駐車場管理システム
【課題】 現場職人等の会員同士が駐車場を互いに利用できるようにする駐車場管理システムを構築する。
【解決手段】 自己の駐車場の空時間帯を他人の車両の駐車のために貸出すことができることを条件に、その者を所定の会員として登録するとともに、その会員及びその駐車場に係る所定のデータを記憶する駐車場データ記憶手段と、登録された会員が自己の駐車場以外の他の駐車場の利用を希望するときに、その希望する駐車場の地域を指定して申込みを行う申込手段と、記憶されている駐車場の中から指定された希望の地域内に存在する駐車場で、かつ駐車可能な駐車場を検索する検索手段と、検索された駐車場の中から駐車を行う駐車場を選択する選択手段とからなり、会員同士は、原則、無料で夫々の駐車場を利用して駐車できるようにする。
【解決手段】 自己の駐車場の空時間帯を他人の車両の駐車のために貸出すことができることを条件に、その者を所定の会員として登録するとともに、その会員及びその駐車場に係る所定のデータを記憶する駐車場データ記憶手段と、登録された会員が自己の駐車場以外の他の駐車場の利用を希望するときに、その希望する駐車場の地域を指定して申込みを行う申込手段と、記憶されている駐車場の中から指定された希望の地域内に存在する駐車場で、かつ駐車可能な駐車場を検索する検索手段と、検索された駐車場の中から駐車を行う駐車場を選択する選択手段とからなり、会員同士は、原則、無料で夫々の駐車場を利用して駐車できるようにする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は駐車場管理システムに係り、特に建設・土木現場に携わる、いわゆる現場職人等が互いに駐車場を融通しあえるよう、いわゆるネット上で検索し、相互に利用可能にさせるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、乗用車やトラック等の車両を駐車するためには、他の車両や人の通行に障害を来たさない所定の駐車スペースに駐車するように決められている。そして車両を所定の駐車スペースに駐車しないときは、その駐車場所が駐車禁止区域であると高額な違反金を徴収される場合があるだけでなく、運転免許に係る点数が減じられたり、あるいは免許が停止されたり等の行政処分の対象とされる場合がある。特に、都会において建築工事等に従事する者には、資材その他の搬出入の必要性から、自ら作業車を運転して現場に出入りすることが多い。ただ、住宅密集地等では駐車スペースが確保できないために、違法となるのを承知で路上等に駐車せざるを得ないことが多々ある。
【0003】
他方、車両を所有する者には、車両保管場所が確保されていることの車庫証明の提出義務があるので、その所有する車両を駐車保管するための駐車場の確保が必要であり、少なくとも自宅又はその近くにおいて車両を駐車保管することができる体制ができている。しかし車両は、人または物を遠く離れた所へ運ぶ手段として用いられるので、その遠くに離れた場所に移動し、その地で駐車しておくには駐車場の確保が必要になる。この駐車場の確保ができないときは、上述のような違反駐車による事故発生や、高額な違反金の支払等の行政処分の対象とされるおそれがあるので、これを解決するために、コイン投入式や月極式等の有料駐車場が多数存在している。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の有料駐車場は限られた場所にしか存在しないため、土木又は建築工事等に携わる現場職人が必ずしも現場近くの有料駐車場に駐車できないという問題があった。また仮に現場近くの有料駐車場に駐車できたとしても、その駐車料金が高額なために収入が実質的に減少してしまうという切実な問題を有していた。しかも、違法駐車を行うと、その違反金のために一日分の収入の大部分がなくなったり、場合によってはそれ以上の支出になることもあった。
【0005】
本発明は、このような従来存した欠点を除去するためになされたもので、特に現場職人の人数の多さ及びその現場職人の居住する地域がほぼ均一に分布していることを利用して、現場職人同士が、原則、無料で相互の駐車場を融通し、利用しあえるようにした駐車場管理システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る駐車場管理システムは、上記目的を達成するために、自己の車両を駐車することのできる駐車場を有する者で、かつその駐車場の空時間帯を他人の車両の駐車のために貸出すことができることを条件に、その者を所定の会員として登録するとともに、その所定の登録された会員及びその駐車場に係る所定のデータを記憶する駐車場データ記憶手段と、登録された会員が自己の駐車場以外の他の駐車場の利用を希望するときに、その希望する駐車場の地域を指定して申込みを行う申込手段と、記憶されている駐車場の中から指定された希望の地域内に存在する駐車場で、かつ駐車可能な駐車場を検索する検索手段と、検索された駐車場の中から駐車を行う駐車場を選択して予約する予約手段と、からなることを特徴としている。
上記構成からなる駐車場管理システムにおいて、登録された会員が申込手段により駐車を希望する地域を指定して申込むと、検索手段により希望する地域内の駐車場が検索される。そして予約手段により駐車を行う駐車場が選択されて予約される。
また、自己の車両を駐車することのできる駐車場が自己の車両を駐車することのできる駐車場のみならず、登録された会員の親戚等の所有する駐車場で自己の責任において車両を駐車することのできる駐車場を含むことを特徴としている。
駐車場の予約は、会員の登録番号及びその会員に係る所定のパスワードの存在の下に行なわれることを特徴としている。
駐車場に係るデータには、その駐車場の近くに存在するホームセンタ等の資材購入販売店の所定の地域情報が含まれることを特徴としている。
駐車場に係るデータには、その駐車場の近くで発生している建設現場等の現場情報が含まれることを特徴としている。
