説明

駆動装置、レンズ鏡筒及び光学機器

【課題】駆動音の発生を抑制することが可能な駆動装置を提供する。
【解決手段】所定軸方向に延びる断面円形の棒形状を有し、その外周部に前記所定軸方向に沿った螺旋状の着磁帯(22a)を有するガイドバー(22)と、前記ガイドバーが挿通される貫通孔(16a)を有する駆動対象物体(114)と、前記駆動対象物体の前記貫通孔の内壁部分に設けられた、前記着磁帯の一部に沿った螺旋ばね形状を有する強磁性体(20)と、前記ガイドバーを前記所定軸回りに回転して、前記強磁性体を前記駆動対象物体とともに前記所定軸方向に移動させる回転駆動機構(26)と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駆動装置、レンズ鏡筒及び光学機器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、駆動対象物体(レンズを保持するレンズ保持部材など)を駆動する駆動装置としては、モータによって回転可能なボールネジを用いた駆動装置が採用されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2006−352668号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ボールネジを用いた駆動装置では、ボールネジと駆動対象物体との間の摩擦により生じる駆動音が大きい。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、駆動音の発生を抑制することが可能な駆動装置、レンズ鏡筒及び光学機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の駆動装置は、所定軸方向に延びる断面円形の棒形状を有し、その外周部に前記所定軸方向に沿った螺旋状の着磁帯(22a)を有するガイドバー(22)と、前記ガイドバーが挿通される貫通孔(16a)を有する駆動対象物体(114)と、前記駆動対象物体の前記貫通孔の内壁部分に設けられた、前記着磁帯の一部に沿った螺旋ばね形状を有する強磁性体(20)と、前記ガイドバーを前記所定軸回りに回転して、前記強磁性体を前記駆動対象物体とともに前記所定軸方向に移動させる回転駆動機構(26)と、を備える駆動装置である。
【0007】
この場合において、前記強磁性体は、前記駆動対象物体の前記所定軸方向一側及び他側の少なくとも一方に、突出していてもよい。この場合、前記強磁性体は、前記駆動対象物体の移動方向に対して変形可能であることとしてもよい。
【0008】
また、前記駆動対象物体の前記貫通孔の内壁部分には、前記着磁帯の一部に沿った形状を有する凹溝(18a)が形成されており、前記強磁性体は、前記凹溝内に設けられ、前記ガイドバーと非接触とされていてもよい。
【0009】
本発明のレンズ鏡筒は、レンズ(L4)と、前記レンズを保持する保持部材(114)と、前記保持部材を前記駆動対象物体とし、前記保持部材を前記レンズの光軸方向に駆動する本発明の駆動装置と、を備えるレンズ鏡筒(150)である。
【0010】
本発明の光学機器は、本発明のレンズ鏡筒(150)を備える光学機器(200)である。
【0011】
なお、本発明をわかりやすく説明するために、上記においては一実施形態を表す図面の符号に対応つけて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、後述の実施形態の構成を適宜改良しても良く、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させても良い。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の駆動装置、レンズ鏡筒及び光学機器は、駆動音の発生を抑制することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】一実施形態に係る撮像装置を模式的に示す断面図である。
【図2】図2(a)は、第4レンズ群、保持部材及び駆動機構を取り出して一部断面して示す図である。また、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。
【図3】縮筒時の撮像装置を示す図である。
【図4】従来における保持部材の駆動機構の構成を概略的に示す図である。
【図5】変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、一実施形態に係る撮像装置200について、図1〜図3に基づいて、詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る撮像装置200を模式的に示す断面図である。本実施形態の撮像装置200は、例えば、レンズ非交換式のデジタルスチルカメラである。図1は、撮影時(使用時)における状態を示す。なお、図1では、撮像装置200内に設けられるレンズ群L1〜L4の光軸方向をX軸方向とし、光軸方向に直交する方向をY軸方向及びZ軸方向としている。
【0015】
