説明

騒音の表示システム及び表示方法とその表示を行うためのプログラム

【課題】騒音に関する聴衆の理解度を高めることができる騒音の表示システムと表示方法、及び、その表示を行うためのプログラムを提供する。
【解決手段】騒音源から周辺地域への騒音の伝わり方をシミュレーションして聴衆にプレゼンテーションを行う際に使用する騒音の表示システム1。プレゼンテーションソフトウェアがインストールされたコンピュータ2と、前記ソフトウェアが生成する画像を表示する表示装置3と、前記画像に付随して前記ソフトウェアが生成する音響を出力する音響出力装置4とを備えている。前記ソフトウェアは、時間の経過に伴って拡大する騒音の進行領域を表示装置3に時系列に表示させるとともに、その進行領域が周辺地域内に予め設定した設定地点に到達した時に当該設定地点での実際の騒音を音響出力装置4に出力させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、聴衆に対して騒音に関するプレゼンテーションを行う際に使用する騒音の表示システムと表示方法、及び、その表示を行うためのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば、トンネル工事において掘削に発破を使用する場合、発破により発生する騒音(発破騒音)が近隣集落で大きな問題となる。そのため、工事発注者やコンサルタント会社が、地域住民等に対して事前にプレゼンテーションを行い、トンネル工事において坑口から発生する騒音の大きさや、その防音対策等が説明される。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記プレゼンテーションの際には、通常、例えば図19に示されるような地形図に坑口の位置と検討地点と騒音の大きさが数字で記載されたものが資料として配布される。
しかし、そのような資料では、騒音の大きさが数字で表示されているだけなので、普段トンネル発破による騒音を聞き慣れていない聴衆には音の大きさを実感することが難しく、十分に理解してもらえない場合があった。
【0004】
そこで、本発明は、騒音に関する聴衆の理解度を高めることができる騒音の表示システムと表示方法、及び、その表示を行うためのプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、騒音源から周辺地域への騒音の伝わり方をシミュレーションして聴衆にプレゼンテーションを行う際に使用する騒音の表示システムであって、プレゼンテーションソフトウェアがインストールされたコンピュータと、前記ソフトウェアが生成する画像を表示する表示装置と、前記画像に付随して前記ソフトウェアが生成する音響を出力する音響出力装置とを備えており、前記ソフトウェアは、時間の経過に伴って拡大する前記騒音の進行領域を前記表示装置に時系列に表示させるとともに、その進行領域が前記周辺地域内に予め設定した設定地点に到達した時に当該設定地点での実際の騒音を前記音響出力装置に出力させることを特徴とする。
【0006】
本発明によれば、時間の経過に伴って拡大する騒音の進行領域が表示装置に時系列に表示されるので、聴衆が騒音の伝わり方を視覚を通じて正確に認識できる。また、進行領域が周辺地域内に予め設定した設定地点に到達した時に、当該設定地点での実際の騒音を音響出力装置が出力するので、聴衆が実際の騒音を実体験することができる。
このように、本発明によれば、進行領域の拡大によって聴衆が騒音の伝わり方を視覚で認識できるとともに、騒音の伝わり方を視覚で示す騒音の進行領域に連動して、聴衆が騒音を実体験できるので、騒音に関する聴衆の理解度を高めることができる。
【0007】
本発明において、前記騒音の進行領域は、プレゼンテーションソフトウェアがアニメーション等の動画機能を有している場合には、時間の経過に伴って拡大する動画によって表現することができる。
また、上記騒音の進行領域は、前記周辺地域内の騒音分布が得られている場合には、その騒音分布の等レベル領域によって構成することができる。この場合、複数の等レベル領域を時間の経過に伴って順次表示装置に表示させることで、どの程度の音響レベルが何処の設定地点に到達するかを視覚で認識することができ、騒音に関する聴衆の理解度をより高めることができる。
【0008】
なお、上記等レベル領域を、隣接する他の等レベル領域と識別可能となるように色分けしておくことにより、各等レベル領域での音響レベルの高低を色分けによって即座に判断することができ、騒音に関する聴衆の理解度をより高めることができる。
また、本発明において、前記ソフトウェアは、前記設定地点での実際の騒音を前記音響出力装置に出力させるためのGUI操作可能なアイコンを前記表示装置に表示させるものであってもよい。
【0009】