選択された駐車場に駐車するときの駐車は、原則、無料であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る駐車場管理システムは、会員同士の間で相互に駐車場を利用しあえるので、作業現場、その近傍での有料駐車場を利用することなく車両を駐車させておくことができる。このため、会員が現場職人で構成されるときは、現場における駐車料金の支出を抑制することができ、収入を実質的に高めることができる。また違法駐車が少なくなるため、道路の交通渋滞を未然に防止することができる。
【0008】
自己の車両を駐車することのできる駐車場は、自己の車両を駐車することのできる駐車場のみならず、登録された会員の親戚等の所有する駐車場で自己の責任において車両を駐車することのできる駐車場を含むから、他の会員に貸出すための駐車場数が増加するので、駐車場の選択がより容易になる特長がある。
【0009】
駐車場の予約は、会員の登録番号及びその会員に係る所定のパスワードの存在の下に行なわれるから、会員の登録番号及びパスワードの存在の下に駐車場の選択が行なわれるので、会員以外の者が不正に駐車場を利用するのを効果的に防止することができる。
【0010】
駐車場に係るデータには、その駐車場の近くに存在するホームセンタ等の資材購入販売店の所定の地域情報が含まれるから、ホームセンタ等の地域情報を利用することができるので、例えば会員が現場職人で構成されているときは、現場近くで必要な工具類、消耗利用品、機械や部品その他を容易に入手することができる。
【0011】
駐車場に係るデータには、その駐車場の近くで発生している建設現場等の職場情報が含まれるから、職場情報を利用することができ、例えば会員が現場職人で構成されるときは、現場職人同士で駐車場を利用しあうだけでなく、現場を互いに交換し、またお互いに補助しあうなどの仕事の面でも協力することが可能となる。
【0012】
選択された駐車場に駐車するときの駐車は、原則、無料であるから、駐車場利用に伴う負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る会員が土木工事あるいは建築工事等に携わる、いわゆる現場職人で構成される場合の駐車場管理システムの概略図であり、図中符号の1は管理センタである。この管理センタ1は、この駐車場管理システムを運営する会社の本社等の所定の中央組織等に設置される。なお、この管理センタ1は、現場職人の組合が存在する場合にはその組合の本部等に設置することもできる。
【0014】
管理センタ1内にはパーソナルコンピュータ(パソコン)から構成される複数のクライアントPC2が設置されているとともに、そのクライアントPC2の上位機に当る処理能力の大きなパソコンから構成される管理サーバ3が設置されている。またこの管理センタ1内には、処理能力が大きく、かつ記憶容量の大きなパソコンから構成されるシステムサーバ4が設置されている。そしてこれらクライアントPC2、管理サーバ3及びシステムサーバ4は、通信回線L1を介して接続されていて一つのローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されているとともに、専門的な知識を有するオペレータによって所定の情報(データ)の入出力が可能なように構成されている。
【0015】
図中5は、各現場職人の自宅又は事務所等に設置されている現場職人の所持する固定電話機又は携帯電話機(以下、これらを含めて単に「電話機」として説明する。)である。この電話機5は、公衆電話回線網L2を介して管理センタ1のクライアントPC2を操作するオペレータの電話機6と接続できるように構成されている。
【0016】
図中7は、各現場職人の自宅又は事務所等に設置されている現場職人の所持するパーソナルコンピュータ(パソコン)である。このパソコン7は、通信回線網L3、いわゆるインターネットを介して管理センタ1のシステムサーバ4に接続されていて、そのシステムサーバ4との間で所定の通信が行えるように構成されている。なお。システムサーバ4と通信できるものであればパソコン7に代えてPDA又は携帯電話機であってもよい。
【0017】
図2は、システムサーバ4の図示しないメモリに格納される情報ファイルの一例であり、このうち会員個人情報に係る会員情報ファイルF1、会員の所有する駐車場情報に係る保管場所情報ファイルF2、会員の所有する車両(自動車)情報に係る車両情報ファイルF3、会員所有の車両の保険に係る自動車保険情報ファイルF4及び会員が会社に係わるときのこの会社情報に係る会社情報ファイルF5は、現場職人の提出した書類に基づいてクライアントPC2からオペレータによって入力されて予め作成される。また、駐車場を利用したときの実績情報に係る利用情報ファイルF6、駐車場内で事故を起こしたときの情報に係る事故情報ファイルF7及びその他のトラブルに係る情報用のトラブル情報ファイルF8は、情報(データ)が発生の都度、クライアントPC2のオペレータによって、又はシステムサーバ4を介して自動的に入力されて作成される。また、オペレータ等の社員情報を記憶した社員情報ファイルF9及び本発明に係る駐車場管理システムが円滑に運用されるように巡回監視する監視員の情報を記憶した地域監視員情報ファイルF10は、クライアントPC2のオペレータによって入力されて予め作成される。尚、駐車場情報は会員が所有しているもののみならず、会員の親戚、友人更には現場職人等に駐車場を提供できる任意提供者のものであってもよい。
【0018】
なお、図示しないがシステムサーバ4のメモリには、各会員の自宅(駐車場)近くに存在するホームセンタや金物店等の、現場で必要とする工具類、消耗品、機械や部品等を販売している商店(資材購入販売店)の位置や電話番号等の所定の地域情報を記憶した地域情報ファイルも格納されているとともに、各会員の自宅(駐車場)近くで行なわれている(近く行なわれる予定も含む)工事等の現場職人に係る仕事の内容の情報を記憶した職場情報ファイルも格納されている。
【0019】