撮像装置200は、筐体135と、レンズ鏡筒150と、を備えている。筐体135の−X側の壁には、開口135aが形成されている。また、筐体135の内部(開口135aの+X側)には、撮像素子30が設けられている。撮像素子30は、例えばCCD(Charge Coupled Device)、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の光−電気変換素子を含み、撮像面に結像される被写体像を取得するものである。なお、図1では、図示が省略されているが、筐体135内には、絞り機構や、シャッタ機構など、撮像に必要な種々の機構が設けられ、また、筐体135外には、表示部や撮像装置200の操作に必要な各種ボタン等が設けられている。
【0016】
レンズ鏡筒150は、固定筒130、カム筒120、第1レンズ群L1、第2レンズ群L2、第3レンズ群L3、第4レンズ群L4等を備える。
【0017】
固定筒130は、図1に示すように、開口135aを介して筐体135内に挿入された状態で、筐体135の+X側の壁に固定されている。固定筒130には、X軸方向に延びる直進溝130aが形成されている。また、固定筒130の−X側端部には、固定筒130の外周方向に延びる突起部130bが設けられている。
【0018】
カム筒120は、固定筒130の外側を取り囲む状態で、開口135aを介して筐体135内に挿入されている。カム筒120の外周面には、カム溝12aが形成され、カム筒120の内周面には、カム溝12b,12cが形成されている。これらカム溝12a〜12cの形状はそれぞれ異なっているものとする。カム筒120は、回転モータを含む駆動部140の発生する駆動力を受けて、X軸回りに回転する。
【0019】
第1レンズ群L1は、外筒111の−X端部にて保持されている。外筒111の+X端部には突起状部分111bが設けられ、当該突起状部分111bは、カム筒120のカム溝12aに係合した状態となっている。また、外筒111の内面には、直進溝111aがX軸に沿って形成されている。この直進溝111aには、固定筒130の突起部130bが係合した状態となっている。
【0020】
第2レンズ群L2は、保持部材112により保持されている。保持部材112の+X側端部には、突起状部分112aが設けられ、当該突起状部分112aは、固定筒130の直進溝130a及びカム筒120のカム溝12bに係合した状態となっている。
【0021】
第3レンズ群L3は、保持部材113により保持されている。保持部材113のX軸方向中央部近傍には、突起状部分113aが設けられ、当該突起状部分113aは、固定筒130の直進溝130a及びカム筒120のカム溝12cに係合した状態となっている。
【0022】
本実施形態では、ズーミングの際には、不図示の制御装置は、カム筒120を駆動部140を介してX軸回りに回転する。これにより、カム筒120のカム溝12a〜12cもX軸回りに回転されるが、外筒111の直進溝111aには、固定筒130の突起部130bが係合しているので、外筒111は、X軸回りに回転することなく、X軸方向に沿って移動する。また、保持部材112と保持部材113は、突起状部分112a,113aにおいて固定筒130の直進溝130a,130bに係合しているので、X軸回りに回転することなく、X軸方向に沿って移動する。なお、前述のようにカム溝12a〜12cの形状はそれぞれ異なっているので、カム筒120の回転に応じた外筒111及び保持部材112,113のX軸方向の移動量、すなわち第1〜第3レンズ群L1〜L3のX軸方向の移動量は異なる。
【0023】
第4レンズ群L4は、フォーカス調整用の光学系であり、保持部材114に保持されている。保持部材114は、非磁性体を材料とし、駆動機構50によって第4レンズ群L4とともにX軸方向に沿って駆動される。
【0024】
図2(a)は、第4レンズ群L4、保持部材114及び駆動機構50を取り出して一部断面して示す図である。また、図2(b)は、図2(a)のA−A線断面図である。これら図2(a)、図2(b)に示すように、保持部材114は、−X方向から見て略円環状の形状を有しており、その+Y端部に突起部14aが形成されるとともに、−Y端部に突起部14bが形成されている。
【0025】
突起部14aには、X軸方向に貫通する貫通孔16aが形成されている。貫通孔16aを形成する面(内周壁)には、図2(a)に示すように、螺旋状の凹溝18aが形成されている。一方、突起部14bには、YZ断面略U字状の形状を有するU字溝16bがX軸に沿って形成されている。
【0026】
駆動機構50は、凹溝18a内に設けられた螺旋状(コイル状)の強磁性体20と、貫通孔16a内に挿通された第1ガイドバー22と、第1ガイドバー22をX軸回りに回転する回転モータ26とを有する。
【0027】
強磁性体20は、外部磁界の中でなくても磁力を持つ金属などの物質を螺旋ばね形状に成型したものである。強磁性体20の材料は、例えば鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)などの他、後述する第1ガイドバー22の着磁体22aに吸着させることができるものであればよい。また、強磁性体20は、螺旋ばね形状の内周側に第1ガイドバー22が貫通するように配置されており、第1ガイドバー22に対する保持部材114の移動方向に対して伸縮して変移可能である。
【0028】
強磁性体20は、凹溝18a内で外側に広がる方向の力(第1ガイドバー22から離れる方向の力)を保持部材114(凹溝18aの底面)に対して常時付勢している。付勢の方法としては、強磁性体20と凹溝18aの螺旋ピッチが同一の場合は、強磁性体20の外径を凹溝18aの溝外径より大きくすれば良い。あるいは、着磁帯22aの螺旋ピッチよりも磁性体20の螺旋ピッチを大きくすれば良い。両方法とも凹溝18aに強磁性体20が倣うことで、強磁性体20は、凹溝18a内で外側に広がる方向の力が発生する。
