説明

飲料装置のポンプ用の温度ヒューズ

飲料調製装置用のポンプ(10)は、熱放射電気装置(35)と、電気接続部(21´、60´´)を介して熱放射電気装置に接続された温度ヒューズ(20)とを備える。温度ヒューズは、温度ヒューズを介して熱放射電気装置に電力供給するための電源に接続可能であり、温度ヒューズは、熱放射電気装置に熱的に接続され、熱放射電気装置からの過剰な熱放射に応答して所定の最高温度に達すると電源から熱放射電気装置を切断する。温度ヒューズおよび熱放射電気装置は、熱放射電気装置(35)から温度ヒューズ(20)へ放射される熱を熱放射電気装置から温度ヒューズへ専ら電気接続部(21´、60´´)に沿って伝達するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気過熱に対する電動ポンプ、典型的に飲料調製装置用の電動ポンプの保護に関する。
【0002】
本説明の目的において、「飲料」は、茶、コーヒー、ホットまたはコールドチョコレート、ミルク、スープ、ベビーフードなどの液状食品を含むものである。
【背景技術】
【0003】
ある飲料調製装置では、抽出される原料または溶解される原料を収容するカプセルが使用され、他の装置では、原料が格納されて装置に自動計量供給され、他の物質が飲料の調製時に加えられる。
【0004】
コーヒーマシンなどの様々な飲料装置は、冷たい水源または加熱手段により加熱された水源から混合隔室または注入隔室へ液体、通常は水を循環させるように構成される。この隔室では、例えばカプセル内で、バルク状またはパッケージ状の原料を循環液に晒すことにより飲料が実際に調製される。調製された飲料は、この隔室から通常、例えば、飲料装置を構成しまたは飲料装置に関連付けられるカップまたはマグ支持領域の上方に配置された飲料出口などの飲料注出領域へ案内される。調製工程中または工程後に、使用された原料および/またはそれらのパッケージは、収集容器へ排出される。
【0005】
大半のコーヒーマシンは、冷たい水源、または加熱レジスタ、サーモブロックもしくは同様のものなどの加熱手段を通じて加熱された水源から液体を圧送する、液体用、通常は水用のポンプを含む充填手段を有する。例えば、米国特許第5943472号明細書は、エスプレッソマシン用として、水リザーバと温水または蒸気分配隔室との間の水循環システムを開示する。循環システムは、弁、金属加熱管およびポンプを含み、それらはクランプ環により相互接合される複数のシリコンホースを通じて、相互接続されてリザーバに接続される。
【0006】
既知の飲料調製装置は、装置内で液体を推進するための様々な形式のポンプを備えることができる。
【0007】
例えば、米国特許第2715868号明細書は、カートリッジ内に供給された飲料原料を、抽出室へ案内されてカートリッジを通じて押し込まれた水により、抽出室内で抽出するための飲料調製装置を開示する。ポンプは、回転式であり、ポンプ室で動作して加圧液を抽出室へ伝達するブレードを有する。米国特許第5392694号明細書は、装置の筐体に取り付けられたピストンポンプを伴うエスプレッソマシンを開示する。ポンプは、ピストンに係合される接続ロッドを有する偏芯ドライブにより作動する往復動ピストンを有する。米国特許第5992298号明細書は、移動可能な状態またはぶら下げ状態で吊り下げられた振動ポンプを伴う飲料調製装置を開示する。振動は、ヒータ内の湯垢を低減することを目的として、インラインヒータに伝達されてヒータを振らす。米国特許第6554588号明細書は、エスプレッソマシンでの使用に適した振動ポンプ用の複合ピストンを開示する。
【0008】
一般的に言って、飲料調製装置で使用される電気ポンプには、往復動ピストン、または回転ブレードもしくはタービンなどの水駆動装置が設けられる。この水駆動装置は、同様に、相対的に移動可能な1以上の磁石と協働する1以上の電動ソレノイドなどの電気モータにより駆動される。
【0009】
モータの電動に起因する過熱および安全に関する問題を防止するために、このようなポンプは、ポンプの電力供給部に電気的に直列に取り付けられる温度ヒューズを組み込む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従来のポンプでは、温度ヒューズは、ポンプの筐体内または筐体上に取り付けられ、放射された熱に対して応答するように筐体の壁を通してモータと熱的に接続されている。温度ヒューズが取り付けられる筐体の壁は、一般に0.01〜1W・m−1・K−1のオーダーの熱伝導度を有する、熱可塑性または他の絶縁性の材料で作られる。このことは、温度ヒューズへの壁を通した熱放射と、温度安全システムの信頼性とに影響を及ぼす。この形式の従来技術のポンプの実施形態は、添付図1に関連して詳細に説明されている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、よって、飲料調製装置用のポンプに関する。