以下、図3乃至図8の制御手段を用いて、又そのときに表示される図9乃至図14の各情報の入・出力画面とともに本発明に係る駐車場管理システムの制御動作について説明する。この駐車場管理システムの動作に際し、クライアントPC2におけるメイン画面では、図9に示すように予約業務を扱う「予約実績業務」、管理・運営する駐車場等における従来の事故歴を入力し、それを検索する「事故業務」、同じく管理・運営する駐車場等においての会員相互間に生じたトラブル、その解決例等を入力し、それを検索する「トラブル業務」、会員情報、利用できる駐車場情報等を入力し、管理するためのデータベース作成のための「登録業務」、又、本発明に係る駐車場管理システム業務を例えば日毎に終了するときの「業務終了」等が表示されており、夫々を選択して所定の業務を履行するようになっている。
【0020】
そして、予約業務を行うときには、これら制御手順のうち、図3に示すように会員である現場職人が電話機5を用いて駐車場を検索し、さらに仮予約する動作を行うものとしてある。先ず、駐車場を利用する現場職人本人は、電話機5を用いてクライアントPC2のオペレータとの間で応答し、オペレータにおいては「予約実績業務」画面を選択して、図10に示される「予約/実績業務 メイン」画面を表示させて、更に図11に示される「仮予約−駐車場検索」画面を表示させる。そこで現場職人本人が自己の電話番号をオペレータに伝えるとともに(図3のステップ100参照。以下、単に(100)のように記す。)、オペレータに対して本人確認(会員番号による登録された会員か否かの確認)のための本人しか知り得ない情報(図示の例では本人の生年月日情報)が伝えられる(102)。またこの際、駐車を希望する住所(地域)とその駐車予定年月日(期間)、時間帯等も伝えられる(104)。なお、電話番号通知システムを用いてクライアントPC2のオペレータに電話したときは、電話番号の通知は省略することができる。尚、借りたい駐車場の住所と日時は、画面上の「戻る」、「検索」、「キャンセル」等のクリック等のボタン操作によって前画面に戻ったり、検索したり、キャンセルしたりできるようにしてある。
【0021】
クライアントPC2のオペレータは、クライアント2を操作して登録されている現場職人であると確認し、検索すると、図12に示される「仮予約−駐車場一覧」画面が表示され、検索結果の一覧が例えば表形式で示される。こうすることで、その現場職人に対して希望する地域の複数(図示の例では2ヶ所)の駐車場が伝えられる(106)。このとき夫々の駐車場における詳細なデータは、駐車場一覧における「詳細」ボタンをクリックすることで図13に示される「仮予約−駐車場詳細」画面によって表示される。この駐車場の詳細データは、提供駐車場の現地における実測データを主としており、特に駐車スペースにおいて申込者が希望する駐車スペースが確保されているか否かの確認が行われる。そして、この一覧中に現場職人の希望する駐車場があればその駐車場の番号、駐車場名その他の駐車場を特定する表示名がオペレータによって現場職人に伝えられる。
【0022】
一方、オペレータによって、その駐車場の番号に係る貸手側の現場職人(登録された会員)に対して駐車場の利用を希望している旨の連絡を電話、電子メール等の通信手段を介して通知されるとともに、現場職人対して貸手の駐車場に係る電話等の駐車場データが伝えられ、これにより仮予約が終了となる(108、110)。
【0023】
仮予約を行った現場職人は、駐車場を貸す方の現場職人との間で電話連絡等により直接の相互の連絡をとりあい最終的な予約の確認が行なわれ、この確認が得られると、図4に示される本予約が行なわれる。この本予約においても、上記図3のステップ100,102と同様の内容はクライアントPC2のオペレータに伝えられるとともに、予約番号(図3の110参照)が通知される(200、202、204)。オペレータは予約番号を基にクライアントPC2を操作して予約番号に係る駐車場を検索し、検索された駐車場の持主の現場職人の確認の下に本予約が成立となる(206、208、210)。これにより現場職人は、希望する駐車場、すなわち現場近くの駐車場に、無料で駐車することができる。尚、この本予約における一連の処理は、図10に示されたメイン画面における「本予約」を選択クリックして行われ、クライアントPC2上における画面では、仮予約における画面構成とほぼ同様なものとされ、仮予約における「仮予約」が「本予約」に変更されたものとなっており、それによって処理される。
【0024】
又、仮予約、本予約後に生じた種々な理由によって予約を解消する場合には、図10に示されるメイン画面における「予約取消」を選択し、所定の操作を実行することで行われるようになっている。
【0025】
図5は駐車場の利用が終了したときの利用実績を管理センタ1に報告するときの動作を示していて、先ず上記図3のステップ100、102と同様に本人確認の情報と予約番号がクライアントPC2のオペレータに伝えられる(300、302、304)。これによりオペレータはクライアントPC2を操作して駐車場の利用内容がシステムサーバ4の図示しないメモリに格納されている利用情報ファイルF6に記憶されて一連の駐車場利用が終了となる(306)。なお、利用情報ファイルF6に記憶された駐車場の利用実績データは、後に出力されて駐車場の利用状況調査等に使用される。
【0026】
図6は、会員である現場職人がパソコン(PC)7を利用してシステムサーバ4との間で通信を行って仮予約を行う動作を示している。先ず、駐車場を利用する現場職人本人は、パソコン7をシステムサーバ4に接続後、会員番号及びパスワードを入力し、さらに利用しようとする駐車場の住所(地域情報)が入力される(400、402、404)。システムサーバ4では入力された住所で駐車可能な駐車場を抽出し、その抽出された駐車場のリストがパソコン7に送出される(406)。
【0027】
駐車場のリストを入手した現場職人は、その中から希望する駐車場のより詳細な情報を入手したのち、予約日時等の詳細な利用情報を入力して仮予約の申込みが行なわれる(408、410、412)。この申込みが受付けられると仮予約が成立し、その仮予約に係る貸し手の現場職人の電話番号等の情報がパソコン7に送出される(414、416、418)。