【0029】
第1ガイドバー22は、X軸方向に延びる断面円形の棒形状を有する強磁性体部材である。なお、保持部材114の貫通孔16aを形成する面は、第1ガイドバー22に接触した状態となっているが、強磁性体20に対しては、非接触な状態となっている。第1ガイドバー22の外周部には、図2(a)に示すように、螺旋状の着磁帯22aが設けられている。着磁帯22aの螺旋ピッチは、凹溝18aの螺旋ピッチと同一となっており、着磁帯22aと強磁性体20との間には磁気的吸引力が作用する。なお、着磁帯22aの形成方法(着磁方法)としては、例えば、特開平8−210309号公報に記載の方法を採用することができる。
【0030】
第1ガイドバー22の+X端部及び−X端部には、ボールベアリング24が設けられ、第1ガイドバー22は、ボールベアリング24を介して固定筒130に設けられている。すなわち、第1ガイドバー22は、X軸回りの回転が可能な状態で固定筒130に保持された状態となっている。
【0031】
回転モータ26は、第1ガイドバー22に接続されている。回転モータ26は、回転駆動力を発生し、第1ガイドバー22をX軸回りに回転する。
【0032】
保持部材114の−Y側の突起部14bに形成されたU字溝16bには、固定筒130に固定された、X軸方向に延びる第2ガイドバー32が係合した状態となっている。第2ガイドバー32は、U字溝16bと係合することで、保持部材114のX軸回りの回転を抑制する。すなわち、第2ガイドバー32は、保持部材114の振れ止めに寄与している。
【0033】
本実施形態では、上記のように、第2ガイドバー32により、保持部材114のX軸回りの回転が抑制されているので、第1ガイドバー22が回転モータ26により回転されることで、強磁性体20(保持部材114(第4レンズ群L4))が、X軸方向に平行移動するようになっている。したがって、不図示の制御装置は、フォーカス制御を行う際には、回転モータ26を回転することで、第4レンズL4のX軸方向位置を変更する。
【0034】
図3には、撮像装置200の縮筒状態(非使用状態)が示されている。図3に示すように、撮像装置200が縮筒状態にある場合には、第1〜第4レンズ群L1〜L4が最接近した状態となる。この場合、図1の使用状態から図3の縮筒状態に移行する際には、駆動部140がカム筒120をX軸回りに回転することで、第1〜第3レンズ群L1〜L3を+X方向に移動させる。一方、第4レンズ群L4については、第3レンズ群L3及び保持部材113から+X方向の力を受けることで(押されることで)、図3の位置まで移動するようになっている。このようにしても、本実施形態では、保持部材114が第1ガイドバー22に沿って滑らかに動くことができるようになっているため、保持部材114及び第1ガイドバー22に損傷等が生じることがない。
【0035】
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、X軸方向に延びる断面円形の棒形状を有し、その外周部にX軸方向に沿った螺旋状の着磁帯22aを有する第1ガイドバー22が、保持部材114に形成された貫通孔16aに挿通されており、また、保持部材114の貫通孔16aの内壁部分に設けられた強磁性体20が、着磁帯22aに沿った形状(螺旋ばね形状)を有している。そして、回転モータ26が、第1ガイドバー22をX軸回りに回転することで、強磁性体20が保持部材114とともにX軸方向に移動するようになっている。この場合、保持部材114は、着磁帯22aと強磁性体20の間の磁気的吸引力と、螺旋状の着磁帯22aの回転の作用により、X軸方向に移動するので、保持部材114の移動時における保持部材114と第1ガイドバー22との摩擦力の発生が抑制され、駆動音の発生を抑制することが可能となる。
【0036】
図4には、従来における保持部材の駆動機構の構成が概略的に示されている。この図4の構成では、保持部材114’は、第1ガイドバー22’に沿ってX軸方向に移動するともに、第2ガイドバー32’によってX軸回りの回転が抑制された状態(振れ止めされた状態)となっている。また、図4の構成では、ボールネジ122が回転モータ26’により回転されることで、送りコマ124がX軸方向に移動し、これに伴って、送りコマ124が係合する保持部材114’にX軸方向の駆動力が付与される。なお、送りコマ124を用いているのは、第1ガイドバー22’に対してボールネジ122の歪を伝達させないようにするためである。このような従来の構成では、ボールネジ122を用いているため、ボールネジ122と送りコマ124との摩擦により大きな駆動音が発生するおそれがある。これに対し、本実施形態では、ボールネジを用いていないことから、駆動音の発生を抑制することができる。
【0037】
また、図4の構成では、ボールネジ122に加えて、保持部材114’をX軸方向に沿って移動させるための第1ガイドバー22’が必要となるため、保持部材114’周辺の構造が複雑化、大型化し、スペース効率が悪化するおそれがある。なお、特開平10−159934号公報(特許第4056111号)には、螺旋状磁気結合部を利用した磁気搬送装置が開示されているが、この場合にも、磁気搬送装置とは別にレール状の案内棒が必要であるため、構造の複雑化、大型化、スペース効率の悪化が懸念される。これに対し、本実施形態では、第1ガイドバー22が、保持部材114をX軸方向に沿って移動させるためのガイドとしての機能と、保持部材114に駆動力を付与する機能とを兼ね備えているので、構造の複雑化、大型化、スペース効率の悪化を抑制することができる。
