1の上方に置くことができる。それらについて多くの変形例が可能であり、これらは当業者にはただちに明らかである。
【0039】
図6では、2つの保持装置1がグリップ90により相互に連結された状態が概略側面図で示される。この実施の形態のグリップ90は、例えば射出成形により一緒に成形することができ、相互に破壊部分94、例えば比較的薄い橋かけ部により結合されている。連結されたグリップ90は、貯蔵および輸送の際に保持装置に安定性を提供することができるが、一方それらは2つの保持装置を機械によりまたは手動で一緒に持ち上げることを可能にする。手は、保持装置1を持ち上げるための、2つの連結されたグリップを包含する。さらに、グリップは保持装置1が積まれるとき、特に保持装置が相互に噛合ったパターンで積まれる場合に安定性を与える。さらに、グリップは保持装置1が積まれるときに安定性を与えることができる。
【0040】
本発明は詳細な説明および図面に表された実施の形態に何ら限定されない。特許請求の範囲に概要を記載された本発明の枠内で多くの変形例が可能である。
【0041】
変形例はこれらは示された実施の形態の部分の全ての組み合わせを含む。例えば、容器は全体的または部分的に異なって形成してもよく、異なる質量または他の飲料を包装してもよく、さらに、保持装置および加圧装置は任意の所望の形状および寸法を有していてもよい。また、圧力調節装置は容器の外側にまたは容器と内側容器との間に配置してもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料保持装置であって、
首部を設けられた実質的にプラスチック製の容器を備え、
前記容器の内部空間に液体が提供され、かつ前記首部にまたはその中に弁が設けられており、
前記弁を貫通して分注手段が延在し、
前記弁は前記首部内または前記首部に固定され、
前記容器内の前記液体を加圧するために、前記容器中の飲料の加圧用に加圧装置が設けられ、
前記首部内または前記首部に要素が設けられ、前記要素は少なくとも部分的に前記容器の前記内部空間内に延び、少なくとも部分的に前記分注手段を包囲している
ことを特徴とする飲料保持装置。
【請求項2】
前記容器は前記首部に肩部を備え、前記肩部に前記要素が少なくとも部分的に載置されていることを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
【請求項3】
前記弁は、前記首部に溶接により固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の保持装置。
【請求項4】
前記弁は前記首部の上方の縁部に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項5】
前記容器は、ブロー成形されたプラスチック瓶であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項6】
前記加圧装置は、前記容器内に含まれ、前記要素から懸架されていることを特徴とする請求項範囲1〜5のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項7】
前記加圧装置は、ガスを充填された圧力カートリッジと、前記容器内にガスを計量された態様で導入し得る圧力調節装置とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の保持装置。
【請求項8】
前記飲料は炭酸飲料であり、前記圧力調節装置は前記容器内の圧力を0℃と15℃の間の温度における前記飲料中の二酸化炭素の平衡圧力にほぼ等しいレベルに調整するように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項9】
前記容器内の前記加圧装置は前記弁から懸架されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項10】
前記要素は、内側容器であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の保持装置または請求項1〜10のいずれか一項に記載の容器をブロー成形するためのプリフォームもしくは一組のプリフォーム。
【請求項12】
保持装置の形成方法であって、
首部を有するプラスチック容器内に前記首部を通って飲料を充填し、
前記首部を弁により少なくとも部分的に閉鎖し、
分注装置が前記容器の内部空間内に挿入され、
前記容器の内部空間内に要素が前記首部からまたは前記首部内に懸架され、
前記要素は、前記飲料が前記容器から前記分注装置を通ってのみ分注されるように、少なくとも部分的に前記分注装置を包囲している
ことを特徴とする方法。
【請求項13】
圧力調節器が前記容器内に前記首部を通って、前記要素から懸架されて導入されていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記圧力調節器は、前記弁を用いて前記首部内および/または前記首部から懸架され、前記弁の溶接により前記首部に固定されていることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
容器の首部を閉鎖するための弁であって、前記弁は、容器の首部に適合するためのフランジを備え、かつ圧力調節器が前記容器内で前記首部から圧力調節器のような人工物を懸架する懸架手段を設けられていることを特徴とする弁。
【請求項1】
飲料保持装置であって、
首部を設けられた実質的にプラスチック製の容器を備え、
前記容器の内部空間に液体が提供され、かつ前記首部にまたはその中に弁が設けられており、
前記弁を貫通して分注手段が延在し、
前記弁は前記首部内または前記首部に固定され、
前記容器内の前記液体を加圧するために、前記容器中の飲料の加圧用に加圧装置が設けられ、
前記首部内または前記首部に要素が設けられ、前記要素は少なくとも部分的に前記容器の前記内部空間内に延び、少なくとも部分的に前記分注手段を包囲している
ことを特徴とする飲料保持装置。
【請求項2】
前記容器は前記首部に肩部を備え、前記肩部に前記要素が少なくとも部分的に載置されていることを特徴とする請求項1に記載の保持装置。
【請求項3】
前記弁は、前記首部に溶接により固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の保持装置。
【請求項4】
前記弁は前記首部の上方の縁部に固定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項5】
前記容器は、ブロー成形されたプラスチック瓶であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項6】
前記加圧装置は、前記容器内に含まれ、前記要素から懸架されていることを特徴とする請求項範囲1〜5のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項7】
前記加圧装置は、ガスを充填された圧力カートリッジと、前記容器内にガスを計量された態様で導入し得る圧力調節装置とを備えたことを特徴とする請求項6に記載の保持装置。
【請求項8】
前記飲料は炭酸飲料であり、前記圧力調節装置は前記容器内の圧力を0℃と15℃の間の温度における前記飲料中の二酸化炭素の平衡圧力にほぼ等しいレベルに調整するように構成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項9】
前記容器内の前記加圧装置は前記弁から懸架されていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項10】
前記要素は、内側容器であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の保持装置。
【請求項11】
請求項1〜10のいずれか一項に記載の保持装置または請求項1〜10のいずれか一項に記載の容器をブロー成形するためのプリフォームもしくは一組のプリフォーム。
【請求項12】
保持装置の形成方法であって、
首部を有するプラスチック容器内に前記首部を通って飲料を充填し、
前記首部を弁により少なくとも部分的に閉鎖し、
分注装置が前記容器の内部空間内に挿入され、
前記容器の内部空間内に要素が前記首部からまたは前記首部内に懸架され、
前記要素は、前記飲料が前記容器から前記分注装置を通ってのみ分注されるように、少なくとも部分的に前記分注装置を包囲している
ことを特徴とする方法。
【請求項13】
圧力調節器が前記容器内に前記首部を通って、前記要素から懸架されて導入されていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記圧力調節器は、前記弁を用いて前記首部内および/または前記首部から懸架され、前記弁の溶接により前記首部に固定されていることを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
容器の首部を閉鎖するための弁であって、前記弁は、容器の首部に適合するためのフランジを備え、かつ圧力調節器が前記容器内で前記首部から圧力調節器のような人工物を懸架する懸架手段を設けられていることを特徴とする弁。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図11A】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図11A】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公表番号】特表2011−517647(P2011−517647A)
【公表日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−503928(P2011−503928)
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【国際出願番号】PCT/NL2009/050185
【国際公開番号】WO2009/126035
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(311005378)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月8日(2009.4.8)
【国際出願番号】PCT/NL2009/050185
【国際公開番号】WO2009/126035
【国際公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【出願人】(311005378)
【Fターム(参考)】
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