【0028】
仮予約を受けた現場職人は、駐車場を貸す方の現場職人との間で電話等により直接の連絡をとり最終的な予約の確認が行なわれ、この確認が得られると、図7に示される本予約が行なわれる。この本予約においても、上記図6のステップ400、402と同様の本人確認が行なわれるとともに、(仮)予約番号が入力される(404)。入力された予約番号の内容とシステムサーバ4に記憶されている予約番号に係る駐車場の照合が得られると、本予約が成立し、その旨が、パソコン7に送出される(506、508、510)。これにより現地職人は、希望する駐車場、すなわち現場近くの駐車場に無料で駐車することができる。
【0029】
図8は、駐車場の利用が終了したときの利用実績を管理センタ1に報告するときの動作を示していて、先ず、上記図6のステップ400、402と同様の本人確認が行なわれたのち、予約番号がパソコン7からシステムサーバ4に入力される(600、602、604)。次いでパソコン7から実際の駐車場の利用状態が入力されてシステムサーバ4の利用情報ファイルF6に記憶されて、一連の駐車場の利用が終了となる(606、608、610)。なお、利用情報ファイルF6に記憶された駐車場の利用実績データは、後に出力されて駐車場の利用状況調査等に利用される。又、この使用実績を確認した後に終了するには、図10に示されるメイン画面における「予約/実績業務終了」ボタンの選択、クリック等で行われる。
【0030】
上述のように、本発明に係る駐車場管理システムは、現場職人同士が一種の掲示板方式で駐車場を利用しあえるという特長を有するとともに、ホームセンタ等の地域情報ファイルも利用できるので、日常の業務が円滑になる特長がある。さらに職場情報ファイルを利用することにより新たな仕事が得られる可能性がある。
【0031】
なお、上述の駐車場利用に当っては、無料で利用できるとしたが、会員が現場職人ではなく、昼間の空時間を現場職人のために提供するのみの会員のような特別の会員の場合、その特別な会員の駐車場を利用する場合は有料とすることもできる。もちろん、この場合の料金は、周囲の有料駐車場の料金よりも低額とされる。また会員は、個人であってもよし有限会社等の会社単位とすることも可能である。また上述の例では、会員は現場職人としたが、他の業種のもの同士であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る駐車場管理システムの概略構成図である。
【図2】システムサーバのメモリに記憶される情報ファイルの一例である。
【図3】本発明に係る駐車場管理システムの制御動作を示し、電話利用による情報検索、仮予約時の制御手順図である。
【図4】同じく電話利用による本予約時の制御手順図である。
【図5】同じく電話利用による実績時の制御手順図である。
【図6】同じくPC利用による情報検索、仮予約時の制御手順図である。
【図7】同じくPC利用による本予約時の制御手順図である。
【図8】同じくPC利用による実績時の制御手順図である。
【図9】同じく駐車場管理システムの起動時におけるメインの画面例である。
【図10】同じく予約/実績業務を行われるときのメインの画面例である。
【図11】同じく仮予約時の駐車場検索時の画面例である。
【図12】同じく仮予約時の条件に対応する駐車場の一覧が表示されたときの画面例である。
【図13】同じく仮予約時に検索された各駐車場における詳細データを表示したときの画面例である。
【図14】同じく仮予約時の希望者情報、駐車場情報、貸主情報等が表示されたときの画面例である。
【符号の説明】
【0033】
1…管理センタ 2…クライアントPC
3…管理サーバ 4…システムサーバ
5…電話機 6…電話機
7…パーソナルコンピュータ
L1…通信回線 L2…公衆電話回線網
L3…通信回線網
F1…会員情報ファイル F2…保管場所情報ファイル
F3…車両情報ファイル F4…自動車保険情報ファイル
F5…会社情報ファイル F6…利用情報ファイル
F7…事故情報ファイル F8…トラブル情報ファイル
F9…社員情報ファイル F10…地域情報ファイル
【技術分野】
【0001】
本発明は駐車場管理システムに係り、特に建設・土木現場に携わる、いわゆる現場職人等が互いに駐車場を融通しあえるよう、いわゆるネット上で検索し、相互に利用可能にさせるようにしたものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、乗用車やトラック等の車両を駐車するためには、他の車両や人の通行に障害を来たさない所定の駐車スペースに駐車するように決められている。そして車両を所定の駐車スペースに駐車しないときは、その駐車場所が駐車禁止区域であると高額な違反金を徴収される場合があるだけでなく、運転免許に係る点数が減じられたり、あるいは免許が停止されたり等の行政処分の対象とされる場合がある。特に、都会において建築工事等に従事する者には、資材その他の搬出入の必要性から、自ら作業車を運転して現場に出入りすることが多い。ただ、住宅密集地等では駐車スペースが確保できないために、違法となるのを承知で路上等に駐車せざるを得ないことが多々ある。
【0003】
他方、車両を所有する者には、車両保管場所が確保されていることの車庫証明の提出義務があるので、その所有する車両を駐車保管するための駐車場の確保が必要であり、少なくとも自宅又はその近くにおいて車両を駐車保管することができる体制ができている。しかし車両は、人または物を遠く離れた所へ運ぶ手段として用いられるので、その遠くに離れた場所に移動し、その地で駐車しておくには駐車場の確保が必要になる。この駐車場の確保ができないときは、上述のような違反駐車による事故発生や、高額な違反金の支払等の行政処分の対象とされるおそれがあるので、これを解決するために、コイン投入式や月極式等の有料駐車場が多数存在している。
【特許文献1】特になし