この場合、上記アイコンをGUI(例えば、マウス)で操作することによっても、設定地点での実際の騒音を音響出力装置に出力させることができるようになる。このため、進行領域の表示の終了後においても、別途GUIによる操作で実際の騒音を聴衆に再度聞かせることができ、プレゼンテーションの場において、実際の騒音の実体を聴衆に再確認させるのが容易になる。
【0010】
本発明の表示システムは、聴衆に騒音を実体験させることを特徴とするから、実際の騒音源は特に限定されないが、後述する実施形態に示す通り、騒音源がトンネル坑口である場合に特に好適に使用することができる。
その理由は、山岳でのトンネル工事は、切羽を発破して進行する工事であり、かかる発破のような単発的でかつ大音響レベルの騒音の場合には、時間の経過に伴って拡大する進行領域によってその伝搬を表現し易いからである。
【0011】
本発明の表示システムにおいて、前記表示装置としては、例えば、前記コンピュータに接続されたプロジェクタと、このプロジェクタによる映写画像を表示するスクリーンとから構成することができる。この場合、プロジェクタ及びスクリーンで聴衆に大画面で騒音の進行領域を表示することができ、効果的なプレゼンテーションが行える。
また、実際の騒音をよりリアルに表現するには、前記音響出力装置として、前記設定地点での実際の騒音と同様の低周波音を出力可能なウーハースピーカを備えたものを採用することが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
以上の通り、本発明によれば、進行領域の拡大によって聴衆が騒音の伝わり方を視覚で認識でき、その進行領域に連動して聴衆が騒音を実体験できるので、騒音に関する聴衆の理解度を高めることができ、より効果的なプレゼンテーションが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。ここでは、騒音源が、トンネルの内部で発破作業が行われているトンネル坑口(以下、単に坑口という場合もある)であり、このトンネル坑口から周辺地域へ伝わる騒音が発破騒音である場合について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る騒音の表示システム1の全体構成を示している。
騒音の表示システム1は、騒音源から周辺地域への騒音の伝わり方をシミュレーションして聴衆にプレゼンテーションを行う際に使用するものであって、コンピュータ2と、表示装置3と、音響出力装置4とを備えている。
【0014】
コンピュータ2には、プレゼンテーションソフトウェア(以下、単にソフトウェアという場合もある)がインストールされている。
表示装置3は、前記ソフトウェアが生成する画像を表示するものであって、コンピュータ2に接続されたプロジェクタ5と、このプロジェクタ5による映写画像を表示するスクリーン6とから構成されている。プロジェクタ5及びスクリーン6を用いることで聴衆に大画面で騒音の進行領域を表示することができ、効果的なプレゼンテーションが行える。
音響出力装置4は、前記画像に付随して前記ソフトウェアが生成する音響を出力するためのものであって、アンプ7、スピーカ8及びウーハースピーカ9を備えている。ウーハースピーカ9を備えることにより、設定地点での実際の騒音と同様の低周波音を出力することが可能となる。
【0015】
コンピュータ2にインストールされているソフトウェアは、時間の経過に伴って拡大する前記騒音の進行領域を表示装置3に時系列に表示させるとともに、その進行領域が前記周辺地域内に予め設定した設定地点に到達した時に当該設定地点での実際の騒音を音響出力装置4に出力させるものである。ここではプレゼンテーションソフトウェアとして、マイクロソフトパワーポイント(登録商標)を使用している。
【0016】
ここで、前記騒音の進行領域は、周辺地域内の騒音分布の等レベル領域によって構成されている。当該周辺地域内の騒音分布は、市販されている騒音分布作成ソフトウェアであるドイツBraunstein+Berndt社のSoundPLAN(登録商標)により予め作成されたものである。等レベル領域は、5dBの範囲の騒音領域を1つの等レベル領域とし、隣接する他の等レベル領域と識別可能となるように色分けされており、120dB以上の等レベル領域は濃紺で、100dB以上105dB未満の等レベル領域は赤色で、50dB以上55dB未満の等レベル領域は緑色で着色されている。このように、騒音の進行領域を騒音の等レベル領域で構成すれば、どの程度の音響レベルが何処の設定地点に到達するかを視覚で認識することができ、さらに等レベル領域を、隣接する他の等レベル領域と識別可能となるように色分けしておくことにより、各等レベル領域での音響レベルの高低を色分けによって即座に判断することができるので、騒音に関する聴衆の理解度をより高めることができる。
【0017】
そして、マイクロソフトパワーポイント(登録商標)よりなる、騒音の表示を行うためのプログラムであって、以下の第1ステップ及び第2ステップを、前記表示装置3及び前記音響出力装置4を制御するコンピュータ2に実行させる。