【0038】
また、図4の構成では、送りコマ124がボールネジ122に対して螺合していることから、使用状態(図1)から縮筒状態(図3)への移行時に、保持部材113が第4レンズ群L4や保持部材114を押すような動作を行うことができない。この点、本実施形態では、縮筒状態への移行の際に保持部材113が第4レンズ群L4及び保持部材114を押すことができるので、縮筒状態への移行を、回転モータ26の駆動力を用いずにスムーズに行うことが可能である。
【0039】
また、本実施形態では、レンズ鏡筒150及び撮像装置200が上記駆動機構50を備えているため、レンズ鏡筒150の駆動音の低減、レンズ鏡筒150の小型化や、撮像装置200における駆動音の低減、撮像装置200の小型化を図ることが可能となる。
【0040】
また、本実施形態では、保持部材114に形成された螺旋状の凹溝18a内に、強磁性体20が設けられ、強磁性体20と第1ガイドバー22が非接触とされている。これにより、第1ガイドバー22を回転することによる強磁性体20及び保持部材114のX軸方向への移動を円滑に(スムーズに)することができる。
【0041】
なお、上記実施形態では、図2(a)に示すように、螺旋状(コイル状)の強磁性体20の全てが保持部材114の内部に組み込まれている場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図5に示すように、一部が保持部材114の外側に突出した(はみ出した)強磁性体20’を採用してもよい。この場合、縮筒状態への移行時に、保持部材114がボールベアリング24や固定筒130の一部に衝突しそうになっても、強磁性体20’の弾性力により、保持部材114や第4レンズ群L4に対して与えられる力(衝撃)を緩和することができる。なお、図5では、強磁性体20’が保持部材114の+X側にはみ出した状態を図示しているが、これに限らず、強磁性体は保持部材114の−X側に突出していてもよいし、+X側及び−X側の両側に突出していてもよい。なお、強磁性体20’の一部を保持部材114の外側に突出させることは、保持部材114の大きさを維持しつつ、強磁性体20’と着磁帯22aとの間の磁気的吸引力を大きくすることにも寄与している。
【0042】
なお、上記実施形態では、強磁性体20が螺旋状に繋がった1つの部材である場合について説明したが、これに限らず、強磁性体20は、その一部が分断されていてもよい。
【0043】
なお、上記実施形態では、駆動対象物体が、レンズ群の保持部材である場合について説明したが、これに限らず、駆動対象物体はその他の物体であってもよい。
【0044】
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0045】
16a 貫通孔
18a 凹溝
20 強磁性体
22 第1ガイドバー(ガイドバー)
22a 着磁帯
26 回転モータ(回転駆動機構)
114 保持部材(駆動対象物体)
150 レンズ鏡筒
200 撮像装置(光学機器)
L4 第4レンズ群(レンズ)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定軸方向に延びる断面円形の棒形状を有し、その外周部に前記所定軸方向に沿った螺旋状の着磁帯を有するガイドバーと、
前記ガイドバーが挿通される貫通孔を有する駆動対象物体と、
前記駆動対象物体の前記貫通孔の内壁部分に設けられた、前記着磁帯の一部に沿った螺旋ばね形状を有する強磁性体と、
前記ガイドバーを前記所定軸回りに回転して、前記強磁性体を前記駆動対象物体とともに前記所定軸方向に移動させる回転駆動機構と、を備える駆動装置。
【請求項2】
前記強磁性体は、前記駆動対象物体の前記所定軸方向一側及び他側の少なくとも一方に、突出していることを特徴とする請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記強磁性体は、前記駆動対象物体の移動方向に対して変形可能であることを特徴とする請求項2に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記駆動対象物体の前記貫通孔の内壁部分には、前記着磁帯の一部に沿った形状を有する凹溝が形成されており、
前記強磁性体は、前記凹溝内に設けられ、前記ガイドバーと非接触とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の駆動装置。
【請求項5】
レンズと、
前記レンズを保持する保持部材と、
前記保持部材を前記駆動対象物体とし、前記保持部材を前記レンズの光軸方向に駆動する請求項1〜4のいずれか一項に記載の駆動装置と、を備えるレンズ鏡筒。
【請求項6】
請求項5に記載のレンズ鏡筒を備える光学機器。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−220842(P2012−220842A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−88513(P2011−88513)
【出願日】平成23年4月12日(2011.4.12)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】