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の有料駐車場は限られた場所にしか存在しないため、土木又は建築工事等に携わる現場職人が必ずしも現場近くの有料駐車場に駐車できないという問題があった。また仮に現場近くの有料駐車場に駐車できたとしても、その駐車料金が高額なために収入が実質的に減少してしまうという切実な問題を有していた。しかも、違法駐車を行うと、その違反金のために一日分の収入の大部分がなくなったり、場合によってはそれ以上の支出になることもあった。
【0005】
本発明は、このような従来存した欠点を除去するためになされたもので、特に現場職人の人数の多さ及びその現場職人の居住する地域がほぼ均一に分布していることを利用して、現場職人同士が、原則、無料で相互の駐車場を融通し、利用しあえるようにした駐車場管理システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る駐車場管理システムは、上記目的を達成するために、自己の車両を駐車することのできる駐車場を有する者で、かつその駐車場の空時間帯を他人の車両の駐車のために貸出すことができることを条件に、その者を所定の会員として登録するとともに、その所定の登録された会員及びその駐車場に係る所定のデータを記憶する駐車場データ記憶手段と、登録された会員が自己の駐車場以外の他の駐車場の利用を希望するときに、その希望する駐車場の地域を指定して申込みを行う申込手段と、記憶されている駐車場の中から指定された希望の地域内に存在する駐車場で、かつ駐車可能な駐車場を検索する検索手段と、検索された駐車場の中から駐車を行う駐車場を選択して予約する予約手段と、からなることを特徴としている。
上記構成からなる駐車場管理システムにおいて、登録された会員が申込手段により駐車を希望する地域を指定して申込むと、検索手段により希望する地域内の駐車場が検索される。そして予約手段により駐車を行う駐車場が選択されて予約される。
また、自己の車両を駐車することのできる駐車場が自己の車両を駐車することのできる駐車場のみならず、登録された会員の親戚等の所有する駐車場で自己の責任において車両を駐車することのできる駐車場を含むことを特徴としている。
駐車場の予約は、会員の登録番号及びその会員に係る所定のパスワードの存在の下に行なわれることを特徴としている。
駐車場に係るデータには、その駐車場の近くに存在するホームセンタ等の資材購入販売店の所定の地域情報が含まれることを特徴としている。
駐車場に係るデータには、その駐車場の近くで発生している建設現場等の現場情報が含まれることを特徴としている。
選択された駐車場に駐車するときの駐車は、原則、無料であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る駐車場管理システムは、会員同士の間で相互に駐車場を利用しあえるので、作業現場、その近傍での有料駐車場を利用することなく車両を駐車させておくことができる。このため、会員が現場職人で構成されるときは、現場における駐車料金の支出を抑制することができ、収入を実質的に高めることができる。また違法駐車が少なくなるため、道路の交通渋滞を未然に防止することができる。
【0008】
自己の車両を駐車することのできる駐車場は、自己の車両を駐車することのできる駐車場のみならず、登録された会員の親戚等の所有する駐車場で自己の責任において車両を駐車することのできる駐車場を含むから、他の会員に貸出すための駐車場数が増加するので、駐車場の選択がより容易になる特長がある。
【0009】
駐車場の予約は、会員の登録番号及びその会員に係る所定のパスワードの存在の下に行なわれるから、会員の登録番号及びパスワードの存在の下に駐車場の選択が行なわれるので、会員以外の者が不正に駐車場を利用するのを効果的に防止することができる。
【0010】
駐車場に係るデータには、その駐車場の近くに存在するホームセンタ等の資材購入販売店の所定の地域情報が含まれるから、ホームセンタ等の地域情報を利用することができるので、例えば会員が現場職人で構成されているときは、現場近くで必要な工具類、消耗利用品、機械や部品その他を容易に入手することができる。
【0011】
駐車場に係るデータには、その駐車場の近くで発生している建設現場等の職場情報が含まれるから、職場情報を利用することができ、例えば会員が現場職人で構成されるときは、現場職人同士で駐車場を利用しあうだけでなく、現場を互いに交換し、またお互いに補助しあうなどの仕事の面でも協力することが可能となる。
【0012】
選択された駐車場に駐車するときの駐車は、原則、無料であるから、駐車場利用に伴う負担を軽減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る会員が土木工事あるいは建築工事等に携わる、いわゆる現場職人で構成される場合の駐車場管理システムの概略図であり、図中符号の1は管理センタである。この管理センタ1は、この駐車場管理システムを運営する会社の本社等の所定の中央組織等に設置される。なお、この管理センタ1は、現場職人の組合が存在する場合にはその組合の本部等に設置することもできる。
【0014】
管理センタ1内にはパーソナルコンピュータ(パソコン)から構成される複数のクライアントPC2が設置されているとともに、そのクライアントPC2の上位機に当る処理能力の大きなパソコンから構成される管理サーバ3が設置されている。またこの管理センタ1内には、処理能力が大きく、かつ記憶容量の大きなパソコンから構成されるシステムサーバ4が設置されている。そしてこれらクライアントPC2、管理サーバ3及びシステムサーバ4は、通信回線L1を介して接続されていて一つのローカルエリアネットワーク(LAN)が形成されているとともに、専門的な知識を有するオペレータによって所定の情報(データ)の入出力が可能なように構成されている。
【0015】
図中5は、各現場職人の自宅又は事務所等に設置されている現場職人の所持する固定電話機又は携帯電話機(以下、これらを含めて単に「電話機」として説明する。)である。この電話機5は、公衆電話回線網L2を介して管理センタ1のクライアントPC2を操作するオペレータの電話機6と接続できるように構成されている。