【0012】
ポンプは、熱放射電気装置(heat−radiating electric arrangement)と、電気接続部を介して熱放射電気装置に接続された温度ヒューズとを備える。温度ヒューズは、温度ヒューズを介して熱放射電気装置に電力供給するための電源に接続可能であり、温度ヒューズは、熱放射電気装置に熱的に接続され(thermal communication)、熱放射電気装置からの過剰な熱放射に応答して所定の最高温度に達すると電源から熱放射電気装置を切断する。
【0013】
本発明によれば、温度ヒューズおよび熱放射電気装置は、熱放射電気装置から温度ヒューズへ放射される熱が熱放射電気装置から温度ヒューズへ専ら電気接続部に沿って伝達するように構成される。
【0014】
ポンプの通常運転中に電力が供給されると、熱放射電気装置は、一般に熱を発生させる。このような発熱は、特定の範囲内では許容される。過熱の場合、一般にポンプから水が出なくなると、発熱電気装置は、所定の最高値を超える熱を発生させる。過剰な発熱による安全問題を避けるために、温度ヒューズは、最高温度が検知されると、発熱電気装置への電力供給を遮断する。
【0015】
発熱電気装置から温度ヒューズへ、ポンプの絶縁筐体を通してではなく専ら熱伝導性に富む電気接続部により熱を伝達することで、発熱電気装置から温度ヒューズへの熱伝達がより直接的かつ確実となる。
【0016】
結果として、温度ヒューズが発熱電気装置の温度変動に応答するのに必要な時間が短くなる。よって、熱流が熱伝導性の低い筐体をまず通過しなければならない従来技術に係る構成(著しい温度勾配をもたらす)と比べて、電力供給回路を切断するための温度ヒューズのレベルでの限界温度をより高く設定することができる。よって、温度ヒューズの限界温度または切断温度を、発熱電気装置の許容可能な最高温度により近いレベルに設定することができる。
【0017】
温度ヒューズの切断温度をより高いレベルに設定することができるので、例えば、飲料調製装置の発熱電気変圧器など、本発明のポンプの温度ヒューズに影響を及ぼしうる他の発熱装置を備える飲料装置において、温度ヒューズは、ポンプが挿入される環境全体の加熱により作動し難くなる。
【0018】
温度ヒューズおよび熱放射電気装置は、熱放射電気装置から温度ヒューズへ通過する熱の少なくとも75%、85%または95%が電気装置から温度ヒューズへ電気接続部により伝達するように構成されることが好ましい。
【0019】
熱放射電気装置から温度ヒューズへの電気接続部は、少なくとも20W・m−1・K−1の熱伝導度、特に、150W・m−1・K−1など、80W・m−1・K−1より高い熱伝導度を有することが好ましい。
【0020】
また、熱放射電気装置から温度ヒューズへの電気接続部は、一般に、例えば、熱放射電気装置および/または温度ヒューズの硬質端子を介する、または電気装置と温度ヒューズの間のプラグまたはソケット構成を介する、硬質の接続部(rigid connection)である。
【0021】
一般に、熱放射電気装置から温度ヒューズへの電気接続部は、アルミニウム、銅、およびアルミニウムと銅の合金の少なくとも1つで作られる。アルミニウムおよび/または銅などの熱伝導性に富む材料を用いる代わりに、例えば鉄などの伝導性の乏しい材料を用いることもできる。後者の場合、電気接続部のより大きな断面によって、材料の低い伝導度を補償することができる。
【0022】
温度ヒューズは、任意の種類の熱遮断装置とすることができる。温度ヒューズは、一方向ヒューズまたは「熱リンク」でもよい。この場合、温度ヒューズは、一度作動すると交換されなければならない使い捨て部品である。あるいは、温度ヒューズは、可逆性ヒューズ(reversible−fuse)である。この場合、可逆性温度ヒューズは、温度スイッチまたはサーモスタットでもよい。
【0023】
ある実施形態では、本発明のポンプは、液体を推進するためのポンプである。このポンプは、一般に発熱電気モータを備え、特に、例えば、往復動ピストンを駆動するためのソレノイドを発熱電気構成として含む。
【0024】
他の実施形態では、本発明のポンプは、液体を加熱するためのヒータであり、特に循環液を加熱するためのインラインヒータである。ヒータは、通常、熱放射電気装置として電気加熱レジスタを備える。
【0025】
本発明の他の態様は、前述したポンプを備える飲料調製装置に関する。
【0026】