第1ステップは、時間の経過に伴って拡大する前記騒音の進行領域を表示装置3に時系列に表示させるステップである。このステップにおいて、先に得られた騒音分布の複数の等レベル領域を騒音の大きい順番に時間の経過に伴って順次表示させるようにする。
第2ステップは、その進行領域が前記周辺地域内に予め設定した設定地点に到達した時に当該設定地点での実際の騒音を音響出力装置4に出力させるステップである。このステップにおいて、設定地点での騒音が含まれる等レベル領域が表示されるときに音響出力装置4に出力させるようにする。
これにより、表示装置3のスクリーン6に、騒音の進行領域が時間の経過に伴って拡大するように表示されるとともに、その進行領域が設定地点に到達した時に当該設定地点での実際の騒音を聞くことができる。
【0018】
また、上記ソフトウェアであるマイクロソフトパワーポイント(登録商標)は、設定地点での実際の騒音を音響出力装置4に出力させるためのGUI操作可能なアイコンi1,i2及びi3(図3参照)を表示装置3に表示させる。例えば図3に示すように、アイコンi1,i2及びi3をそれぞれ設定地点であるA地点、B地点及びC地点の近傍に配置しておき、A地点の騒音が聞きたい場合には、GUIであるマウスでポインタをA地点のアイコンi1まで移動させてクリックすることにより、A地点での騒音(79dB)が音響出力装置4から出力される。
このように、アイコンi1,i2及びi3をGUI(例えば、マウス)で操作することによっても、設定地点での実際の騒音を音響出力装置4に出力させることができるようになる。このため、進行領域の表示の終了後においても、別途GUIによる操作で実際の騒音を聴衆に再度聞かせることができ、プレゼンテーションの場において、実際の騒音の実体を聴衆に再確認させるのが容易になる。
【0019】
このように、本発明によれば、進行領域の拡大によって聴衆が騒音の伝わり方を視覚で認識できるとともに、騒音の伝わり方を視覚で示す騒音の進行領域に連動して、聴衆が騒音を実体験できるので、騒音に関する聴衆の理解度を高めることができる。
また、騒音の表示システムと表示方法、及び、その表示を行うためのプログラムを用いれば、防音対策前及び対策後の騒音比較を聴衆に体感してもらうことが可能であるので、本発明を地域住民への説明、環境対策のアピール、広報活動等の用途に利用することもできる。
【0020】
上記実施の形態においては、騒音源がトンネル坑口である場合について説明したが、騒音源はトンネル坑口に限定されず、騒音が発生するのであればどこでもよい。騒音は、上述の発破騒音に限定されるものではなく、それ以外の騒音、例えば、工事騒音、工場騒音も含まれる。このような騒音の騒音源として、例えば、トンネル工事におけるズリ処理場、ズリを工事区域外へ運び出すダンプトラック、橋梁工事が行われている橋梁、プラント設備、送風機、濁水処理施設、鍛冶場等を挙げることができる。
【実施例】
【0021】
以下に、本発明を実施例によって具体的に説明する。
(実施例1)
騒音源(トンネル坑口)から周辺地域への騒音(発破騒音)の伝わり方を、マイクロソフトパワーポイント(登録商標)がインストールされたコンピュータ2、表示装置3(プロジェクタ5及びスクリーン6)、及び音響出力装置4(アンプ7、スピーカ8及びウーハースピーカ9)を用いて聴衆にプレゼンテーションを行う。
実際の騒音をよりリアルに表現するため、アンプ7としてYAMAHA P3500S=350W+350W、スピーカ8としてYAMAHA S115V=1000W(55Hz〜16kHz)を2基、及びウーハースピーカ9としてYAMAHA YST−SW800=800W(18Hz〜160Hz)を使用した。
【0022】
最初に、トンネル坑口周辺の平面図から、トンネル坑口の付近にある民家、公共施設等の中から実際にどのくらいの騒音が聞こえるのかを検討する地点を数箇所設定する。ここでは、設定地点として(A)坑口から153mの地点にある民家、(B)坑口から154mの地点にある民家、及び(C)坑口から233mの地点にある民家を選定した。各地点の地盤高及び坑口との角度はそれぞれ、A地点が172m、15°であり、B地点が170m、9°であり、C地点が170m、25°である。
次に、トンネルの計画地質縦断図から、騒音源(トンネル坑口)での騒音を予測する。支保パターンによって1発破に使用する火薬量が違うことから、パターンごとに坑口での騒音を検討し、その中で一番大きな値(131dB)を坑口での騒音の値として採用した。
【0023】
そして、SoundPLAN(登録商標)により、図2に示すような周辺地域内の騒音分布を得た。図2において、騒音の進行領域は、騒音分布の等レベル領域よりなっており、120dB以上の等レベル領域を黒色に着色し、隣接する115dB以上120dB未満の等レベル領域は黒色より若干薄くしている。このように等レベル領域の騒音値が5dB低くなるごとに徐々に色を薄くすることで隣接する他の等レベル領域と識別可能となるように色分けしている。また、A地点で聞こえる騒音は79dB、B地点は81dB、C地点は67dBと計算された。