【0016】
図中7は、各現場職人の自宅又は事務所等に設置されている現場職人の所持するパーソナルコンピュータ(パソコン)である。このパソコン7は、通信回線網L3、いわゆるインターネットを介して管理センタ1のシステムサーバ4に接続されていて、そのシステムサーバ4との間で所定の通信が行えるように構成されている。なお。システムサーバ4と通信できるものであればパソコン7に代えてPDA又は携帯電話機であってもよい。
【0017】
図2は、システムサーバ4の図示しないメモリに格納される情報ファイルの一例であり、このうち会員個人情報に係る会員情報ファイルF1、会員の所有する駐車場情報に係る保管場所情報ファイルF2、会員の所有する車両(自動車)情報に係る車両情報ファイルF3、会員所有の車両の保険に係る自動車保険情報ファイルF4及び会員が会社に係わるときのこの会社情報に係る会社情報ファイルF5は、現場職人の提出した書類に基づいてクライアントPC2からオペレータによって入力されて予め作成される。また、駐車場を利用したときの実績情報に係る利用情報ファイルF6、駐車場内で事故を起こしたときの情報に係る事故情報ファイルF7及びその他のトラブルに係る情報用のトラブル情報ファイルF8は、情報(データ)が発生の都度、クライアントPC2のオペレータによって、又はシステムサーバ4を介して自動的に入力されて作成される。また、オペレータ等の社員情報を記憶した社員情報ファイルF9及び本発明に係る駐車場管理システムが円滑に運用されるように巡回監視する監視員の情報を記憶した地域監視員情報ファイルF10は、クライアントPC2のオペレータによって入力されて予め作成される。尚、駐車場情報は会員が所有しているもののみならず、会員の親戚、友人更には現場職人等に駐車場を提供できる任意提供者のものであってもよい。
【0018】
なお、図示しないがシステムサーバ4のメモリには、各会員の自宅(駐車場)近くに存在するホームセンタや金物店等の、現場で必要とする工具類、消耗品、機械や部品等を販売している商店(資材購入販売店)の位置や電話番号等の所定の地域情報を記憶した地域情報ファイルも格納されているとともに、各会員の自宅(駐車場)近くで行なわれている(近く行なわれる予定も含む)工事等の現場職人に係る仕事の内容の情報を記憶した職場情報ファイルも格納されている。
【0019】
以下、図3乃至図8の制御手段を用いて、又そのときに表示される図9乃至図14の各情報の入・出力画面とともに本発明に係る駐車場管理システムの制御動作について説明する。この駐車場管理システムの動作に際し、クライアントPC2におけるメイン画面では、図9に示すように予約業務を扱う「予約実績業務」、管理・運営する駐車場等における従来の事故歴を入力し、それを検索する「事故業務」、同じく管理・運営する駐車場等においての会員相互間に生じたトラブル、その解決例等を入力し、それを検索する「トラブル業務」、会員情報、利用できる駐車場情報等を入力し、管理するためのデータベース作成のための「登録業務」、又、本発明に係る駐車場管理システム業務を例えば日毎に終了するときの「業務終了」等が表示されており、夫々を選択して所定の業務を履行するようになっている。
【0020】
そして、予約業務を行うときには、これら制御手順のうち、図3に示すように会員である現場職人が電話機5を用いて駐車場を検索し、さらに仮予約する動作を行うものとしてある。先ず、駐車場を利用する現場職人本人は、電話機5を用いてクライアントPC2のオペレータとの間で応答し、オペレータにおいては「予約実績業務」画面を選択して、図10に示される「予約/実績業務 メイン」画面を表示させて、更に図11に示される「仮予約−駐車場検索」画面を表示させる。そこで現場職人本人が自己の電話番号をオペレータに伝えるとともに(図3のステップ100参照。以下、単に(100)のように記す。)、オペレータに対して本人確認(会員番号による登録された会員か否かの確認)のための本人しか知り得ない情報(図示の例では本人の生年月日情報)が伝えられる(102)。またこの際、駐車を希望する住所(地域)とその駐車予定年月日(期間)、時間帯等も伝えられる(104)。なお、電話番号通知システムを用いてクライアントPC2のオペレータに電話したときは、電話番号の通知は省略することができる。尚、借りたい駐車場の住所と日時は、画面上の「戻る」、「検索」、「キャンセル」等のクリック等のボタン操作によって前画面に戻ったり、検索したり、キャンセルしたりできるようにしてある。
【0021】
クライアントPC2のオペレータは、クライアント2を操作して登録されている現場職人であると確認し、検索すると、図12に示される「仮予約−駐車場一覧」画面が表示され、検索結果の一覧が例えば表形式で示される。こうすることで、その現場職人に対して希望する地域の複数(図示の例では2ヶ所)の駐車場が伝えられる(106)。このとき夫々の駐車場における詳細なデータは、駐車場一覧における「詳細」ボタンをクリックすることで図13に示される「仮予約−駐車場詳細」画面によって表示される。この駐車場の詳細データは、提供駐車場の現地における実測データを主としており、特に駐車スペースにおいて申込者が希望する駐車スペースが確保されているか否かの確認が行われる。そして、この一覧中に現場職人の希望する駐車場があればその駐車場の番号、駐車場名その他の駐車場を特定する表示名がオペレータによって現場職人に伝えられる。
【0022】
一方、オペレータによって、その駐車場の番号に係る貸手側の現場職人(登録された会員)に対して駐車場の利用を希望している旨の連絡を電話、電子メール等の通信手段を介して通知されるとともに、現場職人対して貸手の駐車場に係る電話等の駐車場データが伝えられ、これにより仮予約が終了となる(108、110)。
【0023】