例えば、装置は、コーヒー、茶またはスープマシンであり、特に、コーヒー挽豆、茶、チョコレート、カカオまたはミルク粉末など、調製される飲料の原料を収容するカプセルまたはポッドに温水、冷水または他の液体を通過させることにより抽出ユニット内で飲料を調製するための装置である。装置は、この原料を収容するための淹出ユニットを備えてもよい。一般に、装置は、1以上のポンプ、ヒータ、ドリップトレイ、材料コレクタ、液体タンク、および液体タンクと淹出ユニットの間に流体接続をもたらす流体接続システムなどを含む。このような装置のための、液体リザーバとヒータの間の流体回路の構成は、例えば並列して出願係属中のPCT/EP08/067072およびPCT/EP09/053368に詳細に記載されている。
【0027】
本発明は、以下の概念図を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】温度ヒューズを伴う従来技術のポンプに係る比較実施形態を示す概念図である。
【図2】温度ヒューズを伴う本発明に係るポンプの様々な側面および部品を説明する図である。
【図3】温度ヒューズを伴う本発明に係るポンプの様々な側面および部品を説明する図である。
【図3a】図3の詳細Xを示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、温度ヒューズ2を伴う飲料調製装置のポンプ1の従来技術を概略的に説明している。
【0030】
ポンプ1は、筐体3と、筐体を通じて水を循環させるための入口4および出口5を有する。ポンプ1は、筐体3の内部に、往復動ピストンを伴うポンプ室(不図示)を有し、ピストンは、ポンプ室を囲むソレノイド内を循環する電流により生じた交互磁場により駆動される。このようなポンプは、当該分野で周知である。ソレノイドは、可撓性のケーブル7、7´、7´´を介して接合される2つの電気端子6、6´によって、温度ヒューズ2を介して電気電源(不図示)へ電気的に接続される。
【0031】
温度ヒューズ2は、筐体3に対して一対のフランジ3´の間に固定される。筐体3とフランジ3´は、一体式に熱可塑性材料で作られる。温度ヒューズ2は、可撓性のケーブル7´、7´´を介して、端子6´と電源へ接続される。
【0032】
筐体3内のソレノイドが大量に発熱して安全問題を生じさせるとき、熱は、熱可塑性の筐体3の壁を通じてほぼ垂直に放射される。発熱の一部は、温度ヒューズ2を始動させる所定の最高温度に達する温度まで温度ヒューズ2を加熱する。温度ヒューズ2の始動は、電源とポンプ1の端子6´との間の電気接続部7´、7´´を遮断し、従ってポンプのソレノイドの電源供給が遮断される。
【0033】
筐体3がポンプ1のソレノイドを覆う絶縁材料で作られるので、ポンプ1のソレノイドのレベルでの温度変動の速度に応じて筐体3を通して温度勾配が生じる。また、温度ヒューズのレベルでの温度も、ポンプ1を形成する要素の熱伝導度と、使用のためにポンプ1が挿入されるシステムの要素の熱伝導度とに依存する。結果として、温度ヒューズ2のレベルでの遮断温度は、温度ヒューズ2への熱伝導度の平均推定値と、温度ヒューズ2のレベルでの温度応答とに基づいて、ソレノイドの許容最高温度未満に設定されなければならない。
【0034】
安全上の理由のために、温度ヒューズ2の遮断温度は、ソレノイドなどの熱放射電気装置のレベルでの温度変動に対する温度ヒューズのレベルでの温度応答の前述した変動を考慮するために、安全上の問題が実際に生じうる温度未満にマージンを伴って設定されなければならない。また、温度ヒューズの遮断温度が低いレベルに設定されるので、温度ヒューズは、ポンプが挿入されるシステムの他の発熱要素、例えばインラインヒータなどのヒータに対して、または安全上の問題を実際に伴わずに低い遮断温度まで温度ヒューズを駆動することに(このようなシステムに特有の全体動作に応じて)貢献するコントローラなどに対して、より敏感となる。
【0035】
対照的に、図2から図3aは、前述した問題に対して解決策を提供する本発明に係るポンプ10を説明している。図3は、ポンプ10の斜視図である。図3aは、図3に示されたポンプ10の詳細Xの拡大図である。図2は、ポンプ10の一部、特に、熱放射電気装置としてのソレノイドブロック35を、温度ヒューズ20と外部電源(不図示)へ接続するための硬質の電気コネクタ60、60´、60´´とともに説明している。
【0036】
ポンプ10は、一般に絶縁プラスチック材料で作られた保護筐体30から延びる水入口40および水出口50を有する。保護筐体は、ポンプ10の組立て体を一緒に固定し、随意的に飲料調製装置などのシステム内にポンプ10を固定するためのフレーム31内に固定される。
【0037】