【0024】
この騒音分布に、コンピュータ2にインストールされたマイクロソフトパワーポイント(登録商標)でアニメーションを設定した。詳細には、「アニメーションの設定」作業ウィンドウの「効果の追加」ボタンをクリックし、「開始効果の追加」画面で「アピール」を選択し、120dB以上の等レベル領域の動作開始を「クリック時」にする以外は動作タイミングを「直前の動作の後」に設定した。
そして、同じく設定地点(A地点、B地点及びC地点)での実際の騒音が入ったファイルを挿入し、それぞれ騒音が含まれる等レベル領域について「効果のオプション」の「効果」タブで「サウンド」を選択した。
【0025】
「スライドショー」メニューから「実行」をクリックして再生すると、スクリーン6に騒音が発生していない状態が表示され(図3)、そこでクリックするとコンピュータ2により前記プログラムが実行され、騒音の進行領域が時間の経過に伴って拡大していく様子がスクリーン6に時系列に表示された。それを図4〜図17に示す。
【0026】
図4には、120dB以上の等レベル領域(騒音の進行領域)が表示されており、図5には、騒音の進行領域として図4で示された120dB以上の等レベル領域と115dB以上120dB未満の等レベル領域とが表示されている。これにより、図5において、騒音の進行領域が115dB以上120dB未満の等レベル領域の分だけ拡大したことがわかる。同様に、図6においては騒音の進行領域が110dB以上115dB未満の等レベル領域の分だけ拡大した。このように、時間の経過に伴って(図面が先に進むにつれて)騒音の進行領域が等レベル領域1つ分ずつ拡大していくのがわかる。そして、図12で騒音の進行領域(80dB以上85dB未満の等レベル領域)がB地点に到達し、この時にB地点での実際の騒音(81dB)がスピーカ8及びウーハースピーカ9から出力された。図13で騒音の進行領域(75dB以上80dB未満の等レベル領域)がA地点に到達し、この時にA地点での実際の騒音(79dB)が出力された。さらに、図15で騒音の進行領域(65dB以上70dB未満の等レベル領域)がC地点に到達し、この時にC地点での実際の騒音(67dB)が出力された。そして、図17において、検討した周辺地域全域に進行領域が拡大して表示が終了した。
【0027】
また、図17で、A地点、B地点及びC地点近傍に配置されたサウンドアイコンのいずれかをマウスでクリックすれば、各設定地点の実際の騒音が出力される。これにより、プレゼンテーションの場において、実際の騒音の実態を聴衆に再確認させるのが容易になる。
【0028】
(実施例2)
防音対策を行ったときの騒音の伝わり方についてプレゼンテーションを行った。坑口の前に、内部に砂を充填した1層式の防音壁を設けた以外は、実施例1と同じ条件にして検討した。
そして、コンピュータ2に実施例1と同じプログラムを実行させて、スクリーン6に表示させると、騒音の進行領域が時間の経過に伴って拡大していき、進行領域がA地点、B地点及びC地点に到達した時に、それぞれ57dB、59dB、45dBの騒音が出力された。最終的な騒音の進行領域を図18に示す。
実施例1及び実施例2のようにプレゼンテーションを行えば、進行領域の拡大によって聴衆が騒音の伝わり方を視覚で認識できるとともに、騒音の伝わり方を視覚で示す騒音の進行領域に連動して、聴衆が騒音を実体験できるので、騒音に関する聴衆の理解度を高めることができる。
また、実施例1と実施例2とを比較させながらプレゼンテーションを行うことにより、防音壁を設置することによる騒音の伝わり方の違い、及び設定地点で聞こえる騒音の違い等を視覚及び聴覚で実感してもらうことができるので、聴衆に防音壁の防音効果を強くアピールすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の実施形態に係る騒音の表示システムの全体構成を示す説明図である。
【図2】実施例1における周辺地域内の騒音分布を示す図である。
【図3】表示装置により表示される、騒音が発生していない状態を示す図である。