仮予約を行った現場職人は、駐車場を貸す方の現場職人との間で電話連絡等により直接の相互の連絡をとりあい最終的な予約の確認が行なわれ、この確認が得られると、図4に示される本予約が行なわれる。この本予約においても、上記図3のステップ100,102と同様の内容はクライアントPC2のオペレータに伝えられるとともに、予約番号(図3の110参照)が通知される(200、202、204)。オペレータは予約番号を基にクライアントPC2を操作して予約番号に係る駐車場を検索し、検索された駐車場の持主の現場職人の確認の下に本予約が成立となる(206、208、210)。これにより現場職人は、希望する駐車場、すなわち現場近くの駐車場に、無料で駐車することができる。尚、この本予約における一連の処理は、図10に示されたメイン画面における「本予約」を選択クリックして行われ、クライアントPC2上における画面では、仮予約における画面構成とほぼ同様なものとされ、仮予約における「仮予約」が「本予約」に変更されたものとなっており、それによって処理される。
【0024】
又、仮予約、本予約後に生じた種々な理由によって予約を解消する場合には、図10に示されるメイン画面における「予約取消」を選択し、所定の操作を実行することで行われるようになっている。
【0025】
図5は駐車場の利用が終了したときの利用実績を管理センタ1に報告するときの動作を示していて、先ず上記図3のステップ100、102と同様に本人確認の情報と予約番号がクライアントPC2のオペレータに伝えられる(300、302、304)。これによりオペレータはクライアントPC2を操作して駐車場の利用内容がシステムサーバ4の図示しないメモリに格納されている利用情報ファイルF6に記憶されて一連の駐車場利用が終了となる(306)。なお、利用情報ファイルF6に記憶された駐車場の利用実績データは、後に出力されて駐車場の利用状況調査等に使用される。
【0026】
図6は、会員である現場職人がパソコン(PC)7を利用してシステムサーバ4との間で通信を行って仮予約を行う動作を示している。先ず、駐車場を利用する現場職人本人は、パソコン7をシステムサーバ4に接続後、会員番号及びパスワードを入力し、さらに利用しようとする駐車場の住所(地域情報)が入力される(400、402、404)。システムサーバ4では入力された住所で駐車可能な駐車場を抽出し、その抽出された駐車場のリストがパソコン7に送出される(406)。
【0027】
駐車場のリストを入手した現場職人は、その中から希望する駐車場のより詳細な情報を入手したのち、予約日時等の詳細な利用情報を入力して仮予約の申込みが行なわれる(408、410、412)。この申込みが受付けられると仮予約が成立し、その仮予約に係る貸し手の現場職人の電話番号等の情報がパソコン7に送出される(414、416、418)。
【0028】
仮予約を受けた現場職人は、駐車場を貸す方の現場職人との間で電話等により直接の連絡をとり最終的な予約の確認が行なわれ、この確認が得られると、図7に示される本予約が行なわれる。この本予約においても、上記図6のステップ400、402と同様の本人確認が行なわれるとともに、(仮)予約番号が入力される(404)。入力された予約番号の内容とシステムサーバ4に記憶されている予約番号に係る駐車場の照合が得られると、本予約が成立し、その旨が、パソコン7に送出される(506、508、510)。これにより現地職人は、希望する駐車場、すなわち現場近くの駐車場に無料で駐車することができる。
【0029】
図8は、駐車場の利用が終了したときの利用実績を管理センタ1に報告するときの動作を示していて、先ず、上記図6のステップ400、402と同様の本人確認が行なわれたのち、予約番号がパソコン7からシステムサーバ4に入力される(600、602、604)。次いでパソコン7から実際の駐車場の利用状態が入力されてシステムサーバ4の利用情報ファイルF6に記憶されて、一連の駐車場の利用が終了となる(606、608、610)。なお、利用情報ファイルF6に記憶された駐車場の利用実績データは、後に出力されて駐車場の利用状況調査等に利用される。又、この使用実績を確認した後に終了するには、図10に示されるメイン画面における「予約/実績業務終了」ボタンの選択、クリック等で行われる。
【0030】
上述のように、本発明に係る駐車場管理システムは、現場職人同士が一種の掲示板方式で駐車場を利用しあえるという特長を有するとともに、ホームセンタ等の地域情報ファイルも利用できるので、日常の業務が円滑になる特長がある。さらに職場情報ファイルを利用することにより新たな仕事が得られる可能性がある。
【0031】
なお、上述の駐車場利用に当っては、無料で利用できるとしたが、会員が現場職人ではなく、昼間の空時間を現場職人のために提供するのみの会員のような特別の会員の場合、その特別な会員の駐車場を利用する場合は有料とすることもできる。もちろん、この場合の料金は、周囲の有料駐車場の料金よりも低額とされる。また会員は、個人であってもよし有限会社等の会社単位とすることも可能である。また上述の例では、会員は現場職人としたが、他の業種のもの同士であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明に係る駐車場管理システムの概略構成図である。
【図2】システムサーバのメモリに記憶される情報ファイルの一例である。
【図3】本発明に係る駐車場管理システムの制御動作を示し、電話利用による情報検索、仮予約時の制御手順図である。
【図4】同じく電話利用による本予約時の制御手順図である。
【図5】同じく電話利用による実績時の制御手順図である。
【図6】同じくPC利用による情報検索、仮予約時の制御手順図である。
【図7】同じくPC利用による本予約時の制御手順図である。
【図8】同じくPC利用による実績時の制御手順図である。
【図9】同じく駐車場管理システムの起動時におけるメインの画面例である。
【図10】同じく予約/実績業務を行われるときのメインの画面例である。
【図11】同じく仮予約時の駐車場検索時の画面例である。
【図12】同じく仮予約時の条件に対応する駐車場の一覧が表示されたときの画面例である。