コネクタ60、60´は、電源へポンプ10を接続するために配置される。温度ヒューズ20は、一方がコネクタ60´へ接続され、他方がコネクタ60´´へ接続される一対の硬質端子21、21´を有する。また、コネクタ60´は、締結具601´を有し、コネクタ60´´は、温度ヒューズ20の端子21、21´を締結するための一対の締結具601´´を有する。よって、締結具601´、601´´を介してコネクタ60´、60´´へ温度ヒューズ20を離脱可能に取り付けることができ、従って必要に応じて、特に温度ヒューズ20が一方向ヒューズである場合、容易に交換することができる。
【0038】
温度ヒューズ20とコネクタ60´、60´´の間の接続部は、フレーム31に取り付けられたカバー61´により機械的に保護されると共に電気的に絶縁される。もちろん、このような締結具を温度ヒューズの各側に1つだけ設けることもでき、溶接などの他の手段により温度ヒューズをコネクタへ接続することもできる。
【0039】
ソレノイドブロック35内のソレノイドは、例えば対応する電源の中立極性などコネクタ60へ接続された第1の端部と、コネクタ60´´(それは中間温度ヒューズ20を介してコネクタ60´へ接続される)へ接続された第2の端部とを有する。コネクタ60´は、そして、電源(不図示)の位相極性へ接続される。飲料調製装置などのシステム(ポンプが取り付けられる)の制御ユニットを介して電源を制御することができる。
【0040】
温度ヒューズ20は、温度ヒューズが電気装置(ソレノイド)からの過剰な熱放射に応答して所定の最高温度に達すると電気装置を電源から切断するように、熱放射電気装置、つまりブロック35内のソレノイドと熱的に接続される。よって、電源の極性に対するポンプ10の電気回路は、温度ヒューズ20が電気回路の遮断を生じさせない限り閉成される。
【0041】
本発明によれば、温度ヒューズ20および熱放射電気装置(ソレノイド)は、電気装置から温度ヒューズ20へ放射する熱が電気装置(ソレノイド)から温度ヒューズ20へ専ら電気接続部21´、60´´に沿って伝達するように構成される。
【0042】
換言すれば、従来技術の構成のように、熱変動をソレノイドから温度ヒューズへ専らポンプ10の絶縁筐体30の壁を介して伝達する代わりに、ソレノイドを通じた電流の通過によりソレノイド内に生じた熱は、専ら伝導性の高い電気接続部21´、60´´を介して伝達される。よって、ブロック35内のソレノイドからブロック35外の温度ヒューズ20へ伝達された熱のうち50%超え、典型的には70%、80%または90%の熱は、(熱的な)伝導性の高い電気接続部60´´、21´を介して方向付けられて通過する。この伝達は、非常に小さな温度勾配に従っており、ソレノイドのレベルでの温度変動に応答して温度ヒューズ20のレベルでの非常に高速な温度応答をもたらす。よって、温度ヒューズ20の遮断温度のための安全マージンは、従来技術の構成と比べて著しく低下する。つまり、遮断温度をソレノイドの許容最高温度により近いより高いレベルに設定することができ、温度ヒューズ20は、システム内の側面加熱による影響を受け難くなり、過剰な早期遮断を生じさせ難くなる。
【0043】
一般に、接続部21´、60´´は、銅および/またはアルミニウムで作られることができ、全体として約0.01〜0.05W・K−1の範囲の熱伝導度を有することができる。
【0044】
前述したように、熱放射電気装置35(ソレノイド)から温度ヒューズ20への電気接続部21´、60´´は、それらの自動的な取り扱いおよび組立てを可能にするために硬質で非可撓性である。このことは、組立てコストおよび組立て誤差のリスクを低減する。可撓性の接続部により熱伝導を実現することもできる。
【0045】
図2から図3aは、コネクタ60、60´の上方に延びてフレーム31と一体化される保護部材61も説明している。ソレノイドブロック35の中央には、ピストン(不図示)を収容するポンプ室を囲む空洞36が広がり、ピストンは、ポンプ入口40からポンプ出口50へ水を推進するために、ブロック35内のソレノイドにより生じた磁場の作用で往復動する。往復ピストンを誘発された磁場の作用で前後に駆動してもよく、それを復帰ばねに接続し、磁場の作用で一方向に駆動し、加圧された復帰ばねの作用で他方向に駆動してもよい。このような磁気力学的なポンプ装置は、他の適当な装置と共に当該分野で周知であり、本発明に係る温度ヒューズ装置に適用されることができる。
【0046】
図2から図3aは、飲料調製装置用のポンプ10を説明している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料調製装置において液体を推進するためのポンプ(10)であって、
熱放射電気装置(35)と、
電気接続部(21´、60´´)を介して前記熱放射電気装置に接続された温度ヒューズ(20)と、