【図4】図3の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図5】図4の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図6】図5の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図7】図6の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図8】図7の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図9】図8の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図10】図9の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図11】図10の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図12】図11の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図13】図12の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図14】図13の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図15】図14の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図16】図15の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図17】図16の後に表示装置により表示される騒音の進行領域を示す図である。
【図18】表示装置により表示される、実施例2の最終的な騒音の進行領域を示す図である。
【図19】従来のプレゼンテーションで配布される資料の一例である。
【符号の説明】
【0030】
1 騒音の表示システム
2 コンピュータ
3 表示装置
4 音響出力装置
5 プロジェクタ
6 スクリーン
7 アンプ
8 スピーカ
9 ウーハースピーカ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
騒音源から周辺地域への騒音の伝わり方をシミュレーションして聴衆にプレゼンテーションを行う際に使用する騒音の表示システムであって、
プレゼンテーションソフトウェアがインストールされたコンピュータと、
前記ソフトウェアが生成する画像を表示する表示装置と、
前記画像に付随して前記ソフトウェアが生成する音響を出力する音響出力装置とを備えており、
前記ソフトウェアは、時間の経過に伴って拡大する前記騒音の進行領域を前記表示装置に時系列に表示させるとともに、その進行領域が前記周辺地域内に予め設定した設定地点に到達した時に当該設定地点での実際の騒音を前記音響出力装置に出力させることを特徴とする騒音の表示システム。
【請求項2】
前記騒音の進行領域は、前記周辺地域内の騒音分布の等レベル領域よりなる請求項1に記載の騒音の表示システム。
【請求項3】
前記等レベル領域は、隣接する他の等レベル領域と識別可能となるように色分けされている請求項2に記載の騒音の表示システム。
【請求項4】
前記ソフトウェアは、前記設定地点での実際の騒音を前記音響出力装置に出力させるためのGUI操作可能なアイコンを前記表示装置に表示させる請求項1〜3のいずれか1項に記載の騒音の表示システム。
【請求項5】
前記騒音源はトンネル坑口である請求項1〜4のいずれか1項に記載の騒音の表示システム。
【請求項6】
前記表示装置は、前記コンピュータに接続されたプロジェクタと、このプロジェクタによる映写画像を表示するスクリーンとから構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の騒音の表示システム。
【請求項7】
前記音響出力装置は、前記設定地点での実際の騒音と同様の低周波音を出力可能なウーハースピーカを備えている請求項1〜6のいずれか1項に記載の騒音の表示システム。
【請求項8】
騒音源から周辺地域への騒音の伝わり方をシミュレーションして聴衆にプレゼンテーションを行う騒音の表示方法であって、
時間の経過に伴って拡大する前記騒音の進行領域を表示装置に時系列に表示させるとともに、その進行領域が前記周辺地域内に予め設定した設定地点に到達した時に当該設定地点での実際の騒音を音響出力装置に出力させることを特徴とする騒音の表示方法。
【請求項9】
騒音源から周辺地域への騒音の伝わり方をシミュレーションして聴衆にプレゼンテーションを行う際に使用するプレゼンテーションソフトウェアよりなる、騒音の表示を行うためのプログラムであって、
時間の経過に伴って拡大する前記騒音の進行領域を表示装置に時系列に表示させるステップと、
その進行領域が前記周辺地域内に予め設定した設定地点に到達した時に当該設定地点での実際の騒音を音響出力装置に出力させるステップとを、前記表示装置及び前記音響出力装置を制御するコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−170600(P2008−170600A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−2251(P2007−2251)
【出願日】平成19年1月10日(2007.1.10)
【出願人】(501360120)テクノプロ株式会社 (12)
【Fターム(参考)】