【図13】同じく仮予約時に検索された各駐車場における詳細データを表示したときの画面例である。
【図14】同じく仮予約時の希望者情報、駐車場情報、貸主情報等が表示されたときの画面例である。
【符号の説明】
【0033】
1…管理センタ 2…クライアントPC
3…管理サーバ 4…システムサーバ
5…電話機 6…電話機
7…パーソナルコンピュータ
L1…通信回線 L2…公衆電話回線網
L3…通信回線網
F1…会員情報ファイル F2…保管場所情報ファイル
F3…車両情報ファイル F4…自動車保険情報ファイル
F5…会社情報ファイル F6…利用情報ファイル
F7…事故情報ファイル F8…トラブル情報ファイル
F9…社員情報ファイル F10…地域情報ファイル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自己の車両を駐車することのできる駐車場を有する者で、かつその駐車場の空時間帯を他人の車両の駐車のために貸出すことができることを条件に、その者を所定の会員として登録するとともに、その所定の登録された会員及びその駐車場に係る所定のデータを記憶する駐車場データ記憶手段と、
登録された会員が自己の駐車場以外の他の駐車場の利用を希望するときに、その希望する駐車場の地域を指定して申込みを行う申込手段と、
記憶されている駐車場の中から指定された希望の地域内に存在する駐車場で、かつ駐車可能な駐車場を検索する検索手段と、
検索された駐車場の中から駐車を行う駐車場を選択して予約する予約手段と、
からなることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の駐車場管理システムにおいて、自己の車両を駐車することのできる駐車場は、自己の車両を駐車することのできる駐車場のみならず、登録された会員の親戚等の所有する駐車場で自己の責任において車両を駐車することのできる駐車場を含むことを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の駐車場管理システムにおいて、駐車場の予約は、会員の登録番号及びその会員に係る所定のパスワードの存在の下に行なわれることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の駐車場管理システムにおいて、駐車場に係るデータには、その駐車場の近くに存在するホームセンタ等の資材購入販売店の所定の地域情報が含まれることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の駐車場管理システムにおいて、駐車場に係るデータには、その駐車場の近くで発生している建設・土木現場等の現場情報が含まれることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の駐車場管理システムにおいて、選択された駐車場に駐車するときの駐車は、原則、無料であることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項1】
自己の車両を駐車することのできる駐車場を有する者で、かつその駐車場の空時間帯を他人の車両の駐車のために貸出すことができることを条件に、その者を所定の会員として登録するとともに、その所定の登録された会員及びその駐車場に係る所定のデータを記憶する駐車場データ記憶手段と、
登録された会員が自己の駐車場以外の他の駐車場の利用を希望するときに、その希望する駐車場の地域を指定して申込みを行う申込手段と、
記憶されている駐車場の中から指定された希望の地域内に存在する駐車場で、かつ駐車可能な駐車場を検索する検索手段と、
検索された駐車場の中から駐車を行う駐車場を選択して予約する予約手段と、
からなることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項2】
請求項1に記載の駐車場管理システムにおいて、自己の車両を駐車することのできる駐車場は、自己の車両を駐車することのできる駐車場のみならず、登録された会員の親戚等の所有する駐車場で自己の責任において車両を駐車することのできる駐車場を含むことを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の駐車場管理システムにおいて、駐車場の予約は、会員の登録番号及びその会員に係る所定のパスワードの存在の下に行なわれることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれかに記載の駐車場管理システムにおいて、駐車場に係るデータには、その駐車場の近くに存在するホームセンタ等の資材購入販売店の所定の地域情報が含まれることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の駐車場管理システムにおいて、駐車場に係るデータには、その駐車場の近くで発生している建設・土木現場等の現場情報が含まれることを特徴とする駐車場管理システム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の駐車場管理システムにおいて、選択された駐車場に駐車するときの駐車は、原則、無料であることを特徴とする駐車場管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−301697(P2006−301697A)
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−118230(P2005−118230)
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(305004402)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月15日(2005.4.15)
【出願人】(305004402)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]