を備え、
前記温度ヒューズが、前記温度ヒューズを介して前記熱放射電気装置に電力供給するための電源に接続可能であり、前記温度ヒューズが、前記熱放射電気装置に熱的に接続され、前記熱放射電気装置からの過剰な熱放射に応答して所定の最高温度に達すると前記電源から前記熱放射電気装置を切断し、
前記温度ヒューズおよび前記熱放射電気装置が、前記熱放射電気装置(35)から前記温度ヒューズ(20)へ放射される熱を前記熱放射電気装置から前記温度ヒューズへ専ら前記電気接続部(21´、60´´)に沿って伝達するように構成されることを特徴とするポンプ。
【請求項2】
前記温度ヒューズ(20)および前記熱放射電気装置(35)が、前記熱放射電気装置から前記温度ヒューズへ放射する熱の少なくとも75%が前記熱放射電気装置から前記温度ヒューズへ前記電気接続部(21´、60´´)により伝達するように構成される、請求項1に記載のポンプ。
【請求項3】
前記温度ヒューズ(20)および前記熱放射電気装置(35)が、前記熱放射電気装置から前記温度ヒューズへ放射する熱の少なくとも85%または95%が前記熱放電気装置から前記温度ヒューズへ前記電気接続部(21´、60´´)により伝達するように構成される、請求項2に記載のポンプ。
【請求項4】
前記熱放射電気装置(35)から前記温度ヒューズ(20)への前記電気接続部(21´、60´´)が、少なくとも20W・m−1・K−1の熱伝導度を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のポンプ。
【請求項5】
前記熱放射電気装置(35)から前記温度ヒューズ(20)への前記電気接続部(21´、60´´)が、80W・m−1・K−1より高い熱伝導度を有する、請求項4に記載のポンプ。
【請求項6】
前記熱放射電気装置(35)から前記温度ヒューズ(20)への電気接続部(21´、60´´)が、少なくとも150W・m−1・K−1の熱伝導度を有する、請求項5に記載のポンプ。
【請求項7】
前記電源への接続のための第1および第2のコネクタ(60、60´)と、第3のコネクタ(60´´)とを備え、前記熱放射電気装置が前記第1および第3のコネクタ(60、60´´)に接続され、前記第2および第3のコネクタ(60´、60´´)が前記温度ヒューズ(20)を介して接続される、請求項1〜6のいずれか一項に記載のポンプ。
【請求項8】
前記第2のコネクタ(60´)が締結具(601´)を有し、前記第3のコネクタ(60´´)が、前記温度ヒューズ(20)の端子(21、21´)を締結するための他の締結具(601´´)を有する、請求項7に記載のポンプ。
【請求項9】
前記温度ヒューズ(20)が前記第2および第3のコネクタ(60´、60´´)に溶接される、請求項7に記載のポンプ。
【請求項10】
前記熱放射電気装置(35)から前記温度ヒューズ(20)への電気接続部が硬質の接続部(21´、60´´)である、請求項1〜9のいずれか一項に記載のポンプ。
【請求項11】
前記熱放射電気装置(35)から前記温度ヒューズ(20)への前記電気接続部(21´、60´´)が、アルミニウム、銅、およびアルミニウムと銅の合金の少なくとも1つで作られる、請求項1〜10のいずれか一項に記載のポンプ。
【請求項12】
前記温度ヒューズ(20)が一方向ヒューズである、請求項1〜11のいずれか一項に記載のポンプ。
【請求項13】
前記温度ヒューズ(20)が可逆性ヒューズである、請求項1〜11のいずれか一項に記載のポンプ。
【請求項14】
前記熱放射電気装置(35)がソレノイドを含む、請求項1〜13のいずれか一項に記載のポンプ。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか一項に記載のポンプを備える飲料調製装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図3a】
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【公表番号】特表2012−530572(P2012−530572A)
【公表日】平成24年12月6日(2012.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−516677(P2012−516677)
【出願日】平成22年6月21日(2010.6.21)
【国際出願番号】PCT/EP2010/058689
【国際公開番号】WO2010/149600
【国際公開日】平成22年12月29日(2010.12.29)
【出願人】(599132904)ネステク ソシエテ アノニム (637)
【Fターム(参考)】